JP5127087B2 - Ptp包装機および錠剤分包機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固形製剤を検査する機能を有するPTP包装機および固形製剤を検査する機能を有する分包機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の錠剤は、メーカーの記号または錠剤の型式を表す数字またはアルファベットが印刷されていて、包装容器に収納されていない裸の状態の錠剤の品種を特定するためには、錠剤に印刷された記号や数字等に加えて形状や色から専門家が経験を基に鑑定をしていた。しかし、その鑑定作業は非常に手間のかかる作業であった。また、小さな錠剤に数字またはアルファベットを表すのでせいぜい3桁程度の情報しか表すことができず、数千種類とも数万種類ともいわれている製薬会社から商品化されている多くの種類の錠剤を、全てこの表示により区別することはできなかった。従って、専門家の鑑定によっても特定が困難な場合も少なくなかった。また、これらの小さな数字等を連続して大量に確認することは人には困難な作業であり、一方これらの錠剤上の数字等は画像処理装置により処理するためのものではないことから、画像処理装置によって読み取ることも困難であった。例え読み取ったとしても型式を特定する上では不十分だった。ましてや、その生産時期、ロット、使用期限、生産場所などの情報は表示できないので、何時どこで作られた錠剤であるか、あるいは使用期限内か否かなどについては、知る由もなかった。従って、病院などで患者に与える錠剤の使用期限を確認することは不可能である。また、製造工程においても後の工程、例えば包装工程などで錠剤の異常が見つかったとしても、そのロットを特定することは容易ではなかったので、異常に対する対応を困難にしていた。
【0003】
このことは、薬局や病院において一回の服用分ごとに分包する分包作業において、ピッキングあるいは分包機の錠剤供給ユニットから供給された錠剤(以下「ピッキング等した錠剤」という。)が正しいか否かを確認することも、非常に困難にしていた。錠剤に印刷された小さな文字を人が読みながら大量かつ多種の錠剤を確認することは不可能であり、また、画像処理装置を用いることも考えられてきたが、ピッキング等した錠剤は向きが一定していないので、錠剤に記されたアルファベットや数字を読み取ることは、画像処理装置においても非常に困難であり、色と形状により判断していた。従って、色と形状が似通った錠剤は区別することはできなかった。
【0004】
また、PTP包装機においても異品種混入は誤った服用につながる重大な不良であることから、包装過程においてまたは包装後における異品種混入を検査することが要求されているが、特にPTP包装機は分包機と同様に錠剤の向きが定まっていないだけでなく、1分間に数千錠の錠剤を処理するので、とても人の目による検査は無理であり、また画像処理装置においても色と形状による判断が提案されるにとどまっていた。従って、色と形状が似通った錠剤は区別することはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、錠剤等の固形製剤に表した品種等の情報を確実に素早く読み取ることができる検査装置を有し、また、異品種の混入を確実に検査することができるPTP包装機および異品種の錠剤の混入を確実に検査することができる分包機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するためになされた固形製剤は、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したことを特徴とする。また、錠剤は、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したことを特徴とする。また、前記錠剤において、前記コードには品種の他に製造年月日または使用期限を含むことを特徴とする。
【0007】
また、錠剤は、前記コードには品種の他にロット番号を含むことを特徴とする。また、前記コードは、二進コードで表されるデータをセル化して、二次元のマトリックス状のパターンとして配置した二次元コードであることを特徴とするまた、前記二次元コードは、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有することを特徴とする。
【0008】
また、前記所定位置は、二次元コードの頂点であることを特徴とする。また、前記二次元コードが矩形状であり、前記位置決め用シンボルがその頂点の1箇所にのみ配置されていることを特徴とする。また、前記コードは錠剤の略中央に位置することを特徴とする。
【0009】
また、前記コードを錠剤の両面に付したことを特徴とする。また、錠剤は糖衣錠であることを特徴とする。また、前記コードの色が黒色であり錠剤の色が白色であることを特徴とする。また、錠剤検査装置は、錠剤を撮像する撮像装置と、該撮像装置から出力される映像信号を処理する画像処理装置からなる錠剤検査装置において、前記画像処理装置は錠剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有することを特徴とする。
【0010】
また、錠剤検査装置において、前記コードは二次元コードであり、デコード手段は二次元コードをデコードすることを特徴とする。また、前記コードは少なくとも錠剤の品種を特定する情報を含みかつデコード手段は少なくとも錠剤の品種をデコードすることを特徴とする。また、前記画像処理装置は、前記デコード手段によりデコードされた前記錠剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有することを特徴とする。
【0011】
また、錠剤の摂取限度または同時に摂取することが禁止されている複数種類の錠剤の組み合わせのデータである調剤基準データをもった調剤監視装置を有し、調剤監視装置は前記デコード手段によりデコードされた錠剤の品種を表す情報と、調剤基準データを比較することにより、1回分として摂取される錠剤が安全か否かを判断する調剤確認手段を有することを特徴とする。また、前記錠剤はPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填されていることを特徴とする。また、前記錠剤はPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填され蓋フィルムによりシールされていることを特徴とする。
【0012】
また、PTP包装機は、錠剤検査装置を有することを特徴とする。また、前記錠剤は分包するために選択して供給された錠剤であることを特徴とする。また、前記錠剤は透明なシートに分包された錠剤であることを特徴とする。また、錠分包機は、錠剤検査装置を有することを特徴とする。
【0013】
このような構成を有する固形製剤は、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したので、錠剤の品種を画像処理装置を用いて容易に知ることができる。例えば、包装工程あるいは病院若しくは薬局における分包工程において、品種に誤りがないかを画像処理装置を用いて容易に検査することができる。また、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したので、錠剤の品種を画像処理装置を用いて容易に知ることができる。例えば、包装工程あるいは病院若しくは薬局における分包工程において、品種に誤りがないかを画像処理装置を用いて容易に検査することができる。また、前記コードには品種の他に製造年月日または使用期限を含むので、包装工程において古い錠剤が混入していないかを確認することができる。
【0014】
また、前記コードには品種の他にロット番号を含むので、後に何らかの異常のある錠剤が見つかった場合でも、そのロットが容易に特定され、異常に対する対応が容易になる。また、前記コードは、二進コードで表されるデータをセル化して、二次元のマトリックス状のパターンとして配置した二次元コードであるので、小さな錠剤においても多くの情報を無理なく表すことができる。従って、多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も表すことができる。また、前記二次元コードは、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有するので、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、PTP包装機上の包装された錠剤や、分包機により分包された錠剤のように、錠剤の向きが定まっていない状態でも錠剤に付した二次元コードを容易に特定することができる。
【0015】
また、前記所定位置は、二次元コードの頂点であるので、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、前記二次元コードが矩形状であり、前記位置決め用シンボルがその頂点の1箇所にのみ配置されているので、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。また、前記コードは錠剤の略中央に位置するので、錠剤の形状からもコードの位置を特定することができ処理が早くなる。また、レンズ錠などにおいても上から撮像したときに比較的歪みの少ない映像を得ることができ、画像処理装置による処理が容易になる。
【0016】
また、前記コードを錠剤の両面に付したので、例えば、光を透さない蓋フィルムによりPTP包装された後の錠剤においても、透明な容器フィルム側から検査することにより、常に錠剤の品種等を検査することができる。また、錠剤が糖衣錠であれば、錠剤の表面を滑らかにする事ができるので微細なコードを表示することができる。また、前記コードの色が黒色であり錠剤の色が白色であるので、例えばレンズ錠のような表面が単純な平面でない錠剤においても、画像処理装置において二値化によるコードの読み取り作業が容易である。また、錠剤を撮像する撮像装置と、該撮像装置から出力される映像信号を処理する画像処理装置からなる錠剤検査装置において、前記画像処理装置は錠剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有するので、錠剤に付された必要な情報を認識することができる。例えば、多種ある複雑な品種について正確に特定することもできる。
【0017】
また、前記コードは二次元コードであり、デコード手段は二次元コードをデコードするので、小さな錠剤においても多くの情報を正確に安定して読み取ることができる。従って、例えば多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も錠剤に表すことができ、そして読み取ることができる。また、前記コードは少なくとも錠剤の品種を特定する情報を含みかつデコード手段は少なくとも錠剤の品種をデコードするので、多くの品種を正確に且つ確実に区別して読み取ることができる。また、前記画像処理装置は、前記デコード手段によりデコードされた前記錠剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有するので、例えば指定された品種と異なる品種の錠剤が誤って入っていた場合でも、容易にそのことが分かり、誤って異なる品種の錠剤を服用することによる事故を未然に防止することができる。
【0018】
また、錠剤の摂取限度または同時に摂取することが禁止されている複数種類の錠剤の組み合わせのデータである調剤基準データをもった調剤監視装置を有し、調剤監視装置は前記デコード手段によりデコードされた錠剤の数と品種を表す情報と、調剤基準データを比較することにより、1回分として摂取される錠剤が安全か否かを判断する調剤確認手段を有するので、錠剤が誤っているか否かのみでなく、処方の誤りについても確認することができ、処方の誤りによる重大な事故の防止が可能となる。また、前記錠剤はPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填されているので、PTPシートに包装される錠剤の抜けあるいは異品種の混入を正確に検査することができる。また、前記錠剤はPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填され蓋フィルムによりシールされているので、PTPシートに包装された錠剤に抜けあるいは異品種の混入を正確に検査することができる。また、蓋フィルムによりシールした後であるので、ここで品種を確認した錠剤は、後に開封するまで入れ替わることはあり得ない。
【0019】
また、PTP包装機は、錠剤検査装置を有するので、誤って異品種が混入した場合でも、確実に検出することができるので、そのような製品が市場に出ることはないまた、前記錠剤は分包するために選択して供給された錠剤であるので、一回に服用する錠剤に指定と異なる錠剤が混入した場合も、確実に検出することができる。また、前記錠剤は透明なシートに分包された錠剤であるので、ここで品種を確認した錠剤は後に開封するまでは入れ替わることはあり得ない。また、錠分包機は、錠剤検査装置を有するので、指定された錠剤を確実に分包する分包機を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図と共に以下に説明する。第1の実施の形態である固形製剤は、図1に示すように固形製剤である錠剤1の表面に、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードである二次元コードを表している。画像処理に適したコードとは、二値化により処理することができ、スキャンの方向がコードのX軸またはY軸と一致していなくても、コードの存在、位置および範囲を容易に知ることができるコードである。例えば、アラビア数字などの文字はパターンマッチングにより認識されるので、X軸、Y軸およびサイズが完全に一致していなければ、それが数字であることを認識することができないので画像処理に適していないが、一般的に広く使われているバーコードは少々角度がずれていても白色部分と黒色部分の比により処理されるので、例えば画像メモリー上のデータを3乃至5方向から検索することによりバーコードの存在および範囲を確認することができる。図には表れていないが、錠剤の反対側の面にも同一のコードが表されている。本実施例においては、錠剤は糖衣を施した白色であり、錠剤1の正面図である図1および側面図である図2に示すように円柱状である。図3に錠剤のほぼ中央に表される二次元コードを示す。二次元コードは、特開平10−214317に提案されているように、二進コードで表されるデータをセル化して、二次元のマトリックス状のパターンとして配置したものであり、一つの二次元コードの存在を表す位置決め用シンボルと、データセルの座標の検出に用いたり二次元コードのサイズ情報あるいはフォーマット情報を表す制御コード領域およびデータ領域からなっている。また、本実施例における二次元コードは黒のインクにより印刷され、インクの黒色と錠剤の地色である白色により表されている。
【0021】
本実施例における位置決め用シンボル3は図3に示すように、相似形の矩形を同心状に重なり合う形に形成した図形でありCCDカメラにより撮像したときに、その中心を横切る走査線の明暗成分比は暗:明:暗:明:暗=1:1:3:1:1となっている。これは、中心さえ横切ればどのような角度で走査したとしても同じ比になる。従って、CCDカメラにより撮像した一ライン毎の映像信号の中に、暗:明:暗:明:暗=1:1:3:1:1の比になっている部分があるか否かで、二次元コードの有無が判断でき、二次元コードがいかなる向きに設置されていたとしても、各ライン間の映像信号を処理をすること無く、一定方向の走査処理のみで素早く且つ簡単に二次元コードの有無およびその位置を特定することができる。本実施例においては、位置決め用シンボル3を特定した後、二次元コード全体の範囲を特定することが容易となるように、位置決めシンボル3は矩形状の二次元コードの頂点に配置している。
【0022】
本実施例における二次元コードの制御コード領域は、タイミングセル4および5とフォーマット情報6により構成され、タイミングセル4および5は図4に示すように二次元コードの位置決め用シンボル3を頂点とする二辺に、位置決め用シンボル3からセル1つ分離れた位置から黒・白・黒と黒セルと白セルとが交互に並んだ配列となっていて、データセルの座標の検出あるいは二次元コードのサイズを検出するのに用いている。また、フォーマット情報6は、図4に示すように位置決め用シンボル3からセル1つ分離れた位置に位置決め用シンボル3に沿って配置されている。データ領域7にはタイミングセル4とタイミングセル5の間の逆L字状の領域にフォーマット情報6に従ってデータが配置される。データ領域7に表されるデータとしては、品種情報、製造年月日、ロット若しくは使用期限等の情報またはその組み合わせの情報が表される。
【0023】
本実施例では、固形製剤である錠剤に、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付しているので、錠剤の品種を画像処理装置を用いて容易に知ることができ、例えば包装工程あるいは病院若しくは薬局における分包工程において、品種に誤りがないかを画像処理装置を用いて容易に検査することもできる。また、前記コードに製造年月日または使用期限を含むことにより、包装工程において古い錠剤が混入していないかを確認することができ、後にパッケージに印刷される使用期限の信頼性が高くなる。また包装容器から取り出された裸の状態の錠剤であっても、使用期限を確認することができる。
【0024】
また、前記コードにロット番号を含むことにより、後に異常のある錠剤が見つかった場合でも、そのロットが容易に特定され、異常に対する対応が容易になる。また、前記コードが、二進コードで表されるデータをセル化して、二次元のマトリックス状のパターンとして配置した二次元コードであるので、小さな錠剤においても多くの情報を無理なく表すことができる。従って、多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も表すことができる。また、前記二次元コードが、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有するので、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、PTP包装機上の包装された錠剤や、分包機により分包された錠剤のように、錠剤の向きが定まっていない状態でも錠剤に付した二次元コードを容易に特定することができる。
【0025】
また、位置決め用シンボルを二次元コードの頂点に設けたので、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、位置決め用シンボルが二次元コードの頂点の1箇所にのみ配置され、全体として矩形状の二次元コードであるので、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。また、コードが錠剤の略中央に位置するので、錠剤の形状からもコードの位置を特定することができ処理が早くなる。また、レンズ錠などにおいても上から撮像したときに比較的歪みの少ない映像を得ることができ、画像処理装置による処理が容易になる。
【0026】
また、コードを錠剤の両面に設けたので、例えば、光を透さない蓋フィルムによりPTP包装された後の錠剤においても、透明な容器フィルム側から撮像することにより、常に錠剤の品種等を検査することができる。また、錠剤が糖衣錠であるので、錠剤の表面を滑らかにする事ができるので微細なコードを表示することができる。また、錠剤に付したコードの色が黒色であり錠剤の色が白色であるので、例えばレンズ錠のような表面が単純な平面でない錠剤においても、画像処理装置においてたとえシェーディング補正しなくとも二値化によるコードの読み取り作業が容易である。
【0027】
本発明は本実施例に限定されるものではなく、固形製剤はコードを表すことができればカプセルでも良い。また、錠剤は、円柱状の形状に限定されるものでなく、レンズ状等の形状でも良い。また、錠剤および錠剤に付したコードの色は、錠剤を背景としてコードを読み取ることができれば他の色でも良い。
【0028】
また、錠剤は、糖衣錠に限らずコードが印刷等により表現できれば素錠等でも良い。また、コードを錠剤に表すには印刷に限らず、例えば錠剤の表面を色の異なる二層構造とし表面の層をレーザー等により破壊することにより、下の層の色が表面に表れることにより表しても良いし、レーザーにより変色する層を錠剤の表面に設けレーザーを照射することにより変色させて表す等しても良い。また、錠剤に付したコードは、画像処理装置によりそのコードの位置、向き、範囲、大きさを容易に特定することができるデコード可能なコード、つまり画像処理に適したコードであれば、例えば図5に示すように、一般にバーコードと言われる一次元的コードであっても良い。ただし、バーコードの場合は二次元コードに比べて、同一面積に表示できる情報は少なくなる。
【0029】
また、二次元コードは、画像処理装置によりそのコードの位置、向き、範囲、大きさを容易に特定することができる、つまり画像処理に適したコードであれば、例えば他の形態の二次元コードであっても良い。例えば、図6に示すように、二次元コードが全体として矩形状で、且つ位置決め用シンボルをその三つの頂点に設ければ、その三つの頂点を位置決め用シンボルから特定することにより、二次元コードの範囲を容易に特定することができる。また、二次元コードのサイズを表すコードを別途設ける必要がない。
【0030】
つぎに先に説明した固形製剤あるいは錠剤に付されたコードを検査する錠剤検査装置を図とともに以下に説明する。本実施の形態における錠剤検査装置は、図7に示すように固形製剤である錠剤1を照射する照明16、錠剤1を撮像する撮像装置10、撮像装置10から出力される映像信号を処理する画像処理装置11により構成されている。
【0031】
錠剤1には、品種および必要に応じて製造年月日、生産ロットあるいは使用期限等の情報がコードとして付されている。本実施例においては図1に示すように、錠剤1の表面にコードが二次元コードの形態で付されている場合について以下に説明する。二次元コードは矩形状であり一つの位置決め用シンボルを二次元コードの頂点の一箇所に有している。
【0032】
画像処理装置11には撮像装置10の映像信号が入力され錠剤1に表示された錠剤の品種情報を含むコードをデコードするデコード手段12、本来あるべき錠剤の品種の情報を設定し記憶する品種設定手段14、品種設定手段14の品種情報とデコード手段12から出力される錠剤1の品種情報を比較し品種が正しいか否かを判断する異品種判別手段13、および、デコード手段12から出力されるデコードされたデータ、異品種判別手段13から出力される判別結果あるいは品種設定手段14の設定内容を、表示する表示手段17と必要に応じて外部へ出力する出力手段15とからなっている。
【0033】
デコード手段12のデコードの手順を図8 のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ1(以下S1とする。)により、画像処理装置10から入力された錠剤を撮像した映像信号を二値化する。
【0034】
つぎにS2において、二次元コードを特定する。二次元コードの特定は、位置決めシンボルを特定することにより行う。本実施例の二次元コードの場合は図4に示すように、シンボルの中心さえ通ればどの角度から走査しても一定の周波数成分(暗:明:暗:明:暗=1:1:3:1:1)を有する映像信号が発生する位置決めシンボルを有するので、例えば走査列に沿った方向において、その周波数成分を探すことにより容易に位置決め用シンボルを特定することができる。位置決め用シンボルが特定できれば、位置決め用シンボルとタイミングセルとからなる二辺を有する矩形が二次元コードであるから二次元コードを容易に特定することができる。
【0035】
二次元コードを特定することができたら、つぎにS3において、二次元コードをデコードする。二次元コードのデコードは、まず位置決め用シンボルが二次元コードの頂点となる点を原点として、タイミングセルの二辺がX軸またはY軸と平行になるように二次元コードを座標変換する。そして、タイミングセルに従い、マトリックス状に配置された各セルの1と0を特定する。つぎに、フォーマット情報を表すセルからフォーマット情報を読み取り、そのフォーマット情報に従い各セルの情報を読み取ることにより行う。このようにデコードされた情報には、錠剤の品種や必要に応じて製造年月日、ロット、使用期限などの情報が含まれている。
【0036】
本実施例に示す錠剤検査装置の動作を以下に説明する。まず検査対象である錠剤1を撮像装置10の撮像位置へ用意する。一度に撮像する錠剤は、一つでもよく複数でもよい。また、同一種類の錠剤が複数でもよくそれぞれ異なる種類の錠剤が複数でも良い。撮像装置10から出力される錠剤1の映像信号は多値信号として画像処理装置11のデコード手段12へ送られる。デコード手段12は錠剤1に付された二次元コードを特定しデコードする。一方、品種設定手段14には本来あるべき錠剤の品種または品種とその数が記憶されている。異品種判別手段13は、デコード手段12から出力される錠剤1の品種または品種とその数のデータと、品種設定手段14から出力される品種または品種とその数のデータを比較して、一致していれば正しい旨を表示し、一致しなければどの錠剤がいくつどの錠剤と誤っているか等を表示手段17に表示するとともに、出力手段15から出力する。
【0037】
本実施例では、画像処理装置に錠剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有するので、錠剤に付された必要な情報を認識することができる。例えば、多種ある複雑な品種について正確に特定することもできる。また、錠剤に付されたコードが二次元コードであり、デコード手段は二次元コードをデコードするので、小さな錠剤においても多くの情報を正確に安定して読み取ることができる。従って、例えば多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も錠剤に表すことができ、そして読み取ることができる。
【0038】
また、前記二次元コードが、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有するので、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、PTP包装機上の包装された錠剤や、分包機により分包された錠剤のように、錠剤の向きが定まっていない状態でも錠剤に付した二次元コードを容易に特定することができる。
【0039】
また、位置決め用シンボルを二次元コードの頂点に設けたので、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、位置決め用シンボルが二次元コードの頂点の1箇所にのみ配置され、全体として矩形状の二次元コードであるので、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。
【0040】
また、錠剤に付されたコードには少なくとも錠剤の品種を特定する情報を含み、かつデコード手段は少なくとも錠剤の品種をデコードするので、多くの品種を正確に且つ確実に区別することができる。また、画像処理装置には、前記デコード手段によりデコードされた前記錠剤の品種が、異品種か否かを判別する異品種判別手段を有するので、例えば指定された品種と異なる品種の錠剤が誤って入っていた場合でも、容易にそのことが分かり、誤って異なる品種の錠剤を服用することによる事故を未然に防止することができる。
【0041】
本発明は本実施例に限定されるものではなく、錠剤はコードを表すことができれば固形製剤たとえばカプセルでも良い。また、錠剤に付したコードは、画像処理装置によりそのコードの位置、範囲を容易に特定することができるデコード可能なコード、つまり画像処理に適したコードであれば、例えば図5に示すように、一般にバーコードと言われる一次元的コードであっても良い。また、二次元コードは、画像処理装置によりそのコードの位置、向き、範囲、大きさを容易に特定することができる、つまり画像処理に適したコードであれば、例えば他の形態の二次元コードであっても良い。例えば、図6に示すように、二次元コードが全体として矩形状で、且つ位置決め用シンボルをその三つの頂点に設ければ、その三つの頂点を位置決め用シンボルから特定することにより、二次元コードの範囲を容易に特定することができる。また、二次元コードのサイズを表すコードを別途設ける必要がない。
【0042】
また、画像処理装置11に製造年月日判別手段を設けて、錠剤1に付した製造年月日を含むコードを撮像しデコード手段12によりデコードした製造年月日と、製造年月日設定手段に設定した製造年月日を比較することにより、製造年月日のことなる錠剤を除去することができる。例えば、包装工程に本検査装置を設ければ、製造年月日が異なる製品や極端に古い製品が一つの包装容器等に混在することはない。また、画像処理装置11に使用期限判別手段を設けて、錠剤1に付した使用期限を含むコードを撮像しデコード手段12によりデコードした使用期限と、使用期限設定手段に設定した使用期限を比較することにより、使用期限間近の錠剤を除去することができる。例えば、薬局等の分包工程に本検査装置を設ければ、使用期限が間近な錠剤を除去することができる。
【0043】
また、二次元コードの特定は、錠剤を特定した後、錠剤の中を検索する事により特定しても良い。特に錠剤の中心を含んでコードを設ければ錠剤の中心を求めることにより、容易にコードを検出することができる。また、コードの中心と錠剤の中心を一致させて、あるいは錠剤の中心とコードの一つの頂点を一致させてコードを設ければ、錠剤の中心を求めることにより、コードの中心または頂点を求めることができる。また、デコードした品種等の情報を直接表示手段17に表示したり出力手段15から出力することにより、例えば包装容器に収納されていない裸の状態の錠剤の品種を、鑑定したり使用期限を確認したりすることもできる。
【0044】
つぎに本発明の実施形態であるPTP包装機を図とともに以下に説明する。本実施の形態におけるPTP包装機は、図9に示すようにPTP包装機30に先に説明した錠剤検査装置を装備することによって、PTP包装機30内で先に説明したコードを付した固形製剤、例えば錠剤の検査を実施している。
【0045】
まず、錠剤検査の実施されるPTP包装機30について簡単に説明する。PTP包装機30は固形製剤(本実施例においては錠剤)をPTPシートに自動的に包装するものである。具体的には、まずポリプロピレン、PVCなどの容器フィルム40を、フィルム送りロール33とテンションロール31、32で加熱板50と成形板51に送り込み、錠剤1が充填されるポケットを容器フィルムに成形する。そして、容器フィルム40にポケットが成形されたもの41が、錠剤投入シャッター52の下にまで送られてくると、錠剤投入シャッター52が各ポケットに錠剤1を自動的に充填する。
【0046】
さらに、各ポケットに錠剤1が充填された容器フィルム41の上に、アルミ製の蓋フィルム42をテンションロール34、35を介して送り込み、一対のシールロール36で固着させる。これによって、錠剤1が各ポケットに充填されたフィルム状のPTPシート43が製造される。かかるフィルム状のPTPシート43はシート状に裁断された後に、図示しない不良シート排出機構やPTPシート集積機構などへ順に送られる。
【0047】
なお固定ロール37のポジションでは、前述の錠剤検査装置を構成する撮像装置10aにより、容器フィルム41のポケットに充填され、蓋フィルム42によりシールされた錠剤1を、容器フィルム41越しに撮像し、その映像信号は同じく錠剤検査装置を構成する画像処理装置11へ送られ、錠剤1に付されたコードがデコードされ、品種設定手段14により設定された品種と一致するか否かを異品種判別手段13において個々の錠剤毎に判別し、異品種が含まれている錠剤シートおよび錠剤が入っていない錠剤シートは後の不良排出機構において排出される。
【0048】
従って、錠剤に付した品種の情報を含むコードを読み取る錠剤検査装置を有するので、誤って異品種が混入した場合でも、確実に検出することができ、そのような製品が市場に出ることはない。また、錠剤1はPTP包装機30上で容器フィルム41のポケットに充填され蓋フィルム42によりシールされているので、ここで、正常な品種と判断されればその後開封されるまでは錠剤が入れ替わること、または脱落することはあり得ず、PTPシートに包装された錠剤の異品種の混入または欠錠を正確に検査することができる。
【0049】
また、錠剤1に付されたコードが二次元コードであり、デコード手段は二次元コードをデコードするデコード手段であれば、たとえ小さな錠剤であっても多くの情報を正確に安定して読み取ることができる。従って、例えば多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば使用期限等の情報も錠剤1に表すことができ、そして読み取ることができるので、画像処理装置11に使用期限判別手段を設けて、錠剤1に付した使用期限を含むコードを撮像しデコード手段12によりデコードした使用期限と、使用期限設定手段に設定した使用期限を比較することにより、使用期限が異なる製品が一つの包装容器等に混在することはない。
【0050】
また、前記二次元コードが、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを所定位置に設ければ、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、PTP包装機において包装された錠剤は錠剤の向きが定まっていないが、二次元コードを容易に特定することができる。
【0051】
また、位置決め用シンボルを二次元コードの頂点に設ければ、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、位置決め用シンボルが二次元コードの頂点の1箇所にのみ配置され、全体として矩形状の二次元コードであれば、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。
【0052】
本発明は本実施例に限定されるものではなく、錠剤はコードを表すことができれば固形製剤たとえばカプセルでも良い。また、本実施例においては、蓋フィルム42によりシールされた錠剤1を、容器フィルム41越しに撮像しているが、蓋フィルム42によりシールされる前に、撮像装置10bにより撮像しても良い。この場合は、容器フィルム41を介さないで直接錠剤1を撮像することができるので、容器フィルム41による反射光や画像の歪みの影響が無く、画像処理が容易になる。
【0053】
つぎに本発明の実施形態である錠剤分包機を図とともに以下に説明する。本実施の形態における錠剤分包機は、図10に示す錠剤分包機に、先に説明した錠剤検査装置を装備することによって、錠剤分包機内61で先に説明したコードを付した固形製剤、例えば錠剤の検査を実施している。
【0054】
まず、錠剤検査の実施される錠剤分包機61について簡単に説明する。錠剤分包機61は固形製剤(本実施例においては錠剤)を一回の摂取量ごとに小分けして包装するものである。具体的には、カルテ等から処方する薬の種類と数および摂取する回数等の情報を図示しない入力手段に入力することにより、錠剤供給装置62は一回の摂取に必要な錠剤を含む固形製剤を搬送装置54上に供給する。搬送装置54上の錠剤は一回の摂取量毎に、前述の錠剤検査装置を構成する撮像装置10により撮像され、その映像信号は同じく錠剤検査装置を構成する画像処理装置11に供給される。
【0055】
画像処理措置10では、撮像された錠剤に付されたコードをデコード手段12によりデコードする。品種設定手段13には図示しない入力手段に入力された処方の情報が入力されており、異品種判別手段13においてデコード手段12からの錠剤の種類と数の情報とを比較して、正しく錠剤等が供給されているか否かを確認する。
【0056】
一方、画像処理装置11によりデコードされた錠剤の種類と数の情報は、図11に示す調剤監視装置21に供給される。また、カルテ等からの被服用者の年齢、性別、体重、疾病についての情報が被服用者データ設定手段23に入力される。一方、同時に服用することが禁止されている錠剤の情報や、体重当たりの摂取量の上限、疾病と副作用の関係などの情報が調剤基準データ24に設定されている。これらのデータをもとに調剤確認手段22では、同時に服用することが禁止されている錠剤が含まれていないか、あるいは体重あるいは年齢に対し錠剤の量が適切か、あるいは複数の病が併発している場合に摂取すべきでない錠剤が含まれていないか等を確認する。
【0057】
異品種判別手段13により錠剤の種類と数が正しく供給されていることが確認され、かつ調剤確認手段22により正しく処方されていることが確認された場合は、出力手段15および出力手段25から分包機本体の図示しない制御部へその情報が送られ、包装装置53において包装し搬送装置55により取り出される。そして、次の錠剤が錠剤供給装置52から供給され同様に処理される。一方、正しく供給または処方されていないときは、出力手段15または出力手段25から図示しない分包機本体の制御回路へ異常信号が送られ、包装を中止すると共に作業者へ知らせる。
【0058】
従って、前記デコード手段によりデコードされた前記錠剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有するので、例えば指定された品種と異なる品種の錠剤が誤って入っていた場合でも、容易にそのことが分かり、誤って異なる品種の錠剤を服用することによる事故を未然に防止することができる。
【0059】
また、錠剤の摂取限度または同時に摂取することが禁止されている複数種類の錠剤の組み合わせのデータである調剤基準データをもった調剤監視装置を有し、調剤監視装置は前記デコード手段によりデコードされた錠剤の品種と数を表す情報と、調剤基準データを比較することにより、1回分として摂取される錠剤が安全か否かを判断する調剤確認手段を有するので、錠剤等が誤っているか否かのみでなく、処方の誤りについても確認することができ、処方の誤りによる重大な事故の防止が可能となる。
【0060】
また、錠剤1に付されたコードが二次元コードであり、デコード手段は二次元コードをデコードするデコード手段であれば、たとえ小さな錠剤であっても多くの情報を正確に安定して読み取ることができる。従って、例えば多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば使用期限等の情報も錠剤1に表すことができ、そして読み取ることができるので、画像処理装置11に使用期限判別手段を設けて、錠剤1に付した使用期限を含むコードを撮像しデコード手段12によりデコードした使用期限と、使用期限設定手段に設定した使用期限を比較することにより、使用期限間近の錠剤を除去することができる。
【0061】
また、前記二次元コードが、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを所定位置に設ければ、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、分包機により分包された錠剤は錠剤の向きが定まっていないが、二次元コードを容易に特定することができる。
【0062】
また、位置決め用シンボルを二次元コードの頂点に設ければ、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、位置決め用シンボルが二次元コードの頂点の1箇所にのみ配置され、全体として矩形状の二次元コードであれば、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。
【0063】
本発明は本実施例に限定されるものではなく、錠剤はコードを表すことができれば固形製剤たとえばカプセルでも良い。また、本実施例においては包装する前に撮像装置で撮像しているが、透明な包材を使用して包装し、包装した後に撮像装置10により撮像すれば、錠剤等は透明なシートに分包されているので、ここで品種や数を確認した錠剤は後に開封するまでは入れ替わることはない。
【0064】
以上詳細に説明したように、このような構成を有する本発明の固形製剤は、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したので、錠剤の品種を画像処理装置を用いて容易に知ることができる。例えば、包装工程あるいは病院若しくは薬局における分包工程において、品種に誤りがないかを画像処理装置を用いて容易に検査することができる。また、このような構成を有する本発明の錠剤は、少なくとも品種を表す画像処理に適したコードを付したので、錠剤の品種を画像処理装置を用いて容易に知ることができる。例えば、包装工程あるいは病院若しくは薬局における分包工程において、品種に誤りがないかを画像処理装置を用いて容易に検査することができる。また、コードには品種の他に製造年月日または使用期限を含むので、包装工程において古い錠剤が混入していないかを確認することができる。
【0065】
また、コードに品種の他にロット番号を含めば、後に何らかの異常のある錠剤が見つかった場合でも、そのロットが容易に特定され、異常に対する対応が容易になる。また、コードが、二進コードで表されるデータをセル化して、二次元のマトリックス状のパターンとして配置した二次元コードであれば、小さな錠剤においても多くの情報を無理なく表すことができる。従って、多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も表すことができる。また、二次元コードに、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを所定位置に設ければ、画像処理装置において容易に二次元コードの位置を特定することができる。従って、PTP包装機上の包装された錠剤や、分包機により分包された錠剤のように、錠剤の向きが定まっていない状態でも錠剤に付した二次元コードを容易に特定することができる。
【0066】
また、所定位置が、二次元コードの頂点であれば、二次元コードの範囲を特定することが容易である。また、二次元コードが矩形状であり、前記位置決め用シンボルがその頂点の1箇所にのみ配置されていれば、位置の特定が容易で且つ小さな面積に多くの情報を表すことができる。また、コードが錠剤の略中央に位置すれば、錠剤の形状からもコードの位置を特定することができ処理が早くなる。また、レンズ錠などにおいても上から撮像したときに比較的歪みの少ない映像を得ることができ、画像処理装置による処理が容易になる。
【0067】
また、コードを錠剤の両面に付せば、例えば、光を透さない密封フィルムによりPTP包装された後の錠剤においても、透明な容器フィルム側から検査することにより、常に錠剤の品種等を検査することができる。また、錠剤が糖衣錠であれば、錠剤の表面を滑らかにする事ができるので微細なコードを表示することができる。また、コードの色が黒色であり錠剤の色が白色であれば、例えばレンズ錠のような表面が単純な平面でない錠剤においても、画像処理装置において二値化によるコードの読み取り作業が容易である。つぎに、このような構成を有する本発明の錠剤検査装置は、錠剤を撮像する撮像装置と、該撮像装置から出力される映像信号を処理する画像処理装置からなる錠剤検査装置において、前記画像処理装置は錠剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有するので、錠剤に付された必要な情報を認識することができる。例えば、多種ある複雑な品種について正確に特定することもできる。
【0068】
また、コードが二次元コードであれば、デコード手段は二次元コードをデコードするので、小さな錠剤においても多くの情報を正確に安定して読み取ることができる。従って、例えば多くの品種を容易に区別することができると共に、品種以外の情報、例えば製造年月日、ロット、使用期限等の情報も錠剤に表すことができ、そして読み取ることができる。また、コードが少なくとも錠剤の品種を特定する情報を含みかつデコード手段は少なくとも錠剤の品種をデコードするデコード手段であれば、多くの品種を正確に且つ確実に区別して読み取ることができる。また、画像処理装置が、前記デコード手段によりデコードされた前記錠剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有すれば、例えば指定された品種と異なる品種の錠剤が誤って入っていた場合でも、容易にそのことが分かり、誤って異なる品種の錠剤を服用することによる事故を未然に防止することができる。
【0069】
また、錠剤検査装置に錠剤の摂取限度または同時に摂取することが禁止されている複数種類の錠剤の組み合わせのデータである調剤基準データをもった調剤監視装置を設ければ、調剤監視装置は前記デコード手段によりデコードされた錠剤の数と品種を表す情報と、調剤基準データを比較することにより、1回分として摂取される錠剤が安全か否かを判断する調剤確認手段を有するので、錠剤が誤っているか否かのみでなく、処方の誤りについても確認することができ、処方の誤りによる重大な事故の防止が可能となる。また、錠剤がPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填された錠剤であれば、PTPシートに包装される錠剤の抜けあるいは異品種の混入を正確に検査することができる。また、錠剤がPTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填され蓋フィルムによりシールされた後の錠剤であれば、PTPシートに包装された錠剤に抜けあるいは異品種の混入を正確に検査することができる。また、蓋フィルムによりシールした後であるので、ここで品種を確認した錠剤は、後に開封するまで入れ替わることはあり得ない。
【0070】
また、錠剤が分包するために選択して供給された錠剤であれば、一回に服用する錠剤に指定と異なる錠剤が混入した場合も、確実に検出することができる。また、錠剤は透明なシートに分包された錠剤であれば、ここで品種を確認した錠剤は後に開封するまでは入れ替わることはあり得ない。つぎに、このような構成を有する本発明の錠剤分包機は、錠剤検査装置を有するので、指定された錠剤を確実に分包する分包機を提供することができる。つぎに、このような構成を有する本発明のPTP包装機は、錠剤検査装置を有するので、誤って異品種が混入した場合でも、確実に検出することができるので、そのような製品が市場に出ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施例に係る錠剤の正面図
【図2】本発明の本実施例に係る錠剤の側面図
【図3】本発明の本実施例に係る二次元コードの図
【図4】本発明の本実施例に係る二次元コードの構成説明図
【図5】本発明の他の実施例に係る錠剤
【図6】本発明の他の実施例に係る錠剤
【図7】本発明の本実施例に係る錠剤検査装置のブロック図
【図8】本発明の本実施例に係るデコード手段のフローチャート
【図9】本発明の本実施例に係るPTP包装機
【図10】本発明の本実施例に係る錠剤分包
【図11】本発明の本実施例に係る錠剤監視装置
【符号の説明】
1 錠剤
3 位置決め用シンボル
4、5 タイミングセル
6 フォーマット情報
7 データ領域
10、10a、10b 撮像装置
11 画像処理装置
12 デコード手段
13 異品種判別手段
14 品種設定手段
15 出力手段
16、16a、16b 照明手段
17 表示手段
21 調剤監視装置
22 調剤確認手段
23 被服用者データ
24 調剤基準データ
25 出力手段
30 PTP包装機
31、32 テンションロール
33 フィルム送りロール
34、35 テンションロール
36 シールロール
37 固定ロール
40、41 容器フィルム
42 蓋フィルム
43 PTPシート
50 加熱板
51 成形板
52 錠剤投入シャッター
61 錠剤分包
62 錠剤供給装置
53 包装装置
54、55 搬送装置
56 薬袋

Claims (12)

  1. PTPシート用の容器フィルムのポケットに充填されている固形製剤を検査する固形製剤検査装置を有するPTP包装機であって、
    前記固形製剤には、製造年月日、又は、使用期限を含む画像処理に適したコードが付されているとともに、
    前記固形製剤検査装置は、前記固形製剤を撮像する撮像装置と該撮像装置から出力される映像信号を処理する画像処理装置とを備え、前記画像処理装置は前記固形製剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有し、
    該デコード手段が少なくとも製造年月日、又は、使用期限をデコードすることに基づき、
    個々の固形製剤の製造年月日、又は、使用期限を監視するものであり、
    前記コードは二次元コードであり、前記デコード手段は二次元コードをデコードし、
    前記二次元コードは、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有することを特徴とするPTP包装機。
  2. 前記固形製剤検査装置は、PTP包装機上でPTPシートの容器フィルムのポケットに充填され蓋フィルムによりシールされている固形製剤を検査することを特徴とする請求項1に記載するPTP包装機。
  3. 前記デコード手段によりデコードされた製造年月日、又は、使用期限と、別途設定された製造年月日、又は、使用期限に関するデータとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果により、製造年月日の異なる固形製剤、又は、使用期限の間近な固形製剤を除去する除去手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載するPTP包装機。
  4. 前記コードは少なくとも固形製剤の品種を特定する情報を含みかつ前記デコード手段は少なくとも固形製剤の品種をデコードすることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載するPTP包装機。
  5. 前記画像処理装置は、前記デコード手段によりデコードされた前記固形製剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有することを特徴とする請求項に記載するPTP包装機。
  6. 固形製剤を検査する固形製剤検査装置を有する固形製剤分包機であって、
    前記固形製剤には、製造年月日、又は、使用期限を含む画像処理に適したコードが付されているとともに、
    前記固形製剤検査装置は、前記固形製剤を撮像する撮像装置と該撮像装置から出力される映像信号を処理する画像処理装置とを備え、前記画像処理装置は前記固形製剤に付されたコードをデコードするデコード手段を有し、
    該デコード手段が少なくとも製造年月日、又は、使用期限をデコードすることに基づき、
    個々の固形製剤の製造年月日、又は、使用期限を監視するものであり、
    前記コードは二次元コードであり、前記デコード手段は二次元コードをデコードし、
    前記二次元コードは、中心をあらゆる角度で横切る走査線において同じ周波数成分が得られる位置決め用シンボルを、所定位置に有することを特徴とする固形製剤分包機。
  7. 前記固形製剤は分包するために選択して供給された固形製剤であることを特徴とする請求項に記載する固形製剤分包機。
  8. 前記固形製剤は透明なシートに分包された固形製剤であることを特徴とする請求項に記載する固形製剤分包機。
  9. 前記デコード手段によりデコードされた製造年月日、又は、使用期限と、別途設定された製造年月日、又は、使用期限に関するデータとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果により、製造年月日の異なる固形製剤、又は、使用期限の間近な固形製剤を除去する除去手段と
    を備えることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載する固形製剤分包機。
  10. 前記コードは少なくとも固形製剤の品種を特定する情報を含みかつ前記デコード手段は少なくとも固形製剤の品種をデコードすることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載する固形製剤分包機。
  11. 前記画像処理装置は、前記デコード手段によりデコードされた前記固形製剤の品種が異品種か否かを判別する異品種判別手段を有することを特徴とする請求項10に記載する固形製剤分包機。
  12. 固形製剤の摂取限度または同時に摂取することが禁止されている複数種類の固形製剤の組み合わせのデータである調剤基準データをもった調剤監視装置を有し、調剤監視装置は前記デコード手段によりデコードされた固形製剤の品種を表す情報と、調剤基準データを比較することにより、1回分として摂取される固形製剤が安全か否かを判断する調剤確認手段を有することを特徴とする、請求項10に記載する固形製剤分包機。
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