JP4820730B2 - 射出成形機 - Google Patents

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本発明は、スクリュ等の可動部をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備える射出成形機に関する。
一般に、スクリュをサーボモータ及びボールねじ機構を備える駆動機構により進退駆動するようにした射出成形機は、特開平10−151653号公報等で知られており、通常、この種の射出成形機は、ボールねじ機構のナット部にスクリュの後端を結合するとともに、成形機本体の側方にサーボモータを配設し、サーボモータの回転は回転伝達機構を介してボールねじ機構のボールねじ部に伝達する。これにより、サーボモータから伝達される回転運動はボールねじ機構により直進運動に変換され、この直進運動に基づいてスクリュが進退移動する。この場合、回転伝達機構は、サーボモータのロータシャフトに取付けた歯付駆動プーリと、ボールねじ機構のボールねじ部に取付けた歯付被動プーリと、歯付駆動プーリと歯付被動プーリ間に架け渡したタイミングベルトにより構成されている。
しかし、このような射出成形機は、回転伝達機構を配設するためのスペースが必要になり、成形機本体の大型化を招くとともに、騒音の発生、更には剛性の低下によりゲイン(制御定数)を大きくできないことから制御が不安定になる問題がある。しかも、回転伝達機構を介して回転が伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性の低下を招くとともに、サーボモータのロータシャフトに対してタイミングベルトから偏荷重がかかる問題も生じる。
そこで、本出願人は、この問題を解決するための射出成形機を、既に特開2001−88180号公報により提案した。この射出成形機は、スクリュ等の可動部をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備えるとともに、可動部を進退移動させるボールねじ機構のボールねじ部又はナット部の端部とサーボモータのロータシャフトの端部を直結したものであり、これにより、成形機本体の小型コンパクト化及び騒音の低減に寄与できるとともに、制御の応答性,制御精度,制御の正確性及び剛性化による制御の安定性を高めることができ、しかも、サーボモータのロータシャフトに対して偏荷重がかかる不具合を解消することができる。
特開平10−151653号 特開2001−88180号
しかし、上述した従来の射出成形機(特許文献2)は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、ボールねじ部又はナット部の端部とサーボモータのロータシャフトの端部を直結するため、回転伝達機構が不要になることに伴う小型コンパクト化や騒音の低減などを図れる利点はあるものの、反面、回転伝達機構が担う減速機能(増圧機能)を利用することができず、必要な高出力を確保するには、サーボモータの大型化及びコストアップを強いられる。
第二に、減速機能(増圧機能)を担う回転伝達機構が介在しないことから低速から高速或いは低圧から高圧までの広範囲の制御をサーボモータ自身が担うことになる。したがって、精度及び安定性の高い制御を行うには限界があり、各種成形品に対応した的確で柔軟性の高い成形を行うことが容易でない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形機Mは、上述した課題を解決するため、可動部2をサーボモータ3o及びボールねじ機構4により進退駆動する駆動機構1を備えるとともに、可動部2を進退移動させるボールねじ機構4のボールねじ部5(又はナット部6)の端部5sとサーボモータ3oのロータシャフト7oの前端部7osを直結機構8により接続してなる射出成形機を構成するに際して、サーボモータ(基本サーボモータ)3oに加えて他のサーボモータ(追加サーボモータ)3aを搭載し、基本サーボモータ3oにおけるケーシング60の後端面に、アタッチメント55aを介して追加サーボモータ3aを取付けるとともに、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oの後端部又は追加サーボモータ3aのロータシャフト7aの前端部7asのいずれか一方の端面に軸方向の凹部15を設け、かつこの凹部15に他方を挿入し、さらに凹部15の内周面とこの内周面に対向する外周面間に相対回転を規制する規制部16を設け、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oと追加サーボモータ3aのロータシャフト7aを直結機構13aにより接続する回転伝達手段9を備えることにより、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oに対して追加サーボモータ3aのロータシャフト7aの回転を伝達可能に構成したことを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、可動部2には、射出装置Miの加熱筒11に挿入するスクリュ2s、或いは型締装置Mcの型締機構12における可動型Cmを進退移動させる可動部材2mを適用できる。
また、本発明の他の形態に係る射出成形機Mは、上述した課題を解決するため、可動部2をサーボモータ3o及びボールねじ機構4により進退駆動する駆動機構1を備えるとともに、可動部2を進退移動させるボールねじ機構4のボールねじ部5(又はナット部6)の端部5sとサーボモータ3oのロータシャフト7oの前端部7osを直結機構8により接続してなる射出成形機を構成するに際して、サーボモータ(基本サーボモータ)3oに加えて他の追加サーボモータ3aを搭載し、基本サーボモータ3oの外部に突出するロータシャフト7oの端部と追加サーボモータ3aの外部に突出するロータシャフト7aの端部間に、ギア伝達機構又はベルト伝達機構を用いた回転伝達機構14aを介在させた回転伝達手段9により基本サーボモータ3oのロータシャフト7oに対して追加サーボモータ3aのロータシャフト7aの回転を伝達可能に構成したことを特徴とする。
このような構成を有する本発明に係る射出成形機Mによれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 基本サーボモータ3oに加えて追加サーボモータ3aを搭載するとともに、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oに対して追加サーボモータ3aのロータシャフト7aの回転を伝達可能な回転伝達手段9を備えるため、ボールねじ機構4のボールねじ部5(又はナット部6)の端部5sと基本サーボモータ3oのロータシャフト7oの端部7osを直結機構8により接続する場合であっても高出力を容易に確保することができ、基本サーボモータ3o自身の大型化、更にはコストアップを回避できる。
(2) 複数のサーボモータ3o,3aは臨機応変にレイアウトできるため、射出成形機M(駆動機構1)全体の小型化にも寄与できるとともに、複数のサーボモータ3o,3a及び回転伝達手段9に対する選択性が加わることにより、各種成形品に対応した的確で柔軟性の高い成形を容易に行うことができるとともに、より広範囲の制御領域における精度及び安定性の向上に寄与できる。
(3) 回転伝達手段9に、ロータシャフト7o,7a同士を接続する直結機構13aを用いれば、直結機構13aがロータシャフト7o,7aの外径よりも外方に突出するのを回避できる。また、伝達系の剛性化によりゲイン(制御定数)を大きくできるため、制御の安定性を高めることができるとともに、低速かつ高トルクの回転出力が直接伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性を飛躍的に高めることができる。
(4) 回転伝達手段9に、ロータシャフト7o,7a間に介在させて回転を伝達する回転伝達機構14aを用いれば、特に、追加のサーボモータ3aのレイアウトに対する設計自由度を高めることができるため、射出成形機M(駆動機構1)全体の小型化に貢献できる。
(5) 好適な態様により、可動部2に、射出装置Miの加熱筒11に挿入するスクリュ2sを適用すれば、特に、射出装置Miの大型化及びコストアップを回避できるとともに、射出工程の制御に係わる精度及び安定性の向上に寄与できる。
(6) 好適な態様により、可動部2に、型締装置Mcの型締機構12における可動型Cmを進退移動させる可動部材2mを適用すれば、特に、型締装置Mcの大型化及びコストアップを回避できるとともに、型締工程の制御に係わる精度及び安定性の向上に寄与できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る射出成形機Mの概略構成について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、射出成形機Mの射出装置Miを示す。同図中、20は機台であり、この機台20の上面には離間した射出台21と射出駆動台22を設置する。射出台21と射出駆動台22間には四本のガイドシャフト23…を架設し、このガイドシャフト23…に前スライダ24とこの前スライダ24に対して別体の後スライダ25をそれぞれスライド自在に装填する(図4参照)。
前スライダ24は、内側に中空部を有する筒形に形成し、この中空部に配したベアリング26によりスクリュカップリング27を回動自在に支持するとともに、前スライダ24の外側上面には計量用のサーボモータ28を配設する。また、スクリュカップリング27の前端には歯付被動プーリ29を取付けるとともに、サーボモータ28のロータシャフト30には歯付駆動プーリ31を取付け、さらに、歯付被動プーリ29と歯付駆動プーリ31間に、タイミングベルト32を架け渡して回転伝達機構を構成する。一方、射出台21の前端面には、加熱筒11の後端を取付ける。加熱筒11は後部にホッパー34を備えるとともに、内部にはスクリュ2s(可動部2)を挿入し、このスクリュ2sの後端をスクリュカップリング27(歯付被動プーリ29)の中央に結合する。
他方、前スライダ24の後端にはベアリング保持リング35を取付けるとともに、このベアリング保持リング35の後端面に、ロードセル36の外環部を複数の固定ねじにより固定する。また、ベアリング保持リング35には、四つの規制ストッパ37…を取付け、この規制ストッパ37…により後スライダ25を規制する。なお、各規制ストッパ37…はロードセル36とは接触しない。一方、後スライダ25は駆動機構1に接続し、この駆動機構1により進退駆動せしめられる。
次に、本実施形態に係る射出成形機Mの要部となる駆動機構1の構成について、各図を参照して説明する。
まず、後スライダ25の後端面にはボールねじ機構4におけるナット部6の前端を複数の固定ねじにより固定する。他方、射出駆動台22は、内側に中空部を有し、この中空部に配したベアリング51によりボールねじ機構4のボールねじ部5の後端軸部52を回動自在に支持する。なお、53は射出駆動台22の前端面に固定したベアリング保持リングである。
また、図2に示すように、射出駆動台22の後端面には、複数の固定ねじ54…によりアタッチメント55oを取付けるとともに、このアタッチメント55oに、複数の固定ねじ56…により射出用のサーボモータとなる基本サーボモータ3oを取付ける。基本サーボモータ3oは、非磁性体により形成したケーシング60を備え、このケーシング60の内部に、前後一対のベアリング61,62を介して非磁性体のロータシャフト7oを回動自在に支持する。ケーシング60の内部に位置するロータシャフト7oの外周には周方向へ等間隔に配した四つのマグネット63…を固定してロータ部(マグネットロータ)64を構成する(図3参照)。この場合、できるだけ磁束密度が高くなるように、マグネット63…の種類及び大きさを選定する。なお、65…は各マグネット63…間に設けたスペーサである。
一方、ケーシング60の内周面であって、ロータ部64に対向する位置には、ステータ部66を設ける。ステータ部66は、リング状に形成した多数のケイ素鋼板を積層することにより筒状に構成した継鉄部67を有し、この継鉄部67の内側には周方向へ一定のピッチで形成した多数のコア部68…を有する。そして、各コア部68…には、それぞれステータコイル69…を巻回(装着)する。この際、コア部68…の数量(スロット数)はできるだけ多くし、望ましくは三十六以上に設定することにより、前記マグネット63…による高い磁束密度と合わせて、低速かつ高トルクの回転を出力する同期型のACサーボモータを構成する。
さらに、ロータシャフト7oの前端部7osとボールねじ機構4のボールねじ部5(後端軸部52)の後端部5sは、図2及び図3に示すように直結機構8を用いて直結する。この直結機構8は、ロータシャフト7oの端面7ofから軸方向に形成した凹部15に、ボールねじ部5の後端部5sを挿入し、かつ規制部16によりロータシャフト7oに対するボールねじ部5の相対回転を規制する。この場合、規制部16は、図3に示すように、凹部15の内周面に形成した軸方向の凹溝70と、後端部5sの外周面に形成した軸方向の凹溝71と、この凹溝70と凹溝71に跨がる一本の平行ピン72を有する。したがって、このような直結機構8を用いることにより、直結機構8がロータシャフト7oの外径よりも外方に突出するのを回避できる。また、伝達系の剛性化によりゲイン(制御定数)を大きくできるため、制御の安定性を高めることができるとともに、低速かつ高トルクの回転出力が直接伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性を飛躍的に高めることができる。
他方、基本サーボモータ3oの後端となるケーシング60の後端面には、固定ねじ54…によりアタッチメント55aを取付けるとともに、このアタッチメント55aに、固定ねじ56…により第二のサーボモータである追加サーボモータ3aを取付ける。この場合、追加サーボモータ3aは、基本サーボモータ3oと同一のサーボモータに対して一部の形態(形状)のみを変更して利用することができる。即ち、通常、サーボモータの後端には、図2に示すように、ロータ部64の回転数(回転速度)を検出するロータリエンコーダ57が付設される。したがって、アタッチメント55aは、ロータリエンコーダ57を覆うエンコーダカバーの一部形状を変更して利用できる。具体的には、ロータリエンコーダ57を覆う機能に、前述したアタッチメント55oの機能を付加するとともに、アタッチメント55aの中央にロータシャフト7oの後端軸部7orが挿通する孔部55ahを設けて構成できる。
また、基本サーボモータ3oにおけるロータシャフト7oの後端軸部7orは、孔部55ahを通して突出させ、この後端軸部7orと追加サーボモータ3aにおけるロータシャフト7aの前端部7asは、図2に示すように、回転伝達手段9を構成する直結機構13aにより接続する。この場合、直結機構13aの構成は、前述したロータシャフト7oの前端部7osとボールねじ機構4のボールねじ部5の後端部5sを直結した直結機構8と同一である。このため、直結機構13aにおける直結機構8と同一の部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
さらに、追加サーボモータ3aにおけるケーシング60の後端面には、ロータ部64の回転数(回転速度)を検出するロータリエンコーダ57を付設し、このロータリエンコーダ57はエンコーダカバー58により覆う。この場合、追加サーボモータ3aのロータリエンコーダ57自体の構成は、基本サーボモータ3oのロータリエンコーダ57と同一となる。なお、基本サーボモータ3o及び追加サーボモータ3aにそれぞれ付設されるロータリエンコーダ57…は、ロータ部64…の回転速度が低速であっても正確に検出できるように、特に、高分解能に構成する。即ち、ロータ部64の一回転当たりに得られるパルス数ができるだけ多くなるように構成する。具体的には、一回転当たり20,000パルス以上、理想的には40,000パルス以上が望ましい。ロータリエンコーダ57は、いずれか一方に付設すれば足りるが、例示の場合、双方のサーボモータ3o,3aにそれぞれ付設するため、一方の検出結果のみならず、双方の検出結果から得る平均値を利用することも可能である。
次に、本実施形態に係る射出成形機Mの射出工程における動作について、図1〜図3を参照して説明する。
今、射出成形機Mは、計量工程の終了した状態にあるものとする。したがって、スクリュ2sは後退した射出開始位置に位置する。射出工程の開始により、二台のサーボモータ3o,3aは不図示の成形機コントローラにより同時に駆動制御され、ロータシャフト7o及び7aが一体に回転する。この場合、二台のサーボモータ3o,3aに対する制御条件は同一である。そして、ロータシャフト7oの回転はボールねじ機構4のボールねじ部5に伝達され、ボールねじ部5の回転によりナット部6が前進する。この結果、ナット部6を取付けた後スライダ25,ロードセル36,ベアリング保持リング35,前スライダ24,スクリュカップリング27が一体に前進するため、スクリュ2sも前進移動し、スクリュ2sの前方に計量された樹脂は、金型内に射出充填される。
この際、スクリュ2sの前進移動時におけるスクリュ位置及び射出速度は、分解能の高いロータリエンコーダ57…により検出されるため、スクリュ位置及び射出速度は正確かつ高精度に制御される。さらに、射出工程におけるナット部6は後スライダ25を介してロードセル36の内環部を加圧するため、ロードセル36から検出される圧力に基づいて射出圧力及び保圧力等の圧力制御が行われる。この際、後スライダ25はロードセル36に対して接触するのみであり、また、後スライダ25はガイドシャフト23…に装填されているため、ナット部6に対してボールねじ部5から付与される回転方向の応力(荷重)は、後スライダ25により受け止められ、ロードセル36に付与される不具合は生じない。これにより、正確で高精度の圧力検出を行うことができる。
よって、このような本実施形態に係る射出成形機Mによれば、基本サーボモータ3oに加えて追加サーボモータ3aを搭載するとともに、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oと追加サーボモータ3aのロータシャフト7aを直結機構13a(回転伝達手段9)により接続したため、ボールねじ機構4のボールねじ部5の端部5sと基本サーボモータ3oのロータシャフト7oの端部7osを直結機構8により接続する場合であっても高出力を容易に確保することができ、基本サーボモータ3o自身の大型化、更にはコストアップを回避できる。例示の場合、可動部2に、射出装置Miの加熱筒11に挿入するスクリュ2sを適用したため、特に、射出装置Miの大型化及びコストアップを回避できるとともに、射出工程の制御に係わる精度及び安定性の向上に寄与できる。
ところで、本実施形態に係る射出成形機Mでは、二台のサーボモータ3o,3aを連結するため、一方のサーボモータ3o(又は3a)のみの使用が可能となる。したがって、成形工程や成形条件に応じて、一方のサーボモータ3o(又は3a)のみを使用する単独モードと双方のサーボモータ3o…を同時に使用する多連モードを選択可能に構成することができ、例えば、充填工程は単独モードを使用し、保圧工程は多連モードを使用するなどの使い分けができる。単独モードの場合、給電を行わない他方のサーボモータ3a(又は3o)には逆起電力が発生するため、電力吸収回路などを設けて制動がかかるのを防止する必要がある。
次に、本発明の変更実施形態に係る射出成形機Mについて、図4〜図8を参照して説明する。図4〜図7はサーボモータ3o,3a…を接続する回転伝達手段9の変更実施形態、図8は可動部2の変更実施形態をそれぞれ示す。
まず、図4に示す射出成形機Mは、回転伝達手段9として、基本サーボモータ3oのロータシャフト7oと追加サーボモータ3aのロータシャフト7a間に介在させて回転を伝達する回転伝達機構14aを用いた点が図1に示した射出成形機Mと異なる。この回転伝達機構14aは、ロータシャフト7oの後端軸部7orに被伝達ギア81を固定し、かつロータシャフト7aの端部(前端部)7asに伝達ギア82を固定するとともに、被伝達ギア81と伝達ギア82間に中間ギア83を配設してギア伝達機構を構成したものである。このように、基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3aを連結するに際し、ロータシャフト7oと7a間を回転伝達機構14aにより接続すれば、特に、追加のサーボモータ3a…のレイアウトに対する設計自由度を高めることができるため、射出成形機M(駆動機構1)全体の小型化に貢献できる利点がある。
また、図5に示す射出成形機Mは、基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3aを連結するに際し、ロータシャフト7oと7a間を回転伝達機構14b(回転伝達手段9)により接続するも、追加サーボモータ3aの搭載位置と回転伝達機構14bの形式及び接続位置を異ならせた点が図4に示した変更実施形態と異なる。この回転伝達機構14bは、追加サーボモータ3aを搭載するに際し、射出駆動台22の上面に取付部材91を取付け、この取付部材91上に追加サーボモータ3aを設置する。そして、追加サーボモータ3aのロータシャフト7aの端部(前端部)7asに伝達プーリ92を固定し、かつボールねじ部5の後端軸部52に被伝達プーリ93を固定するとともに、被伝達プーリ93と伝達プーリ92間にタイミングベルト94を架け渡してベルト伝達機構を構成したものである。このように、基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3aを連結するに際し、回転伝達機構14bにより接続すれば、図4に示した変更実施形態と同様に、追加のサーボモータ3a…のレイアウトに対する設計自由度を高めることができるため、射出成形機M(駆動機構1)全体の小型化に貢献できる利点がある。
さらに、図6に示す射出成形機Mは、いわば、図1に示した実施形態と図4に示した変更実施形態を組合わせたものであり、基本サーボモータ3oに対して二台の追加サーボモータ3a,3bを搭載するとともに、基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3aは、図4に示した回転伝達機構14aにより接続し、また、追加サーボモータ3aと3bは、図1に示した直結機構13aにより接続したものである。このように、基本サーボモータ3oに対しては複数の追加サーボモータ3a,3bを連結できるとともに、特に、直結機構13a及び回転伝達機構14aを組合わせて接続すれば、複数のサーボモータ3o,3a…は臨機応変にレイアウトでき、射出成形機M(駆動機構1)全体の小型化にも寄与できる。しかも、複数のサーボモータ3o,3a…及び回転伝達手段9に対する選択性が加わることにより、各種成形品に対応した的確で柔軟性の高い成形を容易に行うことができるとともに、より広範囲の制御領域における精度及び安定性の向上に寄与できる。
一方、図7に示す射出成形機Mは、図1に示した射出成形機Mを基本とし、基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3a間にクラッチ機構101を介在させたものであり、これにより、前述した一方のサーボモータ3oのみを使用する単独モードと双方のサーボモータ3o…を同時に使用する多連モードを、電気的に選択可能になるのみならず、機械的にも選択可能となり、単独モードにおいて給電を行わない他方のサーボモータ3aに設ける電力吸収回路は不要となる。なお、図7中、102は基本サーボモータ3oと追加サーボモータ3aを支持する支持台を示す。
さらに、図8に示す射出成形機Mは、可動部2として、型締装置Mcの型締機構12における可動型Cmを進退移動させる可動部材2mを適用したものである。この場合、型締機構12はトグルリンク機構Lにより構成するため、駆動機構1により直接駆動する可動部材2mは、トグルリンク機構Lのクロスヘッド2hとなる。この場合、例示する型締装置Mcは、離間して配した固定盤112と圧受盤113を備え、固定盤112は不図示の機台上に固定されるとともに、圧受盤113は当該機台上に進退変位可能に支持される。固定盤112と圧受盤113間には、四本のタイバー114…を架設する。各タイバー114…の前端は、固定盤113に固定するとともに、各タイバー114…の後端は、圧受盤113に対して挿通させる。一方、タイバー114…には、可動盤115をスライド自在に装填する。この可動盤115は可動型Cmを支持するとともに、固定盤113は固定型Ccを支持し、可動型Cmと固定型Ccは金型Cを構成する。さらに、圧受盤113と可動盤115間にはトグルリンク機構Lを配設する。トグルリンク機構Lは、圧受盤113に軸支した一対の第一リンクLa,Laと、可動盤115に軸支した一対の出力リンクLc,Lcと、第一リンクLa,Laと出力リンクLc,Lcの支軸に結合した一対の第二リンクLb,Lbを有し、この第二リンクLb,Lbはクロスヘッド2hに軸支する。また、圧受盤113とクロスヘッド2h間に駆動機構1を配設する。この場合、駆動機構1は、図4に示した駆動機構1と同じとなる。図8中、116は型厚調整部を示す。このような型締機構12(型締装置Mc)に適用することにより、特に、型締装置Mcの大型化及びコストアップを回避できるとともに、型締工程の制御に係わる精度及び安定性の向上に寄与できる。
なお、図4〜図8において、図1〜図3と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
以上、各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、可動部2として、射出装置Miのスクリュ2s及び型締装置Mcの可動部材2mを例示したが、エジェクタピンや射出装置自身であってもよい。一方、直結機構8は、ロータシャフト7oの端面7ofに凹部15を形成したが、ボールねじ部5又はナット部6の端部に凹部を形成し、この凹部にロータシャフト7oの端部を挿入してもよい。また、直結機構8は、例示の構造が好適であるが、他の構造を有する直結機構、例えば、スプライン結合等の使用を排除するものではない。さらに、ボールねじ機構には、いわゆるローラねじ機構も含まれる。他方、図1,図4〜図7からも明らかなように、基本サーボモータ3oに対して連結する追加サーボモータ3a…の数量及び回転伝達手段、さらには組合わせは任意に実施できる。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形機における射出装置の一部断面側面図、 同射出装置に用いるサーボモータ(駆動機構)の断面側面構成図、 同射出装置に用いるサーボモータの一部を示す断面正面構成図、 本発明の変更実施形態に係る射出成形機における射出装置の一部を示す平面構成図、 本発明の他の変更実施形態に係る射出成形機における射出装置の一部を示す一部断面側面図、 本発明の他の変更実施形態に係る射出成形機における射出装置の一部を示す平面構成図、 本発明の他の変更実施形態に係る射出成形機における射出装置の一部を示す一部断面側面図、 本発明の他の変更実施形態に係る射出成形機における型締装置を示す平面構成図、
符号の説明
1:駆動機構,2:可動部,2s:スクリュ,2m:可動部材,3o:基本サーボモータ,3a…:追加サーボモータ,4:ボールねじ機構,5:ボールねじ部,5s:ボールねじ部の端部,6:ナット部,7o:ロータシャフト,7os:ロータシャフトの端部,7a…:ロータシャフト,7as:ロータシャフトの前端部,8:直結機構,9:回転伝達手段,11:加熱筒,12:型締機構,13a…:直結機構,14a…:回転伝達機構,15:凹部,16:規制部,55a:アタッチメント,60:ケーシング,Cm:可動型,M:射出成形機,Mi:射出装置,Mc:型締装置

Claims (4)

  1. 可動部をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備えるとともに、前記可動部を進退移動させる前記ボールねじ機構のボールねじ部又はナット部の端部と前記サーボモータのロータシャフトの前端部を直結機構により接続してなる射出成形機において、前記サーボモータ(基本サーボモータ)に加えて他のサーボモータ(追加サーボモータ)を搭載し、前記基本サーボモータにおけるケーシングの後端面に、アタッチメントを介して前記追加サーボモータを取付けるとともに、前記基本サーボモータのロータシャフトの後端部又は前記追加サーボモータのロータシャフトの前端部のいずれか一方の端面に軸方向の凹部を設け、かつこの凹部に他方を挿入し、さらに前記凹部の内周面とこの内周面に対向する外周面間に相対回転を規制する規制部を設け、前記基本サーボモータのロータシャフトと前記追加サーボモータのロータシャフトを直結機構により接続する回転伝達手段を備えることにより、前記基本サーボモータのロータシャフトに対して前記追加サーボモータのロータシャフトの回転を伝達可能に構成したことを特徴とする射出成形機。
  2. 前記可動部は、射出装置の加熱筒に挿入するスクリュであることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 前記可動部は、型締装置の型締機構における可動型を進退移動させる可動部材であることを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  4. 可動部をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備えるとともに、前記可動部を進退移動させる前記ボールねじ機構のボールねじ部又はナット部の端部と前記サーボモータのロータシャフトの前端部を直結機構により接続してなる射出成形機において、前記サーボモータ(基本サーボモータ)に加えて他のサーボモータ(追加サーボモータ)を搭載し、前記基本サーボモータの外部に突出するロータシャフトの端部と前記追加サーボモータの外部に突出するロータシャフトの端部間に、ギア伝達機構又はベルト伝達機構を用いた回転伝達機構を介在させた回転伝達手段により前記基本サーボモータのロータシャフトに対して前記追加サーボモータのロータシャフトの回転を伝達可能に構成したことを特徴とする射出成形機。
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