JP4426614B2 - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグに関する。
内燃機関用スパークプラグは、内燃機関(エンジン)に取付けられ、燃焼室内の混合気への着火のために用いられるものである。一般に、スパークプラグは、軸孔を有する絶縁体と、当該軸孔に挿通される中心電極と、絶縁体の外周に設けられる主体金具と、主体金具の先端面に設けられ、中心電極との間に火花放電間隙を形成する接地電極とを備える。
また、耐火花消耗性及び着火性の向上を目的として、ニッケル合金など耐熱耐腐食性金属からなる接地電極の先端部分に、白金等の貴金属合金からなる貴金属チップが接合されることもある。貴金属チップを接地電極に接合するにあたっては、接地電極と貴金属チップとの接合面外縁部に沿ってレーザービーム等で溶接を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2002−313524号公報 特許第3460087号公報
ところで、近年、エンジンの高出力化を図るために、高圧縮比のエンジンが開発される傾向にあり、このようなエンジンの燃焼室内において、貴金属チップや接地電極等は、より高温条件下に晒される。加えて、接地電極はその先端側ほど熱引きが悪く、接地電極の先端側により近い部位ほど高温となりやすい。このため、貴金属チップと接地電極との接合部分の界面において、冷熱サイクルの繰り返しに起因する歪みが生じてしまうおそれがある。ひいては、貴金属チップと接地電極との境界部分等で酸化スケールやクラック等が発生してしまい、貴金属チップが接地電極から脱落してしまうことが懸念される。
また昨今では、エンジンの小型化の要請からスパークプラグの小型化が図られており、主体金具自体が小径薄肉化する傾向にあり、当該主体金具の先端に設けられる接地電極についても、主体金具との接合面積を小さくせざるを得ないことから、サイズをより小さいものとせざるを得ない。その結果、接地電極の熱引き性能がより一層低下してしまい、前述の不具合が一層顕著なものとなってしまうおそれがある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、冷熱サイクルの繰り返しに起因する貴金属チップの脱落を抑制し、ひいては長寿命化の実現を図ることができる内燃機関用スパークプラグを提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、
軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔に挿設された中心電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
自身の先端側の一側面に貴金属を主成分とする貴金属チップの基端がレーザー溶接又は電子ビーム溶接により接合され、当該貴金属チップの先端面が前記中心電極の先端部と対向するよう前記主体金具の先端面に設けられる接地電極とを備え、
前記接地電極の一側面からの前記貴金属チップの軸線方向における突出長が0.3mm以上である内燃機関用スパークプラグであって、
前記貴金属チップは、自身と前記接地電極とが溶け込みあうことで形成された溶融部が自身の周囲に形成されることにより接合され、
前記接地電極の長手方向に沿うとともに前記貴金属チップの中心軸を含む断面において、
前記溶融部及び前記貴金属チップの外表面間の境界点を第1境界点とし、
前記中心軸方向における前記接地電極の外形延長線及び前記第1境界点間の中点を通り、前記中心軸に直交する直線を第1仮想線とし、
前記第1仮想線と前記溶融部の外形線との交点を第1交点とし、
前記第1仮想線と前記溶融部及び前記貴金属チップ間の境界線との交点を第2交点とし、
前記第1境界点と前記第1交点とを通る直線を第1直線とし、
前記第1境界点と前記第2交点とを通る直線を第2直線とし、
前記第1直線と前記第2直線とのなす角(以下、「第1溶け込み角」という)をS1(゜)とするとともに、
前記溶融部及び前記接地電極の外表面間の境界点を第2境界点とし、
前記中心軸と直交する方向における前記貴金属チップの外形延長線及び前記第2境界点間の中点を通り、前記中心軸に平行な直線を第2仮想線とし、
前記第2仮想線と前記溶融部の外形線との交点を第3交点とし、
前記第2仮想線と前記溶融部及び前記接地電極間の境界線との交点を第4交点とし、
前記第2境界点と前記第3交点とを通る直線を第3直線とし、
前記第2境界点と前記第4交点とを通る直線を第4直線とし、
前記第3直線と前記第4直線とのなす角(以下、「第2溶け込み角」という)をS2(゜)とし、
さらに、
前記第1直線と前記貴金属チップの外形延長線とのなす角(以下、「第1接触角」という)をθ1(゜)とするとともに、
前記第3直線と前記接地電極の外形延長線とのなす角(以下、「第2接触角」という)をθ2(゜)としたとき、
50≦S1+S2≦120を満たすとともに、
θ1>θ2を満たすことを特徴とする。
尚、上記構成1において、接地電極の長手方向に沿うとともに貴金属チップの中心軸を含む断面を見たとき、貴金属チップの左右両側に2つの溶融部が存在している。ここで、各溶融部が、左右両側で対称形状であり、かつ、均等サイズであれば、いずれか一方の溶融部に関して、S1,S2,θ1,θ2を考慮すればよい。また、各溶融部が、左右両側で非対称形状である場合、或いは、均等サイズでないような場合には、左右各溶融部についてそれぞれ第1溶け込み角、第2溶け込み角、第1接触角、第2接触角が計測され、それら左右の角度の平均値が、本発明にいうところのS1,S2,θ1,θ2とされる。
上記構成1によれば、接地電極の先端部分に貴金属チップが接合されているため、耐火花消耗性及び着火性の向上を図ることができる。特に、接地電極の一側面からの貴金属チップの軸線方向における突出長が0.3mm以上であるため、上記作用効果がより一層確実に奏される。
また、貴金属チップは、その基端がレーザー溶接又は電子ビーム溶接により接合され、自身と前記接地電極とが溶け込みあうことで形成された溶融部が自身の周囲に形成されることにより接合されている。そのため、抵抗溶接等で接合される場合に比べて、接合強度の著しい向上を図ることができる。
一方で、上述の通り、接地電極の先端側ほど熱引きが悪くなる傾向にある。このため、冷熱サイクルの繰り返しにより、貴金属チップと溶融部との界面、或いは、溶融部と接地電極との界面に歪み応力がかかってしまうことが懸念される。この点、構成1によれば、溶融部に関し、貴金属チップ側の第1溶け込み角をS1(゜)とするとともに、接地電極側の第2溶け込み角をS2(゜)としたとき、50≦S1+S2≦120を満たしている。従って、冷熱サイクルが繰り返された場合であっても、界面に酸化スケール等が形成されてしまうといった事態が起こりにくく、貴金属チップの脱落を抑制することができる。その結果、スパークプラグの長寿命化の実現を図ることができる。
尚、S1+S2の値が50(゜)未満の場合には、溶融部の量が十分とはいえず、冷熱サイクルの繰り返しにより酸化スケールが形成されやすくなってしまう。一方で、S1+S2の値が120(゜)を超える場合には、溶融部が大きすぎて、当該溶融部が腐食等によりえぐれるという不具合が起こってしまうおそれがある。
また、一般にレーザー溶接又は電子ビーム溶接を行うに際しては、ニッケル等を主成分とする接地電極の方が、貴金属チップよりも溶けやすい。つまり、溶融部を構成する金属成分としては、接地電極の成分比率の方が貴金属チップの成分比率よりも多くなるのが一般的である。ここで、接地電極の金属成分よりも貴金属チップの金属成分の方が、耐腐食性が強いという傾向にあるため、溶融部の耐腐食性という観点からは、できるだけ多くの貴金属チップの金属成分が含まれていることが望ましいといえる。この点、構成1では、貴金属チップ側の第1接触角をθ1(゜)とするとともに、接地電極側の第2接触角をθ2(゜)としたとき、θ1>θ2を満たしている。従って、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が比較的多いものとなり、耐腐食性の著しい向上を図ることができる。その結果、貴金属チップの脱落をより確実に抑制することができ、スパークプラグのより一層の長寿命化の実現を図ることができる。
尚、第1接触角であるθ1が、第2接触角であるθ2以下の場合には、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が十分とはいえず、耐腐食性の低下を招いてしまうおそれがある。
さらに、上記構成1をより奏功させるためには、以下に述べる構成2,3を採用するのがより望ましい。
構成2.本構成のスパークプラグは、構成1に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、1.1<θ1/θ2≦2.0を満たすことを特徴とする。
上記構成2によれば、1.1<θ1/θ2≦2.0を満たしているため、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が十分確保されたものとなり、耐腐食性の向上を実現できる。一方、θ1/θ2が1.1を下回る場合には、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が不足することが懸念される。また、θ1/θ2が2.0を超える場合には、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が多くなりすぎて、接地電極と溶融部との間で応力歪みが生じやすくなるおそれが増し、接地電極と溶融部との界面での剥離が生じてしまうことが懸念される。
構成3.本構成のスパークプラグは、構成1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、20≦S2<S1≦70を満たすことを特徴とする。
上記構成3によれば、20≦S2<S1≦70を満たしているため、溶融部のうち、貴金属チップ側の領域と、接地電極側の領域とで、良好なボリュームバランスが確保される。結果として、貴金属チップの接合状態がより一層安定したものとなり、貴金属チップの脱落をより確実に抑制することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。なお、図1では、スパークプラグ1の軸線X方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2には、軸線Xに沿って軸孔4が貫通形成されている。そして、軸孔4の先端部側には中心電極5が挿入、固定され、後端部側には端子電極6が挿入、固定されている。軸孔4内における中心電極5と端子電極6との間には、抵抗体7が配置されており、この抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
中心電極5は、絶縁碍子2の先端から突出し、端子電極6は絶縁碍子2の後端から突出した状態でそれぞれ固定されている。また、中心電極5には、その先端に貴金属チップ31が溶接により接合されている(これについては後述する)。
一方、絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成された脚長部13とを備えている。絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。そして、脚長部13と中胴部12との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1をエンジンヘッドに取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3をエンジンヘッドに取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。尚、絶縁碍子2及び主体金具3双方の段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料空気が外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、図2に示すように、主体金具3の先端面26には、略L字状をなす接地電極27が接合されている。すなわち、接地電極27は、前記主体金具3の先端面26に対しその後端部が溶接されるとともに、先端側が曲げ返されて、その側面が中心電極5の先端部(貴金属チップ31)と対向するように配置されている。当該接地電極27には、前記貴金属チップ31に対向するようにして貴金属チップ32が接合されている(これについては後述する)。そして、これら貴金属チップ31,32間の隙間が火花放電間隙33となっている。尚、本実施形態において、前記貴金属チップ31,32は、公知の貴金属材料(例えば、Pt−Ir合金、Pt−Rh合金等)により構成されている。
中心電極5は、銅又は銅合金からなる内層5Aと、ニッケル(Ni)合金からなる外層5Bとにより構成されている。また、接地電極27は、Ni合金で構成されている。
中心電極5は、その先端側が縮径されるとともに、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端面が平坦に形成されている。ここに円柱状をなす上記貴金属チップ31を重ね合わせ、さらにその接合面外縁部に沿ってレーザー溶接、電子ビーム溶接、或いは抵抗溶接等を施すことにより、貴金属チップ31と中心電極5とが接合されている。
一方、貴金属チップ31に対向する貴金属チップ32は、接地電極27の所定位置上に位置合わせされた上で、その接合面外縁部に沿ってレーザービーム或いは電子ビーム(本実施形態ではレーザービーム)で溶接されている。これにより、貴金属材料とNi合金とが相互に溶融した溶融部34が形成され、当該溶融部34を介して接地電極27と貴金属チップ32とが接合された状態となっている。但し、本実施形態では、貴金属チップ32の軸線X方向における突出長が0.3mm以上となるよう設定されている。
尚、前記レーザービームによる溶接に先だって、貴金属チップ32の基端側の一部を、抵抗溶接等によって接地電極27に埋設させることとしてもよい。また、中心電極5側の貴金属チップ31を省略する構成としてもよい。この場合には、貴金属チップ32と中心電極5の先端部との間で火花放電間隙33が形成される。
さて、図3に示すように、接地電極27の長手方向に沿うとともに貴金属チップ32の中心軸Yを含む断面において、溶融部34及び貴金属チップ32の外表面間の境界点を第1境界点K1とし、中心軸Y方向における前記接地電極27の外形延長線L6及び前記第1境界点K1間の中点C1を通り、前記中心軸Yに直交する直線を第1仮想線L7とし、当該第1仮想線L7と溶融部34の外形線との交点を第1交点P1とし、第1仮想線L7と前記溶融部34及び貴金属チップ32間の境界線との交点を第2交点P2とし、第1境界点K1と第1交点P1とを通る直線を第1直線L1とし、第1境界点K1と第2交点P2とを通る直線を第2直線L2とする。
そして、この場合において、前記第1直線L1と第2直線L2とのなす角(以下、「第1溶け込み角」という)をS1(゜)とする(図4参照)。
また、溶融部34及び接地電極27の外表面間の境界点を第2境界点K2とし、中心軸Yと直交する方向における前記貴金属チップ32の外形延長線L5及び前記第2境界点K2間の中点C2を通り、前記中心軸Yに平行な直線を第2仮想線L8とし、当該第2仮想線L8と溶融部34の外形線との交点を第3交点P3とし、第2仮想線L8と前記溶融部34及び接地電極27間の境界線との交点を第4交点P4とし、第2境界点K2と第3交点P3とを通る直線を第3直線L3とし、第2境界点K2と第4交点P4とを通る直線を第4直線L4とする。
そして、この場合において、前記第3直線L3と第4直線L4とのなす角(以下、「第2溶け込み角」という)をS2(゜)とする(図5参照)。
さらに、第1直線L1と貴金属チップ32の外形延長線L5とのなす角(以下、「第1接触角」という)をθ1(゜)とする(図6参照)。これとともに、前記第3直線L3と接地電極27の外形延長線L6とのなす角(以下、「第2接触角」という)をθ2(゜)とする(図7参照)。そして、本実施形態では、この場合において、50≦S1+S2≦120を満たすとともに、θ1>θ2を満たすように、レーザー溶接が行われている。
但し、図3〜図7においては、第1溶け込み角たるS1,第2溶け込み角たるS2,第1接触角たるθ1,第2接触角たるθ2として、本来意図する角の対頂角がそれぞれ表記されている。また、図3〜図7においては、図面が煩雑に成るのを回避するべくハッチングを付すのを省略するとともに、溶融部34については散点模様を付すこととしている。
併せて、本実施形態では、1.1<θ1/θ2≦2.0を満たしている。さらに、本実施形態では、20≦S2<S1≦70をも満たしている。
尚、接地電極27の長手方向に沿うとともに貴金属チップ32の中心軸Yを含む断面を見たとき、貴金属チップ32の左右両側に2つの溶融部34が存在することとなる。ここで、各溶融部34が、図3〜図7に示すように、左右両側で対称形状であり、かつ、均等サイズであれば、いずれか一方の溶融部34に関して、S1,S2,θ1,θ2を考慮すればよい。また、各溶融部34が、左右両側で非対称形状である場合、或いは、均等サイズでないような場合には、左右各溶融部34についてそれぞれ第1溶け込み角、第2溶け込み角、第1接触角、第2接触角が計測され、それら左右の角度の平均値が、本実施形態にいうところのS1,S2,θ1,θ2とされる。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えばS17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)を冷間鍛造加工により貫通孔を形成し、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金[例えばインコネル(但し、商標名)系合金等]からなる接地電極27が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。尚、後述する貴金属チップ32を接地電極27に設けた後に、接地電極27を主体金具中間体に溶接することとしてもよい。接地電極27の溶接された主体金具3には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
さらに、接地電極27の先端部には、上述した貴金属チップ32が接合される。より詳しくは、接地電極27の所定部位に貴金属チップ32を位置決め(或いは仮止め)する。そして、レーザー照射手段に対して、貴金属チップ32の中心軸Yを回転軸として貴金属チップ32を相対回転させつつ、接地電極27と貴金属チップ32との接合面外縁部に対してレーザービームが間欠的に照射される。これにより、貴金属チップ32の先端側から見て環状に連なる多数の溶融スポット(溶融部34)が形成され、接地電極27と貴金属チップ32とが接合される。尚、レーザービームの照射に際しては、上述のように、S1,S2,θ1,θ2が上記範囲内となるよう、レーザーの照射角度、照射位置、照射エネルギー、パルス幅を適宜調整しつつ照射が実行される。
また、溶接をより確実なものとするべく、当該溶接に先だって溶接部位のメッキ除去が行われたり、或いは、メッキ工程に際し溶接予定部位にマスキングが施されたりする。また、当該貴金属チップ32の溶接を、後述する組合せの後に行うこととしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用い、成形用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。得られた成形体に対し、研削加工が施され整形される。そして、整形されたものが焼成炉へ投入され焼成されることで、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、Ni合金が鍛造加工され、その中央部に放熱性向上を図るべく銅合金からなる内層5Aが設けられる。そして、その先端部には、上述した貴金属チップ31が抵抗溶接やレーザー溶接等により接合される。
そして、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から前記端子電極6が押圧された状態とした上で、焼成炉内にて焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。
そして、最後に、接地電極27を屈曲させることで、中心電極5の先端に設けられた貴金属チップ31及び接地電極27に設けられた貴金属チップ32間の前記火花放電間隙33を調整する加工が実施される。
このように一連の工程を経ることで、上述した構成を有するスパークプラグ1が製造される。
次に、本実施形態によって奏される作用効果を確認するべく、次のような試験を行った。すなわち、貴金属チップ32のサンプルとして、白金を主成分とし、ロジウムを含んでなる合金(Pt−20Rh)よりなり、直径0.7mm、高さ0.8mmの円柱状のものを用意し、また、接地電極27のサンプル(ニッケル系合金)として、インコネル601(但し、商標名)を用意した。そして、S1,S2,θ1,θ2が所定の値となるよう、レーザーの照射角度、照射位置、照射エネルギー、パルス幅を適宜調整しつつ照射を行い、レーザー溶接を施し、評価サンプルを作製した。但し、このときの溶融部の溶け込み深さ(図3の符号Dに相当)が、各評価サンプルに関しいずれも0.25mmとなるようにした。
そして、上記各評価サンプルについて、『バーナー冷熱試験』、『第1の実機冷熱耐久試験』、及び『第2の実機冷熱耐久試験』を実施した。より詳しくは、『バーナー冷熱試験』として、加熱時に貴金属チップ温度が1100℃になるようにバーナーをセットした上で、直棒状の評価サンプルを2分間加熱し、その後1分間徐冷する処理を1サイクルとし、これを1000サイクル実施した。その結果、クラックが一切発生しなかった場合には、○の評価を、貴金属チップの剥離に大きく影響しない程度の小さいクラックが発生した場合には、△の評価を、大きなクラックが発生した場合或いは貴金属チップの剥離が発生した場合には、×の評価をそれぞれ下すこととした。
また、『第1の実機冷熱耐久試験』及び『第2の実機冷熱耐久試験』は、上記『バーナー冷熱試験』よりも過酷な条件下での試験であって、上記各評価サンプルを用いてスパークプラグサンプルを作製した上での試験である。すなわち、『第1の実機冷熱耐久試験』においては、直列6気筒排気量2000ccのエンジンにスパークプラグサンプルを装着し、全開エンジン回転数5000rpm(このときの接地電極温度が約1000℃)となるように設定し、1分間全開での運転を行った後、1分間アイドリング回転数(約700rpm)での運転を行う処理を1サイクルとし、これを1000サイクル実施した。その結果、クラックが一切発生しなかった場合には、○の評価を、貴金属チップの剥離に大きく影響しない程度の小さいクラックが発生した場合には、△の評価を、大きなクラックが発生した場合或いは貴金属チップの剥離が発生した場合には、×の評価をそれぞれ下すこととした。また、これとともに、その他、「えぐれ」等の重大な欠陥が無いかについても確認を行った。
さらに、『第2の実機冷熱耐久試験』は、上記『第1の実機冷熱耐久試験』よりも過酷な条件下での試験である。すなわち、『第2の実機冷熱耐久試験』においては、直列4気筒排気量2000ccのエンジンにスパークプラグサンプルを装着し、全開エンジン回転数6500rpm(このときの接地電極温度が約1050℃)となるように設定し、1分間全開での運転を行った後、1分間のエンジン停止を行う処理を1サイクルとし、これを1000サイクル実施した。その結果、クラックが一切発生しなかった場合には、○の評価を、貴金属チップの剥離に大きく影響しない程度の小さいクラックが発生した場合には、△の評価を、大きなクラックが発生した場合或いは貴金属チップの剥離が発生した場合には、×の評価をそれぞれ下すこととした。また、これとともに、その他重大な欠陥が無いかについても確認を行った。但し、上記各試験に関し、『バーナー冷熱試験』で×の評価が下されたサンプルについては、原則として『第1の実機冷熱耐久試験』を行わないこととし、『第1の実機冷熱耐久試験』で×の評価が下されたサンプル、或いは重大な欠陥が確認されたサンプルについては、原則として『第2の実機冷熱耐久試験』を行わないこととした(一部例外あり)。
上記各試験結果を表1に示す。
上記表1に示すように、50≦S1+S2≦120を満たし、θ1>θ2を満たし、1.1<θ1/θ2≦2.0を満たし、かつ、20≦S2<S1≦70をも満たしているサンプル1,3,4については、『バーナー冷熱試験』、『第1の実機冷熱耐久試験』、及び『第2の実機冷熱耐久試験』のいずれの試験においても、クラックが発生せず、優れた耐剥離性を具備することが明らかとなった。
これに対し、S1+S2が50未満のサンプル2(S1+S2=46)については、3つの試験中最も試験条件のゆるい『バーナー冷熱試験』において大きなクラックが発生してしまい、また、『第1の実機冷熱耐久試験』において、貴金属チップの脱落が起こってしまった。さらに、サンプル6(S1+S2=38、かつ、S2=16)についても、『バーナー冷熱試験』において大きなクラックが発生し貴金属チップの剥離が起こってしまった。
これらのことから、S1+S2が50未満の場合には、溶融部の量が十分とはいえず、冷熱サイクルの繰り返しにより酸化スケールが形成されてしまい、貴金属チップの剥離等が起こってしまったものと考えられる。
逆に、S1+S2が120を超える(=142)のサンプル9については、『バーナー冷熱試験』において小さなクラックが発生してしまい、また、『第1の実機冷熱耐久試験』において、溶融部のえぐれが起こってしまった。これは、溶融部が大きすぎて、当該溶融部が腐食等によりえぐられてしまったものと考えられる。
また、θ1≦θ2のサンプル12,13,14についても、『バーナー冷熱試験』において大きなクラックが発生してしまった。これは、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が十分とはいえず、耐腐食性の低下を招いてしまったことが原因であると考えられる。
次に、50≦S1+S2≦120を満たし、θ1>θ2を満たすサンプルについて言及する。50≦S1+S2≦120を満たし、θ1>θ2を満たすサンプルについては、『バーナー冷熱試験』において、いずれも○の評価が下されており、少なくともかかる条件を満たすことで、耐剥離性の向上が図られるといえる。しかし、上記条件を満たす場合であっても、θ1/θ2の値が2.0を超えてしまうサンプル5(θ1/θ2=2.36)については、『第1の実機冷熱耐久試験』において、小さなクラックが発生してしまった。また、逆にθ1/θ2の値が1.1を下回るサンプル10についても、『第1の実機冷熱耐久試験』において、小さなクラックが発生してしまった。前者(サンプル5)の場合には、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が却って多くなりすぎて、接地電極と溶融部との間で応力歪みが生じやすくなってしまい、接地電極と溶融部との界面でのクラックが発生したものと考えられる。一方、後者(サンプル10)の場合には、溶融部中の貴金属チップの溶け込み量が幾分不足していることが原因であると考えられる。
さらに、20≦S2<S1≦70を満たさないサンプル7,8,11(サンプル7は、S2>S1であり、サンプル8は、S1>70であり、サンプル11は、S2<20)について、いずれも『第1の実機冷熱耐久試験』ではクラックが発生しなかったものの、『第2の実機冷熱耐久試験』において、小さなクラックが発生してしまった。これらの場合には、使用の上では問題がないものの、溶融部のうち、貴金属チップ側の領域と接地電極側の領域とで、ボリュームバランスが幾分崩れたものとなり、結果として、『第2の実機冷熱耐久試験』において、小さなクラックが発生してしまったものと考えられる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態においては、溶融部34は、貴金属チップ32の中心軸Yを超えることなく形成されているが、断面視における左右の溶融部34のうち少なくとも一方が前記中心軸Yを超えて形成されることとしてもよい。
(b)上記実施形態では、接地電極27がNi合金で構成されている場合について具体化されているが、接地電極27が内層及び外層からなる2層構造を具備していても何ら差し支えない。この場合、少なくとも外層がNi合金で構成されているのが望ましい。
(c)貴金属チップ31,32を構成する素材についても、特段限定されるものではない。従って、上記実施形態で例示したPt−Ir合金、Pt−Rh合金以外にも、例えばイリジウムを主成分とする貴金属を用いてもよい。
(d)上記実施形態では、特に言及していないが、昨今のスパークプラグの小型化の要請を鑑みるに、接地電極27として、その先端部分の断面積が比較的小さい(例えば、2.0mm2以上3.5mm2以下)ものを用いることとしてもよい。このように断面積が比較的小さい場合には、接地電極27の熱引き性能が低下してしまうため、接地電極27がより高温となってしまいやすく、ひいては貴金属チップ32に加えられる熱応力のバランスが一層崩れやすくなってしまうことが懸念される。この点、上記構成を採用することで、熱応力のバランスの崩れを安定的に抑制することができる。すなわち、接地電極27がより高温となりやすい条件下において、上記構成とすることによる作用効果が一層効果的に奏される。
(e)上記実施形態では、主体金具3の先端に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(f)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
一実施形態におけるスパークプラグを示す一部破断正面図である。 スパークプラグの先端部分を示す一部破断正面図である。 S1等を特定するための各種境界点、交点、直線、仮想線等を説明する図であって、貴金属チップ、溶融部及び接地電極等を示す模式図である。 S1の概念を説明する図であって、貴金属チップ、溶融部及び接地電極等を示す模式図である。 S2の概念を説明する図であって、貴金属チップ、溶融部及び接地電極等を示す模式図である。 θ1の概念を説明する図であって、貴金属チップ、溶融部及び接地電極等を示す模式図である。 θ2の概念を説明する図であって、貴金属チップ、溶融部及び接地電極等を示す模式図である。
符号の説明
1…内燃機関用スパークプラグ、2…絶縁碍子、3…主体金具、4…軸孔、5…中心電極、26…主体金具の先端面、27…接地電極、32…貴金属チップ、33…火花放電間隙、34…溶融部、X…軸線、Y…中心軸。

Claims (3)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔に挿設された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    自身の先端側の一側面に貴金属を主成分とする貴金属チップの基端がレーザー溶接又は電子ビーム溶接により接合され、当該貴金属チップの先端面が前記中心電極の先端部と対向するよう前記主体金具の先端面に設けられる接地電極とを備え、
    前記接地電極の一側面からの前記貴金属チップの軸線方向における突出長が0.3mm以上である内燃機関用スパークプラグであって、
    前記貴金属チップは、自身と前記接地電極とが溶け込みあうことで形成された溶融部が自身の周囲に形成されることにより接合され、
    前記接地電極の長手方向に沿うとともに前記貴金属チップの中心軸を含む断面において、
    前記溶融部及び前記貴金属チップの外表面間の境界点を第1境界点とし、
    前記中心軸方向における前記接地電極の外形延長線及び前記第1境界点間の中点を通り、前記中心軸に直交する直線を第1仮想線とし、
    前記第1仮想線と前記溶融部の外形線との交点を第1交点とし、
    前記第1仮想線と前記溶融部及び前記貴金属チップ間の境界線との交点を第2交点とし、
    前記第1境界点と前記第1交点とを通る直線を第1直線とし、
    前記第1境界点と前記第2交点とを通る直線を第2直線とし、
    前記第1直線と前記第2直線とのなす角(以下、「第1溶け込み角」という)をS1(゜)とするとともに、
    前記溶融部及び前記接地電極の外表面間の境界点を第2境界点とし、
    前記中心軸と直交する方向における前記貴金属チップの外形延長線及び前記第2境界点間の中点を通り、前記中心軸に平行な直線を第2仮想線とし、
    前記第2仮想線と前記溶融部の外形線との交点を第3交点とし、
    前記第2仮想線と前記溶融部及び前記接地電極間の境界線との交点を第4交点とし、
    前記第2境界点と前記第3交点とを通る直線を第3直線とし、
    前記第2境界点と前記第4交点とを通る直線を第4直線とし、
    前記第3直線と前記第4直線とのなす角(以下、「第2溶け込み角」という)をS2(゜)とし、
    さらに、
    前記第1直線と前記貴金属チップの外形延長線とのなす角(以下、「第1接触角」という)をθ1(゜)とするとともに、
    前記第3直線と前記接地電極の外形延長線とのなす角(以下、「第2接触角」という)をθ2(゜)としたとき、
    50≦S1+S2≦120を満たすとともに、
    θ1>θ2を満たすことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 1.1<θ1/θ2≦2.0を満たすことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  3. 20≦S2<S1≦70を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグ。
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