JP5028983B2 - 筆記情報処理装置、筆記情報処理システム、及びプログラム - Google Patents

筆記情報処理装置、筆記情報処理システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、筆記情報処理装置、情報生成装置、プログラムに関する。
プリントアウト表面を手動で編集することにより、電子的に記憶された文書に変更を加える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、まず、電子的に記憶された文書を、位置コーディングパターンを備えた表面に印刷する。次に、位置コーディングパターン読取り手段を備えたデジタルペンと表面にマーキングを付けるペンポイントとでプリントアウト表面を手動で編集する。すると、このマーキングがコンピュータに転送され、コンピュータ内で解釈され、この解釈に基づいて記憶済み文書に変更が加えられる。
特表2003−528388号公報
ここで、記録媒体に対する筆記がなされた場所に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができないという課題があった。
本発明の目的は、記録媒体に対する筆記がなされた場所に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定できるようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、
電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける受付手段と、
前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する許可空間情報取得手段と、
前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する判定情報生成手段と、
前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する指示手段と、
前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて生成された情報であって当該筆記を電子化した情報である筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する筆記空間情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に対する処理を決定する決定手段と
を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記許可空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記が許可される時間を示す許可時間情報を取得し、
前記判定情報生成手段は、前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可時間情報とを対応付けた前記判定情報を生成し、
前記筆記空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す筆記時間情報を取得
前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記時間情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に対する処理を決定することを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられていない場合に、その旨の情報と前記筆記情報とを関連付けて記憶することを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、
情報を生成する情報生成装置と、
前記情報生成装置により生成された情報に基づいて、記録媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を処理する筆記情報処理装置と
を含み、
前記情報生成装置は、
電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける受付手段と、
前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する許可空間情報取得手段と、
前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する判定情報生成手段と、
前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する指示手段と
を備え、
前記筆記情報処理装置は、
前記記録媒体に印刷された前記符号画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて前記筆記情報を生成する筆記情報生成手段と、
前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する筆記空間情報取得手段と、
前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報に対する処理を決定する決定手段と
を備えたことを特徴とする筆記情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、
前記筆記情報処理装置は、赤外領域に吸収波長を持つ不可視の記録材で記録された前記符号画像を、前記記録媒体に赤外光を照射することにより読み取る読取手段を更に備えたことを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、
前記筆記情報処理装置は、自装置の存在場所をGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を用いて認識する認識手段を更に備え、
前記筆記空間情報取得手段は、前記認識手段により認識された前記存在場所の情報を、前記筆記場所情報として取得することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、
前記筆記情報処理装置は、自装置が通信可能な機器を特定する機器情報を受信する受信手段を更に備え、
前記筆記空間情報取得手段は、前記受信手段により受信された前記機器情報を、前記筆記場所情報として取得することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、
前記許可空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記が許可される時間を示す許可時間情報を取得し、
前記判定情報生成手段は、前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可時間情報とを対応付けた前記判定情報を生成し、
前記筆記空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す筆記時間情報を取得
前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記時間情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報に対する処理を決定することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、
前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられていない場合に、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報の他の装置への送信を制限することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、
コンピュータに、
電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける機能と、
前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する機能と、
前記記録媒体を特定する識別情報と、取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する機能と、
前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する機能と、
前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する機能と、
前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて生成された情報であって当該筆記を電子化した情報である筆記情報を取得する機能と、
前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する機能と、
取得された前記識別情報と、取得された前記筆記場所情報が、生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、取得された前記筆記情報に対する処理を決定する機能と
を実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができるという効果を有する。
請求項2の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた時間に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができるという効果を有する。
請求項3の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所が特定の場所でないことを後で追跡できるようになるという効果を有する。
請求項4の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができるという効果を有する。
請求項5の発明は、記録媒体上の画像に影響を与えることなく埋め込まれた情報を取得することができるという効果を有する。
請求項6の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所を絶対的な場所として把握することができるという効果を有する。
請求項7の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所を、機器との関係で定まる相対的な場所として把握することができるという効果を有する。
請求項8の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた時間に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができるという効果を有する。
請求項9の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所が特定の場所でない場合に、筆記情報の他の装置での利用を制限できるようになるという効果を有する。
請求項10の発明は、記録媒体に対する筆記がなされた場所に応じて、その筆記を電子化した筆記情報に対する処理を決定することができるという効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、電子ペン60が通信装置70を介して接続されている。
端末装置10は、文書サーバ20に対して電子文書の印刷を要求するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を記録媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。この場合、識別情報とは、記録媒体を一意に特定するための情報であり、位置情報とは、記録媒体上の座標位置を特定するための情報である。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
識別情報サーバ30は、記録媒体に付与する識別情報を発行するコンピュータ装置である。そして、発行した識別情報を、その識別情報が付与される記録媒体に印刷される電子文書と関連付けて記憶する。ここで、識別情報サーバ30としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
画像形成装置40は、記録媒体に画像を記録し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。
端末装置50は、印刷文書に対する筆記を電子化した情報(以下、「筆記情報」という)を、印刷文書に記録された画像の元となる電子文書に反映させるために文書サーバ20に送信するコンピュータ装置である。また、筆記情報を反映する対象の電子文書を図示しないディスプレイに表示し、その上に筆記情報を重ねて表示するようにしてもよい。ここで、端末装置50としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
電子ペン60は、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、記録媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をイメージデータ化した筆記情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
通信装置70は、電子ペン60から筆記情報を取得して端末装置50に送信する装置である。例えば、電子ペン60を差し込む差込口を設け、この差込口に電子ペン60が差し込まれると、電子ペン60に記憶された筆記情報を端末装置50に送信するようにするとよい。ここで、端末装置50との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図では、通信装置70を電子ペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
尚、本明細書では、記録媒体に記録する画像の元となる電子データを「電子文書」と表記するが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
また、本明細書において、「記録媒体」は、画像を記録可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
ところで、本実施の形態では、画像形成装置40にて出力された印刷文書に対して電子ペン60で筆記する際に、如何なる場所で筆記されたかを認識することで、筆記の有効性を管理する。例えば、選挙、試験、採決等の場面を考えると、印刷文書に対する筆記情報をそのまま利用するだけは不十分であり、特定の場所で筆記されたことを記録、管理することで、その筆記の有効性を証明すべき場合があるからである。ここで、特定の場所とは、選挙の場合であれば、例えば、投票所である。即ち、投票用紙への筆記が指定の投票所でなされたかを判断し、指定の投票所以外で筆記されたものは無効とする等の処理が考えられる。また、特定の場所としては、試験の場合であれば試験場、採決の場合であれば特定の会議室が例示される。
また、本実施の形態では、筆記がなされた時間も特定することで、ある場所である時間帯に筆記されたもののみを有効とする。例えば、試験の場合において、試験場での筆記であっても、試験時間内の筆記のみを有効とする。
図2に、このような筆記の管理の具体的なイメージを示す。
図では、まず、左側に印刷文書401、402を示している。この時点において、印刷文書401、402には、電子文書の文書画像と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とが印刷されているだけであり、筆記はなされていない。
この状態で、図の中央に示すように、電子ペン60を用いて、例えば「あ」という文字を筆記したとする。但し、印刷文書401に対しては、上段に示すように、特定の空間403内で筆記を行い、印刷文書402に対しては、下段に示すように、特定の空間403外で筆記を行ったとする。ここで、特定の空間403は、特定の場所に相当する地理的な空間であってもよいし、特定の時間に相当する時間的な空間であってもよい。
そして、このように筆記がなされると、筆記情報は、図の右側に示すような状態で管理される。即ち、印刷文書401に対する筆記は、特定の空間403内で行われたので、有効な筆記として記憶装置404内に記憶される。これに対し、印刷文書402に対する筆記は、特定の空間403内で行われていないので、有効な筆記として記憶装置404に記憶されることはない。
以下、このような概略動作を行う本実施の形態について、具体的に説明する。
ここで、筆記情報の有効性の管理方法には、第1の管理方法として、筆記情報を電子ペン60から文書サーバ20へ送信し、有効でない筆記情報にはその旨の情報を関連付けておくという方法がある。また、第2の管理方法として、有効でない筆記情報はそもそも電子ペン60から文書サーバ20へ送信しないという方法もある。更に他にも、電子ペン60にて有効でない筆記情報を生成しないという方法や、筆記情報を電子ペン60から文書サーバ20へ送信した際に有効でなければ文書サーバ20がこれを破棄するといった方法も考えられるが、ここでは、代表的な管理方法である上記第1及び第2管理方法に着目し、前者を第1の実施の形態として、後者を第2の実施の形態として説明する。
<第1の実施の形態>
本実施の形態は、前述の通り、電子ペン60が、筆記情報をその有効性に関わらず文書サーバ20に送信し、文書サーバ20が、筆記情報をその有効性を示す情報と関連付けて記憶する、というものである。
本実施の形態における動作は、大きく印刷文書の出力と印刷文書に対する筆記とに分けられるので、以下ではこれらを分けて説明する。
1−A.印刷文書の出力
図1のシステムでは、端末装置10が文書サーバ20に電子文書の印刷を要求する。すると、文書サーバ20がその電子文書の印刷命令を画像形成装置40に出力し、印刷文書が出力される。このように、印刷文書の出力においては、文書サーバ20が中心となって動作するので、まず、文書サーバ20の機能構成について説明する。
図3は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。尚、文書サーバ20は、印刷文書を出力する際だけでなく、印刷文書に対する筆記情報を電子文書に反映する際にも機能するため、図には、印刷文書の出力に関する機能以外に、筆記情報の反映に関する機能も示してある。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21aと、送信部21bと、識別情報取得部22と、判定情報管理部23と、判定情報記憶部24とを備える。また、識別符号生成部25aと、位置符号生成部25bと、符号配置部25cと、パターン画像記憶部25dと、符号画像生成部25eとを備える。更に、文書画像生成部26と、画像合成部27と、筆記情報登録部28と、筆記情報記憶部29とを備える。
受信部21aは、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、印刷対象となる電子文書を特定する情報(以下、「文書特定情報」という)と、印刷に関する各種設定(以下、「印刷設定」という)とが含まれる。また、本実施の形態では、印刷要求を受信する際に、印刷文書に対する筆記が許可される場所の情報(以下、「許可場所情報」という)や、印刷文書に対する筆記が許可される日時の情報(以下、「許可日時情報」という)も受信する。また、受信部21aは、識別情報サーバ30から識別情報を受信する。更に、印刷文書に対する筆記がなされた際には、端末装置50から、印刷文書に埋め込まれた識別情報と、筆記を電子化した筆記情報とに加え、印刷文書に対する筆記がなされた場所の情報(以下、「筆記場所情報」という)や、印刷文書に対する筆記がなされた日時の情報(以下、「筆記日時情報」という)を受信する。即ち、本実施の形態では、筆記情報を取得する筆記情報取得手段、記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す場所情報を取得する場所情報取得手段、及び、記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す時間情報を取得する時間情報取得手段の一例として、受信部21aを設けている。
送信部21bは、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して記録媒体に対する画像の印刷命令を送信する。
識別情報取得部22は、受信部21aから文書特定情報を取得し、これを送信部21bに渡して識別情報の発行要求の送信を指示する。また、受信部21aから許可場所情報及び許可日時情報を取得し、識別情報サーバ30が発行した識別情報と共に判定情報管理部23に受け渡す。
判定情報管理部23は、識別情報取得部22から識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを取得し、これらを対応付けた判定情報を管理する。
判定情報記憶部24は、識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを対応付けた判定情報を記憶する。
識別符号生成部25aは、記録媒体を特定する識別情報を符号化して識別符号を生成する。
位置符号生成部25bは、記録媒体上の座標位置を示す位置情報を符号化して位置符号を生成する。
符号配置部25cは、識別符号生成部25aにて生成された識別符号や、位置符号生成部25bにて生成された位置符号等を所定のレイアウトに従って2次元平面に配置し2次元の符号配列を生成する。
パターン画像記憶部25dは、符号配列に格納される各符号の符号値に対応するパターン画像を記憶する。
符号画像生成部25eは、符号配置部25cが生成した2次元の符号配列を参照し、各符号値に対応したパターン画像を選択して符号画像を生成する。
文書画像生成部26は、識別情報取得部22から文書特定情報を取得し、この文書特定情報で特定される電子文書を図示しない記憶手段から読み出してその電子文書の文書画像を生成する。ここで、電子文書は、選挙における投票用紙や、試験における解答用紙等を、文書作成ソフトウェアを用いて電子的に作成したものである。
画像合成部27は、符号画像生成部25eが生成した符号画像と、文書画像生成部26が生成した文書画像とを合成し、合成画像を生成する。
筆記情報登録部28は、受信部21aが受信した筆記情報を取得し、筆記情報記憶部29に登録する。また、本実施の形態において、筆記情報登録部28は、筆記情報の筆記情報記憶部29への登録方法を、判定情報記憶部24を参照して決定する。即ち、本実施の形態では、場所情報取得手段により取得された場所情報が、記録媒体に対応付けられた場所を示しているかどうかの判定結果に応じて、又は、時間情報取得手段により取得された時間情報が、記録媒体に対応付けられた時間を示しているかどうかの判定結果に応じて、筆記情報に対する処理を決定する決定手段の一例として、筆記情報登録部28を設けている。
筆記情報記憶部29は、筆記情報登録部28による登録要求に応じて、筆記情報を記憶する。
次に、印刷文書を出力する際の文書サーバ20の動作について説明する。
図4は、このときの文書サーバ20の動作を示したフローチャートである。
文書サーバ20では、まず、受信部21aが、電子文書の印刷要求と、許可場所情報と、許可日時情報とを端末装置10から受信する(ステップ211)。このうち、電子文書の印刷要求には、文書特定情報と印刷設定とが含まれる。ここで、文書特定情報としては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。また、印刷設定は、ページ、部数、用紙サイズ、Nアップ(電子文書のNページを記録媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白等の設定を含む。更に、本実施の形態では、許可場所情報及び許可日時情報を受信するが、既に述べたように、許可場所情報とは、印刷文書に筆記が許可される場所に関する情報であり、許可日時情報とは、印刷文書に対する筆記が許可される日時に関する情報である。ここで、許可場所情報は、緯度、経度を用いた絶対的な場所情報でもよいし、例えば特定の機器等との位置関係で定まるような相対的な場所情報でもよい。また、許可日時情報も、何年何月何日何時何分といった絶対的な日時情報でもよいし、ある事象の発生から何時間経過後といった相対的な日時情報でもよい。
受信部21aは、これらの情報を受信すると、識別情報取得部22に受け渡す。すると、識別情報取得部22は、受け渡された情報のうち、文書特定情報と印刷設定とを送信部21bに渡し、送信部21bが、これらの情報を識別情報サーバ30に送信することで、識別情報の発行を要求する(ステップ212)。
識別情報サーバ30は、この要求に応じて、識別情報を管理するデータベースから未使用の識別情報を取り出す。ここで取り出される識別情報の数は、印刷設定に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の識別情報が取り出される。但し、印刷設定中にNアップの指定等がある場合は、それも考慮される。例えば、10ページの電子文書を2アップで5部印刷する場合は、25(=10÷2×5)個の識別情報が取り出される。また、その際、識別情報サーバ30は、識別情報と文書特定情報と印刷設定との対応を記憶しておく。電子文書が印刷された印刷文書上の所定箇所が電子ペン60によって指示された場合に、元の電子文書の対応する箇所へアクセスできるようにするためである。これらの処理を行った後、識別情報サーバ30は取り出した識別情報を文書サーバ20に送信する。
これにより、文書サーバ20では、受信部21aが識別情報を受信する(ステップ213)。そして、受信部21aは、受信した識別情報を識別情報取得部22に受け渡す。
すると、識別情報取得部22は、今回受け渡された識別情報と、先に受け渡されていた許可場所情報及び許可日時情報とを、判定情報管理部23に受け渡す。そして、判定情報管理部23が、識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを対応付けた判定情報を判定情報記憶部24に記憶する(ステップ214)。
一方、文書サーバ20は、識別情報と位置情報とを表す符号画像を生成する(ステップ215)。この符号画像の生成は、具体的には、次のような処理により行われる。
即ち、まず、識別情報取得部22が、ステップ213で取得した識別情報を識別符号生成部25aに渡し、識別符号生成部25aが、識別情報を符号化することで識別符号を生成する。尚、識別情報の符号化の詳細については後述する。
また、位置符号生成部25bは、受信部21aから印刷設定を受け取り、印刷設定に応じた範囲の位置情報を符号化することで位置符号を生成する。尚、位置情報の符号化の詳細についても後述する。
その後、符号配置部25cが、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これを符号画像生成部25eが、パターン画像記憶部25dに記憶されたパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
また、文書サーバ20では、文書画像生成部26が、電子文書の文書画像を生成する(ステップ216)。その際、文書画像生成部26は、ステップ211で識別情報取得部22が取得した文書特定情報を受け取り、これに基づいて対象となる電子文書を図示しない記憶手段から読み出す。
そして、画像合成部27は、ステップ215で生成された符号画像と、ステップ216で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ217)。
その後、合成画像は送信部21bに渡され、送信部21bが、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ218)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
これにより、画像形成装置40は、文書画像を例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて記録媒体に記録する。また、符号画像を例えばK(カーボンを含む黒)のトナー又は特殊トナーを用いて記録媒体に記録する。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
本実施の形態では、このように文書画像と符号画像とを記録媒体に記録するが、その際、印刷文書に対する筆記時に参照される判定情報を生成している。そこで、この判定情報について、具体的に説明する。
図5は、判定情報の一例を示した図である。
図示するように、判定情報は、識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを対応付けたものである。
識別情報は、既に述べた通り、記録媒体を一意に識別する情報である。
許可場所情報は、対応する識別情報によって特定される記録媒体に対する筆記が許可される場所を特定する情報である。ここで、許可場所情報としては、例えば、緯度、経度で表されるような物理的に固定した場所の情報を記憶しておいてもよい。但し、図では、電子ペン60が記憶する筆記情報を端末装置50から文書サーバ20へ送信する際に経由する無線LANのアクセスポイントのMACアドレスを採用している。これは、無線LANのアクセスポイントが移動すれば、別の場所を意味することになるので、物理的に固定された場所ではなく、論理的な場所とも言えるものであるが、本実施の形態では、このようなものも「場所」の概念に含めている。また、このような論理的な場所を示す情報としてMACアドレスはあくまで一例であり、その他の機器情報を採用してもよい。或いは、IPアドレスであってもよい。但し、この場合、IPアドレスは固定で割り当てられることが保証されていることが望ましい。尚、本実施の形態では、記録媒体に対応付けられた場所に関する情報の一例として、許可場所情報を採用している。
許可日時情報とは、対応する識別情報によって特定される記録媒体に対する筆記が許可される日時を特定する情報である。図では、筆記が許可される期間を、年月日及び時分で示したが、これには限らない。また、毎日又は特定の曜日のある時間帯に筆記が許可されるような場合であれば、日の情報は必ずしも必要ではない。従って、本実施の形態では、記録媒体に対応付けられた時間に関する情報の一例として、許可日時情報を採用している。
次に、本実施の形態で生成される符号画像について説明する。
図6は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図6(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りで示した領域にドットが配置され、斜線で示した領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図6(a)に示した1つのドットは、600dpiにおける2ピクセル×2ピクセルの大きさを有している。600dpiにおける1ピクセルの大きさは0.0423mmなので、図における最小の四角の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。単位パターンを構成するドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、ドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。尚、上記のドットの大きさ84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図6(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。
図6(b)における最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図6(a)の単位パターンが配置される。図6(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法が利用できるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図6(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、K段の線形シフトレジスタで発生できる最大周期の系列であり、2−1の系列長をもつ。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
尚、本明細書では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いている。しかしながら、広範な位置情報を用意しておき、記録媒体ごとに異なる範囲から位置情報を切り出して埋め込み、位置情報の違いによって記録媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法においては、記録媒体を識別する機能が位置情報に備わっているものと見て、位置情報を識別情報としても考えるものとする。
1−B.印刷媒体への筆記
図1のシステムでは、印刷文書に対する筆記情報が電子ペン60から通信装置70を介して端末装置50に伝えられ、文書サーバ20へ登録される。
そこで、まず、電子ペン60の機構について説明する。
図7は、電子ペン60の構成例を示した図である。
図示するように、電子ペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、電子ペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、記録媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
次に、このうち制御回路61において実現される機能構成について更に詳細に説明する。
図8は、制御回路61の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆記情報生成部616とを備える。そして、更に、場所情報取得部617と、日時情報取得部618と、送信部619とを備える。
画像取得部611は、赤外CMOS64が印刷文書から読み取った符号画像を取得する。また、必要に応じて、符号画像に含まれるノイズを除去する。即ち、本実施の形態では、記録媒体に記録され、記録媒体を特定する識別情報と記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す画像を取得する画像取得手段の一例として、画像取得部611を設けている。
ドット配列生成部612は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。即ち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
符号配列生成部613は、ドット配列上で、符号ブロック内の単位パターンに対応するブロックを検出する。具体的には、単位パターンが配置されるブロックと同じ形状及び大きさの枠をドット配列上で動かし、枠内のドット数が均等になる位置で枠を固定する。例えば、図6(a)の単位パターンを用いる場合であれば、3ドット×3ドットに対応する大きさの枠を動かし、枠内に含まれるドット数が2となる位置で枠を固定する。そして、その枠で区切られた各ブロック内のドット位置から定まる符号値を格納した符号配列を生成する。また、この符号配列が生成されると、予め定められた同期符号の符号値を検索することによって、同期符号の位置が特定される。
識別情報取得部614は、符号配列から同期符号の位置を基準にして識別符号を検出する。そして、画像生成時にRS符号化処理で用いたパラメータを用いて識別符号を復号し、識別情報を取得する。
位置情報取得部615は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。尚、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。
筆記情報生成部616は、位置情報取得部615が取得した位置情報を連結して筆記情報を生成する。ここで、筆記情報には、少なくとも電子ペン60のペン先の軌跡を電子化したデータが含まれるが、これ以外の情報を含んでもよい。ペン先の軌跡以外の情報としては、例えば、筆記した時にペンに設定されていた色の情報や、筆圧の情報等がある。即ち、本実施の形態では、画像取得手段により取得された画像によって表される位置情報に基づいて、記録媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を生成する筆記情報生成手段の一例として、筆記情報生成部616を設けている。
場所情報取得部617は、筆記がなされた場所を特定する筆記場所情報を取得する。即ち、本実施の形態では、記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す場所情報を取得する場所情報取得手段の一例として、場所情報取得部617を設けている。ここで、筆記場所情報は、例えば、電子ペン60内に設けられ、自身の存在場所を検知する手段から取得するとよい。このような存在場所を検知する手段として、電子ペン60の使用場所が広い空間であれば、例えば、GPS衛星からの電波を利用して電子ペン60の存在場所を認識する認識手段が考えられる。或いは、電子ペン60の使用場所がビルの会議室等であれば、その会議室等に設置され、かつ、電子ペン60と通信可能な受信機等の機器を特定する機器情報を受信する受信手段も考えられる。
日時情報取得部618は、筆記がなされた日時を特定する筆記日時情報を取得する。即ち、本実施の形態では、記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す時間情報を取得する時間情報取得手段の一例として、日時情報取得部618を設けている。ここで、筆記日時情報は、現在時刻を保持する計時手段から取得するとよい。
送信部619は、識別情報取得部614が取得した識別情報と、筆記情報生成部616が生成した筆記情報と、場所情報取得部617が取得した筆記場所情報と、日時情報取得部618が取得した筆記日時情報とを通信回路66に受け渡すことで、通信装置70への情報送信を実現する。
次に、電子ペン60が筆記情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
電子ペン60では、まず、赤外LED63が記録媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。
図9は、その後の電子ペン60及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。尚、図1において、電子ペン60で生成された筆記情報は、通信装置70及び端末装置50を介して文書サーバ20へ送信されるようになっているが、図9では、通信装置70及び端末装置50を経由する部分の処理については省略している。
さて、上記の処理後、電子ペン60では、識別情報、筆記情報、筆記場所情報、筆記日時情報が取得される(ステップ601)。具体的には、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆記情報生成部616が、位置情報を連結して筆記情報を生成する。更に、本実施の形態では、場所情報取得部617が、筆記場所情報を取得し、日時情報取得部618が、筆記日時情報を取得する。
そして、これらの情報は送信部619に渡され、送信部619が、識別情報、筆記情報、筆記場所情報、筆記日時情報を、通信装置70及び端末装置50を介して、文書サーバ20へ送信する(ステップ602)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21aが、識別情報、筆記情報、筆記場所情報、筆記日時情報を受信する(ステップ201)。そして、受信部21aは、受信した情報を筆記情報登録部28に受け渡す。
すると、筆記情報登録部28は、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が、判定情報記憶部24に記憶されているかどうかを判定する(ステップ202)。
ここで、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が判定情報記憶部24に記憶されていると判定されたとする。この場合、識別情報が付与された記録媒体に対して、筆記場所情報が示す場所で、筆記日時情報が示す日時に行われた筆記は有効であると判断し、筆記情報登録部28は、筆記情報をそのまま筆記情報記憶部29に記憶する(ステップ203)。
一方、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が判定情報記憶部24に記憶されていないと判定されたとする。この場合、識別情報が付与された記録媒体に対して、筆記場所情報が示す場所で、筆記日時情報が示す日時に行われた筆記は有効でないと判断する。そして、筆記情報登録部28は、筆記が有効でないことを後で追跡するための無効フラグと関連付けて筆記情報を筆記情報記憶部29に記憶する(ステップ204)。
尚、ステップ203及び204での筆記情報の記憶は、電子文書の該当する箇所に筆記情報を付加することにより行うとよい。或いは、文書特定情報と、電子文書上の筆記箇所と、筆記情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。
以上により、第1の実施の形態の説明を終了する。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、前述の通り、筆記情報が有効である場合にのみ、電子ペン60が筆記情報を文書サーバ20に送信する、というものである。
本実施の形態における動作も、大きく印刷文書の出力と印刷文書に対する筆記とに分けられるので、以下ではこれらを分けて説明する。
2−A.印刷文書の出力
図1のシステムでは、端末装置10が文書サーバ20に電子文書の印刷を要求する。すると、文書サーバ20がその電子文書の印刷命令を画像形成装置40に出力し、印刷文書が出力される。このように、印刷文書の出力においては、文書サーバ20が中心となって動作するので、まず、文書サーバ20の機能構成について説明する。
図10は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。尚、文書サーバ20は、印刷文書を出力する際だけでなく、印刷文書に対する筆記情報を電子文書に反映する際にも機能するため、図には、印刷文書の出力に関する機能以外に、筆記情報の反映に関する機能も示してある。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21aと、送信部21bと、識別情報取得部22と、判定情報管理部23と、判定情報記憶部24とを備える。また、識別符号生成部25aと、位置符号生成部25bと、符号配置部25cと、パターン画像記憶部25dと、符号画像生成部25eとを備える。更に、文書画像生成部26と、画像合成部27と、筆記情報登録部28と、筆記情報記憶部29とを備える。
受信部21aは、端末装置10から印刷要求を受信する。ここで、印刷要求には、第1の実施の形態と同様、印刷対象となる電子文書を特定する情報(文書特定情報)と、印刷に関する各種設定(印刷設定)とが含まれる。また、第1の実施の形態と同様、印刷要求を受信する際に、印刷文書に対する筆記が許可される場所の情報(許可場所情報)や、印刷文書に対する筆記が許可される日時の情報(許可日時情報)も受信する。また、受信部21aは、識別情報サーバ30から識別情報を受信する。更に、印刷文書に対する筆記がなされた際には、端末装置50から、印刷文書に埋め込まれた識別情報に加え、印刷文書に対する筆記がなされた場所の情報(筆記場所情報)や、印刷文書に対する筆記がなされた日時の情報(筆記日時情報)を受信し、筆記が有効と判断された場合には、更に筆記情報を受信する。
送信部21bは、識別情報サーバ30に対して識別情報の発行要求を送信する。また、画像形成装置40に対して記録媒体に対する画像の印刷命令を送信する。更に、本実施の形態では、端末装置50に対して筆記が有効かどうかを示す情報を送信する。
識別情報取得部22は、受信部21aから文書特定情報を取得し、これを送信部21bに渡して識別情報の発行要求の送信を指示する。また、受信部21aから許可場所情報及び許可日時情報を取得し、識別情報サーバ30が発行した識別情報と共に判定情報管理部23に受け渡す。
判定情報管理部23は、識別情報取得部22から識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを取得し、これらを対応付けた判定情報を管理する。また、端末装置50から識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報とを受信すると、これらの対応が判定情報記憶部24に記憶されているかどうかを調べる。
判定情報記憶部24は、識別情報と許可場所情報と許可日時情報とを対応付けた判定情報を記憶する。
識別符号生成部25a、位置符号生成部25bは、符号配置部25c、パターン画像記憶部25d、符号画像生成部25e、文書画像生成部26、及び、画像合成部27は、第1の実施の形態で説明したものと同様なので、ここでの詳細な説明は省略する。
筆記情報登録部28は、受信部21aが受信した有効な筆記情報を取得し、筆記情報記憶部29に登録する。
筆記情報記憶部29は、筆記情報登録部28による登録要求に応じて、筆記情報を記憶する。
また、本実施の形態において印刷文書を出力する際の文書サーバ20の動作、本実施の形態にて生成される符号画像、及び、本実施の形態にて生成される判定情報については、それぞれ、図4、図5、図6に示したものと同様であるので、これらについても詳細な説明を省略する。
2−B.印刷媒体への筆記
図1のシステムでは、印刷文書に対する筆記情報が電子ペン60から通信装置70を介して端末装置50に伝えられ、文書サーバ20へ登録される。
そこで、まず、電子ペン60の機能構成について説明する。尚、電子ペン60の機構は図7に示したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
図11は、制御回路61(図7参照)の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路61内の画像処理部61aとデータ処理部61bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部61aは、画像取得部611と、ドット配列生成部612とを備える。また、データ処理部61bは、符号配列生成部613と、識別情報取得部614と、位置情報取得部615と、筆記情報生成部616とを備える。そして、更に、場所情報取得部617と、日時情報取得部618と、送信部619と、受信部620と、送信制御部621を備える。
画像取得部611、ドット配列生成部612、識別情報取得部614、位置情報取得部615、筆記情報生成部616、場所情報取得部617、及び、日時情報取得部618は、第1の実施の形態で説明したものと同様なので、ここでの詳細な説明は省略する。
送信部619は、最初の送信時においては、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報とを送信し、筆記が有効と判定された場合には、更に筆記情報を送信する。
受信部620は、筆記が有効かどうかを示す情報を文書サーバ20から受信する。
送信制御部621は、最初の送信時においては、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報とを送信部619に受け渡すが、二度目の送信時には、筆記が有効であることを示す情報を受信部620が受信した場合にのみ、筆記情報を送信部619に受け渡す。即ち、本実施の形態では、場所情報取得手段により取得された場所情報が、識別情報に対応付けられた場所を示しているかどうかの判定結果に応じて、又は、時間情報取得手段により取得された時間情報が、識別情報に対応付けられた時間を示しているかどうかの判定結果に応じて、筆記情報に対する処理を決定する決定手段の一例として、送信制御部621を設けている。
次に、電子ペン60が筆記情報を生成して文書サーバ20に登録する際の動作について説明する。
電子ペン60では、まず、赤外LED63が記録媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS64がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部611がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部612が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部613が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。
図12は、その後の電子ペン60及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。尚、図1において、電子ペン60で生成された筆記情報は、通信装置70及び端末装置50を介して文書サーバ20へ送信されるようになっているが、図12では、通信装置70及び端末装置50を経由する部分の処理については省略している。
さて、上記の処理後、電子ペン60では、識別情報、筆記情報、筆記場所情報、筆記日時情報が取得される(ステップ651)。具体的には、識別情報取得部614が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部615が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。そして、筆記情報生成部616が、位置情報を連結して筆記情報を生成する。更に、本実施の形態では、場所情報取得部617が、筆記場所情報を取得し、日時情報取得部618が、筆記日時情報を取得する。
そして、これらの情報のうち、識別情報、筆記場所情報、筆記日時情報は送信制御部621を介して送信部619に渡され、送信部619が、識別情報、筆記場所情報、筆記日時情報を、通信装置70及び端末装置50を介して、文書サーバ20へ送信する(ステップ652)。
これにより、文書サーバ20では、受信部21aが、識別情報、筆記場所情報、筆記日時情報を受信する(ステップ251)。そして、受信部21aは、受信した情報を、識別情報取得部614を介して判定情報管理部23に受け渡す。
すると、判定情報管理部23は、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が、判定情報記憶部24に記憶されているかどうかを判定する。そして、判定情報記憶部24における対応の有無を示す有無情報を、端末装置50及び通信装置70を介して、電子ペン60に返信する(ステップ252)。
これにより、電子ペン60では、受信部620が、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応の有無を示す有無情報を受信し、送信制御部621に受け渡す(ステップ653)。そして、送信制御部621は、有無情報が、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が記憶されていることを示しているかどうかを判定する(ステップ654)。
ここで、有無情報が、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が記憶されていることを示していると判定されたとする。この場合、識別情報が付与された記録媒体に対して、筆記場所情報が示す場所で、筆記日時情報が示す日時に行われた筆記は有効であると判断し、送信制御部621は、筆記情報を送信部619に受け渡す。そして、送信部619は、筆記情報を、通信装置70及び端末装置50を介して、文書サーバ20に送信する(ステップ655)。
一方、有無情報が、識別情報と筆記場所情報と筆記日時情報との対応が記憶されていないことを示していると判定されたとする。この場合、識別情報が付与された記録媒体に対して、筆記場所情報が示す場所で、筆記日時情報が示す日時に行われた筆記は有効でないと判断し、送信制御部621は、筆記情報を送信部619に受け渡さない。つまり、筆記情報の文書サーバ20への送信に対して一定の制限が施されるように制御する。
ステップ655で筆記情報が文書サーバ20に送信された場合、文書サーバ20では、受信部21aが、筆記情報を受信する(ステップ253)。そして、筆記情報登録部28に筆記情報を受け渡す。その後、筆記情報登録部28は、筆記情報を筆記情報記憶部29に記憶する(ステップ254)。尚、ここでの筆記情報の記憶は、電子文書の該当する箇所に筆記情報を付加することにより行うとよい。或いは、文書特定情報と、電子文書上の筆記箇所と、筆記情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。
以上により、第2の実施の形態の説明を終了する。
ところで、上記第1及び第2の実施の形態では、文書サーバ20が、文書画像と符号画像とを合成して合成画像を生成する処理、及び、記録媒体に対する筆記情報を登録する処理の両方を行うようにした。しかしながら、これらの処理のうちの少なくとも一方を別の装置で行う構成も考えられる。例えば、端末装置10や端末装置50等のクライアントコンピュータ、識別情報サーバ30等の他のサーバコンピュータ、画像形成装置40のコンピュータ部分で行うようにするとよい。そこで、これらの処理をコンピュータ90で行うものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図13は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、記録媒体に対する筆記が有効であるかどうかを、許可された場所で筆記されたか、及び、許可された時間に筆記されたか、という2つの基準で判断していた。しかしながら、これらの基準のいずれか一方によって、筆記の有効性を判断するような構成としてもよい。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
本発明の実施の形態が適用されるシステム構成を示した図である。 本発明の実施の形態の動作イメージを示した図である。 本発明の第1の実施の形態における文書サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における印刷文書出力時の文書サーバの動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で生成される判定情報の例を示した図である。 本発明の実施の形態で生成される符号画像の例を示した図である。 本発明の実施の形態における電子ペンの機構を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における電子ペンの制御回路の機能機構を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における筆記情報の登録時の電子ペン及び文書サーバの動作を示したシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態における文書サーバの機能構成を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における電子ペンの制御回路の機能機構を示したブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における筆記情報の登録時の電子ペン及び文書サーバの動作を示したシーケンス図である。 画像の生成や筆記情報の登録を行うコンピュータのハードウェア構成図である。
符号の説明
10,50…端末装置、20…文書サーバ、30…識別情報サーバ、40…画像形成装置、60…電子ペン、80…ネットワーク

Claims (10)

  1. 電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける受付手段と、
    前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する許可空間情報取得手段と、
    前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する判定情報生成手段と、
    前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する指示手段と、
    前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて生成された情報であって当該筆記を電子化した情報である筆記情報を取得する筆記情報取得手段と、
    前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する筆記空間情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に対する処理を決定する決定手段と
    を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。
  2. 前記許可空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記が許可される時間を示す許可時間情報を取得し、
    前記判定情報生成手段は、前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可時間情報とを対応付けた前記判定情報を生成し、
    前記筆記空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す筆記時間情報を取得
    前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記時間情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報取得手段により取得された前記筆記情報に対する処理を決定することを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられていない場合に、その旨の情報と前記筆記情報とを関連付けて記憶することを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置。
  4. 情報を生成する情報生成装置と、
    前記情報生成装置により生成された情報に基づいて、記録媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を処理する筆記情報処理装置と
    を含み、
    前記情報生成装置は、
    電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける受付手段と、
    前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する許可空間情報取得手段と、
    前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する判定情報生成手段と、
    前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する指示手段と
    を備え、
    前記筆記情報処理装置は、
    前記記録媒体に印刷された前記符号画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて前記筆記情報を生成する筆記情報生成手段と、
    前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する筆記空間情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報に対する処理を決定する決定手段と
    を備えたことを特徴とする筆記情報処理システム
  5. 前記筆記情報処理装置は、赤外領域に吸収波長を持つ不可視の記録材で記録された前記符号画像を、前記記録媒体に赤外光を照射することにより読み取る読取手段を更に備えたことを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システム
  6. 前記筆記情報処理装置は、自装置の存在場所をGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を用いて認識する認識手段を更に備え、
    前記筆記空間情報取得手段は、前記認識手段により認識された前記存在場所の情報を、前記筆記場所情報として取得することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システム
  7. 前記筆記情報処理装置は、自装置が通信可能な機器を特定する機器情報を受信する受信手段を更に備え、
    前記筆記空間情報取得手段は、前記受信手段により受信された前記機器情報を、前記筆記場所情報として取得することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システム
  8. 前記許可空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記が許可される時間を示す許可時間情報を取得し、
    前記判定情報生成手段は、前記記録媒体を特定する識別情報と、前記許可空間情報取得手段により取得された前記許可時間情報とを対応付けた前記判定情報を生成し、
    前記筆記空間情報取得手段は、前記記録媒体に対する筆記がなされた時間を示す筆記時間情報を取得
    前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記時間情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報に対する処理を決定することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システム
  9. 前記決定手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記識別情報と、前記筆記空間情報取得手段により取得された前記筆記場所情報が、前記判定情報生成手段により生成された前記判定情報で対応付けられていない場合に、前記筆記情報生成手段により生成された前記筆記情報の他の装置への送信を制限することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理システム
  10. コンピュータに、
    電子文書の記録媒体への印刷要求を受け付ける機能と、
    前記記録媒体に対する筆記が許可される場所を示す許可場所情報を取得する機能と、
    前記記録媒体を特定する識別情報と、取得された前記許可場所情報とを対応付けた判定情報を生成する機能と、
    前記電子文書の文書画像、及び、前記記録媒体を特定する識別情報と当該記録媒体上の位置を特定する位置情報とを表す符号画像を、当該記録媒体に印刷するように指示する機能と、
    前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記識別情報を取得する機能と、
    前記記録媒体に対する筆記に応じて、当該記録媒体に印刷された前記符号画像によって表される前記位置情報に基づいて生成された情報であって当該筆記を電子化した情報である筆記情報を取得する機能と、
    前記記録媒体に対する筆記がなされた場所を示す筆記場所情報を取得する機能と、
    取得された前記識別情報と、取得された前記筆記場所情報が、生成された前記判定情報で対応付けられているかどうかの判定結果に応じて、取得された前記筆記情報に対する処理を決定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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