JP5062157B2 - 車両用ペダルの後退抑制構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前面衝突時における車両用ペダルの後退抑制構造に関する。
車両の前面衝突時に、ダッシュパネルに入力された車体後方側への荷重によってブレーキペダルが後退した際、インストルメントパネルリインフォースメントに設けられた変位制御手段に、そのブレーキペダルのペダル支持部材を干渉させ、そのブレーキペダルの後退を抑制するようにした構造は、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−250624号公報
しかしながら、ブレーキペダルのペダル支持部材から変位制御手段に荷重が入力された際、ブレーキペダルの移動方向によっては、変位制御手段からペダル支持部材が離脱し、ブレーキペダルの後退抑制効果が低減されるおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、車両の前面衝突時に、後退して来る車両用ペダルの移動方向がばらついても、その車両用ペダルの後退を抑制できる車両用ペダルの後退抑制構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、車両のダッシュパネルに固定されたペダル取付部材に支持されたペダル支持部材と、前記ペダル支持部材よりも車体後方側に車幅方向を長手方向として配置されたインストルメントパネルリインフォースメントに支持され、前記車両の前面衝突時に車体後方側へ移動して来た前記ペダル支持部材の変位を干渉により規制する規制部材と、前記規制部材の前記ペダル支持部材との干渉部に設けられ、該ペダル支持部材から入力された荷重により、前記干渉部の領域を車幅方向へ拡張する拡張手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、規制部材のペダル支持部材との干渉部に、ペダル支持部材から入力された荷重により、その干渉部の領域を車幅方向へ拡張する拡張手段を設けたので、車両の前面衝突時に、後退して来る車両用ペダルの移動方向がばらついても、その拡張手段によって拡張された干渉部の領域で、ペダル支持部材を受け止めることができ、車両用ペダルの後退を抑制することができる。
また、規制部材のペダル支持部材との干渉部に設けられた拡張手段によって、その干渉部の領域を車幅方向へ拡張する構成とされているので、別途新たな規制部材(干渉部)を車幅方向に設けるような構成に比べて、スペース性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項1に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記干渉部に、前記ペダル支持部材の車幅方向への変位を規制するための変位規制部が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ペダル支持部材の車幅方向への変位を規制するための変位規制部が、干渉部に形成されているので、ペダル支持部材から干渉部へ確実に荷重が入力される。したがって、干渉部の領域を拡張することが確実かつ容易にできる。
また、請求項3に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記拡張手段が、前記干渉部の車幅方向端部に車体上下方向に延在するように形成されたフランジ部であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、拡張手段が、干渉部の車幅方向端部に車体上下方向に延在するように形成されたフランジ部とされているので、車両の前面衝突時に、後退して来る車両用ペダルの移動方向がばらついても、そのフランジ部が展開されることによって、ペダル支持部材を受け止めることができる。つまり、これにより、車両用ペダルの後退をフランジ部という簡素な構成で抑制することができ、上記スペース性も向上させることができる。
また、請求項4に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項3に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記フランジ部が車体上方側に向かって形成され、該フランジ部の車体上方側端部に、前記規制部材へオーバーラップするように張り出す張出部が形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、フランジ部が車体上方側に向かって形成され、そのフランジ部の車体上方側端部に、規制部材へオーバーラップするように張り出す張出部が形成されているので、車両の前面衝突時に、後退して来る車両用ペダルの移動方向が大きくばらついても、フランジ部から連続して、その張出部が展開されることによって、ペダル支持部材を受け止めることができる。つまり、これにより、車両用ペダルの後退をフランジ部並びに張出部という簡素な構成で抑制することができ、上記スペース性も向上させることができる。
また、請求項5に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項3又は請求項4に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記ペダル支持部材から前記干渉部に荷重が入力されたときに、該干渉部が車体下方側へ移動するように前記規制部材を折曲させるための折罫部が、該規制部材に形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、ペダル支持部材から干渉部に荷重が入力されたときに、その干渉部が車体下方側へ移動するように、規制部材が折罫部によって折れ曲がるので、ペダル支持部材からの荷重をフランジ部(更には張出部)へ確実に伝達することができる。
また、請求項6に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記拡張手段が、前記変位規制部の車体後方側における前記規制部材に設けられた脆弱部であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、拡張手段が、変位規制部の車体後方側における規制部材に設けられた脆弱部とされているため、車両の前面衝突時に、ペダル支持部材から干渉部に荷重が入力されると、その脆弱部が破断する。これにより、干渉部の領域が拡張され、後退して来る車両用ペダルの移動方向がばらついても、そのペダル支持部材を受け止めることができる。つまり、これにより、車両用ペダルの後退を規制部材に脆弱部を設けるという簡素な構成で抑制することができ、上記スペース性も向上させることができる。
また、請求項7に記載の車両用ペダルの後退抑制構造は、請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造において、前記拡張手段が、前記変位規制部から、該変位規制部の幅方向外側へ傾斜配置された一対の第1傾斜部と、該第1傾斜部の幅方向外側端部から、前記変位規制部の幅方向内側へ傾斜配置された一対の第2傾斜部と、を含む多角形状とされていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、拡張手段が、変位規制部から、その幅方向外側へ傾斜配置された一対の第1傾斜部と、第1傾斜部の幅方向外側端部から、変位規制部の幅方向内側へ傾斜配置された一対の第2傾斜部と、を含む多角形状とされているので、ペダル支持部材から干渉部に荷重が入力されたときには、第1傾斜部と第2傾斜部とが互いに接近するように変形して潰れ、その潰れた第1傾斜部によって干渉部の領域が拡張される。
したがって、車両の前面衝突時に、後退して来る車両用ペダルの移動方向がばらついても、その第1傾斜部によって、ペダル支持部材を受け止めることができる。つまり、これにより、車両用ペダルの後退を第1傾斜部という簡素な構成で抑制することができ、上記スペース性も向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、車両の前面衝突時に、後退して来るペダルの移動方向がばらついても、そのペダルの後退を抑制できる車両用ペダルの後退抑制構造を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車両用ペダルの後退抑制構造10を示す概略側面図であり、図2は車両の前面衝突前におけるペダル支持部材と規制部材を示す概略斜視図である。そして、図3は車両の前面衝突時における規制部材の作用を示す説明図である。
なお、各図において適宜示す矢印UPは車体上方向を示し、矢印FRは車体前方向を示し、矢印INは車幅方向内側を示す。また、本実施例では「車両用ペダル」としてパーキングブレーキペダル30を例に採る。したがって、本実施形態に係る後退抑制構造10は、そのパーキングブレーキペダル30が車幅方向内側に配置される所謂右ハンドルの車両に特に有効となる。
図1で示すように、車両12にはエンジンルーム14と車室16とを仕切るダッシュパネル18が略垂直に配置されている。そして、ダッシュパネル18の車体後方側を向く内面18Aには、パーキングブレーキペダル30を取り付けるためのペダル取付部材としてのペダルブラケット20が固着されている。
すなわち、このペダルブラケット20は、車体前方側が側面視で上下に二股状とされた略「V」字状に形成されており、その車体上方側端部に形成されたフランジ部22と車体下方側端部に形成されたフランジ部24が、それぞれダッシュパネル18の内面18Aに図示しない取付手段によって取り付けられている。
そして、このペダルブラケット20の略中央部26に、パーキングブレーキペダル30におけるペダル支持部材32の車体上方側端部34が、回動軸28を中心に車体前後方向に回動可能となるように支持され、かつパーキングブレーキペダル30が、図示しないラッチ機構等により、パーキングブレーキ位置である踏込位置で停止可能となるように構成されている。
パーキングブレーキペダル30のペダル支持部材32は、図2で示すように、車体後方側端部(以下「後端部」という)36が、例えば車幅方向内側に向かって(約90度)屈曲形成されており、ペダル支持部材32の車体下方側端部38には、乗員の踏力が付与されるペダルパッド40が一体的に設けられている。
また、パーキングブレーキペダル30よりも車体後方側の所定位置には、パイプ状の高強度部材であるインストルメントパネル(以下「インパネ」という)リインフォースメント50が配置されている。このインパネリインフォースメント50は車幅方向を長手方向として配置され、その長手方向の所定位置には、ステアリングコラム42を支持するステアリングサポート52が、フランジ部54を介して固着されている。
ステアリングコラム42は、ダッシュパネル18を貫通して配置されるコラムチューブアウタ44と、コラムチューブアウタ44に挿通されるとともに、そのコラムチューブアウタ44の車体上方側端部から車体後上方側へ延在するように配置されるコラムチューブインナ46と、を含んで構成されており、コラムチューブインナ46は、ステアリングシャフト48を外装するようになっている。
また、インパネリインフォースメント50の長手方向の所定位置には、車体下方側へ延在する支持ブラケット56の車体上方側端部に形成されたフランジ部58が取り付けられており、その支持ブラケット56の車体下方側端部に形成されたフランジ部(図示省略)に、車体前下方側へ向かって傾斜配置されているニーエアバッグブラケット70が、ボルト・ナット等の取付手段によって取り付けられている。
ニーエアバッグブラケット70は、ニーエアバッグモジュール60を支持する支持部材であり、図2で示すように、底壁部72の車幅方向両端部に縦壁部74を有する断面略「コ」字状に形成されている。なお、ニーエアバッグブラケット70は、ステアリングサポート52に、支持ブラケット56を介して支持される構成とされていてもよい。
また、ニーエアバッグモジュール60は、ステアリングコラム42(コラムチューブインナ46)の車体下方側に設けられているインパネロアカバー68に、ニーエアバッグが展開したときに開くドア62を車室16側へ露出させた状態に設置されている。そして、ニーエアバッグモジュール60の内部には、インフレータ64とディフューザ66が所定位置に配置され、図示しないニーエアバッグが折り畳まれた状態で収納されている。
また、ニーエアバッグブラケット70の車体前方側端部は、パーキングブレーキペダル30のペダル支持部材32の後端部36に近接する所定位置まで延設されており、その延設された車体前方側端部に、車両12が前面衝突したときに後退して来たパーキングブレーキペダル30のペダル支持部材32が干渉するようになっている。
すなわち、このニーエアバッグブラケット70は、本実施形態に係る後退抑制構造10を構成する規制部材にもなっており、その車体前方側端部が干渉部76となっている。そして、図2で示すように、その干渉部76における車幅方向略中央部には、ペダル支持部材32の車幅方向への変位を一時的に(干渉した瞬間に)規制するための変位規制部としての切欠部78が平面視略「コ」字状に形成されている。
なお、この切欠部78の車幅方向における幅W1は、ペダル支持部材32の後端部36の車幅方向における幅W2よりも大きく形成されている(W2<W1)。そして、この切欠部78の車体前後方向の長さ(深さ)L1は、ペダル支持部材32から干渉部76へ確実に荷重が伝達されるように、そのペダル支持部材32の後端部36が干渉部76に干渉した瞬間には、その干渉部76から容易に離脱しない程度の長さ(深さ)に形成されている。
また、その干渉部76には、干渉部76の領域を車幅方向へ拡張する拡張手段が設けられている。すなわち、この干渉部76の車幅方向内側における縦壁部74には、干渉部76の領域を車幅方向内側へ拡張するフランジ部(拡張手段)80が、車体上方側に向かって(車体上下方向に延在するように)一体に形成されている。
このフランジ部80は、ある程度の剛性(強度)が確保されるように、車体前後方向の長さL2が、例えば切欠部78の長さ(深さ)L1よりも長く形成され(L1<L2)、縦壁部74を含む車体上下方向の高さ(長さ)Hが、後述するように、ペダル支持部材32が車幅方向内側へ移動しても対応可能となる高さ(長さ)に形成されている。
なお、このフランジ部80は、干渉部76の車幅方向外側端部に形成されていてもよいし、車幅方向両端部に形成されていてもよいが、本実施例では、車両12の前面衝突時(特にオフセット衝突時)に、パーキングブレーキペダル30が車幅方向内側へ移動することを想定しているため、干渉部76の車幅方向内側端部のみに形成されている。
また、側面視で、ニーエアバッグブラケット70のフランジ部80よりも車体後方側における底壁部72及び縦壁部74の所定位置には、図3(B)で示すように、ペダル支持部材32から干渉部76に荷重が入力された際に、その干渉部76が車体下方側へ移動するように、ニーエアバッグブラケット70を折れ曲がり易くする(フランジ部80へ荷重を伝達できるようにペダル支持部材32を制御する)ための折罫部82が形成されている。この折罫部82は、予めある程度折り曲げ形成されたり、その部位だけ板厚が薄く形成されたりして構成されている。
以上のような構成の後退抑制構造10において、次にその作用について主に図3を基に説明する。車両12が前面衝突(特にオフセット衝突)したときなど、所定値以上の外力が車体前方側から車体前部に入力されると、それによる衝突荷重がダッシュパネル18に入力され、そのダッシュパネル18が略車体後方側へ変位することがある。ダッシュパネル18が略車体後方側へ変位すると、それに伴って、ペダルブラケット20も略車体前後方向に座屈しつつ略車体後方側へ変位することになる。
ここで、所定値以上の外力が車体前方側から車体前部に入力されても、略車体後方側へ殆ど変位しない高強度のインパネリインフォースメント50に、(ステアリングサポート52及び)支持ブラケット56を介して、ニーエアバッグブラケット70が支持されているため、そのニーエアバッグブラケット70も車体後方側へ殆ど変位しない。
したがって、ペダルブラケット20の車体後方側への変位に伴って、パーキングブレーキペダル30が略車体後方側へ変位すると、図3(A)で示すように、パーキングブレーキペダル30のペダル支持部材32における後端部36が、干渉部76の切欠部78に当たる(干渉する)。
ここで、その切欠部78の幅W1は、ペダル支持部材32の後端部36の幅W2よりも大きく形成され、切欠部78の長さ(深さ)L1は、当たった(干渉した)瞬間には、ペダル支持部材32が干渉部76から容易に離脱しない程度の長さ(深さ)とされているので、ペダル支持部材32は干渉部76に確実に受け止められる。
つまり、ペダル支持部材32は、切欠部78により、車幅方向への変位(移動)が一時的に規制された状態となるので、そのペダル支持部材32から干渉部76へ確実に荷重が伝達される(入力される)。すると、これにより、予めある程度折り曲げられている折罫部82に応力が集中するので、ニーエアバッグブラケット70は、図3(B)で示すように、その折罫部82をきっかけとして車体下方側へ容易に折れ曲がり、干渉部76が車体下方側へ移動する。
そして更に、衝突時のエネルギー(荷重)により、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれると(ペダル支持部材32が車幅方向内側へ移動すると)、ペダル支持部材32の後端部36が、切欠部78内から離脱し、フランジ部80を車幅方向外側から車幅方向内側へ押圧する。
すなわち、ニーエアバッグブラケット70は、折罫部82によって車体下方側へ折れ曲がっているので、ペダル支持部材32の後端部36は、底壁部72に対してほぼ平行な状態になり、自動的に(容易に)切欠部78内から離脱される。したがって、ペダル支持部材32からフランジ部80へ確実に荷重を伝達することができる。
こうして、フランジ部80に、ペダル支持部材32から荷重が入力されると、そのフランジ部80は、図3(C)で示すように、車幅方向内側へ容易に倒れ込み、展開状態となる。これにより、干渉部76の領域が車幅方向内側へ拡張され、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれても、そのペダル支持部材32(後端部36)をフランジ部80(干渉部76の拡張された領域)で受け止めることが可能となる。
つまり、これにより、車両12の前面衝突時(特にオフセット衝突時)に、パーキングブレーキペダル30の移動方向が車幅方向へばらついても(車幅方向内側へずれても)、そのパーキングブレーキペダル30の車体後方側への移動(後退)を確実に抑制することができる。よって、後退抑制構造10のロバスト性を向上させることができる。
しかも、上記したように、ニーエアバッグブラケット70のペダル支持部材32との干渉部76に設けられたフランジ部80によって、その干渉部76の領域を車幅方向内側へ拡張する構成とされているので、その構成が簡素であり、別途新たな規制部材(干渉部)を車幅方向内側に設けるような構成に比べて、スペース性を向上させることができる(省スペースで構成することができる)。
なお、その干渉部76は、既存のニーエアバッグブラケット70の車体前方側端部を延長することで一体に構成されているが、ニーエアバッグブラケット70とは別に、ニーエアバッグブラケット70の車体前方側に、干渉部76を備えた規制部材(エネルギー吸収可能なストッパー部材)を設ける構成としてもよい。
しかし、ニーエアバッグブラケット70の一部(車体前方側端部)を干渉部76とした方が、ニーエアバッグブラケット70とは別に規制部材を設ける構成に比べて、その組付性を向上させることができるとともに、車両12全体の小型化及び軽量化を図ることができるので望ましい。
また、ニーエアバッグブラケット70の干渉部76における切欠部78の形状は、図1〜図3で示したものに限定されるものではない。すなわち、例えば図4で示すように、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれたときに、そのペダル支持部材32が速やかにフランジ部80側へ移動できるように(後端部36が速やかに切欠部78内から離脱できるように)、切欠部78の長さ(深さ)L1をフランジ部80側が短く(浅く)なるような形状に形成してもよい。
また、このとき、例えば図5で示すように、その切欠部78が、フランジ部80の車体前方側端部に連続するように、平面視略直角三角形状に切り欠かれてもよい。この場合、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれたときに、そのペダル支持部材32がより速やかにフランジ部80側へ移動できるようになる(後端部36がより速やかに切欠部78内から離脱できるようになる)。
また、ニーエアバッグブラケット70の干渉部76におけるフランジ部80の形状も、図1〜図5で示したものに限定されるものではない。すなわち、例えば図6で示すように、フランジ部80の車体上方側端部に、ニーエアバッグブラケット70へオーバーラップするように張り出す張出部84を備えた形状に形成してもよい(展開面を増加させる構成にしてもよい)。
この場合、フランジ部80の高さ(長さ)H(図2参照)を超えて、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へ大きくずれても、図6(C)で示すように、ペダル支持部材32から入力される荷重によって、フランジ部80から連続して、張出部84を車幅方向内側へ倒れ込ませて展開状態とできるので、その張出部84でペダル支持部材32(後端部36)を受け止めることが可能となる。
つまり、車両12の前面衝突時(特にオフセット衝突時)に、パーキングブレーキペダル30の移動方向が車幅方向へ大きくばらついても(車幅方向内側へ大きくずれても)、張出部84によって、干渉部76の領域を車幅方向内側へ更に拡張することができるので、そのパーキングブレーキペダル30の車体後方側への移動(後退)を確実に抑制することができ、後退抑制構造10のロバスト性を更に向上させることができる。
また、ニーエアバッグブラケット70の干渉部76自体の形状も、図1〜図6で示したものに限定されるものではない。すなわち、例えば図7(A)で示すように、干渉部76の車幅方向略中央部に平面視略二等辺三角形状の切欠部78を形成し、その切欠部78の左右両側における底壁部72に、その底壁部72の剛性(強度)を高めるためのビード部(凸部又は凹部)86を車体後方側に向かって所定幅及び所定長さで形成してもよい。
このような構成にすると、切欠部78の車体後方側におけるビード部86間の底壁部72が脆弱部88となり、その脆弱部88が、干渉部76の領域を拡張する拡張手段となる。すなわち、ペダル支持部材32が車体後方側へ移動して、その後端部36から切欠部78に荷重が入力されると、図7(B)で示すように、その切欠部78から連続して脆弱部88が破断し、その荷重(エネルギー)が吸収されるとともに、干渉部76の領域が車幅方向へ拡張される。
したがって、パーキングブレーキペダル30の移動方向が車幅方向へばらついても(車幅方向内側へずれても)、そのパーキングブレーキペダル30の車体後方側への移動(後退)を確実に抑制することができる。また、ニーエアバッグブラケット70の底壁部72に脆弱部88を形成することで、干渉部76の領域を車幅方向へ拡張する構成とされているので、その構成が簡素であり、別途新たな規制部材(干渉部)を車幅方向に設けるような構成に比べて、スペース性を向上させることができる(省スペースで構成することができる)。
また、ニーエアバッグブラケット70の干渉部76自体の形状を、次のような形状に形成してもよい。すなわち、例えば図8(A)で示すように、ニーエアバッグブラケット70の車体前方側端部を図1〜図7で示したものよりも所定長さ短く形成し、その車体前方側端部を車体上方側へ折り曲げるとともに、その折り曲げた部位に、枠状(環状)の干渉部90をボルト・ナットや溶接等の接合手段により一体的に設ける構成としてもよい。
この干渉部90は、所定厚さ及び所定高さの細長い板状プレート94を屈曲させて平面視多角形状、例えば平面視略六角形状に形成されており、その車体前方側端部には、車体後方側へ平面視略矩形状に屈曲させることで、変位規制部としての凹部92が形成されている。
そして、凹部92から、その幅方向外側へ、拡張手段としての一対の前側傾斜部(第1傾斜部)96が傾斜配置され、その一対の前側傾斜部96の幅方向外側端部から、凹部92の幅方向内側へ、拡張手段としての一対の後側傾斜部(第2傾斜部)98が、その一対の前側傾斜部96と前後対称に連続して傾斜配置されている。
このような構成の場合、ペダル支持部材32が車体後方側へ移動して、その後端部36から凹部92に荷重が入力されると、図8(B)で示すように、左右一対の前側傾斜部96と左右一対の後側傾斜部98とが互いに接近するように変形し、干渉部90が車体後方側へ潰れる。したがって、干渉部90の領域が前側傾斜部96によって車幅方向へ拡張され、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれて凹部92から離脱しても、そのペダル支持部材32(後端部36)を前側傾斜部96によって受け止めることができる。
つまり、これにより、パーキングブレーキペダル30の移動方向が車幅方向へばらついても(車幅方向内側へずれても)、そのパーキングブレーキペダル30の車体後方側への移動(後退)を確実に抑制することができる。また、干渉部90を車体後方側へ潰すだけで、その領域を車幅方向へ拡張することができるため、その構成が簡素であり、別途新たな規制部材(干渉部)を車幅方向に設けるような構成に比べて、スペース性を向上させることができる(省スペースで構成することができる)。
更に、図8で示した干渉部90は、所定厚さ及び所定高さの細長い板状プレート94のみの1部品で構成されていたが、例えば図9(A)で示すように、所定厚さ及び所定高さで、かつプレート94の略半分の長さとされた前側プレート104と、所定厚さ及び所定高さで、かつプレート94の略半分の長さとされた後側プレート108の2部品で構成された干渉部100としてもよい。
すなわち、前側プレート104の車体後方側両端部に車幅方向へ延在するフランジ部105を形成し、後側プレート108の車体前方側両端部に車幅方向へ延在するフランジ部109を形成する。そして、各フランジ部105と各フランジ部109とをスポット溶接等の接合手段によって接合する。
これにより、図8で示した干渉部90と同様の平面視略六角形状とされた枠状(環状)の干渉部100が形成される。なお、前側プレート104の車体前方側端部には、上記干渉部90と同様に、車体後方側へ平面視略矩形状に屈曲させることで、変位規制部としての凹部102が形成されている。
そして、凹部102から、その幅方向外側へ、拡張手段としての一対の前側傾斜部(第1傾斜部)106(前側プレート104)が傾斜配置され、その一対の前側傾斜部106の幅方向外側端部から、凹部102の幅方向内側へ、拡張手段としての一対の後側傾斜部(第2傾斜部)110(後側プレート108)が、その一対の前側傾斜部106と前後対称に連続して傾斜配置されている。
このような構成の場合、ペダル支持部材32が車体後方側へ移動して、その後端部36から凹部102に荷重が入力されると、図9(B)で示すように、左右一対の前側傾斜部106と左右一対の後側傾斜部110とが互いに接近するように変形し、干渉部100が車体後方側へ潰れる。
したがって、干渉部100の領域が前側傾斜部106及びフランジ部105によって車幅方向へ拡張され、ペダル支持部材32の移動方向が車幅方向内側へずれて凹部102から離脱しても、そのペダル支持部材32(後端部36)を前側傾斜部106、更にはフランジ部105によって受け止めることができる。
つまり、この図9で示す干渉部100は、フランジ部105の車幅方向における長さ分、図8で示す干渉部90よりも、車幅方向への長さが長くなる構成になっている(フランジ部105も拡張手段となっている)。そのため、図8で示した位置以上に、パーキングブレーキペダル30の移動方向が車幅方向へばらついても(車幅方向内側へ大きくずれても)、そのフランジ部105でパーキングブレーキペダル30の車体後方側への移動(後退)を確実に抑制することができる。
また、この干渉部100も車体後方側へ潰すだけで、その領域を車幅方向へ拡張することができるため、その構成が簡素であり、別途新たな規制部材(干渉部)を車幅方向に設けるような構成に比べて、スペース性を向上させることができる(省スペースで構成することができる)。
そして更に、この干渉部100は、前側プレート104と後側プレート108の2部品で構成されているため、前側プレート104と後側プレート108とで、その剛性(強度)を変えることができる。よって、この干渉部100は、車両12の前面衝突時におけるエネルギー吸収量をコントロールすることができる。
以上、本実施形態に係る車両用ペダルの後退抑制構造10について説明したが、本実施形態に係る車両用ペダルの後退抑制構造10は、図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施例では、車両用ペダルとしてパーキングブレーキペダル30を例に採ったが、本発明に係る車両用ペダルは、これに限定されるものではなく、吊り下げ式のブレーキペダル等に対しても適用が可能である。
車両用ペダルの後退抑制構造を示す概略側面図 車両の前面衝突前におけるペダル支持部材と規制部材を示す概略斜視図 車両の前面衝突時における規制部材の作用を示す説明図 規制部材における切欠部の別実施例を示す概略斜視図 規制部材における切欠部の別実施例を示す概略斜視図 規制部材におけるフランジ部の別実施例を示す概略斜視図 規制部材の別実施例を示す概略斜視図 規制部材の別実施例を示す概略斜視図 規制部材の別実施例を示す概略斜視図
符号の説明
10 後退抑制構造
18 ダッシュパネル
20 ペダルブラケット(ペダル取付部材)
30 パーキングブレーキペダル(車両用ペダル)
32 ペダル支持部材
50 インストルメントパネル(インパネ)リインフォースメント
52 ステアリングサポート
56 支持ブラケット
60 ニーエアバッグモジュール
70 ニーエアバッグブラケット(規制部材)
72 底壁部
74 縦壁部
76 干渉部
78 切欠部(変位規制部)
80 フランジ部(拡張手段)
82 折罫部
84 張出部
86 ビード部
88 脆弱部(拡張手段)
90 干渉部
92 凹部(変位規制部)
96 前側傾斜部(拡張手段/第1傾斜部)
98 後側傾斜部(拡張手段/第2傾斜部)
100 干渉部
102 凹部(変位規制部)
106 前側傾斜部(拡張手段/第1傾斜部)
110 後側傾斜部(拡張手段/第2傾斜部)

Claims (7)

  1. 車両のダッシュパネルに固定されたペダル取付部材に支持されたペダル支持部材と、
    前記ペダル支持部材よりも車体後方側に車幅方向を長手方向として配置されたインストルメントパネルリインフォースメントに支持され、前記車両の前面衝突時に車体後方側へ移動して来た前記ペダル支持部材の変位を干渉により規制する規制部材と、
    前記規制部材の前記ペダル支持部材との干渉部に設けられ、該ペダル支持部材から入力された荷重により、前記干渉部の領域を車幅方向へ拡張する拡張手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用ペダルの後退抑制構造。
  2. 前記干渉部に、前記ペダル支持部材の車幅方向への変位を規制するための変位規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
  3. 前記拡張手段が、前記干渉部の車幅方向端部に車体上下方向に延在するように形成されたフランジ部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
  4. 前記フランジ部が車体上方側に向かって形成され、該フランジ部の車体上方側端部に、前記規制部材へオーバーラップするように張り出す張出部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
  5. 前記ペダル支持部材から前記干渉部に荷重が入力されたときに、該干渉部が車体下方側へ移動するように前記規制部材を折曲させるための折罫部が、該規制部材に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
  6. 前記拡張手段が、前記変位規制部の車体後方側における前記規制部材に設けられた脆弱部であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
  7. 前記拡張手段が、前記変位規制部から、該変位規制部の幅方向外側へ傾斜配置された一対の第1傾斜部と、該第1傾斜部の幅方向外側端部から、前記変位規制部の幅方向内側へ傾斜配置された一対の第2傾斜部と、を含む多角形状とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ペダルの後退抑制構造。
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