JP4958867B2 - エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車 - Google Patents

エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車 Download PDF

Info

Publication number
JP4958867B2
JP4958867B2 JP2008241599A JP2008241599A JP4958867B2 JP 4958867 B2 JP4958867 B2 JP 4958867B2 JP 2008241599 A JP2008241599 A JP 2008241599A JP 2008241599 A JP2008241599 A JP 2008241599A JP 4958867 B2 JP4958867 B2 JP 4958867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
motorcycle
control amount
external
setting system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008241599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010071244A (ja
Inventor
靖貴 臼倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008241599A priority Critical patent/JP4958867B2/ja
Priority to US12/507,337 priority patent/US7912626B2/en
Publication of JP2010071244A publication Critical patent/JP2010071244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4958867B2 publication Critical patent/JP4958867B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D37/00Non-electrical conjoint control of two or more functions of engines, not otherwise provided for
    • F02D37/02Non-electrical conjoint control of two or more functions of engines, not otherwise provided for one of the functions being ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/06Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up
    • F02D41/062Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/26Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using computer, e.g. microprocessor
    • F02D41/266Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using computer, e.g. microprocessor the computer being backed-up or assisted by another circuit, e.g. analogue
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2409Addressing techniques specially adapted therefor
    • F02D41/2422Selective use of one or more tables

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車に関する。
一般に、自動二輪車の制御装置であるECUは、エンジンを最適な状態で運転させるために、燃料噴射量、点火時期、空燃比等のデータをマップ化した制御マップを記憶している。ところで、これら制御マップに設定された目標エンジン制御量を、ユーザの好みに合わせて変更したい場合に、外部のセッティング手段とECUとで通信を行い、ECUに記憶されている制御マップを、外部のセッティング手段に記憶させている新たな制御マップに書き換えることでユーザの好みに合わせたエンジンセッティングを可能とした技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−19843号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、ユーザの好みに合わせて書き換えられた制御マップが車両に反映された場合に、予めECUに記憶されている制御マップを用いた場合とは異なりエンジンの始動性に影響を与える可能性がある。つまり、エンジンの制御量の変更の程度によっては、例えば走行重視の設定をしたような場合に、始動性が悪化することがあるという課題がある。
そこで、この発明は、始動性には影響を与えること無く、セッティングを行うことができるセッティングシステムを備えた自動二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、エンジン制御量を外部から設定可能な外部セッティング手段(40)と、車両に設けられ、予めエンジン制御量が設定された基本制御マップを記憶すると共に前記外部セッティング手段(40)と通信可能にされた制御装置(30)と、前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量を前記基本制御マップに反映することでエンジン制御量を変更できるようにしたエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車であって、前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量は前記車両のエンジン回転数が所定回転数(NE)を超えた時あるいはスロットル開度が所定開度(θTH)を超えた時をスナップ操作である発進準備操作があったとして、この発進準備操作が検出されたことを条件に前記基本制御マップに反映されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エンジンの所定回転数(NE)は、アイドル回転数よりも高い回転数に設定されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記所定回転数(NE)は、スロットルグリップ(21)を開け始めるスナップ操作を行った際に到達するエンジン回転数であることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量は、前記制御装置の起動にともなって記憶手段(34)からの読み込みが開始され、この読み込まれたエンジン制御量は前記発進準備操作が開始されるまではスタンバイ状態で保持されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記外部セッティング手段によって設定されたエンジン制御量が反映されるまでの期間中は、前記基本制御マップによるエンジン制御を行うことを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記自動二輪車は、バッテリレスの車両であることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ユーザの好みに応じて外部セッティング手段により設定されたエンジン制御量を、ユーザの発進準備操作の検出を条件に反映するようにしたため、エンジン完爆前の不安定な状態で反映されるのを防止することができる。したがって、エンジンの始動時は、予め設定された基本制御マップによるエンジン始動を行うことができ、エンジンの始動性を良好なものとすることができる。ここで、エンジン回転数が所定回転数を超えた場合に発進準備操作と判断するようにした場合には、エンジン回転数を検出するための既存のエンジン回転数センサを用いて発進準備操作の判断を行うことができるので、特別に新たな装置を用いる必要が無くなる。また、スロットル開度が所定開度を超えたときに発進準備操作と判断するようにした場合には、スロットル開度を検出するための既存のスロットル開度センサを用いて発進準備操作の判断を行うことができるので、特別に新たな装置を用いる必要が無くなる。
請求項に記載した発明によれば、エンジン状態が不安定になり易いエンジン始動直後のアイドル期間中において、外部セッティング手段によって設定されたエンジン制御量が反映されないようにすることができアイドル状態が不安定になるのを防止することができる。
請求項に記載した発明によれば、スロットルグリップを開けるというユーザの確かな発進意思に基づいて発進準備操作を判断することができる。
請求項に記載した発明によれば、エンジン制御前に外部セッティング手段によるエンジン制御量を予め記憶装置から読み込まれた処理装置をスタンバイ状態で保持しておくことで、エンジン始動後の発進準備操作が検出された際に速やかに制御量に反映させることができる。したがって、ユーザの発進準備操作に対して、車両の応答性を向上させることができる。
請求項に記載した発明によれば、エンジンの始動時は、予め設定され基本制御マップによるエンジン始動を行うことで、エンジンの始動性を良好なものとすることができる。
請求項に記載した発明によれば、特に、エンジン始動時において電力の安定した供給が困難なためエンジン状態が不安定になり易いバッテリレス車両において、エンジンの始動を良好に行うことができ、外部セッティング手段によりセッティングしたエンジン制御量の反映も適切に行うことができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施形態に係るエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車、具体的にはオフロード系自動二輪車の側面図を示している。
この自動二輪車Bはバッテリレス車両である。自動二輪車Bの車体フレーム1は、ヘッドパイプ2、メインフレーム3、センターフレーム4、ダウンフレーム5及びロアフレーム6を備え、これらをループ状に連結し、その内側にエンジン7を支持している。エンジン7はシリンダ8とクランクケース9を備えている。メインフレーム3、センターフレーム4及びロアフレーム6はそれぞれ左右一対で設けられ、ヘッドパイプ2及びダウンフレーム5は車体中心に沿って1本設けられている。
メインフレーム3は、エンジン7の上方を直線状に斜めに下がり後方へ延び、エンジン7の後方を上下方向へ延びるセンターフレーム4の上端部へ連結している。ダウンフレーム5はエンジン7の前方を斜め下がりに下方へ延び、その下端部でロアフレーム6の前端部へ連結している。ロアフレーム6はエンジン7の前側下部からエンジン7の下方へ屈曲して略直線状に後方へ延び、後端部でセンターフレーム4の下端部と連結している。
エンジン7は水冷4サイクル式であり、シリンダ8は、そのシリンダ軸線が略垂直になる直立状態でクランクケース9の前部に設けられ、下から上へ順に、シリンダブロック10、シリンダヘッド11、ヘッドカバー12を備えている。シリンダ8を直立させることにより、エンジン7の前後方向を短くして、エンジン7をオフロード車に適した構成にしている。
エンジン7の上方には、燃料タンク13が配置されメインフレーム3上に支持されている。この燃料タンク13の内部には、内蔵式の燃料ポンプ(図示せず)が収容されており、この燃料ポンプから燃料供給管を介してスロットルボディ18へ高圧燃料が供給される。燃料タンク13の後方にはシート14が配置され、センターフレーム4の上端から後方へ延びるシートレール15上に支持されている。シートレール15の下方には、リヤフレーム16が配置されている。シートレール15とリヤフレーム16には、エアクリーナ17が支持され、スロットルボディ18を介してシリンダヘッド11へ車体後方側から吸気される。
シリンダ8の前部には、排気管20が設けられている。この排気管20は、シリンダ8の前部からクランクケース9の前方へ延出し、右側へ曲げられた後に車体右側を後方に向かって引き回されている。この排気管20からはマフラー22が後方へ延出している。マフラー22の後端部は、リヤフレーム16によって支持されている。
ヘッドパイプ2にはフロントフオーク23が支持され、下端部に支持された前輪24がハンドル25で操向される。尚、ハンドル25の左右の端部にはグリップ21が設けられ右側の端部はスロットルグリップ21として構成されている(図1では左側のグリップ21のみを示す)。センターフレーム4にはピボット軸26によりリヤスイングアーム27の前端部が揺動自在に支持されている。リヤスイングアーム27の後端部には後輪28が支持され、エンジン7のドライブスプロケット7aと後輪28の従動スプロケット28aとに巻き掛けられた駆動チェーン19によって駆動される。この駆動チェーン19は、排気管20と反対側の車体左側をリヤスイングアーム27に沿って前後方向に引き回されており、リヤスイングアーム27がピボット軸26を中心に上下に揺動する動きに合わせて上下に移動する。また、リヤスイングアーム27とセンターフレーム4の後端部との間には、リヤサスペンションのクッションユニット29が設けられている。
尚、図1において、符号60はラジエタ、62,63はエンジンマウント部を示している。
ここで、シート14の下には制御装置であるECU30が設けられ、メインフレーム3の内側であって燃料タンク13の下側には後述する外部装置40の外部インターフェイスボックス43を接続するためのUSB(Universal Serial Bus)の接続端子37が配置されている。
図2はこの発明の実施形態の外部装置40及び自動二輪車Bのエンジンセッティングシステムを示したブロック図である。自動二輪車BのECU(electronic control unit)30には、内部シリアルインターフェイス32、ROMなどの第1記憶装置33、E2PROMなどの第2記憶装置34、CPUである処理装置35及び電源回路36が設けられている。ここで、ROMとはリードオンリーメモリ(Read Only Memory)を意味し、不揮発性の半導体メモリ及び半導体メモリ以外の読み出し専用媒体を示している。また、E2PROMとは電気的に内容を書き変えられるリードオンリーメモリ(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)を意味し、主として不揮発性の半導体メモリを示している。
内部シリアルインターフェイス32は、外部装置40のパソコン41と通信可能に接続するための燃料タンク13下のUSBの接続端子37を備えると共に、第2記憶装置34に接続されている。第1記憶装置33に予め記憶された基本制御マップとエンジン制御プログラムとを処理装置35が読み込み、第2記憶装置34に記憶された外部セッティングデータである基本制御マップを補正する補正係数マップも同様に処理装置35が読み込む。処理装置35はこれらの基本制御マップ、あるいは補正係数マップに基づいて補正された基本制御マップを選択してエンジン7を制御する。
ここで、エンジン制御量としては、スロットルバルブの開度、外気温度、大気圧、燃料噴射量、点火時期、空燃比、エンジン回転数、車速等のデータがあるが、基本制御マップは予め設定された車両の基本的なデータに基づいたマップであり、補正係数マップとはユーザが後述する外部装置40により好みに合わせて設定した、基本制御マップを補正するための補正係数マップである。具体的には、FI/IG補正係数マップであり、エンジン制御量のうち燃料噴射量に乗ずる係数と、点火次期に乗ずる係数とをスロットル開度THとエンジン回転数NEに応じてマップ化したものである。
尚、ECU30には、図示しない、スロットル開度センサ、外気温センサ、大気圧センサ、エンジン回転数センサ、車速センサなどのセンサからの信号が入力される。
ECU30に設けられた電源回路36は、主として第2記憶装置34へのデータの書き込みの電源をまかなうものであって、USBの接続端子37を通じて、USBライン39の電源ライン38に接続されている。
一方、ECU30のUSBの接続端子37に接続される外部装置40はパソコン(PC)41とバッテリ42と外部インターフェイスボックス43とを備え、外部インターフェイスボックス43にはECU30のUSBの接続端子37に接続されるUSBの外部接続端子44が設けられている。
外部装置40のパソコン41はUSBライン39を介して外部インターフェイスボックス43に接続され、外部インターフェイスボックス43のUSBの外部接続端子44がECU30の接続端子37に脱着可能に接続されている。ここで、外部装置40のバッテリ42の電源ライン45はパソコン41と外部インターフェイスボックス43との間のUSBライン39に接続され、ECU30に設けた電源回路36に電力を供給している。尚、USBを経由しないで別系統で外部装置40のバッテリ42からの電力を電源回路36に供給しても良い。
したがって、第1記憶装置33には予めエンジンの始動時における基本制御マップが記憶されているが、ユーザが好みに応じて基本制御マップに対して補正を加えたい場合には、外部装置40の外部接続端子44を自動二輪車Bの接続端子37に接続しておく。次に、外部装置40のパソコン41によって好みに合わせたセッティングデータ(補正係数マップ)を外部インターフェイスボックス43からECU30の第2記憶装置34に記憶させる。この場合にECU30がバッテリレスの自動二輪車Bに搭載されているので、第2記憶装置34へ記憶するために必要な電力は外部装置40のバッテリ42から電源ライン45、USBライン39を経てECU30の電源回路36に供給される。
次に、図3のフローチャート図に基づいてこの発明の実施形態の作用について説明する。以下の処理は主として処理装置35により行われる。
ステップS1においてキックが開始されたら、ステップS2でECU30に電力供給を開始する。この電力供給はジェネレータにより得られる発電電力をレギュレータを介してECU30に供給して行う。ECU30においては、ECU30に作用する電源電圧を監視し、ステップS3において電源電圧が所定電圧以上になったことを条件に起動し、第1記憶装置33に記憶されたエンジン制御プログラムを読み込んで処理装置35により実行する。エンジン制御プログラムの実行は、エンジン制御プログラムと共に読み込まれた基本制御マップのデータに基づいて行われる。
次に、ステップS4において第2記憶装置34に記憶されているユーザの好みに合わせた補正係数マップの読み込みを開始し、ステップS5に進む。ここで、第2記憶装置34に記憶されている補正係数マップの読み込みとは、具体的にはユーザが設定したセッティング値であるFI/IG補正係数マップの読み込みである。
ステップS5では、第1記憶装置33に記憶された基本制御マップに基づいて燃料噴射を開始し、ステップS6において基本制御マップに基づくタイミングで点火を行いステップS7に進む。
ステップS7においては、第2記憶装置34に記憶されたFI/IG補正係数マップの処理装置35への読み込みが完了したか否かを判定する。ステップS7の判定の結果、読み込みが完了していないと判定された場合には、ステップS12においてFI/IG補正係数マップの読み込みを継続する。
ステップS7の判定の結果、読み込みが完了したと判定された場合には、ステップS8に進み、エンジン回転数NEが補正係数適用判定エンジン回転数NE以上か否かを判定する。尚、この判定はエンジン回転数NEが補正係数適用判定エンジン回転数NE以上となるまで繰り返される。
ここで、この補正係数適用判定エンジン回転数NEにはアイドル回転数NE(=1700rpm)よりも高いエンジン回転数NE(=2300rpm)が設定されている。このエンジン回転数はユーザがスロットルグリップを開け始めるスナップ操作を行った際に到達するエンジン回転数である。ここで、ステップS8においてはエンジン回転数NEが補正係数適用判定エンジン回転数NE以上か否かを判定することでユーザの発進準備操作の判断をしているが、スロットル開度センサによりスロットル開度θが所定開度以上(補正係数適用判定スロットル開度θTH以上)である場合にステップS9に進むようにしてもよい。尚、このスロットル開度θが所定開度以上(補正係数適用判定スロットル開度θTH以上)である場合については、図5のタイムチャートに示す。
ステップS8における判定が「YES」である場合には、ユーザの発進準備操作であるスナップ操作が行われエンジンが完爆しているため、エンジンの始動は正常に完了していると判定されるので、ステップS9に進み、ここで第2記憶装置34から処理装置35に読み込まれたFI/IG補正係数マップからスロットル開度THとエンジン回転数NEに応じた補正係数を検索してステップS10に進む。
ステップS10では燃料噴射量に補正係数を乗じた値に基づいて燃料を噴射してステップS11に進み、ステップS11では点火時期に関して補正係数を加算した値に基づいた点火時期で点火が行われ一連の処理を終了する。
図4はキック操作からユーザのスナップ操作が行われるまでの流れをエンジン回転数NE、ECU電源電圧、外部セッティング値の読み込みの状態を示したタイムチャート図である。
キック操作により(図3のステップS1)クランキングが開始されると、エンジン回転数NEは徐々に上昇してECU30に電力が供給される(図3のステップS2)。ECU電源電圧が上昇し始め、ECU電源電圧が起動電圧を超えた(a点)後に電源ONとなる(b点)。ECU電源電圧が起動電圧を超えた時点(a点)で、外部セッティング値であるFI/IG補正係数マップの第2記憶装置34から処理装置35への読み込みが開始される。ここで、この読み込み期間中にキック不足によりECU電源電圧がオフになると、再度のキック操作において最初から読み込みをやり直す。
そして、エンジン回転数NEが1700rpmあたりでエンジンが完爆すると(d点:完爆完了)アイドル運転期間が始まり、その直後に第2記憶装置34から処理装置35への外部セッティング値であるFI/IG補正係数マップの読み込みが完了し(ステップS7で「YES」)、実際にユーザの発進準備操作を待つスタンバイ期間が始まる。ここで、キック操作からスタンバイ期間中までは予め設定された第1記憶装置33の基本制御マップに基づいた安定した始動及びアイドル運転が行われ、ほぼ始動が完了したことになる。
そして、ユーザの発進準備操作であるスナップ操作(c点)により(スロットル開度THの増加の検出でもよい)、エンジン回転数NEがアイドル回転数(1700rpm)よりも高いエンジン回転数閾値(ステップS8の補正係数適用判定NE)2300rpm以上(e点)となり確実に始動状態から外れると(図3のステップS7で「YES」)、第2記憶装置34から処理装置35に読み込まれた外部セッティング値が反映された運転が行われる。つまりユーザが設定した補正係数を適用した燃料噴射量と点火時期での運転が行われる。尚、キック操作によるエンジン回転数NEは、アイドル回転数を超える場合はあるものの、エンジン回転数閾値(2300rpm)を超えることはないので、エンジン回転数閾値は、アイドル回転数よりも高く、かつキック操作によるエンジン回転数NEよりも高いエンジン回転数に設定されている。
ここで、エンジン完爆後直ぐにスナップ操作を行うことで外部セッティング値を反映し、その後アイドル運転を行う場合は、スナップ操作によりエンジン回転数を一度高めた後なので、アイドル運転は外部セッティング値を反映しても比較的安定したものとなる。また、読み込み期間中にスナップ操作を行った場合は、外部セッティング値は反映されず、当該スナップ操作は無効となる。
図5は図4の中のエンジン回転数のタイムチャートに代えて用いることができるユーザの発進準備操作判断の他の態様を示したタイムチャート図である。ここで、図4との関係をわかり易くするため図5は図4と同一の時間軸長さとしてある。
図4においてはエンジン回転数NEが補正係数適用判定エンジン回転数NE以上か否かを判定することでユーザの発進準備操作の判断をしているが、図5に示すようにスロットル開度センサによりスロットル開度θが所定開度以上(補正係数適用判定スロットル開度θTH以上)である場合にユーザの発進準備操作があったと判断することができる。この場合にはスロットル開度が上昇している際に補正係数適用判定スロットル開度θTHのラインと交わるe’点がステップS9に移行するトリガとなる。
したがって、この実施形態によれば、ユーザの発進準備操作を検出した後に(ステップS8にて「YES」)、ユーザにより設定されたFI/IG補正係数マップからスロットル開度THとエンジン回転数NEに応じた補正係数を検索して燃料噴射量、点火時期を補正するため、エンジン完爆前の不安定な状態でユーザの設定した補正された燃料噴射量、点火時期を用いるような事態を防止することができる。したがって、エンジン7の始動時は、予め設定された基本制御マップから得られたスロットル開度THとエンジン回転数NEに応じた燃料噴射量、点火時期でエンジン始動を行うことができ、エンジン7の始動性を良好なものとすることができる。
また、エンジン回転数を検出するための既存のエンジン回転数センサを用いて発進準備操作の判断(ステップS8)を行うことができるので、特別に新たな装置を用いる必要が無くなる。
更に、エンジン状態が不安定になり易いエンジン始動直後のアイドル運転期間中(NE=1700rpm付近での運転)においては、ユーザが外部装置40のパソコン41により設定した補正係数マップが反映されることはなく、基本制御マップに基づいてアイドル運転を行うことができるため、アイドル運転状態が不安定になるのを防止することができる。
また、エンジンが完爆してから、あるいは完爆と同時にスロットルグリップを開けるスナップ操作というユーザの確かな発進意思に基づいて発進準備操作を判断することができるため、補正された燃料噴射量、点火時期を用いて運転するタイミングを確実にとらえることができる。
そして、スロットル開度θを検出するための既存のスロットル開度センサを用いて発進準備操作の判断を行うようにした場合にも、エンジン回転数センサを用いて発進準備操作の判断を行った場合と同様に、特別に新たな装置を用いる必要が無くなる。
ここで、エンジン制御前、つまりステップS3においてプログラム起動直後に予めパソコン41により設定されたFI/IG補正係数マップを第2記憶装置34から処理装置35に読み込んでスタンバイ状態としておくことで、エンジン始動後の発進準備操作が検出された際に速やかに補正係数マップを加味してエンジン制御に反映させることができる。したがって、ユーザの発進準備操作に対して、車両の応答性を向上させることができる。
そして、この実施形態ではエンジン始動時において電力供給が困難なためエンジン状態が不安定になり易いバッテリレスの自動二輪車に適用しているため、その効果は顕著なものがあり、エンジンの始動を良好に行うことができ、かつその後の外部セッティングによりユーザの好みに合わせて補正された燃料噴射量、点火時期の反映タイミングも適切なものとすることができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、バッテリレスの自動二輪車以外にも適用できる。また、アイドル回転数1700rpm、補正係数適用判定エンジン回転数2300rpmは一例であって、これに限られるものではない。
この発明の実施形態の自動二輪車の側面図である。 この発明の実施形態のブロック図である。 この発明の実施形態のフローチャート図である。 この発明の実施形態のタイムチャート図である。 図4のエンジン回転数のタイムチャート図に代えて用いられるスロットル開度のタイムチャート図である。
符号の説明
21 スロットルグリップ
30 ECU(制御装置)
34 第2記憶装置(記憶手段)
40 外部装置(外部セッティング手段)
B 自動二輪車

Claims (6)

  1. エンジン制御量を外部から設定可能な外部セッティング手段(40)と、車両に設けられ、予めエンジン制御量が設定された基本制御マップを記憶すると共に前記外部セッティング手段(40)と通信可能にされた制御装置(30)と、前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量を前記基本制御マップに反映することでエンジン制御量を変更できるようにしたエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車であって、前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量は前記車両のエンジン回転数が所定回転数(NE)を超えた時あるいはスロットル開度が所定開度(θTH)を超えた時をスナップ操作である発進準備操作があったとして、この発進準備操作が検出されたことを条件に前記基本制御マップに反映されることを特徴とするエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
  2. 前記エンジンの所定回転数(NE)は、アイドル回転数よりも高い回転数に設定されていることを特徴とする請求項記載のエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
  3. 前記所定回転数(NE)は、スロットルグリップ(21)を開け始めるスナップ操作を行った際に到達するエンジン回転数であることを特徴とする請求項記載のエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
  4. 前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量は、前記制御装置の起動にともなって記憶手段(34)からの読み込みが開始され、この読み込まれたエンジン制御量は前記発進準備操作が開始されるまではスタンバイ状態で保持されることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
  5. 前記外部セッティング手段(40)によって設定されたエンジン制御量が反映されるまでの期間中は、前記基本制御マップによるエンジン制御を行うことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
  6. 前記自動二輪車は、バッテリレスの車両であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のエンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車。
JP2008241599A 2008-09-19 2008-09-19 エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車 Active JP4958867B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008241599A JP4958867B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車
US12/507,337 US7912626B2 (en) 2008-09-19 2009-07-22 Motorcycle provided with engine setting system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008241599A JP4958867B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010071244A JP2010071244A (ja) 2010-04-02
JP4958867B2 true JP4958867B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=42038499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008241599A Active JP4958867B2 (ja) 2008-09-19 2008-09-19 エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7912626B2 (ja)
JP (1) JP4958867B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5173459B2 (ja) * 2008-01-31 2013-04-03 本田技研工業株式会社 無段変速機の変速制御方法
US20110166769A1 (en) * 2010-01-07 2011-07-07 Jeffrey Douglas Buechler Supplemental Vapor Fuel Injection System for Internal Combustion Engines
JP5282779B2 (ja) * 2010-12-08 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料供給装置
JP5745341B2 (ja) 2011-06-03 2015-07-08 本田技研工業株式会社 エンジンセッティングシステム
JP6267880B2 (ja) * 2013-06-28 2018-01-24 株式会社ケーヒン 車両の電子制御ユニットの書換装置、車両の電子制御ユニットの書換プログラム、及び車両の電子制御ユニット
US10899361B2 (en) * 2016-06-02 2021-01-26 Mitsubishi Electric Corporation Moving object controlling device, moving object controlling method, and computer readable medium

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2409365A1 (de) * 1974-02-27 1975-09-04 Bosch Gmbh Robert Elektrische stromversorgungsanlage, vorzugsweise fuer kleinkraftfahrzeuge
US5671433A (en) * 1992-09-18 1997-09-23 Vadem Corporation Mappable functions from single chip/multi-chip processors for computers
JPH07180602A (ja) * 1993-11-10 1995-07-18 Honda Motor Co Ltd 車両用制御装置
US5526786A (en) * 1995-01-23 1996-06-18 Servojet Products International Dual fuel engine having governor controlled pilot fuel injection system
JP3893647B2 (ja) * 1996-09-30 2007-03-14 マツダ株式会社 ナビゲーション装置
US6151549A (en) * 1997-09-03 2000-11-21 Cummins Engine Co Inc System for controlling engine fueling according to vehicle location
US5983156A (en) * 1997-09-03 1999-11-09 Cummins Engine Company System for controlling engine fueling according to vehicle location
US6539299B2 (en) * 2000-02-18 2003-03-25 Optimum Power Technology Apparatus and method for calibrating an engine management system
US6681752B1 (en) * 2002-08-05 2004-01-27 Dynojet Research Company Fuel injection system method and apparatus using oxygen sensor signal conditioning to modify air/fuel ratio
JP4236556B2 (ja) * 2002-12-25 2009-03-11 株式会社デンソー 内燃機関の燃料噴射制御装置
DE10346508B4 (de) * 2003-10-02 2007-10-11 Daimlerchrysler Ag Vorrichtung zur Verbesserung der Sichtverhältnisse in einem Kraftfahrzeug
JP4208804B2 (ja) * 2004-09-13 2009-01-14 本田技研工業株式会社 傾斜センサを備えた車両におけるエンジン制御装置
JP4785581B2 (ja) * 2006-03-22 2011-10-05 本田技研工業株式会社 自動2輪車の電装品支持構造
JP2008019843A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Yamaha Motor Co Ltd エンジンセッティングシステムおよびそれに用いられるサーバ装置
JP4853194B2 (ja) * 2006-09-15 2012-01-11 株式会社デンソー 制御情報出力装置
JP4645585B2 (ja) * 2006-12-12 2011-03-09 株式会社デンソー エンジントルク制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100076669A1 (en) 2010-03-25
JP2010071244A (ja) 2010-04-02
US7912626B2 (en) 2011-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4958867B2 (ja) エンジンセッティングシステムを備えた自動二輪車
JP2007146831A (ja) 内燃機関の制御装置
US7111615B2 (en) Fuel injection control system
JP2796419B2 (ja) 電子制御燃料噴射装置
US9097201B2 (en) Motorcycle
EP2530288B1 (en) Activation determining system for oxygen sensor
JP5616264B2 (ja) エンジン制御装置
JP2004308476A (ja) エンジンの始動制御装置及び始動制御方法
JP6767905B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP2003227379A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009121321A (ja) 制御装置、及び燃料噴射量制御方法
EP2530289B1 (en) Activation determining system for oxygen sensor
JP2004346807A (ja) エンジン制御装置
JP2007120437A (ja) 二次空気供給制御装置
JP6420189B2 (ja) 駆動力制御装置
JP4315285B2 (ja) エンジン始動制御装置
JP2008163860A (ja) 燃料噴射式エンジンの吸気装置
JP2003343333A (ja) エンジンの始動制御装置
JP4194030B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP5482462B2 (ja) 船外機用内燃機関の空燃比制御装置、空燃比制御方法およびプログラム
JP7490482B2 (ja) 燃料噴射方法および燃料噴射装置
JP2009115005A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008128156A (ja) エンジン始動制御装置
KR20040082964A (ko) 공랭식 내연기관의 난기(暖機)시 연료 분사 보정 장치 및보정 방법
JP6323112B2 (ja) エンジン制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150