JP4961163B2 - 直流結合増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ向け半導体集積回路(例えば、大規模半導体集積回路、以下「LSI」という。)等に用いられ、異なる電源電圧で動作する直流結合された2つの増幅回路を有する直流結合増幅回路、特に、その2つの増幅回路の動作点調整の技術に関するものである。
直流増幅回路は種々の回路等に使用され、この一例が下記の特許文献に記載されている。
特開平6−318825号公報
この特許文献1では、電源電圧や温度の変動に影響されない平衡出力を有する直流増幅回路の技術が記載されている。この直流増幅回路は、例えば、変調器の前段に設けられ、入力信号を増幅し、第1の出力電圧及び第2の出力電圧の電圧差として出力信号を変調器へ出力する直流増幅回路であって、前記入力信号の電圧レベルを電源電圧との間で分圧することにより基準電圧と実質的に等しい電圧レベルにする第1の分圧手段と、前記第1の分圧手段によって分圧された入力信号と前記第2の出力電圧とを入力し、前記第1の出力電圧として出力する第1の演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)と、前記第1の分圧手段と実質的に等しい温度特性を有し、前記電源電圧を分圧して前記基準電圧を生成する第2の分圧手段と、前記基準電圧を入力し、前記第2の出力電圧として出力するボルテージホロア構成の第2のオペアンプとにより構成されている。
又、第1の電源系で動作する前置増幅回路(以下「プリアンプ」という。)と、第2の電源系で動作する電力増幅回路(以下「パワーアンプ」という。)系とにより構成される増幅器も知られている。この種の増幅器では、通常、両アンプの直流動作点が異なっているため、オーディオ用増幅器等、直流成分を増幅する必要がない場合は、交流結合を用いることが多い。
しかし、オーディオ帯域のような低周波では、交流結合のためのカップリング容量の値が大きくなるため、LSIに内蔵することはできない。従って、オーディオ向けLSIでは、パッケージの端子数削減や外付け部品数削減のため、直流結合を用いている。
図2は、プリアンプとパワーアンプを直流結合した従来の直流結合増幅回路の構成例を示す回路図である。
この直流結合増幅回路は、第1の電源電圧Vdd1により動作し、入力電圧Vinを増幅して2つの出力電圧Vim,Vipを出力するプリアンプ10と、第2の電源電圧Vdd2により動作し、その出力電圧Vim,Vipを増幅してスピーカ31に与える2つの出力電圧Vop,Vomを出力するパワーアンプ20とを有している。
プリアンプ10は、抵抗11及びオペアンプ(OP)12により入力電圧Vinを増幅して出力電圧Vimを出力する回路と、抵抗13,15及びオペアンプ14により出力電圧Vimを増幅して出力電圧Vipを出力する回路とにより構成されている。各オペアンプ12,14の+側入力端子には、基準電圧Vcomが印加されている。
パワーアンプ20は、特許文献1に記載された直流増幅回路と類似する回路構成であり、抵抗21,24、可変抵抗22及びオペアンプ23により出力電圧Vimを増幅して出力電圧Vopを出力する回路と、抵抗25,28、可変抵抗26及びオペアンプ27により出力電圧Vipを増幅して出力電圧Vcomを出力する回路とにより構成されている。各オペアンプ23,27の+側入力端子には、基準電圧Vcomが印加されている。可変抵抗22,26の抵抗値R22,R26は、制御レジスタ30の出力信号により変えられる。
図3は、図2の直流結合増幅回路の動作を示す信号波形図である。
プリアンプ10の直流動作点の基準電圧Vcomと、パワーアンプ20の直流動作点の基準電圧Vodcとしては、信号振幅を大きくとったほうが 信号対雑音比(S/N比)やパワーの点で有利なので、通常、電源電圧Vdd1,Vdd2の1/2付近に設定される。従って、両電源電圧Vdd1,Vdd2が異なる場合、動作レベルをシフトする必要がある。そこで、図2のパワーアンプ20では、オペアンプ23,27を2入力の反転加算回路構成とし、一方の入力端子に信号を入力し、他方の入力端子はグランドに接続することにより、負の基準電圧−Vcomを加算して出力レベルをシフトさせている。シフト量は、可変抵抗22,26の抵抗値R22,R26を変化させることにより調整される。
しかしながら、従来の図2の直流結合増幅回路では、次の(a)、(b)のような課題があった。
(a) 図2の回路構成では、パワーアンプ20の直流動作点がプリアンプ10の直流動作点の基準電圧Vcomに依存している。そのため、2つの電源電圧Vdd1,Vdd2に合わせてレベルシフト用の抵抗値R22,R26を変える必要があり、異なる電源電圧Vdd1,Vdd2に対応させる場合は、例えば制御レジスタ30を設け、使用電圧に応じて抵抗切り替えの情報を外部より制御レジスタ30に書き込む必要があり、不利不便であった。
(b) パワーアンプ20の電源として電池を使う場合、放電と共に電池電圧が低下してパワーアンプ20の電源電圧Vdd2も変化する。そのため、電池電圧に応じてそのときの最大パワーを得られるようにするためには、レベルシフト用抵抗値R22,R26を電源電圧Vdd2によって変化させる制御(即ち、電源電圧Vdd2を測定して抵抗切り替えを行うという制御)が必要であり、回路構成が複雑化するという課題があった。
請求項に係る発明の直流結合増幅回路は、第1の電源電圧で動作し、所定の直流動作レベルに基づき、入力電圧を増幅して出力電圧を出力端子から出力する第1の増幅回路と、第2の電源電圧及び前記直流動作レベルが入力され、前記第2の電源電圧の変化に対応して変化するシフト電流を発生するシフト電流発生回路と、前記出力端子に直流結合された第1の入力端子と、前記シフト電流を入力する第2の入力端子とを有し、前記第2の電源電圧で動作し、前記第1の入力端子から入力される電圧を前記シフト電流でシフトして増幅する第2の増幅回路とを備え、前記第2の電源電圧により、前記第1の入力端子から入力される電圧のレベルシフト量を変化させるようにしている。
請求項2、3に係る発明の直流結合増幅回路は、第1の電源電圧で動作し、第1の直流動作レベルに基づき、入力電圧を増幅して出力電圧を出力端子から出力する第1の増幅回路と、第2の直流動作レベルと第2の電源電圧に対応する基準レベルとを比較し、この比較結果に基づき、シフト電流を選択して出力するシフト電流選択回路と、前記出力端子に直流結合された第1の入力端子と、前記シフト電流を入力する第2の入力端子とを有し、前記第1の直流動作レベルに基づき、前記第1の入力端子から入力される電圧を前記シフト電流でシフトして増幅し、前記第2の直流動作レベルに対応した電圧を出力する第2の増幅回路とを備え、前記第2の増幅回路の前記第2の直流動作レベルが前記基準レベルを超えるまで、前記シフト電流選択回路から出力される前記シフト電流を単調に変化させるようにしている。
請求項に係る発明によれば、シフト電流発生回路を設け、第2の電源電圧によりレベルシフト量を変化させるようにしたので、第1の増幅回路の直流動作レベルに対して、第2の増幅回路の直流動作レベルの依存性が少なくなり、第2の電源電圧に対応した最大パワーが出力可能となる。更に、抵抗素子を少なくしてトランジスタにより第2の増幅回路を構成できるので、直流結合増幅回路の形成面積を小さくできる。
請求項2、3に係る発明によれば、第2の増幅回路の直流動作レベルが基準レベルを超えるまでシフト電流選択回路から出力されるシフト電流を単調に変化させるようにしたので、第1の増幅回路の直流動作レベルに対して、第2の増幅回路の直流動作レベルの依存性が少なくなり、第2の電源電圧に対応した最大パワーが出力可能となる。更に、調整動作が終わった後は、制御信号によりシフト電流選択回路を非動作状態にすれば、消費電流の増加を短時間の調整時のみに抑えることが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示す直流結合増幅回路の回路図である。
この直流結合増幅回路は、例えば、従来の図2と同様に、オーディオ向けLSIに搭載されてスピーカ71を駆動する回路であり、第1の増幅回路(例えば、プリアンプ)40と、このプリアンプ40に直流結合された第2の増幅回路(例えば、パワーアンプ)50と、このパワーアンプ50に入力するためのシフト電圧Vsftを発生するシフト電圧発生回路60とを有している。
プリアンプ40は、従来の図2と同様に、第1の電源電圧Vdd1により動作し、入力電圧Vinを増幅して2つの出力電圧Vim,Vipを出力する回路であり、入力電圧Vinを入力する入力及び帰還用の抵抗41と、この抵抗41による分圧電圧を−側入力端子に入力するオペアンプ(OP)42とを有している。オペアンプ42は、+側入力端子に基準電圧Vcomが印加され、出力端子が抵抗41の一部を介して−側入力端子に帰還接続され、その出力端子から増幅された出力電圧Vimをパワーアンプ50へ出力する回路である。
オペアンプ42の出力端子には、入力抵抗43を介して後段のオペアンプ44の−側入力端子が接続されている。オペアンプ42は、+側入力端子に基準電圧Vcomが印加され、出力端子が帰還抵抗45を介して−側入力端子に帰還接続され、前段の出力電圧Vimを増幅してその出力端子から増幅された出力電圧Vipをパワーアンプ50へ出力する回路である。
パワーアンプ50は、2つの電圧入力端子を持つと共に、新たに追加されたシフト電圧発生回路60から与えられるシフト電圧Vsftを加算して、スピーカ71を駆動するための2つの出力電圧Vop,Vomを出力する回路である。
このパワーアンプ50は、出力電圧Vimを入力する抵抗値R51の入力抵抗51と、シフト電圧Vsftを入力する抵抗値R52(=RB)の入力抵抗52とを有し、この入力抵抗51,52に、オペアンプ53の−側入力端子が接続されている。オペアンプ53は、+側入力端子に基準電圧Vcomが印加され、出力端子が抵抗値R54(=RB)の帰還抵抗54を介して−側入力端子に接続され、その出力端子から増幅された出力電圧Vopをスピーカ71へ出力する回路である。
更に、このパワーアンプ50には、出力電圧Vipを入力する抵抗値R55の入力抵抗55と、シフト電圧Vsftを入力する抵抗値R56(=RB)の入力抵抗56とを有し、この入力抵抗55,56に、後段のオペアンプ57の−側入力端子が接続されている。オペアンプ57は、+側入力端子に基準電圧Vcomが印加され、出力端子が抵抗値R58(=RB)の帰還抵抗58を介して−側入力端子に接続され、その出力端子から増幅された出力電圧Vomをスピーカ71へ出力する回路である。
シフト電圧発生回路60は、2入力の反転加算回路として動作し、その加算入力端子の一方にパワーアンプ50の第2の電源電圧Vdd2が印加され、他方がグランドに接続され、加算したシフト電圧Vsftをパワーアンプ50へ出力する回路である。このシフト電圧発生回路60は、第2の電源電圧Vdd2を分圧する抵抗値R61(=2*RB)の分圧抵抗61及び抵抗値R62(=2*RB)の分圧抵抗62からなる抵抗分圧回路と、その分圧電圧が−側入力端子に入力されるオペアンプ63と、このオペアンプ63の−側入力端子及び出力端子に接続された抵抗値R64(=RB)の帰還抵抗64とにより構成され、そのオペアンプ63の+側入力端子に基準電圧Vcomが印加されている。
(実施例1の動作)
図1の直流結合増幅回路の全体の動作としては、入力電圧Vinがプリアンプ40で増幅され、この増幅された2つの出力電圧Vim,Vipが出力される。出力電圧Vim,Vipは、シフト電圧発生回路60から出力されるシフト電圧Vsftにより、パワーアンプ50でシフトされた後に増幅される。この増幅された2つの出力電圧Vop,Vomにより、スピーカ71が駆動される。
次に、パワーアンプ50及びシフト電圧発生回路60の動作を数式を用いて説明する。 先ず、シフト電圧発生回路60から出力されるシフト電圧Vsftは、式(1)で表せる。
Vsft=−R64*{(Vdd2−Vcom)/R61+(−Vcom/R62)}+Vcom (1)
抵抗値の比をR61:R62:R64=2:2:1と設定すると、式(1)は式(2)のようになる。
Vsft=(−1/2)*Vdd2+2*Vcom (2)
一方、パワーアンプ50の出力直流レベルは、Vip=Vim=Vcomより、式(3)で表せる。
Vop=Vcom−(Vsft−Vcom)*(R54/R52) (3)
ここで、抵抗値をR54=R52=RBと設定し、シフト電圧Vsftを式(3)に代入すると、出力電圧Vopは式(4)のようになり、基準電圧Vcomによらず、電源電圧Vdd2の半分になる。同様に、パワーアンプ50の出力電圧Vomも同じ値となる。
Vop=(1/2)*Vdd2 (4)
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、シフト電圧発生回路60を設けたことにより、プリアンプ40おける基準電圧Vcomの直流レベルによらず、パワーアンプ50は電源電圧Vdd2の1/2の点が直流動作点になるため、自動的にパワーアンプ50の電源電圧Vdd2に対応した最大パワーが出力可能となる。
(実施例2の構成)
図4は、本発明の実施例2を示す直流結合増幅回路の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の直流結合増幅回路では、実施例1のパワーアンプ50及びシフト電圧発生回路60に代えて、これとは構成の異なるパワーアンプ50Aと、このパワーアンプ50Aの入力側にシフト電流Id2,Id3を流すシフト電流発生回路80とが設けられている。
パワーアンプ50Aは、実施例1のパワーアンプ50において、オペアンプ(OP)53,57の入力抵抗52,56を削除し、これに代えて、シフト電流発生回路80により発生されるシフト電流Id3,Id2をオペアンプ53,58の−側入力端子に流す構成になっている。つまり、パワーアンプ50Aの入力は、電圧入力と電流入力となっており、電圧入力としてプリアンプ40の出力電圧Vim,Vipが入力され、電流入力としてシフト電流発生回路60のシフト電流Id3,Id2が入力される構成になっている。
シフト電流発生回路80は、第2の電源電圧Vdd2を分圧する抵抗値R81(=R0)の分圧抵抗81及び抵抗値R82(=R0)の分圧抵抗82からなる抵抗分圧回路と、その分圧電圧が+側入力端子に入力されるオペアンプ(OP)83とを有している。オペアンプ83の−側入力端子には、基準電圧Vcomが印加され、このオペアンプ83の出力端子に、2出力のカレントミラーとして動作する3つのMOSFET84〜86のゲートが接続されている。
3つのMOSFET84〜86のうち、MOSFET84は、トランジスタサイズ(m)が2であり、電流Id1が流れ込むドレインがオペアンプ83の出力端子に接続され、ソースがグランドに接続され、ゲートがオペアンプ83の出力端子に接続されている。MOSFET85は、トランジスタサイズ(m)が1であり、シフト電流Id2が流れ込むドレインがオペアンプ57の−側入力端子に接続され、ソースがグランドに接続され、ゲートがオペアンプ83の出力端子に接続されている。更に、MOSFET86は、トランジスタサイズ(m)が1であり、シフト電流Id3が流れ込むドレインがオペアンプ53の−側入力端子に接続され、ソースがグランドに接続され、ゲートがオペアンプ83の出力端子に接続されている。
(実施例2の動作)
図4の直流結合増幅回路の全体の動作としては、入力電圧Vinがプリアンプ40で増幅され、この増幅された2つの出力電圧Vim,Vipが出力される。出力電圧Vim,Vipは、シフト電流発生回路80により発生されるシフト電流Id3,Id2により、パワーアンプ50Aでシフトされた後に増幅される。この増幅された2つの出力電圧Vop,Vomにより、スピーカ71が駆動される。
次に、パワーアンプ50A及びシフト電流発生回路80の動作を数式を用いて説明する。
シフト電流発生回路80のMOSFET84に流れる電流Id1は、オペアンプ83の+側入力端子の電圧が基準電圧Vcomに等しくなるように帰還がかかっているため、式(5)のようになる。
Id1=(Vdd2−Vcom)/R81+(−Vcom )/R82 (5)
ここで、抵抗81,82の抵抗値をR81=R82=R0と設定すると、電流Id1は式(6)で表せる。
Id1=(1/R0)*(Vdd2−2*Vcom ) (6)
2つのMOSFET85,86を流れるシフト電流Id2,Id3 は、電流Id1の1/2 となるよう、MOSFET85と86は同サイズm=1であり、このMOSFET85と86を2つ並列に接続してあるので、シフト電流Id2,Id3は式(7)のようになる。
Id2=Id3=(1/R0)*(Vdd2/2−Vcom ) (7)
このシフト電流Id3,Id2がパワーアンプ50を構成するオペアンプ53,57の−側入力端子に流れ込むようになっているため、パワーアンプ50から出力される出力電圧Vopの直流出力レベルは、式(8)のようになる。
Vop = R54*Id3+Vcom (8)
抵抗54の抵抗値をR54=R0と設定し、シフト電流Id3の式を式(8)に代入すると、出力電圧Vopは式(9)のようになり、出力電圧Vopは基準電圧Vomによらず、電源電圧Vdd2の半分になる。同様に、出力電圧Vomも同じ値となる。
Vop=Vdd2/2 (9)
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、シフト電流発生回路80を設けたことにより、プリアンプ40における基準電圧Vcomの直流レベルによらず、パワーアンプ50Aは電源電圧Vdd2の1/2の点が直流動作点になる。そのため、自動的にパワーアンプ50Aの電源電圧Vdd2に対応した最大パワーが出力可能となる。更に、構成素子としてMOSFET84〜86を利用し、実施例1に比べて抵抗素子が少なくなるので、多くの製造プロセスではレイアウト面積を小さくできるという利点がある。
(実施例3の構成)
図5は、本発明の実施例3を示す直流結合増幅回路の回路図であり、実施例2を示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の直流結合増幅回路では、実施例2のシフト電圧発生回路60に代えて、これとは構成の異なるシフト電流選択回路90を設けている。即ち、パワーアンプ50Aの入力は、実施例2と同様に、電圧入力と電流入力となっており、電圧入力としてプリアンプ40の出力電圧Vim,Vipが入力され、電流入力としてシフト電流選択回路90により選択されるシフト電流Ip,Imが入力される構成になっている。
シフト電流選択回路90は、パワーアンプ50Aのバッテリ(BTL)出力の平均電圧Vocを求める分圧抵抗91,92からなる抵抗分圧回路と、活性化信号actによりオン状態になるスイッチ93を介して第2の電源電圧Vdd2より比較用の基準電圧Vrefを生成する分圧抵抗94,95からなる抵抗分圧回路と、活性化信号actにより動作して平均電圧Vocと基準電圧Vrefを比較する比較回路であるコンパレータ(COMP)96と、イネーブル信号enにより動作し、所定のタイミングで制御信号である活性化信号actを出力すると共にコンパレータ96の比較結果に基づき選択信号rselを出力する制御ロジック回路97と、選択信号rselにより抵抗値R98,R99が切り替えられてシフト電流Im,Ipを変化させる可変抵抗98,99とにより構成されている。
制御ロジック回路97及び可変抵抗98,99により、制御手段が構成されている。可変抵抗98,99は、例えば、複数の抵抗をスイッチ素子により選択することにより、抵抗値R98,R99を変えるような構成になっている。
(実施例3の動作)
図5の直流結合増幅回路の全体の動作としては、入力電圧Vinがプリアンプ40で増幅され、この増幅された2つの出力電圧Vim,Vipが出力される。出力電圧Vim,Vipは、シフト電流選択回路90により選択されるシフト電流Ip,Imにより、パワーアンプ50Aでシフトされた後に増幅される。この増幅された2つの出力電圧Vop,Vomにより、スピーカ71が駆動される。
図6は、図5のシフト電流選択回路90の動作を示す波形図である。
制御ロジック回路97に与えられるイネーブル信号enは、パワーアンプ50Aの動作/非動作を指定する信号であり、例えば、“H”の時にパワーアンプ50Aが動作するものとする。
イネーブル信号enが“H”になると、制御ロジック回路97からの活性化信号actにより、スイッチ93がオン状態になって基準電圧生成用の分圧抵抗94,95が動作状態になると共に、コンパレータ96が動作状態になる。又、制御ロジック回路97から出力される選択信号rselにより、初期値として抵抗98,99の抵抗値R98,R99の最大を選択するようになっているものとする。
パワーアンプ50Aでのレベルシフト量ΔVは、出力電圧Vop側を例にとると、式(10)で与えられ、抵抗99の抵抗値R99に反比例する。
ΔV=R54*Ip=R54*(Vcom/R99) (10)
但し、R54;抵抗54の抵抗値
パワーアンプ50A及びコンパレータ96の動作が安定する時間を待った後、制御ロジック回路97はコンパレータ96の比較結果を調べ、(平均電圧Voc<基準電圧Vref)であれば、選択信号rselを変化させて抵抗値R99を下げることにより、レベルシフト量ΔVを増やす。この動作を(平均電圧Voc>基準電圧Vref)となるまで繰り返す。
(平均電圧Voc>基準電圧Vref)になれば、制御ロジック回路97による調整動作が終了し、選択信号rselはその値を保持し、活性化信号actが“L”となってコンパレータ96が非動作状態になると共に、スイッチ93のオフ状態により基準電圧発生用の分圧抵抗94,95が非動作状態になる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、シフト電流選択回路90を設けたことにより、プリアンプ40における基準電圧Vcomの直流レベルによらず、パワーアンプ50Aは比較用基準電圧Vref付近が直流動作点になるため、基準電圧VrefをVdd2/2近くに設定しておくことにより、自動的にパワーアンプ50Aの電源電圧Vdd2に対応した最大パワーが出力可能となる。更に、調整動作が終わった後は、活性化信号actによりスイッチ93をオフ状態にして、コンパレータ96及び分圧抵抗94,95を非動作状態にすることにより、消費電流の増加を短時間の調整時のみに抑えることが可能となる。
(変形例)
本発明は、図示の実施例1〜3の構成に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)、(b)のようなものがある。
(a) 実施例3において、コンパレータ96による比較動作は、パワーアンプ50Aを動作状態とした時に行うようになっているが、これに限定されない。例えば、動作中でも平均電圧Vocは直流レベルであるので、ある時間間隔で調整動作させることにより、長時間、パワーアンプ50Aが継続動作をする場合でも、最適動作点を保持させることが可能である。
(b) 本発明の直流結合増幅回路は、オーディオ向けLSIの用途に限定されず、種々の回路等に適用できる。
本発明の実施例1を示す直流結合増幅回路の回路図である。 従来の直流結合増幅回路の構成例を示す回路図である。 図2の直流結合増幅回路の動作を示す信号波形図である。 本発明の実施例2を示す直流結合増幅回路の回路図である。 本発明の実施例3を示す直流結合増幅回路の回路図である。 図5のシフト電流選択回路の動作を示す波形図である。
符号の説明
40 プリアンプ
50,50A パワーアンプ
60 シフト電圧発生回路
80 シフト電流発生回路
90 シフト電流選択回路

Claims (3)

  1. 第1の電源電圧で動作し、所定の直流動作レベルに基づき、入力電圧を増幅して出力電圧を出力端子から出力する第1の増幅回路と、
    第2の電源電圧及び前記直流動作レベルが入力され、前記第2の電源電圧の変化に対応して変化するシフト電流を発生するシフト電流発生回路と、
    前記出力端子に直流結合された第1の入力端子と、前記シフト電流を入力する第2の入力端子とを有し、前記第2の電源電圧で動作し、前記第1の入力端子から入力される電圧を前記シフト電流でシフトして増幅する第2の増幅回路と、
    を有することを特徴とする直流結合増幅回路。
  2. 第1の電源電圧で動作し、第1の直流動作レベルに基づき、入力電圧を増幅して出力電圧を出力端子から出力する第1の増幅回路と、
    第2の直流動作レベルと第2の電源電圧に対応する基準レベルとを比較し、この比較結果に基づき、前記第2の直流動作レベルが前記基準レベルを超えるまで単調に変化するシフト電流を選択して出力するシフト電流選択回路と、
    前記出力端子に直流結合された第1の入力端子と、前記シフト電流を入力する第2の入力端子とを有し、前記第1の直流動作レベルに基づき、前記第1の入力端子から入力される電圧を前記シフト電流でシフトして増幅し、前記第2の直流動作レベルに対応した電圧を出力する第2の増幅回路と、
    を有することを特徴とする直流結合増幅回路。
  3. 前記シフト電流選択回路は、
    前記第2の直流動作レベルを検出する第1の抵抗分圧回路と、
    前記第2の電源電圧から前記基準レベルの電圧を生成する第2の抵抗分圧回路と、
    前記第2の直流動作レベルと前記基準レベルとを比較して前記比較結果を出力する比較回路と、
    前記比較結果に基づき、前記第2の直流動作レベルが前記基準レベルを超えるまで単調に変化する前記シフト電流を選択して出力する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の直流結合増幅回路。
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