JP5067073B2 - 液滴噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
従来から、液滴を噴射する液滴噴射装置として、ノズルからインクの液滴を記録用紙等の被記録媒体に対して噴射することにより、印刷用紙等に文字や画像を記録する、インクジェット記録装置が知られている。一般的なインクジェット記録装置は、複数のノズルを有するインクジェットヘッド(液滴噴射ヘッド)と、インクを貯留するとともにインクジェットヘッドに接続されるインクカートリッジとを備えている。そして、インクジェットヘッドにおいて複数のノズルからインクの液滴が噴射されることによりインクが消費されると、インクカートリッジからインクジェットヘッドに対してインクが供給される。
ところで、インクジェットヘッドとインクカートリッジとを接続する流路(インク供給流路)においては、インクカートリッジの交換などの要因によって外部から気泡が混入することがある。このようなインク供給流路に混入した気泡が、インクとともにインクジェットヘッドへ流れていくと、ノズルでのインクの噴射不良を引き起こす虞がある。そこで、従来から、インクジェットヘッドのノズルから吸引ポンプ等によってインクを吸引することにより、インクジェットヘッドの上流側のインク供給流路内に存在する気泡を、インクとともにノズルから排出するように構成されたものが提案されている。
例えば、特許文献1のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドとインクカートリッジとを接続するインク供給流路の途中に、インクの圧力変動を吸収するためのダンパ室が設けられている。そして、このダンパ室にある程度の気泡が溜まったときには、吸引ポンプによりノズルからインクの吸引を行って、インクジェットヘッドの上流側に位置するダンパ室の気泡を、ノズルから排出するように構成されている。
特開2005−199600号公報
しかし、前述した特許文献1のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドよりもさらに上流側に位置するダンパ室内の気泡を、インクジェットヘッドのノズルから排出するためには、かなり強い吸引力で吸引しなくてはならず、この気泡とともにノズルから排出されるインクの量がかなり多くなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路内に存在する気泡を、液滴噴射ヘッドのノズルから排出する際に、気泡と同時に排出される液体の量を極力少なくすることが可能な液滴噴射装置を提供することである。
第1の発明の液滴噴射装置は、液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段とを備え、
前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ
前記流動調整部材には、前記低抵抗流路を形成する第1貫通穴と、前記高抵抗流路を形成する、前記第1貫通穴よりも穴面積の小さい第2貫通穴とが設けられていることを特徴とするものである。
液体供給流路内に気泡が存在している状態において、液滴噴射ヘッドのノズルから液滴が噴射されたときには、液体供給流路内に液滴噴射ヘッドへ向かうような液体の流動が生じ、液体供給流路内の気泡は、液体の流れに乗って、流動調整部材に設けられた流路のうち、流路抵抗の低い低抵抗流路に少し入り込む。しかし、このときの液体供給流路内の液体の流速は比較的遅く、また、複数の流動調整部材が液体の流動方向(流路延在方向)に並べて設けられているため、気泡は流動調整部材にひっかかり、液滴噴射ヘッドまで流れていかない。また、このとき、気泡によって低抵抗流路がほぼ塞がれたとしても、流動調整部材には、低抵抗流路に加えて、低抵抗流路に繋がる高抵抗流路が形成されているため、流路形成部材よりも上流側の液体は高抵抗流路を通って下流側の液滴噴射ヘッドへ流れていく。従って、液滴噴射ヘッドへの液体供給が気泡によって止められることはない。
一方、液体供給流路内の気泡を排出するために、吸引手段によってノズルからの液体の吸引が行われたときには、液滴噴射ヘッド側の液体圧力が大きく低下して、液体供給流路内の流速が大きくなる。すると、気泡は複数の流動調整部材にそれぞれ設けられた低抵抗流路を通過して液滴噴射ヘッドへ到達し、さらに、液滴噴射ヘッドのノズルから液体とともに排出される。このとき、液体供給流路内の流速が大きくなることから、流路抵抗の高い高抵抗流路を液体が流れにくくなる。従って、ノズルからの吸引時に液体供給流路から液滴噴射ヘッドへ流れる液体の量が少なくなり、ノズルから気泡とともに排出される液体の量が抑えられる。
また、流動調整部材に形成された第1貫通穴の穴面積が第2貫通穴の穴面積よりも大きいことから、穴面積の大きな第1貫通穴によって低抵抗流路が形成され、穴面積の小さな第2貫通穴によって高抵抗流路が形成される。
の発明の液滴噴射装置は、前記第1の発明において、前記液体供給流路内の前記流路延在方向と直交する面上において、前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記高抵抗流路よりも、流速が大きい領域に配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、液体供給流路内において、低抵抗流路が、高抵抗流路よりも、液体の流速が大きくなる領域に配置されていることから、吸引手段による吸引時に、流動調整部材の低抵抗流路に引き込まれる気泡を下流側に送りやすくなる。
の発明の液滴噴射装置は、前記第1又は第2の発明において、前記液体供給流路は、水平方向に延びる水平部分と、鉛直方向に延びてその上端部において前記水平部分の端部と接続されるとともに、その下端部において前記液滴噴射ヘッドに接続され、さらに、前記複数の流動調整部材が配置された鉛直部分とを有し、
前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記鉛直部分の前記水平部分との接続部分とは反対側に配置され、前記流動調整部材の前記高抵抗流路は、前記流路延在方向と直交する面に沿って、前記低抵抗流路から前記水平部分に近づくように延在していることを特徴とするものである。
液体供給流路の水平部分から流れてきた液体は、複数の流動調整部材が配置されている鉛直部分にその上端部から流れ込み、その大部分は、鉛直部分の、水平部分と反対側の側壁に沿って下方へ流れることから、この水平部分と反対側の側壁付近の流速が大きくなる。また、流動調整部材の低抵抗流路は、鉛直部分の水平部分との接続部分と反対側に配置されており、一方、高抵抗流路は、この低抵抗流路から水平部分に近づくように延在している。そのため、低抵抗流路が配置されている領域においては、高抵抗流路が配置されている領域に比べて、液体の流速が高くなる。従って、吸引手段によるノズルからの液体吸引時に、気泡が低抵抗流路を通って下流側(液滴噴射ヘッド側)へ流れやすくなる。
の発明の液滴噴射装置は、液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、を備え、
前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
前記液体供給流路内の前記流路延在方向と直交する面上において、前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記高抵抗流路よりも、流速が大きい領域に配置されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、液滴噴射ヘッドへの液体供給が気泡によって止められることがなく且つノズルからの吸引時に液体供給流路から液滴噴射ヘッドへ流れる液体の量が少なくなり、ノズルから気泡とともに排出される液体の量が抑えられる。また、液体供給流路内において、低抵抗流路が、高抵抗流路よりも、液体の流速が大きくなる領域に配置されていることから、吸引手段による吸引時に、流動調整部材の低抵抗流路に引き込まれる気泡を下流側に送りやすくなる。
第5の発明の液滴噴射装置は、液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、を備え、
前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
前記流動調整部材は可撓性を有する材料で形成され、前記吸引手段による吸引時に、前記流動調整部材が前記液体供給流路の下流側に変形することにより、前記低抵抗流路及び前記高抵抗流路の流路面積が減少するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、液滴噴射ヘッドへの液体供給が気泡によって止められることがなく且つノズルからの吸引時に液体供給流路から液滴噴射ヘッドへ流れる液体の量が少なくなり、ノズルから気泡とともに排出される液体の量が抑えられる。また、吸引手段による吸引が行われて液滴噴射ヘッド側の液体圧力が低下したときに、流動調整部材が液体供給流路の下流側に変形することで、吸引が行われていないときに比べて、低抵抗流路と高抵抗流路の流路面積が減少する。そして、低抵抗流路の流路面積が減少することで、吸引時における低抵抗流路における液体の流速が大きくなって、気泡が低抵抗流路を通過しやすくなり、より確実に気泡が排出される。また、高抵抗流路の流路面積が減少することで、ノズルからの吸引時に、この高抵抗流路を液体が通過しにくくなり、気泡とともにノズルから排出される液体の量が一層抑えられる。
第6の発明の液滴噴射装置は、前記第5の発明において、前記流動調整部材は、前記低抵抗流路及び前記高抵抗流路によって互いに隔てられた複数のヒレ部を有し、
前記吸引手段による吸引がなされていない状態では、前記複数のヒレ部は、それぞれ、前記流路延在方向と直交する面に対して、上流側に傾斜していることを特徴とするものである。
吸引手段による吸引がなされていない状態では、流動調整部材の複数のヒレ部は、流路延在方向と直交する面に対して、流路上流側に傾斜しており、複数のヒレ部の間の低抵抗流路及び高抵抗流路の流路面積は比較的大きくなっている。一方、吸引手段による吸引が行われて、液体供給流路の下流側(液滴噴射ヘッド側)の圧力が低下すると、複数のヒレ部の姿勢は、流路延在方向と直交する面と平行な状態に近づくため、複数のヒレ部の間の低抵抗流路及び高抵抗流路の流路面積が減少する。
第7の発明の液滴噴射装置は、液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、を備え、
前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
前記流路延在方向に関して隣接する2つの前記流動調整部材に関し、前記低抵抗流路の位置はほぼ一致する一方で、前記低抵抗流路から前記高抵抗流路が延在する方向は、互いに異なっていることを特徴とするものである。
この構成によれば、液滴噴射ヘッドへの液体供給が気泡によって止められることがなく且つノズルからの吸引時に液体供給流路から液滴噴射ヘッドへ流れる液体の量が少なくなり、ノズルから気泡とともに排出される液体の量が抑えられる。また、液体供給流路の延在方向に沿って隣接する2つの流動調整部材に関して、低抵抗流路の位置がほぼ一致して重なることから、複数の低抵抗流路全体の流路抵抗は小さくなり、吸引時に気泡が低抵抗流路を通過しやすくなる。一方、複数の流動調整部材の間で、高抵抗流路はその延在方向が互いに異なっており、重ならないことから、複数の高抵抗流路全体の流路抵抗が大きくなり、吸引時に液体が高抵抗流路を通過しにくくなる。
第8の発明の液滴噴射装置は、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記吸引手段の吸引動作を制御する吸引制御手段を備えており、
前記吸引制御手段は、前記吸引手段による前記ノズルからの液体吸引量を変更することにより、前記液滴噴射ヘッド内の液体を排出する第1吸引モードと、前記液滴噴射ヘッドよりも上流側の前記液体供給流路内の気泡を液体とともに排出する第2吸引モードの、何れか一方を、前記吸引手段に選択的に実行させることを特徴とするものである。
吸引手段による液体吸引量が少ないと、液滴噴射ヘッドよりも上流側の液体供給流路内に存在する気泡は、液滴噴射ヘッドまで到達せず、吸引終了とともに元の位置に戻る。このことを利用して、液滴噴射ヘッド内(特に、ノズル内)の、乾燥によって粘度が増加した液体を排出するための第1吸引モードと、液滴噴射ヘッドよりも上流側の液体供給流路内の気泡をも排出するための第2吸引モードとを、吸引手段の液体吸引量を変更することにより、簡単に切り換えることができる。
液滴噴射ヘッドのノズルから液滴が噴射されたときには、液体供給流路内の気泡は、流動調整部材の低抵抗流路に少し入り込むものの、液体の流速が比較的遅いために、気泡は液滴噴射ヘッドまで流れていかない。また、流路形成部材よりも上流側の液体は高抵抗流路を通って下流側の液滴噴射ヘッドへ流れていくため、液滴噴射ヘッドへの液体供給が気泡によって止められることはない。
一方、吸引手段によってノズルからの液体の吸引が行われたときには、液滴噴射ヘッド側の液体圧力が大きく低下して、液体供給流路内の流速が大きくなるため、気泡は流動調整部材の低抵抗流路を通って液滴噴射ヘッドへ送られ、ノズルから液体とともに排出される。このとき、液体供給流路内の流速が大きいことから、流路抵抗の高い高抵抗流路を液体が流れにくくなる。従って、液滴噴射ヘッドへ流れる液体の量が少なくなり、気泡とともにノズルから排出される液体の量が抑えられる。
また、第1の発明では、流動調整部材に形成された第1貫通穴の穴面積が第2貫通穴の穴面積よりも大きいことから、穴面積の大きな第1貫通穴によって低抵抗流路が形成され、穴面積の小さな第2貫通穴によって高抵抗流路が形成される。
第4の発明では、液体供給流路内において、低抵抗流路が、高抵抗流路よりも、液体の流速が大きくなる領域に配置されていることから、吸引手段による吸引時に、流動調整部材の低抵抗流路に引き込まれる気泡を下流側に送りやすくなる。
第5の発明では、吸引手段による吸引が行われて液滴噴射ヘッド側の液体圧力が低下したときに、流動調整部材が液体供給流路の下流側に変形することで、吸引が行われていないときに比べて、低抵抗流路と高抵抗流路の流路面積が減少する。そして、低抵抗流路の流路面積が減少することで、吸引時における低抵抗流路における液体の流速が大きくなって、気泡が低抵抗流路を通過しやすくなり、より確実に気泡が排出される。また、高抵抗流路の流路面積が減少することで、ノズルからの吸引時に、この高抵抗流路を液体が通過しにくくなり、気泡とともにノズルから排出される液体の量が一層抑えられる。
第7の発明では、液体供給流路の延在方向に沿って隣接する2つの流動調整部材に関して、低抵抗流路の位置がほぼ一致して重なることから、複数の低抵抗流路全体の流路抵抗は小さくなり、吸引時に気泡が低抵抗流路を通過しやすくなる。一方、複数の流動調整部材の間で、高抵抗流路はその延在方向が互いに異なっており、重ならないことから、複数の高抵抗流路全体の流路抵抗が大きくなり、吸引時に液体が高抵抗流路を通過しにくくなる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、インクジェットヘッドから記録用紙に対してインクの液滴を噴射することにより、記録用紙に所望の文字や画像等を記録(印刷)するプリンタに、本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す平面図である。図1に示すように、プリンタ1(液滴噴射装置)は、一方向に沿って往復移動可能に構成されたキャリッジ2と、このキャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3(液滴噴射ヘッド)、及び、サブタンク4a〜4dと、インクを貯留するインクカートリッジ6a〜6dと、インクジェットヘッド3の液滴噴射面に装着される吸引キャップ13と、この吸引キャップ13に接続された吸引ポンプ14(吸引手段)などを備えている。
キャリッジ2は、図1の左右方向(走査方向)に平行に延びる2本のガイド軸17に沿って往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ2には、無端ベルト18が連結されており、キャリッジ駆動モータ19によって無端ベルト18が走行駆動されたときに、キャリッジ2は、無端ベルト18の走行に伴って左右方向に移動するようになっている。
このキャリッジ2には、インクジェットヘッド3と4つのサブタンク4が搭載されている。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動しつつ、その下面(図1の紙面向こう側の面)に設けられたノズル40(図2参照)から、図示しない用紙搬送機構により図1の下方(紙送り方向)に搬送される記録用紙Pにインクの液滴を噴射する。これにより、記録用紙Pに所望の文字や画像等が記録される。
4つのサブタンク4は走査方向に沿って並べて配置されている。これら4つのサブタンク4にはチューブジョイント20が一体的に設けられている。そして、これらのチューブジョイント20に連結された可撓性のチューブ5a〜5dを介して、4つのサブタンク4a〜4dと4つのインクカートリッジ6a〜6dとがそれぞれ接続されている。
4つのインクカートリッジ6a〜6dには、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの、4色のインクがそれぞれ貯留されており、これらのインクカートリッジ6a〜6dは、ホルダ7に着脱自在に装着されている。尚、図1には示されていないが、ホルダ7には、4つのインクカートリッジ6a〜6dが装着されているか否かを検出するカートリッジ検出センサ85(図5参照)が設けられている。このカートリッジ検出センサ85としては、例えば、発光素子と受光素子とを有する光学式センサであって、ホルダ7に装着されたインクカートリッジ6a〜6dによって発光素子からの光が遮断されることにより、その装着状態を検出するものを採用できる。あるいは、ホルダ7にインクカートリッジ6a〜6dが装着されているときに、ホルダ7側に設けられた接点とインクカートリッジ6a〜6d側に設けられた接点とが接触して、両接点が導通することによってインクカートリッジ6a〜6dを検出する、接点式のものであってもよい。
4つのインクカートリッジ6a〜6dに貯留された4色のインクは、サブタンク4a〜4dに一時的に貯留された後、インクジェットヘッド3に供給される。つまり、4つのサブタンク4a〜4dと、これら4つのサブタンク4a〜4dと4つのインクカートリッジ6a〜6dとを接続するチューブ5a〜5dによって、インクジェットヘッド3にインクを供給するインク供給流路が構成されている。
吸引キャップ13は、走査方向に関するキャリッジ2の移動範囲内のうちの、記録用紙Pと対向する印刷領域よりも外側(図1における右側)の領域(以下、メンテナンス位置ともいう)に配置されており、メンテナンス位置にキャリッジ2が移動してきたときに、吸引キャップ13は、インクジェットヘッド3の下面(複数のノズル40が配置された液滴噴射面)と対向する。さらに、吸引キャップ13は、キャップ駆動モータ84(図5参照)によって上方(図1の紙面手前側)に駆動されることで、インクジェットヘッド3の複数のノズル40を覆うことが可能に構成されている。
この吸引キャップ13は、切り替えユニット15を介して吸引ポンプ14と接続されている。そして、吸引キャップ13がインクジェットヘッド3の下面に配置されたノズル40を覆っている状態で、吸引ポンプ14を動作させることにより、ノズル40からインクを吸引して排出する。これにより、乾燥によって粘度が高くなった(増粘した)ノズル40内のインクを排出したり、インクジェットヘッド3のインク流路内、あるいは、さらに上流のサブタンク4内に混入した気泡をインクとともにノズル40から排出したりして、インクジェットヘッド3の液滴噴射性能を回復させることが可能となっている。
尚、本実施形態においては、図1に示すように、吸引キャップ13は、ブラックインクを噴射するノズル40を覆う第1キャップ部13aと、3色のカラーインク(イエローインク、マゼンタインク、及び、シアンインク)を噴射するノズル40を覆う第2キャップ部13bとを備えており、第1キャップ部13aと第2キャップ部13bは互いに隔てられている。また、これら第1キャップ部13aと第2キャップ部13bは、2本のチューブ11a,11bを介して切り替えユニット15にそれぞれ接続され、さらに、この切り替えユニット15が吸引ポンプ14に接続されている。そのため、切り替えユニット15によって、吸引ポンプ14の連通先を、第1キャップ部13aと第2キャップ部13bとの間で切り替えることで、ブラックインクを噴射するノズル40とカラーインクを噴射するノズル40の、何れか一方を選択してインクを吸引することが可能である。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2は、インクジェットヘッド3の一部分の鉛直断面図である。図2に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル40及び圧力室34を含むインク流路が形成された流路ユニット22と、圧力室34内のインクに圧力を付与することにより、流路ユニット22のノズル40からインクを吐出させる圧電アクチュエータ23を備えている。
流路ユニット22は、ステンレス鋼等の金属材料で形成された、キャビティプレート30、ベースプレート31、及び、マニホールドプレート32と、絶縁材料(例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料)で形成されたノズルプレート33を備えており、これら4枚のプレート30〜33は積層状態で接合されている。
キャビティプレート30には圧力室34が形成されている。尚、圧力室34は、図2の紙面垂直方向に複数並べて設けられている。ベースプレート31には、各圧力室34にそれぞれ連通する連通孔35,36が形成されている。また、マニホールドプレート32には、連通穴35を介して複数の圧力室34に連通するマニホールド37と、連通孔36に連なる連通孔39が形成されている。さらに、ノズルプレート33には複数のノズル40が形成され、これら複数のノズル40は、複数の圧力室34に対応して、図2の紙面垂直方向に配列されている。そして、流路ユニット22内には、マニホールド37から圧力室34を経てノズル40に至る個別インク流路41が複数形成されている。
圧電アクチュエータ23は、複数の圧力室34を覆うように流路ユニット22の上面に接合された金属製の振動板50と、この振動板50の上面に配置された圧電層51と、圧電層51の上面に形成された複数の個別電極52とを備えている。
金属製の振動板50は、ヘッドドライバ53によって常にグランド電位に保持されている。また、圧電層51は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、振動板50の上面において複数の圧力室34に跨るように配置されている。複数の個別電極52は、圧電層51の上面の、複数の圧力室34の中央部と対向する領域にそれぞれ配置されている。そして、これら複数の個別電極52は、ヘッドドライバ53によって、グランド電位と、このグランド電位とは異なる所定の駆動電位の何れか一方が付与されるようになっている。
インク吐出時における圧電アクチュエータ23の作用について説明する。あるノズル40からインクの液滴を吐出させる場合には、このノズル40に連通する圧力室34に対応する個別電極52に、ヘッドドライバ53から駆動電位が付与される。すると、駆動電位が付与された個別電極52とグランド電位に保持されている振動板50との間に電位差が生じ、両者に挟まれた圧電層51に厚み方向に平行な電界が発生する。ここで、圧電層51の分極方向が電界方向と同じである場合には、圧電層51は厚み方向に伸びて面方向に収縮する。そして、この圧電層51の収縮変形に伴って、振動板50の圧力室34と対向する部分が圧力室34側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室34の容積が減少することになるから、その内部のインクの圧力が上昇し、圧力室34に連通するノズル40からインクが吐出される。
次に、インクジェットヘッド3にインクを供給するサブタンク4について詳細に説明する。尚、4色のインクをそれぞれ貯留する4つのサブタンク4a〜4dの構造は基本的に同一であるので、そのうちの1つのサブタンクについて以下説明する。
図3は、サブタンク4の鉛直断面図である。このサブタンク4は、合成樹脂材料等で形成されており、このサブタンク4内には、水平方向に沿って延在するインク貯留室60と、このインク貯留室60とインクジェットヘッド3の両方と連通する鉛直流路61が設けられている。
インク貯留室60は、チューブジョイント20に連結されたチューブ5を介してインクカートリッジ6(図1参照)と連通しており、インクカートリッジ6から供給されたインクを一時的に貯留する。
鉛直流路61の上端部は、水平方向に延在するインク貯留室60の出口とほぼ同じ高さに位置しており、この鉛直流路61の上端部とインク貯留室60の出口とが、水平な連通路62を介して連通している。また、鉛直流路61は、下端部においてインクジェットヘッド3と接続されている。尚、インクジェットヘッド3のサブタンク4(鉛直流路61)との接続口には、サブタンク4からインクジェットヘッド3へ流れるインクに混入しているゴミ等を除去するための、フィルタ63が設けられている。
インクカートリッジ6からチューブ5を介してサブタンク4に供給されたインクは、インク貯留室60に一時的に貯留された後、その出口から連通路62を通って鉛直流路61へ水平に流れ出る。さらに、鉛直流路61内において、インクは下方に流れ落ちてフィルタ63を通過し、インクジェットヘッド3へ供給される。
さらに、本実施形態においては、サブタンク4の鉛直流路61内に複数の板状の流動調整部材64が設けられている。後ほど説明するが、本実施形態のプリンタ1は、インクジェットヘッド3の下面に配置された複数のノズル40が吸引キャップ13で覆われた状態で、吸引ポンプ14により複数のノズル40からそれぞれインクを吸引することにより、サブタンク4内に存在する気泡をもインクとともにノズル40から排出することが可能となっている(図8参照)。
そして、以下に説明する複数の流動調整部材64は、吸引ポンプ14によるインク吸引の際には、サブタンク4内の気泡をインクジェットヘッド3に移動させやすくするとともに、記録用紙Pへの画像等の記録のためにノズル40からインクの液滴を噴射する際には、気泡がインクジェットヘッド3へ移動しないように、鉛直流路61の一部分を絞って、インクや気泡の流動を調整するためのものである。
図3に示すように、各流動調整部材64は、合成樹脂材料等で形成された平板状の部材である。そして、複数(例えば、5枚)の流動調整部材64が、鉛直流路61の途中部分(具体的には、連通路62との連通部分のすぐ下の流路部分)から底面(インクジェットヘッド3との接続部分)まで、その流路延在方向である鉛直方向に沿って並べて配置されている。また、板状の流動調整部材64は、その面方向が、鉛直流路61の流路延在方向と直交するように配置されており、さらに、隣接する流動調整部材64の対向面は互いに接している。
また、上下に並べて配置された複数の流動調整部材64のうちの、最も下側に位置する流動調整部材64が、鉛直流路61の底面に当接していることから、鉛直流路61内を下方に流れるインクの流れによって、鉛直流路61内を複数の流動調整部材64が移動してしまうことはない。但し、流動調整部材64の上下方向の移動を規制するための構成は、上述した構成に限られない。例えば、合成樹脂材料等の軟質材料で形成された流動調整部材64が鉛直流路61内に圧入され、やや圧縮された状態で配置されることによって、流動調整部材64が上下方向の移動が規制されてもよい。あるいは、各流動調整部材64に、鉛直流路61の内面と係合する係合部が設けられ、この係合によって、流動調整部材64の上下方向の移動が規制されてもよい。尚、上に例示した構成によって流動調整部材64の上下方向の移動が規制される場合には、流動調整部材64は、必ずしも鉛直流路61の底面に接している必要はなく、鉛直流路61の途中部に複数の流動調整部材64が配置されていてもよい。
図4は、図3のA−A線水平断面図である。図4に示すように、鉛直流路61の流路断面(水平方向断面)の形状は矩形状であり、これに応じて、鉛直流路61内に、その流路延在方向と直交して配置される流動調整部材64の外形も矩形状となっている。また、各流動調整部材64には、矩形長手方向に延びる長穴66と、この長穴66の一端から広がった形状を有する三角穴65が形成されている。ここで、三角穴65(第1貫通穴)の穴面積(図4の水平断面における穴の面積)は、長穴66(第2貫通穴)の穴面積よりも大きくなっている。これにより、各流動調整部材64には、穴面積の大きな三角穴65によって形成された、流路抵抗の小さい低抵抗流路70と、穴面積の小さな長穴66によって形成され、低抵抗流路70に連なるとともにこの低抵抗流路70よりも流路抵抗の大きな高抵抗流路71が設けられている。
また、図3に示すように、水平方向に延在するインク貯留室60の出口と鉛直流路61の上端部とが、水平な連通路62を介して接続されている。そのため、インク貯留室60から鉛直流路61へ流れ込んだインクの大部分は、鉛直流路61内において、インク貯留室60側から見て奥側(図3の左側)の、インク貯留室60との接続部分から離れた位置にある側壁に沿って下方へ流れる。従って、鉛直流路61内においては、このインク貯留室60と反対側の(インク貯留室60から離れた側の)側壁付近において、流速が特に大きくなる。
その上で、図3、図4に示すように、各流動調整部材64の低抵抗流路70(三角穴65)は、鉛直流路61のインク貯留室60との接続部分と反対側(図3の左側)の領域に位置している。一方、高抵抗流路71(長穴66)は、鉛直流路61の流路延在方向と直交する水平面に沿って、低抵抗流路70からインク貯留室60に近づくように延在している。そのため、低抵抗流路70が配置されている領域においては、高抵抗流路71が配置されている領域に比べて、インクの流速が高くなる。
次に、プリンタ1の全体制御を司る制御装置8について説明する。図5は、プリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。図5に示される制御装置8は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、プリンタ1の全体動作を制御する為の各種プログラムやデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を備えている。
さらに、この制御装置8は、記録制御部81と吸引制御部82とを備えている。記録制御部81は、PC等の入力装置80から入力されたデータに基づいて、キャリッジ2(図1参照)を往復駆動するキャリッジ駆動モータ19、インクジェットヘッド3のヘッドドライバ53、記録用紙Pを搬送する用紙搬送機構(図示省略)に含まれる搬送モータ83等を制御して、記録用紙Pへの画像等の記録を行わせるものである。また、吸引制御部82(吸引制御手段)は、吸引キャップ13を昇降駆動するキャップ駆動モータ84や吸引ポンプ14を制御して、インクジェットヘッド3の複数のノズル40からインクを吸引する、インク吸引動作を行わせるものである。
吸引制御部82により制御される吸引ポンプ14のインク吸引動作について、具体的に説明する。
サブタンク4内に気泡が存在している状態で、吸引ポンプ14のインク吸引動作が行われる際に、その吸引ポンプ14によるインク吸引量が少ない(吸引時間が短い)と、サブタンク4内に存在する気泡はインクジェットヘッド3まで到達せず、吸引終了とともに元の位置に戻る。このことを利用して、吸引制御部82は、インク吸引動作として、吸引ポンプ14のインク吸引量を変更することによって、吸引量の少ない第1吸引モードと、吸引量の多い第2吸引モードの、何れか一方のモードを選択することが可能となっている。
長期間にわたってノズル40からインクの液滴が噴射されていない状態が続くと、インクが乾燥することによって、インクジェットヘッド3のインク流路内(特に、ノズル40内)のインクの粘度が高くなる(増粘する)。このようなインクの増粘が生じると、記録用紙Pへの画像等の記録のためにノズル40から液滴を噴射する際に、噴射不良が生じる虞がある。
そこで、ある所定期間にわたってノズル40から液滴が噴射されていない場合には、吸引制御部82は、吸引量の少ない第1吸引モードを選択して吸引ポンプ14に実行させることで、インクジェットヘッド3のインク流路内のインクをノズル40から吸引し、増粘インクを排出する。より具体的には、記録制御部81によりキャリッジ駆動モータ19が制御されて、キャリッジ2とともにインクジェットヘッド3が吸引キャップ13と対向するメンテナンス位置に移動した状態で、吸引制御部82は、キャップ駆動モータ84によって吸引キャップ13を上方に移動させ、この吸引キャップ13によってインクジェットヘッド3の複数のノズル40が覆われた状態にする。さらに、吸引ポンプ14により、比較的少量(短い時間)の吸引を行わせることにより、インクジェットヘッド3内のインクだけを排出させる。
一方で、インクカートリッジ6からインクジェットヘッド3に至る、サブタンク4を含むインク供給流路内には、様々な要因により気泡(エア)が混入することがある。例えば、インクカートリッジ6の交換時には、インクカートリッジ6と接続されるチューブ5の端部からエアが混入しやすい。また、サブタンク4とチューブ5との接続部分などから、長期間にわたってエアが徐々に侵入していくことも十分に考えられる。このようにしてインク供給流路内に混入した気泡は、その浮力によってサブタンク4の上端部に集まり、大きな気泡に成長する。そして、この気泡がサブタンク4からインクとともにインクジェットヘッド3に流れ込んでしまうと、インクジェットヘッド3において液滴の噴射不良が生じる虞がある。
そこで、ホルダ7(図1参照)に設けられたカートリッジ検出センサ85によってインクカートリッジ6の交換が検出されたときや、長期間にわたってサブタンク4の気泡が排出されていないと判断したときには、吸引制御部82は、吸引量の多い第2吸引モードを選択して吸引ポンプ14に実行させることで、サブタンク4内の気泡をインクとともにノズル40から排出する。
具体的には、吸引制御部82は、前述した第1吸引モードと同様に、キャップ駆動モータ84によって吸引キャップ13を上方に移動させ、吸引キャップ13がインクジェットヘッド3の複数のノズル40が覆っている状態で、吸引ポンプ14にインクの吸引を行わせるが、その際の、ノズル40から吸引するインクの量(吸引量)を第1吸引モードよりも多くする(吸引時間を長くする)。そして、インクジェットヘッド3内のインク流路の容積以上のインクをノズル40から吸引することで、サブタンク4内の気泡がインクとともにインクジェットヘッド3内に引き込まれることになり、さらに、その気泡は、インクジェットヘッド3内のインク流路を通ってノズル40から排出される。
ところで、上述した第2吸引モードにおいて、吸引ポンプ14によってノズル40からインクを吸引するだけでは、サブタンク4の内面にへばりつくように付着した気泡を完全に排出することは、実際には難しい。しかし、そのために、第2吸引モードの吸引を強く(吸引量を多く)すれば、ノズル40からのインク排出量、即ち、無駄に捨てることとなるインクの量が増加する。
しかし、本実施形態のプリンタ1においては、前述したように、サブタンク4の鉛直流路61内に、複数の流動調整部材64が配置されている。そして、これら複数の流動調整部材64によって、インク吸引動作時には、サブタンク4内の気泡のインクジェットヘッド3への流動が促進されるようになっている。その一方で、通常の液滴噴射時(記録用紙Pに画像等を記録するために液滴を噴射する場合)には、サブタンク4内の気泡がインクジェットヘッド3に流れ込まないように、複数の流動調整部材64によって気泡の流れが規制されるようになっている。
この流動調整部材64の作用について、図6〜図8を参照して説明する。図6に示すように、インクカートリッジ6からインクジェットヘッド3に至るインク供給流路内に混入した気泡は、その浮力によって上方に浮き上がり、特に、サブタンク4内に形成された鉛直流路61の、インク貯留室60との接続部分(上端部)に大きな気泡86となって滞留する。
このように、サブタンク4内に気泡86が滞留している状態で、図7に示すように、インクジェットヘッド3によって、ノズル40からの通常の液滴噴射動作(記録用紙Pへの記録動作)が行われたときには、サブタンク4内にインクジェットヘッド3へ向かうようなインクIの流れが生じ、気泡86は、このインクIの流れに乗って、流動調整部材64に設けられた流路抵抗の低い低抵抗流路70に少し入り込む。
しかし、このときのノズル40からのインクIの排出量は少ないために、鉛直流路61内のインク流速は比較的遅く、また、複数の流動調整部材64がインクの流動方向(流路延在方向)に並べて設けられているため、気泡86は流動調整部材64にひっかかり、インクジェットヘッド3まで流れていかない。また、このときに、気泡86によって低抵抗流路70がほぼ塞がれたとしても、流動調整部材64には、低抵抗流路70に加えて、低抵抗流路70に繋がる高抵抗流路71が形成されているため、流路形成部材よりも上流側のインクIは、高抵抗流路71を通って下流側のインクジェットヘッド3へ流れていく。従って、インクジェットヘッド3へのインク供給が、気泡86によって止められることはない。
一方、吸引制御部82により第2吸引モードが選択されて、サブタンク4内の気泡86を排出するために、図8に示すように、吸引ポンプ14によってノズル40からのインクの吸引動作が行われたときには、図7に示す液滴噴射時よりも多量のインクIがノズル40から排出されるため、インクジェットヘッド3側のインク圧力が大きく低下し、鉛直流路61内のインク流速が大きくなる。すると、その流速の大きいインクの流れに乗って、気泡86は、複数の流動調整部材64にそれぞれ設けられた低抵抗流路70を通過してインクジェットヘッド3まで移動し、さらに、ノズル40からインクIとともに排出される。
このとき、鉛直流路61内のインク流速が大きくなることから、流路抵抗の高い高抵抗流路71をインクが流れにくくなる。そのため、サブタンク4の鉛直流路61からインクジェットヘッド3へ流れるインクIの量が少なくなることから、気泡86とともにノズル40から排出されるインクIの量が抑えられる。
尚、吸引制御部82により、インクジェットヘッド3のインク流路内(特に、ノズル40内)の増粘インクを排出するための第1吸引モードが選択された場合でも、瞬間的にノズル40から多量のインクが排出されることから、鉛直流路61内の流速は大きくなり、気泡86はある程度は下方へ移動する。しかし、この第1吸引モードにおけるノズル40からのインク吸引量は、ノズル40に溜まった増粘インクを排出する程度の量であればよく、気泡86の排出のための第2吸引モードのインク吸引量と比べて十分小さくてよい。そのため、吸引ポンプ14の吸引によって、鉛直流路61内を気泡86が下方へ移動したとしても、気泡86はインクジェットヘッド3までには至らず、吸引ポンプ14が停止すると、再び鉛直流路61の上端部に戻る。つまり、第1吸引モード選択時には、気泡86がインクジェットヘッド3へ送られることはない。逆に言えば、第1吸引モードにおけるインク吸引量は、鉛直流路61の容積等を勘案し、気泡86がインクジェットヘッド3まで移動しない程度の吸引量に設定されればよい。
また、先にも少し触れたが、図4に示すように、鉛直流路61内において、流動調整部材64の低抵抗流路70(三角穴65)は、高抵抗流路71(長穴66)よりも、インクの流速が大きい領域に位置している。そのため、吸引ポンプ14によるノズル40からのインク吸引時に、鉛直流路61の上端部に滞留する気泡86が、複数の流動調整部材64の低抵抗流路70を通過しやすくなり、気泡86の排出が一層確実になる。
次に、前記実施形態に種々の変形を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]流動調整部材の形状(低抵抗流路や高抵抗流路を形成する貫通穴の形状や位置等)は、前記実施形態(図5参照)のものに限られるものではなく、以下のような変更が可能である(変更形態1〜4)。
(変更形態1)
鉛直流路61の、インク貯留室60との接続部分からある程度離れた位置においては、鉛直流路61の側壁から最も離れた、中央部における流速が一番大きくなる。そのため、このような位置に複数の流動調整部材64Aが設けられる場合には、図9、図10に示すように、流動調整部材64Aの中央領域に、気泡を通過させる低抵抗流路70Aを形成する大きな貫通穴65Aが配置され、この貫通穴65Aの周囲の領域に、高抵抗流路71Aを形成する貫通穴66A(長穴)が配置されることが好ましい。
尚、低抵抗流路70Aを形成する貫通穴65Aの形状は、前記実施形態の三角穴形状に限られず、図10に示すような円形形状であってもよい。また、楕円形、矩形等、様々な形状を採用することもできる。また、高抵抗流路71Aを形成する貫通穴66Aの形状も長穴形状に限られるものではなく、この貫通穴66Aによって形成される高抵抗流路71Aが、低抵抗流路70Aよりも流路抵抗が高くなるような形状であれば、様々な形状を採用できる。
また、1つの流動調整部材64Aに設けられる高抵抗流路71Aは1つである必要はなく、図10に示すように、2つの高抵抗流路71Aが設けられてもよい。この場合、鉛直流路61内においてインクが偏って流れることがないように、2つの高抵抗流路71Aは、低抵抗流路70Aに対して対称な位置に設けられることが好ましい。
(変更形態2)
前記実施形態においては、隣接する流動調整部材64の対向面が接した状態で、複数の流動調整部材64が鉛直流路61の流路延在方向に沿って配置されている(図3参照)が、複数の流動調整部材の、少なくとも、流路形成用の貫通穴が設けられた部分が、流路延在方向に関して隙間を空けて配置されていてもよい。例えば、図11に示すように、変更形態2の流動調整部材61Bは、低抵抗流路70Bと高抵抗流路71Bをそれぞれ形成する2種類の貫通穴が設けられた水平板部87と、水平板部87の外周部に一体的に設けられた筒部88とを有する。そして、流路延在方向(鉛直方向)に隣接する2つの流動調整部材61Bは、それらの筒部88において互いに接しているが、筒部88の内側に配置された水平板部87においては互いに接していない。即ち、複数の流動調整部材61Bの水平板部87は、流路延在方向に関して間隔を空けて配置されている。
(変更形態3)
図12は、変更形態3の鉛直流路の一部分を拡大した図である。図12に示すように、複数の流動調整部材64Cが、サブタンク4Cの鉛直流路61Cの流路延在方向に関して、間隔を空けて配置されている。尚、この変更形態3においては、複数の流動調整部材64Cは、合成樹脂材料等によって一体成形されている。また、複数の流動調整部材64Cは、鉛直流路61Cの途中部に配置されているが、各々の流動調整部材64Cは、鉛直流路61C内への圧入、あるいは、鉛直流路61Cの内面との係合等によって、その上下方向の移動が規制されるようになっている。
図13は、図12のC−C線水平断面図である。図13に示すように、この変更形態3においては、鉛直流路61Cの流路断面形状は円形であり、この鉛直流路61C内に配置される流動調整部材64Cの外形形状の円形である。また、流動調整部材64Cの中央領域には低抵抗流路70Cを形成する円形の貫通穴65Cが設けられ、貫通穴65Cの周囲領域には、中央の貫通穴65Cに連なるとともに、それぞれ高抵抗流路71Cを形成する3つの長穴66Cが径方向外側へ延在している。尚、この変更形態3においても、鉛直流路61C内においてインクが偏って流れることがないように、インクが流れる3つの高抵抗流路71Cは、周方向に関して等間隔(図13では120°の位相間隔)に配置されることが好ましい。
さらに、図13に示すように、鉛直流路61Cの流路延在方向に関して隣接する、2つの流動調整部材64Cに関し、各々の中央領域に設けられた低抵抗流路70Cの位置はほぼ一致する一方で、低抵抗流路70Cから3つの高抵抗流路71Cが延在する方向は、60°ずれている(図13に実線で示される、紙面手前側の流動調整部材64Cの長穴66Cと、破線で示される、紙面向こう側の流動調整部材64Cの長穴66C)。この構成によれば、複数の流動調整部材64Cにそれぞれ設けられた複数の低抵抗流路70C全体の流路抵抗は小さくなり、吸引ポンプ14によるノズル40からの吸引時に気泡が低抵抗流路70Cを通過しやすくなる。一方、流路延在方向に関して隙間を空けて隣接する流動調整部材64Cの間で、高抵抗流路71Cはその延在方向が互いに異なって、流路延在方向から見たときに重ならない。そのため、複数の高抵抗流路71C全体の流路抵抗は大きくなって、吸引時に高抵抗流路71Cをインクが流れにくくなるため、ノズル40からのインクの排出が一層抑制される。
(変更形態4)
図14、図15に示す変更形態3においては、先ほど説明した変更形態3とは異なり、吸引ポンプ14による吸引がなされていない状態では、流動調整部材64Dは、サブタンク4Dの鉛直流路61Dの流路延在方向と直交する水平面に平行でなく、水平面に対して少し上流側に向けて傾斜している点で異なっている。
より詳細には、図15に示すように、流動調整部材64Dは、3つの高抵抗流路71Dをそれぞれ形成する3つの長穴66Dによって隔てられた3つのヒレ部90を有する。これら3つのヒレ部90は、低抵抗流路70Dを形成する貫通穴65Dの周囲領域において、周方向に関する等間隔位置に配置されている。また、流動調整部材64Dは、合成樹脂材料等の可撓性を有する材料で形成されており、そのために、貫通穴65D及び長穴66Dで分離された3つのヒレ部90の先端部は、上下に撓むように変形することが可能である。そして、図14に示すように、吸引ポンプ14による吸引がなされていない状態では、3つのヒレ部90は、流路延在方向と直交するである水平面に対して、上流側(上方)に傾斜している。このとき、3つのヒレ部90の間の低抵抗流路70D及び高抵抗流路71Dの流路面積は比較的大きいものとなっている。
そして、吸引ポンプ14によるノズル40からのインク吸引がなされると、複数の流動調整部材64Dの下流側の圧力が低下し、複数の流動調整部材64Dには、上流側から流れるインクによって下向きの力が作用する。このとき、図16に示すように、各流動調整部材64Dの3つのヒレ部90がそれぞれ押し下げられて、下流側(鉛直下方)に撓み変形し、ヒレ部90の姿勢は水平面と平行な状態に近づく。すると、図17に示すように、ヒレ部90の間の低抵抗流路70D及び高抵抗流路71Dの流路面積が減少する。従って、低抵抗流路70Dにおいてはインクの流速が速くなって気泡がさらに通過しやすくなる。また、高抵抗流路71Dにおいては流路抵抗がさらに大きくなるため、インクが高抵抗流路71Dを通過して下流側へ流れるのがさらに抑制される。
2]インクカートリッジからインクジェットヘッドに至るインク供給流路において、流動調整部材が設けられる流路部分は、鉛直方向に延びる流路である必要は必ずしもない。即ち、鉛直方向に対してある角度傾いた流路内に流動調整部材が設けられた場合や、さらには、水平方向に延びる水平流路内に流動調整部材が設けられた場合においても、流路内の気泡やインクの流れを調整するという作用・効果が得られる。
以上説明した実施形態は、本発明を、記録用紙にインクを噴射して画像等を記録するインクジェット式のプリンタに適用したものであるが、本発明の適用対象は、このようなプリンタに限られず、様々な種類の液体をその用途に応じて対象に噴射する、種々の液滴噴射装置に本発明を適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成を示す平面図である。 インクジェットヘッドの一部分の鉛直断面図である。 サブタンクの鉛直断面図である。 図3のA−A線断面図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 サブタンク内に気泡が滞留している状態を示す、サブタンクの鉛直断面図である。 液滴噴射時におけるサブタンク内の状態を示す、サブタンクの鉛直断面図である。 ノズルからのインク吸引時におけるサブタンク内の状態を示す、サブタンクの鉛直断面図である。 変更形態1のサブタンクの鉛直断面図である。 図9のB−B線断面図である。 変更形態2のサブタンクの鉛直断面図である。 変更形態3のサブタンクの、鉛直流路の一部分における鉛直断面図である。 図12のC−C線断面図である。 変更形態4のサブタンク(ノズル吸引が行われていない状態)の、鉛直流路の一部分における鉛直断面図である。 図14のD−D線断面図である。 変更形態4のサブタンク(ノズル吸引中の状態)の、鉛直流路の一部分における鉛直断面図である。 図16のE−E線断面図である。
符号の説明
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
4 サブタンク
5 チューブ
8 制御装置
14 吸引ポンプ
40 ノズル
60 インク貯留室
61,61C,61D 鉛直流路
64,64A,64B,64C,64D 流動調整部材
65 三角穴
65A ,65C,65D 貫通穴
66,66C,66D 長穴
70,70A,70B,70C,70D 低抵抗流路
71,71A,71B,71C,71D 高抵抗流路
82 吸引制御部
90 ヒレ部

Claims (8)

  1. 液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、
    前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、
    前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、
    を備え、
    前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
    各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ
    前記流動調整部材には、前記低抵抗流路を形成する第1貫通穴と、前記高抵抗流路を形成する、前記第1貫通穴よりも穴面積の小さい第2貫通穴とが設けられていることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 前記液体供給流路内の前記流路延在方向と直交する面上において、前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記高抵抗流路よりも、流速が大きい領域に配置されていることを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記液体供給流路は、
    水平方向に延びる水平部分と、
    鉛直方向に延びてその上端部において前記水平部分の端部と接続されるとともに、その下端部において前記液滴噴射ヘッドに接続され、さらに、前記複数の流動調整部材が配置された鉛直部分と、を有し、
    前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記鉛直部分の前記水平部分との接続部分とは反対側に配置され、
    前記流動調整部材の前記高抵抗流路は、前記流路延在方向と直交する面に沿って、前記低抵抗流路から前記水平部分に近づくように延在していることを特徴とする請求項に記載の液滴噴射装置。
  4. 液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、
    前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、
    前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、
    を備え、
    前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
    各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
    前記液体供給流路内の前記流路延在方向と直交する面上において、前記流動調整部材の前記低抵抗流路は、前記高抵抗流路よりも、流速が大きい領域に配置されていることを特徴とする液滴噴射装置。
  5. 液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、
    前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、
    前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、
    を備え、
    前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
    各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
    前記流動調整部材は可撓性を有する材料で形成され、
    前記吸引手段による吸引時に、前記流動調整部材が前記液体供給流路の下流側に変形することにより、前記低抵抗流路及び前記高抵抗流路の流路面積が減少するように構成されていることを特徴とする液滴噴射装置。
  6. 前記流動調整部材は、前記低抵抗流路及び前記高抵抗流路によって互いに隔てられた複数のヒレ部を有し、
    前記吸引手段による吸引がなされていない状態では、前記複数のヒレ部は、それぞれ、前記流路延在方向と直交する面に対して、上流側に傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の液滴噴射装置。
  7. 液滴を噴射するノズルを有する液滴噴射ヘッドと、
    前記液滴噴射ヘッドに液体を供給する液体供給流路と、
    前記液体供給流路内の気泡を液体とともに前記ノズルから吸引する吸引手段と、
    を備え、
    前記液体供給流路内に、複数の流動調整部材が流路延在方向に沿って並べて配置され、
    各流動調整部材に、低抵抗流路と、この低抵抗流路に連なるとともに前記低抵抗流路よりも流路抵抗の大きい高抵抗流路とが設けられ、
    前記流路延在方向に関して隣接する2つの前記流動調整部材に関し、
    前記低抵抗流路の位置はほぼ一致する一方で、前記低抵抗流路から前記高抵抗流路が延在する方向は、互いに異なっていることを特徴とする液滴噴射装置。
  8. 前記吸引手段の吸引動作を制御する吸引制御手段を備えており、
    前記吸引制御手段は、前記吸引手段による前記ノズルからの液体吸引量を変更することにより、前記液滴噴射ヘッド内の液体を排出する第1吸引モードと、前記液滴噴射ヘッドよりも上流側の前記液体供給流路内の気泡を液体とともに排出する第2吸引モードの、何れか一方を、前記吸引手段に選択的に実行させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の液滴噴射装置。
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