JP5013898B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、交換レンズ等の光学機器に関し、特に該光学機器のオートフォーカス制御に関する。
固体撮像素子を用いて撮像を行う光学機器では、映像信号から得たコントラスト情報(コントラスト値)を用いてフォーカスレンズ又はコンペンセータを移動させ合焦を得る、いわゆるコントラストAF(TV−AF)が採用されることが多い。
また、このような光学機器では、変倍レンズであるバリエータを移動させる場合に、該バリエータとの一定の光学的位置関係を保ちながらフォーカスレンズ又はコンペンセータを駆動するインナーフォーカスタイプのズーム光学系が採用される場合が多い。特許文献1,2には、このようなインナーフォーカスタイプ(リアフォーカスタイプともいう)のズーム光学機器が開示されている。
コントラストAFでは、合焦位置の方向を判別するために、フォーカスレンズを微小振動動作させてコントラスト値(コントラスト情報に関する値)の変化を検出し、該コントラスト値が増加する方向を合焦方向と判別して該方向にフォーカスレンズを移動させる。また、フォーカスレンズの微小振動動作に応じて最大レベル付近のコントラスト値が増減を繰り返す場合にその振動動作の中心付近の位置を合焦位置として判別する。
ところで、最近の光学機器の小型化の要求に伴い撮像光学系をコンパクトにする目的でバックフォーカスを短くした場合、該撮像光学系の射出瞳を十分遠くに保つことが困難であり、撮像光学系がテレセントリック光学系から外れる傾向が生じる。そして、このような光学系においてフォーカスレンズを微小振動動作させると、像倍率が変動し、ユーザーに違和感を生じさせる。
特許文献3には、コンペンセータの振動動作とともにバリエータを振動動作させることで像倍率の変動による画像のちらつきを抑えた光学機器が開示されている。
特開平4−134307号公報(7頁左下欄4行〜9頁左上欄4行、図5等) 特開平4−134308号公報(6頁左上欄17行〜7頁右下欄12行、図5等) 特開平6−205267号公報(段落0025〜0031、図2,3等)
しかしながら、特許文献3では、インナーフォーカスタイプのズームレンズを前提としている。インナーフォーカスタイプでは、フォーカス又はコンペンセータレンズの移動によって生じる像倍率の変動は小さく、フォーカス又はコンペンセータレンズの移動(振動)に伴いバリエータを振動させなくても画像のちらつきはほとんど目立たない。
これに対し、テレセントリック光学系から外れたズームレンズ(ズーミングに応じて射出瞳位置が変動するズームレンズ)では、特にワイド側においてフォーカス又はコンペンセータレンズを振動させると像倍率が大きく変動し、画像のちらつきが目立つ。
本発明は、テレセントリック光学系ではない撮像光学系(言い換えれば、ズーミングに応じて射出瞳が変動する撮像光学系)での高い合焦性能を得ながらも画面のちらつきを抑えられるようにした光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、それぞれ独立して光軸方向に移動可能な第1レンズユニット及び第2レンズユニットを含む撮像光学系と、映像信号から得られたコントラスト情報に基づいて合焦位置に関する情報を得るために第1レンズユニットを振動動作させる制御手段とを有する。撮像光学系は、該撮像光学系の射出瞳位置が像面に最も近い場合における該像面から該射出瞳位置までの距離をtkとし、該撮像光学系の像面位置での像の有効対角線長をLとするとき、
|tk/L|<15
を満足する。また、撮像光学系は、絞り量が可変である絞りユニットを含み、制御手段は、第1レンズユニットの振動動作に伴う撮像光学系の射出瞳位置の変動を低減させるように第2レンズユニットを振動動作させ、第1レンズユニットの振動動作に伴う撮像光学系のFナンバーの変動を低減させるように絞りユニットの絞り量を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、テレセントリック光学系ではない撮像光学系を備えた光学機器において、高い合焦性能を得ることができるとともに、射出瞳位置の変動による画面のちらつきや画角の変化を低減することができる。
また、コントラストAFを行った際、画像が見苦しくなるような光学系に対し、画像の見苦しさを抑えコントラストAFを行うことができる。
本実施例は、フォーカスレンズの位置敏感度が小さな光学系において、動画記録を行う際にAFを行うことができる光学機器を提供することができる。すなわち、従来、AFを行いつつ動画記録が困難とされていた光学系において、AFと動画記録の両立が可能となる。
以下、本発明の実施例の変倍光学系(ズーム光学系)について図面を参照しながら説明する。
前述したように、コントラストAFでは、合焦位置の方向を判別するために、フォーカスレンズを微小振動動作させてコントラスト値(焦点信号、AF評価値信号、コントラスト情報ともいう)の変化を検出する。そして、該コントラスト値が増加する方向を合焦方向と判別して該方向にフォーカスレンズを移動させる。また、フォーカスレンズの微小振動動作に応じて最大レベル付近のコントラスト値が増減を繰り返す場合にその振動動作の中心付近の位置を合焦位置として判別する。
図1に示すように、撮像光学系としてテレセントリック光学系ではないズーム光学系(変倍光学系)100を用いると、補正レンズであるコンペンセータや焦点調節レンズであるフォーカスレンズの移動に伴い、像面IPに対する像の位置及び大きさが変化する。例えば、位置I0からI1,I2,I1とコントラスト値が最大(あるコントラスト情報に基づく値が極値)となるようにコンペンセータ又はフォーカスレンズを移動させた場合、ある一定の物点に対し、像面IP上での像の位置及び大きさが変化する。そして、このような変化がコントラストAFにおけるコンペンセータ又はフォーカスレンズの微小振動動作によって引き起こされると、画像のちらつきや画角変化として目立つ。なお、図1において、SPは絞りである。
この問題は、コンペンセータ及びフォーカスレンズのうち一方である第1レンズユニットの微小振動動作に伴う撮像光学系の射出瞳位置の変動(像倍率の変動と言い換えることもできる)に起因している。このため、本実施例では、第1レンズユニットの微小振動動作に伴って、コンペンセータ及びフォーカスレンズのうち他方又はバリエータである第2レンズユニットを射出瞳位置の変動を低減するように微小振動動作させる。これにより、画像のちらつきや画角の変化を低減する。
また、テレセントリック光学系ではないズーム光学系、すなわち変倍光学系(以下、非テレセントリック光学系という)は、以下の種類に分けられる。
1)第1レンズユニットの振動量(振幅)と第2レンズユニットの振動量とを単純に等しくすることで、画像のちらつきや画角の変化を低減できる光学系。
2)第1レンズユニットの振動量と第2レンズユニットの振動量とをズーム全域である一定の比率とすることで、画像のちらつきや画角の変化を低減できる光学系。
3)ズーム位置(ズーム状態)に応じて第1レンズユニットの振動量と第2レンズユニットの振動量との比率(相対比)を変化させることで、画像のちらつきや画角の変化を低減できる光学系。
したがって、これらの光学系の種類に応じた適切な評価が必要である。
本実施例での画像のちらつきや画角の変化の評価方法は、
1)所定量だけピントがずれた像の面積の重心
2)所定量だけピントがずれた像の光強度の重心
の動きを用いる方法とする。上記2つの評価方法について、図1と、図2Aのスポットダイアグラムとを参照して説明する。
像の大きさは、図2Aに示すスポットダイアグラムの径Φgで与えられる。オートフォーカス時の微小振動に伴って径Φgが変化する。射出瞳位置の変動及び像倍率の変動は、Φgを有するスポットダイアグラムの面積の重心Sgが動くことで表現できる。射出瞳位置の変動及び像倍率の変動を低減するためには、図1に示す像位置I0,I1,I2において、重心Sgを一定とすることである。なお、ここにいう一定とは、一定とみなせる程度にわずかに変動する場合も含む。
第1レンズユニットの移動に応じて第2レンズユニットを所定時間内に移動させ、重心Sgの変動量を低減することにより、画像のちらつきや画角の変化を低減させることができる。
また、射出瞳位置の変動及び像倍率の変動は、図2Bに示す像の光強度の重心Pgが動くことでも表現できる。重心Pgの動きは人間の眼が感じる画像のちらつきや画角の変化を表現している。第1レンズユニットの移動に応じて第2レンズユニットを所定時間内に移動させ、重心Pgの変動を低減することにより、画像のちらつきや画角の変化を低減させることができる。
このように、スポットダイアグラムの面積の重心Sgや光強度の重心Pgの動きを用いて評価を行うことにより、歪曲収差やコマ収差が大きいレンズに対して十分に画像のちらつきや画角の変化を低減させることができる。
また、オートフォーカス時の第1及び第2レンズユニットの最小振動量は、その振動によってピント位置が所定量以上ずれる量であることが望ましい。最小振動量での振動時に所定量以上のピント位置変化が生じないと、コントラスト値のレベルの変化量が不十分となり、十分な合焦性能が得られないからである。
制御性およびコスト低減の観点からは、第1及び第2レンズユニットの微小振動量の相対比がズーム全域において一定であることが望ましい。このようにズーム全域において一定の相対比で微小振動動作を行わせることで、画像のちらつきや画角の変化の低減が十分に得られれば、例えばステッピングモータを用いてオートフォーカスを実現できる。
また、ズーム位置(ズーム状態)に応じて第1及び第2レンズユニットの微小振動量の相対比を変化させる場合は、ズーム位置情報と絞り量情報を参照してメモリから微小振動量を読み出し、微小振動動作を行わせることができる。
また、第2レンズユニットの微小振動動作の開始タイミングは、第1レンズユニットが微小振動動作を開始した後0.2秒以内であることが望ましい。例えば、1秒間に15フレームの動画記録(15fps)を行う場合、画像のちらつきや画角変動の大きなフレームが3フレーム以内であれば、画像のちらつきや画角の変化が不自然であるという印象を与えにくいからである。
また、0.1秒以内であればより好ましく、さらに0.05秒以内であれば一層好ましい。
なお、第1及び第2レンズユニットを微小振動動作させると、有効口径(Fナンバー)が変動するため、該Fナンバーの変化を低減するように絞り量を増減(振動)させるように絞りを制御することが望ましい。
本実施例の対象となる光学系(特に、非テレセントリック光学系)についてより具体的に説明する。
該光学系は、射出瞳位置が像面に最も近い位置にあるときの、その像面から射出瞳位置までの距離をtkとし、像面位置での像(矩形画面)の有効対角線長をLとするとき、
|tk/L|<15 …(1)
なる条件を満足する光学系である。
なお、(1)の条件を満足すれば、第1レンズユニットが第2レンズユニットよりも物体側に配置されていてもよいし、像面側に配置されていてもよい。
ここで、好ましくは以下の(1a)、更に好ましくは(1b)を満足していることが望ましい。
1<|tk/L|<10 …(1a)
1.5<|tk/L|<9 …(1b)
この光学系では、第1レンズユニットを微小振動動作させると、像面における像位置や大きさが変化し、画像のちらつきや画角の変化が目立ち易い。特に、ワイド側での画像のちらつきや画角の変化が顕著になり易い。
条件式(1)は、撮像光学系の最終面から測定した射出瞳位置に関するものである。
|tk/L|が該条件式(1)の上限値以上となるように像面(像面位置)から射出瞳位置までが遠い場合は、第2レンズユニットを微小振動動作させなくても画像のちらつきや画角の変化は目立たない場合が多い。このため、本実施例は、特に、|tk/L|が該条件式(1)の上限値を下回るように像面(像面位置)から射出瞳位置までが近い光学系において、第1レンズユニットの微小振動動作に伴う画像のちらつきや画角の変化を抑えるために有効である。
また、条件式(1)の上限値が10以下となるような光学系で本実施例による画像のちらつきや画角の変化の低減効果が顕著となる。
また、条件式(1)で定義した光学系は、以下のように言い換えることもできる。すなわち、射出瞳位置が像面に最も近い位置にあるときの、その像面から射出瞳位置までの距離をtkとし、そのときの撮像光学系の焦点距離をftkとするとき、
|tk/ftk|<15 …(2)
なる条件を満たす光学系である。
条件式(2)も、条件式(1)と同様に、撮像光学系の最終面から測定した射出瞳位置に関するものである。|tk/ftk|が条件式(2)の上限値以上となるように像面から射出瞳位置までが遠い場合は、第2レンズユニットを微小振動動作させなくても画像のちらつきや画角の変化は目立たない場合が多い。このため、本実施例は、特に、|tk/ftk|が該条件式(2)の上限値を下回るように像面から射出瞳位置までが近い光学系において、第1レンズユニットの微小振動動作に伴う画像のちらつきや画角の変化を抑えるために有効である。
さらに、条件式(2)の上限値が10以下となるような光学系で本実施例による画像のちらつきや画角の変化の低減効果が顕著となる。
ここで、好ましくは以下の(2a)、更に好ましくは(2b)を満足していることが望ましい。
1<|tk/ftk|<14 …(2a)
2<|tk/ftk|<13 …(2b)

また、本発明の実施例では、フォーカスレンズユニット(第1レンズユニット)の位置敏感度の最小値をEsmとするとき、
|Esm|<0.5…(3)
なる条件を満たす光学系において、動画記録対応可能な自動合焦が実現される。ここでの位置敏感度の最小値とは、変倍光学系(ズーム光学系)の変倍中において位置敏感度が変化する(ズーム状態によって位置敏感度が変わる)場合、その中での位置敏感度の最小値と言う意味である。
撮影光学系において自動合焦を行う際、十分なコントラスト差を得るために、許容被写界深度の半分や3分の1、4分の1程度、像面位置での像を光軸方向に微小振動させる必要がある。位置敏感度の最小値が0.5未満のフォーカスレンズで十分なコントラスト差を得るためには、像倍率が変動する程度フォーカスレンズを微小振動させる必要があり、不自然な動画が記録される。
従来、条件式(3)を満たすような光学系では、自動合焦を行い、かつ動画記録を行うことが困難であったが、本発明の実施例を適用することにより自動合焦を行い、かつ動画記録が行える。
さらに、条件式(3)の上限値が0.2未満となるような光学系で本実施例による画像のちらつきや画角の変化の低減効果が顕著となる。
ここで、好ましくは以下の(3a)、更に好ましくは(3b)を満足していることが望ましい。
0.01<|Esm|<0.45…(3a)
0.05<|Esm|<0.33…(3b)
以下、本実施例の具体例を、実施例1〜5として説明する。
まず、各実施例の光学系の諸元の表記方法について説明する。実施例に示す表において、Riは物体側からi番目の面(レンズ面)の曲率半径(mm)を示す。また、Diはi番目とi+1番目の面間のレンズ厚又は空気間隔(mm)を示す。Niとνiはi番目の面を有するレンズエレメントの材質の屈折率とアッベ数である。また、fは焦点距離(m)、FnoはFナンバー、ωは半画角(°)を示す。
非球面形状は、光軸方向にX軸、光軸と垂直な方向にH軸をとり、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、B〜Eを非球面係数とするとき、
なる式で表す。表中において、*は非球面形状を有する面を意味する。
また、「e−x」は「×10−x」を意味する。
さらに、前述した条件式(1)、(2)、(3)と実施例との関係を表5に示す。
図3には、実施例1のズームレンズ(撮像光学系)の広角端でのレンズ断面を示す。ズームレンズは、表1に示す光学構成を有する。
第1レンズユニットとしてのコンペンセータは面R1からR6で構成され、第2レンズユニットとしてのバリエータは面R8からR12で構成される。コンペンセータは移動可能であり、フォーカスレンズの役割も果たす。コンペンセータは最も物体側の第1レンズ群B1であり、バリエータは第1レンズ群B1よりも像面側の第2レンズ群B2である。なお、本実施例のズームレンズでは、第1レンズ群B1と第2レンズ群B2との間に絞りSPが配置され、第2レンズ群B2よりも像側に第3レンズ群B3及び光学フィルタ等のガラスブロックGが配置されている。IPは像面である。
図4には、上記表1で示した撮像光学系を含む光学機器としてのビデオカメラの構成を示す。
図4において、100は撮像光学系である。101はコンペンセータ、102はバリエータ、103は絞り、104はCCDセンサやCMOSセンサにより構成される撮像素子である。コンペンセータ101及びバリエータ102は、それぞれ独立して光軸方向に移動可能である。ここで言う独立に移動する(移動可能)とは、変倍に際して、コンペンセータ(補償群)及びバリエータ(変倍群)が互いに異なる移動軌跡を描きつつ移動する(移動可能)と言う意味である。従って、それぞれのレンズ群(レンズユニット)が独立に移動するとは、独立の制御系によって移動を制御されているか否かを問うものではない。
撮像素子104からの信号は、A/D変換器105、補間処理回路106、D/A変換器107、HPF(ハイパスフィルタ)108及びA/D変換器109にて処理される。これにより、映像信号が生成され、該映像信号は、制御手段としてのマイクロコンピュータ110に入力される。また、映像信号のうちY(輝度)信号とC(色)信号は、外部出力端子から出力可能である。
マイクロコンピュータ110は、必要に応じて記憶手段としてのメモリ111に記憶されたデータを参照して各種制御を行う。また、マイクロコンピュータ110は、映像信号から高周波成分を抽出して得られるコントラスト値(AF評価値信号)に基づいて、コンペンセータ101の微小振動動作を含むコントラストAF制御を行う。さらに、マイクロコンピュータ110は、コンペンセータ101の微小振動動作に応じてバリエータ102を微小振動動作させる。
コンペンセータ101は、第1アクチュエータ125により光軸方向に駆動される。第1アクチュエータ125は、第1ドライバ124を介してマイクロコンピュータ110により制御される。
コンペンセータ101の位置は、第1位置検出手段としてのコンペンセータエンコーダ126及びA/D変換器127を介してマイクロコンピュータ110により検出される。
バリエータ102は、第2アクチュエータ121により光軸方向に駆動される(移動可能に構成されている)。第2アクチュエータ121は、第2ドライバ120を介してマイクロコンピュータ110により制御される。
バリエータ102の位置は、第2位置検出手段としてのズームエンコーダ122及びA/D変換器123を介してマイクロコンピュータ110により検出される。なお、ズームエンコーダ122及びコンペンセータエンコーダ126は、例えば、各アクチュエータにより回転駆動されるパルス板と該パルス板による遮光状態と光透過状態とで出力信号が変化するフォトインタラプタとにより構成されている。
絞り103は、第3アクチュエータ129により光軸方向に駆動される。第3アクチュエータ125は、第3ドライバ128を介してマイクロコンピュータ110により制御される。
絞り103の位置(絞り量)は、第3位置検出手段としてのアイリスメータ130及びA/D変換器131を介してマイクロコンピュータ110により検出される。
本実施例では、画像のちらつきや画角の変化の評価方法として、所定量だけピントがずれた像の光強度重心の動きを用いる。
本実施例では、ワイド端でコンペンセータ101を10μmだけ光軸方向に移動させた場合に、ピントのずれた像の光強度重心の動きを低減する(0に近づける)ためには、バリエータ102をコンペンセータ101と同一方向に4μmだけ移動させればよい。また、望遠端では、コンペンセータを10μmだけ光軸方向に移動させた場合は、バリエータ102をコンペンセータ101と同一方向に6μmだけ移動させればよい。
これらの移動量(振動量)は、マイクロコンピュータ110が、メモリ111から、ズームエンコーダ122により得られたズーム位置情報(ズーム状態)に応じた移動量データを読み出すことで決定される。
本実施例では、上記のようにズーム位置に応じてコンペンセータ101の移動量に対するバリエータ102の移動量が異なる。つまり、ズーム位置(ズーム状態、ズーム情報))に応じて第1レンズユニットの移動量に対する第2レンズユニットの移動量の比率(相対比)が変化する。このため、本実施例では、コンペンセータ10及びバリエータ102を駆動する第1及び第2アクチュエータ125、121としてボイスコイルモータ(VCM)を用いて、コンペンセータ10及びバリエータ102の位置を高精度に制御する。
次に、本実施例のAF制御動作について図5を用いて説明する。このAF制御動作は、マイクロコンピュータ110が内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。なお、図中の500が付された部分は互いにつながっていることを示す。
ビデオカメラの電源が投入されると、マイクロコンピュータ110は、AF制御動作を開始する(ステップS501)。マイクロコンピュータ110は、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する(ステップS502)。コントラスト値が所定値以上である場合は、合焦状態とみなしてコンペンセータ101の微小振動動作は行わず、コントラスト値の判定を繰り返す。コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS503にてコントラスト値を内部のRAMに記憶する。
次に、ステップS504では、マイクロコンピュータ110は、バリエータ102の位置を検出する。ステップS505では、コンペンセータ101の位置を検出する。さらに、ステップS506では、絞り値を検出する。これらの検出値は、RAMに記憶される。
ステップS507では、マイクロコンピュータ110は、メモリ111から、検出したバリエータ102及びコンペンセータ101の位置と絞り値とに応じたコンペンセータ101及びバリエータ102の振幅情報を読み出す。バリエータ102の振幅情報は、コンペンセータ101の振動動作によって生じる撮像光学系100の射出瞳位置の変動を低減させるのに必要な移動量である。
ステップS508では、マイクロコンピュータ110は、読み出した振幅情報からコンペンセータ101の駆動振幅量を算出し、ステップS509にてコンペンセータ101の駆動周波数を算出する。
また、ステップS510では、マイクロコンピュータ110は、読み出した情報からバリエータ102の駆動振幅量を算出し、ステップS511にてバリエータ102の駆動周波数を算出する。
次に、ステップS512では、コンペンセータ101及びバリエータ102の駆動振幅量に応じた絞り駆動量を算出する。このときの絞り駆動量は、コンペンセータ101及びバリエータ102の振動動作によって生じるFナンバーの変動を低減させるのに必要な駆動量である。
ステップS513では、マイクロコンピュータ110は、コンペンセータ101の駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS514では、コンペンセータ101が該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS515にてコンペンセータ101の駆動を停止させる。
ステップS516では、マイクロコンピュータ110は、バリエータ102の駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS517では、バリエータ102が該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS518にてバリエータ102の駆動を停止させる。
続いて、ステップS519では、マイクロコンピュータ110は、絞り103の絞り駆動量の駆動(開き方向又は閉じ方向への駆動)を開始する。そして、ステップS520では、絞り103が該絞り駆動量に相当する量駆動されたか否かを判定する。まだ該絞り駆動量分駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該絞り駆動量分駆動された場合はステップS521にて絞り103の駆動を停止させる。
次に、ステップS522では、マイクロコンピュータ110は、コントラスト値を読み取る。
そして、ステップS523では、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する。コントラスト値が所定値以上である場合は、該判定を繰り返す。一方、コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS524にてそのコントラスト値を記憶する。そして、ステップS525へ進み、コンペンセータ101の駆動方向を反転してステップS513にリターンする(ステップS526)。
コンペンセータ101の駆動方向を反転することで、バリエータ102及び絞り103の駆動方向も反転する。以上の処理を繰り返すことで、コンペンセータ101及びバリエータ102はともに光軸方向に微小振動動作し、絞り103はその絞り量を増減させるように微小振動動作することになる。
こうして各ルーチンで得られたコントラスト値を比較して、コントラスト値が増加する方向、すなわち合焦位置が存在する方向(合焦方向:合焦位置に関する情報)を判別する。そして、合焦方向に所定量ずつコンペンセータ101及びバリエータ102を移動させ、得られるコントラスト値が最大付近となった時点で再度コンペンセータ101、バリエータ102及び絞り103を絞り値が変化するように微小振動動作させる。このとき、コントラスト値が増減する中心位置(合焦位置に関する情報)を判定し、その位置を合焦位置とする。
以上の動作によって合焦状態が得られると、コンペンセータ101、バリエータ102及び絞り103の駆動を停止し、ステップS502に戻って、AF制御動作を続行する。
実施例1では、コンペンセータ101及びバリエータ102を駆動する第1及び第2アクチュエータ125,121としてボイスコイルモータ(VCM)を用いる場合について説明したが、ステッピングモータを用いてもよい。
本実施例でも、画像のちらつきや画角の変化の評価方法として、所定量だけピントがずれた像の光強度重心の動きを用いる。この場合も、ワイド端でコンペンセータ101を10μmだけ光軸方向に移動させた場合に、ピントのずれた像の光強度重心の動きを低減する(0に近づける)ためには、バリエータ102をコンペンセータ101と同一方向に4μmだけ移動させればよい。また、望遠端では、コンペンセータを10μmだけ光軸方向に移動させた場合は、バリエータ102をコンペンセータ101と同一方向に6μmだけ移動させればよい。
ただし、ステッピングモータのパルス送り量と送りねじピッチの製造精度の限界により、VCMのように高精度な制御は行えない。このため、本実施例では、ズーム全域において、コンペンセータ101とバリエータ102とを同一方向に一定の比率(2:1)の移動量(振動量)だけ移動させるように微小振動動作を行う。これにより、画像のちらつきや画角の変化を十分に低減することができる。
図6には、実施例3のバリフォーカルレンズ(撮像光学系)の広角端でのレンズ断面を示す。バリフォーカルレンズは、表2に示す光学構成を有する。

第1レンズユニットとしてのコンペンセータは面R1からR6で構成され、第2レンズユニットとしてのバリエータは面R8からR17で構成される。コンペンセータは、フォーカスレンズの役割も果たす。コンペンセータは最も物体側の第1レンズ群B1であり、バリエータは第1レンズ群B1よりも像面側に配置された第2レンズ群である。なお、本実施例のバリフォーカルレンズでは、第1レンズ群B1と第2レンズ群B2との間に絞りSPが配置され、第2レンズ群B2よりも像面側に光学フィルタ等のガラスブロックGが配置されている。IPは像面である。
本実施例のバリフォーカルレンズは、図4に示したビデオカメラと同様な構成のビデオカメラ(例えば、監視カメラ)の撮像光学系として用いられる。
バリフォーカルレンズの特徴として、歪曲収差が大きいことが挙げられる。そこで、本実施例では、画像のちらつきや画角の変化の評価方法として、所定量だけピントがずれた像の面積重心の動きを用いる。近似量で算出される像倍率では、所定量だけピントがずれた像の評価は困難である。
本実施例のAF制御動作について図7を用いて説明する。このAF制御動作は、マイクロコンピュータ110が内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。なお、図中の700が付された部分は互いにつながっていることを示す。また、ここでは、実施例1に倣って、コンペンセータに101を、バリエータに102を付して説明する。その他の構成要素についても、実施例1と同符号を付す。
ビデオカメラの電源が投入されると、マイクロコンピュータ110は、AF制御動作を開始する(ステップS701)。マイクロコンピュータ110は、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する(ステップS702)。コントラスト値が所定値以上である場合は、合焦状態とみなしてコンペンセータ101の微小振動動作は行わず、コントラスト値の判定を繰り返す。コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS703にてコントラスト値を内部のRAMに記憶する。
次に、ステップS704では、マイクロコンピュータ110は、バリエータ102の位置を検出する。ステップS705では、コンペンセータ101の位置を検出する。さらに、ステップS706では、絞り値を検出する。これらの検出値は、RAMに記憶される。
ステップS707では、マイクロコンピュータ110は、メモリ111から、検出したバリエータ102及びコンペンセータ101の位置と絞り値とに応じたコンペンセータ101及びバリエータ102の振幅情報を読み出す。バリエータ102の振幅情報は、コンペンセータ101の振動動作によって生じる撮像光学系100の射出瞳位置の変動を低減させるのに必要な移動量である。
ステップS708では、マイクロコンピュータ110は、読み出した振幅情報からコンペンセータ101の駆動振幅量を算出し、ステップS709にてコンペンセータ101の駆動周波数を算出する。
また、ステップS710では、マイクロコンピュータ110は、読み出した情報からバリエータ102の駆動振幅量を算出し、ステップS711にてバリエータ102の駆動周波数を算出する。
ステップS712では、マイクロコンピュータ110は、コンペンセータ101の駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS713では、コンペンセータ101が該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS714にてコンペンセータ101の駆動を停止させる。
ステップS715では、マイクロコンピュータ110は、バリエータ102の駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS716では、バリエータ102が該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS717にてバリエータ102の駆動を停止させる。
続いて、ステップS718では、マイクロコンピュータ110は、コントラスト値を読み取る。
そして、ステップS719では、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する。コントラスト値が所定値以上である場合は、該判定を繰り返す。一方、コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS720にてそのコントラスト値を記憶する。そして、ステップS721へ進み、コンペンセータ101の駆動方向を反転してステップS712にリターンする(ステップS722)。
コンペンセータ101の駆動方向を反転することで、バリエータ102の駆動方向も反転する。以上の処理を繰り返すことで、コンペンセータ101及びバリエータ102はともに光軸方向に微小振動動作することになる。
こうして各ルーチンで得られたコントラスト値を比較して、コントラスト値が増加する合焦方向を判別する。そして、合焦方向に所定量ずつコンペンセータ101及びバリエータ102を移動させ、得られるコントラスト値が最大付近となった時点で再度コンペンセータ101及びバリエータ102を微小振動動作させる。このとき、コントラスト値が増減する中心位置を判定し、その位置を合焦位置とする。
以上の動作によって合焦状態が得られると、コンペンセータ101及びバリエータ102の駆動を停止し、ステップS702に戻って、AF制御動作を続行する。
図8には、実施例4のズームレンズの広角端でのレンズ断面を示す。ズームレンズは、表3に示す光学構成を有する。
第1レンズユニットとしてのコンペンセータは面R4からR8で構成され、第2レンズユニットとしてのバリエータは面R10からR14で構成される。コンペンセータは、フォーカスレンズの役割も果たす。コンペンセータは最も物体側の第1レンズ群B1より像面側に配置された第2レンズ群B2であり、バリエータは第2レンズ群B2よりも像面側に配置された第3レンズ群である。なお、本実施例のズームレンズでは、第2レンズ群B2と第3レンズ群B3との間に絞りSPが配置され、第3レンズ群B3よりも像側に固定の第4レンズ群B4及び光学フィルタ等のガラスブロックGが配置されている。IPは像面である。
本実施例のズームレンズは、図4に示したビデオカメラと同様な構成のビデオカメラの撮像光学系として用いられる。
本実施例では、光の強度重心Pgを用いた画角変化低減の評価方法について説明する。
図9には、6割の像高において光の強度重心Pgが一定となるコンペンセータとバリエータの移動量の相対比(バリエータ移動量/コンペンセータ移動量)を示す。横軸はズーム全域を1として正規化したズーム位置であり、縦軸はコンペンセータとバリエータの移動量の相対比である。
この図に示す相対比の移動量の関係でコンペンセータとバリエータを微小振動動作させることにより、画像のちらつきや画角の変化を低減することができる。
図10には、実施例5のズームレンズの広角端でのレンズ断面を示す。ズームレンズは、表4に示す光学構成を有する。
レンズユニットとしてのコンペンセータは面R1からR4で構成され、バリエータは面R6からR10で構成される。コンペンセータは最も物体側の第1レンズ群B1であり、バリエータは第1レンズ群B1よりも像面側に配置された第2レンズ群である。また、第2レンズ群B2よりも像側には、第1レンズユニットとしてのフォーカスレンズである可動の第3レンズ群B3が配置されている。なお、本実施例のズームレンズでは、第1レンズ群B1と第2レンズ群B2との間に絞りSPが配置され、第3レンズ群B3よりも像面側には、光学フィルタ等のガラスブロックGが配置されている。IPは像面である。
本実施例のズームレンズは、図12に示すデジタルスチルカメラ(光学機器)の撮像光学系として用いられる。
図12において、20はカメラ本体、21は図10及び図11に示したズームレンズとしての撮像光学系である。22はカメラ本体20に内蔵され、撮光学系21によって形成された被写体像を光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子である。23は撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する画像情報を記録する記録媒体であり、半導体メモリにより構成されている。24は液晶パネル等によって構成され、被写体画像を観察したり撮像された画像を再生したりするためのディスプレイパネルである
次に、本実施例のAF制御動作について図11を用いて説明する。このAF制御動作は、マイクロコンピュータ110が内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。なお、図中の100が付された部分は互いにつながっていることを示す。また、ここでは、実施例1に倣って、コンペンセータに101を付して説明する。フォーカスレンズには特に符号を付さないが、その他の構成要素については、実施例1と同符号を付す。
ビデオカメラの電源が投入されると、マイクロコンピュータ110は、AF制御動作を開始する(ステップS101)。マイクロコンピュータ110は、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する(ステップS102)。コントラスト値が所定値以上である場合は、合焦状態とみなしてコンペンセータ101の微小振動動作は行わず、コントラスト値の判定を繰り返す。コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS103にてコントラスト値を内部のRAMに記憶する。
次に、ステップS104では、マイクロコンピュータ110は、コンペンセータ101の位置を検出する。ステップS105では、フォーカスレンズの位置を検出する。さらに、ステップS106では、絞り値を検出する。これらの検出値は、RAMに記憶される。
ステップS107では、マイクロコンピュータ110は、メモリ111から、検出したコンペンセータ101及びフォーカスレンズの位置と絞り値とに応じたコンペンセータ101及びフォーカスレンズの振幅情報を読み出す。コンペンセータ101の振幅情報は、フォーカスレンズの振動動作によって生じる撮像光学系の射出瞳位置の変動を低減させるのに必要な移動量である。
ステップS108では、マイクロコンピュータ110は、読み出した振幅情報からフォーカスレンズの駆動振幅量を算出し、ステップS109にてフォーカスレンズの駆動周波数を算出する。
また、ステップS110では、マイクロコンピュータ110は、読み出した情報からコンペンセータ101の駆動振幅量を算出し、ステップS111にてコンペンセータ101の駆動周波数を算出する。
次に、ステップS112では、マイクロコンピュータ110は、フォーカスレンズの駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS113では、フォーカスレンズが該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS114にてフォーカスレンズの駆動を停止させる。
ステップS115では、マイクロコンピュータ110は、コンペンセータ101の駆動振幅量の駆動(光軸方向一方への駆動)を開始する。そして、ステップS116では、コンペンセータ101が該駆動振幅量に相当する移動量駆動されたか否かを判定する。まだ該移動量駆動されていない場合は該判定を繰り返し、該移動量駆動された場合はステップS117にてコンペンセータ101の駆動を停止させる。
続いて、ステップS118では、マイクロコンピュータ110は、コントラスト値を読み取る。
そして、ステップS119では、コントラスト値が所定値未満か否かを判定する。コントラスト値が所定値以上である場合は、該判定を繰り返す。一方、コントラスト値が所定値未満である場合は、ステップS120にてそのコントラスト値を記憶する。そして、ステップS121へ進み、フォーカスレンズの駆動方向を反転してステップS112にリターンする(ステップS122)。
フォーカスレンズの駆動方向を反転することで、コンペンセータ101の駆動方向も反転する。以上の処理を繰り返すことで、フォーカスレンズ及びコンペンセータ101はともに光軸方向に微小振動動作することになる。
こうして各ルーチンで得られたコントラスト値を比較して、コントラスト値が増加する方向、すなわち合焦位置が存在する方向(合焦方向:合焦位置に関する情報)を判別する。そして、合焦方向に所定量ずつフォーカスレンズ及びコンペンセータ101を移動させ、得られるコントラスト値が最大付近となった時点で再度フォーカスレンズ及びコンペンセータ101を微小振動動作させる。このとき、コントラスト値が増減する中心位置(合焦位置に関する情報)を判定し、その位置を合焦位置とする。
以上の動作によって合焦状態が得られると、フォーカスレンズ及びコンペンセータ101の駆動を停止し、ステップS102に戻って、AF制御動作を続行する。
本実施例によれば、小型で高い合焦性能を有し、コントラストAFにおける画像のちらつきや画角の変化が少ないデジタルスチルカメラを実現することができる。なお、実施例1〜4にて説明した撮像光学系を図12に示したデジタルスチルカメラに用いることもできる。また、実施例5にて説明した撮像光学系を実施例1に示したビデオカメラに用いることもできる。
また、実施例1〜5で説明した撮像光学系を用いて光学機器としての交換レンズ(レンズ装置)を構成することもできる。
上記各実施例によれば、小型で高い合焦性能を有し、コントラストAFにおける画像のちらつきや画角の変化が少ない光学機器を実現することができる。
コンペンセータやフォーカスレンズの移動に伴う像の位置及び大きさの変化を説明する図。 画像のちらつきや画角の変化の評価方法を説明するためのスポットダイアグラムを示す図。 画像のちらつきや画角の変化の評価方法を説明するための光強度を示す図。 本発明の実施例1であるビデオカメラに搭載されるズームレンズの広角端での断面図。 実施例1のズームレンズを備えたビデオカメラの構成を示すブロック図。 実施例1のビデオカメラの動作を示すフローチャート。 本発明の実施例3あるビデオカメラに搭載されるズームレンズの広角端での断面図。 実施例1のビデオカメラの動作を示すフローチャート。 本発明の実施例4のビデオカメラに搭載されるズームレンズの広角端での断面図。 実施例4において光強度重心Pgを用いた評価図。 本発明の実施例5あるデジタルスチルカメラに搭載されるズームレンズの広角端での断面図。 実施例5のデジタルスチルカメラの動作を示すフローチャート。 実施例5のデジタルスチルカメラの概略図。
符号の説明
100 撮像光学系
101 コンペンセータ
102 バリエータ
103 絞り
104,22 撮像素子
110 マイクロコンピュータ

Claims (6)

  1. それぞれ独立して光軸方向に移動可能な第1レンズユニット及び第2レンズユニットを含む撮像光学系と、映像信号から得られたコントラスト情報に基づいて合焦位置に関する情報を得るために前記第1レンズユニットを振動動作させる制御手段とを有し、
    前記撮像光学系は、該撮像光学系の射出瞳位置が像面に最も近い場合における該像面から該射出瞳位置までの距離をtkとし、該撮像光学系の像面位置での像の有効対角線長をLとするとき、
    |tk/L|<15
    を満足し、
    前記撮像光学系は、絞り量が可変である絞りユニットを含み、
    前記制御手段は、前記第1レンズユニットの振動動作に伴う前記撮像光学系の射出瞳位置の変動を低減させるように前記第2レンズユニットを振動動作させ、前記第1レンズユニットの振動動作に伴う前記撮像光学系のFナンバーの変動を低減させるように前記絞りユニットの絞り量を変化させることを特徴とする光学機器。
  2. 前記撮像光学系は変倍光学系であり、前記第1レンズユニットの位置敏感度の最小値をEsmとするとき、
    |Esm|<0.5
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記撮像光学系は変倍光学系であり、
    前記制御手段は、ズーム全域において、前記第1レンズユニットの振動量に対する前記第2レンズユニットの振動量の比率を一定とするように前記第2レンズユニットを振動動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記撮像光学系は変倍光学系であり、
    前記制御手段は、前記第1レンズユニットの振動量に対する前記第2レンズユニットの振動量の比率がズーム状態に応じて変化するように前記第2レンズユニットを振動動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  5. 前記制御手段は、前記第1レンズユニットが振動動作を開始してから0.2秒以内に前記第2レンズユニットの振動動作を開始させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学機器。
  6. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学機器。
    |tk/ftk|<15
    ただし、ftkはその場合における前記撮像光学系の焦点距離である。
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