JP5063943B2 - 電動機および電動機の位相制御方法 - Google Patents

電動機および電動機の位相制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転子の永久磁石の界磁特性を変更できる電動機および電動機の位相制御方法に関するものである。
電動機として、夫々個別に永久磁石を備える内周側回転子と外周側回転子とが同軸に配設され、この両回転子を周方向に相対的に回動させる(両回転子の相対的な位相を変更する)ことにより、回転子全体としての界磁特性を変更できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、電動機の回転速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材によって、外周側回転子と内周側回転子との何れか一方を他方に対して周方向に回動させる。また、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、外周側回転子および内周側回転子の周方向の相対位置を変更する。
この電動機においては、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を強めて誘起電圧を増大させ、逆に、外周側回転子と内周側回転子の永久磁石を互いに同極同士で対向させる(対極配置にする)ことで、回転子全体の界磁を弱めて誘起電圧を減少させる。
特開2002−204541号公報
しかし、この従来の電動機の場合、外周側回転子と内周側回転子の相対位相を変更できる条件が限られており、電動機の運転停止時や任意の回転時に自由に相対位相を変更することができない。特に、ハイブリッド車や電動車両の駆動用として用いる場合には、車両の運転状況に応じて瞬時に所望の電動機特性に変更することが望まれ、この要望に応えるためにも相対位相の変更制御の自由度を高めることが重要となる。このため、本出願人は、作動油を用いる位相変更手段を組み込むことを発案し、現在、この位相変更手段の効率的な制御手法について検討している。
具体的には、外周側回転子と一体に回転する第1部材と内周側回転子と一体に回転する第2部材の間に作動油が給排される圧力室を設け、この圧力室と、圧力室に作動油を給排する油圧制御装置によって位相変更手段を構成することを検討している。
しかし、外周側回転子と内周側回転子の相対的な回転位相を任意の位置に制御しようとすると、両回転子の相対回動位置によって変化する永久磁石の磁気反力の関係で、油圧の制御が複雑になるという不具合が生じる。
即ち、両回転子の永久磁石間に作用する磁気反力は、図20に示すように、電気角で0°と180°のときに最小になり、そのほぼ中間の角度で最大になる。このため、反力が最大になる位相角以外では、ある制御圧(例えば、図20中のP,P参照。)に釣り合う位相角が夫々2つ(図20の黒塗り点と白抜き点の対参照。)でき、位相角と制御圧が1対1で対応しないことから、単純な圧力の増減制御では、両回転子の位相角を任意に制御することができない。
さらに具体的に説明すると、例えば、図20に示すA点からB点に移動するときに、図21中の破線で示すように制御圧をPからPに単純に増加させた場合には、位相角がωからωとは逆の方向に変位してしまうため、図21中の実線で示すように制御圧を一旦Pよりも低圧にして圧力室の容積を減らし、その後に制御圧をPまで上昇させるようにしなければならない。また、図20に示すB点からA点に移動するときに、図22中の破線で示すように制御圧をPからPに単純に減少させた場合には、この場合も位相角がωからωとは逆の方向に変位してしまうため、図22中の実線で示すように制御圧を一旦Pよりも高圧にして圧力室の容積を増やし、その後に制御圧をPまで低下させるようにしなければならない。
そこでこの発明は、制御の複雑化を招くことなく、位相変更制御の自由度の向上と、位相変更時の作動応答性の向上を図ることのできる電動機および電動機の位相制御方法を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石9)が配設された内周側回転子(例えば、後述の実施形態における内周側回転子6)と、この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石9)が配設された外周側回転子(例えば、後述の実施形態における外周側回転子5)と、前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する位相変更手段(例えば、後述の実施形態における位相変更手段12)と、を備えた電動機(例えば、後述の実施形態における電動機1)であって、前記位相変更手段は、作動油が導入されて前記内周側回転子と外周側回転子に相対的な位相操作力を付与する位相制御室(例えば、後述の実施形態における位相制御室24)と、作動油が導入されて前記内周側回転子と外周側回転子に前記位相操作力に抗する反力を付与する反力制御室(例えば、後述の実施形態における反力制御室25)と、前記位相制御室と反力制御室に導入する作動油の圧力を制御する制御手段(例えば、後述の実施形態における位相コントローラ36)と、を備え、前記制御手段は、前記相対的な位相の操作が可能な領域において、前記内周側回転子および前記外周側回転子に配設された永久磁石同士の磁気反力と、前記反力制御室の作動油による前記反力との合力が、前記相対的な位相の変化に対して単調増加、若しくは、単調減少するように前記反力制御室の圧力を制御するようにした。
これにより、反力制御室に導入される制御圧によって反力が調整され、位相操作力に抗する全体的としての反力が内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相変化に対して単調増加、若しくは、単調減少する特性となる。この結果、位相制御室の制御圧に対応する内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相が一義的に決定される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段が前記位相制御室の制御圧を決定するパラメータに基づいて前記反力制御室の圧力を制御するようにした。
これにより、例えば、位相制御室の制御圧を制御する電磁弁の電流値(パラメータ)を基に現在の両回転子の相対的な位相を予測し、微少時間後の相対的な位相に対応した反力制御室の圧力が得られるように反力制御室の制御圧を制御することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相を検出する位相角検出手段が設けられ、前記制御手段が、この位相角検出手段の検出値に基づいて前記反力制御室の圧力を制御するようにした。
これにより、位相角検出手段によって現在の位相角が検出されると、その位相角に応じた反力が得られるように反力制御室の圧力が制御されるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、前記位相制御室と反力制御室の制御圧が、前記永久磁石の温度に応じて補正されるようにした。
これにより、永久磁石の磁気反力が温度の変化に応じて変化しても、その変化に対応して位相制御室と反力制御室の制御圧が補正されるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記外周側回転子と一体に回転する第1部材(例えば、後述の実施形態におけるベーンロータ14,ドライブプレート16)と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材(例えば、後述の実施形態における環状ハウジング15)の間に作動油の導入空間(例えば、後述の実施形態における導入空間23)が設けられ、前記第1部材と第2部材のうちの一方に、前記導入空間に摺動自在に配置されて前記導入空間内を2室に隔成するベーン(例えば、後述の実施形態におけるベーン18)が突設され、前記ベーンで隔成される2室によって前記位相制御室と反力制御室が構成されるようにした。
これにより、ベーンの一方の面に、外周側回転子と内周側回転子の相対的な位相を制御する制御圧が作用し、ベーンの他方の面に、位相操作力に抗する反力を制御する制御圧が作用するようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記外周側回転子と一体に回転する第1部材(例えば、後述の実施形態における内筒部材112,ドライブプレート114)と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材(例えば、後述の実施形態における外筒部材113)のうちの一方に軸部(例えば、後述の実施形態における軸部112a)が設けられるとともに、前記第1部材と第2部材のうちの他方に、前記軸部の外側を囲繞する筒部(例えば、後述の実施形態における肉厚部113a)が設けられ、内周面と外周面が前記軸部と筒部に夫々ヘリカルスプライン係合するリングギヤ(例えば、後述の実施形態におけるリングギヤ118)が設けられ、前記第1部材と第2部材の間に作動油の導入空間が設けられ、この導入空間に摺動自在に収容されて前記導入空間内を2室に隔成するピストン(例えば、後述の実施形態におけるピストン122)が設けられるとともに、このピストンが前記リングギヤと一体変位可能に連結され、前記ピストンで隔成される2室によって前記位相制御室と反力制御室が構成されるようにした。
この場合、ピストンの一方の面に、外周側回転子と内周側回転子の相対的な位相を制御する制御圧が作用し、ピストンの他方の面に、位相操作力に抗する反力を制御する制御圧が作用するようになり、これらの制御圧が、相互にスプライン係合する軸部と筒部を介して外周側回転子と内周側回転子に作用するようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記外周側回転子と一体に回転する第1部材と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材のうちの一方に、回転軸線を中心とする円周の略接線方向に沿い互いに相反する回転方向に向く第1のシリンダ(例えば、後述の実施形態における第1のシリンダ214)と第2のシリンダ(例えば、後述の実施形態における第2のシリンダ215)が設けられるとともに、この第1のシリンダと第2のシリンダに第1のピストン(例えば、後述の実施形態における第1のピストン216)と第2のピストン(例えば、後述の実施形態における第2のピストン217)が夫々進退自在に設けられ、前記第1部材と第2部材のうちの他方に、前記両回転子の略半径方向に沿い夫々前記第1のピストンと第2のピストンの頂部に当接する第1の荷重伝達壁(例えば、後述の実施形態における第1の荷重伝達壁218)と第2の荷重伝達壁(例えば、後述の実施形態における第2の荷重伝達壁219)が設けられ、前記第1のシリンダと第1のピストンの間と、前記第2のシリンダと第2のピストンの間で前記位相制御室と反力制御室が夫々構成されるようにした。
この場合、一方のシリンダとピストンの対に、外周側回転子と内周側回転子の相対的な位相を制御する制御圧が作用し、他方のシリンダとピストンの対に、位相操作力に抗する反力を制御する制御圧が作用するようになり、これらの制御圧が、ピストンと荷重伝達壁を介して外周側回転子と内周側回転子に作用するようになる。
請求項8に記載の発明は、円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子を備え、前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する電動機の位相制御方法にあって、前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させるべき目標位相角を決定する目標位相角決定ステップと、前記内周側回転子と外周側回転子の現在の相対的な位相角を検出する現在位相角検出ステップと、前記目標位相角と現在の位相角に応じて、前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相を変化させるための位相操作力を付与するように作動油を供給する位相制御圧供給ステップと、前記目標位相角と現在の位相角に応じて、前記位相操作力に抗する反力を付与し、前記相対的な位相の操作が可能な領域において、前記内周側回転子および前記外周側回転子に配設された永久磁石同士の磁気反力と、前記位相操作力に抗する前記反力との合力が、前記相対的な位相の変化に対して単調増加、若しくは、単調減少するように作動油を供給する反力制御圧供給ステップと、を有することを特徴とする。
これにより、目標位相角と現在の位相角に応じて、両回転子の位相を操作する制御圧と反力を調整する制御圧が逐次制御されるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、位相変更手段に、油圧によって両回転子に相対的な位相操作力を付与する位相制御室と、油圧によって両回転子に反力を付与する反力制御室を設け、相対的な位相の操作が可能な領域において、両回転子に配設された永久磁石同士の磁気反力と、反力制御室の作動油による反力との合力が、両回転子の相対的な位相の変化に対して単調増加、若しくは、単調減少する反力特性となるように反力制御室の圧力を制御するようにしたため、位相制御室の制御圧に対応する両回転子の相対的な位相が一義的に決定され、比較的簡単な油圧制御によって両回転子の相対的な位相を安定的に制御することが可能になる。
したがって、この発明によれば、油圧制御の複雑化を招くことなく両回転子の相対的な位相を任意のタイミングで自由に変更することができるため、製造コストの低減と位相制御の安定性を高めることが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、両回転子の相対的な位相角を検出するセンサを設けることなく、反力制御室の制御圧を適切に制御することができるため、部品点数の削減と構造の簡素化によって製造コストの低減を図ることが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、実際に検出した現在の位相角に基づいて反力制御室の圧力を制御するため、両回転子の相対的な位相をより高い精度で制御することができる。
請求項4に記載の発明によれば、温度によって永久磁石の磁気反力が変化しても、この変化に対応させて位相制御圧と反力制御圧を適切に補正することができるため、温度の変化の影響を受けることなく常に安定した位相制御を行うことができる。
請求項5〜7に記載の発明によれば、いずれも比較的簡単な構成により、位相制御圧と反力制御圧に応じた力を外周側回転子と内周側回転子の間に作用させることができるため、両回転子間の相対位相の変更制御の自由度を高めつつ、電動機の小型化を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、目標位相角と現在の位相角に応じて、位相制御圧と反力制御圧が逐次制御されるため、両回転子間の相対位相の制御精度を高めることができる。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。最初に、図1〜図17に示す第1の実施形態について説明する。
この実施形態の電動機1は、図1〜図4に示すように円環状の固定子2の内周側に回転子ユニット3が配置されたインナロータ型のブラシレスモータであり、例えばハイブリッド車や電動車両等の走行駆動源として用いられる。固定子2は複数相の固定子巻線2aを有し、回転子ユニット3は軸芯部に回転軸4を有している。車両の走行駆動源として用いる場合には、電動機1の回転力はトランスミッション(図示せず)を介して車輪の駆動軸(図示せず)に伝達される。この場合、電動機1は車両の減速時に発電機として機能させれば、回生エネルギーとして蓄電器に回収することもできる。また、ハイブリッド車においては、電動機1の回転軸4をさらに内燃機関のクランクシャフト(図示せず)に連結することにより、内燃機関による発電にも利用することができる。
図6は、この電動機1を車両の走行駆動源として用いる場合の電動機1の制御系の一例を示すものである。この制御系では、電動機1の駆動作動および回生作動は電動機コントローラ40から出力される制御指令を受けてパワードライブユニット41(以下、「PDU41」と呼ぶ)により行われる。
PDU41は、トランジスタのスイッチング素子がブリッジ接続されたブリッジ回路を用いてパルス幅変調(PWM)を行うPWMインバータを備えるとともに、電動機1と電気エネルギーの授受を行う高圧系のバッテリ42に接続されている。
PDU41は、電動機1の駆動時等において電動機コントローラ40から入力されるスイッチング指令であるゲート信号(つまり、PWM信号)に基づき、PWMインバータにおいて各相毎に対を成す各トランジスタのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り換えることによって、バッテリ42から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、電動機1の固定子巻線2aへの通電を順次転流させることによって、各相の固定子巻線2aに交流のU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを通電する。
回転子ユニット3は、図1〜図4に示すように、円環状の外周側回転子5と、この外周側回転子5の内側に同軸に配置される円環状の内周側回転子6を備え、外周側回転子5と内周側回転子6が設定角度の範囲で回動可能とされている。
外周側回転子5と内周側回転子6は、回転子本体である円環状のロータ鉄心7,8が例えば焼結金属によって形成され、その各ロータ鉄心7,8の外周側に偏寄した位置に、複数の磁石装着スロット7a,8aが円周方向等間隔に形成されている。各磁石装着スロット7a,8aには、厚み方向に磁化された2つの平板状の永久磁石9,9が並列に並んで装着されている。同じ磁石装着スロット7a,8a内に装着される2つの永久磁石9,9は同方向に磁化され、各隣接する磁石装着スロット7a,7a、および、8a,8aに装着される永久磁石9の対同士は磁極の向きが逆向きになるように設定されている。即ち、各回転子5,6においては、外周側がN極とされた永久磁石9の対と、S極とされた永久磁石9の対が円周方向に交互に並んで配置されている。なお、各回転子5,6の外周面の隣接する磁石装着スロット7a,7a、および、8a,8aの各間には、永久磁石9の磁束の流れを制御するための切欠き部10が回転子5,6の軸方向に沿って形成されている。
外周側回転子5と内周側回転子6の磁石装着スロット7a,8aは夫々同数設けられ、両回転子5,6の永久磁石9…が夫々1対1で対応するようになっている。したがって、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9の対を互いに同極同士で対向させる(異極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も弱められる弱め界磁の状態(図4,図5(b)参照)を得ることができるとともに、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9の対を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も強められる強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)を得ることができる。
また、回転子ユニット3は、外周側回転子5と内周側回転子6を相対回動させるための回動機構11を備えている。この回動機構11は、両回転子5,6の相対位相を任意に変更するための位相変更手段12の一部を構成するものであり、非圧縮性の作動流体である作動油の圧力によって操作されるようになっている。位相変更手段12は、上記の回動機構11と、この回動機構11に供給する作動油の圧力を制御する図7に示す油圧制御装置13と、を主要な要素として構成されている。
回動機構11は、図1〜図4に示すように回転軸4の外周に一体回転可能にスプライン嵌合されるベーンロータ14(第1部材)と、ベーンロータ14の外周側に相対回動可能に配置される環状ハウジング15(第2部材)とを備え、この環状ハウジング15が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、ベーンロータ14が、環状ハウジング15と内周側回転子6の両側の側端部を跨ぐ円板状の一対のドライブプレート16,16(第1部材)を介して外周側回転子5に一体に結合されている。したがって、ベーンロータ14は回転軸4と外周側回転子5に一体化され、環状ハウジング15は内周側回転子6に一体化されている。
ベーンロータ14は、回転軸4にスプライン嵌合される円筒状のボス部17の外周に、径方向外側に突出する複数のベーン18が円周方向等間隔に設けられている。一方、環状ハウジング15は、内周面に円周方向等間隔に複数の凹部19が設けられ、この各凹部19にベーンロータ14の対応するベーン18が収容配置されるようになっている。各凹部19は、ベーン18の先端部の回転軌道にほぼ合致する円弧面を有する底壁20と、隣接する凹部19,19同士を隔成する略三角形状の仕切壁21によって構成され、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動時に、ベーン18が一方の仕切壁21と他方の仕切壁21の間を変位し得るようになっている。この実施形態の場合、仕切壁21はベーン18と当接することにより、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動を規制するストッパとしても機能する。なお、各ベーン18の先端部と仕切壁21の先端部には、軸方向に沿うようにシール部材22が設けられ、これらのシール部材22によってベーン18と凹部19の底壁20、仕切壁21とボス部17の外周面の各間が液密にシールされている。
また、内周側回転子6に固定される環状ハウジング15のベース部15aは一定厚みの円筒状に形成されるとともに、図1に示すように内周側回転子6や仕切壁21に対して軸方向外側に突出している。このベース部15aの外側に突出した各端部は、ドライブプレート16に形成された環状のガイド溝16aに摺動自在に保持され、環状ハウジング15と内周側回転子6が、外周側回転子5や回転軸4にフローティング状態で支持されるようになっている。
外周側回転子5とベーンロータ14を連結する両側のドライブプレート16,16は、環状ハウジング15の両側面(軸方向の両端面)に摺動自在に密接し、環状ハウジング15の各凹部19の側方を夫々閉塞する。したがって、各凹部19は、ベーンロータ14のボス部17と両側のドライブプレート16,16によって夫々独立した空間部を形成し、この空間部は、作動油が導入される導入空間23となっている。各導入空間23内は、ベーンロータ14の対応する各ベーン18によって夫々2室に隔成され、一方の部屋が位相制御室24、他方の部屋が反力制御室25とされている。位相制御室24は、内部に導入される作動油によって内周側回転子6と外周側回転子5に進角方向または遅角方向の位相操作力を付与し、反力制御室25は、内部に導入される作動油によって位相操作力に抗する反力を発生する。
なお、この実施形態の説明においては、「進角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、図2,図4中の矢印Rで示す電動機1の回転方向に進めることを言い、「遅角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、電動機1の回転方向Rと逆側に進めることを言うものとする。
また、各位相制御室24と反力制御室25に対する作動油の給排は回転軸4を通して行われるようになっている。具体的には、位相制御室24は、図7に示す油圧制御装置13の位相制御側給排通路26に接続され、反力制御室25は同油圧制御装置13の反力制御側給排通路27に接続されているが、位相制御側給排通路26と反力制御側給排通路27の一部は、図1に示すように、夫々回転軸4に軸方向に沿って形成させた通路孔26a,27aによって構成されている。そして、各通路孔26a,27aの端部は、回転軸4の外周面の軸方向にオフセットした2位置に形成された環状溝26bと環状溝27bに夫々接続され、その各環状溝26b,27bは、ベーンロータ14のボス部17に略半径方向に沿って形成された複数の導通孔26c…,27c…に接続されている。位相制御側給排通路26の各導通孔26cは環状溝26bと各位相制御側作動室24とを接続し、反力制御側給排通路27の各導通孔27cは環状溝27bと各反力制御室25とを接続している。
ところで、この実施形態の電動機1の場合、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最遅角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9が異極同士で対向して強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)になり、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最進角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9が同極同士で対向して弱め界磁の状態(図4,図5(b)参照)になるように設定されている。
なお、この電動機1は、位相制御室24に対する作動油の給排制御によって、強め界磁の状態と弱め界磁の状態を任意に変更し得るものであるが、こうして磁界の強さが変更されると、それに伴って誘起電圧定数が変化し、その結果、電動機1の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数が大きくなると、電動機1として運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に、弱め界磁によって誘起電圧定数が小さくなると、電動機1の出力可能な最大トルクは減少するものの、運転可能な許容回転速度は上昇する。
一方、油圧制御装置13は、図7に示すように、オイルタンク(図示せず)から作動油を吸い上げて通路に吐出するオイルポンプ32(流体供給源)と、オイルポンプ32と位相制御側給排通路26を接続する通路に介装されて位相制御室24に供給する作動油の圧力を制御する位相制御用電磁弁34と、オイルポンプ32と反力制御側給排通路27を接続する通路に介装されて反力制御室25に供給する作動油の圧力を制御する反力制御用電磁弁35と、両電磁弁34,35の操作によって位相制御室24と反力制御室25に導入する作動油の圧力を制御する位相コントローラ36(制御手段)と、を備え、位相コントローラ36には電動機コントローラ40が接続されて信号の授受が行われるようになっている。
ここで、図6に示す電動機コントローラ40の構成について説明する。
電動機コントローラ40は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、例えば運転者のアクセル操作に係るアクセル開度等に応じて設定されるトルク指令Tqに基づきd軸電流指令Idcおよびq軸電流指令Iqcを演算し、d軸電流指令Idcおよびq軸電流指令Iqcに基づいて各相出力電圧Vu,Vv,Vwを算出し、各相出力電圧Vu,Vv,Vwに応じてPDU41にゲート信号であるPWM信号を出力するとともに、実際にPDU41から電動機1に供給される各相電流Iu,Iv,Iwの何れか2つの相電流をdq座標上の電流に変換して得たd軸電流Idおよびq軸電流Iqと、d軸電流指令Idcおよびq軸電流指令Iqcとの各偏差がゼロとなるように電流制御を行う。
また、この電動機コントローラ40は、トルク指令Tq等の要求指令に応じて電動機1で必要とする誘起電圧定数Kecを演算し、その結果を位相コントローラ36で目標位相角ωの決定するのに利用できるように同コントローラ36に出力すると同時に、位相コントローラ36で位相変更完了までの目標時間Tを決定するための信号を同コントローラ36に出力する。
電動機コントローラ40は、具体的には、目標電流設定部51と、電流偏差算出部52と、界磁制御部53と、電力制御部54と、電流制御部55と、dq−3相変換部56と、PWM信号生成部57と、フィルタ処理部58と、3相−dq変換部59と、回転数演算部60と、誘起電圧定数指令出力部61と、誘起電圧定数算出部62と、を備えている。
そして、電動機コントローラ40には、PDU41から電動機1に出力される3相の各相電流Iu,Iv,Iwのうち、2相のU相電流IuおよびW相電流Iwを検出する各電流センサ71,71から出力される各検出信号Ius,Iwsと、バッテリ42の端子電圧(電源電圧)VBを検出する電圧センサ72から出力される検出信号と、電動機1の回転子ユニット3の回転角θM(つまり、所定の基準回転位置からの回転子ユニット3の磁極の回転角度)を検出するレゾルバ73(回転センサ)から出力される検出信号と、外部の制御装置(図示略)から出力されるトルク指令TqおよびトランスミッションT/Mの変速比に対する制御指令である変速指令とが入力される。
目標電流設定部51は、例えば外部の制御装置(図示略)から入力されるトルク指令Tq(例えば、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作量に応じて必要とされるトルクを電動機1に発生させるための指令値)と、回転数演算部60から入力される電動機1の回転数NMと、誘起電圧定数Keとに基づき、PDU41から電動機1に供給される各相電流Iu,Iv,Iwを指定するための電流指令を演算しており、この電流指令は、回転する直交座標上でのd軸目標電流Idcおよびq軸目標電流Iqcとして電流偏差算出部52へ出力される。
この回転直交座標をなすdq座標は、例えば回転子ユニット3の永久磁石9による界磁極の磁束方向をd軸(界磁軸)とし、このd軸と直交する方向をq軸(トルク軸)としており、電動機1の回転位相に同期して回転している。これにより、PDU41から電動機1の各相に供給される交流信号に対する電流指令として、直流的な信号であるd軸目標電流Idcおよびq軸目標電流Iqcを与えるようになっている。
電流偏差算出部52は、界磁制御部53から入力されるd軸補正電流が加算されたd軸目標電流Idcと、d軸電流Idとの偏差ΔIdを算出するd軸電流偏差算出部52aと、電力制御部54から入力されるq軸補正電流が加算されたq軸目標電流Iqcと、q軸電流Iqとの偏差ΔIqを算出するq軸電流偏差算出部52bとを備えて構成されている。
なお、界磁制御部53は、例えば電動機1の回転数NMの増大に伴う逆起電圧の増大を抑制するためにロータ23の界磁量を等価的に弱めるようにして電流位相を制御する弱め界磁制御の弱め界磁電流に対する目標値をd軸補正電流として出力する。
また、電力制御部54は、例えばバッテリ18の残容量等に応じた適宜の電力制御に応じてq軸目標電流Iqcを補正するためのq軸補正電流を出力する。
電流制御部55は、例えばモータ回転数NMに応じたPI(比例積分)動作により、偏差ΔIdを制御増幅してd軸電圧指令値Vdを算出し、偏差ΔIqを制御増幅してq軸電圧指令値Vqを算出する。
dq−3相変換部56は、回転数演算部60から入力されるロータの回転角θMを用いて、dq座標上でのd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqを、静止座標である3相交流座標上での電圧指令値であるU相出力電圧Vu、V相出力電圧VvおよびW相出力電圧Vwに変換する。
PWM信号生成部57は、例えば、正弦波状の各相出力電圧Vu,Vv,Vwと、三角波からなるキャリア信号と、スイッチング周波数とに基づくパルス幅変調により、PDU13のPWMインバータの各スイッチング素子をオン/オフ駆動させる各パルスからなるスイッチング指令であるゲート信号(つまり、PWM信号)を生成する。
フィルタ処理部58は、各電流センサ71,71により検出された各相電流に対する検出信号Ius,Iwsに対して、高周波成分の除去等のフィルタ処理を行い、物理量としての各相電流Iu,Iwを抽出する。
3相−dq変換部59は、フィルタ処理部58により抽出された各相電流Iu,Iwと、回転数演算部60から入力される回転子ユニット3の回転角θMとにより、電動機1の回転位相による回転座標すなわちdq座標上でのd軸電流Idおよびq軸電流Iqを算出する。
回転数演算部60は、レゾルバ73から出力される検出信号から電動機1の回転子ユニット3の回転角θMを抽出するとともに、この回転角θMに基づき、電動機1の回転数NMを算出する。
誘起電圧定数指令出力部61は、例えばトルク指令Tqと、電動機1の回転数NMと、変速指令Vdcとに基づいて誘起電圧定数指令値Kecを位相コントローラ36に出力する。
つづいて、位相コントローラ36について説明する。
この位相コントローラ36は、電動機コントローラ40の誘起電圧定数指令出力部61から誘起電圧定数Kecの出力指令を受け、その指令を基にして目標位相角ωを決定するとともに、電動機コントローラ40を経由して入力される情報(バッテリ電圧、電動機回転数、トルク指令等)を基にして位相変更完了までの目標時間Tを決定する。
位相コントローラ36は、目標位相角が得られるように位相制御室24の供給圧(位相制御圧)を制御し、その一方で反力制御室25の供給圧(反力制御圧)を制御する(図7および図8のイメージ図参照)。
位相制御圧については、最小位相角位置(ωMIN)と最大位相角位置(ωMAX)の間で位相角の増大に略比例して圧力が増大するように制御を行い(図9中の位相制御圧特性図C参照)、反力制御圧については、位相角がほぼ中間の位相角位置を超えて最大位相角位置(ωMAX)に向かって変化するときに圧力が略比例的に急激に立ち上がるように制御する(図9中の反力制御圧特性図D参照)。
内周側回転子6と外周側回転子5に作用する反力制御圧による力は、図9中のBの特性図で示す永久磁石9の磁気反力と合成され、全体として図9中のAの比例的な反力特性(内周側回転子6と外周側回転子5の相対的な位相の増加に対して反力の合力が単調増加する反力特性)が得られるようになっている。このため、位相制御用電磁弁34の電流制御によって位相制御室24の圧力を増大させていくと、位相角の増加とともに全体の反力が略比例的に増加し、この反力と位相制御圧がバランスした時点で位相角の移動が停止する。
位相コントローラ36では、図15に示すような位相制御用のI−Pマップおよびω−Pマップと、反力制御用のI−Pマップおよびω−Pマップがメモリに記憶されている。これらのマップは、後述する電磁弁34,35の制御において参照される。
−Pマップは、位相制御用電磁弁34に加える電流と位相制御室24の圧力の対応関係を示すマップであり、I−Pマップは、反力制御用電磁弁35に加える電流と反力制御室25の圧力の対応関係を示すマップである。また、ω−Pマップは、位相角と位相制御室24の圧力の対応関係を示すマップであり、ω−Pマップは、位相角と反力制御室25の圧力の対応関係を示すマップである。なお、ω−Pマップは、図9の位相制御圧特性図Cに対応し、ω−Pマップは、図9の反力制御圧特性図Dに対応している。
以下、位相コントローラ36による電磁弁34,35の電流制御を、図10〜図14のフローチャートにしたがって説明する。
まず、図10のステップS101においては、制御フラグαが1であるか(制御が進行中であるか)どうかの判定を行い、αが1のときにはステップS110に進み、αが1でないときにはステップS102へと進む。ステップS102においては、目標位相角ωと目標時間Tを決定し、その後にステップ103に進んで位相角初期値ωの算出処理を行う。
位相角初期値ωの算出は、図11のステップS201において、位相制御用電磁弁34に対する現在の通電電流値Iの読み込みを行い、つづくステップS202で、I−Pマップを参照して電流値Iに対応する位相制御室24の圧力Pを求め、さらにその圧力Pに対応する位相角(位相角初期値ω)を、ω−Pマップを参照して求める。
こうして位相角初期値ωを求めた後には、ステップS104において、目標位相角ωと位相角初期値ωの差を目標時間で割って単位時間当たりの位相角変化量Δωを求め、つづく、ステップS105において、次回目標位相角ωを、位相角初期値ωに位相角変化量Δωを加算して求め、その値を次回目標位相角ωとして設定する。この後ステップS106に進んで、位相制御用電磁弁34の目標電流値Iの算出とその出力を行うとともに、ステップS107において、反力制御用電磁弁35の目標電流値Iの算出とその出力を行う。
目標電流値Iの算出処理は、図12のステップS211において、ω−Pマップを参照して次回目標位相角ωに対応する位相制御室24の圧力Pを求め、さらにステップS212で、その圧力Pに対応する位相制御用電磁弁34の制御電流値IをI−Pマップを参照して求め、その電流値Iの出力指令を、ステップS213において位相制御用電磁弁34に出力する。
目標電流値Iの算出処理は、図13のステップS221において、ω−Pマップを参照して次回目標位相角ωに対応する反力制御室25の圧力Pを求め、さらにステップS222で、その圧力Pに対応する反力制御用電磁弁35の制御電流値IをI−Pマップを参照して求め、その電流値Iの出力指令を、ステップS223において反力制御用電磁弁35に出力する。
また、図10のステップS107の処理の後にはステップS108に進んで制御フラグαを1にし、その後にステップS110に進んで現在位相角ωの算出処理を行う。
現在位相角ωの算出処理は、図14のステップS231において、位相制御用電磁弁34の現在の通電電流値Iを読み込み、つづくステップS232で、I−Pマップを参照して電流値Iに対応する位相制御室24の圧力Pを求め、さらにω−Pマップを参照してその圧力Pに対応する位相角(現在位相角ω)を求める。
こうして現在位相角ωを算出した後には、ステップS111において、現在位相角ωと目標位相角ωが一致するかどうかを判断し、一致する場合には、ステップS113に進んで制御フラグαを0にしてリターンし、一致しない場合にはステップS112に進む。
ステップS112においては、現在位相角ωと次回目標位相角ωが一致するかどうかを判断し、一致しない場合にはそのままリターンし、一致する場合には、ステップS114に進んで次回目標位相角ωを再設定する。ここでは、現在位相角ωに位相角変化量Δωを加算して、その値を新たな次回目標位相角ωとして再設定する。
この後ステップS115に進んで、位相制御用電磁弁34の目標電流値Iの算出処理と電流の出力を行うとともに、ステップS116において、反力制御用電磁弁35の目標電流値Iの算出処理と電流の出力を行う。このステップS115とS116の処理は、夫々ステップS106とS107で行われる処理と同様である。
したがって、以上のように両電磁弁34,35が制御されると、永久磁石9の磁気反力と反力制御圧による力が合成されて、位相角の操作が可能な全領域において略比例的な反力特性が得られるようになり、電動機1は所望の位相角に変更されることとなる(図16,図17参照)。
以上のように、この実施形態の電動機1においては、内周側回転子6と外周側回転子5の位相角を変更する位相変更手段12が油圧によって操作されるため、両回転子6,5の位相角を任意のタイミングで迅速に、かつ自由に変更することができる。
そして、この電動機1においては、位相制御室24に供給する圧力に対して位相角が1対1で決まるように反力制御室25の圧力が制御されるため、位相制御室24に対する供給圧の比較的簡単な制御によって位相角を任意の位置に正確に変位させることができる。
また、この電動機1で採用する位相制御方法においては、目標の位相角と現在の位相角を基にして両電磁弁34,35に通電する電流を逐次制御するようにしているため、位相制御の制御精度を高めることができる。
さらに、この実施形態においては、位相制御用電磁弁34の通電電流を基にして現在の位相角を求めるようにしているため、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動角を求めるためのセンサを設けなくて良い分、部品点数の削減と構造の簡素化が可能である。
勿論、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動角を求めるための専用のセンサを設け、そのセンサの検出値を基にして位相制御室24と反力制御室25の供給圧を制御するようにしても良い。この場合には、センサによってベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動角をより直接的に検出することができるため、位相角の制御精度をさらに高めることができる。
図18,図19は、この発明の第2の実施形態と第3の実施形態を夫々示すものである。
これらの実施形態の電動機1は、いずれも位相変更手段12の回動機構111,211の構成が第1の実施形態のものと異なっており、他の構成は第1の実施形態のものとほぼ同様とされている。したがって、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
図18に示す第2の実施形態の回動機構111は、回転軸4の外面に一体回転可能にスプライン嵌合されたボビン状の内筒部材112(第1部材)と、内筒部材112の外周側に配置された円筒状の外筒部材113(第2部材)とを備え、この外筒部材113が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、内筒部材112の軸方向外側の両側壁112a,112aが、外筒部材113と内周側回転子6の両側の側端部を跨ぐ一対のドライブプレート114,114(第1部材)を介して外周側回転子5に一体に結合されている。この回動機構111の場合、内筒部材112は回転軸4と外周側回転子5に一体化され、外筒部材113は内周側回転子6に一体化されている。
内筒部材112の両側壁112aの外周面には外筒部材113が摺動自在に嵌合され、内筒部材112と外筒部材113の間に、作動油が導入される円筒状の導入空間115が形成されている。外筒部材113の内周面の軸方向略中間位置には、径方向内側に突出する肉厚部113a(筒部)が形成され、この肉厚部113aの内周面と内筒部材112の軸部112bの略半部(図中左側領域)の外周面には夫々逆向きのヘリカルスプライン116,117が形成されている。そして、内筒部材112の軸部112aと外筒部材113の間には、両者の内周と外周の各ヘリカルスプライン117,116に係合されるリングギヤ118が介装されている。なお、リングギヤ118の内周面と外周面には内筒部材112と外筒部材113のヘリカルスプライン117,116に噛合されるヘリカルスプラインが形成されているが、これらのヘリカルスプラインは図中符号を省略するものとする。
また、リングギヤ118は一端が封止壁119で連結された二重円筒状に形成され、リングギヤ118の封止壁119のある側の外周壁の一端は筒状に延出し、その延出端には径方向外側に突出するフランジ部120が設けられている。このフランジ部120の外周面は、外筒部材113のヘリカルスプライン116の形成されていない略半部の内周面にシールリング121を介して摺動自在に嵌合されている。このリングギヤ118の一端の封止壁119からフランジ部120にかけては導入空間115内を前後2室に隔成するピストン122を構成し、こうしてピストン122で隔成された一方の部屋が位相制御室24、他方の部屋が反力制御動室25とされている。そして、位相制御室24と反力制御室25は、内筒部材112から回転軸4に亘って形成された位相制御側給排通路26と反力制御側給排通路27に夫々接続されている。位相制御側給排通路26と反力制御側給排通路27は第1の実施形態と同様の油圧制御装置(図示省略)に接続されている。
この実施形態の回動機能111の場合、位相角の変更に際しては、第1の実施形態と同様にして位相制御室24と反力制御室25の圧力が制御される。この各圧力制御については、重複する内容であるため説明を一部省略するものとする。この点に関しては第3の実施形態についても同様である。
位相制御室24に作動油が供給された場合には、ピストン122を含むリングギヤ118が導入空間115内を一方から他方に移動し、このとき、リングギヤ118にヘリカルスプライン117,116で係合される内筒部材112と外筒部材113が一方に相対回転して、内周側回転子6を外周側回転子5に対して進角側若しくは遅角側に回転させる。また、逆に、位相制御室24から作動油が排出された場合には、ピストン122を含むリングギヤ118が導入空間115内を他方から一方に移動し、同様にして内周側回転子6を外周側回転子5に対して遅角側若しくは進角側に回転させる。
この回動機構111の場合、簡単な構造でありながら油圧制御装置によって制御された油圧によって内周側回転子5と外周側回転子6とを所望の位置に確実に相対回動させることができる。
なお、ここで説明した図9に示す実施形態においては、導入空間115を2室に隔成するピストン122がリングギヤ118と一体に形成されているが、ピストンとリングギヤは夫々別体で形成し、両者を連結部材で結合するようにしても良い。
また、図19に示す第3の実施形態の回動機構211は、回転軸4の外面に一体回転可能にスプライン嵌合された内側ブロック212(第1部材)と、この内側ブロック212の外周側に配置される略筒状の外側ブロック213(第2部材)とを備え、この外側ブロック213が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、内側ブロック212の軸方向の端部が、外側ブロック213と内周側回転子6の側端部を跨ぐ図示しないドライブプレート(第1部材)を介して外周側回転子5に一体に結合されている。この回動機構211の場合、内側ブロック212は回転軸4と外周側回転子5に一体化され、外側ブロック213は内周側回転子6に一体化されている。
内側ブロック212には、径方向外側に張り出す一対のアーム部212aが設けられ、この各アーム部212aの先端に、回転軸4を中心とする円周の略接線方向に沿い互いに相反する回転方向に開口する第1のシリンダ214と第2のシリンダ215が形成されている。そして、両アーム部212aの第1のシリンダ214と第2のシリンダ215には第1のピストン216と第2のピストン217が進退自在に嵌合され、これらの各シリンダ214,215には対応するピストン216,217を進退作動させるための作動油が給排されるようになっている。第1のシリンダ214は電動機1の主回転方向に向かって開口して、第1のピストン216との間で位相制御室24を形成し、第2シリンダ215は主回転方向と逆向きに開口して、第2のピストン217との間で反力制御室25を形成している。そして、位相制御室24と反力制御室25は、内側ブロック212から回転軸4に亘って形成された給排通路を介して第1の実施形態と同様の油圧制御装置に接続されている。また、各ピストン216,217は頂部216a,217aが封止された略円筒状に形成され、頂部216a,217aの外側面が球面状に形成されている。
一方、外側ブロック213は、内周側回転子6に嵌合固定される円筒状のベース部213aと、このベース部213aの内周面から径方向内側に膨出する一対の***部213b,213bが設けられている。各***部213bには、回転軸4の略半径方向に沿い、内側ブロック212の第1のピストン216の頂部216aに当接する第1の荷重伝達壁218と、同様に回転軸4の半径方向に沿い、内側ブロック212の第2のピストン217の頂部217aに当接する第2の荷重伝達壁219が形成されている。
この実施形態の場合、例えば、進角側作動室24に作動油が供給されると、図19に示すように内側ブロック212の第1のピストン216が突出する一方で第2のピストン217が後退し、このとき、第1のピストン216が外側ブロック213の第1の荷重伝達壁218を押圧し、外側ブロック213を内側ブロック212に対して進角方向に回転させる。これにより、外側ブロック213と一体の内周側回転子6が、内側ブロック212と一体の外周側回転子5に対して進角方向に回転する。また、この状態から逆に遅角側作動室25に作動油が供給されて進角側作動室24から作動油が排出されると、第2のピストン217が突出する一方で第1のピストン216が後退し、第2のピストン217が外側ブロック213の第2の荷重伝達壁219を押圧することによって内側回転子6を外側回転子5に対して遅角方向に回転させる。
この回動機構211の場合にも、やはり簡単な構造でありながら、油圧によって内周側回転子5と外周側回転子6とを確実に相対回動させることができる。
なお、この発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
上記の各実施形態においては、温度による磁気反力の特性変化について特別な対策を講じていないが、例えば、永久磁石の近傍に温度センサを設置し、その温度センサの検出値に応じて位相制御室と反力制御室の制御圧を補正するようにしても良い。このように温度に応じて制御圧を補正するようにした場合には、温度変化の影響を受けることなく常に正確に位相角を制御することができる。温度センサの検出値に応じた位相制御室と反力制御室の制御圧の補正は、例えば、温度に応じて制御マップを変える等によって行うことができる。
この発明の第1の実施形態の電動機の要部断面図。 同実施形態の電動機の最遅角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図。 同実施形態の電動機の回転子ユニットの分解斜視図。 同実施形態の電動機の最進角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図。 内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図(a)と、内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが異極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図(b)を併せて記載した図。 同実施形態の電動機の制御系の概略構成図。 同実施形態の電動機の位相変更手段の概略構成図。 同実施形態の電動機を模式的に示した断面図。 同実施形態の電動機の位相角の変化に応じた反力の特性図と、位相角の変化に応じた位相制御圧と反力制御圧の特性図を併せて記載した図。 同実施形態の位相コントローラの制御を示すフローチャート。 同実施形態の図10のω算出処理を示すフローチャート。 同実施形態の図10のI算出処理を示すフローチャート。 同実施形態の図10のI算出処理を示すフローチャート。 同実施形態の図10のω算出処理を示すフローチャート。 同実施形態の位相コントローラに記憶されているマップのイメージを示した図。 同実施形態の時間軸上における位相角、位相制御圧、反力制御圧の変化の様子を示した特性図。 同実施形態の位相角の変化に対応する磁気反力、位相制御圧、反力制御圧の大小を示した図。 この発明の第2の実施形態の電動機の断面図。 この発明の第3の実施形態の電動機の断面図。 参考例の場合の位相角の変化に応じた磁気反力の特性図と、位相角の変化に応じた位相制御圧の特性図を併せて記載した図。 同参考例の場合の図20のA点からB点まで移動するときの位相制御圧と位相角の様子を示した図。 同参考例の場合の図20のB点からA点まで移動するときの位相制御圧と位相角の様子を示した図。
符号の説明
1…電動機
5…外周側回転子
6…内周側回転子
9…永久磁石
12…位相変更手段
14…ベーンロータ(第1部材)
15…環状ハウジング(第2部材)
16…ドライブプレート(第1部材)
18…ベーン
23…導入空間
24…位相制御室
25…反力制御室
36…位相コントローラ(制御手段)
112…内筒部材(第1部材)
112a…軸部
113…外筒部材(第2部材)
113a…肉厚部(筒部)
114…ドライブプレート(第1部材)
115…導入空間
118…リングギヤ
122…ピストン
212…内側ブロック(第1部材)
213…外側ブロック(第2部材)
214…第1のシリンダ
215…第2のシリンダ
216…第1のピストン
217…第2のピストン
218…第1の荷重伝達壁
219…第2の荷重伝達壁

Claims (8)

  1. 円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、
    この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子と、
    前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する位相変更手段と、を備えた電動機であって、
    前記位相変更手段は、
    作動油が導入されて前記内周側回転子と外周側回転子に相対的な位相操作力を付与する位相制御室と、
    作動油が導入されて前記内周側回転子と外周側回転子に前記位相操作力に抗する反力を付与する反力制御室と、
    前記位相制御室と反力制御室に導入する作動油の圧力を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記相対的な位相の操作が可能な領域において、前記内周側回転子および前記外周側回転子に配設された永久磁石同士の磁気反力と、前記反力制御室の作動油による前記反力との合力が、前記相対的な位相の変化に対して単調増加、若しくは、単調減少するように前記反力制御室の圧力を制御することを特徴とする電動機。
  2. 前記制御手段は、前記位相制御室の制御圧を決定するパラメータに基づいて前記反力制御室の圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相角を検出する位相角検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、この位相角検出手段の検出値に基づいて前記反力制御室の圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  4. 前記位相制御室と反力制御室の制御圧は、前記永久磁石の温度に応じて補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記外周側回転子と一体に回転する第1部材と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材の間に作動油の導入空間が設けられ、
    前記第1部材と第2部材のうちの一方に、前記導入空間に摺動自在に配置されて前記導入空間内を2室に隔成するベーンが突設され、
    前記ベーンで隔成される2室によって前記位相制御室と反力制御室が構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記外周側回転子と一体に回転する第1部材と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材のうちの一方に軸部が設けられるとともに、
    前記第1部材と第2部材のうちの他方に、前記軸部の外側を囲繞する筒部が設けられ、
    内周面と外周面が前記軸部と筒部に夫々ヘリカルスプライン係合するリングギヤが設けられ、
    前記第1部材と第2部材の間に作動油の導入空間が設けられ、
    この導入空間に摺動自在に収容されて前記導入空間内を2室に隔成するピストンが設けられるとともに、
    このピストンが前記リングギヤと一体変位可能に連結され、
    前記ピストンで隔成される2室によって前記位相制御室と反力制御室が構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動機。
  7. 前記外周側回転子と一体に回転する第1部材と前記内周側回転子と一体に回転する第2部材のうちの一方に、回転軸線を中心とする円周の略接線方向に沿い互いに相反する回転方向に向く第1のシリンダと第2のシリンダが設けられるとともに、
    この第1のシリンダと第2のシリンダに第1のピストンと第2のピストンが夫々進退自在に設けられ、
    前記第1部材と第2部材のうちの他方に、前記両回転子の略半径方向に沿い夫々前記第1のピストンと第2のピストンの頂部に当接する第1の荷重伝達壁と第2の荷重伝達壁が設けられ、
    前記第1のシリンダと第1のピストンの間と、前記第2のシリンダと第2のピストンの間で前記位相制御室と反力制御室が夫々構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動機。
  8. 円周方向に沿うように永久磁石が配設された内周側回転子と、
    この内周側回転子の外周側に同軸にかつ相対回動可能に配設されるとともに、円周方向に沿うように永久磁石が配設された外周側回転子を備え、
    前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させて両者の相対的な位相を変更する電動機の位相制御方法であって、
    前記内周側回転子と外周側回転子を相対回動させるべき目標位相角を決定する目標位相角決定ステップと、
    前記内周側回転子と外周側回転子の現在の相対的な位相角を検出する現在位相角検出ステップと、
    前記目標位相角と現在の位相角に応じて、前記内周側回転子と外周側回転子の相対的な位相を変化させるための位相操作力を付与するように作動油を供給する位相制御圧供給ステップと、
    前記目標位相角と現在の位相角に応じて、前記位相操作力に抗する反力を付与し、前記相対的な位相の操作が可能な領域において、前記内周側回転子および前記外周側回転子に配設された永久磁石同士の磁気反力と、前記位相操作力に抗する前記反力との合力が、前記相対的な位相の変化に対して単調増加、若しくは、単調減少するように作動油を供給する反力制御圧供給ステップと、を有することを特徴とする電動機の位相制御方法。
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