JP4754433B2 - モータの制御装置 - Google Patents

モータの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4754433B2
JP4754433B2 JP2006217038A JP2006217038A JP4754433B2 JP 4754433 B2 JP4754433 B2 JP 4754433B2 JP 2006217038 A JP2006217038 A JP 2006217038A JP 2006217038 A JP2006217038 A JP 2006217038A JP 4754433 B2 JP4754433 B2 JP 4754433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
pressure
motor
phase
centrifugal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006217038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008043137A (ja
Inventor
直樹 藤代
正志 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006217038A priority Critical patent/JP4754433B2/ja
Publication of JP2008043137A publication Critical patent/JP2008043137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4754433B2 publication Critical patent/JP4754433B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

この発明は、モータの制御装置に関するものである。
従来、永久磁石を有する複数のロータの相対的な位相を液圧回路によって変化させて永久磁石の磁界を調整するモータの制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55−153300号公報
ところで、上記従来技術の一例に係るモータの制御装置では、液圧回路によって永久磁石の磁界を調整するように構成され、回転体であるロータに作動液を供給している。そのため、ロータが高速回転することで作動液に遠心力による油圧が作用してしまう虞がある。これに対して、例えばキャンセラを設けて遠心力による油圧が液圧回路に加わらないようにする方法が考えられるが、キャンセラなどを設ける分、部品点数が増加してコストが上昇したりモータが大型化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、部品点数を増加することなしに遠心力によるロータの位相変更に係る作動液への影響を低減することができるモータの制御装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、各々に磁石片(例えば、実施の形態における永久磁石9)を有し互いの相対的な位相を変更可能な複数のロータ(例えば、実施の形態における外周側回転子5、内周側回転子6)を具備するモータ(例えば、実施の形態におけるモータ1)と、複数のロータの相対的な位相を作動流体の流体圧により変更する位相変更手段(例えば、実施の形態における位相変更手段12)とを有したモータの制御装置であって、前記位相変更手段は、位相変更の要求に係る制御指令に応じて前記作動流体の流体圧を制御するアクチュエータ(例えば、実施の形態における油圧制御装置13)を備え、前記ロータが回転する際に発生する遠心力により前記作動流体に作用する遠心流体圧を演算する演算手段(例えば、実施の形態におけるステップS01〜ステップS13)と、該演算手段で演算した遠心流体圧に基づいて、前記アクチュエータが制御する流体圧が、前記モータの少なくとも回転数によって定まる圧力上限値以下となるように制御指令値を決定する補正手段(例えば、実施の形態におけるステップS20〜ステップS23)とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、ロータが回転することで遠心力が生じるが、この遠心力により作動流体に作用する遠心流体圧を演算手段によって演算することができるため、この演算結果に基づいて位相変更手段のアクチュエータで遠心流体圧に応じた流体圧を発生させることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、複数のロータは、互いの回転軸線が同軸に配置された内周側回転子(例えば、実施の形態における内周側回転子6)と外周側回転子(例えば、実施の形態における外周側回転子5)とで構成され、前記位相変更手段は、前記外周側回転子に対して一体回転可能に設けられた第1部材(例えば、実施の形態における仕切壁21)と、前記内周側回転子に対して一体回転可能に設けられるとともに、前記第1部材とで圧力室(例えば、実施の形態における導入空間23)を前記内周側回転子の内側に画成する第2部材(例えば、実施の形態におけるベーン18)とを有し、これら第1部材と第2部材とで画成された前記圧力室へ作動流体を供給して前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴とする。
このように構成することで、外周側回転子に設けられた第1部材と、内周側回転子に設けられた第2部材とによって画成された圧力室への作動流体の供給を制御することで、内周側回転子と外周側回転子との間の相対的な位相を変更することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記補正手段は、前記モータ回転数の増加に応じて前記アクチュエータが制御する流体圧を低下させることを特徴とする。
このように構成することで、モータ回転数の増加に応じて増加するロータの遠心力による遠心流体圧が上昇した際に、補正手段によって、例えばこの遠心流体圧が上昇した分だけ、アクチュエータで発生させる流体圧を低減させることが可能となる。
請求項1に記載した発明によれば、ロータが回転することで遠心力が生じるが、この遠心力により作動流体に作用する遠心流体圧を演算手段によって演算することができるため、この演算結果に基づいて位相変更手段のアクチュエータで遠心流体圧に応じた流体圧を発生させることができる。したがって、部品点数を増加することなく、遠心流体圧による影響を抑制して適切な位相位置にロータを制御することができ、さらに、部品点数が減少した分だけ小型化を図ることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1の効果に加え、外周側回転子に設けられた第1部材と、内周側回転子に設けられた第2部材とによって画成された圧力室への作動流体の供給を制御することで、内周側回転子と外周側回転子との間の相対的な位相を変更することができるため、第1部材と第2部材とによって画成された圧力室内の作動液に生じる遠心流体圧の影響を抑制して、モータトルクを適切な値に制御することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2の効果に加え、モータ回転数の増加に応じて増加するロータの遠心力による遠心流体圧が上昇した際に、補正手段によって、例えばこの遠心流体圧が上昇した分だけ、アクチュエータで発生させる流体圧を低減させることが可能となるため、この流体圧を低減させた分だけアクチュエータで消費するエネルギーを低減することができる効果がある。
以下、本発明のモータの制御装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態によるモータ1は、例えば図1〜図4に示すように円環状の固定子2の内周側に回転子ユニット3が配置されたインナロータ型のブラシレスモータであり、例えばハイブリッド車や電動車両等の走行駆動源として用いられる。固定子2は複数相の固定子巻線2aを有し、回転子ユニット3は軸芯部に回転軸4を有している。車両の走行駆動源として用いる場合には、モータ1の回転力はトランスミッションT/M(図7参照)を介して車輪の駆動軸(図示せず)に伝達される。この場合、モータ1は車両の減速時に発電機として機能させれば、回生エネルギーとして蓄電器に回収することもできる。また、ハイブリッド車においては、モータ1の回転軸4をさらに内燃機関のクランクシャフト(図示せず)に連結することにより、内燃機関による発電にも利用することができる。
図7は、このモータ1を車両の走行駆動源として用いる場合のモータ1の制御系の一例を示すものである。この制御系では、モータ1の駆動作動および回生作動はコントローラ40から出力される制御指令を受けてパワードライブユニット41(以下、「PDU41」と呼ぶ)により行われる。
PDU41は、トランジスタのスイッチング素子がブリッジ接続されたブリッジ回路を用いてパルス幅変調(PWM)を行うPWMインバータを備えるとともに、モータ1と電気エネルギーの授受を行う高圧系のバッテリ42に接続されている。
PDU41は、モータ1の駆動時等においてコントローラ40から入力されるスイッチング指令であるゲート信号(つまり、PWM信号)に基づき、PWMインバータにおいて各相毎に対を成す各トランジスタのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り換えることによって、バッテリ42から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、モータ1の固定子巻線2aへの通電を順次転流させることによって、各相の固定子巻線2aに交流のU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを通電する。
回転子ユニット3は、図1〜図4に示すように、円環状の外周側回転子5と、この外周側回転子5の内側に同軸に配置される円環状の内周側回転子6を備え、外周側回転子5と内周側回転子6が設定角度の範囲で回動可能とされている。
外周側回転子5と内周側回転子6は、回転子本体である円環状のロータ鉄心7,8が例えば焼結金属によって形成され、その各ロータ鉄心7,8の外周側に偏寄した位置に、複数の磁石装着スロット7a,8aが円周方向等間隔に形成されている。各磁石装着スロット7a,8aには、厚み方向に磁化された2つの平板状の永久磁石9,9が並列に並んで装着されている。同じ磁石装着スロット7a,8a内に装着される2つの永久磁石9,9は同方向に磁化され、各隣接する磁石装着スロット7a,7a、及び、8a,8aに装着される永久磁石9の対同士は磁極の向きが逆向きになるように設定されている。即ち、各回転子5,6においては、外周側がN極とされた永久磁石9の対と、S極とされた永久磁石9の対が円周方向に交互に並んで配置されている。なお、各回転子5,6の外周面の隣接する磁石装着スロット7a,7a、及び、8a,8aの各間には、永久磁石9の磁束の流れを制御するための切欠き部10が回転子5,6の軸方向に沿って形成されている。
外周側回転子5と内周側回転子6の磁石装着スロット7a,8aは夫々同数設けられ、両回転子5,6の永久磁石9,…,9が夫々1対1で対応するようになっている。したがって、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9の対を互いに同極同士で対向させる(異極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も弱められる弱め界磁の状態(図4,図5(b)参照)を得ることができるとともに、外周側回転子5と内周側回転子6の各磁石装着スロット7a,8a内の永久磁石9の対を互いに異極同士で対向させる(同極配置にする)ことにより、回転子ユニット3全体の界磁が最も強められる強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)を得ることができる。
また、回転子ユニット3は、外周側回転子5と内周側回転子6を相対回動させるための回動機構11を備えている。この回動機構11は、両回転子5,6の相対位相を任意に変更するための位相変更手段12の一部を構成するものであり、非圧縮性の作動流体である作動液(変速機用の潤滑油、エンジンオイルでもよい)の圧力によって操作されるようになっている。位相変更手段12は、上記の回動機構11と、この回動機構11に供給する作動液の圧力を制御する図6に示す油圧制御装置13と、を主要な要素として構成されている。
回動機構11は、図1〜図4に示すように回転軸4の外周に一体回転可能にスプライン嵌合されるベーンロータ14と、ベーンロータ14の外周側に相対回動可能に配置される環状ハウジング15とを備え、この環状ハウジング15が内周側回転子6の内周面に一体に嵌合固定されるとともに、ベーンロータ14が、環状ハウジング15と内周側回転子6の両側の側端部を跨ぐ円板状の一対のドライブプレート16,16を介して外周側回転子5に一体に結合されている。したがって、ベーンロータ14は回転軸4と外周側回転子5に一体化され、環状ハウジング15は内周側回転子6に一体化されている。
ベーンロータ14は、回転軸4にスプライン嵌合される円筒状のボス部17の外周に、径方向外側に突出する複数のベーン18が円周方向等間隔に設けられている。一方、環状ハウジング15は、内周面に円周方向等間隔に複数の凹部19が設けられ、この各凹部19にベーンロータ14の対応するベーン18が収容配置されるようになっている。各凹部19は、ベーン18の先端部の回転軌道にほぼ合致する円弧面を有する底壁20と、隣接する凹部19,19同士を隔成する略三角形状の仕切壁21によって構成され、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動時に、ベーン18が一方の仕切壁21と他方の仕切壁21の間を変位し得るようになっている。この実施形態の場合、仕切壁21はベーン18と当接することにより、ベーンロータ14と環状ハウジング15の相対回動を規制するストッパとしても機能する。なお、各ベーン18の先端部と仕切壁21の先端部には、軸方向に沿うようにシール部材22が設けられ、これらのシール部材22によってベーン18と凹部19の底壁20、仕切壁21とボス部17の外周面の各間が液密にシールされている。
また、内周側回転子6に固定される環状ハウジング15のベース部15aは一定厚みの円筒状に形成されるとともに、図2に示すように内周側回転子6や仕切壁21に対して軸方向外側に突出している。このベース部15aの外側に突出した各端部は、ドライブプレート16に形成された環状のガイド溝16aに摺動自在に保持され、環状ハウジング15と内周側回転子6が、外周側回転子5や回転軸4にフローティング状態で支持されるようになっている。
外周側回転子5とベーンロータ14を連結する両側のドライブプレート16,16は、環状ハウジング15の両側面(軸方向の両端面)に摺動自在に密接し、環状ハウジング15の各凹部19の側方を夫々閉塞する。したがって、各凹部19は、ベーンロータ14のボス部17と両側のドライブプレート16,16によって夫々独立した空間部を形成し、この空間部は、作動液が導入される導入空間23となっている。各導入空間23内は、ベーンロータ14の対応する各ベーン18によって夫々2室に隔成され、一方の部屋が進角側作動室24、他方の部屋が遅角側作動室25とされている。進角側作動室24は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して進角方向に相対回動させ、遅角側作動室25は、内部に導入された作動液の圧力によって内周側回転子6を外周側回転子5に対して遅角方向に相対回動させる。この場合、「進角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、図2,図4中の矢印Rで示すモータ1の回転方向に進めることを言い、「遅角」とは、内周側回転子6を外周側回転子5に対して、モータ1の回転方向Rと逆側に進めることを言うものとする。
また、各進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排は回転軸4を通して行われるようになっている。具体的には、進角側作動室24は、図6に示す油圧制御装置13の進角側給排通路26に接続され、遅角側作動室25は同油圧制御装置13の遅角側給排通路27に接続されているが、進角側給排通路26と遅角側給排通路27の一部は、図1に示すように、夫々回転軸4に軸方向に沿って形成させた通路孔26a,27aによって構成されている。そして、各通路孔26a,27aの端部は、回転軸4の外周面の軸方向にオフセットした2位置に形成された環状溝26bと環状溝27bに夫々接続され、その各環状溝26b,27bは、ベーンロータ14のボス部17に略半径方向に沿って形成された複数の導通孔26c,…,26c,27c,…,27cに接続されている。進角側給排通路26の各導通孔26cは環状溝26bと各進角側作動室24とを接続し、遅角側給排通路27の各導通孔27cは環状溝27bと各遅角側作動室25とを接続している。
ここで、この実施形態のモータ1の場合、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最遅角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9が異極同士で対向して強め界磁の状態(図2,図5(a)参照)になり、内周側回転子6が外周側回転子5に対して最進角位置にあるときに、外周側回転子5と内周側回転子6の永久磁石9が同極同士で対向して弱め界磁の状態(図4,図5(b)参照)になるように設定されている。
なお、このモータ1は、進角側作動室24と遅角側作動室25に対する作動液の給排制御によって、強め界磁の状態と弱め界磁の状態を任意に変更し得るものであるが、こうして磁界の強さが変更されると、それに伴って誘起電圧定数Keが変化し、その結果、モータ1の特性が変更される。即ち、強め界磁によって誘起電圧定数Keが大きくなると、モータ1として運転可能な許容回転速度は低下するものの、出力可能な最大トルクは増大し、逆に、弱め界磁によって誘起電圧定数Keが小さくなると、モータ1の出力可能な最大トルクは減少するものの、運転可能な許容回転速度は上昇する。
一方、油圧制御装置13は、図6に示すように、オイルタンク(図示せず)から作動液を吸い上げて通路に吐出するオイルポンプ32と、このオイルポンプ32から吐出された作動液の油圧を調整して高圧のライン通路33に導入し、余剰分の作動液を各種機器の潤滑や冷却のための低圧通路34に流出させるレギュレータバルブ35と、ライン通路33に導入された作動液を進角側給排通路26と遅角側給排通路27に振り分けるとともに、進角側給排通路26と遅角側給排通路27で不要な作動液をドレン通路36に排出する流路切換弁37とを備えている。
レギュレータバルブ35は、ライン通路33の圧力を制御圧として受け、反力スプリング38とのバランスによって作動液の振り分けを行う。
また、流路切換弁37は、制御スプール37aを進退操作する電磁ソレノイド37bを有し、この電磁ソレノイド37bがコントローラ40によって制御されるようになっている。
図7に示すように、コントローラ40は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、例えば運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出するAP開度センサの検出結果に基づいて算出されるトルク指令Tqに基づきd軸電流指令Idc及びq軸電流指令Iqcを演算し、d軸電流指令Idc及びq軸電流指令Iqcに基づいて各相出力電圧Vu,Vv,Vwを算出し、各相出力電圧Vu,Vv,Vwに応じてPDU41へゲート信号であるPWM信号を入力すると共に、実際にPDU41からモータ1に供給される各相電流Iu,Iv,Iwの何れか2つの相電流をdq座標上の電流に変換して得たd軸電流Id及びq軸電流Iqと、d軸電流指令Idc及びq軸電流指令Iqcとの各偏差がゼロとなるように制御を行う。
このコントローラ40は、例えば、目標電流設定部51と、電流偏差算出部52と、界磁制御部53と、電力制御部54と、電流制御部55と、dq−3相変換部56と、PWM信号生成部57と、フィルタ処理部58と、3相−dq変換部59と、回転数演算部60と、誘起電圧定数算出部61と、遠心油圧指令算出部62と、誘起電圧定数指令出力部63と、誘起電圧定数差分算出部64と、位相制御部65とを備えて構成されている。
そして、このコントローラ40には、PDU41からモータ1に出力される3相の各相電流Iu,Iv,Iwのうち、2相のU相電流IuおよびW相電流Iwを検出する各電流センサ71,71から出力される各検出信号Ius,Iwsと、バッテリ42の端子電圧(電源電圧)VBを検出する電圧センサ72から出力される検出信号と、モータ1のロータの回転角θM(つまり、所定の基準回転位置からのロータの磁極の回転角度)を検出する回転センサ73から出力される検出信号と、油圧制御装置13により可変制御される内周側回転子6と外周側回転子5との相対的な位相θを検出する位相センサ74から出力される検出信号と、車両100の各車輪の回転速度(車輪速NW)を検出する複数の車輪速センサ75,…,75から出力される検出信号とが入力されている。
目標電流設定部51は、例えば外部の制御装置(図示略)から入力されるトルク指令Tq(例えば、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作量に応じて必要とされるトルクをモータ1に発生させるための指令値)と、回転数演算部60から入力されるモータ1の回転数NMと、後述する誘起電圧定数算出部61から入力される誘起電圧定数Keとに基づき、PDU41からモータ1に供給される各相電流Iu,Iv,Iwを指定するための電流指令を演算しており、この電流指令は、回転する直交座標上でのd軸目標電流Idc及びq軸目標電流Iqcとして電流偏差算出部52へ出力されている。
この回転直交座標をなすdq座標は、例えばロータの永久磁石による界磁極の磁束方向をd軸(界磁軸)とし、このd軸と直交する方向をq軸(トルク軸)としており、モータ1の回転子ユニット3の回転位相に同期して回転している。これにより、PDU41からモータ1の各相に供給される交流信号に対する電流指令として、直流的な信号であるd軸目標電流Idcおよびq軸目標電流Iqcを与えるようになっている。
電流偏差算出部52は、界磁制御部53から入力されるd軸補正電流が加算されたd軸目標電流Idcと、d軸電流Idとの偏差ΔIdを算出するd軸電流偏差算出部52aと、電力制御部54から入力されるq軸補正電流が加算されたq軸目標電流Iqcと、q軸電流Iqとの偏差ΔIqを算出するq軸電流偏差算出部52bとを備えて構成されている。
なお、界磁制御部53は、例えばモータ1の回転数NMの増大に伴う逆起電圧の増大を抑制するために回転子ユニット3の界磁量を等価的に弱めるようにして電流位相を制御する弱め界磁制御の弱め界磁電流に対する目標値をd軸補正電流としてd軸電流偏差算出部52aへ出力する。
また、電力制御部54は、例えばバッテリ42の残容量等に応じた適宜の電力制御に応じてq軸目標電流Iqcを補正するためのq軸補正電流をq軸電流偏差算出部52aへ出力する。
電流制御部55は、例えばモータ1の回転数NMに応じたPI(比例積分)動作により、偏差ΔIdを制御増幅してd軸電圧指令値Vdを算出し、偏差ΔIqを制御増幅してq軸電圧指令値Vqを算出する。
dq−3相変換部56は、回転数演算部60から入力される回転子ユニット3の回転角θMを用いて、dq座標上でのd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqを、静止座標である3相交流座標上での電圧指令値であるU相出力電圧VuおよびV相出力電圧VvおよびW相出力電圧Vwに変換する。
PWM信号生成部57は、例えば、正弦波状の各相出力電圧Vu,Vv,Vwと、三角波からなるキャリア信号と、スイッチング周波数とに基づくパルス幅変調により、PDU41のPWMインバータの各スイッチング素子をオン/オフ駆動させる各パルスからなるスイッチング指令であるゲート信号(つまり、PWM信号)を生成する。
フィルタ処理部58は、各電流センサ71,71により検出された各相電流に対する検出信号Ius,Iwsに対して、高周波成分の除去等のフィルタ処理を行い、物理量としての各相電流Iu,Iwを抽出する。
3相−dq変換部59は、フィルタ処理部58により抽出された各相電流Iu,Iwと、回転数演算部60から入力される回転子ユニット3の回転角θMとにより、モータ1の回転位相による回転座標すなわちdq座標上でのd軸電流Idおよびq軸電流Iqを算出する。
回転数演算部60は、回転センサ73から出力される検出信号からモータ1の回転子ユニット3の回転角θMを抽出すると共に、この回転角θMに基づき、モータ1の回転数NMを算出する。
誘起電圧定数算出部61は、位相センサ74から出力される位相θの検出信号に基づき、内周側回転子6と外周側回転子5との相対的な位相θに応じた誘起電圧定数Keを算出する。
誘起電圧定数指令出力部63は、例えばトルク指令Tqと、モータ1の回転数NMとに基づき、モータ1の誘起電圧定数Keに対する指令値(誘起電圧定数指令)Kecを出力する。
誘起電圧定数差分算出部64は、誘起電圧定数指令出力部63から出力される誘起電圧定数指令値Kecから、誘起電圧定数算出部61から出力される誘起電圧定数Keを減算して得た誘起電圧定数差分ΔKeを出力する。
位相制御部65は、例えば誘起電圧定数差分算出部64から出力される誘起電圧定数差分ΔKeに応じて、この誘起電圧定数差分ΔKeをゼロとするようにして位相θを制御するための制御指令を出力する。
ところで、上述したモータ1の回転子ユニット3では、回転子ユニット3の回転に応じて遠心力が作用しており、この遠心力によって回転子ユニット3の導入空間23内に導入されている作動液に遠心油圧が生じる。そのため、コントローラ40には、作動液の油圧に加わる遠心油圧分を補正するように、油圧制御装置13へ制御指令を出力する遠心油圧指令算出部62が設けられている。なお、以下の説明では導入空間23の進角側作動室24に対する油圧制御の一例を示している。
遠心油圧指令算出部62は、車輪速センサ75から出力される車輪速データ(走行状態)やBrkSWセンサから出力される情報(走行状態)から現在の走行状態を判定するようになっており、さらに、位相センサ74から出力される外周側回転子5、内周側回転子6の相対的な位相θ、油温センサ76から出力される油温情報、回転数演算部60から出力される回転数NMに基づいて、進角側作動室(油室)24内に導入されている現在の作動液の遠心油圧PFrを演算するようになっている。
また、遠心油圧指令算出部62は、演算された遠心油圧PFrに基づいて、進角側作動室24内の油圧が、進角側作動室24における圧力の上限値である許容圧上限値PFmaxを超えている場合、油圧制御装置13に対する流量指令値Qcmdを低減するための減算流量Qdを求め、流量指令値Qcmdから減算流量Qd分だけ低減させた流量指令値Qcmdを油圧制御装置13に出力するようになっている。
上述した実施の形態によるモータの制御装置は上記構成を備えており、次に、このコントローラ40の動作、特に、遠心油圧指令算出部62においてモータ1の遠心圧力を演算する遠心圧力演算処理について図8を参照しながら説明する。
先ず、ステップS01においては、モータ(Mot)1の回転数NMを読み込む。すなわち、回転数演算部60より出力される回転数NMの情報を取得する。
ステップS02においては、現在の位相位置を読み込む。つまり、位相センサ74により出力される位相θを取得する。
ステップS03においては、図11に示す位相位置(X軸)と油室容積(Y軸)とのマップを検索して油室容積Maを求める。すなわち、進角側作動室24の現在の容積を求める。ここで、図11に示すマップによれば、位相位置と油室容積とは略比例関係となっている。
ステップS04においては、現在の圧力指令値Pcmdと流量指令値Qcmdとを、例えば、位相制御部65から読み込む。
ステップS05においては、圧力指令値Pcmdに遠心圧PFrの推定値を加算して推定圧力値を算出する。
ステップS06においては、図12に示す推定圧力値(X軸)と位相位置(Y軸)と作動液の漏れ量M(Z軸)とのマップを検索して漏れ量Mを求める。ここで、漏れ量Mとは、進角側作動室24から例えばシール部材22を介して漏れる作動液の量を意味している。また、図12に示すマップによれば、位相位置が弱め界磁側(進角側)の場合に推定圧力値が増加するにつれて漏れ量Mが増加し、位相位置が強め界磁側(遅角側)の場合には推定圧力値にかかわらず漏れ量Mは最小値からほとんど増加しない。
ステップS07においては、図13に示す油温(X軸)と漏れ量の補正項T(Y軸)とのマップを検索して補正項Tを求める。ここで、図13に示すマップによれば、油温がある程度上昇すると油温に対する補正項Tの増加率が上昇する。
ステップS08においては、ステップS06で求めた漏れ量MとステップS07で求めた補正項とを積算して補正後漏れ量Mhを算出する。
ステップS09においては、流量指令値Qcmdの総和からステップS08で算出した補正後漏れ量Mhの総和を減算して進角側作動室24に存在する作動液の油量Moを算出する。
ステップS10においては、図14に示す、ステップS03で算出した油室容積MaからステップS09で算出した現在の油量Moを減算した差分値(Ma−Mo;X軸)と、進角側作動室24内の例えばベーン18における受圧面積S(Y軸)とのマップを検索して受圧面積Sを求める。ここで、図14に示すマップによれば、Ma−Moの値が増加するにつれて受圧面積Sが減少する。これは、例えば、図17(a)に示す遠心力が作用していない場合と比較して、図17(b)に示す遠心力による影響を受けている場合は、作動液Lが導入空間23で回転子ユニット3の径方向外側に偏り受圧面積Sが減少する。
ステップS11においては、ステップS09で算出した現在油室油量MoがステップS03で求めた油室容積Maよりも大きいか否かを判定する。ステップS11における判定結果が「YES」(Mo>Ma)である場合はステップS12に進み、判定結果が「NO」(Mo≦Ma)である場合はステップS13に進む。
ステップS12においては、下記(1)式を用いて遠心圧PFrを算出してこの処理を終了する。
遠心油圧PFr=(油室容積Ma×r×ω)/受圧面積S…(1)
なお、(1)式において「r」は回転子ユニット3の半径であり、「ω」は回転子ユニット3の回転による角速度である。
ステップS13においては、下記(2)式を用いて遠心油圧PFrを算出してこの処理を終了する。
遠心油圧PFr=(現在油室油量Ma×r×ω)/受圧面積S…(2)
なお、(2)式において、(1)式と同様に、rは回転子ユニット3の半径であり、ωは回転子ユニット3の回転による角速度である。
すなわち、この遠心圧力演算処理では、流量指令値Qcmdの総和と回転数NMとに基づいて求まる推定遠心油圧の精度を向上させるべく、進角側作動室24からの作動液の漏れ量Mを加味して実際の進角側作動室24の内部に存在する作動液の量による遠心油圧を算出しているので、遠心油圧を精度よく算出することができる。
次に、図9に基づいて、油圧(流量)制御処理を説明する。この油圧(流量)制御処理は、前述した遠心圧力演算処理によって算出された遠心油圧に基づいて、油圧制御装置13への油圧制御指令値を算出する処理である。なお、遠心油圧に基づく油圧制御を行う場合は、進角側作動室24内に存在する作動液の油量を制御することになるため、実質的に油圧指令値Pcmdではなく流量指令値Qcmdによって制御を行う。
先ず、ステップS20においては、図15に示す、回転数(X軸)と位相位置(Y軸)と許容圧上限値PFmax(Z軸)とのマップを検索して許容圧上限値PFmaxを求める。ここで、許容圧上限値PFmaxとは、油圧制御ができない領域に遠心油圧が入らないようにするための油圧の上限値であり、図15に示すマップによれば、回転数NMが低いときには、遠心力が小さいので許容圧上限値PFmaxは低くなり、一方、回転数NMが高い領域では遠心力が増大するので許容圧上限値PFmaxが増加し、所定の回転数以上の領域で許容圧上限値PFmaxの増加率が低下している。そして、位相位置が最進角と最遅角との近傍で許容圧上限値PFmaxは最小値となる。
ステップS21においては、遠心圧力演算処理で算出した遠心油圧と油圧指令値Pcmdとを加算した値が許容圧上限値PFmaxよりも大きいか否かを判定する。このステップS21の判定結果が「YES」(PFr+Pcmd>PFmax)である場合はステップS22に進み、判定結果が「NO」(PFr+Pcmd≦PFmax)である場合はこの処理を終了する。
ステップS22においては、図16に示す回転数(X軸)と現在油室油量Mo(Y軸)と減算油量Qd(Z軸)とのマップを検索して減算油量Qdを求める。ここで、図16に示すマップによれば、回転数NMが低い場合には遠心力が小さいので現在油室油量Moが増加しても減算油量Qdは少ない状態となる。一方、回転数NMが増加するにつれて遠心力が増加するので現在油室油量Moに対する減算油量Qdは増加することとなる。
ステップS23においては、現在の流量指令値QcmdからステップS22で求めた減算油量Qdを減算した値を次回の流量指令値Qcmdに設定してこの処理を終了する。
すなわち、この油圧(流量)制御処理では、制御可能な油圧の上限値である許容圧上限値PFmaxよりも現在の油圧が高い場合に、この現在の油圧が許容圧上限値PFmaxよりも低い値となるように流量指令値Qcmdを減算流量Qdだけ低下させるように制御している。
次に、図10に基づいて、漏れ量項の補正処理を説明する。この漏れ量項の補正処理は、前述した図8の遠心圧力演算処理における作動液の漏れ量Mの補正を学習値STに基づいて算出する一例である。ここで、学習値STとは、例えば、モータ1を製造する際に個体毎のバラツキとして工場等において予め測定したものであり、基準となる漏れ量に対して実際の漏れ量Mにどれだけズレが生じているかを比率で表した値である。
先ずステップS30においては、学習値STの絶対値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップS30における判定結果が「YES」(|学習値ST|>0)である場合はステップS31に進み、判定結果が「NO」(|学習値ST|=0)である場合はこの処理を終了する。ここで、学習値STの絶対値が0よりも大きい場合は、個体差などによって基準となる漏れ量から実際の漏れ量Mがズレている場合であり、一方、学習値STが0の場合は実際の漏れ量Mが基準となる漏れ量と等しい場合である。
ステップS31においては、漏れ量Mと学習値STとを積算して補正後漏れ量Mstを算出してこの処理を終了する。
すなわち、この漏れ量項の補正処理によって求められた補正後漏れ量Mstを、例えば図12に示すマップに反映させれば、漏れ量の個体バラツキを補正することができる。
上述したように、本発明の実施形態によるモータの制御装置によれば、回転子ユニット3の遠心力により作動流体に作用する遠心油圧を遠心油圧指令算出部62によって演算することができるため、この演算結果に基づいて油圧制御装置13で遠心油圧に応じた油圧を発生させることができ、この結果、部品点数を増加することなく遠心油圧による位相変更手段12への影響を抑制して適切な位相位置に外周側回転子5と内周側回転子6との相対的な位相を制御することができ、また、部品点数が減少した分だけ小型化を図ることができる。
また、外周側回転子5に設けられた仕切壁21と、内周側回転子6に設けられたベーン18とによって画成された進角側作動室24への作動流体の供給を制御することで、内周側回転子6と外周側回転子5との間の相対的な位相θを変更することができるため、仕切壁21とベーン18とによって画成された進角側作動室24内の作動液に生じる遠心油圧の影響を抑制して、モータ1のトルクを適切な値に制御することができる。
そして、モータ1の回転数NMの増加に応じて増加する回転子ユニット3の遠心力による遠心油圧が上昇した際に、補正手段によって、例えばこの遠心油圧が上昇した分だけ、油圧制御装置13で発生させる油圧を低減させることが可能となるため、この油圧を低減させた分だけ油圧制御装置13で消費するエネルギーを低減することができる。
尚、この発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、例えば、ハイブリッド車両以外に電気自動車などに適用してもよい。
上述した実施の形態では進角側作動室24における油圧の制御を行っていたが、遅角側作動室25もこれと同様に制御することができる。
本発明の一実施形態に係るモータの要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るモータの最遅角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図。 本発明の一実施形態に係るモータの回転子ユニットの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るモータの最進角位置に制御されている回転子ユニットの一部部品を省略した側面図である。 本発明の一実施形態に係るモータの内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図(a)と、内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが異極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図(b)を併せて記載した図である。 本発明の一実施形態に係る油圧制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係るモータの制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係る遠心圧力演算処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る油圧(流量)制御処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る漏れ量項の補正処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る位相位置(X軸)と油室容積(Y軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係る推定圧力値(X軸)と位相位置(Y軸)と作動液の漏れ量M(Z軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係る油温(X軸)と漏れ量の補正項T(Y軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係るMa−Mo(X軸)と受圧面積S(Y軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係る回転数(X軸)と位相位置(Y軸)と許容圧上限値PFmax(Z軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係る回転数(X軸)と現在油室油量Mo(Y軸)と減算油量Qd(Z軸)とのマップである。 本発明の一実施形態に係る受圧面積Sの説明図であり、(a)は遠心力が作用していない場合、(b)は遠心力の影響を受けている場合を示している。
符号の説明
1 モータ
5 外周側回転子(ロータ)
6 内周側回転子(ロータ)
9 永久磁石(磁石片)
12 位相変更手段
13 油圧制御装置(アクチュエータ)
18 ベーン(第2部材)
21 仕切壁(第1部材)
23 導入空間(圧力室)
ステップS01〜ステップS13 演算手段
ステップS20〜ステップS23 補正手段

Claims (3)

  1. 各々に磁石片を有し互いの相対的な位相を変更可能な複数のロータを具備するモータと、複数のロータの相対的な位相を作動流体の流体圧により変更する位相変更手段とを有したモータの制御装置であって、
    前記位相変更手段は、位相変更の要求に係る制御指令に応じて前記作動流体の流体圧を制御するアクチュエータを備え、
    前記ロータが回転する際に発生する遠心力により前記作動流体に作用する遠心流体圧を演算する演算手段と、該演算手段で演算した遠心流体圧に基づいて、前記アクチュエータが制御する流体圧が、前記モータの少なくとも回転数によって定まる圧力上限値以下となるように制御指令値を決定する補正手段とを備えることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 複数のロータは、互いの回転軸線が同軸に配置された内周側回転子と外周側回転子とで構成され、
    前記位相変更手段は、前記外周側回転子に対して一体回転可能に設けられた第1部材と、前記内周側回転子に対して一体回転可能に設けられるとともに、前記第1部材とで圧力室を前記内周側回転子の内側に画成する第2部材とを有し、これら第1部材と第2部材とで画成された前記圧力室へ作動流体を供給して前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  3. 前記補正手段は、前記モータ回転数の増加に応じて前記アクチュエータが制御する流体圧を低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータの制御装置。
JP2006217038A 2006-08-09 2006-08-09 モータの制御装置 Expired - Fee Related JP4754433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006217038A JP4754433B2 (ja) 2006-08-09 2006-08-09 モータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006217038A JP4754433B2 (ja) 2006-08-09 2006-08-09 モータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008043137A JP2008043137A (ja) 2008-02-21
JP4754433B2 true JP4754433B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=39177529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006217038A Expired - Fee Related JP4754433B2 (ja) 2006-08-09 2006-08-09 モータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4754433B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4225001B2 (ja) * 2002-08-09 2009-02-18 株式会社エクォス・リサーチ 電動機
JP3826298B2 (ja) * 2003-05-26 2006-09-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2005240651A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008043137A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4421603B2 (ja) モータ制御方法およびモータ制御装置
JP4515439B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4372775B2 (ja) モータ制御装置
JP4971039B2 (ja) モータ制御装置
JP2010273521A (ja) 電動機の制御装置
JP4777192B2 (ja) モータの制御装置
JP4754433B2 (ja) モータの制御装置
JP4732273B2 (ja) 車両用モータの制御装置
JP4805128B2 (ja) モータ制御装置
JP4971040B2 (ja) モータ制御装置
JP4757722B2 (ja) モータの制御装置
JP2009060697A (ja) モータ制御装置
JP4869825B2 (ja) モータの制御装置
JP4805129B2 (ja) モータ制御装置
JP2008067499A (ja) 回転電機を具備する車両
JP2009005452A (ja) モータ制御装置
JP5063943B2 (ja) 電動機および電動機の位相制御方法
JP5095129B2 (ja) 電動機
JP2009050124A (ja) モータ制御装置
JP2008306845A (ja) モータ制御装置
JP4754407B2 (ja) 電動機の制御装置
JP4864686B2 (ja) モータの制御装置
JP2009159760A (ja) 電動機
JP2009005453A (ja) モータ駆動車両の制御装置
JP2010178565A (ja) 電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees