JP4968066B2 - 4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法 - Google Patents

4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法 Download PDF

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    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups

Description

本発明は、4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法、並びに4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製造のための中間体である4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩、およびその製法に関する。4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドは、医薬や農薬等の原料や合成中間体として有用な化合物である。
従来、4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法として、例えば、炭酸カリウムの存在下、4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドとヨウ化メチルを反応させて、4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、過剰のヨウ化メチルを使用しなければならない上に、反応が完了するのに非常に長時間を要するという問題があった。また、この方法で使用する原料の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドは、3,3−ジエトキシ−2−ホルミルプロピオニトリルカリウム塩とチオ尿素から合成している(例えば、特許文献1参照)が、この方法により生成する4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドは濃厚なスラリーとなるために濾過性が極めて悪く、原料として使用するための単離が困難であるという問題があるため、4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドを製造するための最適な原料の開発も望まれていた。
更にまた、上記方法で原料化合物として使用する3,3−ジエトキシ−2−ホルミルプロピオニトリルカリウム塩などの3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩の製法としては、例えば、3,3−ジメトキシプロパンニトリル又は3−メトキシ−2−プロペンニトリルとギ酸メチルとを、ナトリウムメトキシドの存在下、40〜100℃の温度で反応させる方法(例えば、特許文献2参照)や、3,3−ジエトキシプロパンニトリルとギ酸メチルとを、カリウムt−ブトキシドの存在下で反応させる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、これらの方法では、有毒ガスである一酸化炭素が大量に生成してしまうために工業的な製法としては望ましくなく、3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩を安全かつ高収率で製造できる工業的に好適な製法も求められていた。
特表2004−507540号公報 特開昭60−19755号公報
本発明の課題は、即ち、上記問題点を解決し、簡便な方法によって最適な原料から4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドを高収率で製造できる、工業的に好適な4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法、その製法に用いる中間体化合物4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩、およびその中間体化合物を簡便かつ安全に高収率で製造できる、工業的に好適な製法を提供することにある。
本発明は、アルカリ金属を含む塩基の存在下、一般式(1)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示す。)
で示される3,3−ジアルコキシプロパンニトリル(以下、化合物(1)と称する)及び一般式(2)
Figure 0004968066
(式中、Rは、アルキル基を示す。)
で示される3−アルコキシ−2−プロペンニトリル(以下、化合物(2)と称する)からなる群より選ばれる少なくともひとつのニトリル化合物と、一般式(3)
HCO (3)
(式中、Rは、メチル基を除くアルキル基を示す。)
で示されるギ酸エステル(以下、化合物(3)と称する)とを−10〜30℃で反応させることを特徴とする、一般式(4)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示し、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩(以下、化合物(4)と称する)の製法に関する。
本発明はまた、一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩(以下、化合物(5)と称する)に関する。
本発明は、また、上記一般式(4)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示し、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩(化合物(4))とチオ尿素とを反応させることを特徴とする、一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩(化合物(5))の製法にも関する。
本発明は、更にまた、上記一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩(化合物(5))とアルキル化剤とを反応させることを特徴とする、一般式(6)
Figure 0004968066
(式中、Rは、アルキル基である。)
で示される4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒド(以下、化合物(6)と称する)の製法にも関する。
本発明は、更にまた、一般式(6)
Figure 0004968066
(式中、Rは、アルキル基である。)
で示される4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製造における一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのアルカリ金属塩の使用にも関する。
本発明により簡便な方法によって、4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドを高収率で製造できる、工業的に好適な4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法、並びにその製法に用いる中間体化合物、およびその中間体化合物を簡便かつ安全に高収率で製造できる、工業的に好適な製法を提供することができる。
本発明においては、アルキル基とは、炭素数1〜10、好ましくは1〜8、より好ましくは炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖状の飽和脂肪族炭化水素基をいう。具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の基が挙げられる。
また、アルカリ金属原子とは、具体的には、例えばリチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子などが挙げられるが、好ましくはナトリウム原子、カリウム原子である。
化合物(1)および/または(2)からの化合物(4)の合成
本発明の方法によると、アルカリ金属を含む塩基の存在下、一般式(1)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示す。)
で示される化合物(1)及び一般式(2)
Figure 0004968066
(式中、Rは、アルキル基を示す。)
で示される化合物(2)からなる群より選ばれる少なくともひとつのニトリル化合物と、一般式(3)
HCO (3)
(式中、Rは、メチル基を除くアルキル基を示す。)
で示される化合物(3)とを−10〜30℃で反応させることによって、一般式(4)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示し、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される化合物(4)を得ることができる。
本発明の反応において使用するニトリル化合物のうち、前記の一般式(1)で示される化合物(1)においては、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基であり、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられるが、好ましくはメチル基である。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
このような化合物(1)としては具体的には、3,3−ジメトキシプロパンニトリルを挙げることができる。
本発明の反応において使用するニトリル化合物のうち、前記の一般式(2)で示される化合物(2)においては、Rは、アルキル基であり、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられるが、好ましくはメチル基である。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
このような化合物(2)としては、具体的には3−メトキシ−2−プロペンニトリルを挙げることができる。
本発明の反応において使用する前記の一般式(3)で示される化合物(3)においては、Rは、メチル基を除くアルキル基であり、具体的には、例えば、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられるが、好ましくはエチル基である。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
このような化合物(3)としては具体的にはR基がエチル基であるギ酸エチルを挙げることができる。
前記ギ酸エステルの使用量はニトリル化合物1モルに対して、好ましくは0.5〜5モル、更に好ましくは0.8〜3モルである。
本発明の反応において使用するアルカリ金属を含む塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等のリチウムアミド;ナトリウムメトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属アルコキシド、更に好ましくはナトリウムメトキシドが使用される。なお、これらの塩基は、同一のアルカリ金属原子を含むものであれば、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記アルカリ金属を含む塩基の使用量は、ニトリル化合物1モルに対して、好ましくは0.5〜10モル、更に好ましくは0.8〜5モルである。
本発明の反応においては溶媒を使用することが望ましく、使用する溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;スルホラン等のスルホン類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げられるが、好ましくはエーテル類、芳香族炭化水素類、更に好ましくは、テトラヒドロフラン、トルエンが使用される。なお、これらの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、ニトリル化合物1gに対して、好ましくは1〜100g、更に好ましくは2〜50gである。
本発明の反応は、例えば、ニトリル化合物、ギ酸エステル、アルカリ金属を含む塩基及び溶媒を混合し、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、−10〜30℃、好ましくは−5〜25℃、更に好ましくは−5〜20℃であり、反応圧力は特に制限されない。なお、ニトリル化合物である化合物(1)および化合物(2)は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
なお、本発明の反応の好ましい形態としては、ニトリル化合物とアルカリ金属を含む塩基を溶媒中で攪拌させた後に、ギ酸エステルを添加する方法が挙げられる。
本発明の反応によって得られる前記の一般式(4)で示される3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩において、R及びRは、R及びRで定義したものと同義である。また、Mは、アルカリ金属原子であり、具体的に、例えば、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子等が挙げられるが、好ましくはナトリウム原子である。
なお、目的物である3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩は、反応終了後、抽出、濾過、濃縮、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって単離・精製される。また、得られた3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩を単離・精製せずに、生成物を含む反応溶液をそのまま以降の反応に付すこともできる。
なお、上記の方法において出発化合物として用いる化合物(1)〜化合物(3)は、いずれも公知の化合物であり、市販されているか、又は公知の方法により容易に合成することができる。
化合物(5)
本発明の一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される化合物(5)においては、Mは、アルカリ金属原子であり、具体的には、例えば、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子が挙げられるが、好ましくはナトリウム原子、カリウム原子である。
このような化合物(5)として、具体的には以下の化合物を挙げることができる。
4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩
4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのカリウム塩
本化合物は、新規化合物であり、当該アルカリ金属塩は良好な濾過性を示すことから、単離が容易であるため、反応工程において非常に取り扱いしやすく、後述するように、医薬や農薬等の原料や合成中間体として有用な化合物である4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドに容易に誘導することができる。
化合物(4)からの化合物(5)の合成
上記化合物(5)は、本発明の方法により、上述の方法で得られる一般式(4)
Figure 0004968066
(式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示し、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される化合物(4)とチオ尿素とを反応させることによって得ることができる。
本発明の反応において使用する化合物(4)においては、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基であり、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられるが、好ましくはメチル基、エチル基である。なお、これらの基は、各種異性体を含む。
また、Mは、Mと同一又は異なっていても良く、アルカリ金属原子であり、具体的には、例えば、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子が挙げられるが、好ましくはナトリウム原子、カリウム原子である。
このような化合物(4)としては、具体的には以下の化合物を挙げることができる。
3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩;
3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩;及び
3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩
本発明の反応において使用するチオ尿素の量は、化合物(4)1モルに対して、好ましくは0.5〜10モル、更に好ましくは0.8〜5.0モルである。
本発明の反応は、塩基の存在下、溶媒中で行うのが望ましい。
本発明の反応において使用する塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等のリチウムアミド;ナトリウムメトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属アルコキシド、更に好ましくはナトリウムメトキシド、カリウムメトキシドが使用される。なお、これらの塩基は、同一のアルカリ金属原子を含むものであれば単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記塩基の使用量は、化合物(4)に対して、好ましくは0.1〜10モル、更に好ましくは0.1〜5モルである。
なお、化合物(1)および/または化合物(2)から化合物(4)を得る先の工程で得られた反応溶液をそのまま化合物(5)を得る反応に付す場合には、先の工程で用いたアルカリ金属を含む塩基が反応溶液中に存在しているため、本工程において再度塩基を追加する必要がない場合もある。
本発明の反応において使用する溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ブトキシエタノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;スルホラン等のスルホン類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げられるが、好ましくはアルコール類、エーテル類、芳香族炭化水素類、更に好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブトキシエタノール、テトラヒドロフラン、トルエンが使用される。なお、これらの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、化合物(4)1gに対して、好ましくは0.1〜100g、更に好ましくは0.5〜50gである。
本発明の反応は、例えば、化合物(4)、チオ尿素、必要な場合には塩基及び溶媒を混合し、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは0〜200℃、更に好ましくは0〜150℃であり、反応圧力は特に制限されない。
なお、本発明の反応によって化合物(5)が得られるが、これは、良好な濾過性を有し、単離が容易であるため、反応終了後、抽出、濾過、濃縮、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって容易に単離・精製される。
化合物(5)からの化合物(6)の合成
本発明の方法により、上述の方法で得られる一般式(5)
Figure 0004968066
(式中、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
で示される化合物(5)とアルキル化剤とを反応させることによって、一般式(6)
Figure 0004968066
(式中、Rは、アルキル基である。)
で示される化合物(6)を得ることができる。
本発明の方法において使用する化合物(5)においては、Mは、アルカリ金属原子であり、具体的には、例えば、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子等が挙げられるが、好ましくはナトリウム原子、カリウム原子である。
本発明の反応において使用するアルキル化剤としては、所望のアルキル基Rを導入することにより化合物(5)をアルキル化して化合物(6)に誘導できるものであれば特に限定されないが、例えば、ヨウ化メチル、臭化エチル等のハロゲン化アルキル;メタンスルホン酸メチル、トリフルオロメタンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸メチル等の有機スルホン酸アルキル;ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等のジアルキル硫酸が挙げられるが、好ましくはハロゲン化アルキル、ジアルキル硫酸、更に好ましくはヨウ化メチル、ジメチル硫酸が使用される。なお、これらのアルキル化剤は、アルキル化するアルキル基が同一であれば、二種以上を混合して使用しても良い。
本発明の反応において使用するアルキル化剤の量は、化合物(5)1モルに対して、好ましくは0.5〜10当量、更に好ましくは0.8〜5当量である。
本発明の反応は溶媒の存在下で行うのが望ましく、使用する溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に限定されず、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ブトキシエタノール等のアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;スルホラン等のスルホン類が挙げられるが、好ましくは水、アルコール類、更に好ましくは、水、メタノールが使用される。なお、これらの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、化合物(5)1gに対して、好ましくは0.1〜100g、更に好ましくは0.5〜50gである。
本発明の反応は、例えば、化合物(5)、アルキル化剤及び溶媒を混合し、攪拌しながら反応させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは−30〜200℃、更に好ましくは−20〜150℃であり、反応圧力は特に制限されない。
なお、本発明の反応によって化合物(6)が得られるが、これは、反応終了後、中和、抽出、濾過、濃縮、蒸留、再結晶、晶析、カラムクロマトグラフィー等の一般的な方法によって単離・精製される。
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。なお、生成物である3,3−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩(化合物(4))は、高速液体クロマトグラフィーによる分析中に、2−シアノマロンアルデヒドに分解するため、2−シアノマロンアルデヒドとして定量し反応収率を算出した。
実施例1:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.8g(200mmol)及びトルエン35mlを加えた。次いで、液温を15〜20℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.30g(122mmol)をトルエン12mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で8時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計93.3mmol生成していた(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;93.3%)。なお、この時の一酸化炭素の発生量は僅か4.7mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;3.9%)。
実施例2:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.8g(200mmol)及びトルエン35mlを加えた。次いで、液温を10〜15℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.30g(122mmol)をトルエン12mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で8時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計89.2mmol(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;89.2%)が生成していた。なお、この時の一酸化炭素の発生量は僅か3.0mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;2.5%)。
比較例1(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積25mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル1.15g(10mmol)、ナトリウムメトキシド1.08g(20mmol)及びトルエン3.5mlを加えた。次いで、液温を35〜40℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル0.93g(12.2mmol)をトルエン1.2mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計9.32mmol生成していた(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;93.2%)。なお、この時の一酸化炭素の発生量は1.2mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;9.8%)。
比較例2(3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積25mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル1.15g(10mmol)、ナトリウムメトキシド1.08g(20mmol)及びトルエン3.5mlを加えた。次いで、液温を35〜40℃に保ちながら、97質量%のギ酸メチル0.76g(12.2mmol)をトルエン1.2mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が5.50mmol生成していた(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;55.0%)。なお、この時の一酸化炭素の発生量は2.8mmolであった(ギ酸メチル基準の発生率;23.0%)。
実施例3:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、3−メトキシ−2−プロペンニトリル8.3g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.8g(200mmol)及びテトラヒドロフラン30mlを加えた。次いで、液温を0〜10℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.16g(120mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計94.9mmol生成していた(3−メトキシ−2−プロペンニトリル基準の反応収率;94.9%)。なお、この時の一酸化炭素の発生量は僅か4.9mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;4.1%)。
比較例3(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積25mlのガラス製フラスコに、3−メトキシ−2−プロペンニトリル0.83g(10mmol)、ナトリウムメトキシド1.08g(20mmol)及びトルエン3.5mlを加えた。次いで、液温を35〜40℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル0.93g(12.2mmol)をトルエン1.2mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計8.90mmol生成していた(3−メトキシプロペンニトリル基準の反応収率;89.0%)。なお、この時の一酸化炭素の発生量は1.4mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;11.4%)。
実施例4:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.8g(200mmol)及びテトラヒドロフラン20mlを加えた。次いで、液温を0〜5℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.16g(120mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計97.8mmol生成していた(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;97.8%)。この時の一酸化炭素の発生量は僅か3.0mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;2.5%)。
実施例5:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積100mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.8g(200mmol)及びテトラヒドロフラン30mlを加えた。次いで、液温を10〜15℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.16g(120mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で6時間反応させた。反応終了後、反応溶液を高速液体クロマトグラフィーにより分析(絶対定量法)したところ、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が合計97.0mmol生成していた(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の反応収率;97.0%)。この時の一酸化炭素の発生量は僅か5.9mmolであった(ギ酸エチル基準の発生率;4.9%)。
実施例6:化合物(4)の合成(3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩の合成)
実施例1において、3,3−ジメトキシプロパンニトリルの代わりに、3,3−ジメトキシプロパンニトリルと3−メトキシ−2−プロペンニトリルの1:1(モル比)の混合物を使用して、実施例1と同様に反応を行うと、3,3−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩、3−エトキシ−3−メトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩及び3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩が高い収率で得られ、この時の一酸化炭素の発生量は僅かである。
実施例7:化合物(5)[M =ナトリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計、滴下漏斗及び還流冷却器を備えた内容積200mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、ナトリウムメトキシド10.80g(200mmol)及びテトラヒドロフラン20mlを加えた。次いで、液温を5〜10℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.16g(120mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で4.5時間反応させ、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液を得た。
上記で得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)、2−ブトキシエタノール25ml及びイソプロピルアルコール30mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物にメタノール11.2ml及び水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、黄色粉末として、純度94.5質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩13.28gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;70.8%)。
4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩は、以下の物性値で示される新規な化合物である。
融点;297〜300℃
H−NMR(DMSO−d,δ(ppm));6.75〜7.70(2H,brs)、7.99(1H,s)、9.38(1H,s)
実施例8:化合物(5)[M =カリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのカリウム塩の合成)
攪拌装置、温度計、滴下漏斗及び還流冷却器を備えた内容積200mlのガラス製フラスコに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル11.51g(100mmol)、95質量%のカリウムメトキシド14.77g(200mmol)及びテトラヒドロフラン50mlを加えた。次いで、液温を5〜10℃に保ちながら、97質量%のギ酸エチル9.16g(120mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で4.5時間反応させ、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのカリウム塩を主成分とする溶液を得た。
上記で得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのカリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)、2−ブトキシエタノール25ml及びイソプロピルアルコール30mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物にメタノール11.2ml及び水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、淡黄色粉末として、純度99.0質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのカリウム塩7.63gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;39.0%)。
4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのカリウム塩は、以下の物性値で示される新規な化合物である。
融点;303〜305℃
H−NMR(DMSO−d,δ(ppm));6.80〜7.70(2H,brs)、7.99(1H,s)、9.36(1H,s)
実施例9:化合物(5)[M =ナトリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩の合成)
実施例7と同じ方法により、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液を得た。
得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)、2−ブトキシエタノール25ml及びメタノール30mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物に水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、黄色粉末として、純度98.4質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩9.89gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;54.9%)。
実施例10:化合物(5)[M =ナトリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩の合成)
実施例7と同じ方法により、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液を得た。
得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)、2−ブトキシエタノール25ml及びエタノール30mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物にメタノール11.2ml及び水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、黄色粉末として、純度96.5質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩13.05gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;71.0%)。
実施例11:化合物(5)[M =ナトリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩の合成)
実施例7と同じ方法により、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液を得た。
得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)及び2−ブトキシエタノール55mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物にメタノール11.2ml及び水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、黄色粉末として、純度96.0質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩12.40gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;67.2%)。
実施例12:化合物(5)[M =ナトリウム原子]の合成(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩の合成)
実施例7と同じ方法により、3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液を得た。
得られた3,3−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのナトリウム塩を主成分とする溶液に、チオ尿素7.99g(105mmol)及びイソプロピルアルコール55mlを加え、攪拌しながら50℃で3時間反応させた。
反応終了後、反応液を減圧下で濃縮した後、濃縮物にメタノール11.2ml及び水37.5mlを加え、20〜25℃で1時間攪拌させた。得られた固体を濾過した後、減圧下で乾燥させて、黄色粉末として、純度78.4質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩14.88gを得た(3,3−ジメトキシプロパンニトリル基準の単離収率;65.8%)。
実施例13:化合物(6)[R =メチル基]の合成(4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積2000mlのガラス製フラスコに、実施例7と同様な方法で合成した50.0質量%の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩200.0g(564mmol)、メタノール325ml及び水225mlを加えた後、液温を15〜25℃に保ちながら、95質量%ヨウ化メチル92.7g(620mmol)をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で2時間反応させた。反応終了後、析出した結晶を濾過し、減圧下で乾燥させ、黄色結晶として、純度94.2質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒド99.6gを得た(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩基準の単離収率;98.3%)。
4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの物性値は以下の通りであった。
CI−MS(m/e);170(M+1)
H−NMR(DMSO−d,δ(ppm));2.50(3H,s)、8.03(1H,brs)、8.28(1H,brs)、8.57(1H,s)、9.77(1H,s)
実施例14:化合物(6)[R =メチル基]の合成(4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積200mlのガラス製フラスコに、実施例7と同様な方法で合成した50.0質量%の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩20.0g(56.4mmol)及び水55mlを加えた後、液温を15〜25℃に保ちながら、95質量%ヨウ化メチル10.1g(67.6mmol)をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で2時間反応させた。反応終了後、析出した結晶を濾過し、減圧下で乾燥させ、黄色結晶として、純度94.7質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒド9.84gを得た(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩基準の単離収率;97.6%)。
実施例15:化合物(6)[R =メチル基]の合成(4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの合成)
攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を備えた内容積200mlのガラス製フラスコに、実施例7と同様な方法で合成した55.7質量%の4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩18.0g(56.6mmol)及び水59.5mlを加えた後、液温を15〜30℃に保ちながら、95質量%ジメチル硫酸8.2g(61.8mmol)をゆるやかに加え、攪拌しながら同温度で1時間反応させた。反応終了後、析出した結晶を濾過し、減圧下で乾燥させ、黄色結晶として、純度92.1質量%(高速液体クロマトグラフィーによる定量値)の4−アミノ−2−メチルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒド8.34gを得た(4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩基準の単離収率;80.2%)。
試験例1:化合物(5)[M =ナトリウム原子](4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩)の濾過性
実施例7と同様な方法で合成した4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩39.3gを含む反応液300mlを、濾紙(5C;東洋濾紙社製)を備えた直径2.8×10−3のガラス製濾過器を用いて、4.8×10Paの減圧下で濾過したところ、約59秒で濾過が完了した。
試験例2:4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドの濾過性
実施例7と同様な方法で合成した4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒドのナトリウム塩39.3gを含む反応液300mlに、水及び硫酸を加えて中和し、4−アミノ−2−メルカプト−5−ピリミジンカルバルデヒド27.2gを含む反応液300mlを得、これを、濾紙(5C;東洋濾紙社製)を備えた直径2.8×10−3のガラス製濾過器を用いて、4.8×10Paの減圧下で濾過したところ、約414秒も濾過に時間を要した。
本発明により簡便な方法によって、4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドを高収率で製造できる、工業的に好適な4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法、並びにその製法に用いる中間体化合物、およびその中間体化合物を簡便かつ安全に高収率で製造できる、工業的に好適な製法を提供することができる。

Claims (4)

  1. アルカリ金属アルコキシドの存在下、一般式(1)
    Figure 0004968066
    (式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示す。)
    で示される3,3-ジアルコキシプロパンニトリル及び一般式(2)
    Figure 0004968066
    (式中、Rは、アルキル基を示す。)
    で示される3-アルコキシ-2-プロペンニトリルからなる群より選ばれる少なくともひとつのニトリル化合物と、一般式(3)
    Figure 0004968066
    (式中、Rは、メチル基を除くアルキル基を示す。)
    で示されるギ酸エステルとを、液温を-10〜30℃に保って、反応させることを特徴とする、一般式(4)
    Figure 0004968066
    (式中、R及びRは、同一又は異なっていても良く、アルキル基を示し、Mは、アルカリ金属原子を示す。)
    で示される3,3-ジアルコキシ-2-ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩の製法であって、ニトリル化合物1モルに対して、アルカリ金属アルコキシドが2〜10モルである、製法
  2. -5〜20℃で反応させる、請求項1記載の3,3-ジアルコキシ-2-ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩の製法。
  3. アルカリ金属アルコキシドが、ナトリウムアルコキシド又はカリウムアルコキシドである、請求項1又は2に記載の3,3-ジアルコキシ-2-ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩の製法。
  4. がエチル基である請求項1〜3のいずれか1項記載の3,3-ジアルコキシ-2-ヒドロキシメチレンプロパンニトリルのアルカリ金属塩の製法。
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