JP5075947B2 - エレベータ - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータに関し、特に、待機状態からの復帰を行う際の技術に関する。
マンションに使われるエレベータは、比較的稼働率が低く、待機状態が長いため、エレベータの更なる省エネルギーのためには待機電力の低減が効果的である。待機電力低減のための手段として、例えば特許文献1では、エレベータの待機中は電力変換器および制御電源回路への電力供給を遮断するものが記載されている。しかし、特許文献1の技術では、待機中に直流平滑回路の電圧が低下し、復帰時にはこれを充電し、エレベータの駆動に必要な電圧に至るまでに時間が必要である。これに対して、特許文献2では、直流平滑回路を別途充電する回路を持つことで、待機状態からの復帰を早めてサービスの低下を抑制している。
また、非特許文献1には、直流平滑回路に電気二重層キャパシタを用い、蓄電デバイスを大容量にしたものが記載されている。また、回生エネルギーを直流平滑回路のキャパシタに蓄電することが記載されている。
特開2001−2335号公報 特開2006−36399号公報
電気二重層キャパシタ蓄電式エレベータのロードレベリング方式(太田圭祐ほか 平成21年電気学会産業応用部門大会 1−84)
しかしながら、特許文献1では、既に説明したように、待機中に直流平滑回路の電圧が低下し、復帰時にはこれを充電し、エレベータの駆動に必要な電圧に至るまでに時間が必要であり、復帰に時間がかかるという問題がある。
また、特許文献2では、待機状態からの復帰は早くなるものの、待機時も直流平滑回路への充電が行われるため、待機電力低減が十分ではないという問題がある。
また、非特許文献1のように、直流平滑回路に大容量のキャパシタを用いた場合は、待機中の直流平滑回路の電圧低下の速度がゆっくりになるので、待機開始から復帰までの時間が短い場合は電圧低下の影響は小さいが、待機開始から長時間経った場合はやはり復帰時に充電するのに時間が必要であり、復帰に時間がかかるという問題がある。また、キャパシタを大容量にすることで、装置の大型化を招くという問題もある。また、回生エネルギーが多いとキャパシタに蓄電しきれず抵抗で消費されるという問題もある。
本発明が解決しようとする課題は、休止時の待機電力を低減するとともに、回生エネルギーの消費を低減し一層の省エネルギーを図ることができるエレベータを提供することである。
尚、上記した課題以外のその他の課題は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
上記の課題を解決するために、本発明におけるエレベータでは、釣り合いおもりを、乗りかごよりも重く、かつ、定格積載時の乗りかご総重量よりも軽い釣り合いおもりとし、閑散時に電源から直流平滑回路への給電を停止させ休止モードとするとともに、休止モードから復帰する際に、インバータのスイッチングを開始させる時の直流平滑回路の直流電圧値が、休止モード中に乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合よりも、乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合の方が低くなるようにインバータの運転開始を制御する。
尚、上記した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、上記した構成以外の本発明の構成の例は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
本発明によれば、休止時の待機電力を低減するとともに、回生エネルギーの消費を低減し一層の省エネルギーを図ることができる。本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
本発明の実施例1の構成を示す図。 本発明の実施例1における待機から復帰する流れを示す図。 本発明の実施例1における直流電圧の変化の様相を示す図。 本発明の実施例2の構成を示す図。 本発明の実施例2における待機から復帰する流れを示す図。 本発明の実施例2における直流電圧の変化の様相を示す図。 本発明の実施例1の構成要素を示す図。 本発明の実施例3の構成要素を示す図。 本発明の実施例4の構成を示す図。
本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。尚、各図および各実施例において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
図1に、本発明の実施例1におけるエレベータの概略構成を示す。エレベータの構成としては一般的なロープ式を例にしており、乗りかご5と乗りかごに定格積載の約半分を乗せた時に釣り合う重さの釣り合いおもり6がロープ7を介してつながれており、これらを巻上機4によって駆動している。尚、釣り合いおもり6の重量は、あくまで一例であり、乗りかご5よりも重く、かつ、定格積載時の乗りかご総重量よりも軽いものを用いることができる。
エレベータ駆動制御装置1は、電源2に接続されており、電源2から主電源スイッチ3,開閉器11及びフィルタリアクトル12を介して電力制限機能付き整流回路13が接続されて、電源からの交流電力を直流電力に変換する。ここでは、電力制限機能付き整流回路13としてサイリスタによる位相制御回路を用いた例を示しており、サイリスタの点弧角によって電源からの給電を制限して、電源投入時など直流電圧が低い状態での突入電流を抑制している。そして、エレベータ駆動制御装置1は、変換された直流電力を、直流平滑回路である直流平滑コンデンサ14により平滑化し、これを直流電源としてインバータ15により可変電圧・可変周波数の交流電力に変換し、エレベータの巻上機4のモータに供給することでエレベータを駆動制御している。直流平滑コンデンサ14としては、非特許文献1のように電気二重層キャパシタを用いてもよいし、他のキャパシタを用いてもよい。
エレベータ駆動制御装置1には、直流平滑コンデンサ14と並列に、回生モードとなった時の過電圧防止としていわゆるブレーキ抵抗161とブレーキスイッチ162が接続される。さらに、ブレーキスイッチ162のオフ時に、ブレーキ抵抗161及びブレーキスイッチ162の配線インダクタンスによる跳ね上り電圧抑制のために、ブレーキ抵抗161と逆並列にダイオード163が接続されている。例えば乗りかご5にほぼ定格積載の乗客が乗った状態で下降する回生モードの場合には、その位置エネルギーにより回生が発生し、直流平滑コンデンサ14の電圧(単に直流電圧と呼ぶ)が上昇する。直流平滑コンデンサ14の定格電圧やインバータ15を構成するスイッチング素子の定格電圧などから考慮した設定値(ブレーキスイッチ投入電圧)まで直流電圧が上昇すると、ブレーキスイッチ制御部182により、ブレーキスイッチ162をオンさせてブレーキ抵抗161が接続されることで、この抵抗により熱としてエネルギーを消費することで直流電圧の電圧上昇を抑制する。また、ブレーキスイッチ制御部182は、直流電圧がブレーキスイッチ投入電圧より低いブレーキスイッチ開放電圧まで下降すると、ブレーキスイッチ162をオフする。
また、電力制限機能付き整流回路13は、給電制御部181により位相制御することで電源からの給電を制限している。図7に、電力制限機能付き整流回路13の構成例を示す。図7では、非特許文献1の図3(c)の例のように、電源2として三相交流電源を、電力制限機能付き整流回路13として三相の位相制御回路を用いた場合を示している。主電源スイッチ3,開閉器11及びフィルタリアクトル12も三相で構成されており、位相制御回路は6個のサイリスタスイッチ1311〜1316で構成されている。エレベータでは三相交流電源から給電していることが多く、最も一般的な構成例である。
電力変換回路制御部18及びエレベータ制御部10には、制御電源171から制御に必要な電力を供給しており、制御電源171は、例えば電源2から図示しない変圧器,整流回路及び平滑回路を介して電力を供給する系統と、直流平滑コンデンサ14から電圧変換回路(DC/DCコンバータ)172を介して電力を供給する系統の2系統を有しており、例えば電源投入直後で直流電圧が低くDC/DCコンバータ172で十分に給電できない状態では電源2から給電し、直流平滑コンデンサ14の電圧がDC/DCコンバータ動作に必要な電圧以上になると電圧変換回路172を介して直流電圧から給電する。また、電圧変換回路172には、電源遮断時に直流平滑コンデンサ14の残留電荷を放電させるための十〜百kΩぐらいの抵抗も接続しており、例えば部品交換時に直流電圧が残っていない構成にしている。
エレベータ制御部10は、エレベータ全体の制御をする部分であるが、ここでは本発明に関連する部分のみ図示している。運転制御部101は、乗りかご5の情報及び各階の乗場呼び情報から所望の運転ができるように電力変換回路制御部18と制御情報のやりとりをする。
エレベータ制御部10は、地下1階から地上N階までの各階の乗場呼び装置8B,81〜8Nからの乗場呼び情報と乗りかご5の位置や積載情報などの状態を示す情報から、次の運転が力行か回生かを運転モード判定部102により判定し、これによりインバータ運転開始制御部103における運転開始電圧VstをV1またはV2に切り替えて、運転開始電圧Vstを直流電圧Vdcと比較して、VdcがVst以上であれば、インバータ制御部183に運転開始信号を送る。なお、インバータ運転開始電圧Vstの切り替えについては図2を用いて後述する。また、エレベータ制御部10の運転モード判定部102では、乗場呼び情報及び乗りかご5の積載情報などの乗りかご5の情報から、ある一定時間(概ね数分以上)利用が無い場合に閑散時を判断できるようにする。
次にエレベータが閑散時の動作について図2を用いて説明する。従来技術の例のように、閑散時(1001)には、休止状態とするために、例えば電磁接触器などの開閉器11を開放し、電力制限機能付き整流回路13及びインバータ15を停止して待機電力の低減を図っている(1002)。これに伴い、電源2から直流平滑コンデンサ14への給電も停止される。この状態でもエレベータ制御部10は一部の機能が継続しているため、運転時に比べれば少ないが電力消費はしているため、直流電圧Vdcが時間とともに低下する(1003)。なお、直流電圧Vdcの低下の進み具合は、直流平滑コンデンサ14の容量,電圧により変わり、非特許文献1の例のように電気二重層キャパシタなどを接続している場合には、かなり緩やかになる。
なお、図示はしていないが、電源2からの給電が長く停止している時に、直流電圧Vdcが電圧変換回路172が動作できない電圧程度まで低下した際には、開閉器11を投入して制御電源171を介して電源2から給電させることで対応する。
例えば、図1に示すように乗りかご5が1階に停止した状態で休止していた状態で、これよりも上方にあるk階で乗場呼びが発生した場合(1004)を考える。これによって、エレベータの運転が再開されるため、開閉器11を投入するとともに電力制限機能付き整流回路13を起動して直流平滑コンデンサ14を充電させる(1005)。これにより直流電圧Vdcは上昇する(1006)。
一方、運転モード判定部102においては、休止から復帰する時の運転が力行か回生かを判定(1007)し、インバータ15の運転開始電圧VstをV1またはV2に切り替える。ここでは、休止からの復帰であるため乗りかご5は空であり、乗りかご5の待機階(1階)からそれよりも上方のk階に空の乗りかご5が上昇して、空の乗りかご5に比べて重い釣り合いおもり6が下降するため、回生モードとなるため、インバータ15の運転開始電圧Vst=V1とする(1008a)。一方、反対に休止から復帰する時の運転が、例えば休止状態で乗りかご5の待機階よりも下の階で乗場呼びがあった場合などのように空の乗りかご5が下降する場合には、力行モードとなるため、インバータ15の運転開始電圧Vstを、V1より高いV2に設定する(1008b)。ここでは、インバータ15の運転開始電圧Vstを、休止から復帰する際にインバータの起動時に回生モードとなるか力行モードとなるかによってV1かV2かを切り替えているが、その理由については後述する。
インバータ制御部183では、直流平滑コンデンサ14への充電により直流電圧Vdcが上昇(1006)し、インバータ15の運転開始電圧Vst以上(Vdc≧Vst)になると(1009)、インバータ15を運転開始するとともにエレベータのブレーキを開放して(1010)、乗りかご5の昇降が開始される(休止からの復帰)。
なお、通常エレベータは乗りかご5と釣り合いおもり6との質量差により、ブレーキ開放の瞬間に動いてしまうのを抑止するため、ブレーキ開放前にインバータ15からの給電により巻上機4にトルクをかけておく起動補償がなされる。今回の例のように空の乗りかご5が上昇する回生モードでの乗場呼びでも、起動補償の期間は力行モードとなるため、V1よりも高い直流電圧が必要となる。ここでは、休止状態で待機している空の乗りかご5が他の階で呼ばれて動く場合には、乗客が居ないので、ブレーキ開放直後に急発進の状態になっても問題ないため、乗りかご5が空の状態では起動補償をしないことにした。これにより、回生モードの場合にはインバータ5の運転開始電圧Vstを力行モードの場合に比べて低くすることができる。
また、乗りかご5の乗客を知る手段として、最近ではかご内の質量を測るセンサの他にカメラによる画像認識等が普及しており、乗客の有無を確実に検知できるようになっているため、休止状態からの復帰以外でも、空の乗りかご5であることが検知できている場合には、起動補償をしないようにしてもよい。
図3に、直流電圧Vdc,開閉器11の投入指令,電力制限機能付き整流回路13の動作指令,インバータ15の運転許可,ブレーキスイッチ162の投入指令,トルク指令及び速度指令の概略変化を示す。時刻t0において、エレベータ制御部10の運転制御部101は、直前のエレベータ運転から一定時間が経過したことにより閑散時と判断して、開閉器11をオフするとともに電力制限機能付き整流回路13の動作を停止させ、休止モードに入る。これによって、休止時の待機電力を低減することができる。また、図示していないが待機中にはインバータ15の運転も停止させる。
電源2からの給電が停止したため、直流電圧Vdcが低下していき、時刻t1でVdc<V2となるため、インバータ15はそのままでは運転を再開できなくなる(図中、インバータ15の運転許可の信号がオフになる)。
長時間電源を遮断して直流電圧が低下している状態の時刻t2で、乗りかご5が待機している階よりも上方にあるk階で乗場呼びが発生した場合を想定する。乗場呼びにより、エレベータ制御部10の運転制御部101は、待機から復旧するため開閉器11を投入し、電力制限機能付き整流回路13も動作させる。これにより、直流平滑コンデンサ14が充電されて、直流電圧Vdcが上昇する。このとき、運転モード判定部102では、待機していた空の乗りかご5が上昇する回生モードと判定し、インバータ運転開始制御部103は、運転開始電圧Vst=V1(但し、V1はV2よりも低い電圧)に切り替える。
時刻t3で、直流電圧Vdc≧運転開始電圧Vst(V1)となるため、インバータ15の運転許可がオンとなり、インバータ制御部183によりインバータ15の運転が開始され、トルク指令や速度指令に応じてインバータ15がスイッチング制御される。このとき、乗客が居ないため、起動補償をしない状態でブレーキ開放し速度指令に応じて乗りかご5が動く。尚、速度指令は停止直後及び一定速度になる直前には加速度を緩やかにするのが通例であるが、図では簡略化して直線で示している。
尚、インバータ15の運転開始電圧VstをV2にしたままの場合には、図3のt3〜t4に点線で示すような直流電圧Vdcの変化となり、インバータ15の運転開始時刻はt4となるため、動き出すのが遅くなり、乗客が待っているk階に到着するのがt3で動き出す場合に比べて遅くなる。すなわち、力行モードの場合には、トルクが必要なので、運転開始電圧VstをV2とする必要があるが、回生モードの場合には、力行モードの場合に比べてトルクを必要としないので、運転開始電圧Vstを力行モードの場合に必要なV2の場合に比べて低いV1とすることができ、これによって、インバータ15の運転開始時刻を時刻t4よりも早い時刻t3にできるので、待機状態からの復帰を早くすることができる。
また、インバータ15の運転開始直後は、直流電圧Vdcの上昇が抑えられるが、速度が上がるにつれて、空の乗りかご5よりも重い釣り合いおもり6が下降することにより発生する回生電力が大きくなり、さらに電圧が上昇する。時刻t5において、直流電圧Vdcがブレーキスイッチ投入設定電圧Vdon以上になり、ブレーキスイッチ162が投入され、余分な回生電力が熱として消費される。これにより直流電圧Vdcが低下する。速度が減速され回生電力も減少してくると、時刻t6において、直流電圧Vdcがブレーキスイッチ開放設定電圧Vdoff以下となるため、ブレーキスイッチ162が開放される。なお、ブレーキスイッチ162の投入時の直流電圧の変化はブレーキ抵抗161の抵抗値によって変わり、また、VdonやVdoffなどの電圧設定値によって時刻t6は変わってくる。
その後、時刻t7においてk階に乗りかご5が到着し、乗ってきた乗客の行先登録に応じて昇降することになる。なお、この後に回生モードだったとしても起動補償を行うため、運転開始電圧VstをV2の設定に戻す。
このような構成にすることで、休止時に待機電力を低減することができるとともに、休止から復帰する際に、エレベータが待機している階より上方の階での乗客の呼びに対して、時刻t4と時刻t3との差だけ時間を短縮することができる。また、インバータ15の運転開始電圧Vstの設定値をV2に比べて低いV1にすることで、直流電圧VdcがV1からVdonになるまでに直流平滑コンデンサ14に蓄えられるエネルギーがV2からVdonに蓄積されるエネルギーよりも大きいため、ブレーキ抵抗161で消費されるエネルギーを低減することができ、エレベータの省エネに寄与することができる。
一般的なエレベータでは朝夕の時間帯を除くと利用頻度が低く、閑散状態になることが多いので、この場合に基準階として1階で待機していることが多い。この時に地上のどこかの階で乗客が居た場合に待ち時間の短縮及び消費エネルギーの低減の効果が期待できる。
尚、実施例1においては、電力制限機能付き整流回路13は、電力制限機能付きであることは必須ではないので、一般的な整流回路13の構成でもよい。
また、起動補償を行わないようにすることは必須ではなく、行うようにしても良い。但し、その場合は多少電力を消費することになるが、Vst=V2のままとした場合に比べれば省エネルギーとなっている。
図4に、本発明の実施例2におけるエレベータの概略構成を示す。ほとんどが図1と同じであるが、この例では、運転モード判定部102では、待機状態から復帰する際の運転モードを判定してインバータ15の運転開始電圧Vstの設定値をV1またはV2に切り替えるとともに、給電制御部181に指令を送り、電流の指令を変えている。
図5にこのときの流れを、図6に直流電圧Vdcなどの変化の様相を示す。図5において図2と異なるのは、運転モード判定(1007)により、回生時はインバータ15の運転開始電圧Vst=V1にするとともに、充電電流Iso=I1として(1008c)、力行時はインバータ15の運転開始電圧Vst=V2にする(V1<V2)とともに、充電電流Iso=I2と(I1<I2)する(1008d)。
図6において、図3と異なる点を説明すると、時刻t2でk階からの呼びが発生した場合には、実施例1と同様に回生モードとなるため、インバータ15の運転開始電圧Vst=V1に設定するとともに、電力制限機能付き整流回路13の充電電流IsoをI1まで制限して小さくすることで、電源2からの電力を低減することが可能である。この場合には、直流電圧Vdcの上昇が制限しない場合に比べて緩やかになり、V1に達するのが、通常通りインバータ15の運転開始電圧V2に設定し充電電流Iso=I2にした場合の時刻t4と同じとなるため、インバータ15の運転開始時刻およびk階に到着する時刻t10は変わらず時間短縮はしていないが、電源2からの供給電力を低減しているとともに、ブレーキ抵抗161での消費電力を低減する効果はあるので、エレベータの省エネに寄与することができる。尚、充電電流Isoの制限を図6の場合よりもゆるくしてやることで、回生モードにおけるインバータ15の運転開始時刻を時刻t3から時刻t4の間に設定することも可能であり、その場合は起動時間を短縮する効果も得られる。
図8に、本発明の実施例3における構成要素を示す。図8は、電源2として、三相交流電源を、電力制限機能付き整流回路13として、非特許文献1の図3(b)の例のようにダイオード整流回路に昇圧チョッパ回路を組み合わせた構成である。整流回路は6個のダイオード(1321〜1326)とフィルタコンデンサ133で構成されており、昇圧チョッパ回路はチョッパスイッチ134,逆並列ダイオード136,チョッパリアクトル135及び極性制限ダイオード137で構成されている。
図7の位相制御回路は制御信号が6個必要であったのに対して、図8の場合の制御信号はチョッパスイッチ134の1個だけであり、信号系が簡素化される。
図9に、本発明の実施例4における構成を示す。ここでは、電源2は単相電源を用い、電力制限機能付き整流回路13にはサイリスタ1311〜1314による位相制御回路を用いている。また、直流平滑コンデンサの部分に、電気二重層キャパシタを複数直列接続し、ここでは、5直列(1411〜1415)としている。電気二重層キャパシタは一般的な電解コンデンサ等に比べて静電容量が大きいため、電源が三相ではなく単相でも直流電圧の脈動を抑制することが可能である。一方、直列間の電圧分担が均等になるように例えば並列抵抗(1421〜1425)が接続されて、静電容量に差があっても不均等を抑制する構成となっていることが多い。静電容量が大きいため、電源遮断中の電圧低下も緩やかであるが、電圧分担均等化の抵抗もあるため、ある程度の時間電源を遮断していると直流電圧は低下するため、復帰時には充電する必要があり、そのときに図3のようにすることで復帰に要する時間を短縮することが可能である。
また、回生時の直流電圧の増加も静電容量が大きいので緩やかではあるが、ブレーキ抵抗161での電力消費を低減するために静電容量を大きくすると、電気二重層キャパシタが大きくなり装置の大型化を招くため、図3や図6のように回生モードとなる運転の起動時に、低い直流電圧とすることで省エネにつながる。
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの各実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、それぞれの実施例で説明した構成は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いても良い。
1 エレベータ駆動制御装置
2 電源
3 主電源スイッチ
4 巻上機
5 乗りかご
6 釣り合いおもり
7 ロープ
8B,81,82,8k,8N 乗場呼び装置
10 エレベータ制御部
11 開閉器
12 フィルタリアクトル
13 電力制限機能付き整流回路
14 直流平滑コンデンサ
15 インバータ
18 電力変換回路制御部
101 運転制御部
102 運転モード判定部
103 インバータ運転開始制御部
151 電流センサ
161 ブレーキ抵抗
162 ブレーキスイッチ
163 ダイオード
171 制御電源
172 電圧変換回路
181 給電制御部
182 ブレーキスイッチ制御部
183 インバータ制御部

Claims (5)

  1. 乗りかごと、前記乗りかごにロープを介してつながれた釣り合いおもりと、前記乗りかごを駆動する巻上機と、前記巻上機を駆動するエレベータ駆動制御装置とを有するエレベータにおいて、
    前記釣り合いおもりは、前記乗りかごよりも重く、かつ、定格積載時の乗りかご総重量よりも軽い釣り合いおもりであり、
    前記エレベータ駆動制御装置は、電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記直流電力を交流電力に変換して前記巻上機に供給するインバータと、前記整流回路と前記インバータとの間に設けられた直流平滑回路と、エレベータ制御部とを有し、
    前記エレベータ制御部は、閑散時に前記電源から前記直流平滑回路への給電を停止させ休止モードとする運転制御部と、前記休止モードから復帰する際に、前記インバータのスイッチングを開始させる時の前記直流平滑回路の直流電圧値が、前記休止モード中に前記乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合よりも、前記乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合の方が低くなるように前記インバータの運転開始を制御するインバータ運転開始制御部とを有することを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1において、前記休止モードから復帰する際に、前記休止モード中に前記乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合よりも、前記乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合の方が、前記直流平滑回路への給電開始から前記インバータのスイッチングを開始させるまでの時間が短いことを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項2において、前記休止モードから復帰する際に、前記休止モード中に前記乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合と前記乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合とで、前記直流平滑回路への給電電流の大きさが同じであることを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1において、前記休止モードから復帰する際に、前記休止モード中に前記乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合と前記乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合とで、前記直流平滑回路への給電開始から前記インバータのスイッチングを開始させるまでの時間が同じであることを特徴とするエレベータ。
  5. 請求項1,2,4の何れかにおいて、前記休止モードから復帰する際に、前記休止モード中に前記乗りかごが待機している階より下の階で乗場呼びがあった場合よりも、前記乗りかごが待機している階より上の階で乗場呼びがあった場合の方が、前記直流平滑回路への給電電流の大きさが小さいことを特徴とするエレベータ。
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