JP4964863B2 - 焼成菓子 - Google Patents

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Description

本発明は、サクサクした食感を有する焼成菓子に関するものである。
クッキー、ビスケット等の焼成菓子は、小麦粉に油脂(マーガリン、ショートニング)、砂糖、卵、牛乳、香料等を加えて焼いた菓子である。これらの焼成菓子は、風味以外にも、食した時の食感が楽しまれるものである。そのため、焼成菓子の食感は、消費者が焼成菓子を購入する上での重要な要素となる。
焼成菓子には、目的に応じて様々な食感のものが存在するが、焼成菓子の食感としては、サクサクした食感を有するものが好まれている。
サクサクした食感を有する焼成菓子としては、焼成菓子にステアリン酸カルシウム、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル、食用油脂からなる練り込み油脂組成物を配合した例が提案されている(特許文献1)。しかし、この焼成菓子は、焼成菓子に配合される成分としては、あまり使用されることのないステアリン酸カルシウムが配合されていた。
そこで、特別な成分を配合することなく、サクサクした食感を有する焼成菓子を提供することが望まれていた。
特開2006−129755号公報
本発明の目的は、サクサクした食感を有する焼成菓子を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、焼成菓子に配合される全油脂成分中に下記可塑性油脂組成物aを規定量配合することで、サクサクした食感を有する焼成菓子が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、下記可塑性油脂組成物aを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物aの配合量が20〜80質量%である焼成菓子である。
可塑性油脂組成物a:油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90
質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有する可塑性油脂組成物
油脂A:全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、炭素数
16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%含有する油脂であり、当該油脂がラウリン系油脂とパーム系油脂との混合油を、エステル交換及び水素添加することにより得られる、ヨウ素価が0〜2である油脂
油脂B:全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が20〜60質量%、ステアリン酸含量が
0.5〜6質量%、オレイン酸含量が30〜60質量%である油脂
油脂C:液状油
本発明の第2の発明は、さらに、下記可塑性油脂組成物bを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物bの配合量が、20〜80質量%である第1の発明に記載の焼成菓子である。
可塑性油脂組成物b:油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量が15〜50質量%であり、油相中に含まれる油脂の固体脂含量が10℃で10〜40%、20℃で5〜35%、30℃で0〜20%である可塑性油脂組成物
本発明の第3の発明は、下記可塑性油脂組成物a及び下記可塑性油脂組成物bを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物aの配合量が20〜80質量%、当該可塑性油脂組成物bの配合量が20〜80質量%である焼成菓子である。
可塑性油脂組成物a:油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有する可塑性油脂組成物
可塑性油脂組成物b:油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含
量が15〜50質量%であり、油相中に含まれる油脂の固体脂含量が10℃で10〜40
%、20℃で5〜35%、30℃で0〜20%である可塑性油脂組成物
油脂A:全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%含有する油脂であり、当該油脂がエステル交換することにより得られる油脂
油脂B:全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が20〜60質量%、ステアリン酸含量が0.5〜6質量%、オレイン酸含量が30〜60質量%である油脂
油脂C:液状油
本発明の第4の発明は、前記油脂Aが、ラウリン系油脂とパーム系油脂との混合油を、エステル交換及び水素添加することにより得られる油脂であり、当該油脂のヨウ素価が、0〜2である第3の発明に記載の焼成菓子である。
本発明の第5の発明は、前記油脂Bが、ヨウ素価43〜48のパームミッドフラクション、及びヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂を含有する油脂である第1〜4の発明のいずれか1つの発明に記載の焼成菓子である。
本発明の第6の発明は、前記焼成菓子が、クッキー、ビスケット、パイ又はウェハースである第1〜5の発明のいずれか1つの発明に記載の焼成菓子である。
本発明によると、サクサクした食感を有する焼成菓子を提供することができる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の焼成菓子は、下記可塑性油脂組成物aを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物aの配合量が、20〜80質量%である。
可塑性油脂組成物a:油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有する可塑性油脂組成物
油脂A:全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%含有する油脂であり、該油脂がエステル交換することにより得られる油脂
油脂B:全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が20〜60質量%、ステアリン酸含量が0.5〜6質量%、オレイン酸含量が30〜60質量%である油脂
油脂C:液状油
本発明の焼成菓子は、小麦粉等の穀粉、油脂成分、砂糖、卵、牛乳、食塩、重曹、炭酸水素アンモニウム、水等を原料とし、これらの原料を混合して得られる生地を焼いて得られるものである。
本発明の焼成菓子は、油脂成分として、下記可塑性油脂組成物aを用いて製造したものである。
本発明の焼成菓子に配合される全油脂成分中における可塑性油脂組成物aの配合量は、20〜80質量%であり、好ましくは30〜70質量%である。
焼成菓子に配合される全油脂成分中における可塑性油脂組成物aの配合量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
なお、本発明において、全油脂成分とは、油脂(2種以上の油脂からなる油脂組成物も含む)、可塑性油脂組成物(水相を有する乳化物の可塑性油脂組成物、油相のみからなる可塑性油脂組成物)等の配合される油脂成分の合計量のことを意味する。例えば、油脂成分として焼成菓子にマーガリン(水相を有する乳化物の可塑性油脂組成物)を50g、ショートニング(油相のみからなる可塑性油脂組成物)を30g、大豆油と菜種油の混合油を20g配合した場合、焼成菓子に配合される全油脂成分中におけるマーガリンの配合量は50質量%、焼成菓子に配合される全油脂成分中におけるショートニングの配合量は30質量%、焼成菓子に配合される全油脂成分中における大豆油と菜種油の混合油の配合量は20質量%となる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの形態としては、油相と水相を乳化して得られる乳化物と、水相を有さず油相のみからなるショートニング(油相含量が100質量%)に大別されるが、乳化物であることが好ましい。
乳化物の可塑性油脂組成物としては、油中水型乳化物、水中油型乳化物、二重乳化型乳化物が挙げられるが、油中水型乳化物であることが好ましい。
油中水型乳化物の可塑性油脂組成物としては、マーガリン、ファットスプレッドが挙げられる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aが、乳化物の可塑性油脂組成物である場合、油相の含量は、48〜98質量%であることが好ましく、60〜98質量%であることがより好ましく、80〜98質量%であることが更に好ましく、水相の含量は、2〜52質量%であることが好ましく、2〜40質量%であることがより好ましく、2〜20質量%であることが更に好ましい。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aは、油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有するものである。
本発明で用いる油脂Aは、全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、好ましくは25〜40質量%、更に好ましくは28〜35質量%、最も好ましくは28〜33質量%含有し、かつ炭素数16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%、好ましくは46〜70質量%、更に好ましくは52〜68質量%、最も好ましくは61〜68質量%含有する油脂である。また、油脂Aは、エステル交換することにより得られる油脂である。
油脂Aの全構成脂肪酸中の脂肪酸含量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
なお、油脂中の脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定することができる。
油脂Aは、例えば、ラウリン系油脂と、炭素数16〜18の脂肪酸が豊富な植物油脂とをエステル交換及び水素添加することにより得られる。
本発明において炭素数16〜18の脂肪酸が豊富な植物油脂とは、菜種油、大豆油、パーム系油脂等を例示することができ、特にパーム系油脂が好ましい。これらの炭素数16〜18の脂肪酸が豊富な植物油脂は1種又は2種以上を混合して用いることもできる。
本発明においてラウリン系油脂とは、全構成脂肪酸中におけるラウリン酸含量が30質量%以上である油脂を意味し、具体的には、ヤシ油、パーム核油及びこれらの分別油等を例示することができる。ラウリン系油脂の分別油の具体例としては、パーム核オレイン(パーム核油を分別して得られる軟質部)、パーム核ステアリン(パーム核油を分別して得られる硬質部)、ヤシステアリン(ヤシ油を分別して得られる硬質部)等が挙げられる。これらのラウリン系油脂は1種又は2種以上を混合して用いることもできる。
本発明においてパーム系油脂とは、パーム油及びパーム油の分別油のことを意味する。パーム油の分別油の具体例としては、パームオレイン(パーム油を分別して得られる軟質部)、パームステアリン(パーム油を分別して得られる硬質部)、パームスーパーオレイン(パームオレインをさらに分別して得られる軟質部であり、スーパーオレインと呼ばれることもある)、パームトップオレイン(パームスーパーオレインをさらに分別して得られる軟質部)、パームミッドフラクション(パームオレインをさらに分別して得られる硬質部であり、PMFと呼ばれることもある)、ソフトパーム(パームステアリンをさらに分別して得られる軟質部)、ハードステアリン(パームステアリンをさらに分別して得られる硬質部)等が挙げられる。これらのパーム系油脂は、1種又は2種以上を混合して用いることもできる。なお、パーム油を分別する方法は、特に制限はなく、溶剤分別、乾式分別、界面活性剤分別のいずれの方法を選択することもできる。
油脂Aの調製において、水素添加は必須ではなく、元々ヨウ素価の低い原料油脂を用いた場合、エステル交換のみで調製することもできる。また、油脂Aの調製において、エステル交換及び水素添加の両方を行う場合、その順番に制限はなく、エステル交換を行った後に水素添加を行うことも、水素添加を行った後にエステル交換を行うこともできる。
油脂Aの調製において、水素添加を行わない場合、油脂Aのヨウ素価は、17以下であることが好ましく、13以下であることがより好ましく、0〜10であることが更に好ましい。
また、油脂Aの調製において、水素添加を行う場合、油脂Aのヨウ素価は、トランス脂肪酸の含有量を十分に低減させるという意味で、10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましく、0〜2であることが更に好ましく、0であることが最も好ましい。
なお、油脂のヨウ素価は、「社団法人 日本油化学会 基準油脂分析試験法2.3.4.1−1996」の方法に準じて測定することができる。
油脂Aを調製するためのエステル交換の方法は、特に制限はなく、通常の方法により行うことができ、合成触媒を使用した化学的エステル交換、リパーゼを触媒とした酵素的エステル交換のどちらの方法でも行うことができる。
化学的エステル交換は、ナトリウムメトキシド等の化学触媒を触媒として用いてエステル交換反応が行われる。化学的エステル交換によるエステル交換反応は、位置特異性の乏しいエステル交換反応となる(ランダムエステル交換とも言われる)。
化学的エステル交換は、例えば、常法に従って、原料油脂を十分に乾燥させ、触媒を原料油脂に対して0.1〜1質量%添加した後、減圧下、80〜120℃で0.5〜1時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、水洗にて触媒を洗い流した後、通常の食用油の精製工程で行われる脱色、脱臭処理を施すことができる。
酵素的エステル交換は、リパーゼを触媒として用いてエステル交換反応が行われる。
リパーゼは、リパーゼ粉末やリパーゼ粉末をセライト、イオン交換樹脂等の担体に固定化した固定化リパーゼを使用することができる。酵素的エステル交換によるエステル交換反応は、リパーゼの種類によって、位置特異性の乏しいエステル交換反応、1,3位特異性の高いエステル交換反応のどちらで行うこともできる。
位置特異性の乏しいエステル交換反応を行うことのできるリパーゼとしては、アルカリゲネス属由来リパーゼ(例えば、名糖産業株式会社製の商品名:リパーゼQLM、リパーゼPL等)、キャンディダ属由来リパーゼ(例えば、名糖産業株式会社製の商品名:リパーゼOF等)等が挙げられる。
1,3位特異性の高いエステル交換反応を行うことのできるリパーゼとしては、リゾムコールミーハイ由来の固定化リパーゼ(ノボザイムズ社製の商品名:リポザイムTLIM、リポザイムRMIM等)等が挙げられる。
酵素的エステル交換は、例えば、リパーゼ粉末又は固定化リパーゼを原料油脂に対して0.02〜10質量%、好ましくは0.04〜5質量%添加した後、40〜80℃、好ましくは40〜70℃で0.5〜48時間、好ましくは0.5〜24時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、ろ過等によりリパーゼ粉末又は固定化リパーゼを除去後、通常の食用油の精製工程で行われる脱色、脱臭処理を施すことができる。
油脂Aを調製するための水素添加の方法は、特に制限はなく、通常の方法により行うことができる。水素添加は、例えば、ニッケル触媒の下、水素圧0.02〜0.3Mpa、160〜200℃の条件にて行うことができる。
油脂Aの好ましい態様としては、ラウリン系油脂と、パーム系油脂との混合油をエステル交換し、その後、ヨウ素価10以下となるまで水素添加することで得られる油脂を例示することができる。また、ラウリン系油脂と、パーム系油脂を、ヨウ素価10以下となるようにそれぞれ別々に水素添加を行い、その後、これらの混合油をエステル交換することで得られる油脂も例示することができる。ここで、ラウリン系油脂と、パーム系油脂との配合比は、ラウリン系油脂:パーム系油脂の質量比で、30:70〜70:30であることが好ましく、40:60〜60:40であることがより好ましい。
水素添加は、完全水素添加(ヨウ素価0〜2となるまで水素添加する)であることが好ましい。
ラウリン系油脂としては、パーム核油又はパーム核オレインが好ましい例として挙げられる。また、パーム系油脂としては、パーム油又はパームステアリンが好ましい例として挙げられる。
また、油脂Aの好ましい態様としては、ヨウ素価10以下のラウリン系油脂と、ヨウ素価20以下のパーム系油脂との混合油をエステル交換することで得られる油脂を例示できる。ここで、ヨウ素価10以下のラウリン系油脂と、ヨウ素価20以下のパーム系油脂との配合比は、ヨウ素価10以下のラウリン系油脂:ヨウ素価20以下のパーム系油脂の質量比で、30:70〜70:30であることが好ましく、40:60〜60:40であることがより好ましい。ヨウ素価10以下のラウリン系油脂としては、例えば、パーム核ステアリン、ヤシステアリンが挙げられる。パーム核ステアリンのヨウ素価は、10以下であることが好ましいが、7以下であることが更に好ましい。ヨウ素価20以下のパーム系油脂としては、ハードステアリンが挙げられる。ハードステアリンのヨウ素価は20以下が好ましく、16以下が更に好ましく、13以下が最も好ましい。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Aの含量は、0.1〜50質量%であり、1〜30質量%であることが好ましく、2〜20質量%であることがより好ましく、2〜15質量%であることが更に好ましく、5〜10質量%であることが最も好ましい。可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Aの含量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる油脂Bは、全構成脂肪酸中にパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸を含有するものである。
油脂Bの全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量は、20〜60質量%であり、好ましくは25〜55質量%であり、更に好ましくは30〜50質量%であり、最も好ましくは40〜50質量%である。また、油脂Bの全構成脂肪酸中のステアリン酸含量は、0.5〜6質量%であり、好ましくは3〜6質量%であり、更に好ましくは3〜5質量%であり、最も好ましくは3.5〜5質量%である。また、油脂Bの全構成脂肪酸中のオレイン酸含量は、30〜60質量%であり、好ましくは35〜55質量%であり、更に好ましくは37〜50質量%であり、最も好ましくは37〜45質量%である。
油脂Bの全構成脂肪酸中の脂肪酸含量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
油脂Bは、例えば、パーム油や、パームオレイン、パームスーパーオレイン、パームトップオレイン、パームミッドフラクション等のパーム油の分別油を原料油脂として用いることができる。パームオレインは、ヨウ素価50〜65であることが好ましく、ヨウ素価54〜60であることがより好ましい。パームスーパーオレインは、ヨウ素価55〜70であることが好ましく、ヨウ素価58〜70であることがより好ましい。パームトップオレインは、ヨウ素価60〜75であることが好ましく、ヨウ素価65〜75であることがより好ましい。パームミッドフラクションは、ヨウ素価43〜48であることが好ましい。
また、油脂Bは、例えば、パームオレイン、パームスーパーオレイン又はパームトップオレインをエステル交換して得られる油脂を原料油脂として用いることもできる。エステル交換させるパームオレインは、ヨウ素価50〜65であることが好ましく、ヨウ素価54〜60であることがより好ましい。エステル交換させるパームスーパーオレインは、ヨウ素価55〜70であることが好ましく、ヨウ素価58〜70であることがより好ましい。エステル交換させるパームトップオレインは、ヨウ素価60〜75であることが好ましく、ヨウ素価65〜75であることがより好ましい。
油脂Bの原料油脂として用いられるパーム油の分別油の調製方法は、特に制限はなく、溶剤分別、乾式分別、界面活性剤分別のいずれの方法を選択することもできる。
油脂Bの調製するためのエステル交換は、油脂Aを調製するためのエステル交換を同様の方法、条件で行うことができる。
油脂Bは、前記した原料油脂を1種又は2種以上を混合して調製することもできる。
油脂Bの好ましい態様としては、例えば、ヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂とヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの混合油や、ヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂とヨウ素価55〜70のパームスーパーオレインとヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの混合油等を例示することができる。
油脂Bがヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂とヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの混合油である場合の配合比は、ヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂:ヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの質量比で、1:20〜5:1であることが好ましく、1:10〜3:1であることがより好ましく、1:3〜1:1.8であることが更に好ましい。
油脂Bがヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂とヨウ素価55〜70のパームスーパーオレインとヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの混合油である場合の配合比は、ヨウ素価50〜65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂:ヨウ素価55〜70のパームスーパーオレイン:ヨウ素価43〜48のパームミッドフラクションの質量比で、1:1:20〜5:5:1であることが好ましく、1:1:10〜3:3:1であることがより好ましい。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Bの含量は、10〜90質量%であり、30〜90質量%であることが好ましく、50〜85質量%であることがより好ましく、65〜85質量%であることが更に好ましく、70〜80質量%であることが最も好ましい。
可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Bの含量が上記範囲にあると得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる油脂Cは、液状油である。本発明において液状油とは、20℃で流動性を有する油脂のことをいう(好ましくは5℃で流動性を有する油脂、より好ましくは5℃で流動性及び透明性を有する油脂である)。
油脂Cとしては、20℃で流動性を有する油脂であれば、特に制限させることなく使用することができる。ただし、20℃で流動性を有し、かつ油脂Bの構成を満たす油脂は、油脂Cには属さないものとし、油脂Bに属するものとする。
油脂Cとしては、例えば、液状植物油や、中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロール含有油脂等が挙げられる。
液状植物油としては、大豆油、菜種油、コーン油、ひまわり油、紅花油、ごま油、綿実油、米油、オリーブ油、落花生油、亜麻仁油等が挙げられる。これらの液状植物油は、20℃で流動性を有すれば、エステル交換、分別等の加工処理したものも用いることができる。これらの液状植物油は、1種又は2種以上を混合して用いることもできる。
中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロール含有油脂とは、中鎖脂肪酸が1つ以上エステル結合したトリアシルグリセロールを含有する油脂のことをいう。中鎖脂肪酸が3つエステル結合したトリアシルグリセロールは、MCTと呼ばれることがある。また、中鎖脂肪酸が1つ又は2つエステル結合し、残りの脂肪酸として長鎖脂肪酸が結合したトリアシルグリセロールは、MLCTと呼ばれることがある。
なお、本発明における中鎖脂肪酸とは、炭素数6〜10の飽和脂肪酸のことであり、具体的には、n−ヘキサン酸、n−オクタン酸、及びn−デカン酸等が挙げられる。
中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロール含有油脂中における中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロールの含量は、4〜100質量%であることが好ましく、10〜100質量%であることが更に好ましく、15〜100質量%であることが最も好ましい。
油脂Cとしては、液状植物油と中鎖脂肪酸を構成脂肪酸とするトリアシルグリセロール含有油脂を混合して用いることもできる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Cの含量は、0.1質量%以上40質量%未満であり、5〜35質量%であることが好ましく、10〜30質量%であることがより好ましく、13〜27質量%であることが更に好ましく、15〜25質量%であることが最も好ましい。
可塑性油脂組成物aの油相中における油脂Cの含量が上記範囲にあると、得られる可塑性油脂組成物が伸展性、スプレッド性、可塑性及び口溶けのよいものとなる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相中におけるPPO/POPは、0.15〜1.00であることが好ましく、0.15〜0.55であることがより好ましく、0.15〜0.35であることが更に好ましい。PPO/POPは、可塑性油脂組成物aの油相中のPOP含量に対するPPO含量の比である。また、Pはパルミチン酸、Oはオレイン酸を意味する。また、PPOは、1位及び2位を構成する脂肪酸がパルミチン酸で3位を構成する脂肪酸がオレイン酸であるトリアシルグリセロール又は、2位及び3位を構成する脂肪酸がパルミチン酸で1位を構成する脂肪酸がオレイン酸であるトリアシルグリセロールを意味する。また、POPは、1位及び3位を構成する脂肪酸がパルミチン酸で2位を構成する脂肪酸がオレイン酸であるトリアシルグリセロールを意味する。
なお、可塑性油脂組成物aの油相中のPOP含量及びPPO含量は、JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)を参考にしたガスクロマトグラフィー法によるPOPとPPOの合計含量の分析、及びJ.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)を参考にした銀イオンカラム−高速液体クロマトグラフィーによるPOPとPPOの組成比分析を組み合わせることにより測定することができる。
可塑性油脂組成物aの油相中のPPO/POPが上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相中の全構成脂肪酸におけるトランス脂肪酸含量は、10質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましく、2質量%未満であることが更に好ましく、1質量%未満であることが最も好ましい。
なお、油脂中のトランス脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定することができる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aは、油相中に含まれる油脂の固体脂含量(SFCとも呼ばれる)が10℃で45〜60%、20℃で15〜30%、30℃で2〜10%であることが好ましく、10℃で45〜55%、20℃で17〜25%、30℃で3〜8%であることがより好ましく、10℃で50〜55%、20℃で20〜25%、30℃で4〜8%であることが更に好ましい。
可塑性油脂組成物aの油相中に含まれる油脂の固体脂含量が上記範囲にあると、得られる可塑性油脂組成物aが可塑性及び口溶けのよいものとなる。また、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
なお、油脂の固体脂含量は、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)に従って測定することができる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相には、本発明の効果を損なわない範囲において、上記油脂A、油脂B、油脂C以外のその他の油脂を含有させることもできる。その他の油脂の含量は、35質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることが更に好ましく、10質量%以下であることが更に一層好ましく、0質量%(油脂A、油脂B及び油脂Cのみからなる)であることが最も好ましい。その他の油脂としては、例えば、乳脂、バター等が挙げられる。
また、本発明で用いる可塑性油脂組成物aの油相には、乳化剤、香料、着色料等を配合することができる。
乳化剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、縮合リシノレイン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の合成乳化剤や、大豆レシチン、卵黄レシチン、大豆リゾレシチン、卵黄リゾレシチン、酵素処理卵黄、サポニン、植物ステロール類、乳脂肪球皮膜等の合成乳化剤でない乳化剤が挙げられる。可塑性油脂組成物a中における乳化剤の配合量は、0.01〜5質量%であることが好ましく、0.05〜2質量%であることがより好ましく、0.1〜1質量%であることが更に好ましい。
着色料としては、β‐カロテン、カラメル、紅麹色素等が挙げられる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aが乳化物の可塑性油脂組成物である場合、水相には、水、食塩、脱脂粉乳、呈味成分等を配合することができる。
呈味成分としては、蛋白酵素分解物(例えば、大日本明治製糖株式会社製の商品名:コクベース ラクティックイーストエキス等を使用することができる。)、バター酵素分解物(例えば、ユニテックフーズ社製の商品名:バターバッズ等を使用することができる。)等が挙げられる。可塑性油脂組成物a中における呈味成分の配合量は、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.1〜2質量%であることがより好ましく、0.3〜1質量%であることがより更に好ましい。可塑性油脂組成物aに上記範囲の呈味成分を配合すると、得られる焼成菓子が風味のよいものとなる。特に、呈味成分として、蛋白酵素分解物やバター酵素分解物を組み合わせたものを配合することが好ましい。蛋白酵素分解物やバター酵素分解物を組み合わせたものを配合すると、可塑性油脂組成物aの油脂成分が植物油ベースとするものであっても、得られる焼成菓子がバター風味を有するものとなる。なお、可塑性油脂組成物a中における蛋白酵素分解物とバター酵素分解物の配合比は、蛋白酵素分解物:バター酵素分解物の質量比で、8:2〜2:8であることが好ましく、1:3〜2:8であることがより好ましい。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aは、その他の成分として、通常、可塑性油脂組成物等に配合される成分を配合することができる。その他の成分としては、増粘安定剤、塩化カリウム等の塩味剤、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、糖類や糖アルコール類、ステビア、アスパルテーム等の甘味料、トコフェロール、茶抽出物(カテキン等)、ルチン等の酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白といった植物蛋白、卵及び各種卵加工品、全脂粉乳、乳清蛋白等の乳製品、調味料、pH調整剤、食品保存料、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、ココアマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物が挙げられる。
上記増粘安定剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アラビアガム、アルギン酸類、ペクチン、キサンタンガム、プルラン、タマリンドシードガム、サイリウムシードガム、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、寒天、グルコマンナン、ゼラチン、澱粉、化工澱粉等が挙げられる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物a中における上記その他の成分の配合量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
本発明で用いる可塑性油脂組成物aの製造方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の可塑性油脂組成物(マーガリン、ショートニング)と同様の方法により製造することができる。
具体的には、油脂A、油脂B、油脂Cを含む油相を溶解混合し、必要により水相を混合乳化した後、冷却し、結晶化させることで製造することができる。冷却、結晶化は、冷却可塑化させることが好ましい。冷却条件は、好ましくは−0.5℃/分以上、更に好ましくは−5℃/分以上である。この際、徐冷却より急冷却の方が好ましい。冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等が挙げられる。また、冷却する機器としては、開放型のダイアクーラーとコンプレクターとの組合せも挙げられる。また、油相の溶解後又は混合乳化後は、殺菌処理することが望ましい。殺菌方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式でも構わない。
本発明の焼成菓子は、油脂成分として、前記可塑性油脂組成物aに加えて、下記可塑性油脂組成物bを併用して用いることが好ましい。
本発明の焼成菓子に配合される全油脂成分中における可塑性油脂組成物bの配合量は、20〜80質量%であり、好ましくは30〜70質量%である。
焼成菓子に配合される全油脂成分中における可塑性油脂組成物bの配合量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bの形態としては、油相と水相を乳化して得られる乳化物と、水相を有さず油相のみからなるショートニングに大別されるが、ショートニングであることが好ましい。
乳化物の可塑性油脂組成物としては、油中水型乳化物、水中油型乳化物、二重乳化型乳化物が挙げられるが、油中水型乳化物であることが好ましい。
油中水型乳化物の可塑性油脂組成物としては、マーガリン、ファットスプレッドが挙げられる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bが、乳化物の可塑性油脂組成物である場合、油相の含量は、48〜98質量%であることが好ましく、60〜98質量%であることがより好ましく、80〜98質量%であることが更に好ましく、水相の含量は、2〜52質量%であることが好ましく、2〜40質量%であることがより好ましく、2〜20質量%であることが更に好ましい。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bは、油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量が15〜50質量%であることが好ましく、20〜45質量%であることがより好ましく、32〜42質量%であることが更に好ましい。
可塑性油脂組成物bの油相中の全構成脂肪酸中における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bは、油相中に含まれる油脂の固体脂含量が10℃で10〜40%、20℃で5〜35%、30℃で0〜20%であることが好ましく、10℃で15〜35%、20℃で10〜25%、30℃で4〜15%であることがより好ましく、10℃で20〜25%、20℃で14〜19%、30℃で8〜13%であることが更に好ましい。
可塑性油脂組成物bの油相中に含まれる油脂の固体脂含量が上記範囲にあると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bは、油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量及び油相中に含まれる油脂の固体脂含量が上記範囲のものであれば、特に制限なく使用することができる。
可塑性油脂組成物bの好ましい態様としては、例えば、前記油脂Aと前記油脂Cを配合したショートニングを例示することができる。
可塑性油脂組成物bが、前記油脂Aと前記油脂Cを配合したショートニングである場合、油脂Aと前記油脂Cの配合比は、油脂A:前記油脂Cの質量比で、15:85〜30:70であることが好ましく、20:80〜26:74であることがより好ましい。前記油脂Aと前記油脂Cを配合したショートニングとしては、日清オイリオグループ株式会社製の商品名:日清ゴールドシルキー40等を使用することができる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bに配合される油脂以外の乳化剤等のその他の成分としては、前記可塑性油脂組成物aと同じ成分を同じ配合量で使用することができる。
本発明で用いる可塑性油脂組成物bの製造方法は、特に制限されるものではなく、従来公知の可塑性油脂組成物(マーガリン、ショートニング)と同様の方法により製造することができる。
具体的には、可塑性油脂組成物bは、前記可塑性油脂組成物aと同様の方法で製造することができる。
本発明の焼成菓子に配合される油脂成分として、前記可塑性油脂組成物aに加えて、可塑性油脂組成物bを併用して用いると、得られる焼成菓子がサクサクした食感を有するものとなる。
なお、本発明の焼成菓子に配合される油脂成分として、可塑性油脂組成物bを配合する場合は、前記可塑性油脂組成物aと併用して配合することが重要である。可塑性を付与する前(結晶化する前)の前記可塑性油脂組成物aの油相と可塑性を付与する前(結晶化する前)の可塑性油脂組成物bの油相を、予め混合した後、可塑性を付与して得られる可塑性油脂組成物を配合した場合は、前記可塑性油脂組成物aと可塑性油脂組成物bを併用して配合した場合と同様の効果を得ることができない。
本発明の焼成菓子の具体例としては、例えば、クッキー(ロータリーモルダークッキー、ワイヤーカットクッキー、絞りクッキー等)、ビスケット、サブレ、パイ、ウェハース等が挙げられる。
本発明の焼成菓子に配合される原料は、焼成菓子の種類によって様々であり、特に制限されるものではない。本発明の焼成菓子に配合される原料としては、油脂成分として前記可塑性油脂組成物aを使用する(好ましくは前記可塑性油脂組成物aと前記可塑性油脂組成物bを併用して使用する)以外は、小麦粉等の穀粉、砂糖、卵、牛乳、食塩、重曹、炭酸水素アンモニウム、水等の公知の原料を使用することができる。
本発明の焼成菓子の製造方法は、焼成菓子の種類によって様々であり、特に制限されるものではない。本発明の焼成菓子は、油脂成分として前記可塑性油脂組成物aを使用する(好ましくは前記可塑性油脂組成物aと前記可塑性油脂組成物bを併用して使用する)以外は、前記公知の原料を使用し、公知の配合量、公知の方法により製造することができる。
本発明の焼成菓子に配合される油脂成分の配合量は、穀粉全量に対する割合で規定することができ(例えば、穀粉全量に対して油脂成分を36質量%配合するとは、穀粉が100gの場合に油脂成分を36g配合することである)、好ましくは30〜40質量%であり、より好ましくは35〜37質量%である。
効果を損なわない程度であれば、本発明の焼成菓子には、前記可塑性油脂組成物a、前記可塑性油脂組成物b以外にも、任意の油脂成分としてバター(脂肪分としては乳脂のみからなる)等のその他の油脂や可塑性油脂組成物を配合することもできる。バター等の任意の油脂成分を配合する場合、焼成菓子に配合される全油脂成分中におけるバター等の任意の油脂成分の配合量は、0〜30質量%であることが好ましい。
本発明の焼成菓子に配合される全油脂成分を構成する全構成脂肪酸中のトランス脂肪酸含量は、10質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましく、2質量%未満であることが更に好ましく、1.5質量%未満であることが最も好ましい。
次に、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例になんら制限されるものではない。
〔測定方法〕
以下に示す油脂中の脂肪酸含量、油脂のヨウ素価、油脂中のトランス脂肪酸含量、油脂の固体脂含量、油脂中のPPOとPOP含量の測定は以下の方法により測定した。
油脂中の脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定した。
油脂のヨウ素価は、「社団法人 日本油化学会 基準油脂分析試験法2.3.4.1−1996」の方法に準じて測定した。
油脂中のトランス脂肪酸含量は、AOCS Ce1f−96に準じて測定した。
油脂の固体脂含量は、社団法人 日本油化学会編、「基準油脂分析試験法」の2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)に準じて測定した。
油脂中のPOP含量及びPPO含量は、JAOCS,vol70,11,1111−1114(1993)を参考にしたガスクロマトグラフィー法によるPOPとPPOの合計含量の分析、及びJ.High Resol.Chromatogr.,18,105−107(1995)を参考にした銀イオンカラム−高速液体クロマトグラフィーによるPOPとPPOの組成比の分析を組み合わせることにより測定した。
〔油脂Aの調製〕
パームステアリン(ヨウ素価33、日清オイリオグループ株式会社社内製)10kgとパーム核オレイン(ヨウ素価25、ラウリン酸含量41質量%、日清オイリオグループ株式会社社内製)10kgとを混合して減圧下115〜120℃で加熱乾燥した後、触媒としてナトリウムメトキシド20gを添加し、30分間減圧下で攪拌しながらエステル交換反応を進行させた。エステル交換反応終了後、水洗、脱色した後、ニッケル触媒を用いて160〜200℃にて水素添加を行い、ヨウ素価を2以下に調整した。ヨウ素価が2以下になったのを確認した後、温度を100℃以下に下げ、ニッケル触媒をろ過により除去し、脱色、脱臭を行うことで、油脂A(ヨウ素価0.1、炭素数12〜14の飽和脂肪酸含量31.0質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量64.7質量%)を得た。
〔油脂B−1の調製〕
油脂B−1として、パーム油(ヨウ素価52、商品名:精製パーム油、日清オイリオグループ株式会社製)を分別して得られた軟質部であるパームオレインを、さらに分別して得られた硬質部であるパームミッドフラクション(ヨウ素価45、パルミチン酸含量48.0質量%、ステアリン酸含量4.9質量%、オレイン酸含量37.7質量%、日清オイリオグループ株式会社社内製)を得た。
〔油脂B−2の調製〕
パーム油(ヨウ素価52、商品名:精製パーム油、日清オイリオグループ株式会社製)を分別して得られた軟質部であるパームオレイン(ヨウ素価56)20kgを、115−120℃で減圧乾燥し、ナトリウムメトキシド20gを
添加し、30分間減圧下で攪拌し、エステル交換反応を進行させた。エステル交換反応終了後、水洗、脱色、脱臭を行うことで、油脂B−2(ヨウ素価56、パルミチン酸含量39.8質量%、ステアリン酸含量4.4質量%、オレイン酸含量42.6質量%、日清オイリオグループ株式会社社内製)得た。
〔油脂C〕
油脂Cとして、大豆油(商品名:日清大豆白絞油、日清オイリオグループ株式会社製)を用いた。大豆油は、5℃において液状で、透明性を有するものであった。
〔可塑性油脂組成物aの調製〕
油脂A(3.8質量部)、油脂B−1(42.0質量部)、油脂B−2(18.0質量部)、油脂C(11.2質量部)、乳化剤(0.7質量部)、香料(0.1質量部)、着色料(カロテン)(0.00001質量部)を溶解混合することで油相を調製した。次に、水(16.0質量部)、食塩(0.2質量部)、脱脂粉乳(0.5質量部)、バター酵素分解物(0.5質量部)、蛋白質酵素分解物(0.2質量部)を混合することで水相を調製し、調製した油相83質量部と水相17質量部とを混合して予備乳化を行った。得られた予備乳化物を、オンレーターを用いて急冷可塑化することで、可塑性油脂組成物aを得た。
蛋白酵素分解物は、大日本明治製糖株式会社製のコクベース ラクティックイーストエキスを使用し、バター酵素分解物は、ユニテックフーズ社製のバターバッズを使用した。
可塑性油脂組成物aの油相中における油脂A、油脂B−1、油脂B−2、油脂Cの含量は、油脂Aが5.0質量%、油脂B−1が56.0質量%、油脂B−2が24.0質量%、油脂Cが15.0質量%であった。また、可塑性油脂組成物aの油相中に含まれる油脂の固体脂含量は、10℃で52%、20℃で21%、30℃で7%であった。また、可塑性油脂組成物aの油相中の全構成脂肪酸におけるトランス脂肪酸含量は、0.6質量%であった。また、可塑性油脂組成物aの油相中のPPO/POPは、0.24であった。
〔可塑性油脂組成物b〕
可塑性油脂組成物bとして、日清オイリオグループ株式会社製の日清ゴールドシルキー40(商品名)を用いた。日清ゴールドシルキー40の油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量は、36質量%であった。また、日清ゴールドシルキー40の油相中に含まれる油脂の固体脂含量は、10℃で23%、20℃で17%、30℃で10%であった。日清ゴールドシルキー40の油相中の全構成脂肪酸におけるトランス脂肪酸含量は、1.5質量%であった。
〔可塑性油脂組成物cの調製〕
可塑性油脂組成物a(70質量部)及び可塑性油脂組成物b(30質量部)を加熱し、完全に油脂結晶を溶解させた。溶解させた後、混合し、オンレーターを用いて急冷可塑化することで可塑性油脂組成物cを得た。
〔可塑性油脂組成物dの調製〕
可塑性油脂組成物a(30質量部)及び可塑性油脂組成物b(70質量部)を加熱し、完全に油脂結晶を溶解させた。溶解させた後、混合し、オンレーターを用いて急冷可塑化することで可塑性油脂組成物dを得た。
〔ロータリーモルダークッキーの製造〕
油脂成分として可塑性油脂組成物a、可塑性油脂組成物b、可塑性油脂組成物c、可塑性油脂組成物dを用い、油脂中の各可塑性油脂組成物の配合量を表1及び表2で示したようにして、表3の配合でロータリーモルダークッキーを製造した。
軟らかくした油脂(可塑性油脂組成物a、可塑性油脂組成物b、可塑性油脂組成物c、可塑性油脂組成物d)に、脱脂粉乳と上白糖、食塩を加えて、すり合わせた。すり合わせたものに、全卵を溶かした重曹と炭酸水素アンモニウムを数回に分けて加え、分離しないように混ぜ合わせた。混ぜ合わせたものに、篩った薄力粉を加えて混ぜ合わせることで、生地を調製した。生地をモルダー成型し、オーブンにて、上火180℃、下火160℃で8分間焼成することで、実施例1〜4及び比較例1〜4のロータリーモルダークッキーを得た。
〔ロータリーモルダークッキーの評価〕
実施例1〜4及び比較例1〜4のロータリーモルダークッキーを食したときのサクサクした食感を下記評価基準により評価した。なお、ロータリーモルダークッキーの評価は、5名のパネラーにおける評価結果を総合評価したものである。結果を表1及び表2に示した。
<サクサクした食感の評価基準>
◎ :サクサクした食感が強く、極めて良好
○ :サクサクした食感がやや強く、良好
△ :サクサクした食感が弱く、若干不良
× :ガリガリとした食感が強く、不良
Figure 0004964863
Figure 0004964863



Figure 0004964863
表1及び2から分かるように、実施例1〜4のロータリーモルダークッキーは、サクサクした食感が強く、極めて良好なものであった。
一方、表1及び2から分かるように、油脂中における可塑性油脂組成物aの含量が20質量%未満である比較例1のロータリーモルダークッキーは、サクサクした食感が弱かった。また、油脂中における可塑性油脂組成物aの含量が80質量%を超える比較例2のロータリーモルダークッキーは、サクサクした食感が弱かった。
また、表2から分かるように、加熱溶解させた可塑性油脂組成物aと加熱溶解させた可塑性油脂組成物bを混合した後、再度急冷可塑化することで調製した可塑性油脂組成物c及び油脂組成物dを用いた比較例3及び4のロータリーモルダークッキーは、サクサクした食感が弱かった。

Claims (6)

  1. 下記可塑性油脂組成物aを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物aの配合量が20〜80質量%である焼成菓子。
    可塑性油脂組成物a:油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90
    質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有する可塑性油脂組成物
    油脂A:全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、炭素数
    16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%含有する油脂であり、当該油脂がラウリン系油脂とパーム系油脂との混合油を、エステル交換及び水素添加することにより得られる、ヨウ素価が0〜2である油脂
    油脂B:全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が20〜60質量%、ステアリン酸含量が
    0.5〜6質量%、オレイン酸含量が30〜60質量%である油脂
    油脂C:液状油
  2. さらに、下記可塑性油脂組成物bを用いて製造した焼成菓子であり、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物bの配合量が20〜80質量%である請求項1に記載の焼成菓子。
    可塑性油脂組成物b:油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量が15〜50質量%であり、油相中に含まれる油脂の固体脂含量が10℃で10〜40%、20℃で5〜35%、30℃で0〜20%である可塑性油脂組成物
  3. 下記可塑性油脂組成物a及び下記可塑性油脂組成物bを用いて製造した焼成菓子であり
    、当該焼成菓子に配合される全油脂成分中における当該可塑性油脂組成物aの配合量が2
    0〜80質量%、当該可塑性油脂組成物bの配合量が20〜80質量%である焼成菓子。
    可塑性油脂組成物a:油相中に下記油脂Aを0.1〜50質量%、油脂Bを10〜90
    質量%、油脂Cを0.1質量%以上40質量%未満含有する可塑性油脂組成物
    可塑性油脂組成物b:油相中の全構成脂肪酸における炭素数16〜18の飽和脂肪酸含
    量が15〜50質量%であり、油相中に含まれる油脂の固体脂含量が10℃で10〜40
    %、20℃で5〜35%、30℃で0〜20%である可塑性油脂組成物
    油脂A:全構成脂肪酸中に炭素数12〜14の飽和脂肪酸を20〜60質量%、炭素数
    16〜18の飽和脂肪酸を40〜80質量%含有する油脂であり、当該油脂がエステル交
    換することにより得られる油脂
    油脂B:全構成脂肪酸中のパルミチン酸含量が20〜60質量%、ステアリン酸含量が
    0.5〜6質量%、オレイン酸含量が30〜60質量%である油脂
    油脂C:液状油
  4. 前記油脂Aが、ラウリン系油脂とパーム系油脂との混合油を、エステル交換及び水素添
    加することにより得られる油脂であり、当該油脂のヨウ素価が、0〜2である請求項3に記載の焼成菓子。
  5. 前記油脂Bが、ヨウ素価43〜48のパームミッドフラクション、及びヨウ素価50〜
    65のパームオレインをエステル交換して得られる油脂を含有する油脂である請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼成菓子。
  6. 前記焼成菓子が、クッキー、ビスケット、パイ又はウェハースである請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼成菓子。
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