JP5125216B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転舵輪を転舵するステアリング機構にステアリングホイールから入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算して前記電動モータを駆動制御する操舵補助力制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、乗用車、トラック等の車両では、ステアリング装置として運転者がステアリングホイールを操舵する操舵トルクに応じて電動モータを駆動することによりステアリング機構に操舵補助力を与えて運転者の操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置が普及している。
ところで、前置きエンジン前輪駆動(FF)車や4輪駆動(4WD)車のように、操舵用の車輪即ち転舵輪が走行用の駆動輪を兼ねる車両においは、エンジンルームにおけるレイアウトの制約が大きく、エンジンより出力されるトルクを左右輪に分配するディファレンシャル装置の左右における等剛性を成立させることが難しい。例えば、エンジンや変速機の配置上、ディファレンシャル装置に連結されたドライブシャフトの左右の軸の長さの差が大きく、左右のジョイント屈曲角に差が出ることがある。このため、車両進行の乱れを引き起し、ステアリング操舵力や保舵力が変化を起こしてしまったり、運転者に対して困難且つ煩雑なステアリング操作を強いることになってしまったりする。
具体的には、転舵輪に伝達される駆動力のアンバランスにより、駆動力の変化が大きく車速変化量が大きくなる加速時及び発進時にステアリングホイールが取られる現象即ち所謂トルクステアが発生するという問題がある。また、制動時においては、車輪に伝達される制動力のアンバランスやタイヤ及びサスペンションへの様々な方向からの力によって、制動力の変化が大きく車両減速度が大きい急制動時に、走行進路を乱す車両偏向を引き起こす現象即ち制動時車両片流れが発生するという問題がある。
このため、従来、操舵輪と駆動輪とが兼用された車両において発生するトルクステアを有効に抑制するために、前後加速度αを算出し、この前後加速度αが正の下限値α0を超え、トルクステアが発生する虞れがある場合に、前後加速度αの増加に応じて大となるアシスト補正量Aを算出し、このアシスト補正量Aにより、操舵補助用のモータの駆動制御の目標値となる目標補助力を増量補正するようにした電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−213085号公報(第1頁、図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、加速度αのみによりアシスト補正量Aを決定するようにしているので、加速時トルクステアが実際に発生していない状態でもアシスト補正量Aが決定されてしまい、運転者に違和感を与えてしまうという未解決の課題があると共に、制動時車両片流れについては何ら考慮されていないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、加速時トルクステア及び減速時車両片流れを最適に抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、転舵輪を転舵するステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算して前記電動モータを駆動制御する操舵補助力制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記転舵輪側から前記ステアリング機構に入力されるセルフアライニングトルクを推定するセルフアライニングトルク推定手段と、車両前後加減速度を検出する前後加減速度検出手段とを備え、前記操舵補助力制御手段は、前記セルフアライニングトルク推定手段で推定したセルフアライニングトルク及び前記前後加減速度検出手段で検出した加減速度に基づいて加減速時に生じる車両の不安定挙動を抑制するように前記電動モータで発生する操舵補助力を補正する操舵補助力補正手段を備え、前記操舵補助力補正手段は、前記セルフアライニングトルクが大きい程前記操舵補助力を補正する補正量を大きくするように構成されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記操舵補助力補正手段は、前記前後加減速度が大きい程前記操舵補助力を補正する補正量を大きくするように構成されていることを特徴している。
さらにまた、請求項に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記操舵補助力補正手段は、前記電流指令値を補正することにより操舵補助力を補正するように構成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項に係る電動パワーステアリング装置は、請求項に係る発明において、前記操舵補助力補正手段は、車両の加速時に、前記電流指令値が大きくなる補正量を設定するように構成されていることを特徴としている。
また、請求項に係る電動パワーステアリング装置は、請求項又はに係る発明において、前記操舵補助力補正手段は、車両の減速時に、前記電流指令値が小さくなる補正量を設定するように構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項に係る電動パワーステアリング装置は、請求項乃至の何れか1つに係る発明において、前記操舵補助力補正手段は、前記補正量を前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに応じて変化させるように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項に係る電動パワーステアリング装置は、請求項乃至の何れか1つに係る発明において、前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、前記操舵補助力補正手段は、前記補正量を前記操舵角検出手段で検出した操舵角に応じて変化させるように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、セルフアライニングトルク検出手段で検出したセルフアライニングトルク及び加減速度検出手段で検出した加減速度に基づいて加減速時に生じる車両の不安定挙動を抑制するように電動モータで発生する操舵補助力を補正するので、車両の発進時を含む加速時に生じるトルクステアを適正に抑制することができると共に、車両の制動時に生じる制動時車両片流れを適正に抑制することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を前置きエンジン前輪駆動車に適用した場合の第1の実施形態を示す全体構成図であって、図中、1は通常の車両に搭載されているバッテリであって、このバッテリ1から出力されるバッテリ電圧Vbがヒューズ2を介して操舵補助力制御手段としての制御装置3に入力される。この制御装置3は、操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ5を駆動制御する。
ここで、電動モータ5は、例えば三相交流駆動されるブラシレスモータで構成され、ステアリング装置10に対する操舵補助力を発生する操舵補助力発生用モータとして動作する。
ステアリング装置10は、ステアリングホイール11が装着されたステアリングシャフト12を有し、このステアリングシャフト12が例えばラックピニオン形式のステアリングギヤ機構13に連結され、このステアリングギヤ機構13がタイロッド等の連結機構14を介してエンジン(図示せず)からの駆動力が伝達される左右の転舵輪15に連結されている。
そして、ステアリングシャフト12には、例えばウォームギヤで構成される減速機構16を介して電動モータ5が連結され、この電動モータ5で発生する操舵補助力が減速機構16を介してステアリングシャフト12に伝達される。
また、ステアリングシャフト12には、ステアリングホイール11に入力された操舵トルクTを検出する操舵トルクセンサ17が配設されていると共に、電動モータ5にはモータ回転角θmを検出する回転角センサ18が配設され、操舵トルクセンサ17で検出した操舵トルクT及び回転角センサ18で検出したモータ回転角θmが制御装置3へ入力されている。
ここで、操舵トルクセンサ17は、ステアリングホイール11に付与されてステアリングシャフト12に伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを図示しない入力軸及び出力軸間に介挿したトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を磁気信号で検出し、それを電気信号に変換するように構成されている。
さらに、制御装置3には車両の車速Vxを検出する車速センサ19で検出した車速Vxが入力されている。
制御装置3は、図2に示すように、操舵トルクT及び車速Vに基づいて電流指令値としての操舵補助電流指令値Irefを演算する電流指令値演算部21と、電動モータ5の回転角センサ18で検出したモータ回転角θmに基づいて電気角θe、モータ角速度ωm及びモータ角加速度αmを算出するモータ回転情報演算部22と、電流指令値演算部21で算出した操舵補助電流指令値Irefを加減速時に生じる車両の不安定挙動を抑制するように補正して操舵補助電流補正値Iref′を算出する操舵補助力補正手段としての操舵補助力補正部23と、この操舵補助力補正部23から出力される操舵補助電流補正値Iref′を補償する指令値補償部24と、この指令値補償部24で補償された補償後電流指令値Iref″に基づいてd−q軸電流指令値を算出し、算出したd−q軸電流指令値を2相/3相変換して3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefを算出するd−q軸電流指令値演算部25と、このd−q軸電流指令値演算部25で算出された3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefに基づいて電動モータ5を駆動制御するモータ電流Iu〜Iwを形成して出力するモータ電流制御部26とで構成されている。
操舵補助電流指令値演算部21は、操舵トルクT及び車速Vxをもとに図3に示す操舵補助電流指令値算出マップを参照して操舵補助電流指令値Irefを算出する。
この操舵補助トルク指令値算出マップは、図3に示すように、横軸に操舵トルクTをとり、縦軸に操舵補助電流指令値Irefをとると共に、車速Vxをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成され、操舵トルクTが"0"からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助トルク指令値Irefが"0"を維持し、操舵トルクTが設定値Ts1を超えると最初は操舵補助指令値Irefが操舵トルクTの増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらに操舵トルクTが増加すると、その増加に対して操舵補助トルク指令値Irefが急峻に増加するように設定され、この特性曲線が車速の増加に従って傾きが小さくなるように設定されている。
モータ回転情報演算部22は、回転角センサ18で検出されるモータ回転角θmを電気角θeに変換する電気角変換部30と、回転角センサ18で検出されるモータ回転角θmを微分してモータ角速度ωmを算出する角速度演算部31と、この角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωmを微分してモータ角加速度αmを算出する角加速度演算部32とを備えている。
操舵補助力補正部23は、セルフアライニングトルク検出手段としてのセルフアライニングトルク推定部(以下SAT推定部と称す)41、前後加減速度検出手段としての前後加減速度検出部42、加減速度補正ゲイン算出部43、乗算器44、操舵トルクセンサ17で検出した操舵トルクTの絶対値を算出する絶対値化回路45、操舵トルク補正ゲイン算出部46、乗算器47、リミッタ48及び加算器49を備えている。
SAT推定部41は、転舵輪15に入力されるセルフアライニングトルクSATを推定する。このセルフアライニングトルクSATを算出する原理は、路面からステアリングまでの間に発生するトルクの様子を図4に示して説明する。
すなわち、運転者がステアリングホイール11を操舵することによって操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTに従って電動モータ5がアシストトルクTmを発生する。その結果、転舵輪15が転舵され、反力としてセルフアライニングトルクSATが発生する。
また、その際、電動モータ5の慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってステアリングホイール11の操舵の抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記(1)式のような運動方程式が得られる。
J・αm+ Fr・sign(ωm) + SAT = Tm + T …(1)
ここで、上記(1)式を初期値ゼロとしてラプラス変換し、セルフアライニングトルクSATについて解くと下記(2)式が得られる。
SAT(s) = Tm(s) + T(s) − J・αm(s) − Fr・sign(ωm(s)) …(2)
上記(2)式から分かるように、電動モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ角速度ωm、回転角加速度αm、アシストトルクTm及び操舵トルクTよりセルフアライニングトルクSATを検出することができる。ここで、アシストトルクTmは操舵補助電流指令値Irefに比例するので、アシストトルクTmに代えて操舵補助電流指令値Irefを適用する。
前後加減速度検出部42は、車速センサ19で検出した車速Vxを微分して車両前後方向の前後加減速度αxを算出する。
加減速度補正ゲイン算出部43は、前後加減速度検出部42で検出した前後加減速度αxをもとに図5に示す加減速度補正ゲイン算出マップを参照して加減速度補正ゲインGαを算出し、算出した加減速度補正ゲインGαをSAT推定部41からセルフアライニングトルクSATが入力された乗算器44に供給する。この加減速度補正ゲイン算出マップは、図5に示すように、前後加減速度αxが0から加速度を表す正値の所定値+α1までの間は加減速度補正ゲインGαが“0”を維持し、前後加減速度αxが所定値+α1を超えると前後加減速度αxの増加に応じて特性線L1に従って加減速度補正ゲインGαが増加し、逆に前後加減速度αxが0から減速度を表す負値の所定値−α2までの間は加減速度補正ゲインGαが“0”を維持し、前後加減速度αxが所定値−α2を超えると前後加減速度αxの負値が増加するに応じて特性線L2に従って加減速度補正ゲインGαが負方向に急峻に増加するように設定されている。ここで、特性曲線L1は転舵輪に伝達される駆動力のアンバランスにより、駆動力の変化が大きく車速変化量が大きくなる加速時及び発進時にステアリングホイールが取られる現象即ち所謂加速時トルクステアに応じた値に設定され、特性曲線L2は減速時に車輪に伝達される制動力のアンバランスやタイヤ及びサスペンションへの様々な方向からの力が加わってステアリング機構10の転舵輪15側からステアリングシャフト12を捩じろうとするトルクを発生させ、制動力の変化が大きく車両減速度が大きい急制動時に、走行進路を乱す車両偏向を引き起こす現象即ち制動時車両片流れを抑制可能な値に設定されている。なお、図5では、加減速度αxが加速度を表す場合と減速度を表す場合とで加速時トルクステア及び減速時車両片流れに応じた異なる特性曲線L1及びL2に設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、加減速度αxが加速度を表す場合と減速度を表す場合とで同一の特性曲線を適用するようにしてもよい。
操舵トルク補正ゲイン算出部46は、絶対値化回路45から入力される操舵トルクTの絶対値|T|をもとに図6に示す操舵トルク補正ゲイン算出マップを参照して操舵トルク補正ゲインGtを算出してこの操舵トルク補正ゲインGtを乗算器44の乗算出力が入力された乗算器47に供給する。この操舵角補正ゲイン算出マップは、図6に示すように、操舵トルクTの絶対値|T|が“0”から所定値T1までの間では操舵トルク補正ゲインGtが“1”に設定されて、操舵トルクTの絶対値|T|が所定値T1を超えると操舵トルクTの絶対値|T|の増加に応じて比較的急峻に減少して、操舵トルク絶対値|T|が所定値T2に達すると以後操舵トルク絶対値|T|の増加にかかわらず操舵トルク補正ゲインGtが“0”となるように特性線L3が設定されている。
リミッタ48は、乗算器47から出力される乗算出力が正負の最大値間の所定範囲内となるように制限して操舵補助力補正値Asを算出する。そして、このリミッタ48から出力される操舵補助力補正値Asが操舵補助指令値演算部21の出力側に接続された加算器49に供給されて、操舵補助電流指令値Irefを補正して操舵補助電流補正値Iref′を算出する。
指令値補償部24は、角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωmに基づいてヨーレートの収斂性を補償する収斂性補償部51と、角加速度演算部32で算出されたモータ角加速度αmに基づいて電動モータ12の慣性により発生するトルク相当分を補償して慣性感又は制御応答性の悪化を防止する慣性補償部52とを少なくとも有する。
ここで、収斂性補償部51は、車速センサ19で検出した車速V及び角速度演算部31で算出されたモータ角速度ωmが入力され、車両のヨーの収斂性を改善するためにステアリングホイール1が振れ回る動作に対して、ブレーキをかけるように、モータ角速度ωmに車速Vxに応じて変更される収斂性制御ゲインKvを乗じて収斂性補償値Icを算出する。
そして、慣性補償部52で算出された慣性補償値Iiと収斂性補償部51で算出された収斂性補償値Icとが加算器53で加算されて指令補償値Icomが算出され、この指令補償値Icomが操舵補助力補正部23から出力される操舵補助電流補正値Iref′に加算器54で加算されて補償後電流指令値Iref″が算出され、この補償後電流指令値Iref″がd−q軸電流指令値演算部25に出力される。
また、d−q軸電流指令値演算部25は、補償後操舵補助トルク指令値Iref″とモータ角速度ωmとに基づいてd軸目標電流Idrefを算出するd軸目標電流算出部61と、モータ回転情報演算部22の電気角変換部30から入力される電気角θe及びモータ角速度ωmに基づいてd−q軸誘起電圧モデルEMF(Electro Magnetic Force)のd軸EMF成分ed(θ)及びq軸EMF成分eq(θ)を算出する誘起電圧モデル算出部62と、この誘起電圧モデル算出部62から出力されるd軸EMF成分ed(θ)及びq軸EMF成分eq(θ)とd軸目標電流算出部61から出力されるd軸目標電流Idrefと補償後操舵補助電流指令値Iref″とモータ角速度ωmとに基づいてq軸目標電流Iqrefを算出するq軸目標電流算出部63と、d軸目標電流算出部61から出力されるd軸目標電流Idrefとq軸目標電流算出部63から出力されるq軸目標電流Iqrefとを3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefに変換する2相/3相変換部64とを備えている。
モータ電流制御部26は、電動モータ12の3相コイルに供給されるモータ電流Ia、Ib及びIcを検出するモータ電流検出部70と、d−q軸電流指令値演算部25の2相/3相変換部64から入力される電流指令値Iaref,Ibref及びIcrefからモータ電流検出部70で検出したモータ電流Ia、Ib及びIcを個別に減算して各相電流偏差ΔIa、ΔIb及びΔIcを求める減算器71a、71b及び71cと求めた各相電流偏差ΔIa、ΔIb及びΔIcに対して比例積分制御を行って電圧指令値Va、Vb及びVcを算出する電流制御部72と、この電流制御部72らか出力される電圧指令値Va、Vb及びVcに基づいてデューティ演算を行って電動モータ5の各相のデューティ比を算出してパルス幅変調(PWM)信号でなるインバータ制御信号を形成するパルス幅変調制御部73と、このパルス幅変調制御部73から出力されるインバータ制御信号に基づいて3相モータ電流Ia、Ib及びIcを形成して電動モータ5に出力するインバータ74とを備えている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両がステアリングホイール11を直進状態の中立位置として停車しているものとする。この状態でステアリングホイール11が操舵されていない場合には、操舵トルクセンサ17で検出される操舵トルクTが“0”であり、車速Vxも“0”であるので、操舵補助電流指令値演算部21で操舵トルクT及び車速Vxをもとに操舵補助電流指令値算出マップを参照したときに操舵補助電流指令値Irefが“0”となる。
このとき、電動モータ5も停止しているため、モータ回転情報演算部22で演算されるモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmが共に“0”であるので、操舵補助力補正部23では、操舵トルクTが“0”となるので、操舵トルク補正ゲイン算出部46で算出される操舵トルク補正ゲインGtは“1”となるが、SAT推定部41で推定されるセルフアライニングトルクSATも“0”となると共に、車両が停止しているので、前後加減速度検出部42で検出される前後加減速度αxも“0”であり、加減速度補正ゲイン算出部43で算出される加減速度補正ゲインGαも“0”となるので、操舵補助力補正値Asは“0”となって、操舵補助電流補正値Iref′も“0”となる。
指令値補償部24でもモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmが“0”であるので、収斂性補償部51で算出される収斂性補償値Ic及び慣性補償部52で算出される慣性補償値Iiも“0”となるため、指令補償値Icomも“0”となり、加算器54から出力される補償後操舵補助電流指令値Iref″も“0”となる。
このため、d−q軸電流指令値演算部25で算出される3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefも零となり、電動モータ5が停止しているので、モータ電流検出部70で検出されるモータ電流Ia、Ib及びIcも“0”となるので、減算器71a、71b及び71cから出力される電流偏差ΔIa、ΔIb及びΔIcも“0”となるため、電流制御部72から出力される電圧指令値Va、Vb及びVcも“0”となり、パルス幅変調回路73からのインバータ制御信号の出力が停止され、インバータ74が停止していることにより、電動モータ5に供給するモータ電流Ia、Ib及びIcも“0”を継続して電動モータ5が停止状態を継続する。
この車両の停車状態で、ステアリングホイール11を操舵して所謂据え切りを行うと、これに応じて操舵トルクセンサ17で検出される操舵トルクTが比較的大きな値となることにより、操舵補助電流指令値演算部21で算出される操舵補助電流指令値Irefが操舵トルクTに応じて急増する。
このとき、操舵補助力補正部23では、SAT推定部41でモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmが共に“0”であるが、操舵トルクTとアシストトルクTmに対応する操舵補助電流指令値Irefとが略等しくなるので、前記(2)式で算出されるセルフアライニングトルクSATは操舵トルクTと操舵補助電流値Irefの加算値となる。しかしながら、車両が停止状態であって、車速センサ19で検出される車速Vxが“0”であるので、前後加減速度検出部42で検出される前後加減速度αxも“0”であるため、加減速度補正ゲイン算出部43で算出される加減速度補正ゲインGαが“0”を維持するので、乗算器44の乗算出力は“0”となり、さらに操舵トルクTの絶対値|T|が大きな値となるので、操舵トルク補正ゲインGtも小さい値となり、乗算器47の乗算出力は“0”となり、操舵補助力補正値Asは“0”を維持する。
このため、操舵補助電流指令値演算部21で算出した操舵補助電流指令値Irefがそのまま加算器54に供給され、この状態でも電動モータ5が停止しているので、モータ角速度ωm及びモータ角加速度αmも“0”を継続し、指令値補償部24の収斂性補償部51で算出される収斂性補償値Ic及び慣性補償部52で算出される慣性補償値Iiも“0”を維持し、指令補償値Icomも“0”となる。
このため、加算器54から操舵補助電流指令値Irefがそのままd−q軸電流指令値演算部25に供給され、このd−q軸電流指令値演算部25から操舵補助電流指令値Irefに応じた3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefがモータ電流制御部26に出力される。
したがって、減算器71a、71b及び71cから3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefがそのまま電流偏差ΔIa、ΔIb及びΔIcとして出力され、これが電流制御部72でPI制御されてから電圧指令値Varef、Vbref及びVcrefに変換されてパルス幅変調回路73に供給されることにより、このパルス幅変調回路73らかインバータ制御信号が出力され、これがインバータ74に供給されることにより、このインバータ74から三相モータ電流Ia、Ib及びIcか出力されて、電動モータ5が回転駆動され、操舵トルクTに応じた操舵補助力を発生する。
この電動モータ5で発生された操舵補助力は、減速機構16を介してステアリングホイール11からの操舵力が伝達されたステアリングシャフト12に伝達されることにより、操舵力及び操舵補助力がステアリングギヤ機構13で車幅方向の直線運動に変換されて連結機構14を介して左右の転舵輪15が転舵されて、軽い操舵トルクで転舵輪15を転舵することができる。
そして、電動モータ5が駆動制御されることにより、モータ回転情報演算部22で算出されるモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmが増加することにより、指令値補償部24で収斂性補償値Ic及び慣性補償値Iiが算出され、これらが加算されて指令補償値Icomが算出され、これが加算器54に供給されることにより、操舵補助電流補正値Iref′に加算されて補償後操舵補助電流指令値Iref″が算出されることにより、指令値補償処理が行われる。
このように車両の停車状態では、加速時に生じる加速時トルクステアが生じることがないと共に、減速時に生じる制動時車両片流れも生じることがなく、操舵補助力補正部23で演算される操舵補助力補正値Asも零を維持する。
しかしながら、車両の停車状態から車両を例えば直進走行状態で発進させて加速すると、この加速状態では車両が前置きエンジン前輪駆動車であって、転舵輪に伝達される駆動力のアンバランスにより、駆動力の変化が大きく車速変化量が大きくなりステアリングホイール11が取られる現象即ち所謂加速時トルクステアが発生する。
このように、車両の直進走行状態での比較的大きな加速度での発進時には、トルクステアが発生し、このときの加速時外乱転舵トルクは転舵輪15からタイロッド等の連結機構14、ステアリングギヤ機構13を介してステアリングシャフト12に逆入力トルクとして伝わることになる。
このステアリングシャフト12に伝達される逆入力トルクは、ステアリングホイール11を回転させようとするため、これを阻止するために運転者がステアリングホイール11を保持すると、操舵トルクセンサ17で逆入力トルクを検出することになり、操舵補助電流指令値演算部21で逆入力トルクに応じた操舵補助電流指令値Irefが算出される。
このとき、操舵補助力補正部23では、ステアリングホイール11は運転者に保持された保舵状態となっており、電動モータ5は回転することはないので、モータ回転情報演算部22で算出されるモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmは“0”を維持することから、SAT推定部41で操舵トルクセンサ17で検出した操舵トルクTと操舵補助電流指令値演算部21で算出された操舵補助電流指令値Irefとを加算した値がセルフアライニングトルクSATとして推定されることになる。このため、SAT推定部41で推定されたセルフアライニングトルクSATが、乗算器44に供給される。このとき、車両が加速状態であるので、前後加減速度検出部42で検出される前後加減速度αxが正方向に増加し、これに応じて加減速度補正ゲイン算出部43で算出される加減速度補正ゲインGαが“0”から増加することになり、乗算器44からセルフアライニングトルクSATに加減速度補正ゲインGαを乗算した乗算出力が得られる。
一方、操舵トルクセンサ17で検出される操舵トルクTはトルクステアによる逆入力トルク分だけであり、比較的小さい値であるので、操舵トルク補正ゲイン算出部46で算出される操舵トルク補正ゲインGtは略“1”となって、乗算器47から乗算器44の乗算出力がそのまま出力され、これがリミッタ48を通じて操舵補助力補正値Asとして加算器49に出力される。
このため、加算器49で、操舵補助電流指令値演算部21で算出した操舵補助電流指令値Irefに操舵補助力補正値Asを加えた値が操舵補助電流補正値Iref′として加算器54に供給される。
このとき、電動モータ5が回転停止状態を継続しているので、モータ回転情報演算部22で算出されるモータ角速度ωm及びモータ角加速度αmが“0”を継続することにより、指令値補償部24の指令補償値Icomも“0”を継続し、操舵補助電流補正値Iref′がそのまま補償後操舵補助電流指令値Iref″としてd−q軸電流指令値演算部25に供給され、このd−q軸電流指令値演算部25でトルクステアによる逆入力トルクを相殺する操舵補助力を電動モータ5で発生させる3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefが算出される。
このため、モータ電流制御部26で3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefに応じたモータ電流Ia、Ib及びIcが電動モータ5に出力され、この電動モータ5で、トルクステアによる逆入力トルクを相殺する操舵補助力を発生し、この操舵補助力を減速機構16を介してステアリングシャフト12に伝達し、加速時トルクステアによる逆入力トルクを相殺する。
また、車両が比較的大きな前後加減速度αxでステアリングホイール11を操舵しながら発進する場合には、上述した場合と同様に加速時トルクステアが発生することになるが、ステアリングホイール11を操舵することにより、操舵トルクセンサ17で検出される操舵トルクTの絶対値|T|が所定値T1を超える状態となると、操舵トルクTの絶対値|T|の増加に応じて操舵トルク補正ゲイン算出部46で算出される操舵トルク補正ゲインGtが“1”より減少することにより、乗算器47から出力される乗算出力が直進走行時における発進時に比較的して減少することになり、操舵補助力補正値Asが減少して、操舵補助電流指令値演算部21で算出された操舵補助電流指令値Irefに基づいて電動モータ5が駆動制御されて、この電動モータ5で操舵トルクTに応じた操舵補助力を発生して、軽い操舵を行うことができる。
このとき、電動モータ5が回転駆動されることにより、モータ回転情報演算部22で算出されるモータ角速度ωm及びモータ角角速度αmが“0”から増加することにより、収斂性補償部51でモータ角速度ωmに基づいて収斂性補償値Icが算出されると共に、慣性補償部52でモータ角加速度αmに基づいて慣性補償値Iiが算出され、これらが加算器53で加算されて指令補正値Icomとして加算器54に供給され、加算器49から出力される操舵補助電流補正値Iref′に加算されて補償後操舵補助電流指令値Iref″が算出され、これがd−q軸電流指令値演算部25に供給されるので、このd−q軸電流指令値演算部25で補償後電流指令値Iref″に応じた3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefが算出され、これらに基づいてモータ電流制御部26で電動モータ5が駆動制御されて、最適な操舵補助力を発生する。
一方、車両が比較的小さい前後加減速度αxで直進走行する緩発進状態とした場合には、加速時トルクステアが発生することは殆どなく、操舵トルクセンサ17で検出した操舵トルクTは略“0”であり、操舵補助電流指令値演算部21で算出される操舵補助電流指令値Irefが略“0”となる。また、操舵補助力補正部23では、前後加減速度検出部42で検出される前後加減速度αxが所定値α1より小さい値となることから加減速度補正ゲイン算出部43で算出される加減速度補正ゲインGαが“0”となり、SAT推定部41から“0”より大きいセルフアライニングトルクSATが出力されているとしても乗算器44から出力される乗算出力は“0”となり、リミッタ48から出力される操舵補助力補正値Asも“0”となって、d−q軸電流指令値演算部25で算出される3相電流指令値Iaref、Ibref及びIcrefが略“0”となることにより、モータ電流制御部26による電動モータ5の駆動が停止される。
上記加速時トルクステアの発生は発進時に限らず、前後加減速度の大きい加速時にも発生し、この加速時でも、上記発進時と同様に前後加減速度が加速度を表す正の値であるときに、上記と同様に、SAT推定部41で推定したセルフアライニングトルクSATに基づいて操舵補助力補正値Asを算出し、この操舵補助力補正値Asで、操舵補助電流指令値演算部21で算出した操舵補助電流指令値Irefを補正することにより、トルクステアによる逆入力トルクを相殺して、良好な操舵特性を得ることができる。
さらに、車両が例えば直進走行状態で、比較的大きな制動力で制動状態とした場合には、車輪に伝達される制動力のアンバランスやタイヤ及びサスペンションへの様々な方向からの力によって、制動力の変化が大きく減速度が大きい急制動時に、走行進路を乱す車両偏向を引き起こす現象即ち制動時車両片流れが発生する。
この場合も、車両が直進走行状態で走行している状態で、ブレーキペダルを踏み込む踏力を大きくすることにより、制動装置で車両の各車輪に比較的大きな制動力を与えた場合に、車輪に伝達される制動力のアンバランスやタイヤ及びサスペンションへの様々な方向からの力が加わって車両が左右の一方向に片流れし、ステアリング機構10の転舵輪15側からステアリングシャフト12を捩じろうとするトルクを発生させ、特にステアリング保舵時においては保舵力が負荷となり、転舵輪15側及びサスペンション側から捩じるトルクはタイロッド等の連結機構14及びステアリングギヤ機構13を介してステアリングシャフト12に伝達される。
しかしながら、操舵トルクセンサ17では、転舵輪15側からのステアリングシャフト12を捩じる力に応じたトルクを検出し、この検出トルクに基づいて電動モータ5を駆動することになり、転舵輪及びサスペンション側から伝達されるトルクを軽減する方向へ操舵補助力を発生する。すなわち、電動パワーステアリング装置の操舵補助力は、制動時車両片流れを助長してしまうことになる。
そこで、操舵補助力補正部23における前後加減速度検出部42で、減速度を表す比較的大きな所定値−α2を超える負の加減速度αxが検出されて制動時車両片流れが発生する状態となると、転舵輪15側からタイロッド等の連結機構14及びステアリングギヤ機構13を介してステアリングシャフト12に伝達される捩じりトルクを操舵トルクセンサ17で検出することにより、操舵補助電流指令値演算部21では、捩じりトルクを相殺する操舵補助電流指令値Irefが算出される。
一方、操舵補助力補正部23では、前後加減速度検出部42で、減速度を表す比較的大きな所定値−α2を超える負の加減速度αxが検出されるので、加減速度補正ゲイン算出部43で、“0”より小さい負値の加減速度補正ゲイン−Gαが算出されることになり、この加減速度補正ゲイン−Gαが乗算器44に供給されることにより、乗算器44の乗算出力は、−Gα×SATとなってセルフアライニングトルクSATの符号が反転される。
この制動状態では、制動時車両片流れを抑制するために、保舵状態としており、操舵トルクセンサ17で検出される操舵トルクTの絶対値|T|は比較的小さい値となるため、操舵トルク補正ゲイン算出部46で算出される操舵トルク補正ゲインGtは“1”近傍の値となり、この操舵トルク補正ゲインGtが乗算器47に供給されることにより、乗算器44の乗算出力−Gα×SATに操舵トルク補正ゲインGtが乗算されて乗算出力−Gα×Gt×SATがリミッタ48に供給され、このリミッタ48で乗算出力−Gα×Gt×SATが所定範囲内の値であるときにはそのまま出力され、正負の最大値を超えている場合には正負の最大値に抑制されて操舵補助力補正値Asとして加算器49に出力される。
このため、操舵補助電流指令値演算部21で算出された操舵補助電流指令値Irefから操舵補助力補正値Asが減算されることになり、電動モータ5で発生される操舵トルクTに応じた操舵補助力が制動時車両片流れを助長する方向に作用することを抑制して、制動時車両片流れを抑制することができる。
この急制動時に発生する制動時車両片流れの抑制は、SAT推定部41で推定されるセルフアライニングトルクSATが大きな値となる程操舵補助力補正値Asが大きくなり、前後加減速度検出部42で検出する前後加減速度αxが減速度を表す負値の絶対値が大きくなる程加減速度補正ゲインGαが負値の大きな値となって、操舵補助力補正値Asが大きな値となり、急制動時に生じる車両片流れが大きくなるに応じて操舵補助力補正値Asが大きくなって、操舵補助電流指令値Irefを補正した操舵補助電流補正値Iref′が小さいとなり、車両片流れを確実に抑制することができる。
しかも、操舵トルクTの絶対値|T|が零近傍のときに操舵トルク補正ゲインGtが“1”に設定されることにより、主に制動時車両片流れを抑制したい直進走行での減速時に制動時車両片流れの抑制効果を最大限に発揮することができ、ステアリングホイール11を操舵している操舵時には操舵補助力補正値Asを小さく抑制して、旋回走行状態での制動車両片流れの抑制制御介入による操舵性能変化を抑制して、制動時車両片流れの発生状況に応じた最適な操舵補助制御を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8について説明する。
この第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態における操舵トルクに応じて操舵トルク補正ゲインGtを算出する場合に代えて、ステアリング装置10の操舵角を検出して操舵角に応じた補正ゲインを算出するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図7に示すように、前述した第1の実施形態における図2の構成において、操舵トルクTを絶対値化する絶対値化回路45及び操舵トルクの絶対値|T|に基づいて操舵トルク補正ゲインGtを算出する操舵トルク補正ゲイン算出手段46が省略され、これらに代えてステアリングシャフト12の操舵角φを検出する操舵角検出部81と、この操舵角検出部81で検出した操舵角φを絶対値化する絶対値化回路82と、この絶対値化回路82から出力される操舵角φの絶対値|φ|を基に図8に示す操舵角補正ゲイン算出マップを参照して操舵角補正ゲインGφを算出する操舵角補正ゲイン算出部83とが設けられ、操舵角補正ゲイン算出部83で算出された操舵角補正ゲインGφが乗算器48に供給されていることを除いては前述した図2と同様の構成を有し、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
ここで、操舵角補正ゲイン算出マップは、図8に示すように、操舵角φの絶対値|φ|が“0”から所定値φ1までの間では操舵角補正ゲインGφが“1”に設定されて、操舵角φの絶対値|φ|が所定値φ1を超えると操舵角φの絶対値|φ|の増加に応じて急激に減少して、操舵角絶対値|φ|が所定値φ2に達すると以後操舵角絶対値|φ|の増加にかかわらず操舵角補正ゲインGφが“0”となるように特性線L4が設定されている。
この第2の実施形態によると、SAT推定部41及び加減速度補正ゲイン算出部43については前述した第1の実施形態と同様の構成を有するので、SAT推定部41で推定されるセルフアライニングトルクSATが大きくなる程操舵補助力補正値Asが大きくなり、同様に加減速度検出部42で検出される加減速度の絶対値が大きくなる程操舵補助力補正値Asが大きくなり、加速時に生じる加速時トルクステアを抑制し、制動時に生じる制動時車両片流れを安定させることができる効果に加えて、ステアリングシャフト12の操舵角φの絶対値|φ|に応じて操舵角補正ゲイン算出部83で図8の操舵角補正ゲイン算出マップを参照して操舵角補正ゲインGφを算出するので、操舵角φに基づいて車両が直進走行状態であるか否かを正確に判断することができ、直進走行状態であるか否かに応じて最適な操舵角補正ゲインGφを算出することができ、操舵補助力補正値Asを車両の走行状態に応じた最適に設定して車両の不安定挙動を解消する良好な抑制制御を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、制御装置3をハードウェアで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロコンピュータを適用して操舵補助電流指令値演算部21、モータ回転情報演算部22、操舵補助力補正部23、指令値補償部24、d−q軸電流指令値演算部25及びモータ電流制御部26の減算器71a〜71c、電流制御部72、パルス幅変調回路73の機能をソフトウェアで処理することもできる。この場合の処理としては、マイクロコンピュータで図9に示す操舵補助制御処理を実行するようにすればよい。
ここで、操舵補助制御処理は、図9に示すように、所定時間(例えば1msec)毎にタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1で、操舵トルクセンサ17、回転角センサ18、車速センサ19、モータ電流検出部70等の各種センサの検出値を読込み、次いでステップS2に移行して、操舵トルクTをもとに前述した図3に示す操舵補助トルク指令値算出マップを参照して操舵補助トルク指令値Irefを算出してからステップS3に移行する。
このステップS3では、モータ回転角θmを微分してモータ角速度ωmを算出し、次いでステップS4に移行して、モータ角速度ωmを微分してモータ角加速度αmを算出し、次いでステップS5に移行して、操舵補助力補正部23に対応する操舵補助力補正値算出処理を行ってからステップS6に移行する。
このステップS6では、収斂性補償部51と同様にモータ角速度ωmに車速Vxに応じて設定された補償係数Kvを乗算して収斂性補償値Icを算出してからステップS7に移行する。
このステップS7では、慣性補償部52と同様に、モータ角加速度αmに基づいて慣性補償値Iiを算出し、次いでステップS8に移行して、操舵補助電流指令値IrefにステップS5〜S7で算出した操舵補助力補正値As、収斂性補償値Ic及び慣性補償値Iiを加算して補償後操舵補助電流指令値Iref″を算出し、次いでステップS9で算出した操舵補助電流指令補償値Iref″にd−q軸電流指令値演算部25と同様のd−q軸指令値演算処理を実行してd軸目標電流Idref及びq軸目標電流Iqrefを算出し、次いでステップS10に移行して2相/3相変換処理を行ってモータ電流指令値Iaref〜Icrefを算出する。
次いで、ステップS11に移行して、モータ電流指令値Iaref〜Icrefからモータ電流Ia〜Icを減算して電流偏差ΔIa〜ΔIcを算出し、次いでステップS12に移行して、電流偏差ΔIa〜ΔIcについてPI制御処理を行って電圧指令値Varef〜Vcrefを算出し、次いでステップS13に移行して算出した電圧指令値Varef〜Vcrefに基づいてデューティ比を演算してからパルス幅変調処理を行ってインバータゲート信号を形成し、次いでステップS14に移行して、形成したインバータゲート信号をインバータ74に出力してから操舵補助制御処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、ステップS5の操舵補助力補正値算出処理は、図10に示すように、先ず、ステップS21で、操舵トルクT、操舵補助電流指令値Iref、モータ角速度ωm及びモータ角加速度αmに基づいて前述した(2)式の演算を行ってセルフアライニングトルクSATを算出し、次いでステップS22に移行して、車速Vxを微分して前後加減速度αxを算出してからステップS23に移行する。
このステップS23では、前後加減速度αxをもとに前述した図5の加減速度補正ゲイン算出マップを参照して加減速度補正ゲインGαを算出し、次いでステップS24に移行して、操舵トルクTの絶対値|T|を算出し、次いでステップS25に移行して、操舵トルクTの絶対値|T|をもとに前述した図8の操舵トルク補正ゲイン算出マップを参照して操舵トルク補正ゲインGtを算出してからステップS26に移行する。
このステップS26では、加減速度補正ゲインGα、操舵トルク補正ゲインGt及びセルフアライニングトルクSATを乗算して乗算値Gα×Gt×SATを算出し、次いでステップS27に移行して、算出した乗算値Gα×Gt×SATに対して正負の最大値の範囲内に制限するリミッタ処理を施して操舵補助力補正値Asを算出してからサブルーチン処理を終了して前記図9のステップS6に移行する。
この図9及び図10の処理において、図9の処理が操舵補助力制御手段に対応し、このうちステップS2の処理が操舵補助電流指令値演算部21に対応し、ステップS3及びステップS4の処理がモータ回転情報演算部22に対応し、ステップS5及びS8の処理並びに図10の処理が操舵補助力補正部23に対応し、ステップS6〜S8の処理が指令値補償部24に対応し、ステップS9及びS10の処理がd−q軸電流指令値演算部25に対応し、ステップS11〜S14の処理及びインバータ74がモータ電流制御部26に対応している。
マイクロコンピュータで、図9の操舵補助制御処理及び図10の操舵補助力補正値算出処理を実行することにより、前述した実施形態と同様に加速時に生じるトルクステア及び減速時に生じる減速時車両片流れを最適に抑制する操舵補助力を発生させるインバータ制御信号を形成することができ、このインバータ制御信号をインバータ74に供給することにより、加減速時に生じる加速時トルクステア及び減速時に生じる減速時車両片流れを抑制して、最適な操舵補助制御を行うことができる。
また、前述した第2の実施形態における操舵補助力補正部23に対応する操舵補助力補正値算出処理は、図11に示すように、前述した図10の処理において、ステップS24を操舵角検出部81で検出した操舵角φを読込み、読込んだ操舵角φの絶対値|φ|を算出するステップS31に変更し、ステップS25を操舵角絶対値|φ|をもとに前述した図8の操舵角補正ゲイン算出マップを参照して操舵角補正ゲインGφを算出するステップS32に変更し、ステップS26をGα×Gφ×SATの乗算値を算出するステップS33に変更し、さらにステップS27をGα×Gφ×SATをリミッタ処理して操舵補助力補正値Asを算出するステップS34に変更することを除いては図10と同様の処理を行うようにすればよい。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、モータ角速度ωm、モータ角加速度αm、操舵トルクT及び操舵補助電流指令値Irefに基づいてセルフアライニングトルクSATを推定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操舵補助電流指令値Irefに代えて、モータ電流検出部70で検出したモータ電流Ia〜Icを3相/2相変換してq軸電流Iqを算出し、このq軸電流Iqとモータ角加速度αmとに基づいて下記(3)式の演算を行って算出したモータアシストトルクTmaを適用するようにしてもよい。
Tma= Kt・Iq−Jm・α ……(3)
ここで、Ktはモータのトルク定数、Jmはモータのロータ部の慣性モーメントである。
この他、電動モータ12の出力軸、減速ギヤ11の入出力軸等のトルク伝達軸に磁歪式トルクセンサなどのトルクセンサを配設し、このトルクセンサで検出したモータアシストトルクTmaを適用するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、ステアリングシャフト12に減速機構16を介して電動モータ5を連結したコラム形式の電動パワーステアリング装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングギヤ機構13に減速機構を介して電動モータを連結するピニオン形式の電動パワーステアリング装置やラック軸に減速機を介して電動モータを連結するラック形式の電動パワーステアリング装置にも本発明を適用することができる。
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、本発明をブラシレスモータに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシ付きモータに適用する場合には、図12に示すように、モータ回転情報演算部22の角速度演算部31でモータ電流検出部70から出力されるモータ電流検出値Im及び端子電圧検出部90から出力されるモータ端子電圧Vmに基づいて下記(4)式の演算を行ってモータ角速度ωmを算出すると共に、d−q軸電流指令値演算部25を省略して補償後トルク指令値Iref″を直接モータ電流制御部26に供給し、さらにモータ電流制御部26を夫々1つの減算部71、電流制御部72、パルス幅変調回路73及びインバータ74をHブリッジ回路91に変更すればよい。
ωm=(Vm−Im・Rm)/K0 …………(4)
ここで、Rmはモータ巻線抵抗、K0はモータの起電力定数である。
本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 制御装置の具体的構成を示すブロック図である。 車速をパラメータとした操舵補助トルク指令値との関係を示す操舵補助トルク指令値算出マップを示す特性線図である。 セルフアライニングトルクの説明に供する模式図である。 前後加減速度と加減速度補正ゲインとの関係を表す加減速度補正ゲイン算出マップを示す特性線図である。 操舵トルクの絶対値と操舵トルク補正ゲインとの関係を表す操舵トルク補正ゲイン算出マップを示す特性線図である。 本発明の第2の実施形態を示す制御装置のブロック図である。 第2の実施形態に適用し得る操舵角と操舵角補正ゲインとの関係を表す操舵角補正ゲイン算出マップを示す特性線図である。 マイクロコンピュータで実行操舵補助制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9の操舵補助力補正値算出処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9の操舵補助力補正値算出処理手順における他の例を示すフローチャートである。 ブラシ付きモータを適用した場合の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…バッテリ、3…制御装置、5…電動モータ、10…ステアリング機構、11…ステアリングホイール、12…ステアリングシャフト、13…ステアリングギヤ、14…連結機構、15…転舵輪、16…減速機構、17…操舵トルクセンサ、18…回転角センサ、19…車速センサ、21…操舵補助電流指令値演算部、22…モータ回転情報演算部、23…操舵補助力補正部、24…指令値補償部、25…d−q軸電流指令値演算部、26…モータ電流制御部、30……電気角変換部、31…角速度演算部、32…角速度演算部、41…セルフアライニングトルク(SAT)推定部、42…前後加減速度検出部、43…加減速度補正ゲイン算出部、44…乗算器、45…絶対値化回路、46…操舵トルク補正ゲイン算出部、47…乗算器、48…リミッタ、49…加算器、51…収斂性補償部、52…慣性補償部、53,54…加算器、61…d軸電流指令値算出部、62…誘起電圧モデル算出部、63…q軸電流指令値算出部、64…2相/3相変換部、70…モータ電流検出部、71a〜71c…減算部、72…電流制御部、73…パルス幅変調部、74…インバータ、81…操舵角検出部、82…絶対値化回路、83…操舵角補正ゲイン算出部

Claims (7)

  1. 転舵輪を転舵するステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて電流指令値を演算して前記電動モータを駆動制御する操舵補助力制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記転舵輪側から前記ステアリング機構に入力されるセルフアライニングトルクを推定するセルフアライニングトルク推定手段と、車両前後加減速度を検出する前後加減速度検出手段とを備え、前記操舵補助力制御手段は、前記セルフアライニングトルク推定手段で推定したセルフアライニングトルク及び前記前後加減速度検出手段で検出した加減速度に基づいて加減速時に生じる車両の不安定挙動を抑制するように前記電動モータで発生する操舵補助力を補正する操舵補助力補正手段を備え、
    前記操舵補助力補正手段は、前記セルフアライニングトルクが大きい程前記操舵補助力を補正する補正量を大きくするように構成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記操舵補助力補正手段は、前記前後加減速度が大きい程前記操舵補助力を補正する補正量を大きくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記操舵補助力補正手段は、前記電流指令値を補正することにより操舵補助力を補正するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記操舵補助力補正手段は、車両の加速時に、前記電流指令値が大きくなる補正量を設定するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記操舵補助力補正手段は、車両の減速時に、前記電流指令値が小さくなる補正量を設定するように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記操舵補助力補正手段は、前記補正量を前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに応じて変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検出手段を備え、前記操舵補助力補正手段は、前記補正量を前記操舵角検出手段で検出した操舵角に応じて変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2007129057A 2007-03-09 2007-05-15 電動パワーステアリング装置 Active JP5125216B2 (ja)

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