JP5095042B1 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

独立した複数系統の励磁巻線を備えたモータを駆動するモータ駆動装置であって、前記複数系統それぞれに対応する複数のインバータを備えた複数の電力変換器において、前記複数のインバータ回路は、直流電源に直列に接続されており、各インバータ回路は、短絡状態でない場合に、対応する系統の励磁巻線に電力供給し、前記モータの動作状態に応じて定められている個数の電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にし、かつ励磁巻線との遮断回路を遮断状態にすることで前記直流電源の供給電圧を短絡状態でないインバータ回路に供給させ、温度が所定温度を超える電力変換器があった場合には、当該電力変換器のインバータ回路を短絡状態にし、かつ当該電力変換器の遮断回路を遮断するとともに、温度が所定温度を超えていない他の電力変換器のインバータ回路を稼働状態にし、かつ遮断回路を接続状態にするモータ駆動装置。
【選択図】図12

Description

本発明は、モータ駆動装置に関し、特に、複数のインバータによるモータへの駆動電力の供給制御に関する。
近年、三相同期電動機(以下、単にモータともいう。)の高出力化を目的に、モータ駆動装置の高電圧化が進んでおり、これに伴うインバータ損失の増大が問題となっている。高出力化、高電圧化は相反する要求ではあるが、インバータ損失を低減して高効率化を図りつつ、モータの高出力化を実現するための技術が特許文献1に開示されている。特許文献1のモータ駆動装置は、モータの回転数に応じて、直列接続した2個のインバータ回路、並列接続した2個のインバータ回路のいずれを用いるかを切り替える。具体的には、モータの回転数が所定回転数より低いときに直列接続したインバータ回路を用い、所定回転数を上回ると並列接続したインバータ回路を用いる。
直列接続した2個のインバータにおいては、電源電圧が2個のインバータにより分圧され、各インバータが、分圧された電圧(電源電圧の1/2)から生成する電力を供給することによりモータを駆動する。これにより、インバータ回路を構成するスイッチング素子におけるスイッチング損失が低減される。一方、並列接続した2個のインバータそれぞれは、分圧しない電源電圧から生成する電力をモータに供給する。これにより、モータの回転数が高くなりモータの巻線における逆起電力が大きくなっても、モータを回転させ続けることができる。
以上のように、特許文献1では、モータが所定回転数以上で回転しているときには、インバータを高電圧で駆動することでモータの回転を継続させ、モータの主な動作状態である低回転数時においてはインバータを低電圧で駆動することでスイッチング損失を低減し、高効率化及び高出力化を実現している。
特開2005−229669号公報
しかしながら、従来技術に示される2つのインバータ回路の直列接続と、並列接続を切り替える回路は複雑であるという問題がある。すなわち、より細やかに電源電圧を制御すべく、従来技術に示される回路を3つ以上のインバータ回路の直列、並列接続を切り替える構成に拡張しようとした場合、回路変更は容易ではなく、拡張性に欠ける。また、従来技術に示される回路は、直列接続時、並列接続時のそれぞれで、オフ状態となり実質的に稼働しない回路、すなわち冗長な構成が存在する。この冗長性は、電源電圧を分圧するインバータ回路の数を増すごとに大きくなっていく。
さらに、並列接続及び直列接続とを切換えるための回路として、多くのスイッチング素子の追加を要するため、スイッチング素子によりインバータ損失が増加し、また、コストの増大を招く。
上記の問題に鑑み、本発明は、従来よりも簡易な構成により、高効率化、高出力化を実現できるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
本明細書において開示されるモータ駆動装置は、直流電源から電力供給を受けて、独立した複数系統の励磁巻線を備えたモータを駆動するモータ駆動装置であって、前記複数系統それぞれに対応する複数の電力変換器と、制御回路とを含み、前記各電力変換器は、インバータ回路と、前記対応する励磁巻線と当該インバータ回路との間に介挿される遮断回路と、温度検出器とを含み、前記複数のインバータ回路は、前記直流電源に直列に接続されており、各インバータ回路は、短絡状態でない場合に、対応する系統の励磁巻線に電力供給し、前記制御回路は、前記モータの動作状態を検知して、前記モータの動作状態に応じて定められている個数の電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にし、かつ遮断回路を遮断状態にすることで前記直流電源の供給電圧を短絡状態でないインバータ回路に供給させ、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超える電力変換器があった場合には、当該電力変換器のインバータ回路を短絡状態にし、かつ当該電力変換器の遮断回路を遮断するとともに、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超えない他の電力変換器のインバータ回路を稼働状態にし、かつ遮断回路を接続状態にする。
本明細書において開示されるモータ駆動装置によれば、従来より簡易な、複数のインバータ回路が直列接続されている構成によって、モータの動作状態に応じた個数のインバータ回路で分圧した電源電圧による電力をモータに供給できる。また、電力変換器の検出温度が所定温度より高くなった場合に、他の電力変換器を使用するよう切り替えることで、電力変換器の高寿命化、モータ駆動装置の信頼性の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 3相インバータ回路の詳細を表す回路図である。 遮断回路の構成を示す回路図である。 回路接続制御を示すフローチャートである。 3相インバータ回路を導通状態にする場合の制御信号に係るタイミングチャートである。 3相インバータ回路を短絡状態にする場合の制御信号に係るタイミングチャートである。 (a)3相インバータ回路を短絡状態にする場合の制御信号に係るタイミングチャートである。(b)所定時間ごとに、U相,V相,W相の順に短絡する相を切替える場合のタイミングチャートである。 (a)3相インバータ回路で3分圧された直流電源電圧について説明するための図である。(b)3相インバータ回路で分圧されない場合の直流電源電圧について説明するための図である。 (a)(b)変形例に係る遮断回路の回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 3相インバータ回路の回路構成を示す図である。 短絡インバータ回路変更制御を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 3相インバータ回路の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 遮断回路の回路構成を示す図である。 スイッチ温度情報に基づく短絡インバータ回路変更制御の処理を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 遮断回路の回路構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。 3相インバータ回路の回路構成を示す図である。 3相インバータ回路の短絡動作を実施する場合のタイミングチャート図である。
本明細書において開示されるモータ駆動装置は、直流電源から電力供給を受けて、独立した複数系統の励磁巻線を備えたモータを駆動するモータ駆動装置であって、前記複数系統それぞれに対応する複数の電力変換器と、制御回路とを含み、前記各電力変換器は、インバータ回路と、前記対応する励磁巻線と当該インバータ回路との間に介挿される遮断回路と、温度検出器とを含み、前記複数のインバータ回路は、前記直流電源に直列に接続されており、各インバータ回路は、短絡状態でない場合に、対応する系統の励磁巻線に電力供給し、前記制御回路は、前記モータの動作状態を検知して、前記モータの動作状態に応じて定められている個数の電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にし、かつ遮断回路を遮断状態にすることで前記直流電源の供給電圧を短絡状態でないインバータ回路に供給させ、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超える電力変換器があった場合には、当該電力変換器のインバータ回路を短絡状態にし、かつ当該電力変換器の遮断回路を遮断するとともに、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超えない他の電力変換器のインバータ回路を稼働状態にし、かつ遮断回路を接続状態にする。
この構成によれば、従来より簡易な、複数のインバータ回路が直列接続されている構成によって、モータの動作状態に応じた個数のインバータ回路で分圧した電源電圧による電力をモータに供給できる。モータに対し、モータの動作状態に応じて、モータの回転を継続し得る電力と、スイッチング損失を低減し得る電力とを切り替えて供給し、高効率化及び高出力化を実現できる。電力変換器の検出温度が所定温度より高くなった場合に、他の電力変換器を使用するよう切り替えることで、電力変換器の高寿命化、モータ駆動装置の信頼性の向上を図ることができる。
また、前記複数のインバータ回路それぞれは、複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成り、前記温度検出器は、スイッチング素子それぞれの温度を計測することとしてもよい。
この構成によれば、電力変換器、より具体的にはスイッチング素子の高寿命化、モータ駆動装置の信頼性の向上を図ることができる。
また、前記複数のインバータ回路それぞれは、平滑コンデンサを備え、前記温度検出器は、前記平滑コンデンサの温度を計測することとしてもよい。
一般的に、平滑コンデンサは、3相インバータ回路において短絡状態となっている場合よりも、PWM制御を実施している場合の方が高温になり易い。よって、この構成によれば、電力変換器、より具体的には平滑コンデンサの高寿命化、モータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
また、前記遮断回路は、複数のスイッチング素子を備え、前記温度検出器は、前記スイッチング素子それぞれの温度を計測することとしてもよい。
この構成によれば、電力変換器、より具体的には遮断回路のスイッチング素子の高寿命化、モータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
また、前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であり、前記励磁巻線は、3相分の巻線が星形結線されてなり、前記温度検出器は、各相に係る回路毎の温度を検出し、前記制御回路は、いずれかの電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にする場合には、温度検出器による検出温度が所定温度を超えていない少なくとも1相に係る回路を短絡させることとしてもよい。
この構成によれば、所定温度を超えていることで異常状態と考えられる経路による短絡を避けて、正常状態である経路によって確実に短絡することができる。
また、前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であって複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成り、前記励磁巻線は、3相分の巻線が星形結線されてなり、前記制御回路は、3相インバータ回路を短絡状態にする場合に、3相のうち少なくとも1相に係る直列接続されたスイッチング素子それぞれを導通状態にすることとしてもよい。
この構成によれば、1の相の回路が短絡状態になることでオン抵抗値が小さくなり装置における損失低減を図ることができる。また、短絡状態にならない相の回路については高寿命化を図ることができるので、回路のスペック等に基づいて短絡状態にする相の数を適切に定めることで、装置における損失低減、高寿命化のバランスを図ることができる。
また、前記制御回路は、前記複数のインバータ回路のうちの特定のインバータ回路は短絡状態にせず、短絡状態にされ得るインバータ回路を構成するスイッチング素子は、前記特定のインバータ回路を構成するスイッチング素子よりも耐圧が低いこととしてもよい。
この構成によれば、常時、通常稼働状態であり、分圧されない電源電圧が供給されうる3相インバータ回路を構成するスイッチング素子と比べて、分圧されない電源電圧が供給されることのない3相インバータ回路を構成するスイッチング素子を比較的低耐圧のもので構成できるので、全てを高耐圧のもので構成する場合に比べてインバータ損失を低減できる。
また、前記制御回路は、前記複数のインバータ回路のうちの特定のインバータ回路は短絡状態にせず、短絡状態にされ得るインバータ回路を構成するスイッチング素子は、前記特定のインバータ回路を構成するスイッチング素子よりも最大電流容量が小さいこととしてもよい。
この構成によれば、モータが高速回転となる場合、最大電流容量の大きいスイッチング素子に係るインバータ回路が動作するので、発熱を抑制した安定した駆動を実現できる。また、モータが低速回転となる場合、最大電流容量の小さなスイッチング素子に係るインバータ回路が動作するので、全て最大電流容量の大きなスイッチング素子に係るインバータ回路を用いる場合に比べ、スイッチング損失を低減することができる。よって、モータ駆動装置の高効率化及び、信頼性の向上が図れる。
また、前記遮断回路は、スイッチング素子により構成され、前記スイッチング素子のオン電圧を計測する電圧検出器を備え、前記制御回路は、前記スイッチング素子のオン電圧を用いて、前記スイッチング素子に流れる電流量を検出することとしてもよい。
この構成によれば、高価でかつ高温動作が困難な電流センサを用いることなく、電流値を得ることができる。よって、モータ駆動装置の低コスト化及び信頼性向上を図ることができる。
また、前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であって、複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成るブリッジ回路と、平滑コンデンサと、放電抵抗及び放電用スイッチング素子が直列接続して成る放電回路とが並列に接続されて成り、
前記制御回路は、各インバータ回路を短絡状態にするため前記ブリッジ回路を短絡状態にさせる前に、前記放電用スイッチング素子を所定時間オン状態にすることにより前記平滑コンデンサに蓄積されている電荷を放電することとしてもよい。
この構成によれば、3相インバータ回路を短絡させる場合に、平滑コンデンサから過大な電流が流れることを抑制できる。よって、モータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
以下、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態について、図を用いて説明する。
1.第1の実施形態
<構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
モータ駆動装置は、インバータ回路群2、遮断回路群3、制御回路4及び位置検出器6から構成され、直流電源1及びモータ5に接続されている。
直流電源1は、直流電力をインバータ回路群2へ供給する。
インバータ回路群2は、3相インバータ回路20a、20b、20cから成る。3相インバータ回路20aは、6個のスイッチング素子をブリッジ接続してなる3相ブリッジインバータ回路である。
図2は、3相インバータ回路20aの詳細を表す回路図である。
3相インバータ回路20aにおいては、図2に示すように、スイッチング素子Up1とUd1が直列接続され、Vp1とVd1が直列接続され、Wp1とWd1とが直列接続されている。そして、これらの直列接続されたスイッチング素子と、平滑コンデンサC1とが並列に接続されている。平滑コンデンサC1は、直流電源1から供給される電源電圧を平滑化し、この電源電圧に重畳するノイズを除去する。Up1とUd1の接続点UT1、Vp1とVd1との接続点VT1、Wp1とWd1との接続点WT1は、後述の遮断回路群3に含まれる遮断回路30aのスイッチSU1、SV1、SW1を介して、U相に係る巻線50aU、V相に係る巻線50aV、W相に係る巻線50aWにそれぞれ接続している。
3相インバータ回路20a、20b、20cは、直流電源1から直流電源供給を受け3相交流電力を供給する稼働状態と、短絡した状態である短絡状態の2つの状態を有し、制御回路4による制御によって、稼働状態と短絡状態とが切り替わる。ここで、短絡状態とは、3相インバータ回路20aのスイッチング素子Up1とUd1のように直列接続されているスイッチング素子の両方がオン状態にされた状態である。なお、本実施の形態では、スイッチング素子Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1及びWd1においては、Highレベルの信号が入力された場合にオン状態(導通状態)となり、Lowレベルの信号が入力された場合にオフ状態(遮断状態)となるものとする。3相インバータ回路20b、20cは、3相インバータ回路20aと同様の構成を有する。3相インバータ回路20b、20cについての説明は省略する。
ここで、3相インバータ回路20a、20b、20cと、直流電源1とは、直列回路を形成している。具体的には、3相インバータ回路20aにおける接点IT1は、直流電源1の正極側端子と接続し、もう一方接点OT1は、3相インバータ回路20bの接点IT1と接続している。そして、3相インバータ回路20bにおける接点OT1は、3相インバータ回路20cの接点IT1と接続している。また、3相インバータ回路20cにおける接点OT1は、直流電源1の負極側端子と接続する。
遮断回路群3は、遮断回路30a、30b、30cから成る。
図3は、遮断回路30aの構成を示す回路図である。
遮断回路30aは、スイッチSU1、SV1、SW1を含んで構成される。SU1は、一端がUT1と接続し、他端が巻線50aを構成するU相に係る巻線50aUと接続している。SU1は、制御回路4からの接続指示、遮断指示に従ってスイッチのオン/オフを切り替えることでUT1と50aUの電気的な接続、遮断を行う。SV1は、一端がVT1と接続し、他端が巻線50aを構成するV相に係る巻線50aVと接続しており、制御回路4からの接続指示、遮断指示に従ってスイッチのオン/オフを切り替えることでVT1と50aVの電気的な接続、遮断を行う。SW1は、一端がWT1と接続し、他端が巻線50aを構成するW相に係る巻線50aWと接続しており、制御回路4からの接続指示、遮断指示に従ってスイッチのオン/オフを切り替えることでWT1と50aWの電気的な接続、遮断を行う。なお、本実施の形態では、接続指示はHighレベルの信号の入力であり、遮断指示はLowレベルの信号の入力である。
モータ5は、独立した複数系統の励磁巻線(巻線50a、50b、50c)を含んで構成される。巻線50aは、U相に係る巻線50aU、V相に係る巻線50aV及びW相に係る巻線50aWが星形結線されて成る。巻線50aU、50aV及び50aWそれぞれの一端は中性点で接続している。また巻線50aUの他端はSU1と接続し、巻線50aVの他端はSV1と接続し、巻線50aWの他端はSW1と接続する。巻線50b、50cについては、巻線50aと同様の構成を有するので、説明は省略する。
ここで、上述の複数系統に関し、以下、巻線50aに対応する系統を系統a、巻線50bに対応する系統を系統b、巻線50cに対応する系統を系統cという。各系統については、3相インバータと遮断回路とが電力変換器を構成している。具体的には、系統aに対応する電力変換器70aが3相インバータ回路20aと遮断回路30aとから構成され、系統bに対応する電力変換器70bが3相インバータ回路20bと遮断回路30bとから構成され、系統cに対応する電力変換器70cが、3相インバータ回路20cと遮断回路30cとから構成されている。
位置検出器6は、モータ5の動作状態の一例として回転数N0を検出し、検出した回転数N0を制御回路4にモータ回転数情報として通知する。
制御回路4は、モータ駆動指令信号IsとNsを受け取る。Isは、モータの正転/逆転/停止の別を示す信号である。Nsは、モータの目標回転数を示す。制御回路4は、Isが正転又は逆転を示す場合、Isで示される回転方向、Nsで示される回転数でモータが回転するよう駆動制御する。また、Isが停止を示す場合、モータの回転が停止するよう制御する。制御回路4は、位置検出器6からの通知により回転数N0を検知し、回転数N0に応じて、3相インバータ回路20a、20b、20cの稼働状態、短絡状態を切り替え、また、遮断回路30a、30b、30cを導通状態、遮断状態を切り替える。
なお、制御回路4と位置検出器6とは、別構成としているが、制御回路4が、位置検出器6の機能を兼ねる構成としてもよい。
<動作>
以下、本実施の形態に係るモータ駆動装置の動作について、制御回路4による制御を中心に図4〜図6及び図8を用いて説明する。
図4は、回路接続制御を示すフローチャートである。
図5は、3相インバータ回路20aを導通状態にする場合の制御信号に係るタイミングチャートである。
図6は、3相インバータ回路20aを短絡状態にする場合の制御信号に係るタイミングチャートである。
図8は、(a)が3相インバータ回路で3分圧された直流電源電圧について説明するための図であり、(b)が3相インバータ回路で分圧されない場合の直流電源電圧について説明するための図である。
図5、図6におけるUp1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1は、それぞれ、図2の3相インバータ回路20aにおけるスイッチング素子Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1を制御するための信号に対応する。また、図5、図6におけるSU1、SV1、SW1は、図3の遮断回路30aにおけるスイッチSU1、SV1、SW1を制御するための信号に対応する。図5、図6におけるH、Lは、信号のHighレベル、Lowレベルを示しており、Highレベルの場合にスイッチング素子、スイッチがオン(導通)状態となり、Lowレベルのときオフ(遮断)状態となる。また、図5、図6のT0〜T6が電気角2πを示す。図5のUp1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1についての制御は、直流電源を交流電源に変換するのに3相インバータ回路で通常よく行われる制御である。この制御がなされる状態が、3相インバータ回路における上述の「稼働状態」である。具体的には、Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1は、それぞれπ期間、断続的にオンされる。また、Up1とUd1は、Up1がHレベルの場合にUd1がLレベルとなるというように逆極性の電圧が印加され、Up1とUd1、Vp1とVd1及びWp1とWd1各々は、短絡しないように同時にオフ状態となる期間を設ける(一般的に、デッドタイムといわれる。)。また、Vp1とVd1、Wp1とWd1についてもそれぞれ逆極性の電圧が印加される。また、Up1、Vp1、Wp1は、互いに2π/3位相をずらしてオン、オフ制御される。また、図5のSU1、SV1、SW1は、全てHレベルであり、スイッチSU1、SV1、SW1は、全てオン(導通)状態である。この制御がなされる状態が、遮断回路30aにおける上述の「導通状態」である。
図6は、Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1の全てがHレベルであり、スイッチング素子Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1が全てオン(導通)状態となっている。この制御がなされている状態が、3相インバータ回路における上述の「短絡状態」である。また、図6のSU1、SV1、SW1は、全てLレベルであり、スイッチSU1、SV1、SW1は、全てオフ(遮断)状態である。この制御がなされる状態が、遮断回路30aにおける上述の「遮断状態」である。
以下、図4のフローチャートに基づき説明する。
まず、位置検出器6が、モータ5の回転数N0を検出し、検出した回転数N0を制御回路4へ通知する(S1)。この回転数N0の検出は、常時或いは所定時間間隔毎に行うものとする。制御回路4は、通知された回転数N0を所定回転数N1と比較する(S2
)。回転数N0が所定回転数N1以下の場合(S2:Y)、制御回路4は、遮断回路30a、30b、30cが全て導通状態となるように制御する(S3)。具体的には、遮断回路30a、30b、30cそれぞれのSU1、SV1、SW1が、図5のタイミングチャートに従い制御される。そして、制御回路4は、3相インバータ回路20a、20b、20cのそれぞれが稼働状態となるよう制御する(S4)。具体的には、3相インバータ回路20a、20b、20cそれぞれのUp1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1を、図5のタイミングチャートに従い制御する。このS3、S4の制御により、直流電源1から供給される直流電圧が、3相インバータ回路20aと20bと20cにより3分圧された状態となる。図8(a)に示すように3相インバータ回路20a、20b、20cのそれぞれは3分圧された直流電源電圧から、3相交流電圧波形を生成することになる。
また、回転数N0が、所定回転数N1を超え(S2:N)、所定回転数N2以下の場合(S5:Y)、制御回路4は、遮断回路30aを遮断状態にし、遮断回路30b、30cは、導通状態を維持するよう制御する(S6)。具体的には、遮断回路30aについては、図6に示すタイミングチャートに基づく制御を行い、遮断回路30b、30cについては、図5に示すタイミングチャートに基づく制御を行う。さらに、制御回路4は、3相インバータ回路20aを短絡状態となるよう制御し、3相インバータ回路20b、20cは、稼働状態を維持するよう制御する(S7)。具体的には、3相インバータ回路20aについては、図6に示すタイミングチャートに基づく制御を行い、3相インバータ回路20b、20cについては図5に示すタイミングチャートに基づく制御を行う。このS6、S7の制御により、直流電源1から供給される直流電圧が、短絡状態となった3相インバータ回路20aを介して、3相インバータ回路20bと20cに印加される。すなわち、直流電源1から供給される直流電圧は、3相インバータ回路20aと20bと20cにより3分圧されていた状態から、3相インバータ回路20bと20cにより2分圧される状態に変わる。3相インバータ回路20b、20cのそれぞれは2分圧された直流電源電圧から、3相交流電圧波形を生成することになる。よって、直流電源が3分圧された電圧が印加されていた状態に比べ、モータ5をより高速に回転駆動することが可能になる。
また、回転数N0が、所定回転数N2を超えた場合(S5:N)、制御回路4は、遮断回路30a、30bを遮断状態にし、遮断回路30cは、導通状態を維持するよう制御する(S8)。具体的には、遮断回路30a、30bについては、図6に示すタイミングチャートに基づく制御を行い、遮断回路30cについては、図5に示すタイミングチャートに基づく制御を行う。さらに、制御回路4は、3相インバータ回路20a、20bを短絡状態となるよう制御し、3相インバータ回路20cは、稼働状態を維持するよう制御する(S9)。具体的には、3相インバータ回路20a、20bについては、図6に示すタイミングチャートに基づく制御を行い、3相インバータ回路20cについては図5に示すタイミングチャートに基づく制御を行う。このS8、S9の制御により、図8(b)に示すように、直流電源1から供給される直流電圧が、短絡状態となった3相インバータ回路20a、20bを介して、3相インバータ回路20cに印加される。すなわち、直流電源1から供給される直流電圧は、3相インバータ回路20bと20cにより2分圧されていた状態から、分圧されない状態に変わる。3相インバータ回路20cは分圧されない直流電源電圧から、3相交流電圧波形を生成することになる。よって、直流電源が2分圧された電圧が印加されていた状態に比べ、さらにモータ5をより高速に回転駆動することが可能になる。
上述した制御を実施することにより、モータ5の回転数に応じて、必要十分な直流電圧を複数の3相インバータ回路に印加できる。よって、直流電圧の大きさに依存し、かつスイッチング動作時に発生するスイッチング損失を大幅に低減できる。また、モータ駆動装置において、使用頻度の高い比較的回転数が小さい領域で、3相インバータ回路を構成するスイッチング素子に印加する電圧を低減させることができるため、スイッチング素子の高寿命化、さらにはモータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。また、3相インバータ回路20a、20b、20cがそれぞれ、複数の遮断回路30a、30b、30cを介して巻線50a、50b、50cに接続する構成としているため、3相インバータ回路20a、20b、20cもしくは巻線50a、50b、50cのいずれかについて異常を検出した場合に、異常状態となっている経路(3相インバータ回路と巻線)を遮断回路により切り離すことができる。よって、モータ駆動状態において、絶縁不良などによる異常状態が発生しても、モータ駆動状態を継続することができ、不測の事態を回避することができる。
なお、回転数N1は、回転数N1’より少し小さい回転数である。N1’は、モータ5の回転数がN1’を超えた場合に、モータ5において発生する逆起電力の影響により、3相インバータ回路20a、20b、20cにおいて3分圧された直流電源電圧から生成した交流電源電圧ではモータ5を回転させることが出来なくなる回転数である。また、回転数N2は、回転数N2’より少し小さい回転数である。N2’は、モータ5の回転数がN2’を超えた場合に、モータ5において発生する逆起電力の影響により、3相インバータ回路20b、20cにおいて2分圧された直流電源電圧から生成した交流電源電圧ではモータ5を回転させることが出来なくなる回転数である。N1、N1’、N2、N2’の具体的な数値は、モータのスペック等により異なる。
2.第2の実施形態
本実施形態では、電力変換器の温度を検出し、電力変換器の温度が高くなり過ぎることによる異常動作、故障を回避し、電力変換器の高寿命化、及びモータ駆動装置全体の信頼性の向上を図っている。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図10に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置のインバータ回路群2、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれインバータ回路群200、電力変換器71a〜71c及び制御回路400に置換した構成である。
インバータ回路群200は、3相インバータ回路21a、21b、21cから構成される。
図11は、3相インバータ回路21aの回路構成を示す図である。
3相インバータ回路21aは、3相インバータ回路20aに、温度検出器Up1_t、Ud1_t、Vp1_t、Vd1_t、Wp1_t、Wd1_tを追加した構成である。3相インバータ回路21b、21cは、3相インバータ回路21aと同様の構成を有するので、以下、3相インバータ回路21a及び電力変換器71aを中心に説明する。
電力変換器71aは、3相インバータ回路21aと遮断回路30aとから構成され、電力変換器71bは、3相インバータ回路21bと遮断回路30bとから構成され、電力変換器71cは、3相インバータ回路21cと遮断回路30cとから構成される。
以下、動作について説明する。
図12は、短絡インバータ回路変更制御を示す図である。
まず、電力変換器71a、71b、71cの温度を検出する。より具体的には、温度検出器Up1_t、Ud1_t、Vp1_t、Vd1_t、Wp1_t、Wd1_tは、スイッチング素子Up1、Ud1、Vp1、Vd1、Wp1、Wd1それぞれの温度を検出し、制御回路400にスイッチング素子温度情報をフィードバックする(S21)。制御回路400は、少なくとも1つの電力変換器が短絡状態になっている場合、より具体的には少なくとも1つの電力変換器における3相インバータ回路が短絡状態になっている場合において、スイッチング素子温度が所定温度T1より大きいスイッチング素子があった場合には(S22:Y)、これまで短絡状態となっていた電力変換器における3相インバータ回路を稼働状態に変更する(S23)。
そして、稼働状態に変更した電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路を接続状態にする(S24)。そして、所定温度T1より大きいスイッチング素子を含む電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路を遮断状態にする(S25)。そして、所定温度T1より大きいスイッチング素子を含む電力変換器における3相インバータ回路を短絡状態に変更する(S26)。
以上の制御により、電力変換器、より具体的にはスイッチング素子の温度が高くなりすぎる事態を回避でき、電力変換器、スイッチング素子の高寿命化、及びモータ駆動装置の信頼性の向上を図ることができる。
なお、電力変換器において、3相インバータ回路を短絡状態にする処理、及び、遮断回路を遮断状態にする処理の両処理を行う場合には、まず遮断回路を遮断状態にする処理を行い、その後、3相インバータ回路を短絡状態にする処理を行うことが好ましい。
3.第3の実施形態
第2の実施形態では、電力変換器の温度として、スイッチング素子の温度を検出していたが、本実施形態は、電力変換器の温度として、平滑コンデンサの温度を検出している。
図13は、本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図13に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置のインバータ回路群2、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれインバータ回路群201、電力変換器72a〜72c及び制御回路401に置換した構成である。
インバータ回路群201は、3相インバータ回路22a、22b、22cより構成される。電力変換器72aは、3相インバータ回路22aと遮断回路30aとから構成され、電力変換器72bは、3相インバータ回路22bと遮断回路30bとから構成され、電力変換器72cは、3相インバータ回路22cと遮断回路30cとから構成される。
3相インバータ回路22b、22cの構成は、3相インバータ回路22aの構成と同様なので、以下、3相インバータ回路22a及び電力変換器72aについてのみ説明する。
図14は、3相インバータ回路22aの回路構成を示す図である。
3相インバータ回路22aは、平滑コンデンサC1に温度検出器C1_tを有する点が、3相インバータ回路20aと異なる。温度検出器C1_tは、平滑コンデンサの温度を検出し、制御回路401に平滑コンデンサ温度情報をフィードバックする。制御回路401は、平滑コンデンサ温度が所定温度T2より大きい場合には、短絡状態となる電力変換器の3相インバータ回路を他の電力変換器の3相インバータ回路に切換えるよう制御する。この制御は、図12に示すS23〜S26においてスイッチング素子の温度を計測していたものを、平滑コンデンサの温度を計測することとしたものであり、他の点で図12の制御と変わるところはない。
一般的に、平滑コンデンサは、3相インバータ回路において短絡状態となっている場合よりも、PWM制御を実施している場合の方が高温になり易い。よって、この構成により、電力変換器、より具体的には平滑コンデンサの温度が高くなりすぎる事態を回避でき、電力変換器、平滑コンデンサの高寿命化、及びモータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
4.第4の実施形態
第2の実施形態では、電力変換器の温度としてスイッチング素子の温度を検出し、第3の実施形態では、電力変換器の温度として平滑コンデンサの温度を検出していたが、本実施形態は、電力変換器の温度として、遮断回路の温度を検出している。
図15は、本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図15に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置の遮断回路群3、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれ遮断回路群300、電力変換器73a〜73c及び制御回路402に置換した構成である。
遮断回路群300は、遮断回路31a、31b、31cから構成される。電力変換器73aは、3相インバータ回路20aと遮断回路31aとから構成され、電力変換器73bは、3相インバータ回路20bと遮断回路31bとから構成され、電力変換器73cは、3相インバータ回路20cと遮断回路31cとから構成される。遮断回路31b、31cは、遮断回路31aと同様の構成を有するので、以下、遮断回路31a及び電力変換器73aについてのみ説明する。
図16は、遮断回路31aの回路構成を示す図である。
遮断回路31aは、温度検出器SU1_t、SV1_t、SW1_tを有する点が、遮断回路30aと異なる。温度検出器SU1_t、SV1_t、SW1_tは、それぞれスイッチSU1、SV1、SW1それぞれの温度を検出し、スイッチ温度情報として制御回路402にフィードバックする。制御回路402は、スイッチ温度情報が示す温度が、所定温度T3より大きい場合には、短絡状態となる3相インバータ回路を切換えるように制御する。
図17は、スイッチ温度情報に基づく短絡インバータ回路変更制御の処理を示すフローチャートである。
まず、稼働中の電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路が備える温度検出器により各スイッチの温度を検出する(S41)。なお温度検出器は、稼働中の電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路が備えるものに限らず、全ての遮断回路が備える温度検出器により各スイッチの温度を測定してもよい。
制御回路402は、温度検出器において、T3を超える温度が検出されたか否かを判定する(S42)。制御回路402は、少なくとも1つの電力変換器における3相インバータ回路が短絡状態になっている場合において、スイッチの温度が所定温度T3より大きいスイッチがあった場合には(S42:Y)、これまで短絡状態となっていた電力変換器における3相インバータ回路を稼働状態に変更する(S43)。そして、稼働状態に変更した電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路を接続状態にする(S44)。
そして、所定温度T3を超えるスイッチを含む電力変換器における3相インバータ回路に接続する遮断回路を遮断状態にする(S45)。そして、所定温度T3を超えるスイッチを含む電力変換器における3相インバータ回路を短絡状態に変更する(S46)。
この制御により、電力変換器、より具体的にはスイッチの温度が高くなりすぎる事態を回避でき、電力変換器、スイッチの高寿命化、及びモータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
5.第5の実施形態
図18は、本発明の第5の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図18に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置のインバータ回路群2、遮断回路群3、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれインバータ回路群202、遮断回路群301、電力変換器74a〜74c及び制御回路403に置換した構成である。
インバータ回路群202は、3相インバータ回路23a、23b、23cから構成される。そして、3相インバータ回路23a、23b、23cにおいて、3相インバータ回路23cを構成するスイッチング素子は、3相インバータ回路23aと23bを構成するスイッチング素子よりも耐圧特性が優れたものが用いられている。また、遮断回路群301は、遮断回路30a、30bから構成される。電力変換器74aは、3相インバータ回路23aと遮断回路30aとから構成され、電力変換器74bは、3相インバータ回路23bと遮断回路30bとから構成され、電力変換器74cは、3相インバータ回路23cから構成される。3相インバータ回路23cには、遮断回路が接続されず、3相インバータ回路23cのUT1、VT1、WT1に直接、巻線50cにおける巻線50cU、50cV、50cWの一端が接続される。
この構成により、常時、通常稼働状態であり、分圧されない電源電圧が供給されうる3相インバータ回路23cを構成するスイッチング素子と比べて、3相インバータ回路23aと23bを構成するスイッチング素子を比較的低耐圧のもので構成できるので、全てを高耐圧のもので構成する場合に比べてインバータ損失を低減できる。
また、3相インバータ回路23cに遮断回路を接続しないことで、遮断回路の導通損失を削減することができる。ゆえに、モータ駆動装置の高効率化及び、低コスト化が図れる。
また、図18において、3相インバータ回路23cを構成するスイッチング素子の電流容量を、3相インバータ回路23a及び23bを構成するスイッチング素子の電流容量よりも大きくすることとすれば、モータが高回転となる場合においても、スイッチング損失の発熱を抑制した安定した駆動を実現できる。よって、モータ駆動装置の高効率化及び、信頼性の向上が図れる。
6.第6の実施形態
図19は、本発明の第6の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図19に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置の遮断回路群3、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれ遮断回路群302、電力変換器75a〜75c及び制御回路404に置換した構成である。
電力変換器75aは、3相インバータ回路20aと遮断回路32aとから構成され、電力変換器75bは、3相インバータ回路20bと遮断回路32bとから構成され、電力変換器75cは、3相インバータ回路20cと遮断回路32cとから構成される。遮断回路群302は、遮断回路32a、32b、32cから構成される。遮断回路32b、32cは、遮断回路32aと同様の構成を有するので、以下、遮断回路32aについてのみ説明する。
図20は、遮断回路32aの回路構成を示す図である。
遮断回路32aは、電圧検出器SU1_v、SV1_v、SW1_vを有する点が遮断回路30aと異なる。電圧検出器SU1_v、SV1_v、SW1_vは、スイッチSU1、SV1、SW1それぞれの端子間電圧値を検出し、制御回路404にフィードバックする。
制御回路404は、スイッチSU1の端子SU1a、SU1b間の電圧値をオン抵抗値で除算して、スイッチSU1に流れる電流の電流値を得る。制御回路404は、また、スイッチSV1の端子SV1a、SV1b間の電圧値をオン抵抗値で除算して、スイッチSSV1に流れる電流の電流値を得る。また、制御回路404は、スイッチSW1の端子SW1a、SW1b間の電圧値をオン抵抗値で除算して、スイッチSW1に流れる電流の電流値を得る。
この構成により、高価でかつ高温動作が困難な電流センサを用いることなく、電流値を得ることができる。よって、モータ駆動装置の低コスト化及び信頼性向上を図ることができる。
7.第7の実施形態
図21は、本発明の第7の実施形態に係るモータ駆動装置の全体構成を示す図である。
図21に示すモータ駆動装置は、図1に示すモータ駆動装置のインバータ回路群2、電力変換器70a〜70c及び制御回路4を、それぞれインバータ回路群203、電力変換器76a〜76c及び制御回路405に置換した構成を有する。
インバータ回路群203は、3相インバータ回路24a、24b、24cから構成される。電力変換器76aは、3相インバータ回路24aと遮断回路30aとから構成され、電力変換器76bは、3相インバータ回路24bと遮断回路30bとから構成され、電力変換器76cは、3相インバータ回路24cと遮断回路30cとから構成される。ここで、3相インバータ回路24b、24cは、3相インバータ回路24aと同様の構成を有するので、以下、3相インバータ回路24aについてのみ説明する。
図22は、3相インバータ回路24aの回路構成を示す図である。
3相インバータ回路24aは、放電抵抗R1と放電用スイッチング素子D1を有する点が3相インバータ回路20aと異なる。
図23は、3相インバータ回路の短絡動作を実施する場合のタイミングチャート図である。
制御回路405は、モータ5の回転数を位置検出器6により検出し、所定回転数より大きいか否かを判定する。モータの回転数が所定回転数より大きい場合、少なくとも1つの3相インバータ回路を短絡動作させるように短絡指令信号(制御回路内部の信号。図示しない。)を出力する。その短絡指令信号に応じて、制御回路405は、3相インバータ回路24aに、図23に示す放電信号(DS1)を出力する。放電用スイッチング素子D1は、放電信号(DS1)を受けて、所定時間、オン状態となる。放電用スイッチング素子がオン状態となることで、平滑コンデンサの電荷が放電される。ここで、放電抵抗R1の値は、放電用スイッチング素子に流れる電流値が放電用スイッチング素子の最大電流容量以下になるように設定している。制御回路405は、平滑コンデンサの電荷が十分に放電された後、放電用スイッチング素子をオフ状態とし、ほぼ同時にスイッチング素子Up1とUd1をオン状態にする。
このように制御することで、3相インバータ回路を短絡動作させる場合に、平滑コンデンサから過大な電流が流れることを抑制できる。よって、モータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
8.変形例その他
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(1)第1の実施の形態では、3相インバータ回路を短絡状態とする場合に、3相全てを短絡状態とする例で説明したが、1相のみを短絡状態としてもよい。図7(a)は、3相インバータ回路20aにおけるU相のみを短絡状態にし、これに伴い、U相に係るスイッチSU1のみ遮断状態にする場合のタイミングチャートを示している。ただし、3相インバータ回路20a、20b、20cを短絡状態とする場合、2相以上を短絡状態とするのが望ましく、3相全てを短絡状態とすることが最も望ましい。短絡状態で導通されるオン抵抗値を小さくすることができ、損失低減を図ることができるためである。
(2)上述の変形例(1)では、3相インバータ回路20aを短絡状態にする場合、U相を短絡する例を示したが、これに限らず、所定時間ごとに短絡状態とする相を切換えてもよい。図7(b)は、所定時間ごとに、U相,V相,W相の順に短絡する相を切替えている場合のタイミングチャートを示している。そのようにすることで、スイッチング素子が短絡状態となる時間を極力減らすことができるため、スイッチング素子の高寿命化、さらにはモータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
また、第2の実施形態のように3相インバータ回路におけるU相、V相、W相のうち2相以上に係る回路についての温度を検出する構成であれば、3相インバータ回路20aを短絡状態にする場合には、各相に係る回路について検出した温度が所定温度を超える回路については短絡状態とせず、所定温度以下の相に係る1以上の回路を短絡状態にすることとしてもよい。これにより、異常状態と考えられる経路による短絡を避けて、正常状態である経路によって確実に短絡することができる。
また、3相インバータ回路の少なくとも1つが短絡状態である場合において、所定時間経過毎に、短絡状態であるインバータ回路に代えて、短絡状態でない他のインバータ回路を短絡状態にすることとしてもよい。そのようにすることで、スイッチング素子の高寿命化、さらにはモータ駆動装置の信頼性向上を図ることができる。
(3)3相インバータ回路20a、20b、20cを構成するスイッチング素子において、特性の異なるスイッチング素子を用いてもよい。例えば、3相インバータ回路20a、20b、20cの順で、オン抵抗が小さくなるようにするのが望ましい。そのようにすることで、モータ5が高速回転動作をする場合に、短絡状態となる3相インバータ回路を構成するスイッチング素子の導通損失を低減することが可能となり、高効率なモータ駆動装置を提供できる。
(4)遮断回路30a、30b、30cについては、以下のものを用いてもよい。
図9(a)(b)は、それぞれ本変形例に係る遮断回路の回路構成を示す図である。
図9(a)に示す遮断回路は、遮断スイッチ素子SU1a、SV1a、SW1aを有する。図9(b)に示す遮断回路は、遮断スイッチ素子SU1b、SV1b、SW1bを有する。
遮断スイッチ素子SU1a、SV1a、SW1a、SU1b、SV1b、SW1bは、全て半導体スイッチで構成されている。また、遮断スイッチ素子SU1a、SV1a、SW1aは、逆並列接続されている。遮断スイッチ素子SU1b、SV1b、SW1bは、導通方向が逆でかつ直列接続されている。このようにすることにより、リレーなどで遮断スイッチ素子を構成することに比べて、低コストでかつ小型化が図れる。さらには、リレーなどと比べて高速応答化が図れるため、モータ駆動装置の切換え動作をスムーズに実施することが可能となる。また、モータ駆動装置の異常時においては、素早く3相インバータ回路と巻線を遮断することができるため、モータ駆動装置の高信頼性化も図れる。なお、遮断スイッチを構成する半導体スイッチは、MOSFET等のユニポーラトランジスタやIGBT等のバイポーラトランジスタなどいずれでもよい。
(5)上述の実施の形態では、モータの回転数に応じて、短絡状態にする3相インバータ回路の個数を変更することとしていた。しかし、モータの回転数に限らず、モータの他の動作状態に応じて、短絡状態にする3相インバータ回路の個数を変更することとしてもよい。
A.例えば、モータのトルク(モータ電流)に応じて、短絡状態にする3相インバータ回路の個数を変更することとしてもよい。
必要トルク(モータ電流)が大きい場合には、バッテリからのDC電流が大きくなる。その結果バッテリが発熱し得る。これを避けるため、必要なトルクが大きい場合に、3個の3相インバータ回路を稼働状態にし、電源電圧を3分圧させるよう切り替える。3個の3相インバータが直列接続されることになるので、モータを1個の3相インバータで駆動する場合に比べ、低電流で大きなトルクを得ることができる。
B.例えば、モータの電流位相に応じて、稼働状態にする3相インバータ回路の個数を切替えることとしてもよい。
例えば、モータのリラクタンストルクを利用する構成においては、モータの電流位相を制御する場合がある。具体的には、電流位相を進角させるのであるが、進角させることにより、モータを構成する回転子に配置されている永久磁石に逆磁界をかけることになる。このような制御が過度になると減磁してしまう恐れがある。このとき永久磁石に逆磁界をかけることで、モータの端子間に発生する逆起電圧(逆起電圧∝磁束変化)を抑えることができる。
具体的には、低回転数においてリラクタンストルクを利用してモータ駆動しているときに、永久磁石の減磁の恐れ(主に、高温減磁が考えられる。)が出た場合、電流位相進角を停止する。このとき、電流位相進角を停止前は抑えることができていた逆起電圧が抑えられなくなる。
よって、逆起電圧が大きくなった分以上、電源電圧を増加させるため、例えば、2個の3相インバータ回路を短絡状態にし、1個の3相インバータ回路で分圧しない電圧から3相交流電圧を生成し、モータに供給する制御を行う。
(6)第2の実施形態、第3の実施形態及び第4の実施形態のそれぞれにおいて、電力変換器の温度の検出として、スイッチング素子、平滑コンデンサ及び遮断回路の温度を検出する場合について説明したが、これに限らず、電力変換器の他の構成要素の温度を検出することとしてもよい。例えば、電力変換器中の配線の温度を測定してもよい。
(7)第2の実施形態、第3の実施形態及び第4の実施形態のそれぞれにおいて、温度を検出する対象(スイッチング素子、平滑コンデンサ又は遮断回路)1つに対して、1つの温度検出器を備える構成について説明したが、これに限らず、電力変換器の温度を図ることができるよう構成されてさえいればよい。例えば、複数の温度検出対象に対し、1つの温度検出器を備えていてもよい。一例として、スイッチング素子と平滑コンデンサとが近接して配置されるような場合であれば、その中間位置に温度検出器を1つ配置し、その位置における温度を検出すればよい。また、電力変換器と、他の電力変換器の間に温度検出器を配置し、温度検出器が配置された位置の温度を測定することとしてもよい。すなわち、温度検出器をいくつ配置するかは、温度検出対象の数、配置等に従って変更してよい。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明のモータ駆動装置は、簡易な構成で高効率化、高電圧化を図ることができるので、小型化が強く要求されるハイブリッド電気自動車及び電気自動車、電動コンプレッサ、電動パワーステアリング、エレベータを含めたあらゆるモータ駆動装置、また風力発電システムなどの発電システム等々に好適である。
1 直流電源
2 インバータ回路群
3 遮断回路群
4 制御回路
5 モータ
6 位置検出器
20a、20b、20c 3相インバータ回路
30a、30b、30c 遮断回路
32a、32b、32c 遮断回路
50a、50b、50c 巻線
Up1、Ud1 スイッチング素子
Vp1、Vd1 スイッチング素子
Wp1、Wd1 スイッチング素子
C1 平滑コンデンサ
SU1、SV1、SW1 スイッチ

Claims (10)

  1. 直流電源から電力供給を受けて、独立した複数系統の励磁巻線を備えたモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    前記複数系統それぞれに対応する複数の電力変換器と、制御回路とを含み、
    前記各電力変換器は、インバータ回路と、前記対応する励磁巻線と当該インバータ回路との間に介挿される遮断回路と、温度検出器とを含み、
    前記複数のインバータ回路は、前記直流電源に直列に接続されており、各インバータ回路は、短絡状態でない場合に、対応する系統の励磁巻線に電力供給し、
    前記制御回路は、前記モータの動作状態を検知して、前記モータの動作状態に応じて定められている個数の電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にし、かつ遮断回路を遮断状態にすることで前記直流電源の供給電圧を短絡状態でないインバータ回路に供給させ、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超える電力変換器があった場合には、当該電力変換器のインバータ回路を短絡状態にし、かつ当該電力変換器の遮断回路を遮断するとともに、前記温度検出器による検出温度が所定温度を超えていない他の電力変換器のインバータ回路を稼働状態にし、かつ遮断回路を接続状態にする
    モータ駆動装置。
  2. 前記複数のインバータ回路それぞれは、複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成り、
    前記温度検出器は、スイッチング素子それぞれの温度を計測する
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記複数のインバータ回路それぞれは、平滑コンデンサを備え、
    前記温度検出器は、前記平滑コンデンサの温度を計測する
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 前記遮断回路は、複数のスイッチング素子を備え、
    前記温度検出器は、前記スイッチング素子それぞれの温度を計測する
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であり、
    前記励磁巻線は、3相分の巻線が星形結線されてなり、
    前記温度検出器は、各相に係る回路毎の温度を検出し、
    前記制御回路は、いずれかの電力変換器に係るインバータ回路を短絡状態にする場合には、温度検出器による検出温度が所定温度を超えていない少なくとも1相に係る回路を短絡させる
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  6. 前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であって複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成り、
    前記励磁巻線は、3相分の巻線が星形結線されてなり、
    前記制御回路は、3相インバータ回路を短絡状態にする場合に、3相のうち少なくとも1相に係る直列接続されたスイッチング素子それぞれを導通状態にする
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  7. 前記制御回路は、前記複数のインバータ回路のうちの特定のインバータ回路は短絡状態にせず、
    短絡状態にされ得るインバータ回路を構成するスイッチング素子は、前記特定のインバータ回路を構成するスイッチング素子よりも耐圧が低い
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 前記制御回路は、前記複数のインバータ回路のうちの特定のインバータ回路は短絡状態にせず、
    短絡状態にされ得るインバータ回路を構成するスイッチング素子は、前記特定のインバータ回路を構成するスイッチング素子よりも最大電流容量が小さい
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  9. 前記遮断回路は、スイッチング素子により構成され、前記スイッチング素子のオン電圧を計測する電圧検出器を備え、
    前記制御回路は、前記スイッチング素子のオン電圧を用いて、前記スイッチング素子に流れる電流量を検出する
    請求項1記載のモータ駆動装置。
  10. 前記複数のインバータ回路それぞれは、3相インバータ回路であって、複数のスイッチング素子がブリッジ接続して成るブリッジ回路と、平滑コンデンサと、放電抵抗及び放電用スイッチング素子が直列接続して成る放電回路とが並列に接続されて成り、
    前記制御回路は、各インバータ回路を短絡状態にするため前記ブリッジ回路を短絡状態にさせる前に、前記放電用スイッチング素子を所定時間オン状態にすることにより前記平滑コンデンサに蓄積されている電荷を放電する
    請求項1記載のモータ駆動装置。
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