JP5125998B2 - 投射型表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、照明光学系と画像表示素子と投射光学系とを備えた一の光学ユニットを用いて、一の画像表示素子内に設定した複数の画像領域に表示された複数の画像を複数のスクリーンにそれぞれ投射する投射型表示装置及び画像表示方法に関するものである。
従来、画像表示素子(光変調素子)の一種である例えば液晶パネル内に表示された画像を投射光学系により拡大してスクリーンに投射する投射型表示装置(プロジェクタ)は各種の構造形態があり、家庭用又は業務用として多用されている。投射型表示装置は、スクリーンの前方から投射する前面投射型表示装置と、スクリーンの後方から投射する背面投射型表示装置とに大別できる。
また、この種の投射型表示装置は、一の画像表示素子内に表示された画像を一のスクリーンに拡大投射する構造形態が通常採用されている。使用目的によっては、一のプロジェクタを用いて画像を第1,第2のスクリーンに拡大表示する構造形態もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−11237号公報
図15は従来の投射型表示装置の一例となる表示システムを示した構成図である。また、図16は図15に示したプロジェクタの液晶パネル内に表示された画像を示した図である。更に、図17(a),(b)は図15に示した映像分割デバイスを示した図である。
図15に示した従来の投射型表示装置の一例となる表示システム100は、上記した特許文献1(特開2006−11237号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
図15に示した従来の投射型表示装置の一例となる表示システム100は、自動車などの車両内に設けられたものであり、車両内には一つのプロジェクタ110と、映像分割デバイス120と、第1のスクリーン131及び第2のスクリーン132とが設けられている。
この際、プロジェクタ110は車室内の天井に取り付けられ、第1,第2のスクリーン131,132は運転席の近傍のインストルメントパネルに設置されていると共に、プロジェクタ110と第1,第2のスクリーン131,132との間に、プロジェクタ110から射出された投射光束を光学的に複数の画像光に分割するための映像分割デバイス120が設置されている。
また、プロジェクタ110には、制御回路141を介してナビゲーション装置142,オーディオ機器143,エアコン装置144などの車載機器が接続されており、且つ、制御回路141は車載機器の状態情報を受けてプロジェクタ110に投影する映像信号を出力している。
また、プロジェクタ110は、図16に示した如く、画像表示素子として例えば液晶パネル112を用いており、この液晶パネル112の全体が、地図情報が表示された画像領域112aと、オーディオ情報が表示された画像領域112bとに分割されている。
また、映像分割デバイス120は、プロジェクタ110から射出された投射光束を第1,第2のスクリーン131,132の各方向へ光学的に分割するために、図17(a)に示したように二つの反射面を有する一のプリズム121、又は、図17(b)に示したように複数の反射面を有する二つのプリズム122,123が用いられている。
そして、一のプロジェクタ110から射出される画像を映像分割デバイス120で分割し、ここで分割した画像を、第1のスクリーン131及び第2のスクリーン132にそれぞれ投影することで、プロジェクタ110内の液晶パネル(画像表示素子)112を有効に利用できる旨が開示されている。
ところで、上記した従来の投射型表示装置の一例となる表示システム100によれば、プロジェクタ110から射出された投射光束を、映像分割デバイス120により光学的に分割して適宜な場所に設置した第1,第2のスクリーン131,132に拡大投影できるが、プリズムなどを用いた高価な映像分割デバイス120が必要となり、表示システム100が高価なものとなってしまう。
そこで、照明光学系と画像表示素子と投射光学系とを備えた一の光学ユニットを用いて、一の画像表示素子内に設定した複数の画像領域に表示された複数の画像を複数のスクリーンにそれぞれ投射する際に、プリズムなどを用いた高価な映像分割デバイスを用いることなく、簡単な構造で安価に作製できる投射型表示装置及び画像表示方法を提供することを目的とする。
また、複数のスクリーンをメインスクリーンとサブスクリーンとに分けて複数の画像を表示した際に、メインスクリーンに表示されたメイン画像に対してサブスクリーンに表示されたサブ画像が奥行き感(立体感)を持って表示することができる投射型表示装置及び画像表示方法を提供することを目的とする。
1)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置は、少なくとも1つの画像表示素子を有し、前記画像表示素子における複数の画像表示領域に表示された複数の画像を投射光学系の射出部から射出された投射光束により、複数のスクリーンに投射する投射型表示装置において、前記複数の画像表示領域は前記画像表示素子において独立した領域に形成され、前記複数のスクリーンに投射される映像はそれぞれ前記複数の画像表示領域に対応しており、前記射出部から前記複数のスクリーンに対して前記投射光束が射出された際に、前記複数のスクリーンは前記投射光束によってそれぞれ互いに他のスクリーンの影とならない位置に配設されている。
2)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置の前記複数のスクリーンは、それぞれ前記射出部からの直線距離が異なる位置に配設されている。
3)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置の前記複数のスクリーンは、それぞれ移動可能となっており、前記複数のスクリーンのうち最も前記射出部に近い位置にあるスクリーンは、移動した際に前記射出部を覆う。
4)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置は、光源と、複数の画像表示領域を有し、前記光源からの光束を複数の画像表示領域でそれぞれ光変調する少なくとも1つの画像表示素子と、前記光変調されたそれぞれの光束を射出部から投射光束として射出する投射光学系と、前記投射光束が照射されることによって第1の画像を表示する第1のスクリーンと、前記射出部と前記第1のスクリーンとの間の距離に位置し、前記投射光束が照射されることによって第2の画像を表示する第2のスクリーンと、を備え、
前記第1の画像及び前記第2の画像は、外部から入力する第1の映像信号及び第2の映像信号に基づきディジタル信号処理部により前記画像表示素子における画像表示領域内の異なる領域で変調されると共に、前記射出部から前記投射光束が射出された際に、前記投射光束が前記第2のスクリーンに照射されることにより生じる前記第2のスクリーンの影が、前記第1のスクリーンにかからないような位置に前記第2のスクリーンを配設した投射型表示装置において、
前記第1のスクリーンの外側部位に設けられ、光透過性を有する光透過部材を備え、
前記投射光束のうち、前記第1のスクリーンに照射される光束を第1の光束とし、前記第2のスクリーンに照射される光束を第2の光束として、前記第2のスクリーンを透過した前記第2の光束の延長領域が前記光透過部材と交わる。
5)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置の前記第2のスクリーンは移動可能となっており、移動した際に前記射出部を覆う。
)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置の前記投射光学系は、前記画像表示素子において光変調された前記それぞれの光束を拡大投射する投射レンズと、前記投射レンズを透過した前記それぞれの光束を反射する非球面凹面鏡又は平面鏡もしくは非球面凸面鏡とを備える。
)上記の目的を達成するために、本実施形態の投射型表示装置の前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンは、入射した前記それぞれの光束がそれぞれのスクリーンを透過する際に、前それぞれのスクリーン上に画像を表示する光透過型スクリーン、又は、入射した前記それぞれの光束が前記それぞれのスクリーンを反射する際に、前記それぞれのスクリーン上に画像を表示する光反射型スクリーンである。
)上記の目的を達成するために、本実施形態の画像表示方法は、光源から射出した光束を画像表示素子の画像領域内の異なる領域において、外部から入力した第1の映像信号と第2の映像信号とに基づいてそれぞれ光変調して第1の光束と第2の光束とを得て、変調された前記第1の光束及び前記第2の光束を含む投射光束を投射光学系の射出部から射出し、射出された前記第1の光束の光路上に第1のスクリーンの少なくとも一部が交わるように前記第1のスクリーンを配設し、前記第1のスクリーンと前記射出部との間の位置であって、射出された前記第2の光束の光路上に第2のスクリーンの少なくとも一部が交わるように前記第2のスクリーンを配設し、射出された前記投射光束の内、前記第1の光束により前記第1の映像信号に基づいた第1の画像を前記第1のスクリーンに、前記第2の光束により前記第2の映像信号に基づいた第2の画像を前記第2のスクリーンにそれぞれ表示する画像表示方法において、
前記第1のスクリーンの外側部位に光透過性を有する光透過部材を設けたときに、前記第2のスクリーンを透過した前記第2の光束の延長領域が前記光透過部材と交わる
本発明の投射型表示装置によれば、投射型表示装置を簡単な構造で安価に作製することができる。
また、本発明によれば、奥行き寸法を短くして小型化を図った背面投射型表示装置及び奥行き寸法を短くして小型化を図った前面投射型表示装置を提供することができる。
更に、本発明の投射型表示装置及び画像表示方法によれば、射出部に接近しているスクリーンに投影される投影像は明るく表示され、それぞれのスクリーンの設置位置が異なるため、それぞれのスクリーンに投射されたそれぞれの画像が奥行き感(立体感)を持ち、立体的に浮遊した感覚でそれぞれの画像を見やすく表示することができる。
以下に本発明に係る投射型表示装置及び画像表示方法の実施形態について、図1〜図14を用いて実施例1,実施例2,実施例3,実施例4の順に詳細に説明する。
図1(a),(b)は本発明に係る実施例1(実施例1の第1,第2変形例)の投射型表示装置の外観を示した正面図,右側面図である。また、図2は本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。また、図3は本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、液晶パネルのメイン画像領域とサブ画像領域とを投射光学系によりメインスクリーンとサブスクリーンとに投射した第1態様を模式的に示した図である。また、図4は本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、液晶パネルのメイン画像領域とサブ画像領域とを投射光学系によりメインスクリーンとサブスクリーンとに投射した第2態様を模式的に示した図である。更に、図5は本発明に係る実施例1の投射型表示装置の全体構成を示すと共に、本発明に係る画像表示方法を説明するためのブロック図である。
図1に示す如く、本発明に係る実施例1(実施例1の第1,第2変形例)の投射型表示装置1A(1B,1C)では、キャビネット2が箱状に形成されており、このキャビネット2の底面2aが床面U上に載置され、且つ、上面2b側が画像投射側となっている。
また、上記したキャビネット2の内部2cには、照明光学系10と、一の画像表示素子(光変調素子)の一種である例えば液晶パネル20と、投射光学系30A(30B,30C)とを備えた一の光学ユニットが設置されている。
尚、図1中において、実施例1の投射型表示装置1Aは後述する投射光学系30Aを適用した場合を示し、一方、実施例1の第1,第2変形例の投射型表示装置1B,1Cは後述する投射光学系30B,30Cをそれぞれ適用した場合を示している。
更に、キャビネット2の上面2b上には、上記した投射光学系30A(30B,30C)の射出部と対向して、第1のスクリーンとなるメインスクリーン3が光透過型スクリーンを用いてメインスクリーン支持枠5を介して取り付けられ、且つ、第2のスクリーンとなるサブスクリーン4が光透過型スクリーンを用いてサブスクリーン支持枠6を介して取り付けられている。
この際、メインスクリーン3及びサブスクリーン4は、少なくともその各一部が投射光学系30A(30B,30C)の射出部から射出された投射光束の領域内に位置していることが必要である。
そして、メインスクリーン3及びサブスクリーン4の各背面側に投射光学系30A(30B,30C)の射出部を配置したときに、投射光学系30A(30B,30C)の射出部から射出した投射光束となる第1,第2光束L1,L2が各スクリーン3,4の各背面から各前面に向かって透過し、この後、透過した第1,第2光束L1,L2による後述のメイン画像及びサブ画像が各スクリーン3,4の各前面に表示されている。
これにより、実施例1(実施例の第1,第2変形例)の投射型表示装置1A(1B,1C)が背面投射型表示装置として構成されているので、ユーザ(視聴者)側は各スクリーン3,4の前面側に設定されている。
ここで、実施例1の各構成部材について具体的に説明すると、図2に拡大して示す如く、上記した照明光学系10は、超高圧水銀ランプなどの放電ランプを用いて白色光を射出する光源11と、光源11から射出された光を反射して略平行光に変換する凹面反射鏡12と、凹面反射鏡12からの略平行光を透過(又は反射)させて液晶パネル20を照明する照明用レンズ13とで構成されている。
尚、照明光学系10は、光源11をLED(Light Emitting Diode)や半導体レーザなどの半導体光源とし、適宜構成されたものでもよい。
また、液晶パネル20は、メイン画像(第1画像)を表示するメイン画像領域(第1画像領域)20aと、サブ画像(第2画像)を表示するサブ画像領域(第2画像領域)20bとを一体に有し、且つ、メイン画像領域20aが上方に配置され、一方、サブ画像領域20bがメイン画像領域20aよりも下方に配置されている。
この際、液晶パネル20は、図示のように照明光学系10からの光を透過させる光透過型液晶パネルを用いる場合と、ここでの反射型投射型表示装置の図示を省略するものの、照明光学系10からの光を反射させる反射型液晶パネルを用いる場合のいずれでも良い。
また、投射光学系30Aは、液晶パネル20のメイン画像領域20aに表示されたメイン画像と、サブ画像領域20bに表示されたサブ画像とを拡大投射する投射レンズ31と、この投射レンズ31を透過したメイン画像による第1光束L1を反射して上方に配置したメインスクリーン(第1のスクリーン)3に投射すると共に、サブ画像による第2光束L2を反射してメインスクリーン(第1のスクリーン)3の下方に配置したサブスクリーン(第2のスクリーン)4に投射する非球面凹面鏡32とで構成されている。この非球面凹面鏡32が光源11からの光を液晶パネル20を介してキャビネット2(図1)の外部に設けたメインスクリーン3及びサブスクリーン4に射出する射出部として機能している。
この際、上記した第1,第2光束L1,L2は、投射光学系30Aからの投射光束が液晶パネル20のメイン画像領域20aとサブ画像領域20bとによって区分されたものであるので、従来例で説明したようなプリズムなどを用いた高価な映像分割デバイス120(図15,図17)によって光学的に分割されたものでないことは図示から明白である。
そして、照明光学系10と液晶パネル20は共に第1光軸K1上に配置され、一方、投射レンズ31は第1光軸K1と平行に設定され且つ第1光軸K1に対して下方に距離δだけ変位した第2光軸K2上に配置されている。
上記に伴って、投射光学系30Aの投射レンズ31を透過させた投射光束(第1,第2光束L1,L2)は斜め下方に向かって非球面凹面鏡32に入射してここで反射されて、メインスクリーン3の背面とサブスクリーン4の背面とに向かって斜め上方に投射されることから、この投射光学系30Aは斜め投射光学系として機能している。
図2では、照明光学系10及び液晶パネル20の光軸を第1光軸K1とした際に、第1光軸K1に対して平行であり、且つ、下方に位置する第2光軸K2上に投射レンズ31が配置されているが、これに限ることなく、第1光軸K1上に投射レンズ31を配置してもよいことは言うまでもない。
また、サブスクリーン4については、2枚の透明電極付きプラスチックフィルムの間に、液晶とネットワーク状の高分子がサンドイッチにされたPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)フィルムを用いてもよい。
この際、サブスクリーン4にPNLCフィルムを用いることで、サブスクリーンにサブ画像を表示する場合にはPNLCフィルムを電圧制御して白色に切替えサブ画像を表示し、一方、サブスクリーン4にサブ画像を表示しない場合にはPNLCフィルムを電圧制御して透明に切替え、メインスクリーン3の表示を引き立たせることができる。
更にまた、サブスクリーン4にはPNLCフィルムを用いたもの以外にも、透明状態と散乱状態をスイッチングできる素子でもよく、例えばPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal:ポリマー分散型液晶)を用いたものや、商品名「UMU」(日本板硝子株式会社製)などでもよい。
また、サブスクリーン4として別のスクリーン材を選択することにより、スクリーンゲインや視野角特性などの仕様をメインスクリーン3とは異なる値に設定することが可能になる。
図1に戻り、キャビネット2の上面2bには、投射光学系30Aから射出された第1,第2光束L1,L2をメインスクリーン3及びサブスクリーン4に導くための光射出口2b1が貫通して穿設されている。
また、メインスクリーン3はキャビネット2の上面2b上で投射光学系30Aの射出部から離れた位置に設置されており、一方、サブスクリーン4は投射光学系30Aの射出部に接近した位置にメインスクリーン3と略平行に設置されている。言い換えると、メインスクリーン3に対してサブスクリーン4は投射光学系30Aの射出部に近い距離(位置)に配置されている。
上記に伴って、投射光学系30Aの射出部の近傍に設けられたキャビネット2の光射出口2b1からメインスクリーン3までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第1最短直線距離D1は、キャビネット2の光射出口2b1からサブスクリーン4までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第2最短直線D2よりも長く設定されてD1>D2の関係となっている。ここでは、両スクリーン3,4に対して同一の投射レンズ31により投射しているので、メインスクリーン3に対するサブスクリーン4の設置位置はこのサブスクリーン4に拡大表示されたサブ画像のフォーカスボケが許容される範囲内に設定されていることが好ましい。
従って、液晶パネル20のメイン画像領域20aに対するメインスクリーン3への拡大倍率αは、サブ画像領域20bに対するサブスクリーン4への拡大倍率αよりも大きく設定されることになり、α>αの関係となる。
また、投射光学系30Aの射出部から射出される第1光束L1に対する第2光束L2の照度比(L2/L1)は、第1,第2最短直線距離D1,D2の2乗に反比例するので、(D1/D2)となり、これによりメインスクリーン3よりもサブスクリーン4の方が明るく表示されるために、サブスクリーン4の表示を目立たせることが可能となる。
そして、ユーザ側から見てメインスクリーン3の奥(光射出口2b1側)にサブスクリーン4が配設され、このサブスクリーン4に映像を明るく表示することにより、メインスクリーン3の投影像が立体的に浮遊した感覚で見ることができる。
一例として、キャビネット2の光射出口2b1からメインスクリーン3までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第1最短直線距離D1を220mmとし、キャビネット2の光射出口2b1からサブスクリーン4までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第2最短直線D2を120mmとした場合、光射出口2b1から射出した光束の第2最短直線D2の位置における光の広がりを半径rの円形とすると、第1最短直線距離D1の位置における光の広がりは半径1.83rの円形となる。
その際、第2最短直線D2の位置における光の強さは、光射出口2b1からの距離の2乗に反比例して強まるので、第1最短直線距離D1の位置における光の強さの3.34倍となる。
またこの際、サブスクリーン4の材質がメインスクリーン3の材質と同じとすれば、光の投影部での光の総量は変わらないものの、単位面積当たりの光度が増して見える。
尚、サブスクリーン4の明るさを低減させる必要がある場合には、電気的に暗くするとか、又は、不図示の光学フィルターで光学的に暗くするとか、もしくは、サブスクリーン4の材質を変更するなどの方法を用いれば良い。
また、キャビネット2の上面2b上には、矩形状のメインスクリーン3の上下左右の外側部位を支持したメインスクリーン支持枠5と、矩形状のサブスクリーン4の外側下方部位を支持したサブスクリーン支持枠6とが上方に向かってそれぞれ別々に且つ略垂直に立設されている。
ここで、実施例1の投射型表示装置1A(実施例の第1,第2変形例1B,1C)を背面投射型表示装置として構成した関係から、メインスクリーン支持枠5及びサブスクリーン支持枠6はガラスやアクリル等の光透過性を有する光透過部材を用いて形成されており、且つ、メインスクリーン支持枠5のうちでメインスクリーン3の外側下方部位と対応する領域は、このメインスクリーン3の前面側から見たときにサブスクリーン4及びサブスクリーン支持枠6が透過して見えるようになっている。
従って、投射光学系30Aの射出部から射出された第1,第2光束L1,L2のうちでサブスクリーン4に投射された第2光束L2は、このサブスクリーン4を透過した後に光透過部材を用いたメインスクリーン支持枠5のうちでメインスクリーン3の外側下方部位と対応する領域に交わることになる。
これを言い換えると、投射光学系30Aの射出部として液晶パネル20と対応した略矩形状の射出面を一端面として設定し、この一端面の外周部位と、一端面よりも面積が大きい矩形状のサブスクリーン4の外周部位とを仮想に結んで得られる延長線上の他端面との間に形成される角錐状空間は、メインスクリーン支持枠5の下方領域に交わることになり、即ち、メインスクリーン3の外側部位に設けた光透過部材と交わることになる。
尚、実施例1において、メインスクリーン3を光透過部材であるメインスクリーン支持枠5で支持することなく、メインスクリーン3の左右のみを不図示のメインスクリーン支持枠で支持し、メインスクリーン3の下方部位を空間としておくことも可能である。
更に、キャビネット2の底面2aが載置される床面Uを高さ基準位置としたときに、床面Uからメインスクリーン3の下端部3bまでの高さH3bは、床面Uからサブスクリーン4の上端部4aまでの高さH4aよりも高く設定されているために、両スクリーン3,4を投射型表示装置1Aの正面又は側面から見たときにメインスクリーン3とサブスクリーン4とが互に重なり合うことがないので、両スクリーン3,4に表示されたメイン画像及びメインスクリーン支持枠5を透過して見ることができるサブ画像は大変見やすいものとなる。
また、サブスクリーン4に表示されたサブ画像は投射光学系30Aの射出部に接近しているので明るい表示となると共に、更に、メインスクリーン3とサブスクリーン4の設置位置の異なりにより、ユーザ(視聴者)から見て、メイン画像を表示したメインスクリーン3よりも奥方に配置したサブスクリーン4にもサブ画像を表示することによって、メインスクリーン3に表示したメイン画像を立体的に浮遊した感覚で見ることができる。従って、メイン画像,サブ画像に対して奥行き感(立体感)を持たせることで付加価値の向上に寄与できる。
一例として、図3及び図4に示した如く、縦×横の画素が1080ピクセル×1920ピクセルのFull HDタイプの液晶パネル20を用いた場合に、メイン画素領域20aは817ピクセル×1920ピクセルの画素数を有するシネマスコープに設定され、一方、サブ画素領域20bは(1080ピクセル−817ピクセル)×1920ピクセルの画素数に設定される。
そして、液晶パネル20のメイン画像領域20aとサブ画像領域20bとを投射光学系30Aによりメインスクリーン3とサブスクリーン4とに同時に拡大投射したときに、図3に示すように、メインスクリーン3には動画像などのメイン画像が液晶パネル20のメイン画像領域20aに対する拡大倍率αで拡大表示され、且つ、サブスクリーン4には時刻表示とかロゴマーク表示などのサブ画像が周囲をマスキング部4mによりマスクされて横方向(左右方向)の幅が狭められて表示される第1態様を取り得る。
また、図4に示すように、サブスクリーン4にメイン画像の裏番組などの動画像が液晶パネル20のサブ画像領域20bに対する拡大倍率α2で拡大表示される第2態様を取り得る。
尚、図3に示したサブスクリーン4の左右方向にマスキング部4mを形成する場合には、液晶パネル20のサブ画像領域20bを電気的に黒色でマスク処理する方法と、液晶パネル20のサブ画像領域20bを不図示のマスク材等を用いて物理的にマスク処理する方法とがある。
次に、上記のように構成した実施例1の投射型表示装置1Aの全体構成及び本実施例に係る画像表示方法について図5を用いて説明する。
図5に模式的に示した如く、実施例1の投射型表示装置1Aの全体構成は、映像入力回路41と、ディジタル信号処理回路42と、画像表示駆動回路43と、画像表示素子(液晶パネル)20と、投射光学系30Aと、メインスクリーン3及びサブスクリーン4とが上記順で電気的及び光学的に接続されていると共に、メモリ44及びサブ画像操作部45がディジタル信号処理回路42に接続されている。
ここで、本実施例に係る画像表示方法では、メイン画像となる映像入力(以下、第1映像信号と記す)が映像入力回路41を介してディジタル信号処理回路42に入力される。
また、ユーザはサブ画像操作部45を操作してサブスクリーン4に表示するための表示画像をメモリ44内に記憶した画像データ1,2,3,……から選択する。そして、サブ画像となる選択された画像データ(以下、第2映像信号と記す)はディジタル信号処理回路42に入力される。
更に、ユーザはサブ画像操作部45を操作してサブスクリーン4への表示位置補正の指令、又はサブスクリーン4への台形歪補正の指令などを行うことができる。ユーザが行った各指令に基づいて第1,第2映像信号は、ディジタル信号処理回路42においてディジタル的に信号処理が行われる。
この後、ディジタル信号処理回路42からの第1,第2映像信号に基づいて画像表示駆動回路43により画像表示素子(液晶パネル)20を駆動して、光源11からの光を画像表示素子(液晶パネル)20のメイン画像領域20aで第1映像信号に基づいて光変調を行って第1光束L1を得ると共に、画像表示素子(液晶パネル)20のサブ画像領域20bで第2映像信号に基づいて光変調を行って第2光束L2を得る。更にその後、投射光学系30Aの射出部から射出した第1,第2光束L1,L2により画像表示素子(液晶パネル)20のメイン画像領域20aに表示されたメイン画像をメインスクリーン3に投射すると共に、サブ画像領域20bに表示されたサブ画像をサブスクリーン4に投射している。
この際、サブスクリーン4は、メインスクリーン3とは独立したディスプレイとして機能し、メインスクリーン3を使用しない時(不使用時)でも放送やネットワークによって提供される動画、テキストなどを表示することができる。
また、メインスクリーン3を使用しない時に、サブスクリーン4のみに投射し、文字情報等を表示する場合、光源11(図1)の低輝度化を行うことで、低電力駆動ができる。
尚、実施例1では、投射型表示装置1を床U上に載置する構成としたが、これに限ることなく、投射型表示装置1を不図示の天井などに吊り下げる構造形態もあり得るものであり、この場合でも実施例1の技術的思想を採用することが可能であり、更に、液晶パネル20のメイン画像領域20a及びサブ画像領域20bの上下関係を逆にし、これに対応してメインスクリーン3及びサブスクリーン4の上下関係を逆にしても実施例1の技術的思想を採用することが可能である。
次に、本発明に係る実施例1の投射型表示装置1を一部変形させた第1,第2変形例について、先に示した図1と、新たな図6及び図7を用いて簡略に説明する。
図6は本発明に係る実施例1を一部変形させた第1変形例の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。また、図7は本発明に係る実施例1を一部変形させた第2変形例の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。
まず、図1及び図6に示した如く、実施例1を一部変形させた第1変形例の投射型表示装置1Bでは、液晶パネル20の上下方向と、投射光学系30Bとが実施例1に対して異なるだけである。
即ち、上記した液晶パネル20は、実施例1に対してメイン画像領域20aとサブ画像領域20bとが上下方向を反転して配置されている。
また、上記した投射光学系30Bは、投射レンズ31と、この投射レンズ31を透過させたメイン画像による第1光束L1を反射して上方に配置したメインスクリーン(第1のスクリーン)3に投射すると共に、サブ画像による第2光束L2を反射してメインスクリーン(第1のスクリーン)3の下方に配置したサブスクリーン(第2のスクリーン)4に投射する平面鏡33とで構成されている。この平面鏡33が光源11からの光を液晶パネル20を介してキャビネット2(図1)の外部に設けたメインスクリーン3及びサブスクリーン4に射出する射出部として機能している。
そして、この第1変形例でも、実施例1と略同様に、投射光学系30Bの投射レンズ31を透過させた投射光束(第1,第2光束L1,L2)は斜め上方に向かって平面鏡33に入射してここで反射されてメインスクリーン3の背面とサブスクリーン4の背面とに向かって斜め上方に投射されることから、この投射光学系30Bも斜め投射光学系として機能している。
図6では、照明光学系10及び液晶パネル20の光軸を第1光軸K1とした際に、第1光軸K1に対して平行であり、且つ、上方に位置する第2光軸K2上に投射レンズ31が配置されているが、これに限ることなく、第1光軸K1上に投射レンズ31を配置してもよいことは言うまでもない。
次に、図1及び図7に示した如く、実施例1を一部変形させた第2変形例の投射型表示装置1Cでも、液晶パネル20の上下方向と、投射光学系30Cとが実施例1に対して異なるだけである
即ち、上記した液晶パネル20は、実施例1に対してメイン画像領域20aとサブ画像領域20bとが上下方向を反転して配置されている。
また、上記した投射光学系30Cは、投射レンズ31と、この投射レンズ31を透過させたメイン画像による第1光束L1を反射して上方に配置したメインスクリーン(第1のスクリーン)3に投射すると共に、サブ画像による第2光束L2を反射してメインスクリーン(第1のスクリーン)3の下方に配置したサブスクリーン(第2のスクリーン)4に投射する非球面凸面鏡34とで構成されている。この非球面凸面鏡34が光源11からの光を液晶パネル20を介してキャビネット2(図1)の外部に設けたメインスクリーン3及びサブスクリーン4に射出する射出部として機能している。
そして、この第2変形例でも、実施例1と略同様に、投射光学系30Cの投射レンズ31を透過させた投射光束(第1,第2光束L1,L2)は斜め上方に向かって非球面凸面鏡34に入射してここで反射されてメインスクリーン3の背面とサブスクリーン4の背面とに向かって斜め上方に投射されることから、この投射光学系30Cも斜め投射光学系として機能している。
図7では、照明光学系10及び液晶パネル20の光軸を第1光軸K1とした際に、第1光軸K1に対して平行であり、且つ上方に位置する第2光軸K2上に投射レンズ31が配置されているが、これに限ることなく、第1光軸K1上に投射レンズ31を配置してもよいことは言うまでもない。
以上詳述したように、実施例1(実施例1の第1,第2変形例)の投射型表示装置1A(1B,1C)によれば、とくに、一の画像表示素子(例えば、液晶パネル)20内に設定した第1,第2画像領域20a,20bに表示された第1,第2画像を、投射光学系30A(30B,30C)の射出部から射出された投射光束によりメインスクリーン3及びサブスクリーン4に投射する際に、メインスクリーン3に対してサブスクリーン4を投射光学系30A(30B,30C)の射出部に近い距離に設置したので、従来例で説明したようなプリズムなどを用いた高価な映像分割デバイス120(図15,図17)を用いることなく、投射型表示装置1A(1B,1C)を簡単な構造で安価に作製することがでる。
また、メインスクリーン3及びサブスクリーン4を正面又は側面から見たときに両スクリーン3,4同士が重なり合うことがないので、両スクリーン3,4に表示された第1,第2画像が見易いと共に、サブスクリーン4に表示された第2画像は投射光学系30A(30B,30C)の射出部に接近しているので明るい表示となる。
更に、メインスクリーン3とサブスクリーン4との設置位置の異なりにより両スクリーン3,4に投射された第1,第2画像に奥行き感(立体感)を持たせることができるので、付加価値が高く且つ使い勝手の良い投射型表示装置1A(1B,1C)を提供することができる。
また、実施例1(実施例1の第1,第2変形例)の投射型表示装置1A(1B,1C)によれば、メインスクリーン3及びサブスクリーン4に光透過型スクリーンを用いて、投射光学系30A(30B,30C)の投射レンズ31を透過させた第1,第2光束L1,L2を投射光学系30A(30B,30C)の射出部となる非球面凹面鏡32又は平面鏡33もしくは非球面凸面鏡34のうちいずか一つによりそれぞれ反射させて両スクリーン3,4の各背面に向けて斜めに投射しているので、奥行き寸法を短くして小型化を図った背面投射型表示装置として提供することができる。
図8(a),(b)は本発明に係る実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置の外観を示した左側面図,正面図である。
尚、図8に示した実施例2の構成部材のうちで実施例1と同じ構成部材に対して同一の符号を付し、且つ、先に示した構成部材は必要に応じて適宜説明し、実施例1と異なる構成部材に新たな符号を付して説明する。
図8に示した如く、本発明に係る実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)では、実施例1と同様に、キャビネット2が箱状に形成されており、このキャビネット2の底面2aが床面U上に載置され、且つ、上面2b側が画像投射側となっている。
また、上記したキャビネット2の内部2cには、照明光学系10と、例えば液晶パネルなどを用いた一の画像表示素子(以下、液晶パネルと記す)20と、投射光学系30A(30B,30C)とを備えた一の光学ユニットが実施例1と全く同一の構成により設置されている。
尚、図8中において、実施例2の投射型表示装置1Dは前述した投射光学系30Aを適用した場合を示し、一方、実施例2の第1,第2変形例の投射型表示装置1E,1Fは前述した投射光学系30B,30Cをそれぞれ適用した場合を示している。
ここで、本発明に係る実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)において、実施例1に対して異なる点について説明する。
キャビネット2の上面2b上には、投射光学系30A(30B,30C)の射出部と対向して、第1のスクリーンとなるメインスクリーン3が光反射型スクリーンを用いてキャビネット2に一体的に形成したメインスクリーン支持枠2dを介して取り付けられ、且つ、第2のスクリーンとなるサブスクリーン4が光反射型スクリーンを用いてキャビネット2に一体的に形成したサブスクリーン支持枠2eを介して取り付けられている。
尚、メインスクリーン3及びサブスクリーン4は、キャビネット2とは別体のスクリーン支持枠(図示せず)、又は、実施例1と同様に、ガラスやアクリル等の光透過部材を用いて形成したメインスクリーン支持枠5及びサブスクリーン支持枠6(図1)にそれぞれ取り付けても良い。
そして、メインスクリーン3及びサブスクリーン4は、各前面及び各背面が実施例1に対して一般的に反転して呼称されているが、メインスクリーン3及びサブスクリーン4の各前面側に対向して投射光学系30A(30B,30C)の射出部を配置したときに、投射光学系30A(30B,30C)の射出部から射出した第1,第2光束L1,L2が各スクリーン3,4の各前面で反射されて、第1,第2光束L1,L2によるメイン画像及びサブ画像が各スクリーン3,4の各前面に表示されている。
これにより、実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)が前面投射型表示装置として構成されているので、ユーザ(視聴者)側は各スクリーン3,4の前面側に設定されている。
この実施例2でも、メインスクリーン3は投射光学系30A(30B,30C)の射出部から離れた位置に設置されており、一方、サブスクリーン4は投射光学系30A(30B,30C)の射出部に接近した位置に設置されており、言い換えると、メインスクリーン3に対してサブスクリーン4は投射光学系30A(30B,30C)の射出部に近い距離に配置されている。
上記に伴って、投射光学系30A(30B,30C)の射出部の近傍に設けられたキャビネット2の光射出口2b1からメインスクリーン3までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第1最短直線距離D1は、キャビネット2の光射出口2b1からサブスクリーン4までの間でキャビネット2の上面2bに沿った第2最短直線D2よりも長く設定されてD1>D2の関係となっている。
更に、キャビネット2の底面2aが載置される床面Uを高さ基準位置としたときに、床面Uからメインスクリーン3の下端部3bまでの高さH3bは、床面Uからサブスクリーン4の上端部4aまでの高さH4aよりも高く設定されている。
従って、実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)でも先に説明した実施例1と略同様な技術的思想を備えているので略同様な効果が得られる。
また、実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)によれば、メインスクリーン3及びサブスクリーン4に光反射型スクリーンを用いて、投射光学系30A(30B,30C)の投射レンズ31を透過させた投射光束(第1,第2光束L1,L2)を投射光学系30A(30B,30C)の射出部となる非球面凹面鏡32又は平面鏡33もしくは非球面凸面鏡34のうちいずれか一つによりそれぞれ反射させて両スクリーン3,4の各前面に向けて斜めに投射しているので、奥行き寸法を短くして小型化を図った前面投射型表示装置として提供することができる。
ここで、上述した実施例1及び実施例2の変形例として、キャビネット2(図1,図8)の内部に、上下動機構を設けてサブスクリーン4を上下することにより必要に応じてサブスクリーン4を上下方向に出し入れ可能にしても良い。
この際、サブスクリーン4が上昇して上側に突出した状態のときサブスクリーン4に映像を表示可能とし、一方、サブスクリーン4が下側に下降したときにメインスクリーン3のみに映像を表示することができる。なお、サブスクリーン4が下側に下降した際に、液晶パネル20の全画素を用いて映像をメインスクリーン3の全表示領域に投影することができる。
また、実施例1及び実施例2の変形例として、サブスクリーン4及びサブスクリーン支持枠6(実施例1),2e(実施例2)、又はサブスクリーン4を、サブスクリーン支持枠6,2eの下部又はサブスクリーン4の下部を支点としてメインスクリーン3の方向に傾斜する図示しない回動機構を設けることにより必要に応じてサブスクリーン4をメインスクリーン3の方向に回動可能としても良い。
これにより、サブスクリーン4に映像を表示しない場合は、サブスクリーン4をメインスクリーン3の方向に回動して、サブスクリーン4に投射光の光束が照射されないようにすることができる。なお、サブスクリーン4が回動した際に、液晶パネル20の全画素を用いて映像をメインスクリーン3の全表示領域に投影することができる。
また、実施例1及び実施例2の変形例として、サブスクリーン4を回動可能に支持したときに図9に示すような形態にすることもできる。
図9は本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた投射型表示装置の外観を示した左側面図である。
図9に示すように、本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた投射型表示装置1Hでは、サブスクリーン4及びサブスクリーン支持枠6(実施例1),2e(実施例2)を、このサブスクリーン支持枠6,2eの下部を支点としてキャビネット2内に形成した光射出口2b1の方向に90度倒し、サブスクリーン4が光射出口2b1を塞ぐようにしても良い。
これにより、メインスクリーン3及びサブスクリーン4に映像を投影しない場合に、サブスクリーン4が光射出口2b1を塞ぐことにより、光射出口2b1の下部に配設されている投射光学系30A(30B,30C)に塵芥が付着することがなく、投射光学系30A(30B,30C)に塵芥の付着による投影画像の品質の低下が発生する可能性が少なくすることができる。
また、実施例1及び実施例2の変形例として、サブスクリーン4を図10(a),(b),(c)に示すような形状にすることもできる。
図10(a),(b),(c)は本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた他の投射型表示装置の外観をそれぞれ示した上面図である。
図10(a)に示すように、本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた他の投射型表示装置1Kでは、サブスクリーン4を複数の平面スクリーン4Aにより連接して屈曲形成した構成を示すものである。
また、図10(b)に示すように、本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた他の投射型表示装置1Lでは、サブスクリーン4を略半円筒状面のスクリーン4Bから形成した構成を示すものである。
更に、図10(c)に示すように、本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた他の投射型表示装置1Mでは、サブスクリーン4を略球形状面のスクリーン4Cから形成した構成を示すものである。
このような構成にすることにより、サブスクリーン4A,4B,4Cを正面から見た場合だけではなく、正面以外の方向から見た場合でもサブスクリーン4A,4B,4Cに投影された画像の視認性が向上する。
なお、サブスクリーン4A,4B,4Cを用いる際には、第2映像信号をサブスクリーン4A,4B,4Cに合わせた映像信号にする必要がある。そこで、先に示した図5中のディジタル信号処理回路42の前、或いは後にサブスクリーン4A,4B,4C表示用のジオメトリ補正回路(図示せず)を設け、サブスクリーン4A,4B,4Cの形状に合わせ予め画像の歪を補正する必要がある。
図11は本発明に係る実施例3の投射型表示装置の外観を示した左側面図である。また、図12は本発明に係る実施例3の投射型表示装置の全体構成を示すと共に、本発明に係る画像表示方法を説明するためのブロック図である。
実施例3としては、一のメインスクリーンと、複数のサブスクリーンとを備えた投射型表示装置の一例としてサブスクリーンを2つ備えた場合について説明する。
図11に示すように、本発明に係る実施例3の投射型表示装置1Nは、第1のスクリーンとなるメインスクリーン3と、メインスクリーン3に近接して設置されて第2のスクリーンとなる第1のサブスクリーン4Dと、第1のサブスクリーン4Dに対してキャビネット2の光射出口2b1に近い位置に設置されて第3のスクリーンとなる第2のサブスクリーン4Eとの3つのスクリーンを備えている。
第1のサブスクリーン4Dに対して第2のサブスクリーン4Eは、低い高さで配設されており、投射光学系30A(30B,30C)から光射出口2b1を介して射出された第1,第2,第3光束L1,L2,L3が、メインスクリーン3と、第1のサブスクリーン4Dと、第2のサブスクリーン4Eとにそれぞれ投影されるようになっている。
更に、実施例3の構成の投射型表示装置1Nにより、2つのサブディスプレイ4D,4Eにそれぞれ異なった映像を投影することができる。
すなわち、第1のサブスクリーン4Dはメインスクリーン3に近い位置に設置されているため、焦点位置に近く静止画や裏番組等の解像度の高い映像を表示することができる。一方、第2のサブスクリーン4Eは、第1のサブスクリーン4Dに対して光射出口2b1に近い位置に設置されているため、字幕や番組情報等の解像度の低い映像を表示するようにする。
2つのサブスクリーン4D,4Eを有する投射型表示装置1Nの画像表示方法は、図12に示すように、先に説明した図5のブロック図に対してサブ画像表示部を2つ設ければよい。
すなわち、図12のブロック図に模式的に示した如く、実施例3の投射型表示装置1Nの全体構成は、映像入力回路41と、ディジタル信号処理回路42と、画像表示駆動回路43と、画像表示素子(液晶パネル)20と、投射光学系30Aと、メインスクリーン3,第1のサブスクリーン4D及び第2のサブスクリーン4Eとが上記順で電気的及び光学的に接続されていると共に、メモリ44及び第1のサブ画像操作部46及び第2のサブ画像操作部47がディジタル信号処理回路42に接続されている。
ここで、本実施例3に係る画像表示方法では、メイン画像となる映像入力(以下、第1映像信号と記す)が映像入力回路41を介してディジタル信号処理回路42に入力される。
また、ユーザは第1のサブ画像操作部46及び第2のサブ画像操作部47を操作して第1のサブスクリーン4D及び第2のサブスクリーン4Eに表示するための表示画像をメモリ44内に記憶した画像データ1,2,3,……からそれぞれ選択する。そして、第1のサブ画像及び第2のサブ画像となる選択された画像データ(以下、第2映像信号及び第3の映像信号と記す)はディジタル信号処理回路42に入力される。
更に、ユーザは第1のサブ画像操作部46及び第2のサブ画像操作部47を操作して第1のサブスクリーン4D及び第2のサブスクリーン4Eへの表示位置補正の指令、又は第1のサブスクリーン4D及び第2のサブスクリーン4Eへの台形歪補正の指令などを行うことができる。ユーザが行った各指令に基づいて第1,第2及び第3映像信号は、ディジタル信号処理回路42においてディジタル的に信号処理が行われる。
この後、ディジタル信号処理回路42からの第1,第2及び第3映像信号に基づいて画像表示駆動回路43により画像表示素子(液晶パネル)20を駆動して、光源11からの光を画像表示素子(液晶パネル)20のメイン画像領域20aで第1映像信号に基づいて光変調を行って第1光束L1を得ると共に、画像表示素子(液晶パネル)20の第1のサブ画像領域20bで第2映像信号に基づいて光変調を行って第2光束L2を、更に画像表示素子(液晶パネル)20の第2のサブ画像領域20cで第3映像信号に基づいて光変調を行って第3光束L3を得る。
第1光束L1,第2光束L2及び第3光束L3は、投射光学系30Aに入射し、この投射光学系30Aの射出部から射出する。射出した第1光束L1,第2光束L2及び第3光束L3は、画像表示素子(液晶パネル)20のメイン画像領域20aに表示されたメイン画像をメインスクリーン3に投射すると共に、第1のサブ画像領域20bに表示された第1のサブ画像を第1のサブスクリーン4Dに投射し、更に第2のサブ画像領域20cに表示された第2のサブ画像を第2のサブスクリーン4Eに投射している。
更に、実施例3を一部変形させた変形例の投射型表示装置を図13に示す。
図13に示すように、実施例3を一部変形させた変形例の投射型表示装置1Pは、メインスクリーン3と、メインスクリーン3に近接して設置された第1のサブスクリーン4Fと、第1のサブスクリーン4Fに対してキャビネット2の光射出口2b1に近い位置に設置された第2のサブスクリーン4Gとの3つのスクリーンを備えている。
更に、投射型表示装置1Pのキャビネット2の内部には、第1のサブスクリーン4F及び第1のサブスクリーン4Fを上下動させる上下動機構48A及び48Bを備えている。
ここで、投射光学系30A(30B,30C)から光射出口2b1を介して射出された第1,第2光束L1,L2が、メインスクリーン3と、第1のサブスクリーン4D又は第2のサブスクリーン4Eとにそれぞれ投影されるようになっている。即ち、第1のサブスクリーン4Fと第2のサブスクリーン4Gとは、一方のサブスクリーンのみに第2光束L2が投影されるように第2光束L2の領域内に間隔を隔てて並設され、且つ、各スクリーンが排他的に可動するようになっている。
そのため、第1のサブスクリーン4F及び第2のサブスクリーン4Gの両方のサブスクリーンが上昇することは無く、少なくともどちらか一方のサブスクリ−ンが下降して、他方のサブスクリーンに投射光束に照射されないようになっている。
上記した投射型表示装置1Pでは、メインスクリーン3と、第1,第2のサブスクリーン4F,4Gのどちらか一方との2ヶ所に映像が表示されるため、その画像表示方法としては先に図5に示した方法に従って、画像表示素子(液晶パネル)20のメイン画像領域20aで光変調した第1光束L1を投射光学系30A(30B,30C)を介してメインスクリーン3に投射すると共に、画像表示素子(液晶パネル)20のサブ画像領域20bで光変調した第2光束L2を投射光学系30A(30B,30C)を介して第1,第2のサブスクリーン4F,4Gのどちらか一方に投射している。
この際、第1のサブスクリーン4Fに映像を投射する場合には、第1のサブスクリーン4Fがメインスクリーン3に近い位置に設置されているため、焦点位置に近く静止画や裏番組等の解像度の高い映像を表示することができる。一方、第2のサブスクリーン4Gに映像を投射する場合には、第2のサブスクリーン4Gは第1のサブスクリーン4Dに対して光射出口2b1に近い位置に設置されているため、字幕や番組情報等の解像度の低い映像を表示するようにする。
また、実施例3及びその変形例の投射型表示装置1N,1Pでは、第1のサブスクリーンをメインスクリーン3の長辺方向と同じ方向に横長形状とし、多チャンネルの文字表示を可能とすることもできる。
更に、実施例3及びその変形例の投射型表示装置1N,1Pでは、最も光射出口2b1に近いサブスクリーンが図9に示すように変位可能であり、変位した際に光射出口2b1を塞ぐようにしてもよい。
これにより、実施例3及びその変形例の投射型表示装置1N,1Pが非投影時に、光射出口2b1からの塵芥の進入を防ぐことができる。
図14は本発明に係る実施例4の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。
尚、図14に示した実施例4の各構成部材のうちで実施例1,2と同じ構成部材に対して同一の符号を付し、且つ、先に示した構成部材は必要に応じて適宜説明し、実施例1,2と異なる構成部材に新たな符号を付して説明する。
図14に示した如く、本発明に係る実施例4の投射型表示装置1Sは、不図示のキャビッネット内に、光源11,凹面反射鏡12,照明用レンズ13を有する照明光学系10と、メイン画像(第1画像)を表示するメイン画像領域(第1画像領域)20a及びサブ画像(第2画像)を表示するサブ画像領域(第2画像領域)20bを一体に有する液晶パネル(画素表示素子)20と、この液晶パネル20内に表示されたメイン画像及びサブ画像による第1光束L1’及び第2光束L2’を透過させてメインスクリーン3の前面及びサブスクリーン4の前面に向かって斜めに投射する投射レンズ31’とで構成されている。
また、投射光学系30Dは射出部となる投射レンズ31’のみで前方に設置されたメインスクリーン3の前面及びサブスクリーン4の前面に斜めに投射して前面投射型表示装置として構成されているので、ユーザ(視聴者)側は各スクリーン3,4の前面側に設定されている。
そして、照明光学系10と液晶パネル20は実施例1と同様に第1光軸K1上に配置され、一方、投射レンズ31’は第1光軸K1と平行に設定され且つ第1光軸K1に対して上方に距離γだけ僅かに変位した第2光軸K2’上に配置されている
この実施例4でも、メインスクリーン3は投射光学系30Dの射出部から離れた位置に設置されており、一方、サブスクリーン4は投射光学系30Dの射出部に接近した位置に設置されており、言い換えると、メインスクリーン3に対してサブスクリーン4は投射光学系30Dの射出部に近い距離に配置されている。
従って、実施例4の投射型表示装置1Sでも先に説明した実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)と略同様に前面投射型の技術的思想を備えているので実施例2(実施例2の第1,第2変形例)と略同様な効果が得られ、且つ、非球面凹面鏡32,平面鏡33,非球面凸面鏡34などを用いない分だけ安価に作製することができるものの、実施例4の投射型表示装置1Sの使用面積は実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置1D(1E,1F)よりも大きく取られるのでこの点を無視できれば有効である。
これらの実施例1〜4及びその変形例において、メインスクリーン3とサブスクリーン4とは略平行に設置するとしたが、サブスクリーン4の上部をメインスクリーン3と反対側に傾斜させ、表示されたサブ画像の台形歪をサブ画像操作部45(図5)及び第1,第2のサブ画像操作部46,47(図12)の台形歪補正機能を用いて補正するとしても良い。
また、これらの実施例1〜4及びその変形例において、メモリ44内に記憶した画像データ1,2,3,……から選択した画像データをサブスクリーン4に表示するとしたが、メイン画像と異なる映像入力信号を用いてサブスクリーン4にサブ画像を表示するとしても良い。
また、これらの実施例1〜4及びその変形例において、メインスクリーン3を上方にサブスクリーン4を下方に設置するとしたが、メインスクリーン3を下方にサブスクリーン4を上方に設置するとしても良い。
また、これらの実施例1〜4及びその変形例を用いることによって、メインスクリーン3に映像を表示させ、音声認識技術を用いてサブスクリーン4に聴覚障害者向けのリアルタイム文字情報を表示することができる。更に、サブスクリーン4を用いて、FM文字多重放送を表示することができる。
(a),(b)は本発明に係る実施例1(実施例1の第1,第2変形例)の投射型表示装置の外観を示した正面図,右側面図である。 本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、液晶パネルのメイン画像領域とサブ画像領域とを投射光学系によりメインスクリーンとサブスクリーンとに投射した第1態様を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例1の投射型表示装置において、液晶パネルのメイン画像領域とサブ画像領域とを投射光学系によりメインスクリーンとサブスクリーンとに投射した第2態様を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例1の投射型表示装置の全体構成を示すと共に、本発明に係る画像表示方法を説明するためのブロック図である。 本発明に係る実施例1を一部変形させた第1変形例の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。 本発明に係る実施例1を一部変形させた第2変形例の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例2(実施例2の第1,第2変形例)の投射型表示装置の外観を示した左側面図,正面図である。 本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた投射型表示装置の外観を示した左側面図である。 (a),(b),(c)は本発明に係る実施例1及び実施例2を一部変形させた他の投射型表示装置の外観をそれぞれ示した上面図である。 (a),(b)は本発明に係る実施例3の投射型表示装置の外観を示した左側面図である。 本発明に係る実施例3の投射型表示装置の全体構成を示すと共に、本発明に係る画像表示方法を説明するためのブロック図である。 本発明に係る実施例3を一部変形させた変形例の投射型表示装置の外観を示した左側面図である。 本発明に係る実施例4の投射型表示装置において、各光学部材の配置を模式的に示した図である。 従来の投射型表示装置の一例となる表示システムを示した構成図である。 図15に示したプロジェクタの液晶パネル内に表示された画像を示した図である。 (a),(b)は図15に示した映像分割デバイスを示した図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1H,1K,1L,1M,1N,1P,1S…投射型表示装置、2…キャビネット、2a…底面、2b…上面、2b1…光射出口、2c…内部、2d,5…メインスクリーン支持枠、2e,6…サブスクリーン支持枠、3…メインスクリーン、4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G…サブスクリーン、4m…マスキング部、10…照明光学系、11…光源、12…凹面反射鏡、13…照明用レンズ、20…画像表示素子(液晶パネル)、20a…第1画像領域(メイン画像領域)、20b…第2画像領域(サブ画像領域)、30A〜30D…投射光学系、31,31’…投射レンズ、32…非球面凹面鏡、33…平面鏡、34…非球面凸面鏡、41…映像入力回路、42…ディジタル信号処理回路、43…画像表示駆動回路、44…メモリ、45…サブ画像操作部、46…第1サブ画像操作部、47…第2サブ画像操作部。

Claims (6)

  1. 光源と、
    第1の画像表示領域及び第2の画像表示領域を有し、前記光源からの光束を外部から入力する第1の映像信号及び第2の映像信号に基づき前記第1の画像表示領域及び前記第2の画像表示領域でそれぞれ光変調し、第1の画像及び第2の画像を生成する画像表示素子と、
    前記光変調されたそれぞれの光束を射出部から投射光束として射出する投射光学系と、
    前記投射光束が照射されることによって前記第1の画像を表示する第1のスクリーンと、
    前記射出部と前記第1のスクリーンとの間に位置し、前記投射光束が照射されることによって前記第2の画像を表示する第2のスクリーンと、
    を備え、
    前記射出部から前記投射光束が射出された際に、前記投射光束が前記第2のスクリーンに照射されることにより生じる前記第2のスクリーンの影が、前記第1のスクリーンにかからないような位置に前記第2のスクリーンを配設した投射型表示装置において、
    前記第1のスクリーンの外側部位に設けられ、光透過性を有する光透過部材を備え、
    前記投射光束のうち、前記第1のスクリーンに照射される光束を第1の光束とし、前記第2のスクリーンに照射される光束を第2の光束として、前記第2のスクリーンを透過した前記第2の光束の延長領域が前記光透過部材と交わることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記第のスクリーンは変位可能となっており、前記第2のスクリーンが変位した際に前記投射光束が前記第1のスクリーンのみに照射されることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記第2のスクリーンは、前記射出部を覆う位置に変位可能となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記投射光学系は、
    前記画像表示素子において光変調された前記それぞれの光束を拡大投射する投射レンズと、
    前記投射レンズを透過した前記それぞれの光束を反射する非球面凹面鏡,平面鏡,非球面凸面鏡のいずれか1つを有する反射部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  5. 前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンは、
    光透過型スクリーン、又は、光反射型スクリーンのいずれか一方のスクリーンであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
  6. 光源から射出した光束を画像表示素子の画像領域内の異なる領域において、外部から入力した第1の映像信号と第2の映像信号とに基づいてそれぞれ光変調して第1の光束と第2の光束とを生成し、
    生成された前記第1の光束及び前記第2の光束を含む投射光束を投射光学系の射出部から射出し、
    射出された前記第1の光束の光路上に少なくとも一部が交わる位置に配設された第1のスクリーン上に、前記第1の映像信号に基づいた第1の画像を表示し、
    前記第1のスクリーンと前記射出部との間の位置であって、射出された前記第2の光束の光路上に少なくとも一部が交わる位置に配設された第2のスクリーン上に、前記第2の映像信号に基づいた第2の画像を表示する画像表示方法において、
    前記第1のスクリーンの外側部位に光透過性を有する光透過部材を設けたときに、前記第2のスクリーンを透過した前記第2の光束の延長領域が前記光透過部材と交わることを特徴とする画像表示方法
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