JP5117419B2 - 並列伝送モジュール - Google Patents

並列伝送モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP5117419B2
JP5117419B2 JP2009020942A JP2009020942A JP5117419B2 JP 5117419 B2 JP5117419 B2 JP 5117419B2 JP 2009020942 A JP2009020942 A JP 2009020942A JP 2009020942 A JP2009020942 A JP 2009020942A JP 5117419 B2 JP5117419 B2 JP 5117419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor layer
ground
power supply
line
electrically connected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009020942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010177591A (ja
Inventor
陽三 石川
秀行 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2009020942A priority Critical patent/JP5117419B2/ja
Publication of JP2010177591A publication Critical patent/JP2010177591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5117419B2 publication Critical patent/JP5117419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本発明は、多チャネルの信号を伝送する並列伝送モジュールに関する。
従来、多チャネルの信号を伝送する並列光伝送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この並列光伝送装置は、電気配線を内蔵した光送信モジュール、電気配線を内蔵した光受信モジュール及びテープファイバを備えている。
また、基板上に、半導体受光素子、コンデンサ、およびプリアンプICが搭載された半導体受光モジュールが知られている(例えば、特許文献2参照)。このコンデンサはチップコンデンサであり、半導体受光素子およびプリアンプICに供給される電源のノイズをカットするように、電源とグランド(GND)との間に接続されている。
また、特許文献3には、大容量光通信用のデバイス等の信号伝送方式では、直流成分をカットするための直流遮断用のコンデンサが入力側に設けられることが記載されている。この特許文献3には、そのようなコンデンサとして用いる積層チップコンデンサに関する技術が開示されている。
特開平11−41177号公報 特開2008−294795号公報 特開2000−243657号公報
ところで、上記特許文献2や特許文献3に開示されているようなノイズ除去用のコンデンサは、基板上においてICの出来るだけ近くに配置するのが望ましい。しかし、多チャネルの信号を伝送する並列伝送モジュールでは、伝送速度を高めるために多チャネル化すると、チャネル数の増加に伴い基板表面に形成される信号線、例えば信号を伝送する差動配線(高周波信号線)やICを制御するための制御線などの数が増えるために、コンデンサをICの近くに配置するのが難しくなり、これによりコンデンサによってノイズを十分に低減できなくなるという問題があった。この問題は、チャネル数を増やしマルチチャネル化を図る場合に顕著になる。
また、並列伝送モジュールにおいて、ノイズを抑制するためのコンデンサは基板に形成された電源ラインとグランドラインとの間に接続され、電流が電源ラインからICへ流れ、さらにICからグランドラインへ流れる。このような並列伝送モジュールでは、電源ラインとグランドラインとに流れる電流量が変化すると、誘導起電力が発生して電位が生じ、これにより各ラインに不要な電流が流れる。このような不要な電流が電磁誘導を引き起こしてノイズが発生する。このようなノイズは、ICの動作の高速化に伴い高周波化し、広い周波数帯域にわたってノイズを低減することが望まれている。また、そのようなノイズは、ICの動作電圧の低電圧化に伴い、ICに供給する電源電圧の変動を極力抑制することが望まれている。
本発明は、このような従来の背景に鑑みて為されたもので、ノイズを抑制するためのコンデンサを電子素子の近くに配置でき、ノイズを効果的に抑制することができる並列伝送モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明の第1の態様は、多チャネルの信号を伝送する並列伝送モジュールであって、導体層と誘電体層とが交互に積層されたモジュール基板と、前記モジュール基板の最上層の導体層に実装された電子素子およびチップコンデンサと、を備え、前記モジュール基板の最上層の導体層には、前記電子素子と電気的に接続される複数の電源端子と、前記電子素子と電気的に接続されるグランド端子と、第1のグランドパターンとが形成され、前記最上層の導体層より下にある複数の導体層のいずれか一つの導体層には、前記複数の電源端子とビア導体を介して電気的に接続された電源ラインと、該電源ラインに近接した位置にあり前記第1のグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されたグランドラインと、前記第1のグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続された第2のグランドパターンとが形成され、かつ、前記モジュール基板には、前記電源ラインとグランドラインがある導体層に達する深さの孔が穿設されており、前記チップコンデンサは、前記電源ラインとグランドラインとの間に接続されるように前記孔内に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、モジュール基板として多層基板を用い、この基板に設けた孔内にコンデンサを配置し、このコンデンサを最上層の導体層とは別の導体層に形成した電源ラインとグランドラインとの間に接続している。このため、電源ライン、グランドラインなどを、複数の導体層に分けることができる。これにより、マルチチャネル化を図る場合でも、最上層の導体層において、コンデンサを配置するスペースが確保され、コンデンサを電子素子の近くに配置することができ、ノイズを抑制することがきる。
また、モジュール基板の最上層の導体層に、電子素子と電気的に接続される複数の電源端子と、グランド端子および第1のグランドパターンとを形成してある。これと共に、最上層の導体層より下にあるいずれか一つの導体層に、最上層の導体層にある複数の電極端子とビア導体を介して電気的に接続された電源ラインと、該電源ラインに近接した位置にあるグランドラインと、前記第1のグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続された第2のグランドパターンとを形成してある。これにより、配線パターンや全ての端子をモジュール基板の表面に形成した場合と比べて、電源ラインの面積をより大きくして電源ラインをより太くすることができると共に、グランドライン全体の面積もより大きくしてグランドラインを強化することができる。このため、電源ライン上およびグランドライン上での電位変動を、配線パターンや全ての端子をモジュール基板の表面に形成した場合よりも小さくすることができ、これらの電位変動に起因するノイズを抑制することができる。
また、上記特許文献2や特許文献3に開示されているようなチップコンデンサは厚さ(高さ方向の寸法)が300μm程度と大きく、上記特許文献2などに開示された従来技術ではチップコンデンサが基板表面に配置されているため、基板表面からのチップコンデンサの突出量が大きくなり、モジュールが大型化してしまうという問題があった。これに対して、本発明のこの態様によれば、モジュール基板に設けた孔内にコンデンサを配置しているので、そのコンデンサとして積層チップコンデンサなどのチップコンデンサを用いた場合でも、チップコンデンサの基板表面からの突出量が小さくなり、モジュールを小型化することができる。
本発明の他の態様に係る並列光伝送装置の光モジュールは、前記最上層の導体層より下にある複数の導体層のいずれか一つの導体層は第2の導体層であることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る並列光伝送装置の光モジュールは、前記モジュール基板の第3の導体層には、前記第2の導体層にある前記グランドラインおよびグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されるグランドプレーンと、複数の電源端子とが形成されており、前記第3の導体層にあるグランドプレーンは、前記第2の導体層にあるグランドラインおよびグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されており、前記第3の導体層にある前記複数の電源端子は、前記第2の導体層にある前記電源ラインおよび前記最上層の導体層にある前記電源端子とビア導体を介して電気的に接続されていると共に、外部の電源とビア導体を介して接続可能であることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る並列光伝送装置の光モジュールは、前記コンデンサは、積層チップコンデンサであることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズを抑制するためのコンデンサを電子素子の近くに配置でき、ノイズを効果的に抑制することができ並列伝送モジュールを実現することができる。また、モジュールの小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る光モジュールが使用される並列光伝送装置の概略構成を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態に係る光モジュールの一部を示す図で、ドライバICがモジュール基板に実装された状態を示す斜視図。 ドライバICおよびVCSELアレイがモジュール基板に実装された状態を示す斜視図。 多層基板であるモジュール基板を示す断面図。 モジュール基板の最上層の誘電体層および導体層を示す平面図。 モジュール基板の第2の誘電体層および導体層を示す平面図。 モジュール基板の第3の誘電体層および導体層を示す平面図。 最上層の導体層、第2の導体層および第3の導体層を重ねた状態を透視的に示す平面図。 図2のX−X線に沿った断面図。 一実施形態に係る光モジュールにおける電源ライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示すグラフ。 一実施形態に係る光モジュールにおけるグランドライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示すグラフ。 比較例の光モジュールにおける電源ライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示すグラフ。 比較例の光モジュールにおけるグランドライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示すグラフ。
次に、本発明を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に係る並列伝送モジュールとしての光モジュールおよびこの光モジュール用いた並列光伝送装置の概略構成を図1乃至図11に基づいて説明する。
(一実施形態)
並列光伝送装置1は、図1に示すように、電気基板10と、電気プラガブルソケット20と、光モジュール30と、押さえ板40と、光コネクタ50と、光学部品60とを備えている。この並列光伝送装置1は、一例として、電気信号を光信号に変換し、その光信号を複数のチャネル、例えば12チャネル(12ch)で12本の光ファイバを介して並列伝送(10Gbps/1ch×12ch伝送)する送信用の並列光伝送装置である。
そのため、この並列光伝送装置1の光モジュール30は、図2および図3に示すように、複数(本例では12個)の面発光型半導体レーザ素子(VCSEL)からなるVCSELアレイ(光素子アレイ)31と、VCSELアレイ31の各VCSELを駆動するドライバIC(電子素子)32と、VCSELアレイ31およびドライバIC32が実装されたモジュール基板33と、を備えている。モジュール基板33上には、ノイズ除去用のコンデンサ35が実装されている。
VCSELアレイ31は、図2および図3に示すように、モジュール基板33に形成された後述する孔91内に配置されている。ドライバIC32は、モジュール基板33上に、フリップチップボンディング(FCB:Flip Chip Bonding)により実装されている。モジュール基板33には、VCSELアレイ31とドライバIC32を電気的に接続する伝送線路で、2本の信号線を1組とする複数組(本例では12組、24本)の高周波信号線36が形成されている。これらの高周波信号線36とVCSELアレイ31の各VCSELとがワイヤ37で電気的に接続されている(図3参照)。このように、VCSELアレイ31とドライバIC32は、複数組(12ch)の高周波信号線36およびワイヤ37により電気的に接続されており、各組(ch)の高周波信号線36およびワイヤ37を介してドライバIC32からVCSELアレイ31の各VCSELへ駆動信号(差動信号)が供給されるようになっている。
電気基板10の表面および裏面には、複数の電気端子と、各電気端子と接続された配線パターン(図示省略)とが形成されている。配線パターンには、外部からドライバIC32へ差動信号を供給するための信号線で、2本の信号線を1組とする複数組(12組)の高周波信号線と、ドライバIC32を制御するための複数の制御信号線と、複数のモニタ信号線とが形成されている。また、複数の電気端子として、12組の高周波信号線にそれぞれ接続された端子で、2つの端子を1組とする12組(12ch)の信号入出力端子、複数の制御信号線に接続された複数の端子、および複数のモニタ信号線に接続された複数の端子が形成されている。
光モジュール30は、電気基板10上に位置決めされてネジで固定される電気プラガブルソケット20のモジュール収容凹部21(図1参照)内に装着される。光モジュール30をモジュール収容凹部21内に装着し、モジュールカバー34の上から押さえた板40を電気プラガブルソケット20にねじで固定すると、光モジュール30の各電気端子と電気基板10の各電気端子とが、電気プラガブルソケット20の複数の接続端子部22を介して電気的に接続されるようになっている。複数の接続端子部22は、所定の押圧力を受けるとコイル状のバネ部(図示省略)が収縮して上部コンタクトピンと下部コンタクトピンとが電気的に接続されるように構成されたバネ状の端子である。
光コネクタ50は、図1に示すように、複数本(本例では12本)の光ファイバが一列に配置されたテープファイバ51と、複数本の光ファイバを保持したコネクタ部(フェルール)52と、VCSELアレイ31の各VCSELからそれぞれ垂直な方向に出射される光(光信号)を90度曲げた後複数本の光ファイバの各端面に光結合させる光学部品60とを有する。コネクタ部52は、多心用のフェルール型コネクタ(MTコネクタ)である。テープファイバ51は、別の光コネクタ53に接続され、光モジュール30との間で光信号を並列に伝送する。
次に、本発明の一実施形態に係る光モジュール30を更に詳細に説明する。
光モジュール30は、図2乃至図4に示すように、導体層と誘電体層とが交互に積層された多層基板であるモジュール基板33と、モジュール基板33の最上層の導体層m1にそれぞれ実装されたドライバIC32およびVCSELアレイ31と、上記孔91内に配置された2つのコンデンサ35とを備えている。これらのコンデンサ35は、小型で大容量が得られ、実装が容易な積層チップンデンサである。
図2および図5に示すように、モジュール基板33の最上層の導体層m1には、ドライバIC32と電気的に接続される複数の電源端子(VDD端子)71、72と、ドライバIC32と電気的に接続されるグランド端子(GVD端子)80と、グランドパターン(第1のグランドパターン)81とが形成されている。複数の電源端子71は、ドライバIC32をフリップチップボンディング(FCB)で実装する際に、ドライバIC32側の複数の電極とAuバンプ(図示省略)を介して電気的に接続するFCBパッドである。
最上層の導体層m1には、図5に示すように、図2に示す上記複数組(12ch)の高周波信号線36と、ドライバIC32に差動信号を供給するための複数組(12ch)の高周波信号線38の最上層の線路38aと、ドライバIC32に制御信号を供給するための複数の制御信号線39の最上層の線路39aとが形成されている。各高周波信号線38の最上層の線路38aは、ドライバIC32をFCB実装した際に、ドライバIC32側に設けられた複数の信号入出力端子とそれぞれ電気的に接続される。同様に、各制御信号線39の最上層の線路39aも、ドライバIC32側に設けられた複数の制御信号入力端子とそれぞれ電気的に接続される。また、最上層の導体層m1には、図5に示すように、2つのVT端子101,102が形成されている。
なお、図5において、符号「41」、「42」は、ドライバIC32をフリップチップボンディングによりモジュール基板33の最上層の導体層m1上に実装する際に、ドライバIC32を位置決めするための実装位置だしマーカである。また、符号「43」,「44」はVCSEL32を位置決めするための基板認識マーカである。
第1のグランドパターン81は、図5に示すように、最上層の誘電体層d1の中央部と、該中央部から誘電体層d1の周辺部へ一方向に(図5で上方に)延び、さらに、複数の高周波信号線36の形成領域と、複数の最上層の線路38aの形成領域と、複数の最上層の線路39aの形成領域とを囲むように周辺部全体に形成されている。
また、最上層の誘電体層d1には、図5に示すように、2つのコンデンサ35およびVCSELアレイ31が配置される上記孔91と、孔92,93とが形成されている。孔92,93にもコンデンサを配置可能である。
孔91は、VCSELアレイ31を配置するための領域91aと、コンデンサ35を配置するための領域91b、91cとを有するように、VCSELアレイ31の複数のVCSELの並び方向(図5で上下方向)に長い異形になっている。
図6に示すように、最上層の導体層m1より下にある第2の導体層m2には、導体層m1にある複数の電源端子71、72とビア導体を介して電気的に接続される電源ライン73と、電源ライン73に近接した位置に形成されたグランドライン82と、導体層m1にあるグランドパターン81とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続されるグランドパターン(第2のグランドパターン)83,84とが形成されている。また、第2の導体層m2には、図6に示すように、導体層m1にあるVT端子101,102とビア導体(図示省略)を介してそれぞれ電気的に接続される2つのVTパターン103,104が形成されている。
電源ライン73は、図6に示すように、ドライバIC32が実装される領域と、VCSELアレイ31および2つのコンデンサ35が実装される領域とを囲むように、これらの領域の外側にリング状に形成されている。グランドパターン83は、導体層m1におけるドライバIC32が実装される領域の下側に位置し、導体層m1にあるグランドパターン81とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。
電源ライン73、グランドライン82、グランドパターン83およびVTパターン103,104は、第2の誘電体層d2上におけるその左半分の領域に形成されている。そして、グランドパターン84は、誘電体層d2におけるその右半分の空いたスペースを利用して、その右半分の領域全体に形成されており、導体層m1にあるグランドパターン81とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。
図7に示すように、モジュール基板33の第3の導体層m3には、グランドプレーン(GNDプレーン)85と、複数の電源端子74と、2つのVT端子105,106とが形成されている。グランドプレーン85は、導体層m2にあるグランドライン82およびグランドパターン83,84とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。複数の電源端子74は、導体層m2にある電源ライン73および導体層m1にある電源端子(VDD端子)71、72とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。複数の電源端子74には、光モジュール外部の電源から例えば3.3Vの電源電圧(Vcc)がビア導体(図示省略)を介して供給される。また、VT端子105,106は、導体層m2にあるVTパターン103,104と導体層m1にあるVT端子101,102とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。
複数の電源端子74は、第3の誘電体層d3の周辺部で、導体層m2にある電源ライン73と重なる領域に一列に形成されている。VT端子105,106は、複数の電源端子74の両側に形成されている。グランドプレーン85は、第3の誘電体層d3上におけるVT端子105,106および複数の電源端子74の領域を除いた領域全体に形成されている。
そして、図8および図9に示すように、モジュール基板33の第1の誘電体層d1と第1の導体層m1には、電源ライン73とグランドライン82がある導体層m2に達する深さの上記孔91が穿設されている。コンデンサ35,35は、図9に示すように、電源ライン73とグランドライン82との間に接続されるように孔91内に配置されている。
上記構成を有する光モジュール30では、外部の電源から例えば3.3Vの電源電圧(Vcc)がドライバIC32に供給される。このとき、IC駆動電流が、電源からモジュール基板33内のビア導体、導体層m3にある複数の電源端子74、ビア導体、導体層m2にある電源ライン73、導体層m1にある複数の電源端子71、72、およびドライバIC32に流れる。この電流は、ドライバIC32からさらに、導体層m1にあるグランド端子80、ビア導体、導体層m2にあるグランドライン82およびグランドパターン83,84)、ビア導体、および導体層m3にあるグランドプレーン85を介して電源へ流れる。
このような構成を有する一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
・モジュール基板33として多層基板を用い、このモジュール基板33に設けた孔91内にノイズ除去用のコンデンサ35を配置し、このコンデンサ35を最上層の導体層m1とは別の導体層(第2の導体層m2)に形成した電源ライン73とグランドライン82との間に接続している。このため、電源ライン、グランドライン、グランドパターン、チャネル数に応じて増える高周波信号線や制御線などを、複数の導体層に分けることができる。これにより、マルチチャネル化を図る場合でも、最上層の導体層m1において、コンデンサ35を配置するスペースが確保され、コンデンサ35をドライバIC32の近くに配置することができ、ノイズを抑制することがきる。
・モジュール基板33の最上層の導体層m1に、ドライバIC32と電気的に接続される複数の電源端子71,72と、グランド端子80およびグランドパターングランドパターン81とを形成してある。これと共に、第2の導体層m2に、最上層の導体層m1にある複数の電極端子71、72とビア導体を介して電気的に接続された電源ライン73と、該電源ラインに近接した位置にあるグランドライン82と、グランドパターン81とビア導体を介して電気的に接続されたグランドパターン83,84とを形成してある。これにより、配線パターンや全ての端子をモジュール基板33の表面に形成した場合と比べて、電源ラインの面積をより大きくして電源ラインをより太くすることができると共に、グランドライン全体の面積もより大きくしてグランドラインを強化することができる。このため、ドライバIC32に電源を供給すると、上述したように電源ラインからドライバIC32へ、さらにドライバIC32からグランドラインへ電流が流れるが、電源ライン上での電位変動およびグランドライン上での電位変動を、配線パターンや全ての端子をモジュール基板の表面に形成した場合よりも小さくすることができ、これらの電位変動に起因するノイズを抑制することができる。
図10のグラフは、上記一実施形態に係る光モジュール30における電源ライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示している。図11のグラフは、光モジュール30におけるグランドライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示している。
ここでのテスト条件は、以下の通りである。
・電源電圧Vcc:3.3(V)の一定電圧
・AC電流: 600+3×sin(ωt) (mA)
・周波数帯域:DC,0.01〜10GHz
図12のグラフは、比較例の光モジュールにおける電源ライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示している。この比較例は、電源ライン、グランドラインなどの配線パターンや全ての端子をモジュール基板の表面に形成し、ノイズ除去用のコンデンサをモジュール基板の表面に配置し、電源ラインとグランドラインとの間に接続した光モジュールである。図13のグラフは、比較例の光モジュールにおけるグランドライン上での電圧振幅の周波数依存性についてのシミュレーション結果を示している。
ここでのテスト条件は、以下の通りである。
・電源電圧Vcc:3.3(V)の一定電圧
・AC電流: 600+3×sin(ωt) (mA)
・周波数帯域:DC,0.01〜10GHz
図12のグラフから、比較例では、電源ライン上で、3GHz〜10GHzの帯域で電圧変動が生じており、電圧振幅も大きい。また、図13のグラフから、グランドライン上で、1GHz〜6GHzの帯域で電圧変動が生じており、電圧振幅も大きい。
これに対して、上記一実施形態では、図10から、電源ライン上では、限られた狭い帯域でのみ電圧変動が生じており、電圧振幅も小さくなっていることが分かる。また、図11から、グランドパターン上では、1GHz〜10GHzの帯域全体で、ほとんど電圧変動が見られないことが分かる。
従って、図10および図11のグラフから、広い周波数帯域にわたってノイズを低減することができる。これにより、ドライバIC32に供給する電源電圧の変動を十分に抑制することができる。
・第3の導体層m3にあるグランドパターン84は、誘電体層d2におけるその右半分の空いたスペースを利用して、その右半分の領域全体に形成されており、導体層m1にあるグランドパターン81とビア導体(図示省略)を介して電気的に接続される。このため、グランドライン全体(グランドラインとグランドパターンを含む)の面積を更に大きくしてグランドラインを更に強化することができる。これにより、ドライバIC32に供給する電源電圧の変動を更に抑制することができ、ノイズを更に抑制することができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記実施形態では、電気信号を光信号に変換する機能を有する送信用の光モジュールについて説明したが、光信号を電気信号に変換する機能を有する受信用の光モジュールにも本発明は適用可能である。この構成では、複数の光素子として複数のフォトダイオードを有するフォトダイオードアレイを用い、電子素子としてドライバIC33に代えて、各フォトダイオードの出力電流を電圧に変換して増幅するTIA(Transimpedance Amplifier)機能を備えた増幅用ICを用いる。
・上記各実施形態では、複数の伝送線路がそれぞれ、2つの信号線からなる差動伝送線路であり、ドライバICからVCSELアレイへ差動信号を伝送する場合について説明したが、本発明はこのような光モジュールに限定されない。すなわち、複数の伝送線路が各chでそれぞれ1本の信号線からなり、ドライバICからVCSELアレイへシングルエンド信号を伝送する光モジュールにも本発明は適用可能である。
・上記一実施形態では、第2の導体層m2に、電源ライン73と、グランドライン82と、グランドパターン83,84とを形成しているが、電源ライン73と、グランドライン82と、グランドパターン83,84とを、最上層の導体層m1より下にある複数の導体層のいずれか一つの導体層(第2の導体層m2を除く)に形成した光モジュールにも本発明波適用可能である。
30:光モジュール
35:コンデンサ
31:VCSELアレイ(光素子アレイ)
32:ドライバIC(電子素子)
33:モジュール基板、
d1〜d7:誘電体層
m1〜m8:導体層
m1:最上層の導体層
71、72:電源端子(VDD端子)
74:電源端子74
80:グランド端子(GVD端子)
81:グランドパターン(第1のグランドパターン)
83,84:グランドパターン
85:グランドプレーン(GNDプレーン)
91:孔

Claims (4)

  1. 多チャネルの信号を伝送する並列伝送モジュールであって、
    導体層と誘電体層とが交互に積層されたモジュール基板と、前記モジュール基板の最上層の導体層に実装された電子素子およびチップコンデンサと、を備え、
    前記モジュール基板の最上層の導体層には、前記電子素子と電気的に接続される複数の電源端子と、前記電子素子と電気的に接続されるグランド端子と、第1のグランドパターンとが形成され、
    前記最上層の導体層より下にある複数の導体層のいずれか一つの導体層には、前記複数の電源端子とビア導体を介して電気的に接続された電源ラインと、該電源ラインに近接した位置にあり前記第1のグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されたグランドラインと、前記第1のグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続された第2のグランドパターンとが形成され、かつ、
    前記モジュール基板には、前記電源ラインとグランドラインがある導体層に達する深さの孔が穿設されており、前記チップコンデンサは、前記電源ラインとグランドラインとの間に接続されるように前記孔内に配置されていることを特徴とする並列伝送モジュール。
  2. 前記最上層の導体層より下にある複数の導体層のいずれか一つの導体層は第2の導体層であることを特徴とする請求項1に記載の並列伝送モジュール。
  3. 前記モジュール基板の第3の導体層には、前記第2の導体層にある前記グランドラインおよびグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されるグランドプレーンと、複数の電源端子とが形成されており、
    前記第3の導体層にあるグランドプレーンは、前記第2の導体層にあるグランドラインおよびグランドパターンとビア導体を介して電気的に接続されており、
    前記第3の導体層にある前記複数の電源端子は、前記第2の導体層にある前記電源ラインおよび前記最上層の導体層にある前記電源端子とビア導体を介して電気的に接続されていると共に、外部の電源とビア導体を介して接続可能であることを特徴とする請求項2に記載の並列伝送モジュール。
  4. 前記コンデンサは、積層チップコンデンサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の並列伝送モジュール。
JP2009020942A 2009-01-30 2009-01-30 並列伝送モジュール Active JP5117419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020942A JP5117419B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 並列伝送モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020942A JP5117419B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 並列伝送モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010177591A JP2010177591A (ja) 2010-08-12
JP5117419B2 true JP5117419B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=42708205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020942A Active JP5117419B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 並列伝送モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5117419B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9078373B1 (en) 2014-01-03 2015-07-07 International Business Machines Corporation Integrated circuit structures having off-axis in-hole capacitor and methods of forming

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6091074B2 (ja) * 2012-04-13 2017-03-08 キヤノン株式会社 発光装置
CN216626149U (zh) 2019-12-10 2022-05-27 株式会社村田制作所 多层基板、电路装置以及滤波器电路基板
JP7521216B2 (ja) 2020-03-24 2024-07-24 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 発光装置、光学装置、計測装置及び情報処理装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3610127B2 (ja) * 1995-08-11 2005-01-12 キヤノン株式会社 印刷回路基板及び印刷回路基板の設計方法
JP3147141B2 (ja) * 1995-08-30 2001-03-19 株式会社日立製作所 光アセンブリ
JP2003163467A (ja) * 2001-05-14 2003-06-06 Fuji Xerox Co Ltd プリント配線基板及びプリント配線基板設計支援装置
JP2002374048A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Canon Inc プリント回路基板、プリントパターン設計方法およびプリント回路基板を搭載した電子機器
JP2008130941A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Toyota Industries Corp 基板実装方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9078373B1 (en) 2014-01-03 2015-07-07 International Business Machines Corporation Integrated circuit structures having off-axis in-hole capacitor and methods of forming
US9185807B2 (en) 2014-01-03 2015-11-10 Globalfoundries U.S. 2 Llc Integrated circuit structures having off-axis in-hole capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010177591A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5580994B2 (ja) 光モジュール
US20070051877A1 (en) Optical transmitter-receiver, optical transmitter-receiver module, and optical communication device
JP7073121B2 (ja) 光送信サブアセンブリ及び光モジュール
CN112993055B (zh) 光模块
CN102914836B (zh) 光电混装可挠性印刷线路板及其光接收发送元件安装方法
US20140099123A1 (en) Flexible printed circuit board and optical communication module including the same
US10727953B2 (en) Package for optical receiver module
KR102180382B1 (ko) 수신용 광 모듈
JP2007019411A (ja) 光−電気変換装置
US20130101251A1 (en) Optical Module and Multilayer Substrate
CN110380787A (zh) 接收器组件
JP5117419B2 (ja) 並列伝送モジュール
US9891396B2 (en) Optical module
JP7294948B2 (ja) 光モジュール
JP4828103B2 (ja) 光送受信モジュール
JP2011221281A (ja) 光電気変換モジュール用部品及び光電気変換モジュール
JP5330846B2 (ja) 並列伝送モジュール
JP4894692B2 (ja) 光送受信モジュール
CN115933070A (zh) 一种光模块及激光组件
JP2003332590A (ja) 光モジュール及び光送受信モジュール
JP7141880B2 (ja) 光受信サブアセンブリ及び光モジュール
JP2019129287A (ja) 光受信モジュール用パッケージ
JP5385116B2 (ja) 光モジュール
JP5416269B2 (ja) 並列光伝送装置
KR100440431B1 (ko) 고속 광전 모듈의 광전소자 서브마운트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121017

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5117419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350