JP5124974B2 - 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液
晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置の一例である液晶装置は、一対の基板間に液晶が挟持されてなる
液晶パネルが形成され、更に、液晶パネルを駆動するための駆動用ICチップを搭載した
外部基板が、その液晶パネルに接続されることによって形成される。液晶装置を、例えば
、液晶プロジェクタにおけるライトバルブとして用いる場合、ライトバルブの表面にごみ
や埃等(以下、単に「粉塵」という。)が付着すると、映写幕上にその粉塵の像もまた投
影されてしまうことで、画像の品質を低下させる可能性がある。このため、液晶パネルを
構成する基板の外側表面に防塵用基板が設けられることが多い。また、特許文献1では、
このような防塵用基板にダイヤモンド被膜を設けることで、液晶パネルの放熱性を高める
技術が開示されている。
特開2005−208165号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、液晶パネルの放熱性の向上が図られ
ているものの、外部基板に設けられた駆動用ICチップの放熱性の向上は図られていない
。駆動用ICチップは動作時に発熱して高温になりやすく、温度上昇に伴って動作に不具
合が発生してしまうおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、外部基板上の駆動用IC
チップの放熱性が向上され、高品質な画像を表示可能な電気光学装置及び該電気光学装置
を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る第1の電気光学装置は上記課題を解決するために、電気光学物質を挟持してなる一対の基板と、該一対の基板前記電気光学物質側とは反対側の面に夫々接着され、表示領域を囲むように設けられた金属を含む額縁遮光膜を有する一対の防塵用基板とを有する電気光学パネルと、該電気光学パネルと接続された外部基板と、該外部基板上に設けられており、前記電気光学パネルを駆動するための駆動用ICチップとを備え、少なくとも一方の前記防塵用基板は、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に重なるように延在する延在部を有し、前記額縁遮光膜は、前記延在部上に前記駆動用ICチップと接触するように延設されてなる
また、前記一対の基板を貼り合わせるシール材と、前記シール材の外側に、一方の前記基板上に設けられた駆動回路とを備え、前記額縁遮光膜は、前記シール材の内側から、前記駆動回路と重なるように前記シール材を横切って、前記防塵用基板の延在部上に延設される。
本発明に係る第1の電気光学装置では、一対の基板は、例えば液晶等の電気光学物質を
挟持しており、相互に貼り合わせられることによって液晶パネル等の電気光学パネルを構
成する。例えば、一対の基板は、第1及び第2基板から構成され、第1基板上には画素電
極が設けられ、第2基板上には対向電極が画素電極に対向して設けられる。電気光学パネ
ルを駆動するための、例えば画像信号供給回路等がICチップとして構成された駆動用I
Cチップが外部基板上に実装される。このような外部基板は、例えば第1基板上の一辺に
沿って設けられた外部回路接続端子を介して、電気光学パネルと接続される。電気光学装
置の動作時には、駆動用ICチップからの例えば画像信号等に基づいて、画素電極及び対
向電極間の液晶等の電気光学物質に電圧が印加され、表示領域において画像表示が行われ
る。このような電気光学パネルは、例えば光源から入射する光に応じて表示光を、透過又
は反射によって出射できる。このような電気光学装置としては、例えば投射型表示装置に
おけるライトバルブとして実装される液晶装置が挙げられる。
本発明では、例えば透明なガラス基板等からなる防塵用基板が、一対の基板における電
気光学物質に対向しない側に夫々設けられている。よって、一対の基板の外側表面(即ち
、一対の基板における電気光学物質に対向しない側の面)に直接に粉塵が付着するのを防
止できると共に、防塵用基板上に仮に粉塵が付着したとしても、該防塵用基板が所定の厚
さを有することにより、画像上に粉塵の像が投影されるというような事態を未然に回避す
ることができる。
本発明では特に、一対の防塵用基板の少なくとも一方の防塵用基板は、平面的に見て、
駆動用ICチップと少なくとも部分的に重なるように延在する延在部を有する。即ち、典
型的には、一対の防塵用基板うち外部基板に対して駆動用ICチップと同じ側に配置され
た防塵用基板は、一対の基板の外側表面に面する部分から外部基板が接続された第1基板
の一辺側に延びるように、且つ、外部基板上の駆動用ICチップが形成された領域に重な
るように形成された延在部を有する。このため、防塵用基板の延在部を、駆動用ICチッ
プに少なくとも部分的に接触させ、或いは接着剤を介して接着させることができる。よっ
て、電気光学装置の動作時に、駆動用ICチップに発生する熱を、延在部を介して防塵用
基板側に速やかに逃がすことができる。言い換えれば、電気光学装置において、駆動用I
Cチップに局所的に発生し得る温度上昇を、防塵用基板側に分散させることができる。即
ち、駆動用ICチップよりも大きな表面積を有する防塵用基板を介して放熱することで、
駆動用ICチップの放熱性を向上させることができる。従って、温度上昇に伴う駆動用I
Cチップの動作の不具合の発生を抑制或いは防止できる。この結果、駆動用ICチップの
動作の不具合に起因する画像表示への悪影響を低減或いは防止でき、高品位な画像表示が
可能となる。
以上説明したように、本発明に係る第1の電気光学装置によれば、防塵用基板の延在部
を外部基板に設けられた駆動用ICチップと、例えば接触させることによって、駆動用I
Cチップの放熱性を高めることができる。よって、動作時における駆動用ICチップの温
度上昇を効果的に抑制できるため、長期間に亘って高品位の表示性能を維持できる信頼性
に優れた電気光学装置を提供できる。
本発明に係る第1の電気光学装置の一態様では、前記外部基板は、フレキシブル基板で
ある。
この態様によれば、可撓性を有するフレキシブル基板が曲がることによって、フレキシ
ブル基板と比較して可撓性の低い駆動用ICチップがフレキシブル基板から剥がれてしま
うことを抑制或いは防止できる。即ち、フレキシブル基板に近接して配置される例えば透
明なガラス基板等からなる防塵用基板の延在部によって、フレキシブル基板が、駆動用I
Cチップが剥がれる程度にまで折れ曲がってしまうことを低減或いは防止できる。よって
、駆動用ICチップがフレキシブル基板から剥離して、駆動用ICチップとフレキシブル
基板との電気的な接続が切断されてしまうことを低減或いは防止できる。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記一対の防塵用基板のうち前記外
部基板に対して前記駆動用ICチップと同じ側に配置された第1防塵用基板は、前記延在
部として、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に接触する第1延在部を有する。
この態様によれば、第1防塵用基板の第1延在部は、駆動用ICチップと少なくとも部
分的に接触するので、第1延在部と駆動用ICチップとの間に空気が介在する場合と比較
して、駆動用ICチップに発生する熱を確実に第1防塵用基板に逃がすことができる。即
ち、駆動用ICチップの放熱性を確実に向上させることができる。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記一対の防塵用基板のうち前記外
部基板に対して前記駆動用ICチップと同じ側に配置された第1防塵用基板は、前記延在
部として前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に接着剤を介して接着される第1延在
部を有する。
この態様によれば、第1防塵用基板の第1延在部は、駆動用ICチップと少なくとも部
分的に接着剤を介して接着されるので、駆動用ICチップに発生する熱を確実に第1防塵
用基板に逃がすことができる。即ち、第1延在部と駆動用ICチップとの間隙に配置され
た例えば空気よりも熱伝導性に優れた樹脂接着剤によって、第1延在部と駆動用ICチッ
プとの間の熱伝導性を高めることができる。従って、駆動用ICチップの放熱性を確実に
向上させることができる。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記一対の防塵用基板のうち前記外
部基板に対して前記駆動用ICチップと反対側に配置された第2防塵用基板は、前記延在
部として、前記外部基板とは少なくとも部分的に接着剤を介して接着される第2延在部を
有する。
この態様によれば、第2防塵用基板の第2延在部が、外部基板と少なくとも部分的に接
着剤を介して接着されるので、外部基板及び接着剤を介して、駆動用ICチップに発生す
る熱を確実に第2防塵用基板に逃がすことができる。即ち、第2延在部と外部基板との間
隙に配置された例えば空気よりも熱伝導性に優れた樹脂接着剤によって、第2延在部と外
部基板との間の熱伝導性を高めることができる。よって、駆動用ICチップの放熱性を確
実に向上させることができる。尚、このような接着剤は、外部基板における駆動用ICチ
ップが形成された領域を含む領域に形成するとよい。この場合には、駆動用ICチップの
熱を、外部基板及び接着剤を介して、より一層速やかに、第2延在部に逃がすことができ
る。
本発明に係る第1の電気光学装置の他の態様では、前記少なくとも一方の防塵用基板上
に設けられ、前記電気光学パネルの表示領域の周囲を少なくとも部分的に規定すると共に
前記延在部上に延設された延設部を有しており、金属を含んでなる額縁遮光膜を備える。
この態様によれば、金属を含んでなる額縁遮光膜が、延在部上に延設されるので、駆動
用ICチップの放熱性を、より一層、向上させることができる。より具体的には、例えば
透明なガラス基板等からなる防塵用基板の延在部は、例えば石英ガラス(SiO2)より
も熱伝導率の高い金属からなる額縁遮光膜の延設部によって、放熱性が高められる。よっ
て、防塵用基板の延在部によって、駆動用ICチップの放熱性を、より一層、向上させる
ことができる。
本発明に係る第2の電気光学装置は上記課題を解決するために、電気光学物質を挟持してなる一対の基板と、該一対の基板前記電気光学物質側とは反対側の面に夫々接着され、表示領域を囲むように設けられた金属を含む額縁遮光膜を有する一対の透明基板とを有する電気光学パネルと、該電気光学パネルと接続された外部基板と、該外部基板上に設けられており、前記電気光学パネルを駆動するための駆動用ICチップとを備え、少なくとも一方の前記透明基板は、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に重なるように延在する延在部を有し、前記額縁遮光膜は、前記延在部上に前記駆動用ICチップと接触するように延設されてなる

本発明に係る第2の電気光学装置によれば、その動作時には、上述した本発明に係る第
1の電気光学装置と概ね同様に、表示領域において画像表示が行われる。
本発明では特に、例えば透明なガラス基板等からなる透明基板が、一対の基板の少なく
とも一方の基板における電気光学物質に対向しない側に設けられている。よって、一対の
基板の少なくとも一方の基板の外側表面(即ち、一対の基板をなす第1及び第2基板の少
なくとも一方の基板における電気光学物質に対向しない側の面)に直接に粉塵が付着する
のを防止できると共に、透明基板上に仮に粉塵が付着したとしても、該透明基板が所定の
厚さを有することにより、画像上に粉塵の像が投影されるというような事態を未然に回避
することができる。即ち、透明基板は、防塵用基板として機能することができる。
本発明では特に、透明基板は、平面的に見て、駆動用ICチップと少なくとも部分的に
重なるように延在する延在部を有する。このため、透明基板の延在部を、駆動用ICチッ
プに少なくとも部分的に接触させ、或いは接着剤を介して接着させることができる。よっ
て、電気光学装置の動作時に、駆動用ICチップに発生する熱を、延在部を介して透明基
板側に速やかに逃がすことができる。言い換えれば、電気光学装置において、駆動用IC
チップに局所的に発生し得る温度上昇を、透明基板側に分散させることができる。即ち、
駆動用ICチップよりも大きな表面積を有する透明基板を介して放熱することで、駆動用
ICチップの放熱性を向上させることができる。従って、温度上昇に伴う駆動用ICチッ
プの動作の不具合の発生を抑制或いは防止できる。この結果、駆動用ICチップの動作の
不具合に起因する画像表示への悪影響を低減或いは防止でき、高品位な画像表示が可能と
なる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明に係る第1又は第2の
電気光学装置を具備してなる。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品
質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワー
ドプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークス
テーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。
また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(
Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動
装置、電子放出装置を用いた表示装置を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされ
る。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、
本発明の電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方
式の液晶装置を例にとる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図6を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明す
る。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図であり、図2は、図1
のA−A´線での断面図である。尚、図2においては、各層・各部材を図面上で認識可能
な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置100は、液晶パネル110及びフ
レキシブルプリント配線板(以下、FPCと略称する)501を備えている。
液晶パネル110は、本発明に係る「電気光学パネル」の一例であり、互いに対向して
貼り合わされたTFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されて構
成されている。後述するように、TFTアレイ基板10及び対向基板20の表面にそれぞ
れ形成された画素電極及び対向電極間に電圧が印加されることにより、液晶層50の液晶
分子の配列が変化して、液晶パネル110の画像表示領域において画像表示が行われる。
尚、図2では、TFTアレイ基板10と対向基板20と互いに貼り合わせるためのシール
材52等(図3及び図4参照)は、図示を省略してある。
更に、TFTアレイ基板10及び対向基板20における液晶層50に対向しない側には
、本発明に係る「一対の防塵用基板」の一例としての防塵用基板410及び420がそれ
ぞれ設けられている。尚、液晶パネル110の外表面に、反射防止板等の光学部材が付設
されていてもよい。防塵用基板410及び420は、透明なガラス基板からなり、TFT
アレイ基板10及び対向基板20にそれぞれ接着されている。尚、図2では、防塵用基板
410及び420をTFTアレイ基板10及び対向基板20にそれぞれ接着するための接
着層710及び720(図4参照)は図示を省略してある。また、図2では、図示を省略
するが、防塵用基板410及び420のTFTアレイ基板10及び対向基板20に対向す
る側の面上には、後述する額縁遮光膜415及び425(図4参照)が設けられている。
本実施形態では、防塵用基板410は、TFTアレイ基板10におけるFPC501が
取り付けられた一辺側に延びるように形成された延在部411を有している。延在部41
1の具体的な構成及びその効果については、後述する。
FPC501は、本発明に係る「外部基板」の一例であり、TFTアレイ基板10上に
形成された外部回路接続端子102(図3参照)に電気的及び機械的に接続されている。
FPC501は、例えばポリイミド樹脂等からなり、可撓性を有している。FPC501
上には、液晶パネル110を駆動するためのICチップ510が実装されている。尚、I
Cチップ510は、本発明に係る「駆動用ICチップ」の一例である。即ち、FPC50
1には、COF(Chip On Film)方式によって、ICチップ510が実装されている。本
実施形態では、ICチップ510は、FPC501におけるTFTアレイ基板10と接触
される側の面に形成されている。また、FPC501における液晶パネル110と接続さ
れた側の端とは反対側の端には、端子部502が形成されており、外部回路と接続可能に
構成されている。
次に、本実施形態に係る液晶パネルの全体構成について、図3及び図4を参照して説明
する。ここに図3は、本実施形態に係る液晶パネルの構成を示す平面図であり、図4は、
図3のH−H´線での断面図である。
図3及び図4において、液晶パネル110では、TFTアレイ基板10と対向基板20
とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封
入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に
位置するシール領域52aに設けられたシール材52により相互に接着されている。
図3において、シール材52が配置されたシール領域52aの内側に並行して、画像表
示領域10aの額縁領域53aを規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に
設けられている。周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域52aの外側に
位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ
基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域52aよりも内側
に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、
走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域52aの内側に、
額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、TFTアレイ基板10上に
は、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で
接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板
10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101、
走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90
が形成されている。
図4において、TFTアレイ基板10上には、駆動素子である画素スイッチング用のT
FT(Thin Film Transistor)や走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形
成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の
配線の上層に画素電極9aが設けられている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ
基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。そして、遮光膜23上に、IT
O等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成されている。
また、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり
、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、
走査線駆動回路104の他に、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査す
るための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
図3及び図4において、本実施形態では、TFTアレイ基板10及び対向基板20にお
ける液晶層50に対向しない側には、防塵用基板410及び420がそれぞれ設けられて
いる。防塵用基板410及び420は、接着剤からなる接着層720を介して、TFTア
レイ基板10及び対向基板20とそれぞれ接着されている。防塵用基板410及び420
におけるTFTアレイ基板10及び対向基板20に面する側の面には、上述した対向基板
20に設けられた額縁遮光膜53と同様に、シール材52が配置されたシール領域52a
の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域53aを規定する遮光性の額縁遮光膜
415及び425がそれぞれ設けられている(図3参照)。額縁遮光膜415及び425
は、例えばアルミニウム(Al)、クロム(Cr)等の金属膜から形成されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置の画素部の構成について、図5を参照して説明する。
ここに図5は、本実施形態に係る液晶装置の画素部の等価回路図である。
図5に示すように、液晶パネル110の画像表示領域10aにおいては、複数の走査線
11a及び複数のデータ線6aが相交差して配列しており、その線間に、走査線11a及
びデータ線6aの各一により選択される画素部が設けられている。各画素部には、TFT
30、画素電極9a及び蓄積容量70が設けられている。TFT30は、データ線6aか
ら供給されるデータ信号S1、S2、…、Snを選択画素に印加するために設けられ、ゲ
ートが走査線11aに接続され、ソースがデータ線6aに接続され、ドレインが画素電極
9aに接続されている。画素電極9aは、対向電極21との間で液晶容量を形成し、入力
されるデータ信号S1、S2、…、Snを画素部に印加して一定期間保持するようになっ
ている。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列してTFT30のドレインに
接続され、他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量配線400に接続されて
いる。
液晶装置100は、TFTアクティブマトリクス駆動方式を採り、走査線駆動回路10
4(図3参照)から各走査線11aに走査信号G1、G2、…、G2mを順番に印加する
と共に、それによってTFT30がオン状態となる水平方向の選択画素部列に対し、デー
タ線駆動回路101(図3参照)からのデータ信号S1、S2、…、Snを、データ線6
aを通じて印加するようになっている。この際、データ信号S1、S2、…、Snを各デ
ータ線6aに線順次に供給してゆくようにしてもよいし、複数のデータ線6a(例えばグ
ループ毎)に同じタイミングで供給するものとしてもよい。これにより、データ信号が選
択画素に対応する画素電極9aに供給される。TFTアレイ基板10は、液晶層50を介
して対向基板20と対向配置されているので(図4参照)、以上のようにして区画配列さ
れた画素領域毎に液晶層50に電界を印加することにより、両基板間の透過光量が画素領
域毎に制御され、画像が階調表示される。また、このとき各画素領域に保持されたデータ
信号は、蓄積容量70によりリークが防止される。
次に、本実施形態に係る液晶装置の駆動部の構成について、図6を参照して説明する。
ここに図6は、本実施形態に係る液晶装置の駆動部を含むブロック図である。
図6において、液晶装置100の駆動部は、上述したデータ線駆動回路101、走査線
駆動回路104の他、タイミング制御回路511、画像信号供給回路512等から構成さ
れている。
タイミング制御回路511は、上述したICチップ510の一部としてFPC501上
に実装されており、各部で使用される各種タイミング信号を出力するように構成されてい
る。タイミング制御回路511は、外部回路から端子部502(図1参照)を介して供給
される水平同期信号Hs、垂直同期信号Vs及びドットクロックDCLKに基づいて、Y
クロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYB、Xクロック信号CLX、反転Xクロ
ック信号CLXB、YスタートパルスDY及びXスタートパルスDXを生成する。タイミ
ング制御回路511は、Yクロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYB及びYスタ
ートパルスDYを走査線駆動回路104に供給し、Xクロック信号CLX、反転Xクロッ
ク信号CLXB及びXスタートパルスDXをデータ線駆動回路101に供給する。
画像信号供給回路512は、上述したタイミング制御回路511と共にICチップ51
0の一部としてFPC501上に実装されており、外部から入力される入力画像データD
ATAを、タイミング制御回路511から供給される各種タイミング信号に基づいて、デ
ータ信号Sx(但し、x=1、2、…、n)に変換し、データ線駆動回路101に出力す
る。データ線駆動回路101は、データ信号Sxを対応するデータ線6aに供給する。尚
、画像信号供給回路512において、データ信号Sxの各々の電圧が、所定の基準電位に
対して正極性及び負極性に反転され、このように極性反転されたデータ信号Sxが出力さ
れるようにしてもよい。
尚、本実施形態では、タイミング制御回路511及び画像信号供給回路512が共にI
Cチップ510としてFPC501上に実装されるようにしたが、タイミング制御回路5
11及び画像信号供給回路512は、それぞれ別個のICチップとしてFPC501上に
実装してもよいし、いずれか一方のみをICチップとしてFPC501上に実装し、他方
を外部回路として構成してもよい。また、本実施形態では、データ線駆動回路101がT
FTアレイ基板10上に形成された駆動回路内蔵型の液晶パネルとして構成したが、デー
タ線駆動回路101をICチップとしてFPC501上に実装してもよい。
次に、本実施形態に係る液晶装置の防塵用基板の構成及びその効果について、再び図1
及び図2を参照して、詳細に説明する。
図1及び図2において、本実施形態では、上述したように、防塵用基板410及び42
0が、TFTアレイ基板10及び対向基板20における液晶層50に対向しない側に夫々
設けられている。よって、TFTアレイ基板10及び対向基板20の外側表面(即ち、T
FTアレイ基板10及び対向基板20における液晶層50に対向しない側の面)に直接に
粉塵が付着するのを防止できると共に、防塵用基板410又は420上に仮に粉塵が付着
したとしても、該防塵用基板410又は420が所定の厚さを有することにより、画像上
に粉塵の像が投影されるというような事態を未然に回避することができる。
図1及び図2において、本実施形態では特に、防塵用基板410は、平面的に見て、I
Cチップ510と重なるように延在する延在部411を有している。即ち、防塵用基板4
10の延在部411は、TFTアレイ基板10の外側表面に面する部分からFPC501
が接続されたTFTアレイ基板10の一辺(即ち、TFTアレイ基板10における外部回
路接続端子102が形成された一辺(図3参照))側に延びるように、且つ、FPC50
1上のICチップ510が形成された領域に重なるように形成されている。更に、防塵用
基板410の延在部411は、ICチップ510のFPC501に対向する面とは反対側
の面に接触するように構成されている。よって、液晶装置100の動作時に、ICチップ
510に発生する熱を、延在部411を介して防塵用基板410側に速やかに逃がすこと
ができる。言い換えれば、液晶装置100において、ICチップ510に局所的に発生し
得る温度上昇を、防塵用基板410側に分散させることができる。即ち、ICチップ51
0よりも大きな表面積を有する防塵用基板410を介して放熱することで、ICチップ5
10の放熱性を向上させることができる。従って、温度上昇に伴うICチップ510の動
作の不具合の発生を抑制できる、或いは好ましくは完全に無くすことができる。この結果
、ICチップ510の動作の不具合に起因する画像表示への悪影響を低減或いは防止でき
、高品位な画像表示が可能となる。
尚、防塵用基板410は、サファイアを含んでなるようにしてもよい。このようにすれ
ば、石英(SiO2)等に比較して熱伝導率の高いサファイアによって、防塵用基板41
0の放熱性を高めることができるので、ICチップ510の放熱性を、より一層向上させ
ることができる。
更に、図1及び図2において、本実施形態では特に、防塵用基板410の延在部411
によって、可撓性を有するFPC501が曲がってしまい、FPC501と比較して可撓
性の低いICチップ510がFPC501から剥がれてしまうことを抑制、或いは好まし
くは防止できる。即ち、FPC501に近接して配置される透明なガラス基板からなる防
塵用基板410の延在部411によって、FPC501が、ICチップ510が剥がれる
程度にまで折れ曲がってしまうことを低減或いは防止できる。言い換えれば、延在部41
1によって、FPC501におけるICチップ510が形成された部分を屈曲されにくく
することができ(つまり、耐屈曲性を高めることができ)、ICチップ510がFPC5
01から剥離してしまうことを抑制或いは防止できる。よって、ICチップ510がFP
C501から剥離して、ICチップ510とFPC501との電気的な接続が切断されて
しまうことを低減或いは防止できる。
以上説明したように、液晶装置100によれば、防塵用基板410の延在部411がF
PC501に設けられたICチップ510と接触しているので、ICチップ510の放熱
性を高めることができる。よって、動作時におけるICチップ510の温度上昇を効果的
に抑制できるため、長期間に亘って高品位の表示性能を維持できる。更に、延在部411
によって、FPC501の耐屈曲性を高め、ICチップ510がFPC501から剥離し
てしまうことを抑制或いは防止できる。
<変形例>
次に、本実施形態に係る液晶装置の変形例について、図7から図9を参照して説明する
。ここに図7(a)は、第1変形例における図2と同趣旨の断面図である。図7(b)は
、第2変形例における図2と同趣旨の断面図である。図8は、第3変形例における図2と
同趣旨の断面図である。図9は、第3変形例に係る液晶装置の防塵用基板に設けられた額
縁遮光膜の形状を示す平面図である。尚、図7から図9においては、各層・各部材を図面
上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある
。また、図8では、図2とは異なり、接着層710及び720、並びに額縁遮光膜415
及び425を図示している。
図7(a)に第1変形例として示すように、防塵用基板410の延在部411とICチ
ップ510とが、接着層610を介して、互いに接着されるようにしてもよい。
より具体的には、図7(a)において、接着層610は、空気よりも熱伝導性に優れた
樹脂接着剤からなり、防塵用基板410の延在部411とICチップ510との間隙に形
成されている。よって、仮に、延在部411とICチップ510とを直接接触させること
が困難な場合であっても、延在部411とICチップ510との間の熱伝導性を高めるこ
とができる。従って、ICチップ510に発生する熱を確実に防塵用基板410に逃がす
ことができる。即ち、ICチップ510の放熱性を確実に向上させることができる。
図7(b)に第2変形例として示すように、防塵用基板410の延在部411とICチ
ップ510とが、接着層611を介して、互いに接着されるようにしてもよい。
より具体的には、図7(b)において、接着層611は、空気よりも熱伝導性に優れた
樹脂接着剤からなり、防塵用基板410の延在部411と、ICチップ510及びFPC
501との間隙にそれぞれ形成されている。言い換えれば、接着層611は、ICチップ
510を覆うように、防塵用基板410の延在部411とFPC501との間に形成され
ている。よって、仮に、延在部411とICチップ510とを直接接触させることが困難
な場合であっても、上述した第1変形例における接着層610と同様に、延在部411と
ICチップ510との間の熱伝導性を高めることができる。更に、接着層611は、IC
チップ510を覆うように形成されているので、ICチップ510に発生する熱を、IC
チップ510の表面全体から防塵用基板410に逃がすことができる。即ち、ICチップ
510の放熱性を、より一層、確実に向上させることができる。尚、本変形例においては
、ICチップ510とFPC501とを電気的に接続する配線と接着層611とは絶縁さ
れている。
図8及び図9に第3変形例として示すように、防塵用基板410上に設けられた額縁遮
光膜415が、防塵用基板410の延在部411上に延設された延設部415sを有する
ようにしてもよい。
図8及び図9において、額縁遮光膜415は、図4を参照して上述したように、例えば
アルミニウム(Al)、クロム(Cr)等の金属膜からなり、防塵用基板410における
TFTアレイ基板10に面する側の面に、シール材52が配置されたシール領域52aの
内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域53aを規定している。
図8及び図9に示すように、第3変形例では特に、額縁遮光膜415は、延在部411
上に延設された延設部415sを有している。更に、延設部415sは、FPC501に
おけるICチップ510が形成されるICチップ形成領域510aに重なるように延設さ
れており、延設部415sとICチップ510とが接触するように構成されている。よっ
て、防塵用基板410の延在部411は、石英ガラス(SiO2)等からなる防塵用基板
410よりも熱伝導率の高い金属(例えばアルミニウム(Al)、クロム(Cr)等)か
らなる額縁遮光膜415の延設部415sによって、放熱性が高めることができる。従っ
て、防塵用基板410の延在部411によって、ICチップ510の放熱性を、より一層
、向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る液晶装置について、図10を参照して説明する。ここに図1
0は、第2実施形態における図2と同趣旨の断面図である。尚、図10において、図1か
ら図6に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、
それらの説明は適宜省略する。
図10において、第2実施形態に係る液晶装置200は、防塵用基板420が延在部4
21を有している点及び防塵用基板410が延在部411(図2参照)を有していない点
で、上述した第1実施形態に係る液晶装置100と異なり、その他の点については、上述
した第1実施形態に係る液晶装置100と概ね同様に構成されている。
図10において、本実施形態では特に、FPC501に対してICチップ510と反対
側に配置された防塵用基板420は、平面的に見て、ICチップ510と重なるように延
在する延在部421を有している。即ち、防塵用基板420の延在部421は、対向基板
20の外側表面に面する部分からFPC501が接続されたTFTアレイ基板10の一辺
(即ち、TFTアレイ基板10における外部回路接続端子102が形成された一辺(図3
参照))側に延びるように、且つ、FPC501上のICチップ510が形成された領域
に重なるように形成されている。更に、防塵用基板420の延在部421は、FPC50
1のICチップ510に対向する面とは反対側の面に、接着層620を介して接触するよ
うに構成されている。接着層620は、空気よりも熱伝導性に優れた樹脂接着剤からなり
、防塵用基板420の延在部421とFPC501との間隙に、特にFPC501におけ
るICチップ510が形成された領域を含んで形成されている。よって、防塵用基板42
0の延在部421が、FPC501に接着層620を介して接着されるので、FPC50
1及び接着層620を介して、ICチップ510に発生する熱を確実に防塵用基板420
に逃がすことができる。即ち、延在部421とFPC501との間隙に配置された空気よ
りも熱伝導性に優れた樹脂接着剤からなる接着層620によって、延在部421とFPC
501との間の熱伝導性を高めることができる。よって、ICチップ510の放熱性を確
実に向上させることができる。尚、接着層620は、ICチップ510の放熱性を高める
観点からは本実施形態の如く、FPC501におけるICチップ510が形成された領域
を含むように形成することが望ましいが、ICチップ510が形成された領域を部分的に
含むようにしてもよいし、或いは、含まないようにしてもよい。いずれにしても、FPC
501と防塵用基板420の延在部421との間を、空気よりも熱伝導性に優れた樹脂接
着剤を介して接着することにより、FPC501と防塵用基板420の延在部421との
間の熱伝導性を相応に高めることができるので、ICチップ510の放熱性を相応に向上
させることができる。
尚、防塵用基板420は、サファイアを含んでなるようにしてもよい。このようにすれ
ば、石英(SiO2)等に比較して熱伝導率の高いサファイアによって、防塵用基板42
0の放熱性を高めることができるので、ICチップ510の放熱性を、より一層向上させ
ることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る液晶装置について、図11を参照して説明する。ここに図1
1は、第3実施形態における図2と同趣旨の断面図である。尚、図11において、図1か
ら図6に示した第1実施形態に係る構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、
それらの説明は適宜省略する。
図11において、第3実施形態に係る液晶装置300は、防塵用基板420が延在部4
21を有している点で、上述した第1実施形態に係る液晶装置100と異なり、その他の
点については、上述した第1実施形態に係る液晶装置100と概ね同様に構成されている
。また、第3実施形態に係る液晶装置300は、防塵用基板410が延在部411を有し
ている点で、上述した第2実施形態に係る液晶装置200と異なり、その他の点について
は、上述した第2実施形態に係る液晶装置200と概ね同様に構成されている。
図11において、本実施形態では特に、防塵用基板410及び420は、平面的に見て
、ICチップ510と重なるように延在する延在部411及び421をそれぞれ有してい
る。更に、延在部411は、ICチップ510に接触するように構成されており、延在部
421は、FPC501に接着層620を介して接着されている。よって、ICチップ5
10に発生する熱を、延在部411を介して防塵用基板410側に速やかに逃がすと共に
FPC501、接着層620及び延在部421を介して防塵用基板420側に速やかに逃
がすことができる。よって、ICチップ510の放熱性を、より一層、確実に向上させる
ことができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について
説明する。ここでは、上述した液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについ
て説明する。図12は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
図12に示すように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源か
らなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出
された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚の
ダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するラ
イトバルブとしての液晶パネル1110R、1110B及び1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110B及び1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等
であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるも
のである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズ
ム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、
R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成さ
れる結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることと
なる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110B及び1110Gによる表示像について着
目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bに
よる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110B及び1110Gには、ダイクロイックミラー1
108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設
ける必要はない。
尚、図12を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュー
タ、や、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコ
ーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワーク
ステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そ
して、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を
形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型デ
ィスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイ
ス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から
読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更
を伴う電気光学装置、及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範
囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。 図1のA−A´線断面図である。 第1実施形態に係る液晶パネルの構成を示す平面図である。 図3のH−H´線断面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の画素部の等価回路図である。 第1実施形態に係る液晶装置の駆動部を含むブロック図である。 図7(a)は、第1変形例における図2と同趣旨の断面図であり、図7(b)は、第2変形例における図2と同趣旨の断面図である。 第3変形例における図2と同趣旨の断面図である。 第3変形例に係る液晶装置の防塵用基板に設けられた額縁遮光膜の形状を示す平面図である。 第2実施形態における図2と同趣旨の断面図である。 第3実施形態における図2と同趣旨の断面図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す平面図である。
符号の説明
6a…データ線、7…サンプリング回路、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、
10a…画像表示領域、11a…走査線、20…対向基板、21…対向電極、23…遮光
膜、30…TFT、50…液晶層、52…シール材、52a…シール領域、53…額縁遮
光膜、53a…額縁領域、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、10
4…走査線駆動回路、106…上下導通端子、107…上下導通材、110…液晶パネル
、410、420…防塵用基板、411…延在部、415、425…額縁遮光膜、415
s…延設部、501…FPC、502…端子部、510…ICチップ、511…タイミン
グ制御回路、512…画像信号供給回路、610、611…接着層、710、720…接
着層、

Claims (8)

  1. 電気光学物質を挟持してなる一対の基板と、
    該一対の基板前記電気光学物質側とは反対側の面に夫々接着され、表示領域を囲むように設けられた金属を含む額縁遮光膜を有する一対の防塵用基板とを有する電気光学パネルと、
    該電気光学パネルと接続された外部基板と、
    該外部基板上に設けられており、前記電気光学パネルを駆動するための駆動用ICチップと
    を備え、
    少なくとも一方の前記防塵用基板は、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に重なるように延在する延在部を有し、前記額縁遮光膜は、前記延在部上に前記駆動用ICチップと接触するように延設されてなることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記一対の基板を貼り合わせるシール材と、
    前記シール材の外側に、一方の前記基板上に設けられた駆動回路とを備え、
    前記額縁遮光膜は、前記シール材の内側から、前記駆動回路と重なるように前記シール材を横切って、前記防塵用基板の延在部上に延設されることを特徴とする電気光学装置。
  3. 前記外部基板は、フレキシブル基板であることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記一対の防塵用基板のうち前記外部基板に対して前記駆動用ICチップと同じ側に配置された第1防塵用基板は、前記延在部として、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に接触する第1延在部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  5. 前記一対の防塵用基板のうち前記外部基板に対して前記駆動用ICチップと同じ側に配置された第1防塵用基板は、前記延在部として、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に接着剤を介して接着される第1延在部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  6. 前記一対の防塵用基板のうち前記外部基板に対して前記駆動用ICチップと反対側に配置された第2防塵用基板は、前記延在部として、前記外部基板とは少なくとも部分的に接着剤を介して接着される第2延在部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 電気光学物質を挟持してなる一対の基板と、
    該一対の基板前記電気光学物質側とは反対側の面に夫々接着され、表示領域を囲むように設けられた金属を含む額縁遮光膜を有する一対の透明基板とを有する電気光学パネルと、
    該電気光学パネルと接続された外部基板と、
    該外部基板上に設けられており、前記電気光学パネルを駆動するための駆動用ICチップと
    を備え、
    少なくとも一方の前記透明基板は、前記駆動用ICチップと少なくとも部分的に重なるように延在する延在部を有し、前記額縁遮光膜は、前記延在部上に前記駆動用ICチップと接触するように延設されてなることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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