JP5108465B2 - 成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動駆動タイプの射出成形機やダイカストマシンなどの成形機に係り、特に、成形動作の駆動源としての電動モータの少なくとも1つに、中空のビルトイン(Built−In)型モータ(ダイレクト結合タイプのモータ)を用いた成形機に関する。
従来の電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機においては、射出用電動モータの出力軸に固定した駆動プーリと、ボールネジ機構の回転部である例えばネジ軸に固定した被動プーリとに、タイミングベルトを掛け回して、射出用電動モータの回転をプーリ・ベルトによる回転伝達機構を介してボールネジ機構のネジ軸に伝え、ネジ軸の回転で直線移動するボールネジ機構のナット体と一体となって前後進する直動ブロックを直線移動させることで、スクリュを直線移動させ、また、計量用電動モータの出力軸に固定した駆動プーリと、上記の直動ブロックに回転可能に保持された被動プーリとに、タイミングベルトを掛け回して、計量用電動モータの回転をプーリ・ベルトによる回転伝達機構を介して、被動プーリと一体回転するスクリュに伝達することで、スクリュを回転させるようにした構成を採ることが多い。
このような構成をとると、射出用電動サーボモータや計量用電動サーボモータとして、その中心に出力軸をもつ一般的なACサーボモータを採用できるが、プーリ・ベルトによる回転伝達機構によって減速機構を構築する必要があるので、部品点数が増して、マシンの省スペース化を阻害する要因となる。また、比較的に径の大きい被動プーリを回転させる必要があるので、回転イナーシャが大きくなり、回転伝達の過渡応答性の向上には自ずと限界があるものとなる。
そこで、上記の回転イナーシャを小さくして、回転伝達の過渡応答性を向上させるために、内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(ダイレクト結合タイプのモータ)を、成形動作の駆動源として用いた射出成形機が、特開平11−198199号公報(特許文献1)などにおいて知られている。
ビルトイン型モータはモータ製造メーカから購入されるもので、モータの径や軸方向長さは、モータ容量に応じて適宜に選択されるようになっている。図3は、モータ製造メーカによって提供されるビルトイン型モータの一般的な構成を示しており、同図はビルトイン型モータの概要を示す断面図である。
図3において、101はビルトイン型モータ、102は、ビルトイン型モータ101のケーシング、103は、ケーシング102に固定された内部が中空円筒の固定子、104は、固定子103の内側で回転可能な円筒形の回転子、105は、回転子104の内周面に強嵌合などで固定されたスリーブ、106は、スリーブ105の一方端をケーシング102に対して回転可能に保持する軸受、107は、スリーブ105の他方端をケーシング102に対して回転可能に保持する軸受である。
上記のスリーブ105には、回転駆動させたい部材(回転部材)が適宜の手段で固定されるようになっていて、スリーブ105の形状は、モータ購入側のマシン仕様に応じた形状に、モータ製造メーカ側が適宜に作製するようになっている。
図3に示したように、ビルトイン型モータ101は、その回転部(回転子104およびスリーブ105)を軸支・支承する軸受106、107を含んで製造・販売されており、このようなビルトイン型モータ101を用いて、成形機メーカがマシンを構築すると、例えば、図4に示したような構成となる。
図4は、従来の電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機における射出系メカニズムの概要を示す要部断面図である。
図4において、201は、図示せぬ射出ユニットベース盤上に配設された図示せぬヘッドストックと所定距離をおいて対向するように、同じく図示せぬ射出ユニットベース盤上に配設された保持プレート、202は、図示せぬヘッドストックと保持プレート201との間で前後進可能であるように、図示せぬ射出ユニットベース盤上のレール部材203上に直動ガイド204を介して直線移動可能に配設された直動ブロック、205は、直動ブロック202上に搭載された計量用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、計量用ビルトイン型モータ205と記す)、206は、計量用ビルトイン型モータ205のケーシング、207は、ケーシング206に固定された計量用ビルトイン型モータ205の内部が中空円筒の固定子、208は、固定子207の内側で回転可能な計量用ビルトイン型モータ205の円筒形の回転子、209は、回転子208の内周面に強嵌合などで固定された計量用ビルトイン型モータ205のスリーブ、210は、スリーブ209(すなわち回転子208)を回転可能に支承するため、ケーシング206とスリーブ209の一方端との間に介装された計量用ビルトイン型モータ205の軸受、211は、スリーブ209(すなわち回転子208)を回転可能に支承するため、ケーシング206とスリーブ209の他方端との間に介装された計量用ビルトイン型モータ205の軸受である。
また、212は、図示せぬヘッドストックにその後部を固定された図示せぬ加熱シリンダ内に、回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、213は、計量用ビルトイン型モータ205のスリーブ209に固定されると共に、スクリュ212の基端部を固定・保持した回転体であり、スクリュ212は、計量用ビルトイン型モータ205の回転によって回転体213と一体となって回転駆動されるようになっている。
また、214は、前側の直動ブロック202に搭載された、計量用ビルトイン型モータ205の回転量を検出するためのエンコーダ、215は、前側の直動ブロック202に固定されたエンコーダ214の固定部、216は、回転体213に固定されたエンコーダ214の回転部、217は、回転体213および回転部216を固定部215に対して回転可能に保持するエンコーダ214の軸受である。
また、218は、保持プレート201に搭載された射出用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、射出用ビルトイン型モータ218と記す)、219は、射出用ビルトイン型モータ218のケーシング、220は、ケーシング219に固定された射出用ビルトイン型モータ218の内部が中空円筒の固定子、221は、固定子220の内側で回転可能な射出用ビルトイン型モータ218の円筒形の回転子、222は、回転子221の内周面に強嵌合などで固定された射出用ビルトイン型モータ218のスリーブ、223は、スリーブ222(すなわち回転子221)を回転可能に支承するため、ケーシング219とスリーブ222の一方端との間に介装された射出用ビルトイン型モータ218の軸受、224は、スリーブ222(すなわち回転子221)を回転可能に支承するため、ケーシング219とスリーブ222の他方端との間に介装された射出用ビルトイン型モータ218の軸受である。
また、225は、射出用ビルトイン型モータ218の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、226は、保持プレート201に軸受け228を介して回転可能に保持されたボールネジ機構225のネジ軸(ボールネジ機構225の回転部)、227は、ネジ軸226に螺合されて、ネジ軸226の回転でネジ軸226に沿って直線移動すると共に、その端部を計量用ビルトイン型モータ205のスリーブ209に固定されたボールネジ機構225のナット体(ボールネジ機構225の直動部)、229は、ナット体227を後側の直動ブロック202に対して回転可能に保持する軸受であり、射出用ビルトイン型モータ218の回転で、ボールネジ機構225のネジ軸226が回転駆動されてナット体227が直線駆動されることで、直動ブロック202や計量用ビルトイン型モータ205と一体となって、スクリュ212が直線駆動されるようになっている。
また、230は、射出用ビルトイン型モータ218に搭載された、射出用ビルトイン型モータ218の回転量を検出するためのエンコーダ、231は、射出用ビルトイン型モータ218のケーシング219に固定されたエンコーダ230の固定部、232は、射出用ビルトイン型モータ218のスリーブ222に固定されたエンコーダ230の回転部、233は、回転部232を固定部231に対して回転可能に保持するエンコーダ230の軸受である。
特開平11−198199号公報
図4に示し上述したように、従来は、その両端に軸受210、211を備えた計量用ビルトイン型モータ205や、その両端に軸受223、224を備えた射出用ビルトイン型モータ218を用いて、インラインスクリュ式の射出成形機の射出系メカニズムを構築していたため、計量用ビルトイン型モータ205と射出用ビルトイン型モータ218をインラインに配置した射出系メカニズムには、図4で左から順に、エンコーダ214の軸受217、計量用ビルトイン型モータ205の左側の軸受210、計量用ビルトイン型モータ205の右側の軸受211、ボールネジ機構225のナット体227の軸受229、ボールネジ機構225のネジ軸226の軸受228、射出用ビルトイン型モータ218の左側の軸受223、射出用ビルトイン型モータ218の右側の軸受224、エンコーダ230の軸受233という、多数の軸受がインラインに配設されていた。ところが、このように多数の軸受を用いる構成であると、軸受のコストが軸受の数だけかかることにより、コストダウンの阻害要因となるという問題がある。さらに、多数の軸受がインラインに配設されているので、射出系メカニズムの全長が長くなり、また、多数の軸受同士の芯合わせ・調整が繁雑な作業になるという問題もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、ビルトイン型モータを成形動作の駆動源とした成形機において、軸受の数を低減することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、成形動作の駆動源としての電動モータに、内部が中空円筒の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、中空のビルトイン型モータを用いる成形機において、ビルトイン型モータ以外の回転部材の軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用するように、構成する。
例えば、ビルトイン型モータの回転量を検出するエンコーダの軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したり、ボールネジ機構のネジ軸の軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したり、ボールネジ機構のナット体の軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したりする。
本発明では、ビルトイン型モータの回転量を検出するエンコーダの軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したり、ボールネジ機構のネジ軸の軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したり、ボールネジ機構のナット体の軸受を、ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用したりするようにしているので、軸受の数を低減することが可能となり、軸受の数を低減した分だけ、コストダウンを図れると共に、マシンの全長を短縮化することに寄与し、また、軸受同士の芯合わせ・調整の作業負担も軽減される。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機に係り、図1は、本実施形態の射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す要部断面図である。
図1において、1は、図示せぬ射出ユニットベース盤上に配設された図示せぬヘッドストックと所定距離をおいて対向するように、同じく図示せぬ射出ユニットベース盤上に配設された保持プレート、2は、図示せぬヘッドストックと保持プレート1との間で前後進可能であるように、図示せぬ射出ユニットベース盤上のレール部材3上に直動ガイド4を介して直線移動可能に配設された直動ブロック、5は、直動ブロック2上に搭載された計量用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、計量用ビルトイン型モータ5と記す)、6は、計量用ビルトイン型モータ5のケーシング、7は、ケーシング6に固定された計量用ビルトイン型モータ5の内部が中空円筒の固定子、8は、固定子7の内側で回転可能な計量用ビルトイン型モータ5の円筒形の回転子、9は、回転子8の内周面に強嵌合などで固定された計量用ビルトイン型モータ5のスリーブである。
また、10は、図示せぬヘッドストックにその後部を固定された図示せぬ加熱シリンダ内に、回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、11は、計量用ビルトイン型モータ5のスリーブ9に固定されると共に、スクリュ10の基端部を固定・保持した回転体であり、スクリュ10は、計量用ビルトイン型モータ5の回転によって回転体11と一体となって回転駆動されるようになっている。
また、12は、前側の直動ブロック2に搭載された、計量用ビルトイン型モータ5の回転量を検出するためのエンコーダ、13は、前側の直動ブロック2に固定されたエンコーダ12の固定部、14は、回転体11に固定されたエンコーダ12の回転部、15は、回転部14および計量用ビルトイン型モータ5のスリーブ9の一方端を、固定部13を介して前側の直動ブロック2に対して回転可能に保持するエンコーダ12の軸受である。本実施形態では、このエンコーダ12の軸受15が、計量用ビルトイン型モータ5の回転部(回転子8およびスリーブ9)の一方側の軸受を兼用するようになっている。
また、16は、保持プレート1に搭載された射出用の内部が中空のビルトイン(Built−In)型モータ(以下、射出用ビルトイン型モータ16と記す)、17は、射出用ビルトイン型モータ16のケーシング、18は、ケーシング17に固定された射出用ビルトイン型モータ16の内部が中空円筒の固定子、19は、固定子18の内側で回転可能な射出用ビルトイン型モータ16の円筒形の回転子、20は、回転子19の内周面に強嵌合などで固定された射出用ビルトイン型モータ16のスリーブである。
また、21は、射出用ビルトイン型モータ16の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、22は、保持プレート1に回転可能に保持されたボールネジ機構21のネジ軸(ボールネジ機構21の回転部)、23は、ネジ軸22に螺合されて、ネジ軸22の回転でネジ軸22に沿って直線移動すると共に、計量用ビルトイン型モータ5のスリーブ9に固定されたボールネジ機構21のナット体(ボールネジ機構21の直動部)、24は、ネジ軸22を保持プレート1に対して回転可能に保持する軸受、25は、ナット体23を後側の直動ブロック2に対して回転可能に保持する軸受であり、射出用ビルトイン型モータ16の回転で、ボールネジ機構21のネジ軸22が回転駆動されてナット体23が直線駆動されることで、直動ブロック2や計量用ビルトイン型モータ5と一体となって、スクリュ10が直線駆動されるようになっている。
本実施形態では、ボールネジ機構21のネジ軸22を保持プレート2に対して回転可能に保持する軸受24が、ネジ軸22の端部に固定された射出用ビルトイン型モータ16のスリーブ20を、保持プレート2に対して回転可能に保持する機能も担っており、このネジ軸22用の軸受24が、射出用ビルトイン型モータ16の回転部(回転子19およびスリーブ20)の一方側の軸受を兼用するようになっている。また、本実施形態では、ボールネジ機構21のナット体23を後側の直動ブロック2に対して回転可能に保持する軸受25が、ナット体23に固定された計量用ビルトイン型モータ5のスリーブ9を、後側の直動ブロック2に対して回転可能に保持する機能も担っており、このナット体23用の軸受25が、計量用ビルトイン型モータ5の回転部(回転子8およびスリーブ9)の他方側の軸受を兼用するようになっている。
また、26は、射出用ビルトイン型モータ16に搭載された、射出用ビルトイン型モータ16の回転量を検出するためのエンコーダ、27は、射出用ビルトイン型モータ16のケーシング17に固定されたエンコーダ26の固定部、28は、射出用ビルトイン型モータ16のスリーブ20に固定されたエンコーダ26の回転部、29は、回転部28および射出用ビルトイン型モータ16のスリーブ20の他方端を、固定部27に対して回転可能に保持するエンコーダ26の軸受である。本実施形態では、このエンコーダ26の軸受29が、射出用ビルトイン型モータ16の回転部(回転子19およびスリーブ20)の他方側の軸受を兼用するようになっている。
以上のように、本実施形態では、軸受15が、エンコーダ12の軸受と計量用ビルトイン型モータ5の一方側の軸受とを兼用し、軸受25が、ボールネジ機構21のナット体23の軸受と計量用ビルトイン型モータ5の他方側の軸受とを兼用し、軸受24が、ボールネジ機構21のネジ軸22の軸受と射出用ビルトイン型モータ16の一方側の軸受とを兼用し、軸受29が、エンコーダ26の軸受と射出用ビルトイン型モータ16の他方側の軸受とを兼用しているので、図4に示した従来構成と較べると、軸受の数を半減することができ、軸受の数が減った分だけ、コストダウンを図るこができると共に、マシンの全長を短縮することができ、また、軸受同士の芯合わせ・調整の作業負担も軽減することができる。
次に、図1に示した本実施形態のマシン(射出成形機)の射出系メカニズムによる計量動作および射出動作について説明する。
計量工程時には、マシン(射出成形機)全体の制御を司る図示せぬシステムコントローラからの指令で、図示せぬ計量モータ用サーボドライバを介して、計量用ビルトイン型モータ5が回転速度(回転数)フィードバック制御で駆動制御され、これにより、スリーブ9、回転体11と一体となってスクリュ10が所定方向に回転する。このスクリュ10の回転によって、図示せぬ加熱シリンダ内のスクリュ10の後端側に供給された原料樹脂を、混練・可塑化しつつスクリュ10のネジ送り作用によって前方に移送するのが、一般的な計量動作であるが、本実施形態では、スクリュ10が所定方向に回転すると、スリーブ9に固定されたナット体23も回転することになり、このスクリュ10の回転駆動に伴うナット体23の回転で、ナット体23がネジ軸22に沿って直線移動する。そこで、このスクリュ10の回転駆動に伴うナット体23の回転によるナット体23の直線移動(直動ブロック2や計量用ビルトイン型モータ5やスクリュ10の直線移動)を打ち消すように、図示せぬシステムコントローラは、図示せぬ射出モータ用サーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ16を設定背圧を目標値とする圧力フィードバック制御によって駆動制御し、これによって、スクリュ10に付与する背圧を所定の圧力に保ちつつ、スクリュ10の先端側に溶融樹脂が送り込まれるのにしたがって、スクリュ10を適正制御で後退させる。つまり例えば、計量用ビルトイン型モータ5を単位時間当たり10回転させるとすると、射出用ビルトイン型モータ16を単位時間当たり9.9回転させることで、スクリュ10の回転駆動に伴うナット体23の回転によるナット体23の直線移動をキャンセルしつつ、スクリュ10に所定の背圧が付与されるように制御するようになっている。そして、スクリュ10の先端側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点で、計量用ビルトイン型モータ5によるスクリュ10の回転駆動は停止される。
一方、射出工程時には、計量が完了した後の適宜タイミングにおいて、図示せぬシステムコントローラからの指令で、図示せぬ射出モータ用サーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ16が速度フィードバック制御で駆動制御され、これにより、射出用ビルトイン型モータ16の回転がボールネジ機構21によって直線運動に変換されて、この直線運動が前記した直線運動伝達系を介してスクリュ10に伝達されて、スクリュ10が急速に前進駆動されることで、スクリュ10の先端側に貯えられた溶融樹脂が、型締め状態にある図示せぬ金型のキャビティ内に射出充填され、1次射出工程が実行される。1次射出工程に引き続く保圧工程では、図示せぬシステムコントローラからの指令で図示せぬ射出モータ用サーボドライバを介して、射出用ビルトイン型モータ16が、圧力フィードバック制御で駆動制御され、これにより、設定された保圧力がスクリュ10から図示せぬ金型内の樹脂に付加される。
図2は、保持プレート1に取り付けられた射出用ビルトイン型モータ16の端子箱を示す図であり、図2の(a)は保持プレート1の側面図であり、図2の(b)は保持プレートの背面図である。図2に示すように、本実施形態では、保持プレート1の背面に射出用ビルトイン型モータ16の端子箱31を取り付けており、これによって、射出用ビルトイン型モータ16と端子箱31とをマシンの長手方向に沿って積層配置する構成に較べると、端子箱31の厚みの分だけマシンの全長を短縮できるようにしている。また、図示していないが、本実施形態では、計量用ビルトイン型モータ5の端子箱は、後側の直動ブロック2の背面に取り付けており、これによって、上記と同様に、計量用ビルトイン型モータ5と端子箱とをマシンの長手方向に沿って積層配置する構成に較べると、端子箱の厚みの分だけマシンの全長を短縮できるようにしている。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の射出系メカニズムの概要を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、保持プレートに取り付けられた射出用ビルトイン型モータの端子箱を示す説明図である。 モータ製造メーカによって提供される一般的な構成のビルトイン型モータの断面図である。 従来の電動タイプのインラインスクリュ式の射出成形機における射出系メカニズムの概要を示す要部断面図である。
符号の説明
1 保持プレート
2 直動ブロック
3 レール部材
4 直動ガイド
5 計量用ビルトイン型モータ
6 計量用ビルトイン型モータのケーシング
7 計量用ビルトイン型モータの固定子
8 計量用ビルトイン型モータの回転子
9 計量用ビルトイン型モータのスリーブ
10 スクリュ
11 回転体
12 エンコーダ
13 エンコーダの固定部
14 エンコーダの回転部
15 エンコーダの軸受
16 射出用ビルトイン型モータ
17 射出用ビルトイン型モータのケーシング
18 射出用ビルトイン型モータの固定子
19 射出用ビルトイン型モータ回転子
20 射出用ビルトイン型モータのスリーブ
21 ボールネジ機構
22 ボールネジ機構のネジ軸
23 ボールネジ機構のナット体
24 軸受
25 軸受
26 エンコーダ
27 エンコーダの固定部
28 エンコーダの回転部
29 エンコーダの軸受
31 射出用ビルトイン型モータの端子箱

Claims (5)

  1. 成形動作の駆動源としての電動モータに、内部が中空円筒の固定子と、該固定子の内部に位置する円筒形の回転子とをもつ、中空のビルトイン(Built−In)型モータを用いる成形機において、
    前記ビルトイン型モータ以外の回転部材の軸受を、前記ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用するようにしたことを特徴とする成形機。
  2. 請求項1に記載の成形機において、
    前記ビルトイン型モータの回転量を検出するエンコーダの軸受を、前記ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用するようにしたことを特徴とする成形機。
  3. 請求項1に記載の成形機において、
    ボールネジ機構のネジ軸の軸受を、前記ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用するようにしたことを特徴とする成形機。
  4. 請求項1に記載の成形機において、
    ボールネジ機構のナット体の軸受を、前記ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用するようにしたことを特徴とする成形機。
  5. 請求項1に記載の成形機において、
    その軸受が前記ビルトイン型モータの回転部の軸受に兼用される前記ビルトイン型モータ以外の回転部材を軸受を介して保持する保持部材に、前記ビルトイン型モータの端子箱を取り付けたことを特徴とする成形機。
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