JP2007131150A - 車両のフロントバンパー構造 - Google Patents

車両のフロントバンパー構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007131150A
JP2007131150A JP2005326003A JP2005326003A JP2007131150A JP 2007131150 A JP2007131150 A JP 2007131150A JP 2005326003 A JP2005326003 A JP 2005326003A JP 2005326003 A JP2005326003 A JP 2005326003A JP 2007131150 A JP2007131150 A JP 2007131150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bumper
vehicle
bracket
main
absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005326003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4798485B2 (ja
Inventor
Idemitsu Masuda
出光 増田
Naohiro Yamamoto
直弘 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2005326003A priority Critical patent/JP4798485B2/ja
Publication of JP2007131150A publication Critical patent/JP2007131150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798485B2 publication Critical patent/JP4798485B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】歩行者保護用バンパー等のメインバンパーに併設された補助バンパーの被衝突物への衝突時における被衝突物の屈曲を低減しつつ、低速衝突時での衝突エネルギーの吸収効果を向上させた車両のフロントバンパー構造を提供することにある。
【解決手段】本発明は、車体100のフロント部201に、メインバンパー1とメインバンパー1の前方下方部位に歩行者保護用バンパーとしての補助バンパー2を設けている車両のフロントバンパー構造において、補助バンパー2は、車幅方向に延設された本体メンバー6,7の前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバー4を連結して構成されているとともに、アブソーバー4の上面には前後方向に延びるビード5が車幅方向に沿って所定間隔で複数形成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、特に歩行者保護用バンパーとしての補助バンパーを備えた自動車に適用され、車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ該メインバンパーよりも車両前方側に歩行者保護用バンパーを含む補助バンパーを設けている車両のフロントバンパー構造に関する。
歩行者保護用バンパーを備えた自動車においては、図1及び図2に示すように、車体100のフロント部201に設けられた高速衝突用のメインバンパー1の下方部位でかつ該メインバンパー1よりも車両前方側に歩行者保護用バンパー2が設けられている。
図20及び図21はかかる歩行者保護用バンパー2の従来の一例を示し、図20は従来技術に係る歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、図21の(A)は歩行者保護用バンパーの要部外観斜視図、(B)は(A)におけるN−N線断面図である。
図20において、歩行者保護用バンパー2は、車幅方向に延設され2本のパイプを上下に重ね合わせた2本のパイプからなる本体メンバー6,7の中央部が支持部材10で支持され、車幅方向両端部に取付けられたブラケット03,03を車体側にボルトにより固定することにより、車体前部に支持されている。
図21に示すように、上記歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7の上下面には、アブソーバー04が溶接接合されて本体メンバー6,7から車両前方に突出して配置されており、この先端部に被衝突物が衝突するようになっている。
また、特許文献1(特開平11−342812号公報)には、衝突エネルギー吸収バンパーが上部よりも下部を車両前方に突出した形状に形成され、被衝突物の折れ曲がり点から遠い位置を衝突点とすることにより、柱状で途中で折れ曲がる被衝突物に衝突した場合に、衝突のエネルギーを小さくして、被衝突物への衝撃を軽減するようにした車両のフロントバンパー構造が開示されている。
特開平11−342812号公報
上述したように、図20及び図21に示される従来の歩行者保護用バンパー2の構造にあっては、本体メンバー6,7の上下面に、板材を横向きの略断面三角形状の形態に屈曲して形成されたアブソーバー04の根元部が溶接接合されて当該本体メンバー6,7から車両前方に突出され、この先端部に被衝突物が衝突するようになっている。
このため、かかる従来技術にあっては、図19に示すように、歩行者保護用バンパー2が途中に屈曲部101bを有する被衝突物101に衝突し、略三角形状断面の形態に屈曲して形成されたアブソーバー04に上方への押付力が作用した場合に、アブソーバー04の上面及び下面の剛性が同等でかつ比較的柔らかいので、押付力の方向である上方に力の作用点が移動して簡単に折れ曲がってしまい、所要の衝撃吸収効果が得られないという問題を有している。
また、衝突時における上記ブラケット03の変形は歩行者保護用バンパー2及びアブソーバー04が上方に移動する可能性があり、上方に力の作用点が移動して所要の衝撃吸収効果が得られないという問題を有している。
さらに、上記ブラケット03は、単に歩行者保護用バンパー2を車体側に取付ける機能を有しているに留まり、車対車もしくは壁への低速衝突において当該ブラケット03自体は衝撃力を効果的に吸収する機能を有していない。
なお、上記特許文献1においても、このような問題を解決する手段は示されていない。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、歩行者保護用バンパー等のメインバンパーに併設された補助バンパーの被衝突物への衝突時における被衝突物の屈曲を低減しつつ、低速衝突時での衝突エネルギーの吸収効果を向上させた車両のフロントバンパー構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けている車両のフロントバンパー構造において、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、該アブソーバーの上面には、前記アブソーバーの前後方向に延びるビードが車幅方向に沿って所定間隔で複数形成されている。
しかも、本発明において、前記ビードは、平面形状において前記アブソーバーと前記本体メンバーとの接合部側で幅広に、前記アブソーバーの前方側になるに従い幅細になるような略三角形状に形成されている。
また、本発明は、車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けている車両のフロントバンパー構造において、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、前記本体メンバーの車幅方向両端部は、板材のブラケットを介して車体に支持されており、前記ブラケットは車幅方向内側に凸となるコ字形状であり、前記ブラケットの側部には、上下方向に延びるビードが車両前後方向の複数箇所に形成されている。
さらに、本発明において、具体的には次のように構成されていることが好ましい。
(1)前記ブラケットは、車体側に取付ける車体側取付フランジ部と前記補助バンパーの本体メンバー側に取付ける補助バンパー側取付部とが上下方向の板面を有する連結部材で連結することにより構成されており、該連結部材には前記ビードが形成されている。
(2)前記ブラケットは、前記補助バンパーの本体メンバー側に取付ける補助バンパー側取付部を前記連結部材への接合部位から車幅方向内側に延びて形成されている。
(3)前記ブラケットの前記本体メンバー側への連結部及び車体側への連結部には、補強用のリンフォースが設けられている。
上述の如く、本発明に係る車両のフロントバンパー構造は、車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けているものであって、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、該アブソーバーの上面には、前記アブソーバーの前後方向に延びるビードが車幅方向に沿って所定間隔で複数形成されているので、アブソーバー上面の車両前後方向の剛性が上昇して、上下方向に屈曲部を有する被衝突物との衝突時における補助バンパーの上方への変形が抑制され、被衝突物の衝突による屈曲を回避することができる。
しかも、本発明において、前記ビードは、平面形状において前記アブソーバーと前記本体メンバーとの接合部側で幅広に、前記アブソーバーの前方側になるに従い幅細になるような略三角形状に形成されているので、補助バンパーの上方への変形を抑制して被衝突物の衝突による屈曲を回避しつつ、被衝突物との衝突の初期に剛性の小さいアブソーバー前方側の幅細部分が変形することにより、衝突初期の被衝突物への衝撃を吸収して緩和することができる。
また、本発明に係る車両のフロントバンパー構造は、車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けているものであって、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、前記本体メンバーの車幅方向両端部は、板材のブラケットを介して車体に支持されており、前記ブラケットは車幅方向内側に凸となるコ字形状であり、前記ブラケットの側部には、上下方向に延びるビードが車両前後方向の複数箇所に形成されている。しかも、具体的には前記ブラケットは、車体側取付フランジ部と補助バンパーの本体メンバー側に取付ける補助バンパー側取付部とが上下方向の板面を有する連結部材で連結することにより構成されており、該連結部材には前記ビードが形成されている。
したがって、本発明によれば、低速衝突時におけるブラケットの変形が前記ビードを起点として生じ易くなり、当該ブラケットの左右方向(車幅方向)への変形機能が増加することによって、被衝突物への衝撃力を当該ブラケットで確実に吸収することができる。
また、ブラケットの側部にのみにビードを形成して上下部材にはビードが形成されていないので、当該ブラケットの上下方向への変形を抑制しつつ、上記のような被衝突物の衝突による屈曲の回避効果を保持することができる。
また、本発明において、前記ブラケットは、前記補助バンパーの本体メンバー側に取付ける補助バンパー側取付部を前記連結部材への接合部位から車幅方向内側に延びて形成されており、またブラケットの平面形状が車体内側に凸の略コ字状になっているため、車体側取付フランジ部の車体内側の剛性が大きくなり、低速衝突の際に衝撃力を前記ブラケットのビードを起点とする変形に効果的に変換することができる。
さらに、本発明において、前記ブラケットの前記本体メンバー側への連結部及び車体側への連結部には、補強用のリンフォースが設けられているので、補助バンパーと車体との距離が大きく前記ブラケットの長さが長くなって、補助バンパーの取付部材であるブラケットの剛性が小さくなり勝ちな場合においては、当該ブラケットの両側に補強用のリンフォースが存在することにより、ブラケットの中間部の板厚が増加し、衝突時におけるブラケットの変形機能が低下することなく、ブラケットの支持強度のみを増大させることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のフロントバンパー構造が適用される自動車の斜め前方から見た概略斜視図、図2は本発明の実施形態に係る自動車のフロント部骨格構造を示す斜め前方からの外観斜視図、図3上記自動車のエンジンルームの斜視図、図4は上記自動車のエンジンルームを下方から見た底面図である。
図1〜図4において、100は車体、201は車体100のフロント部、300はエンジンルーム、1はフロント部201に設けられた高速衝突用のメインバンパー、103はメインバンパー1の車体1への取付用ブラケットである。
上記フロント部201には、メインバンパー1と別個に補助バンパーとしての歩行者保護用バンパー2が設けられており、該歩行者保護用バンパー2は、左右一対のブラケット3を介して車体前部102に取付けられている。しかも、歩行者保護用バンパー2は、メインバンパー1の下方部位の箇所で、かつ当該メインバンパー1よりも車両前方側に設けられている。また、エンジンルーム300内には、メインバンパー1及び歩行者保護用バンパー2の車両後方側に位置するラジエータ及びコンデンサ301、該ラジエータ及びコンデンサ301の車両後方側に位置するエンジン302等の機能部品が配設されており、該機能部品は、衝突時の衝撃荷重に対し、メインバンパー1などによって変形を抑制されている。
本発明の実施形態に係るフロントバンパー構造は、このような歩行者保護用バンパー2及びブラケット3の構造及び取付構造に関するものである。
図5は本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、図6は上記歩行者保護用バンパーの斜め後方からの外観斜視図、図7の(A)は上記歩行者保護用バンパーの平面図、(B)はその底面図である。また、図8は上記歩行者保護用バンパーの正面図(車両前方から見た図)、図9は上記歩行者保護用バンパーの詳細を示す図8のC部拡大図である。さらに、図10は上記歩行者保護用バンパーのビード部の詳細を示し、(A)は歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、(B)は(A)におけるE部拡大図、(C)は(B)におけるZ−Z線断面図である。
図5〜図10において、歩行者保護用バンパー2は、車幅方向の左右両端部よりも中央部付近が車両前方に位置するような、平面視で緩やかなアーチ形状に形成されており、車幅方向に延設された2本のパイプを上下方向に重ね合わせて配置される本体メンバー6,7と、該本体メンバー6,7の上下面に溶接接合されるアブソーバー4とによって構成されている。
上記アブソーバー4は、図10(C)のように、板材を横向きの略断面三角形状の形態に屈曲して形成され、先端部が円弧状に湾曲し、根元部が本体メンバー6,7の上下面にそれぞれ溶接接合されて本体メンバー6,7から車両前方に突出されており、この先端部に被衝突物101(図14参照)が衝突するようになっている。
また、アブソーバー4の上面には、該アブソーバー4の前後方向に延びるビード5が車幅方向に沿って所定間隔で複数個形成されている。これらビード5は、特に図10で明示されているように、平面形状においてアブソーバー4と本体メンバー6,7との接合部側で幅広に、該アブソーバー4の車両前方側になるに従い幅細になるような略三角形状に形成されている。なお、このようなビード5は、車両前後方向に延びる一定幅の矩形状に形成することも可能である。
図11は本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの本体メンバー及びブラケットの分解斜視図である。また、図12は上記歩行者保護用バンパーのブラケット取付部の詳細を示し、(A)は歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、(B)はブラケット取付部の拡大斜視図((A)におけるY部拡大図)である。さらに、図13は上記歩行者保護用バンパーのブラケットの詳細を示し、(A)は図12(B)におけるW矢視図、(B)は図12(B)におけるV矢視図、(C)は(A)におけるS矢視図、(D)は(A)におけるT−T線断面図(骨格を示す)である。
図11〜図13において、上記歩行者保護用バンパー2は、車幅方向両端部がブラケット3に取付けられており、各ブラケット3は、後部の取付フランジ3aをボルト締めすることにより車体前部102(図2及び図3参照)に固定されている。
上記ブラケット3は、図13(A)〜(D)に詳細を示すように、車体100側に取付ける外形の大きな車体側取付フランジ3a部と、歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7側に溶接接合される外形の小さなバンパー側取付部3bとが上下方向の板面を有する略コ字状断面の連結部材3cで連結することにより構成されている。
しかも、ブラケット3の連結部材3cには、ビード31,32が形成されており、該ビード31,32は、連結部材3cの上下方向に延びて、車両前後方向に間隔を置いて複数箇所(この実施形態では2箇所)に形成されている。
また、上記ブラケット3は、図13(A),(B),(C),(D)に示すように、前記本体メンバー6,7に取付けるバンパー側取付部3bを連結部材3cへの接合部位から車幅方向内側に延びて形成されている。
図17及び図18は本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する平面図及び側面図であり、上記の構成に加え、ブラケット3の平面形状が車体内側に凸の略コ字状とすることで、前記バンパー側取付ランジ3b付近の車体内側の剛性が大きくなる。したがって、図17及び図18で示すように、低速衝突の際に、歩行者保護用バンパー2及びブラケット3が、同図における2s、3s及び3zのように変形して、衝撃力を車体外側に逃げるのを抑制でき、これによって当該ブラケット3のビード31,32を起点とする変形に効果的に変換することができ、低速衝突時の荷重吸収を妨げることがないようにできる。
また、上記実施形態におけるブラケット3の本体メンバー6,7側への連結部及び車体100側への連結部には、図11〜図13に示すように、補強用のリンフォース9,8が設けられている。そして、ブラケット3には車体側フランジ3a及びバンパー側取付部3bが形成されている。
このように、上記ブラケット3の歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7側への連結部及び車体側への連結部には、補強用のリンフォース9,8が設けられているので、歩行者保護用バンパー2と車体100との距離が大きく前記ブラケット3の長さが長くなって、歩行者保護用バンパー2の取付部材である前記ブラケット3の剛性が小さくなり勝ちである場合においても、当該ブラケット3の前後両側に補強用のリンフォース9,8が存在することになり、ブラケット3の中間部の板厚が増加し、衝突時におけるブラケット3の変形機能が低下することなく、ブラケット3の支持強度のみを増大させることができる。
次に、図14及び図15は本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパー2の衝突の初期における作用説明用の模式図、図16は衝突後における作用説明用の模式図である。
本発明の実施形態に係るフロントバンパー構造では、車体100のフロント部201に、メインバンパー1の下方部位でかつメインバンパー1よりも車両前方側に歩行者保護用バンパー2を設け、この歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7の前側に板材を屈曲して形成されたアブソーバー4を連結して形成するとともに、該アブソーバー4の上面に前後方向に延びるビード5を車幅方向に沿って所定間隔で複数形成したので、アブソーバー4の上面における車両前後方向の剛性が上昇し、図14〜図16に示すように、歩行者等の上下方向に屈曲部を有する被衝突物101との衝突時における歩行者保護用バンパー2の上方への変形が抑制されて、図19に示す従来技術のような、被衝突物101の衝突による屈曲を低減することができる。
それに加えて、上記ビード5を平面形状においてアブソーバー4と本体メンバー6,7との接合部側で幅広に、アブソーバー4の前方側になるに従い幅細になるような略三角形状に形成したので、歩行者保護用バンパー2の上方への変形を抑制して被衝突物101の衝突による屈曲を回避しつつ、被衝突物101との衝突の初期に剛性の小さいアブソーバー4の前方側の幅細部分が変形することにより、衝突初期の被衝突物101への衝撃を吸収して緩和することができる。
また、対物での低速衝突時には、衝撃力が歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7の中央部近傍に入力するが、該本体メンバー6,7が湾曲していることから、瞬時的にはブラケット3の先端部では外側へ力が働くこととなり、この力によってブラケット3がビード31,32を起点として外側に折れ、低速衝突時における車体側への衝撃力の伝達を吸収できる。
すなわち、この実施形態によれば、ブラケット3の車体側取付フランジ3aと歩行者保護用バンパー2の本体メンバー6,7側へのバンパー側取付部3bとを連結する連結部材3cの車両前後方向における複数箇所に上下方向に延びるビード31,32を形成することにより、低速衝突時におけるブラケット3の変形がビード31,32を起点として生じ易くなり、ブラケット3の左右方向(車幅方向)への変形機能を増加させて、被衝突物101への衝撃力をブラケット3で確実に吸収することができる。
また、ブラケット3における連結部材3cの側部にのみビード31,32を形成して上下部材にはビードを形成していないので、ブラケット3の上下方向への変形を抑制しつつ、被衝突物101の衝突による屈曲の回避効果を保持することができる。
この構造は歩行者等の上下方向に屈曲部を有する被衝突物101との衝突時におけるブラケット3の少量の変形時にも効果を発揮する。すなわち、ブラケット3の変形を車幅方向に限定することでアブソーバー4の作用点が上方に移動することがなく、歩行者保護用バンパー2としての所要の衝撃吸収効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
本発明の実施形態に係るフロントバンパー構造が適用される自動車の斜め前方から見た概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る自動車のフロント部骨格構造を示す斜め前方からの外観斜視図である。 上記自動車のエンジンルームの斜視図である。 上記自動車のエンジンルームを下方から見た底面図である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図である。 上記歩行者保護用バンパーの斜め後方からの外観斜視図である。 (A)は上記歩行者保護用バンパーの平面図、(B)はその底面図である。 上記歩行者保護用バンパーの正面図(車両前方から視た図)である。 上記歩行者保護用バンパーの詳細を示す図8のC部拡大図である。 上記歩行者保護用バンパーのビード部の詳細を示し、(A)は歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、(B)は(A)におけるE部拡大図、(C)は(B)におけるZ−Z線断面図である。 前記歩行者保護用バンパーの本体メンバー及びブラケットの分解斜視図である。 前記歩行者保護用バンパーのブラケット取付部の詳細を示し、(A)は歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図、(B)はブラケット取付部の拡大斜視図((A)におけるY部拡大図)である。 上記歩行者保護用バンパーのブラケットの詳細を示し、(A)は図12(B)におけるW矢視図、(B)は図12(B)におけるV矢視図、(C)は(A)におけるS矢視図、(D)は(A)におけるT−T線断面図(骨格を示す)である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する側面概略図(その1)である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する側面概略図(その2)である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する側面概略図(その3)である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する平面図である。 本発明の実施形態に係る歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明するものであり、ブラケットの変形状態を示す側面図である。 従来技術における歩行者保護用バンパーの衝突時における作用を説明する側面概略図である。 従来技術に係る歩行者保護用バンパーの斜め前方からの外観斜視図である。 従来技術に係る歩行者保護用バンパー一例を示し、(A)は歩行者保護用バンパーの要部外観斜視図、(B)は(A)におけるN−N線断面図である。
符号の説明
100 車体
101 被衝突物
201 フロント部
1 メインバンパー
2 歩行者保護用バンパー(補助バンパー)
3 ブラケット
3a 車体側取付フランジ
3b バンパー側取付部
3c 連結部材
4 アブソーバー
5 ビード
6,7 本体メンバー
8,9 リンフォース
31,32 ビード

Claims (4)

  1. 車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けている車両のフロントバンパー構造において、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、該アブソーバーの上面には、前記アブソーバーの前後方向に延びるビードが車幅方向に沿って所定間隔で複数形成されていることを特徴とする車両のフロントバンパー構造。
  2. 前記ビードは、平面形状において前記アブソーバーと前記本体メンバーとの接合部側で幅広に、前記アブソーバーの前方側になるに従い幅細になるような略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のフロントバンパー構造。
  3. 車体のフロント部に、メインバンパーと該メインバンパーの下方部位でかつ前記メインバンパーよりも車両前方側に補助バンパーを設けている車両のフロントバンパー構造において、前記補助バンパーは、車幅方向に延設された本体メンバーの前側に板材を屈曲することにより形成したアブソーバーを連結して構成されているとともに、前記本体メンバーの車幅方向両端部は、板材のブラケットを介して車体に支持されており、前記ブラケットは車幅方向内側に凸となるコ字形状であり、前記ブラケットの側部には、上下方向に延びるビードが車両前後方向の複数箇所に形成されていることを特徴とする車両のフロントバンパー構造。
  4. 前記ブラケットは、前記補助バンパーの本体メンバー側に取付ける補助バンパー側取付部を前記連結部材への接合部位から車幅方向内側に延びて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両のフロントバンパー構造。
JP2005326003A 2005-11-10 2005-11-10 車両のフロントバンパー構造 Expired - Fee Related JP4798485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005326003A JP4798485B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 車両のフロントバンパー構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005326003A JP4798485B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 車両のフロントバンパー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007131150A true JP2007131150A (ja) 2007-05-31
JP4798485B2 JP4798485B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=38153161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005326003A Expired - Fee Related JP4798485B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 車両のフロントバンパー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798485B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120187720A1 (en) * 2011-01-26 2012-07-26 Honda Motor Co., Ltd. Front vehicle body structure
JP2012153263A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Honda Motor Co Ltd 車両の車体前部
CN102910139A (zh) * 2011-09-14 2013-02-06 延锋彼欧汽车外饰***有限公司 保护行人小腿的汽车防撞装置
CN112758034A (zh) * 2021-01-05 2021-05-07 重庆长安汽车股份有限公司 一种行人腿部保护结构

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187545U (ja) * 1983-05-31 1984-12-12 日産自動車株式会社 バンパ−レインフオ−ス
JPH07205732A (ja) * 1994-01-13 1995-08-08 Yamakawa Ind Co Ltd バンパーリインホースとその製造方法
JPH07267021A (ja) * 1994-03-31 1995-10-17 Nissan Shatai Co Ltd バンパーステイ支持構造
JPH07277110A (ja) * 1994-04-05 1995-10-24 Nissan Motor Co Ltd バンパースティ取付構造
JP2002145113A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造
JP2005297726A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車用バンパ
JP2005306161A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Asteer Co Ltd バンパ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187545U (ja) * 1983-05-31 1984-12-12 日産自動車株式会社 バンパ−レインフオ−ス
JPH07205732A (ja) * 1994-01-13 1995-08-08 Yamakawa Ind Co Ltd バンパーリインホースとその製造方法
JPH07267021A (ja) * 1994-03-31 1995-10-17 Nissan Shatai Co Ltd バンパーステイ支持構造
JPH07277110A (ja) * 1994-04-05 1995-10-24 Nissan Motor Co Ltd バンパースティ取付構造
JP2002145113A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Mazda Motor Corp 車両の前部車体構造
JP2005297726A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車用バンパ
JP2005306161A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Asteer Co Ltd バンパ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120187720A1 (en) * 2011-01-26 2012-07-26 Honda Motor Co., Ltd. Front vehicle body structure
JP2012153263A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Honda Motor Co Ltd 車両の車体前部
US8672393B2 (en) 2011-01-26 2014-03-18 Honda Motor Co., Ltd. Front vehicle body structure
CN102910139A (zh) * 2011-09-14 2013-02-06 延锋彼欧汽车外饰***有限公司 保护行人小腿的汽车防撞装置
CN112758034A (zh) * 2021-01-05 2021-05-07 重庆长安汽车股份有限公司 一种行人腿部保护结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4798485B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4486673B2 (ja) 車体構造
US9004576B2 (en) Vehicle front structure
JP5776885B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP4872541B2 (ja) 自動車のバンパ構造
JP6235628B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4479550B2 (ja) エンジンアンダカバー取付構造
JP2007038839A (ja) 自動車の後部車体構造
JP2006015859A (ja) 車両の前部車体構造
JP2010070133A (ja) 車体構造
JP4200907B2 (ja) 車両用フード構造
JP5692119B2 (ja) 車両用カウル構造
JP2010000866A5 (ja)
JP2006175987A (ja) 車体前部構造
JP2005125831A (ja) 車両用フード構造
JP4479637B2 (ja) 車両用バンパ構造
JP5190385B2 (ja) 車体前部構造
JP4798485B2 (ja) 車両のフロントバンパー構造
JP2007182162A (ja) 自動車の前部車体構造
JP4905675B2 (ja) 車両前部の車体構造
JP2007008346A (ja) 車両後部構造
JP2009280106A (ja) 車両用フレーム構造
JP2019182151A (ja) 車両骨格構造
JP4905678B2 (ja) 車両前部の車体構造
JP5966895B2 (ja) 自動車の脚払い構造
JP5880414B2 (ja) 自動車の脚払い構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4798485

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees