JP5022465B2 - 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグ及びその製造方法に関する。
一般的に自動車エンジン等の内燃機関に使用されるスパークプラグは、中心電極と接地電極との間の火花放電間隙において、火花を生じさせることにより、内燃機関の燃焼室に供給される混合気に点火する構成となっている。
近年では、排ガス規制への対応や燃費向上の観点から、リーンバーンエンジンや、直噴エンジン、低排ガスエンジン等の内燃機関の開発が積極的に行われている。このような内燃機関においては、従来よりも着火性に優れたスパークプラグが要求される。
そこで、耐消耗性の低下を防止しつつ、着火性の向上を図るべく、中心電極の先端部にイリジウム合金や白金合金等の耐消耗性に優れた貴金属合金からなる円柱状の貴金属チップを溶接することが知られている。
ところで、中心電極の先端部への貴金属チップの溶接は、一般的に次のようにして行われる。すなわち、中心電極の先端面に貴金属チップの一端面を載置した上で、所定の押さえピンにより貴金属チップの他端面を押圧して、貴金属チップを保持する。そして、中心電極等を軸線を回転軸に回転させながら、中心電極等の側面方向から中心電極と貴金属チップとの接触面外縁近傍に対してレーザービームや電子ビームを照射する。これにより、中心電極と貴金属チップとの間に両者を構成する金属材料が溶融してなる溶融部が形成され、その結果、中心電極の先端部に貴金属チップが溶接される。
ところが、このような手法を用いた場合には、中心電極等を回転させたときに、中心電極の中心軸に対して貴金属チップの中心軸がずれて(いわゆる偏心して)しまうおそれがある。中心電極に対して貴金属チップが偏心した状態でレーザー溶接等が行われると、レーザー照射口から照射対象(前記接触面外縁)までの距離にばらつきが生じてしまう。その結果、溶融部の大きさ(溶融量)にばらつきが生じてしまい、ひいては溶接強度が低下してしまうおそれがある。
そこで、溶接時における貴金属チップの偏心を防止すべく、中心電極の先端面に凹状の穴部を設けるとともに、貴金属チップの基端面に突状の脚部を設け、前記穴部に対して前記脚部を嵌合した状態で、中心電極に貴金属チップを溶接する技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開平10−112374号公報
ところが、上記技術においては、貴金属チップから中心電極へと効率よく熱を逃がすために、前記穴部の底面と前記脚部の端面とが接触した状態とされる。加えて、貴金属チップの基端面と中心電極の先端面との間のうち外周部分には溶融部が形成される一方で、前記脚部の端面と前記穴部の底面との間に溶融部は形成されず、両者は抵抗溶接によって溶接される。このため、溶融部の形成されていない前記脚部の端面と中心電極の穴部の底面との接触面に、貴金属チップを構成する貴金属合金と中心電極を構成する金属材料との間の熱膨張係数の差に伴う応力が生じてしまうおそれがある。その結果、両者の接合部分にクラックが生じてしまい、ひいては中心電極から貴金属チップが剥離してしまうことが懸念される。
これに対して、中心電極と貴金属チップとの接触部分の全域に亘って、中心電極と貴金属チップとの間の熱膨張係数を有する前記溶融部を設けることで、前記応力を緩和し、貴金属チップの剥離を防止することが考えられる。
しかしながら、中心電極と貴金属チップとの接触部分の全域に溶融部を形成するためには、レーザービーム等の溶融エネルギーを増大させる必要がある。ここで、溶融エネルギーを増大させると、溶融部が過度に大きくなり過ぎてしまったり、溶融部分から金属の粒(いわゆる、スパッタ)が飛散して、貴金属チップの先端面に溶融金属が付着してしまったりするおそれがある。貴金属チップの先端面に溶融金属が付着してしまうと、火花放電間隙の大きさを正確に調整することができないことから、火花放電に要求される放電電圧が高くなり、最悪の場合失火するおそれがある。また、溶融部が過度に大きくなり過ぎてしまうと、耐消耗性の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、中心電極に対する貴金属チップの溶接強度を向上をさせるとともに、耐消耗性や着火性の低下を招くことなく貴金属チップの耐剥離性をより確実に向上させることができる内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、
軸線方向に延びる中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、
前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した上で、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記溶融部が形成され、
前記貴金属チップは、その基端部の少なくとも一部が前記溶融部を介して前記中心電極に接合されるとともに、
前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間には、閉鎖空間が形成されており、
前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記閉鎖空間の高さをS H としたとき、次の式(1)及び式(2)を満たすことを特徴とする。
I ≦C O /2…(1)
H ≦S I …(2)
尚、「規制部」とあるのは、中心電極に対する貴金属チップの径方向への相対移動を規制するものであればよく、例えば、貴金属チップの基端に設けた凹部と、中心電極の先端に設けられ、前記凹部に嵌合可能な突部とによって規制部を構成することとしてもよい。また、中心電極の先端部に設けられ、円柱状の貴金属チップを嵌入可能な凹部によって規制部を構成することとしてもよい。
上記構成1によれば、貴金属チップの溶接時において、規制部により中心電極に対する貴金属チップの径方向への相対移動が規制される。そのため、溶接時において、貴金属チップの偏心に伴い、溶融部の大きさにばらつきが生じてしまうことをより確実に防止することができ、溶接強度の向上を図ることができる。
また、本構成1のスパークプラグにおいては、貴金属チップの基端部中央部分と中心電極との間に、閉鎖空間が形成されている。すなわち、貴金属チップの溶接に際しては、中心電極と貴金属チップとの間に空間が形成された状態で溶融部が形成される。従って、中心電極の先端面全域と貴金属チップの基端面全域とを接触させた状態と比較して、中心電極と貴金属チップとの接触部分が減少することとなり、溶融エネルギーを増大させることなく、中心電極と貴金属チップとの接触部分の全域に溶融部を形成することができる。その結果、耐消耗性や着火性の低下の要因である、貴金属チップの先端面への溶融金属の付着(溶接不良)を防止しつつ、中心電極と貴金属チップとの間で生じる応力を緩和することができ、貴金属チップの耐剥離性を向上させることができる。すなわち、本構成1によれば、一方を抑制すると他方が顕在化してしまうという関係にある、溶接不良及び酸化スケールについて、双方を一挙に抑制することができる。
、貴金属チップの幅とあるのは、軸線と直交する方向に沿った貴金属チップの長さをいい、閉鎖空間の幅とあるのは、軸線と直交する方向に沿った閉鎖空間の長さをいう。また、軸線に沿って貴金属チップの幅が種々異なる場合、貴金属チップの幅とあるのは、貴金属チップの基端部の幅を意味する。加えて、閉鎖空間の高さとあるのは、前記断面における閉鎖空間の軸線に沿った長さをいう。また、閉鎖空間の幅が軸線に沿って異なる場合、閉鎖空間の幅SIは、幅の最大値をいい、閉鎖空間の高さが軸直交方向に沿って異なる場合、閉鎖空間の高さSHは、高さの最大値をいう(以下、同様)。
上述したように、本発明によれば貴金属チップと中心電極との間には閉鎖空間が形成される。ここで、貴金属チップから中心電極側への熱引きについて鑑みると、貴金属チップの熱は、前記閉鎖空間の外周に位置する環状部分を通って中心電極側へと伝わる。そのため、前記環状部分の断面積が小さすぎたり、環状部分が極端に長すぎたりすると、貴金属チップから中心電極側への熱引きが悪化してしまい、貴金属チップの耐消耗性が損なわれてしまうおそれがある。
この点、上記構成によれば、SI≦CO/2、かつ、SH≦SIとされていることから、熱伝達経路となる前記環状部分を十分な断面積を有するとともに、比較的短いものとすることができる。そのため、貴金属チップの熱引き性能を十分に確保することができ、耐消耗性の向上を図ることができる。
構成.本構成の内燃機関用スパークプラグは、
軸線方向に延びる中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、
前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した上で、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記溶融部が形成され、
前記貴金属チップは、その基端部の少なくとも一部が前記溶融部を介して前記中心電極に接合されるとともに、
前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間には、閉鎖空間が形成されており、
前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで一方側に位置する溶融部の溶融深さをL A とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで他方側に位置する溶融部の溶融深さをL B としたとき、次の式(3)及び式(4)を満たすことを特徴とする。
A ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(3)
B ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(4)
、「溶融部の溶融深さ」とあるのは、溶融部のうち最も軸線方向先端側に位置する部位と溶融部のうち最も内側に位置する部位との間における軸線と直交する方向に沿った長さをいう。
上記構成によれば、溶融部は、その溶融深さLA,LBが、貴金属チップと中心電極との接触領域の長さの半分〔(CO−SI)/2〕の0.7倍以上と十分に深くなるように形成されている。すなわち、十分に深い溶融部によって、中心電極と貴金属チップとの間で生じる応力差をより確実に吸収することができる。その結果、中心電極と貴金属チップとの間における酸化スケール(クラック)の進展を極力防止することができ、貴金属チップの耐剥離性を一層向上させることができる。
構成.本構成のスパークプラグは、上記構成1又は2において、前記溶融部が、前記閉鎖空間に露出しないことを特徴とする。
上記構成によれば、溶融部は閉鎖空間に露出しないようにして形成されている。すなわち、溶融部を形成する際において、閉鎖空間に存在する気体が溶融池に混入して溶融部の表面に気泡となって残留してしまうこと(いわゆる、ブローホールの発生)がより確実に防止されるようになっている。そのため、溶融部の強度低下を効果的に防止することができる。
構成.本構成のスパークプラグの製造方法は、
軸線方向に延びる中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法であって、
前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間に閉鎖空間を形成しつつ、前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した状態で、前記中心電極の先端面に前記貴金属チップを載置し、
前記中心電極と前記貴金属チップとの境界部分外縁に、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記中心電極の先端面及び前記貴金属チップの基端面の接触部分に、前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部を形成することで、前記中心電極及び前記貴金属チップを接合し、
前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記閉鎖空間の高さをS H としたとき、次の式(5)及び式(6)を満たすことを特徴とする。
I ≦C O /2…(5)
H ≦S I …(6)
上記構成によれば、基本的には上記構成1と同様の作用効果が奏されることとなる。
構成.本構成のスパークプラグの製造方法は、
軸線方向に延びる中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法であって、
前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間に閉鎖空間を形成しつつ、前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した状態で、前記中心電極の先端面に前記貴金属チップを載置し、
前記中心電極と前記貴金属チップとの境界部分外縁に、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記中心電極の先端面及び前記貴金属チップの基端面の接触部分に、前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部を形成することで、前記中心電極及び前記貴金属チップを接合し、
前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで一方側に位置する溶融部の溶融深さをL A とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで他方側に位置する溶融部の溶融深さをL B としたとき、次の式(7)及び式(8)を満たすことを特徴とする。
A ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(7)
B ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(8)
記構成によれば、基本的には上記構成と同様の作用効果が奏される。
構成.本構成のスパークプラグの製造方法は、上記構成4又は5において、前記溶融部が、前記閉鎖空間に露出しないように前記レーザービーム又は電子ビームを照射することを特徴とする。
上記構成によれば、上記構成と同様の作用効果が奏される。
構成.本構成のスパークプラグの製造方法は、上記構成乃至のいずれかにおいて、前記規制部は、前記中心電極の先端部の中心に設けられた凹部によって構成されており、
前記貴金属チップを前記凹部に嵌合することで、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制することを特徴とする。
上記構成によれば、貴金属チップに対して特段の加工を施すことなく、中心電極に加工を施すことのみによって、中心電極に対する貴金属チップの相対移動を規制することができる。従って、貴金属チップの加工に伴う製造コストの増大や、中心電極及び貴金属チップの双方を加工することに伴う生産性の低下を併せて防止することができる。
本実施形態のスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグ先端部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 中心電極に対する貴金属チップの接合状態を示す部分拡大断面図である。 貴金属チップの接合前における、中心電極や貴金属チップを示す部分拡大断面図である。 (a)は、実施例に係るサンプルにおける酸化スケールの大きさを説明するための拡大断面模式図であり、(b)は、比較例に係るサンプルにおける酸化スケールの大きさを説明するための拡大断面模式図である。 対チップ比と間隙増加量との関係を示すグラフである。 対内径比と間隙増加量との関係を示すグラフである。 別の実施形態における中心電極等の構成を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における中心電極等の構成を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における中心電極等の構成を示す部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、内燃機関用スパークプラグ(以下、「スパークプラグ」と称す)1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12とを備えている。また、絶縁碍子2は、前記中胴部12よりも先端側に、これよりも細径に形成された脚長部13を備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、脚長部13と中胴部12との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。当該中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、絶縁碍子2の先端から突出している。また、中心電極5は、銅又は銅合金からなる内層5Aと、ニッケル(Ni)を主成分とするNi合金からなる外層5Bとを備えている。さらに、前記中心電極5の先端部には、貴金属合金(例えば、イリジウム合金)により形成された円柱状の貴金属チップ31が接合されている。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1をエンジンヘッドに取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、スパークプラグ1をエンジンヘッドに取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定されている。尚、絶縁碍子2及び主体金具3双方の段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との間の空間に入り込む燃料空気が外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端部26には、一端が主体金具3の先端部26に接合された棒状の接地電極27が設けられている。接地電極27は、略中間部分が曲げ返されて、その他端側側面が中心電極5の先端部と対向している。当該接地電極27は、外層27A及び内層27Bからなる2層構造となっている。本実施形態において、前記外層27AはNi合金〔例えば、インコネル600やインコネル601(いずれも登録商標)〕によって構成されている。一方、前記内層27Bは、前記Ni合金よりも良熱導電性金属である銅合金又は純銅によって構成されている。
加えて、前記接地電極27のうち前記貴金属チップ31の先端面と対向する部位には、貴金属合金(例えば、Pt合金等)により形成された円柱状の貴金属チップ32が接合されている。そして、前記貴金属チップ31,32間には、間隙としての火花放電間隙33が形成されている。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、前記貴金属チップ31は、当該貴金属チップ31を構成する貴金属合金及び中心電極5(の外層5B)を構成するNi合金が相互に溶融した後に固化してなる溶融部41を介して中心電極5に接合されている。また、中心電極5と貴金属チップ31の基端部中央部分との間には、円柱状をなす閉鎖空間42が形成されている。
併せて、図3に示すように、軸線CL1を含む断面における、貴金属チップ31の幅(外径)をCO(mm)とし、閉鎖空間42の幅をSI(mm)としたとき、SI≦CO/2を満たすように構成されている。また、軸線CL1に沿った閉鎖空間42の長さ(高さ)をSH(mm)としたとき、SH≦SIを満たすように構成されている。
さらに、溶融部41のうち軸線CL1を挟んで一方側に位置する溶融部41Aの溶融深さをLA(mm)とし、軸線CL1を挟んで他方側に位置する溶融部41Bの溶融深さをLB(mm)としたとき、LA≧〔(CO−SI)/2〕×0.7、及び、LB≧〔(CO−SI)/2〕×0.7を満たすように溶融部41の溶融深さが設定されている。
尚、「溶融深さ」とあるのは、溶融部41A(41B)のうち最も軸線CL1方向先端側に位置する部位と溶融部41A(41B)のうち最も内側に位置する部位との間における軸線CL1と直交する方向に沿った長さをいう。
加えて、前記溶融部41は、前記閉鎖空間42に露出しないように形成されている。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えば、S17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)に対して冷間鍛造加工により貫通孔を形成し、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金等からなる直棒状の接地電極27が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。また、接地電極27の溶接された主体金具3には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
さらに、接地電極27の先端部には、前記貴金属チップ32が、抵抗溶接やレーザー溶接等により接合される。尚、溶接をより確実なものとするべく、当該溶接に先だって溶接部位のメッキ除去が行われたり、或いは、メッキ工程に際し溶接予定部位にマスキングが施されたりする。また、当該貴金属チップ32の溶接を、後述する組み付けの後に行うこととしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用い、成型用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。そして、得られた成形体に対し、研削加工が施され整形されるとともに、整形されたものが焼成炉へ投入され焼成されることで、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、中央部に放熱性向上を図るための銅合金を配置したNi合金に鍛造加工を施し、円柱状の棒状部材を得る。そして、図4に示すように、前記棒状部材の先端部に対して切削加工等を施すことにより、先端面から突出する突部5Pを有する中心電極5を作製する。
一方で、貴金属チップ31を製造しておく。すなわち、主成分をIrとするインゴットを用意し、当該インゴットに対して熱間鍛造、熱間圧延(溝ロール圧延)を施す。その後、線引き加工を施すことで、棒状素材を得た後、それを所定長に切断する。次いで、得られた円柱状のチップ部材の端面に、前記中心電極5の突部5Aを嵌め合わせ可能な穴部31Hを形成する。これにより、貴金属チップ31が得られる。尚、前記穴部31Hの深さは、前記突部5Pの高さよりも大きなものとなっている。
そして次に、中心電極5に対して貴金属チップ31が接合される。より詳しくは、前記中心電極5の突部5Pを貴金属チップ31の穴部31Hに嵌め合わせ、中心電極5の先端面5Fと貴金属チップ31の基端面31Fとを接触させる。このとき、上述したように前記穴部31Hの深さは前記突部5Pの高さよりも大きいため、穴部31Hの底面と突部5Pの先端面との間には閉鎖空間42が形成される。次いで、軸線CL1を中心軸として中心電極5等を回転させつつ、中心電極5と貴金属チップ31との境界部分外縁に対してレーザービームを間欠的に照射する。これにより、軸線CL1と直交する断面において環状をなす溶融部41が形成され、中心電極5に対して貴金属チップ31が接合される。尚、レーザー溶接においては、溶融部41を閉鎖空間42に露出しないようにしつつ、前記溶融深さLA,LBが、LA≧〔(CO−SI)/2〕×0.7、及び、LB≧〔(CO−SI)/2〕×0.7を満たすように、その出力等が調節される。また、少なくとも中心電極5の先端面5Fと貴金属チップ31の基端面31Fとの接触部分(図4中、太線で示す部位)に溶融部41が形成されるようにして行われる。尚、前記突部5P及び穴部31Hが、本発明の規制部に相当する。
次に、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から前記端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱することにより焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。
そして最後に、接地電極27をその中間部分において中心電極5側に屈曲させるとともに、貴金属チップ31,32間の火花放電間隙33の大きさを調整する加工が実施されることで、スパークプラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、規制部としての突部5P及び穴部31Hにより中心電極5に対する貴金属チップ31の径方向への相対移動が規制される。そのため、溶接時において、貴金属チップ31の偏心に伴い溶融部41の大きさにばらつきが生じてしまうことをより確実に防止することができ、溶接強度の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、中心電極5と貴金属チップ31の基端部中央部分との間に、閉鎖空間42が形成されている。すなわち、貴金属チップ31の溶接に際しては、中心電極5と貴金属チップ31との間に空間が形成された状態で溶融部41が形成される。従って、中心電極5の先端面全域と貴金属チップ31の基端面全域とを接触させた状態と比較して、中心電極5と貴金属チップ31との接触部分が減少することとなり、溶融エネルギーを増大させることなく、中心電極5と貴金属チップ31との接触部分の全域に溶融部41を形成することができる。その結果、耐消耗性や着火性の低下の要因である、貴金属チップ31の先端面への溶融金属の付着を防止しつつ、中心電極5と貴金属チップ31との間で生じる応力を緩和することができ、貴金属チップ31の耐剥離性を向上させることができる。
さらに、SI≦CO/2、かつ、SH≦SIとされていることから、熱伝達経路となる、閉鎖空間42の外側に形成された環状部分を十分な断面積を有するとともに、比較的短いものとすることができる。そのため、貴金属チップ31の熱引き性能を十分に確保することができ、耐消耗性の向上を図ることができる。
また、前記穴部31Hの深さは、前記突部5Pの高さよりも大きなものとなっているため、溶接にあたり、貴金属チップ31を中心電極5に載置したときに、中心電極5の先端面5Fと貴金属チップ31の基端面31Fとをより確実に接触させることができる。このため、溶融部41をより確実に形成することができ、中心電極5及び貴金属チップ31をより強固に接合することができる。
加えて、溶融部41は閉鎖空間42に露出しないようにして形成されているため、溶融部41におけるブローホールの発生をより確実に防止することができ、溶融部41の強度低下を効果的に防止することができる。
また、溶融部41は、その溶融深さLA,LBが、貴金属チップ31と中心電極5との接触領域の長さの半分〔(CO−SI)/2〕の0.7倍以上と十分に深くなるように形成されている。すなわち、本実施形態によれば、十分に深く、かつ、強度に優れた溶融部41によって、中心電極5と貴金属チップ31との間で生じる応力差をより確実に吸収することができる。その結果、中心電極5と貴金属チップ31との間における酸化スケールの進展を極力防止することができ、貴金属チップ31の耐剥離性を一層向上させることができる。
次に、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、溶接ずれ確認試験を行った。溶接ずれ確認試験の概要は、次の通りである。すなわち、中心電極に突部を設けるとともに、円柱状の貴金属チップに穴部を設け、前記穴部に前記突部を嵌入した上で、中心電極及び貴金属チップをレーザー溶接したサンプル(実施例)と、中心電極の先端面及び貴金属チップの基端面をそれぞれ平坦に形成し、両面を合わせた上で、中心電極及び貴金属チップをレーザー溶接したサンプル(比較例)とをそれぞれ5本ずつ作製した。そして、作製した各サンプルについて軸線を含むように切断した上で、当該断面における2つの溶融部の溶融深さLA,LBをそれぞれ測定するとともに、2つの溶融深さの差の絶対値を求めた。表1に、比較例に係る各サンプルについて、溶融深さLA,LBと、溶融深さの平均値(LA+LB)/2と、溶融深さの差の絶対値|LA−LB|とを示す。また、表2に、実施例に係る各サンプルについて、溶融深さLA,LBと、溶融深さの平均値〔(LA+LB)/2〕と、溶融深さの差の絶対値|LA−LB|とを示す。尚、各サンプルともに、貴金属チップとして、外径が0.6mmで、長さが0.8mmの円柱状チップを用い、また、レーザービームの照射エネルギーを20Wとして貴金属チップを接合した。
Figure 0005022465
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表1に示すように、比較例に係るサンプル(サンプル1〜5)については、(LA+LB)/2の値が大きく異なるとともに、|LA−LB|の値が少なくとも0.05mm以上となってしまい、溶融部の大きさにばらつきが生じてしまうことが明らかとなった。これは、レーザー溶接時において、中心電極及び貴金属チップの回転に伴い、中心電極の中心軸から貴金属チップの中心軸がずれてしまった結果、レーザー照射口から照射対象までの距離にばらつきが生じてしまったことによるものと考えられる。
一方で、表2に示すように、実施例に係るサンプル(サンプル6〜10)については、各サンプルともに、(LA+LB)/2の値がほとんど異なることなく、また、|LA−LB|の値が極めて小さくなり、溶融部が略同等の大きさをもって形成されることがわかった。これは、突部及び穴部を設けたことで、貴金属チップの中心電極に対する相対移動を防止でき、ひいてはレーザー照射口から照射対象までの距離にばらつきが生じてしまうことを効果的に防止できたためであると考えられる。
次いで、中心電極及び貴金属チップの間に閉鎖空間を形成した上で、レーザービームの照射エネルギーを20W又は25Wとして溶融部を形成した実施例に係るサンプルと、中心電極及び貴金属チップの間に閉鎖空間を形成することなく、照射エネルギーを20W又は25Wとして溶融部を形成した比較例に係るサンプルとを5本ずつ作製し、各サンプルについて耐剥離性評価試験を行った。耐剥離性評価試験の概要は、次の通りである。すなわち、貴金属チップの温度が900℃となるように2分間に亘って加熱した後に、1分間徐冷することを1サイクルとして、各サンプルに対して1000サイクルに亘り加熱・冷却を繰り返した。そして、1000サイクル終了後、図5(a),(b)に示すように、各サンプルの断面を観察し、2つの溶融部について、貴金属チップ又は中心電極との間に形成された酸化スケールS(図5中、太線で示した部位)の軸線CL1と直交する方向に沿った長さSA,SBと、上述の溶融深さLA,LBとをそれぞれ測定した。その後、測定された酸化スケールの長さの合計(SA+SB)を、前記溶融深さの合計(LA+LB)で除算した値に100を乗じることで、酸化スケールの進展割合(%)を求めた。尚、1の溶融部断面において酸化スケールが複数形成されていた場合には、各酸化スケールの長さを全て合計することによって前記長さSA,SBを求めることとした。
加えて、上述のように照射エネルギーを変更しつつ、閉鎖空間の有する実施例に係るサンプルと、閉鎖空間を有さない比較例に係るサンプルとを複数作製し、各サンプルの表面を観察することで、貴金属チップの先端面に溶融金属が付着したサンプルの作製割合(スパッタ発生割合)を測定した。
表3に、比較例に係るサンプルについて、照射エネルギーを20Wとした場合と、照射エネルギーを25Wとした場合とにおける酸化スケールの進展割合及び当該進展割合の平均値を示す。また、表4に、実施例に係るサンプルについて、照射エネルギーを20Wとした場合と、照射エネルギーを25Wとした場合とにおける酸化スケールの進展割合及び当該進展割合の平均値を示す。加えて、表5に、照射エネルギーを20Wとした場合と、25Wとした場合とにおける、比較例に係るサンプル及び実施例に係るサンプルについてのスパッタ発生割合を示す。
Figure 0005022465
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表3に示すように、比較例に係るサンプル(サンプル11〜15)については、照射エネルギーを20Wと比較的低くした場合に、酸化スケールが発生しやすくなってしまうことがわかった。一方で、照射エネルギーを25Wと比較的大きくすることにより、酸化スケールの発生を抑制することができたものの、表5に示すように、照射エネルギーの増大に伴い、スパッタ発生割合が比較的大きなものとなってしまうことが明らかとなった。
これに対して、表4に示すように、実施例に係るサンプル(サンプル16〜20)は、照射エネルギーを20Wと比較的低くしたもの(すなわち、スパッタ発生割合を抑制できる条件)であっても、照射エネルギーを25Wとした比較例に係るサンプルと同程度の酸化スケールの進展割合となることがわかった。これは、貴金属チップと中心電極との間に閉鎖空間を形成したことにより、中心電極と貴金属チップとの接触部分が減少したため、比較的低いエネルギーで中心電極の先端面と貴金属チップの基端面との接触部分の略全域に溶融部を形成することができたことによると考えられる。
次いで、貴金属チップの先端面から溶融部までの軸線に沿った距離を0.15mmとしつつ、円柱状をなす閉鎖空間の幅(内径に相当する)SIを種々変更したスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルを排気量2000ccの4気筒エンジンに組付けた上で、10万km走行相当の耐久試験を行った。そして、試験終了後に、各サンプルについて火花放電間隙の増加量(間隙増加量)を測定した。尚、各サンプルともに、貴金属チップの外径COを0.6mmとし、溶融前における貴金属チップの高さを0.5mmとした。また、閉鎖空間の軸線に沿った高さを0.2mmとした。表6に、前記閉鎖空間の内径SI、貴金属チップの外径COに対する前記閉鎖空間の内径SIの比(SI/CO;以下、対チップ径比と称す)、及び、間隙増加量を示す。また、図6に、前記対チップ径比と間隙増加量との関係を表すグラフを示す。
Figure 0005022465
表6及び図6に示すように、対チップ径比(SI/CO)が50%を超えるサンプルは、間隙増加量が0.15mmを超えてしまい(つまり、火花放電間隙に溶融部が露出してしまい)、耐消耗性が不十分となってしまうことがわかった。一方で、対チップ径比(SI/CO)を50%以下としたサンプルは、間隙増加量が0.15mm未満となり(つまり、火花放電間隙に溶融部が露出することなく)、優れた耐消耗性を有することが明らかとなった。これは、閉鎖空間の外側に位置する環状部分が十分に大きな断面積をもって形成されたため、貴金属チップから中心電極へと効率よく熱伝達が行われたことによるものと考えられる。
次に、外径を0.6mmとし、溶融前における高さを0.5mmとした貴金属チップ(貴金属チップA)、又は、外径を0.8mmとし、溶融前における高さを0.5mmとした貴金属チップ(貴金属チップB)を有し、円柱状の閉鎖空間の高さSH(mm)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製するとともに、各サンプルについて上述の耐久試験を行い、間隙増加量を測定した。尚、貴金属チップAを有してなるサンプルについては、閉鎖空間の内径SIを0.3mmとする一方で、貴金属チップBを有してなるサンプルについては、閉鎖空間の内径SIを0.4mmとした。表7に、貴金属チップAを有するサンプルにおける、閉鎖空間の高さ、閉鎖空間の内径に対する閉鎖空間の高さの比(SH/SI;以下、対内径比と称す)、及び、間隙増加量を示す。また、表8に、貴金属チップBを有するサンプルにおける、閉鎖空間の高さSH、対内径比、及び、間隙増加量を示す。また、図7に、それぞれのサンプルについての対内径比と間隙増加量との関係を表すグラフを示す。尚、図7においては、貴金属チップAを有するサンプルの試験結果を黒四角でプロットし、貴金属チップBを有するサンプルの試験結果を黒三角でプロットした。
Figure 0005022465
Figure 0005022465
表7,8及び図7に示すように、対内径比(SH/SI)を100%以下としたサンプルは、間隙増加量が0.15mm未満となり、良好な耐消耗性を実現できることがわかった。これは、閉鎖空間の外側に位置する環状部分が比較的短く形成されたことから、貴金属チップから中心電極へと効率よく熱が伝達されたためであると考えられる。
以上、各試験の結果を総合的に勘案して、溶接強度の向上を図るためには、貴金属チップの中心電極に対する径方向への相対移動を規制しつつ、両者を溶接することが好ましく、溶接不良(スパッタ)及び酸化スケールの双方を一挙に抑制するためには、中心電極と貴金属チップとの間に閉鎖空間を形成することが望ましいといえる。
また、耐消耗性の向上を図るという観点から、閉鎖空間の内径(幅)を貴金属チップの外径(幅)の半分以下とする(すなわち、SI≦CO/2を満たす)とともに、閉鎖空間の高さを閉鎖空間の内径(幅)以下とする(すなわち、SH≦SIを満たす)ことが好ましいといえる。
次いで、溶融部の溶融深さLA,LBの大きさを変更することで、前記溶融深さLA,LBに対する、貴金属チップの幅COと閉鎖空間の幅SIとの差分の半分〔(CO−SI)/2〕の割合(溶融割合)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製するとともに、各サンプルについて上述の耐剥離性評価試験を行い、酸化スケールの進展割合を求めた。表9に、当該試験の試験結果を示す。尚、各サンプルは、溶融深さLA,LBがともに同一の大きさとなるように溶融部を形成した。また、貴金属チップの幅COを0.7mmとし、閉鎖空間の幅SIを0.2mmとした。加えて、貴金属チップはPt−5Ir合金により形成した。
Figure 0005022465
表9に示すように、溶融割合を70%以上としたサンプルは、酸化スケールの進展が効果的に抑制され、優れた耐剥離性を有することが明らかとなった。また、溶融割合をより増大させることで、一層優れた耐剥離性を実現できることが分かった。
以上の結果より、耐剥離性の更なる向上を図るべく、溶融割合、すなわち、〔(CO−SI)/2〕/LA、及び、〔(CO−SI)/2〕/LBを0.7以上とすることが好ましいといえる。また、耐剥離性をより一層向上させるためには、溶融割合を0.8以上とすることがより好ましく、溶融割合を1.0以上とすることがより一層好ましいといえる。
但し、溶融部形成時におけるブローホールの発生を防止し、溶融部における強度低下の防止を図るという観点からは、溶融部が閉鎖空間に露出しないように溶融割合を設定することが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、中心電極5に形成された突部5P、及び、貴金属チップ31に形成された穴部31Hによって、中心電極5に対する貴金属チップ31の径方向に沿った相対移動を規制するための規制部が構成されているが、規制部の構成はこれに限定されるものではない。従って、図8に示すように、中心電極5に形成された穴部5Hと、貴金属チップ31に形成され、前記穴部5Hに嵌合可能な突部31Pとによって、規制部を構成することとしてもよい。
また、貴金属チップ31に前記穴部31Hや突部31Pを形成することに伴う製造コストの増大などを考慮して、図9,10に示すように、貴金属チップ31に特段の加工を施すことなく、中心電極5に規制部としての凹部5D,5Eを設けることで、中心電極5に対する貴金属チップ31の径方向に沿った相対移動を規制することとしてもよい。尚、凹部5D,5Eを設ける場合にあっては、閉鎖空間42を形成すべく、例えば、図9に示すように、凹部5Dをテーパ状に形成することとしてもよいし、図10に示すように、凹部5Eの底面に穴部5Cを設けることとしてもよい(図8〜10は、溶融部41形成前の状態を示している)。尚、図9において、中心電極5及び貴金属チップ31を接合する際には、前記凹部5Dの外周部分と、貴金属チップ31基端面の外周部分とが溶接されることとなる。
(b)上記実施形態では、接地電極27の先端部に貴金属チップ32が設けられているが、貴金属チップ32を省略して構成することとしてもよい。
(c)上記実施形態では、軸線CL1を含む断面において閉鎖空間42が長方形状をなしているが、閉鎖空間の形状はこれに限定されるものではない。従って、軸線CL1を含む断面において、閉鎖空間42が三角形状や台形状をなしていてもよい。この場合において、閉鎖空間42の幅SIは、閉鎖空間42の幅の最大値をいい、閉鎖空間42の高さSHは、閉鎖空間42の高さの最大値をいう。
(d)上記実施形態では、主体金具3の先端部26の先端面に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。また、主体金具3の先端部26の側面に接地電極27を接合することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ(内燃機関用スパークプラグ)
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
5H…穴部(規制部)
5P…突部(規制部)
26…主体金具の先端部
27…接地電極
31…貴金属チップ
31H…穴部(規制部)
31P…突部(規制部)
33…火花放電間隙(間隙)
41…溶融部
42…閉鎖空間
CL1…軸線

Claims (7)

  1. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
    前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
    一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、
    前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した上で、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記溶融部が形成され、
    前記貴金属チップは、その基端部の少なくとも一部が前記溶融部を介して前記中心電極に接合されるとともに、
    前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間には、閉鎖空間が形成されており、
    前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記閉鎖空間の高さをS H としたとき、次の式(1)及び式(2)を満たすことを特徴とする記載の内燃機関用スパークプラグ。
    I ≦C O /2…(1)
    H ≦S I …(2)
  2. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
    前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
    一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備える内燃機関用スパークプラグであって、
    前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した上で、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記溶融部が形成され、
    前記貴金属チップは、その基端部の少なくとも一部が前記溶融部を介して前記中心電極に接合されるとともに、
    前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間には、閉鎖空間が形成されており、
    前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで一方側に位置する溶融部の溶融深さをL A とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで他方側に位置する溶融部の溶融深さをL B としたとき、次の式(3)及び式(4)を満たすことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
    A ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(3)
    B ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(4)
  3. 前記溶融部が、前記閉鎖空間に露出しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  4. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
    前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
    一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間に閉鎖空間を形成しつつ、前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した状態で、前記中心電極の先端面に前記貴金属チップを載置し、
    前記中心電極と前記貴金属チップとの境界部分外縁に、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記中心電極の先端面及び前記貴金属チップの基端面の接触部分に、前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部を形成することで、前記中心電極及び前記貴金属チップを接合し、
    前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記閉鎖空間の高さをS H としたとき、次の式(5)及び式(6)を満たすことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
    I ≦C O /2…(5)
    H ≦S I …(6)
  5. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    貴金属合金からなり、前記中心電極の先端部に設けられた貴金属チップと、
    前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部と、
    一端が前記主体金具の先端部に固定され、他端が前記貴金属チップの先端部との間に間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記貴金属チップの基端部中央部分と前記中心電極との間に閉鎖空間を形成しつつ、前記中心電極及び前記貴金属チップの少なくとも一方に設けられた規制部によって、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制した状態で、前記中心電極の先端面に前記貴金属チップを載置し、
    前記中心電極と前記貴金属チップとの境界部分外縁に、レーザービーム又は電子ビームを照射することにより、前記中心電極の先端面及び前記貴金属チップの基端面の接触部分に、前記中心電極、及び、前記貴金属チップが相互に溶融してなる溶融部を形成することで、前記中心電極及び前記貴金属チップを接合し、
    前記軸線を含む断面における、前記貴金属チップの幅をC O とし、前記閉鎖空間の幅をS I とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで一方側に位置する溶融部の溶融深さをL A とし、前記溶融部のうち前記軸線を挟んで他方側に位置する溶融部の溶融深さをL B としたとき、次の式(7)及び式(8)を満たすことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
    A ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(7)
    B ≧〔(C O −S I )/2〕×0.7…(8)
  6. 前記溶融部が、前記閉鎖空間に露出しないように前記レーザービーム又は電子ビームを照射することを特徴とする請求項4又は5に記載のスパークプラグの製造方法。
  7. 前記規制部は、前記中心電極の先端部の中心に設けられた凹部によって構成されており、
    前記貴金属チップを前記凹部に嵌合することで、前記貴金属チップの前記中心電極に対する径方向への相対移動を規制することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造方法。
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