JP5117996B2 - タック部付きおむつの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タック部付きおむつの製造方法に関する。
着用者のウエスト廻りに対するフィット性を向上させるために、着用者のウエスト廻りに配される部分にタック部を形成したタック部付きおむつが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137280号公報
しかし、タック、ダーツなどのつまみ部付きの使い捨ておむつを十分に効率的に製造できる製造方法は、未だ提供されていないのが現状である。
従って、本発明の目的は、タック、ダーツなどのタック部付きのおむつを効率良く連続生産することのできるタック部付きおむつの製造方法を提供することにある。
本発明は、おむつの背側部を形成する背側部形成部同士が連続した第1連続部及びおむつの腹側部を形成する腹側部形成部同士が連続した第2連続部を長手方向に交互に有する帯状のおむつ連続体に、該おむつ連続体を個々のおむつに分断する際の切断線を跨ぐように連続するタック部を形成するタック部形成工程、及び該おむつ連続体を、前記連続するタック部が分断されるように前記切断線で切断する切断工程を具備し、該連続するタック部の一部からなるタック部を有するタック部付きおむつを製造する、タック部付きおむつの製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつによれば、タック部付きのおむつを効率良く連続生産することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
先ず、本発明の一実施態様により製造されるタック部付きおむつの一例について説明する。図1に示すタック部付きおむつ(単におむつ1ともいう)は、本実施態様により製造されるタック部付きおむつの一例であり、使い捨ておむつである。
おむつ1は、図1に示すように、肌当接面Pを形成する表面シート2、非肌当接面を形成する裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に配された吸収体4を具備する。
肌当接面Pは、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
おむつ1は、いわゆる展開型のおむつであり、長手方向の一方の端縁11から他方の端縁12に向かって順に、ファスニングテープ5,5を有する背側部A、股下部B、及びファスニングテープ5,5を止着するランディングテープ6を有する腹側部Cを備えている。ファスニングテープ5,5は、背側部Aの左右両側縁部に設けられ、ランディングテープ6は、腹側部Cの外表面(非肌当接面)に設けられている。おむつの着用時には、通常、背側部Aを着用者の背中側に位置させ、腹側部Cを着用者の腹側に位置させる。股下部Bは、着用者の股間に配される。
表面シート2は、液透過性の中央シート21及び液不透過性又は撥水性の一対のサイドシート22からなる。中央シート21は、吸収体4よりも幅の大きい矩形状の平面視形状を有しており、おむつ1の幅方向中央部に配されている。中央シート2は、おむつ1の長手方向の全長に亘って配されている。裏面シート3は、おむつの外形形状に一致する砂時計状の外形を有している。裏面シート3は、少なくとも吸収体4の非肌当接面側の面を被覆する部分が液不透過性又は撥水性であることが好ましい。
サイドシート22は、おむつ1の長手方向の両側それぞれに、中央シート21の両側部を覆うように配されている。サイドシート22は、おむつ幅方向においては、図1に示す直線72aより外方、おむつ長手方向においては、図1に示す直線72b、72cより外方が、その下に位置する中央シート21及び裏面シート3に接着剤を介して接合されている。他方、サイドシート22における、直線72a、直線72b及び直線72cに囲まれた部分は、その下に配されたシート材に固定されておらず、おむつ幅方向内方の側縁近傍に配された弾性部材71の収縮により、中央シート21から離間して起立し、立体ギャザー7,7を形成する。
おむつ1の股下部Bにおける、吸収体4の長手方向の両側縁41,41それぞれの外方には、一対のレッグ部弾性部材8,8が配されている。レッグ部弾性部材8,8は、伸長状態で、裏面シート3とサイドシート22との間に固定されており、脚廻りに配されるレッグ部にレッグギャザーを形成する。
図1に示すように、おむつ1の背側部Aには、タック部9,9が形成されている。
タック部9,9は、それぞれ、背側部Aのウエスト端縁11から股下部B方向へ向かって延びている。また、タック部9,9は、図1に示すように、背側部Aにおけるウエストフラップ部Dに形成されており、また、おむつの長手方向に延びる中央線CLの両側それぞれに形成されている。
ここで、ウエストフラップ部Dは、図1に示すように、おむつ長手方向における、ウエスト端縁11と吸収体4の端縁42の位置との間の領域であり、ウエスト端縁11とは、おむつ1の長手方向の両端に存する端縁11,12のうちの一方であり、吸収体4の端縁42は、吸収体4の長手方向の両端縁のうち、前記ウエスト端縁11に近い方の端縁である。吸収体4の端縁42の位置には、図2に示すように、吸収体4の前記端縁42をおむつ幅方向と平行に延長した延長線42aの位置も含まれる。
図2は、図1に示す2つのタック部9,9のうちの右側のタック部9を拡大して示す図である。2つのタック部9,9は、おむつの長手方向に延びる中央線CLに対して線対称である以外は、同様の構成を有している。
おむつ1における各タック部9は、図2に示すように、おむつ1の一部13が折り畳まれ、その折り畳まれた状態が固定されて形成されている。より具体的には、各タック部9は、折り畳まれた部分13の一部14にヒートシールが施されており、その折り畳まれた部分13に、左右に引っ張るような力が加わっても、該部分13が展開しないようになされている。図2及び図3の符号14で示す部分は、おむつ1の折り畳まれた部分13が、ヒートシールによって熱融着した部分である。
なお、本発明におけるタック部には、折り畳みによって生じた相対向面どうしがそれらの一部において接合されているもの他、折り畳みによって生じた相対向面どうしがそれらの全域において接合されているもの(いわゆるダーツ)も含まれる。また、折り畳みによって生じた相対向面どうしの接合部は、ウエスト端縁から所定幅離間した位置に形成されていても良い。
おむつ1における、折り畳まれてタック部9を形成する前記一部13は、上述したウエストフラップ部Dの一部であり、上述したサイドシート22、中央シート21及び裏面シート3が積層された構成の積層体15からなる。また、タック部9における積層体15は、図2に示すように、おむつ1の長手方向に沿って延びる2本の折り曲げ部16,17それぞれにおいて折り曲げられており、その厚み方向の全体が一体的にZ字状に折り畳まれている。
おむつ1は、通常の展開型おむつと同様に、ファスニングテープ5を引っ張りランディングテープ6に止着することにより着用者に固定される。
おむつ1は、背側部Aにタック部9,9が形成され、背側部Aのタック部9,9を有する部分のおむつ幅方向の幅が狭められているため、おむつ着用時に、背側部Aのタック部9,9を有する部分が、着用者の胴回りないし腰回りに良好にフィットする。これにより、良好なフィット性や漏れ防止性が得られる。
おむつ1における各部の形成材料について説明すると、中央シート21、サイドシート22,22、裏面シート3、吸収体4等としては、従来の使い捨ておむつにおいて、それぞれの材料として従来用いられている各種の材料等を、特に制限なく用いることができる。
例えば、中央シート2としては、各種製法による不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。サイドシート22としては、撥水性の不織布(サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンースパンボンド不織布、スパンボンドーメルトブローンーメルトブローンースパンボンド不織布等)や、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。裏面シート3としては、透湿性又は非透湿性の樹脂フィルムやこれに不織布を一体化させた積層体等を用いることができる。裏面シート3としては、吸収体4と重ねて配置されるおむつの幅方向中央部が、液不透過性又は撥水性のシートと液透過性の不織布との積層構造を有する一方、おむつの長手方向の両側部に、液透過性の不織布のみが延出した部分を有するものを用いることもできる。
吸収体4としては、パルプ繊維等からなる繊維集合体(不織布でも良い)又はこれに高吸水性ポリマーを保持させたものを、ティッシュペーパーや透水性の不織布で被覆してなるもの等を用いることができる。
次に、本発明のタック部付きおむつの製造方法の一実施態様について、上述したおむつ1を製造する場合を例に、図4〜図9を参照して説明する。
本実施態様の製造方法においては、(1)おむつ連続体の製造工程、(2)タック部形成工程、及び(3)切断工程を経て上記おむつ1を多数連続生産する。
(1)おむつ連続体の製造工程
おむつ連続体の製造工程は、おむつ1の背側部Aを形成する背側部形成部A1,A1同士が連続した第1連続部10A及びおむつ1の腹側部Cを形成する腹側部形成部C1,C1同士が連続した第2連続部10Cを、長手方向に交互に有する帯状のおむつ連続体10(図4参照)を製造する工程である。
図4に示すおむつ連続体10は、例えば、表面シート2の帯状の原反シート101と、裏面シート3の帯状の原反シートとを、両原反シート間に吸収体4が介在し且つ両原反シートの流れ方向に吸収体4が間欠配置されるように貼り合わせて帯状積層体を得た後、該帯状積層体の両側部に、股下部Bの湾曲した両側縁形状を形成するための凹欠部102,102を所定の間隔で形成し、更に該帯状積層体に、おむつ2つ分の長さ毎に、おむつ2つ分のファスニングテープ5,5・・を近接させて固定することにより得られる。
背側部形成部A1,A1は、個々のおむつに切断された時に、各おむつの背側部Aを構成することになる部分である。図1に示すおむつ1のように、展開型のおむつを製造する場合の背側部形成部A1には、通常、タック部形成工程の前若しくは後又は該工程中にファスニングテープ5,5が設けられる。他方、腹側部形成部C1,C1は、個々のおむつに切断された時に、各おむつの腹側部Cを構成することになる部分である。おむつ連続体10の長手方向における、第1連続部10Aと第2連続部10Cとの間は股下部形成部10Bとなっている。股下部形成部10Bは、個々のおむつに切断された時に、各おむつの股下部Bを構成することになる部分である。
本実施態様においては、図4に示すように、後述するタック部形成工程前のおむつ連続体10に既にファスニングテープ5が設けられているが、本発明の方法において、連続するタック部を形成するおむつ連続体は、ファスニングテープ5を設ける前のものであっても良く、更に第1連続部10Aと第2連続部10Cとで形態的に差がないものであっても良い。
(2)タック部形成工程
タック部形成工程は、図4及び図5に示すように、おむつ連続体10に、該おむつ連続体を個々のおむつ1,1に分断する際の切断線103を跨ぐように連続するタック部104を形成する工程である。連続するタック部104は、切断線103で切断されることにより、その切断線103の前後に生じる2つのおむつにタック部9を与える。
切断線103は、連続するタック部104を形成する段階では切断されておらず、その後の工程において切断されることを予定されている仮想線である。そのため、以下においては、この切断線を切断予定線ともいう。
連続するタック部104の「連続」は、2つのおむつ1のタック部9が連続したような構成であるという意味である。
本実施態様におけるタック部形成工程は、(2―1)折り畳み工程、及び(2−2)折り畳み状態の固定工程を有する。
(2―1)折り畳み工程
折り畳み工程は、おむつ連続体10に切断線103を跨ぐように連続する折り畳み部104’を形成する工程である。
本実施態様における折り畳み工程においては、先ず、図5及び図6に示すように、押し込みロール110と受けロール112との間におむつ連続体10を導入して、該おむつ連続体10に、切断予定線103を跨いで連続する折り込み部104’を形成する。
押し込みロール110は、外周面における周方向の一部に、押し込み用の突起111を有しており、受けロール112は、軸長方向における前記突起111に対応する位置に溝部113を有している。両ロール110,112は、それぞれ図示しない公知の駆動機構により図5中の矢印方向に回転駆動される。
押し込みロール110は、おむつ1の全長の略2倍の周長を有し、おむつ連続体10の長手方向における各第1連続部10Aの略中央部を、図6に示すように、突起111で押圧して溝部113内に押し込むようになされている。そして、その押し込みによって、おむつ連続体10の第1連続部10Aにおける吸収体4,4間の領域に、切断予定線103を跨ぐように連続する折り込み部104’が形成される(図6参照)。
次いで、折り込み部104’の伏倒する工程が行われる。
この折り込み部伏倒工程は、おむつ連続体10の一部を、該おむつ連続体10の表裏面に対して略垂直に押し込んで折り込み部104’を形成した場合に、該折り込み部104’を、おむつ連続体10の表裏面と略平行をなすように倒す工程である。
本実施態様においては、折り込み部104’を倒す伏倒手段として、図7及び図8に示すように、3本の搬送ベルト121〜123を用いた伏倒機構を用いている。
3本の搬送ベルト121〜123は、図8に示すように、それぞれ、上述した受けロール112の前後に配置された一対のロール124,125間に架け渡されており、両ロール124,125間において受けロール112に接触して回転する。
3本の搬送ベルト121〜123は、図8に示すように、おむつ連続体10の搬送方向の下流に向かうに従って、左右両側の搬送ベルト121,123が中央の搬送ベルト122に近づくように配置されている。また、3本の搬送ベルト121〜123は、受けロール112から搬送方向の下流に向かうに従って、左右両側の搬送ベルト121,123と中央のベルト122とに高低差が生じ、その高低差が漸次拡大するように配置されている。
押し込みロール110と受けロール112とに噛み込まれて折り込み部104’を形成されたおむつ連続体10は、3本の搬送ベルト121〜123によって搬送されつつ、折り込み部104’を伏倒され、その状態で、次の工程に送られる。図9(a)には、押し込みロール110と受けロール112との間を通過した直後の折り込み部104’の状態が示され、図9(b)には、中央のベルト122とその外側に位置する搬送ベルト123とによって、折り込み部104’が伏倒された状態が示されている。折り込み部104’が伏倒されることによって、おむつ連続体10に、切断予定線を跨いで連続する折り畳み部13Aが形成される。図9(c)には、折り畳み部13Aが形成された状態で次工程へ送られるおむつ連続体10が示されている。
(2−2)折り畳み状態の固定工程
折り畳み状態の固定工程は、折り畳み部13Aが開かないように固定する工程である。
本実施態様においては、図5に示すように、周面にヒートシール用の凸部131を有する凸ロール130と平滑な外周面を有するアンビルロール132との間に、折り畳み部13Aを有するおむつ連続体10を導入し、伏倒された折り込み部104’及び該連折り込み部104’が重ねられた部分の3層構造からなる折り畳み部13A〔図9(c)参照〕の一部を、前記凸部131とアンビルロール132の外周面との間で加熱及び加圧し熱融着させることで、該折り畳み部13Aが開かないように固定している。この固定により、おむつ連続体10に、切断予定線130を跨ぐように連続するタック部104が形成される(図10参照)。
本実施態様においては、図10に示すように、3層構造からなる折り畳み部13Aのみに、該折り畳み部13Aと同方向に長い形状の熱融着部133を形成して、連続するタック部104を形成し、それにより、図2に示すように、タック部9の一部14が熱融着部により固定されたおむつを製造するが、折り畳み部13Aを開かないように固定するための熱融着部133は、折り畳み部13Aを開かないように固定し得る限り、任意の場所及び形状に形成することができる。例えば、図11に示すような各態様で熱融着部133を形成して折り畳み部13Aを開かないように固定することもできる。
(3)切断工程
切断工程は、連続するタック部104を形成したおむつ連続体を、該連続するタック部104が分断されるように切断する工程である。
本実施態様においては、図5に示すように、周面に切断刃141を有するロールカッター140と平滑な外周面を有するアンビルロール142との間に、おむつ連続体10を導入し、該おむつ連続体10を、その幅方向に延びる切断予定線103に沿って切断している。この切断は、おむつ1枚分の長さ毎に行い、おむつ連続体10の第1連続部10A及び第2連続部10Cそれぞれの流れ方向の中央部を切断することが好ましい。第1連続部10Aの切断時には、連続するタック部104及び熱融着部133がそれぞれ2分割され、これにより、図2に示すような、タック部9を有し、該タック部9が熱融着により開かないように固定されたおむつ1が得られる。
本実施態様の製造方法によれば、上述のようにして、タック部付きの使い捨ておむつ1を効率よく生産することができる。
上述した実施態様においては、図4に示すように、股下部の両側縁形状を形成するための凹欠部102,102を形成した後のおむつ連続体10に、連続するタック部104を形成している。そのため、連続するタック部104を形成しておむつ連続体10の幅を縮小させる際の抵抗力が小さく、連続するタック部104の形成も容易である。
更に、上述した実施態様においては、図4に示すように、おむつ連続体10を、連続するタック部104を形成する位置から下流に移動させるための搬送手段の一つとして、軸長方向の長さが、連続するタック部104を形成する前のおむつ連続体10の全幅に満たない搬送ロール145を用いている。おむつ連続体10の搬送に用いる搬送ロール145等として、おむつ連続体10の全幅に満たないものを用いることにより、おむつ連続体10の両側部に長手方向に加わる張力を低減できるため、上述した連続するタック部104の形成が容易である。搬送ロール145の幅は、おむつ連続体10の全幅から左右の凹欠部102の深さを差し引いた幅と略等しいことが好ましい。
図4に示す実施態様においては、おむつ連続体10を、その長手方向の両側部を左右に開いた状態のまま切断しているが、それに代えて、タック部形成工程後に、おむつ連続体10の両側部を、おむつ連続体10の片面側、特に表面シート2の原反シート101側に折り返した後に、切断することもできる。この場合、更に切断後のおむつ1を更に長手方向に2つ折りすることで、コンパクトに折り畳まれた状態のおむつ1を得ることができ、包装袋に多数を集積して包装するのに都合が良い。タック部形成工程後に、おむつ連続体10長手方向の両側部を、該おむつ連続体10の片面側に折り返す側部折り返し工程を具備することで、連続するタック部の形成を容易に行うことができる。
以上、本発明の一実施態様を示して本発明を説明したが、本発明は、前述した実施態様に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
例えば、上述した実施態様においては、おむつ連続体10の第1連結部10Aのみに、連続するタック部104を形成したが、第2連結部10Cにも、連続するタック部104を形成し、背側部A及び背側部Aそれぞれにタック部を有するおむつを製造することもできる。その場合、第1連結部10Aの連続するタック部と第2連結部10Cの連続するタック部とで形態を代えたり、第1連結部10Aの連続するタック部と第2連結部10Cの連続するタック部とで、おむつ連続体の幅方向における形成位置を異ならせることもできる。
また、おむつ連続体10の第2連結部10Cのみに連続するタック部を形成し、腹側部Cのみにタック部を有するおむつを製造することもできる。
また、上述した実施態様においては、上述した折り込み部104’の伏倒工程において、折り込み部104’を、おむつ連続体10の裏面シート側の面に伏倒し、折り畳み状態の固定工程において、その伏倒状態の折り込み部104’を該おむつ連続体10の裏面シート側の面に一体化させたが、折り込み部104’を、おむつ連続体10の裏面シート側の面に伏倒することなく、開かないように固定することもできる。例えば、折り込み部104’を構成する2層構造部分を、その両側から挟んで熱融着したり、折り込み部104’を構成する2層構造部分を接着剤を介して開かないように固定することもできる。
また、折り込み部104’の形成方法として、上記実施態様のように、ロール間に噛み込ませる方法に代えて、おむつ連続体10の一部を、バキュームにより吸い込んで折り込み部104’を形成する方法を採用することもできる。図12は、内部にバキュームユニット151を有する搬送ドラム150を用いておむつ連続体10を搬送する際に、おむつ連続体10の一部を、外周面に設けた吸引孔152から吸引して吸い込むことにより、切断線を跨いで連続する折り込み部(図示せず)を形成する一例を示すものである。図12に示す装置においては、搬送ドラム150に近接配置された紡錘形の折り畳みロール153により、連続する折り込み部を、おむつ連続体10の裏面シート側の面に伏倒し、伏倒状態の折り込み部及びそれが重ねられた部分からなる折り畳み部を、進退式のシールユニット154を用いて加圧及び加熱することにより、該折り畳み部を開かないように固定している。この折り畳み部の固定の際には、折り込み部がおむつ連続体10の裏面シート側の面に固定された状態に固定される。
図12に示す装置において、タック折り畳みロール153の代わりに、バキュームユニット151内に、吸引して吸い込んだ部分をその両側から挟んで熱融着等により一体化させる機構を設けることもできる。
折り畳み状態の固定工程における固定方法としては、ヒートシールの他、超音波シールや高周波シール、接着剤等を用いることもできる。
また、上述したおむつ1は、表面シート2として、中央シート21及び一対のサイドシート22からなる複合シートを用いたものであったが、それに代えて、裏面シート3と同形状の一枚のシートからなる表面シートを有するものであっても良い。
また、上述したおむつ1におけるタック部9は、背側部Aにおける吸収体4の幅内に形成してあったが、それに代えて、背側部Aにおける吸収体の両側縁41,41それぞれより外方に形成することもできる。また、背側部A又は腹側部Cに形成するタック部9の個数は、1個又は3個以上であっても良い。
また、連続するタック部を形成する第1連続部及び/又は第2連続部の一部は、表面シート2の帯状の原反シート101及び裏面シート3の帯状の原反シートに加えて、更に他のシートや弾性部材等が積層された積層構造を有していても良い。
また、折り込み部104’の伏倒手段として、おむつ連続体の流れ方向の下流に向かうに連れて、水平面に対する傾斜角度が漸次変化するように配置された複数本のガイドロールや、おむつ連続体の流れ方向の下流に向かうに連れて水平面に対する傾斜角度が漸次変形する案内面を備えたガイドプレート、これらの組み合わせ等を用いることもできる。また、伏倒工程を省略することもできる。また、切断工程においては、ファスニングテープを有しないおむつ連続体を切断し、その後の行程において、ファスニングテープを取り付けても良い。
図1は、本発明の一実施態様により製造されるタック部付きおむつの一例を一部破断して示す平面図である。 図2は、図1に示すおむつの一方のタック部の拡大図である。 図3は、図2に示すタック部のIII−III線断面図である。 図4は、本発明の一実施態様の概略を示す説明図(俯瞰図)である。 図5は、本発明の一実施態様の概略を示す説明図である。 本発明の一実施態様において折り込み部を形成する様子を示す模式断面図である。 本発明の一実施態様に用いた押し込みロール及び受けロールを示す模式図である。 折り込み部の伏倒に用い得る伏倒機構の一例を示す図(俯瞰図)である。 図8に示す伏倒機構により、折り込み部を伏倒する様子を示す模式断面図である。 連続するタック部及び折り畳んだ部分を開かないように固定する熱融着部を形成したおむつ連続体の一部を示す俯瞰図(図4の部分拡大図)である。 折り畳んだ部分が開かないように固定する熱融着部(固定部)の他の形成態様を示す図(図10相当図)である。 本発明の他の実施態様を示す図であり、(a)鉛直面に沿う模式断面図、(b)水平面に沿う模式断面図である。
符号の説明
1 タック部付きおむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
42 吸収体の端縁
5 ファスニングテープ
6 ランディングテープ
7 立体ギャザー
8 レッグ部弾性部材
9 タック部
10 おむつ連続体
10A 第1連続部
A1 背側部形成部
10C 第2連続部
C1 腹側部形成部
10B 股下部形成部
104 連続するタック部
104’折り込み部
13A 折り畳み部
A 背側部
B 股下部
C 腹側部

Claims (6)

  1. おむつの背側部を形成する背側部形成部同士が連続した第1連続部及びおむつの腹側部を形成する腹側部形成部同士が連続した第2連続部を長手方向に交互に有する帯状のおむつ連続体に、該おむつ連続体を個々のおむつに分断する際の切断線を跨ぐように連続するタック部を形成するタック部形成工程、及び該おむつ連続体を、前記連続する前記タック部が分断されるように前記切断線で切断する切断工程を具備し、該連続するタック部の一部からなるタック部を有するタック部付きおむつを製造する、タック部付きおむつの製造方法。
  2. 少なくとも第1連結部に前記連続するタック部を形成する、請求項1記載のタック部付きおむつの製造方法。
  3. 第1連結部及び第2連結部の何れか一方のみに前記連続するタック部を形成する、請求項1又は2記載のタック部付きおむつの製造方法。
  4. 第1連結部及び第2連結部の両方に前記連続するタック部を形成し、第1連結部の前記連続するタック部と第2連結部の前記連続するタック部とで、形態又は前記おむつ連続体の幅方向の位置を異ならせる請求項1記載のタック部付きおむつの製造方法。
  5. 前記タック部形成工程は、前記おむつ連続体に前記切断線を跨ぐように連続する折り畳み部を形成する工程と、該折り畳み部が開かないように固定する工程を具備する、請求項1〜4の何れかに記載のタック部付きおむつの製造方法。
  6. 前記タック部形成工程後に、前記おむつ連続体の両側部を、該おむつ連続体の片面側に折り返す側部折り返し工程を具備する、請求項1〜5の何れかに記載のタック部付きおむつの製造方法。
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