JP4952709B2 - 無人搬送車 - Google Patents

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Description

本発明は、無人搬送車に関するものである。
従来、誘導線に沿って走行する無人搬送車が知られている。具体的には、図10に示すように、無人搬送車120は、左右のモータ133により左右の駆動輪132を独立駆動する駆動ユニット130と、駆動ユニット130に連結された機台140とを備え、駆動ユニット130に設けた誘導線検出器134の中心が路面に設けられた誘導線110上にくるように左右のモータ133の回転速度差を制御して駆動ユニット130の向きを決めることにより誘導線110に沿って走行する。
この種の無人搬送車において、路面の凹凸などの外乱により誘導線検出器134が誘導線110を検出できなくなることがある。この場合、無人搬送車は自動で誘導線110を検出するための動作を行う(例えば、特許文献1参照)。具体的には、図11に示すように、左右の駆動輪132のうち一方を正回転、他方を逆回転させて駆動ユニット130を左右に旋回させて誘導線110を探す。このとき、直進時を基準として駆動ユニット130が旋回可能な端部まで旋回しきったときにそれを検知して旋回方向を逆転させる。この動作を行わせるために、例えば、駆動ユニット130と機台140との接続部分に回転角センサを搭載して回転角を検出する。
特開平9−330122号公報
ところが、回転角センサとして可変抵抗を用いたポテンショメータS1(図10(b)参照)を機台140に取付けると、センサ高さが例えば2cmほど必要となり無人搬送車の全高Hが高くなってしまう。また、配線が必要となるとともに基準点調整作業が必要となる。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、簡単な構成で左右の旋回端まで旋回して誘導線の探索を行うことができる無人搬送車を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、左の駆動輪を回転する左駆動輪用モータおよび右の駆動輪を回転する右駆動輪用モータを有する駆動ユニットと、前記駆動ユニットに連結された機台と、前記駆動ユニットに設けられ、路面に敷設された走行路案内用の誘導線を検出する誘導線検出器と、前記左の駆動輪の回転に伴うパルスを出力する左駆動輪用パルスジェネレータと、前記右の駆動輪の回転に伴うパルスを出力する右駆動輪用パルスジェネレータと、前記誘導線検出器で前記誘導線を検出するとともに前記左駆動輪用パルスジェネレータおよび右駆動輪用パルスジェネレータで左右の駆動輪の回転角を検出しながら前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記誘導線に沿って走行させる走行制御手段と、前記駆動ユニット側および前記機台側に設けられ、前記機台に対する前記駆動ユニットの左右の旋回端において接触して前記駆動ユニットの旋回を止めるストッパ材と、前記誘導線検出器により前記誘導線が検出できなくなったときにおいて前記誘導線を探索すべく、前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記左右の駆動輪の一方を正回転させるとともに他方を逆回転させて前記駆動ユニットを旋回させる第1の誘導線探索用制御手段と、前記第1の誘導線探索用制御手段により前記駆動ユニットを旋回させているときにおいて、前記左の駆動輪の回転速度および前記右の駆動輪の回転速度の少なくとも一方が低下すると前記駆動ユニットが前記旋回端に達したと判定して前記左右の駆動輪をそれまでとは反対の方向に回転させるように前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記駆動ユニットをそれまでの旋回方向とは反対の方向に旋回させる第2の誘導線探索用制御手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、走行制御手段により、誘導線検出器で誘導線を検出するとともに左駆動輪用パルスジェネレータおよび右駆動輪用パルスジェネレータで左右の駆動輪の回転角を検出しながら左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータが制御されて誘導線に沿って走行される。
一方、誘導線検出器により誘導線が検出できなくなったときにおいて誘導線を探索すべく、第1の誘導線探索用制御手段により、左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータが制御されて左右の駆動輪の一方が正回転させられるとともに他方が逆回転させられて駆動ユニットが旋回される。そして、第2の誘導線探索用制御手段によって、第1の誘導線探索用制御手段により駆動ユニットを旋回させているときにおいて、左の駆動輪の回転速度および右の駆動輪の回転速度の少なくとも一方が低下すると駆動ユニットが旋回端に達したと判定して左右の駆動輪をそれまでとは反対の方向に回転させるように左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータが制御されて駆動ユニットがそれまでの旋回方向とは反対の方向に旋回させられる。
よって、誘導線検出器により誘導線が検出できなくなったときに誘導線を探索するための専用のセンサを用いることなく、簡単な構成で左右の旋回端まで旋回して誘導線の探索を行うことができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の無人搬送車において、前記第2の誘導線探索用制御手段は、前記左駆動輪用パルスジェネレータから出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数および右駆動輪用パルスジェネレータから出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数の少なくとも一方が閾値より小さくなると前記駆動ユニットが前記旋回端に達したと判定するとよい。
本発明によれば、簡単な構成で左右の旋回端まで旋回して誘導線の探索を行うことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面にしたがって説明する。なお、以下の説明では、無人搬送車が進行する方向を前方とし、その無人搬送車の前方を基準として、「後」、「左」、「右」を規定する。
図1,2に示すように、無人搬送車10は、略直方体状の機台20の上面に荷を積載可能に構成されている。機台20は、その略中央底部において、駆動ユニット30と連結されている。
駆動ユニット30は、平面視長方形の枠状のハウジング32を備えており、このハウジング32には左右一対の駆動輪50,51が設置されている。ハウジング32に対して左駆動輪用モータユニット33及び右駆動輪用モータユニット34が取り付けられている。左駆動輪用モータユニット33は、ハウジング32に取り付けられた左駆動輪用モータ35と、左駆動輪用モータ35の出力側に取り付けられた減速ユニット36とから構成されている。減速ユニット36は、左駆動輪用モータ35の出力軸を左側の駆動輪50の車軸に連結するように構成されている。また、右駆動輪用モータユニット34は、左駆動輪用モータ35とは左右逆向きの状態でハウジング32に取り付けられた右駆動輪用モータ37と、右駆動輪用モータ37の出力側に取り付けられた減速ユニット38とから構成されている。減速ユニット38は、右駆動輪用モータ37の出力軸を右側の駆動輪51の車軸に連結するように構成されている。
駆動ユニット30において左駆動輪用モータ35および右駆動輪用モータ37が駆動し、モータ35,37の駆動により減速ユニット36,38を介して左右の駆動輪50,51が独立して回転駆動する。
機台20の前側底部及び後側底部には、それぞれ左右一対の従動輪25が設けられている。
図3に示すように、路面には走行路案内用の誘導線60が敷設されている。無人搬送車10の駆動ユニット30には、誘導線60と対向する部分に誘導線検出器31が設けられている。誘導線検出器31は駆動ユニット30の前方寄りに配置されている(図1参照)。誘導線検出器31により誘導線60が検出される。本実施形態では、誘導線60には磁気テープを用いるとともに、誘導線検出器31には磁気センサを用いている。
誘導線検出器(磁気センサ)31には誘導線(磁気テープ)60の敷設方向に対して直交する方向に配列された複数のホール素子が内蔵されている。誘導線検出器(磁気センサ)31は、誘導線(磁気テープ)60から発する磁気を検出し、その検出結果を、例えば、アナログ電圧信号で駆動ユニット30の内部に搭載された駆動制御装置に出力するように構成されている。駆動ユニット30は、左の駆動輪50の回転数が右の駆動輪51の回転数よりも大きくなると駆動ユニット30は回転して右に向きを変え、右の駆動輪51の回転数が左の駆動輪50の回転数よりも大きくなると、駆動ユニット30は回転して左に向きを変えるようになっている。
また、図2に示すように、駆動ユニット30のハウジング32における前側に位置する右駆動輪用モータ37及び後側に位置する左駆動輪用モータ35の間には、ハウジング32の中央部に位置し、上方に開口した有底円筒状のボス部39が設けられている。
図2及び図3に示すように、ボス部39には機台20の下面から駆動ユニット30に向かって突出する円筒状の連結用突起22が挿入されている。円筒状の連結用突起22は下面が開口している。また、連結用突起22は、図示しない締結手段によって機台20に締結固定されるフレーム板21と一体に形成されている。
また、ボス部39内に連結用突起22を回動可能に挿入した状態で、連結用突起22の内部には圧縮コイルバネ55が設けられている。図3に示すように、圧縮コイルバネ55は、機台20(図2参照)から荷重を受けて駆動ユニット30を下方に付勢し、駆動輪50,51に所定の輪重F1(図3参照)を付与している。機台20における上面の高さ(路面からの高さ)は20cm程度である。
図2において、フレーム板21における左右の側端部にはストッパ材23,24が設けられ、このストッパ材23,24は帯板状をなし、下方に延びている。一方、ボス部39の外周面のうち前面にはストッパ材40が突設されている。駆動ユニット30の左右の回動に伴いボス部39が左右に回動すると、ストッパ材40もフレーム板21に設けたストッパ材23,24と接触する範囲内で回動する。即ち、駆動ユニット30の回動は、駆動ユニット30のストッパ材40が、フレーム板21に設けたストッパ材23,24に接触することによりそれ以上の回動は規制される。具体的には、駆動ユニット30側のストッパ材40と機台20側のストッパ材23,24が接触する角度は、直進時を基準としてほぼ90度である。
このようにして、駆動ユニット30側および機台20側にはストッパ材23,24,40が設けられ、これらのストッパ材23,24,40により機台20に対する駆動ユニット30の左右の旋回端が規定される。旋回端において、ストッパ材23,24,40が接触して機台20に対する駆動ユニット30の旋回が止められる。
図4は、電気的構成を示すブロック図である。
駆動制御装置を構成するマイコン75には左駆動輪用モータ35が接続され、マイコン75は左駆動輪用モータ35を駆動して左駆動輪50を回転することができるようになっている。同様に、マイコン75には右駆動輪用モータ37が接続され、マイコン75は右駆動輪用モータ37を駆動して右駆動輪51を回転することができるようになっている。
左駆動輪用モータ35には左駆動輪用パルスジェネレータ(ロータリーエンコーダ)70が設けられており、左駆動輪用モータ35の出力軸の回転に伴い、即ち、左の駆動輪50の回転に伴い左駆動輪用パルスジェネレータ70からパルスが出力される。この左駆動輪用パルスジェネレータ70のパルス信号SG1がマイコン75に送られる。同様に、右駆動輪用モータ37には右駆動輪用パルスジェネレータ(ロータリーエンコーダ)71が設けられており、右駆動輪用モータ37の出力軸の回転に伴い、即ち、右の駆動輪51の回転に伴い右駆動輪用パルスジェネレータ71からパルスが出力される。この右駆動輪用パルスジェネレータ71のパルス信号SG2がマイコン75に送られる。左駆動輪用パルスジェネレータ70は、左駆動輪50が1回転する間に例えば600パルス出力する。右駆動輪用パルスジェネレータ71も、右駆動輪51が1回転する間に例えば600パルス出力する。
マイコン75には誘導線検出器31が接続され、誘導線検出器31の出力信号がマイコン75に送られる。マイコン75は地上側設備等の他機器から走行指令を受けて、その走行指令により指定されたステーションにおいて荷を積み込んで別のステーションまで荷を搬送して荷を置く動作を実行するようになっている。
次に、このように構成した無人搬送車10の作用について説明する。
図5に示すように、走行制御手段としてのマイコン75は、誘導線検出器31で誘導線60を検出するとともに左駆動輪用パルスジェネレータ70および右駆動輪用パルスジェネレータ71で左右の駆動輪50,51の回転角を検出しながら左駆動輪用モータ35および右駆動輪用モータ37を制御して誘導線60に沿って走行させる。
詳しくは、無人搬送車10の走行時、誘導線検出器(磁気センサ)31により誘導線(磁気テープ)60から発する磁気を検出し、誘導線検出器31の中心が誘導線60上にくるように2つのモータ35,37の速度差を制御して駆動ユニット30の向きを決めている。
このようにして無人搬送車10は誘導線60に沿って走行する。このとき、誘導線60が一直線状に延びる場合、例えば各駆動輪50,51の回転数は同じになり、無人搬送車10は直進走行する。また、誘導線60が曲がっている場合、各駆動輪50,51の回転数に差が生じ、それによって、駆動ユニット30の向きが変わり、機台20すなわち無人搬送車10は曲がるようになる。また、パルスジェネレータ70,71からの信号によりモータの出力軸の回転を検出して無人搬送車の駆動輪50,51の回転角、回転数を得ることで、無人搬送車の走行距離や走行速度を算出し、決められた速度で走行し、決められた場所できっちり停止する制御を行っている。
一方、無人搬送車10が誘導線60に沿って走行しているときに、例えば、段差のある路面を通過した場合に何らかの要因により左右の駆動輪50,51には外力が加えられ、それよって図6に示すように駆動ユニット30の向きが変えられてしまうことがある。そして、無人搬送車10が誘導線60から横ずれして誘導線検出器31により誘導線60が検出できなくなると、無人搬送車10は停止する。
停止状態の無人搬送車10は誘導線60を検出していないため、マイコン75は図7に示す誘導線60を探索する処理を開始する。つまり、駆動ユニット30を左右に旋回させて誘導線60を探す動作を行う。
図8,9は誘導線60の探索処理を説明するためのタイムチャートである。図8,9において左駆動輪用パルスジェネレータ70からのパルス信号SG1、および、右駆動輪用パルスジェネレータ71からのパルス信号SG2を示す。図8は駆動ユニット30を左右に所定の開度だけ回動することにより誘導線60が検出できた場合を示し、図9は駆動ユニット30を左右に所定の開度だけ回動しても誘導線60を検出できなかった場合を示している。
図7において、マイコン75はステップ100で右回りを指示する。この指示に基づき左駆動輪用モータ35が駆動されて左駆動輪50が一定速度で正回転されるとともに右駆動輪用モータ37が駆動されて右駆動輪51が一定速度で逆回転される。これにより駆動ユニット30が右旋回する。
このようにして、第1の誘導線探索用制御手段としてのマイコン75は誘導線検出器31により誘導線60が検出できなくなったときにおいて誘導線60を探索すべく、左駆動輪用モータ35および右駆動輪用モータ37を制御して左右の駆動輪50,51の一方を正回転させるとともに他方を逆回転させて駆動ユニット30を旋回させる。
マイコン75は駆動ユニット30を旋回しているときにおいてステップ101で誘導線60を検出したか否か判定し、誘導線60を検出しないとステップ102に移行する。マイコン75はステップ102において左右の駆動輪50,51の回転速度を監視し、少なくとも一方の駆動輪50,51の回転速度が低下したか否かを判定する。詳しくは、パルスジェネレータ70,71から出力されるパルスの単位時間(例えば50msec)当たりにおけるカウント数が閾値(例えば7)よりも小さいか否かを判定する。そして、マイコン75は単位時間当たりにおけるパルスのカウント数が閾値よりも大きいと、即ち、所定時間内の駆動輪50,51の回転速度が所定値よりも大きいと、ステップ100に戻って引き続き右回りを指示する。
ステップ100→101→102→100を繰り返す状況が、図8のt1〜t2の期間および図9のt10〜t11の期間であり、この期間内においては単位時間当たりにおけるパルスのカウント数が一定となっている。
図7の説明に戻り、マイコン75はステップ101において誘導線60を検出するとステップ107に移行して通常走行モードに移行する。これにより、マイコン75は誘導線60に沿って走行する状態に戻る。
一方、マイコン75はステップ102においてパルスジェネレータ70,71から出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数が閾値よりも小さいと判定すると(所定時間内の駆動輪50,51の回転速度が所定値より低下すると)、駆動ユニット30側のストッパ材40が機台20側のストッパ材24と接触したと判定して、即ち、駆動ユニット30が右旋回端に達したと判定して、ステップ103に移行する。図8,9で説明するならば、t2〜t3の期間、t11〜12の期間においては単位時間当たりにおけるパルスのカウント数が激減している。これは駆動ユニット30側のストッパ材40と機台20側のストッパ材24が接触して、駆動ユニット30のそれ以上の旋回が止められたことによる。
図7の説明に戻り、マイコン75はステップ103において左回りを指示する。この指示により右駆動輪用モータ37が駆動されて右駆動輪51が一定速度で正回転されるとともに左駆動輪用モータ35が駆動されて左駆動輪50が一定速度で逆回転される。こうして、左右の駆動輪50,51をそれまでとは反対の方向に回転させる。
つまり、第2の誘導線探索用制御手段としてのマイコン75は、駆動ユニット30を右旋回させているときにおいて、左駆動輪用パルスジェネレータ70および右駆動輪用パルスジェネレータ71のパルス出力から左右の駆動輪50,51の回転速度を算出し、少なくとも一方の駆動輪の回転速度が所定値よりも低下したことを検出すると、駆動ユニット30が右の旋回端に達したと判定して左右の駆動輪50,51をそれまでとは反対の方向に回転させるように左駆動輪用モータ35および右駆動輪用モータ37を制御して駆動ユニット30をそれまでの旋回方向とは反対の方向に旋回させる。
マイコン75はステップ104で誘導線60を検出した否か判定し、誘導線60を検出しないとステップ105に移行する。マイコン75はステップ105において左右の駆動輪50,51の回転速度を監視し、少なくとも一方の駆動輪50,51の回転速度が低下したか否かを判定する。詳しくは、パルスジェネレータ70,71から出力されるパルスの単位時間(例えば50msec)当たりにおけるカウント数が閾値(例えば7)よりも小さいか否かを判定する。そして、マイコン75は単位時間当たりにおけるパルスのカウント数が閾値よりも大きいと、即ち、所定時間内の駆動輪50,51の回転速度が所定値より大きいと、ステップ103に戻って引き続き左回りを指示する。
ステップ103→104→105→103を繰り返す状況が、図8のt4〜t5、図9のt13〜t14の期間であり、この期間内においては単位時間当たりにおけるパルスのカウント数がほぼ一定となっている。
図7の説明に戻り、マイコン75はステップ104において誘導線60を検出すると(図8のt5のタイミング)、ステップ107に移行して通常走行モードに移行する。これにより、マイコン75は誘導線60に沿って走行する状態に戻る。
一方、マイコン75はステップ105においてパルスジェネレータ70,71から出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数が閾値よりも小さいと(所定時間内の駆動輪50,51の回転速度が所定値よりも低下すると)、駆動ユニット30側のストッパ材40が機台20側のストッパ材23と接触したと判定して、即ち、駆動ユニット30が左旋回端に達したと判定して、ステップ106に移行する。図9で説明するならば、t14〜t15の期間においては単位時間当たりにおけるパルスのカウント数が激減している。これは駆動ユニット30側のストッパ材40と機台20側のストッパ材23が接触したことによる。
図7の説明に戻り、マイコン75はステップ106において誘導線60が検出できなかったとして警報動作等を実行する。
このように、誘導線60を検出できないときに駆動ユニット30を右回転/左回転と振らせて誘導線60を探すときにおいて、駆動ユニット30が旋回可能な旋回端まで旋回しきったときにそれを検知して駆動ユニット30の旋回方向を逆転させる。そして、図6の場合、駆動ユニット30を反時計回りに回転させれば誘導線60を検出できるが、時計回りに回転させれば誘導線60を検出することができずに旋回端に当たる。旋回端を検出する専用の機器を用いることなく、図7の処理を実行することにより旋回端を検出して駆動ユニット30を右回り/左回りに回転させて誘導線60を探すことができる。
これにより、駆動ユニット30の旋回角度を検出する回転角検出器が不要になるので、コストダウンを図ることができる。また、回転角センサとしてポテンショメータS1(図10(b)参照)を用いておらず無人搬送車10の全高を低くできる。さらに、直進時の角度をマイコン75に通知する回転角度検出器の基準点調整作業が不要となる。さらには、旋回端を検出するセンサの配線が駆動ユニット30の旋回時に駆動ユニット30と干渉することがなくなるので、構造をシンプルにすることができる。
以上のごとく本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ストッパ材23,24,40が機台20に対する駆動ユニット30の左右の旋回端において接触して駆動ユニット30の旋回を止めるようにするとともに、マイコン75により誘導線60が検出できなくなったときには駆動ユニット30を旋回させているときにおいて、パルスジェネレータ70,71からのパルス出力から算出された駆動輪50,51の回転速度の一方が低下すると旋回端に達したと判定して反対の方向に旋回させる。これにより、誘導線検出器31により誘導線60が検出できなくなったときに誘導線60を探索するための専用のセンサを用いることなく、簡単な構成で左右の旋回端まで旋回して誘導線60の探索を行うことができる。
(2)マイコン75は、左駆動輪用パルスジェネレータ70から出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数および右駆動輪用パルスジェネレータ71から出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数の少なくとも一方が閾値より小さくなると駆動ユニット30が旋回端に達したと判定するので、確実に旋回端を検知することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・DCブラシレスモータのようにモータ自体にパルスジェネレータが備えられている例を示したが、パルスジェネレータはモータ35,37以外にも減速ユニット36,38に設けられていてもよい。
本実施形態における無人搬送車の模式平面図。 無人搬送車の分解模式斜視図。 無人搬送車の一部破断模式正面図。 電気的構成を示すブロック図。 無人搬送車が走行している状態を示す模式平面図。 無人搬送車が誘導線を検出できなくなった状態を示す模式平面図。 作用を説明するためのフローチャート。 作用を説明するためのタイムチャート。 作用を説明するためのタイムチャート。 (a)は従来技術を説明する模式平面図、(b)は従来技術を説明する模式側面図。 従来技術を説明する模式平面図。
符号の説明
10…無人搬送車、20…機台、23…ストッパ材、24…ストッパ材、30…駆動ユニット、31…誘導線検出器、35…左駆動輪用モータ、37…右駆動輪用モータ、40…ストッパ材、50…駆動輪、51…駆動輪、60…誘導線、70…左駆動輪用パルスジェネレータ、71…右駆動輪用パルスジェネレータ、75…マイコン。

Claims (2)

  1. 左の駆動輪を回転する左駆動輪用モータおよび右の駆動輪を回転する右駆動輪用モータを有する駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットに連結された機台と、
    前記駆動ユニットに設けられ、路面に敷設された走行路案内用の誘導線を検出する誘導線検出器と、
    前記左の駆動輪の回転に伴うパルスを出力する左駆動輪用パルスジェネレータと、
    前記右の駆動輪の回転に伴うパルスを出力する右駆動輪用パルスジェネレータと、
    前記誘導線検出器で前記誘導線を検出するとともに前記左駆動輪用パルスジェネレータおよび右駆動輪用パルスジェネレータで左右の駆動輪の回転角を検出しながら前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記誘導線に沿って走行させる走行制御手段と、
    前記駆動ユニット側および前記機台側に設けられ、前記機台に対する前記駆動ユニットの左右の旋回端において接触して前記駆動ユニットの旋回を止めるストッパ材と、
    前記誘導線検出器により前記誘導線が検出できなくなったときにおいて前記誘導線を探索すべく、前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記左右の駆動輪の一方を正回転させるとともに他方を逆回転させて前記駆動ユニットを旋回させる第1の誘導線探索用制御手段と、
    前記第1の誘導線探索用制御手段により前記駆動ユニットを旋回させているときにおいて、前記左の駆動輪の回転速度および前記右の駆動輪の回転速度の少なくとも一方が低下すると前記駆動ユニットが前記旋回端に達したと判定して前記左右の駆動輪をそれまでとは反対の方向に回転させるように前記左駆動輪用モータおよび右駆動輪用モータを制御して前記駆動ユニットをそれまでの旋回方向とは反対の方向に旋回させる第2の誘導線探索用制御手段と、
    を備えたことを特徴とする無人搬送車。
  2. 前記第2の誘導線探索用制御手段は、前記左駆動輪用パルスジェネレータから出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数および右駆動輪用パルスジェネレータから出力されるパルスの単位時間当たりにおけるカウント数の少なくとも一方が閾値より小さくなると前記駆動ユニットが前記旋回端に達したと判定することを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。
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