JP4632921B2 - ブレーキペダルの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に用いられて好適な、ブレーキペダルの支持構造に関するものである。
従来より、車両の前方が衝突した場合に、ブレーキペダルが後方へ変位(後退)することを抑制する機構や構造が知られており、このような技術の一例として、以下の特許文献1の技術が挙げられる。
この特許文献1においては、その図1において符号5で示すペダルサポート部材に、符号15,16で示すビードが形成されており、車両前方が衝突した場合には、このビードを変形させることによって符号8で示すブレーキペダルが後退することを防ぐようになっている。
特開2004−157792号公報
ここで、図6および図7を用いて、ブレーキペダル103を支持する構造について説明する。この車両100のダッシュパネル101には、壁部102a,102bを有するサポートメンバブラケット102が固定され、また、これらの壁部102a,102bによりブレーキペダル103が軸支されている。さらにサポートメンバブラケット102後端部には、車両100の前方が衝突した場合にブレーキペダル103の後退を規制するストッパ部109が設けられている。
また、サポートメンバブラケット102には干渉用ブラケット104が固着され、さらに、車両100の幅方向に延在するデッキクロスメンバ105には、干渉用ブラケット104の後端部と近接したガイドプレート106が固定されている。また、このサポートメンバブラケット102には、剛性を低く形成した部分である座屈ポイント102cが形成されている。
さらに、この車両100には、ブレーキブースタ107がブレーキペダル103の操作方向(図6中矢印A100参照)の延長線上に設けられており、このブレーキブースタ107とブレーキペダル103とはリンク部材108によって接続されている。
そして、図6中矢印A101で示すように、この車両100の前方が衝突した場合、ダッシュパネル101がブレーキブースタ107とともに車両後方へ変位することとなり、これにより、サポートメンバブラケット102が後方へ変位するとともに、ブレーキペダル103もアーム部材108に押されて車両後方側へ回動しようとする。
このとき、サポートメンバブラケット102に固着された干渉用ブラケット104も後方へ変位するが、干渉用ブラケット104の後端部がガイドプレート106に当接すると同時に、ガイドプレート106に沿って、車両の後下方向へ変位するようになっている(図6中矢印A102参照)。
さらに、このとき、干渉用ブラケット104およびサポートメンバブラケット102に対して、ガイドプレート106とダッシュパネル101との間で生じた圧縮力が作用するが、この圧縮力を利用してサポートメンバブラケット102の座屈ポイント102cで座屈を生じさせることができるようになっている。
そして、この座屈により、サポートメンバブラケット102の後端部側が車両の前方側に変位するとともに、ブレーキペダル103がストッパ部109に当接し、ブレーキペダル103の車両後方側への回動が抑制される。
このような構造により、従来は、車両100の前方で衝突が生じた場合に、ブレーキペダル103が後退することを防ぐようになっている。
しかしながら、車両の種類によっては、そのレイアウトスペース上、あるいは機能上、ブレーキブースタの配設位置が制限される場合があり、これらの図6および図7に示すように、ブレーキブースタ107をブレーキペダル103の操作方向の延長線上に配設できない場合がある。
ここで、図8に、本発明を創案する途中で検討された技術として、このブレーキペダルの支持構造120を示す。なお、このブレーキペダルの支持構造120は、ブレーキブースタとブレーキペダルとを離間して配設した場合を想定して構成されている。
そして、この図8に示すブレーキペダルの支持構造120においては、ブレーキブースタ121の位置が、ブレーキペダル103の操作方向の延長線上から図8中左側へオフセットして設けられている。
また、このブレーキペダル103は、サポートメンバブラケット102の壁部102a、102bに、その両端部をそれぞれ軸支されたシャフト122の一端部側(図8中右側)に固設されている。
また、シャフト122の他端部側(図8中左側)にはブレーキブースタ121と連結されたアーム部123が固設されており、ブレーキペダル103とブレーキブースタ121とはシャフト122およびアーム部123を介して連結されている。
しかしながら、図8に示すブレーキペダルの支持構造120においては、図6および図7に示す干渉用ブラケット104を設けることが困難である。
つまり、干渉用ブラケット104をブレーキペダル103に近接した壁部102bのみに固着する構成にした場合、車両100前方が衝突すると、ガイドプレート106とダッシュパネル101との間で生じた圧縮力により、サポートメンバブラケット102に形成された座屈ポイント102cで座屈が生じる前に、干渉用ブラケット104とともに壁部102b後端部が容易に変形してしまい、座屈ポイント102cで座屈しないのである。
このため、壁部102bの後端部側が前方に変位せずブレーキペダル103の後退を防ぐことができない。
他方、干渉用ブラケット104の両端をサポートメンバブラケット102の壁部102aおよび壁部102bの両方にそれぞれ固着する構成にした場合、干渉用ブラケット104が大型化してしまうため、限られた車内スペースを有効に活用できなくなるとともに、コストの増大を招き、また、重量の増大を招くといった課題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の前方が衝突した場合であっても、簡素な構成でブレーキペダルが後退することを抑制することができる、ブレーキペダルの支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両のブレーキペダル支持構造(請求項1)は、車両の車室前壁を構成するダッシュパネルと、前記ダッシュパネルよりも後方で車幅方向に延在されるデッキクロスメンバと、前記車両のドライバによって操作されるブレーキペダルと、前記ブレーキペダル近傍で前記ダッシュパネルに固定され、前記ブレーキペダルの回動軸の一端部側を回転可能に支持する第1支持部材と、前記第1支持部材よりも前記ブレーキペダルから離間して前記ダッシュパネルに固定され、前記回動軸の他端部側を回転可能に支持する第2支持部材と、前記第1支持部材の後端部に設けられ、前記デッキクロスメンバと前記ブレーキペダルの回動軸との間に位置して前後方向に延在し、前記車両の前方衝突時に前記デッキクロスメンバに当接すると共に前記回動軸に当接る当接部材と、前記当接部材の下端で前記回動軸よりも下方に設けられ、前記車両の前方衝突時に前記ブレーキペダルの後退を規制するストッパ部と、前記第1支持部材の一部に形成され前記第2支持部材と反対側へ向けてくぼんだ溝状であって、前記ブレーキペダルの回動軸および前記当接部材よりも剛性が低く、かつ前記回動軸よりも車両前方側に形成された低剛性部とを備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車両のブレーキペダル支持構造は、請求項1記載の内容において、前記低剛性部は、前記第1支持部材の上下方向中央近傍から下方に向けて扇型に広がる溝部であることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車両のブレーキペダル支持構造は、請求項1または2記載の内容において、前記ブレーキペダルの回動軸は、前記第1支持部材を貫通して突出した突出部を有し、前記当接部材は、前記第1支持部材に固定された一端部側から前記クロスメンバ側に延出したのち折り返されて他端部側が前記突出部に近接した位置まで延設されることを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の車両のブレーキペダル支持構造は、請求項1〜3いずれか1項記載の内容において、前記車両に前記ブレーキペダルの操作を補助するブレーキ倍力装置が備えられるとともに、前記ブレーキ倍力装置は、前記ブレーキペダルに対して車両幅方向にオフセットして配置され、前記ブレーキペダルの回動軸に一体に固設され前記ブレーキペダルの操作力を前記ブレーキ倍力装置に伝達するアーム部材を備えることを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明の車両のブレーキペダル支持構造は、請求項1〜4いずれか1項記載の内容において、前記車両の前方衝突時に、前記デッキクロスメンバと前記当接部材とが当接する位置において該デッキクロスメンバに固設され前記車両の後斜め下方向へ延在するガイド部材を備えることを特徴としている。
本発明のブレーキペダルの支持構造によれば、車両前方が衝突した場合において、ダッシュパネルとデッキクロスメンバとの間で生じた圧縮力を、第1支持部材の後端部だけでなく当接部材およびブレーキペダルの回動軸によっても支持できるので、確実に第1支持部材の前方側に形成された低剛性部までこの力を伝達させることが可能となり、低剛性部を変形させることができる。従って、第1支持部材と第2支持部材が離間して構成された場合であっても、簡素な構成でブレーキペダルの後退を抑制することができる。(請求項1)
また、この低剛性部は、下方ほど幅広な溝部として形成されているので、車両前方の衝突時には、この溝部下方の変形量を大きくすることが可能となり、ブレーキペダルの下端側を積極的に前進させることで、より効果的に、ブレーキペダルの後退を抑制することができる。(請求項2)
また、第1支持部材と第2支持部材との間で、ブレーキペダルの回動軸に対し当接部材の前端部を近接させるスペースがないような場合であっても、第1支持部材から突出したブレーキペダルの回動軸である突出部に対して圧縮力伝達部材の後端部を近接して配設することで、車両前方衝突時にダッシュパネルとデッキクロスメンバとの間で生じた圧縮力を、当接部材および突出部を介して、第1支持部材の低剛性部に確実に伝達させることが可能となる。(請求項3)
また、ブレーキ倍力装置がブレーキペダルに対して車幅方向にオフセットして設けられているので、車両前方の衝突により後退したブレーキ倍力装置がブレーキペダルを押し戻す事態を回避することができる。また、アーム部材をブレーキペダルの回動軸に一体に固設したので、ブレーキ倍力装置がオフセットされた位置にあっても、ブレーキペダルの操作力を確実にブレーキ倍力装置側に伝達させることができる。(請求項4)
また、車両前方が衝突し、当接部材が後方へ変位した際に、この当接部材を車両の後斜め下方向へ延在するガイド部材に沿って強制的に変位させるようにしてあるので、第1支持部材の低剛性部の変形が促進され、ブレーキペダルの後退をより確実に抑制することができる。(請求項5)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的な側面図、図2はその全体構成を示す模式的な正面図、図3はその全体構成を示す模式的な斜視図、図4はその要部構成を示す模式的な側面図、図5は図4の模式的なY−Y断面図である。
図1,図2および図3に示すように、車両1には、車体の一部であって車室11の前面を形成するダッシュパネル12が設けられるとともに、車両1の幅方向に延在し車体を形成するパイプ材であるデッキクロスメンバ13がダッシュパネル12よりも後方において設けられている。
また、このダッシュパネル12にはサポートメンバブラケット(回動支持部材)14が固設され、さらに、このサポートメンバブラケット14により後述するパイプ部材(ブレーキペダルの回動軸)16が軸支されている。そして、このパイプ部材16にはブレーキペダル15が固設され、このブレーキペダル15は、ドライバによる踏み込み操作により、このパイプ部材16を回動軸として所定の範囲で回動することができるようになっている。
また、このサポートメンバブラケット14は、ブースタ側ブラケット(第2支持部材)14Bとペダル側ブラケット(第1支持部材)14Cとから構成され、それぞれ、その一端部14aがダッシュパネル12に対して固設されている。
また、これらのブースタ側ブラケット14Bおよびペダル側ブラケット14Cには、それぞれ、円形の穴部14d,14dが形成されている。そして、この穴部14d,14dには、ブッシュ14f,14fが内嵌めされ、さらに、このブッシュ14f,14fに対してパイプ16が挿入されることで、パイプ16がブースタ側ブラケット14Bおよびペダル側ブラケット14Cにより回動可能に支持されている。
また、このペダル側ブラケット14Cには、ブースタ側ブラケット14Bと反対側へ向けてくぼんだ溝状の座屈部(低剛性部)14eが形成され、ペダル側ブラケット14Cの剛性を部分的に低下させている。なお、この座屈部14eは、パイプ16の径方向の剛性よりも低くなるように形成されるとともに、且つ、後述する干渉用ブラケット(当接部材)19の剛性よりも低くなるように形成されるようになっている。 また、この座屈部14eは、ペダル側ブラケット14Cの上下方向中央近傍から下方に向けて扇型に広がるように形成され、車両1の前方が衝突した場合には、この溝部14eが変形し座屈を生じさせることができるようになっている。
また、ブースタ側ブラケット14Bとペダル側ブラケット14Cとの間にはステー部材23が介装され、ブースタ側ブラケット14Bおよびペダル側ブラケット14Cの剛性を高めて変形を防ぐことができるようになっている。
また、パイプ16においては、その左端部(他端部)近傍で且つブースタ側ブラケット14Bよりも右側に、ブースタ連結アーム(アーム部材)17が固着され、また、その右端部(一端部)近傍で且つペダル側ブラケット14Cよりも左側に、ブレーキペダル15が固着されている。
また、このパイプ16は、図2に示すように、ペダル側ブラケット14Cの穴部14dから右側へ僅かに突出するように配設されている。なお、パイプ16のうち、ペダル側ブラケット14Cよりも右側へ突出した部分を突出部16aという。
また、パイプ16に固設されたブースタ連結アーム17は、ダッシュパネル12よりも車両1の前方において、ブレーキペダル15に対して左方(ブースタ側ブラケット14B側)へオフセットして設けられたブレーキブースタ18に連結されている。
また、図5に示すように、ペダル側ブラケット14Cの後端部14C1には干渉用ブラケット19の後端部(一端部)19aが固設され、また、パイプ16の突出部16a近傍には干渉用ブラケット19の前端部(他端部)19bが配設されている。
また、図4に示すように、干渉用ブラケット19の前端部19bは、パイプ16の周方向の形状に沿った形状に形成されている。
この干渉用ブラケット19には、図4中紙面手前方向に***して形成された補強用のリブ19dが設けられている。さらに、この干渉用ブラケット19の下端部19cは、衝突時にブレーキペダル15に当設して回動を規制するストッパ部を兼用しており、この下端部19cには、ブレーキランプスイッチ22が設けられている。
また、デッキクロスメンバ13と干渉用ブラケット19との間に介装されるように、ガイドプレート(ガイド部材)21がデッキクロスメンバに固設されている。
このガイドプレート21は、デッキクロスメンバ13に対して固設された固定部材21Aと、この固定部材21Aと一体に形成され干渉用ブラケット19の後端部19aと近接する位置から車両1の後下方向へ斜めに延在する摺動部材21Bとから構成されている。
また、図5に示すように、摺動部材21Bは、互いに対向して立設する壁部21B1,21B1と、これらの壁部21B1,21B1を接続する底部21B2とによりその断面が略U字形状に形成されている。
そして、この摺動部材21Bは、壁部21B1,21B1との間の開口が干渉用ブラケット19に向くように配設されている。
本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
車両1の前方が衝突し、ダッシュパネル12が後方へ変位すると、サポートメンバブラケット14も後方へ変位し、さらに、図5中矢印A19で示すように、干渉用ブラケット19も後方へ変位する。
そして、干渉用ブラケット19の後端部19aがガイドプレート21の摺動部材21Bの底部21B2に当接し、車両1の前方で生じた衝撃はデッキクロスメンバ13に伝達される。
これにより、デッキクロスメンバ13とダッシュパネル12との間に介装されたガイドプレート21,干渉用ブラケット19,ペダル側ブラケット14Cには圧縮力が作用する。
そして、このとき、干渉用ブラケット19の前端部19bが、パイプ16の突出部16aに当接し、力をペダル側ブラケット14C前方側に伝達させる。つまり、デッキクロスメンバ13とダッシュパネル12との間で作用する圧縮力を、ペダル側ブラケット14C後端部側だけでなく、干渉用ブラケット19とパイプ16を介して応力を伝達できるようにしたので、ペダル側ブラケット14Cの座屈部14eが座屈する前にペダル側ブラケット14Cの後端部側が変形することを防ぐことができるのである。
そして、この圧縮力が作用したペダル側ブラケット14Cは、その座屈部14eが他の部品よりも優先的に座屈し変形する。 また、このとき、ガイドプレート21の摺動部材21Bの底部21B2に当接した干渉用ブラケット19は、この摺動部材21Bの底部21B2に沿って、車両1斜め下後方へ変位するので、座屈部14eの座屈を促進する。
この座屈変形により、ペダル側ブラケット14Cの後端部側は前方に変位されるので、ストッパを兼用する下端部19Cがブレーキペダル15に当設して、ブレーキペダル15の後退を抑制する。
このように、本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造によれば、ペダル側ブラケット14Cとブースタ側ブラケット14Bとの間の距離が離れている場合でも、ダッシュパネル12とデッキクロスメンバ13との間で生じる圧縮力を、コンパクトな干渉用ブラケット19およびパイプ部材16を介してペダル側ブラケット14Cの座屈部14eまで確実に伝達でき、座屈部14eを座屈変形させて、ブレーキペダル15の後退を抑制することができる。
また、この座屈部14eは、下方ほど幅広に形成されているので、車両1の前方で衝突が生じた場合には、溝部14eの下方の変形量を大きくすることが可能となり、ブレーキペダル15、特にその下端部15aを積極的に前進させることで、より効果的に、ブレーキペダル15の後退を抑制することができる。
また、ブレーキペダル15の回動軸であるパイプ部材16において、ペダル側ブラケット14Cとブースタ側ブラケット14Bとの間で干渉用ブラケット19の前端部19bを近接させるスペースがないような場合であっても、ペダル側ブラケット14Cから突出した突出部16aに対して干渉用ブラケット19の前端部19bを近接して配設することで、車両1の前方衝突時にダッシュパネル12とデッキクロスメンバ13との間で生じる圧縮力を、干渉用ブラケット19およびブレーキペダル15の回動軸であるパイプ部材16の突出部16aを介して、ペダル側ブラケット14Cの座屈部14eに確実に伝達させることが可能となる。
また、ブレーキブースタ18がブレーキペダル15に対して車幅方向にオフセットして設けられているので、車両1の前方が衝突することにより後退したブレーキブースタ18がブレーキペダル15を押し戻す事態を回避することができ、さらなる安全性の向上に寄与することもできる。
また、ブレーキペダル15の回動軸であるパイプ部材16にブースタ接続部材17を一体に固設したので、ブレーキブースタ18がオフセットされた位置にあっても、ブレーキペダル15の操作力が確実にブレーキブースタ18に伝達される
また、車両1の前方が衝突し、干渉用ブラケット19が後方へ変位した際に、この干渉用ブラケット19の後端部19aを、摺動部材21Bの底部21B2に沿って車両1の後方斜め下方向へ強制的に変位させることが可能となり、ブレーキペダル15の後退をさらに確実に抑制をすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、ペダル側ブラケット14Cの後端部14C1には干渉用ブラケット19の後端部19aが固設され、また、パイプ16の突出部16a近傍には干渉用ブラケット19の前端部19bが配設されている場合を例にとって説明したが、このような構成に限定するものではない。
例えば、干渉用ブラケット19の前端部19bをパイプ16の突出部16aではなく、ペダル側ブラケット14Cとブースタ側ブラケット14Bとの間でパイプ16に近接するように構成してもよい。
本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の全体を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の全体を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の全体を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の要部を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の要部を示す模式的な断面図であって、図4のY−Y断面を示す。 従来のブレーキペダルの支持構造の要部を示す模式的な正面図である。 従来のブレーキペダルの支持構造の要部を示す模式的な側面図である。 本発明を創案する過程で検討されたブレーキペダルの支持構造を示す模式的な正面図である。
符号の説明
1 車両
12 ダッシュパネル
13 デッキクロスメンバ
14B ブースタ側ブラケット(第2支持部材)
14C ペダル側ブラケット(第1支持部材)
14e 座屈部(低剛性部)
15 ブレーキペダル
16 パイプ部材(回動軸)
16a 突出部
18 ブレーキブースタ(ブレーキ倍力装置)
19 干渉用ブラケット(当接部材)
19b 干渉用ブラケットの前端部(当接部材の他端部)
19c 干渉用ブラケットの下端部(ストッパ部材)
21 ガイドプレート(ガイド部材)

Claims (5)

  1. 車両の車室前壁を構成するダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルよりも後方で車幅方向に延在されるデッキクロスメンバと、
    前記車両のドライバによって操作されるブレーキペダルと、
    前記ブレーキペダル近傍で前記ダッシュパネルに固定され、前記ブレーキペダルの上端の回動軸の一端部側を回転可能に支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材よりも前記ブレーキペダルから離間して前記ダッシュパネルに固定され、前記回動軸の他端部側を回転可能に支持する第2支持部材と、
    前記第1支持部材の後端部に設けられ、前記デッキクロスメンバと前記ブレーキペダルの回動軸との間に位置して前後方向に延在し、前記車両の前方衝突時に前記デッキクロスメンバに当接すると共に前記回動軸に当接る当接部材と、
    記当接部材の下端で前記回動軸よりも下方に設けられ、前記車両の前方衝突時に前記ブレーキペダルの後退を規制するストッパ部と、
    前記第1支持部材の一部に形成され前記第2支持部材と反対側へ向けてくぼんだ溝状であって、前記ブレーキペダルの回動軸および前記当接部材よりも剛性が低く、かつ前記回動軸よりも車両前方側に形成された低剛性部とを備える
    ことを特徴とする車両のブレーキペダル支持構造。
  2. 前記低剛性部は、前記第1支持部材の上下方向中央近傍から下方に向けて扇型に広がる溝部である
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のブレーキペダル支持構造。
  3. 前記ブレーキペダルの回動軸は、前記第1支持部材を貫通して突出した突出部を有し、
    前記当接部材は、前記第1支持部材に固定された一端部側から前記クロスメンバ側に延出したのち折り返されて他端部側が前記突出部に近接した位置まで延設される
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車両のブレーキペダル支持構造。
  4. 前記車両に前記ブレーキペダルの操作を補助するブレーキ倍力装置が備えられるとともに、
    前記ブレーキ倍力装置は、前記ブレーキペダルに対して車両幅方向にオフセットして配置され、
    前記ブレーキペダルの回動軸に一体に固設され前記ブレーキペダルの操作力を前記ブレーキ倍力装置に伝達するアーム部材を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項記載の車両のブレーキペダル支持構造。
  5. 前記車両の前方衝突時に、前記デッキクロスメンバと前記当接部材とが当接する位置において該デッキクロスメンバに固設され前記車両の後斜め下方向へ延在するガイド部材を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜4いずれか1項記載の車両のブレーキペダル支持構造。
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