JP4952181B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートリクライニング装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載された車両用シートリクライニング装置は、車体側面に取着されシートバックの傾動軌跡に合致するように円弧状に形成されたレール部材(20)と、該レール部材に摺動自在に装着されたスライダ(30)と、前記レール部材に対する前記スライダの移動を規制又は許容するロック装置(4)と、前記スライダに固着されたストライカ(5)とを備えて構成される。そして、ストライカが、シートバックに取着されたロック部材に係合されることで、該シートバックの傾斜角度が保持される。
また、特許文献2に記載された車両用シートリクライニング装置では、特許文献1に対し、直線状に形成されたレール部材(2)をシートバックの傾動軌跡に概ね合致する方向に配置し、該シートバックに取着されたロック部材とストライカ(5)との間で該ロック部材の円弧運動とストライカの直線運動とのギャップ、即ちロック部材の回動に伴う径方向のギャップを吸収することが提案されている。
特開2003−312329号公報(第1−2図) 特開2003−54299号公報(第1図)
ところで、特許文献1では、車体側面に取着される円弧状のレール部材と、車体床面に設定されるシートバックの回動中心(軸受部)の位置精度に、その性能、例えばロック装置によるロック性やスライダの摺動抵抗などが大きく影響を受ける。しかしながら、車体床面及び車体側面間で介在する車体部品が多く、一般に溶接構造でもあることから、ばらつきが大きく精度が出ない。また、シート側も、シートバック形状に精度が出ず、ロック部材などその構成する部材が多いことから、歪みを助長することになる。さらに、円弧状のレール部材の製作自体が難しい。
そして、これらの問題があるにも関わらず、レール部材及びスライダ間のガタを抑制し該スライダを円滑に作動させるための具体的な対策が何ら示唆されていない。
また、特許文献2では、構造上、ロック部材とストライカとの間の上述のギャップを吸収する必要がある。この場合、ロック部材とストライカとの間でこれらを滑らかに滑らせるための間隙が必要になり、シートバックの傾動方向の大きなガタとなって、品質感を大きく損なうことになる。あるいは、ロック部材とストライカとの間の抵抗が作用して、スライダの摺動抵抗が大きくなってしまう。レール部材等の取付精度に関する問題も、特許文献1と概ね同様であることはいうまでもない。
本発明の目的は、レール部材を直線状の簡素な構造にしつつも、シートバックの傾動に伴って円弧運動するロック部材と直線運動するストライカとのギャップ及び取付誤差を好適に吸収することができる車両用シートリクライニング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートバックの傾動軌跡に合わせて車体側に取着された直線状のレール部材と、該レール部材に摺動自在に装着されたスライダと、前記レール部材に対する前記スライダの移動を規制又は許容するロック装置と、前記スライダに一端及び他端が連結されたコの字形のストライカとを備え、前記シートバックに取着されたロック部材に前記ストライカの前記一端が係合されて前記シートバックの傾斜角度を保持する車両用シートリクライニング装置において、前記ストライカは、前記他端が前記スライダに対して回動自在に連結され、前記ロック部材に係合される前記一端が前記スライダに対して前記他端周りに揺動自在に連結されたことを要旨とする。
同構成によれば、前記レール部材を、直線状の簡素な構造にできる。また、前記ロック部材に係合される前記ストライカの前記一端は、前記スライダに対して前記他端周りに揺動自在に連結される。従って、前記シートバックの傾動に伴って円弧運動するロック部材と、直線運動するストライカ(スライダ)とのギャップを、該ロック部材に係合される前記一端の揺動によって吸収することができる。さらに、前記レール部材やロック部材の取付誤差を、前記ストライカの一端の揺動によって吸収することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記スライダは、前記ストライカの前記一端及び前記他端がそれぞれ挿通される長孔及び軸受孔の形成された壁部を有し、前記スライダの前記壁部を挟み込む第1ブラケット及び第2ブラケットを備え、前記ストライカの前記一端及び前記他端は、前記第1ブラケットに係止される第1フランジと、前記第1及び第2ブラケットを貫通する先端が圧潰されて前記第2ブラケットに係止される第2フランジとをそれぞれ有し、前記第1及び第2ブラケットのいずれか一方には、これら第1及び第2ブラケット間で前記一端及び前記他端の少なくとも一方を包囲するように突設されて前記第1及び第2ブラケットのいずれか他方に当接する筒部が一体形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記一端及び前記他端の少なくとも一方は、前記第1及び第2ブラケット間のその全長に亘って前記筒部により包囲される。従って、前記第2フランジの成形に際し前記先端が、例えば熱カシメにて圧潰されるとき、前記筒部がその荷重を受け止めることで、前記第1及び第2ブラケット間における前記一端又は前記他端の収縮を防止することができる。これにより、前記第1及び第2フランジによる前記第1及び第2ブラケットを介した前記スライダの壁部の挟持力の徒な増加を防止することができる。そして、前記スライダの壁部の挟持力の増加に伴う前記一端の前記壁部における揺動又は前記他端の前記壁部における回動の作動抵抗の増加を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記スライダに対して前記他端周りに揺動する前記一端を、所定の原位置に復帰させる付勢手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記付勢手段により、前記一端は所定の原位置に復帰されることで、例えば前記ロック部材との係合から解放されている前記一端が、不安定な姿勢で前記ロック部材と係合されることを回避することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記ストライカに固定された第1係止片と、前記スライダに固定された第2係止片とを備え、前記付勢手段は、前記ストライカの前記他端周りに配置され円弧状をなす本体部と、該本体部の両端から延出して前記第1係止片及び前記第2係止片に係止される第1端部及び第2端部とを有するトーションスプリングであることを要旨とする。
同構成によれば、前記付勢手段を、前記本体部と、前記第1及び第2端部とを有するUの字形の極めて簡易な形状のトーションスプリングにすることができる。また、前記本体部は、円弧状をなして開放されているため、前記ストライカの前記他端周りへの配置・組付を容易に行うことができる。
請求項1乃至4に記載の発明では、レール部材を直線状の簡素な構造にしつつも、シートバックの傾動に伴って円弧運動するロック部材と直線運動するストライカとのギャップ及び取付誤差を好適に吸収することができる車両用シートリクライニング装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明が適用される、自動車などの車両の後席側に搭載される車両用シート1を模式的に示す側面図である。同図に示されるように、この車両用シート1は、シート座面を形成するシートクッション2と、該シートクッション2の後端部において回動軸O周りに傾動自在に支持されたシートバックフレーム3とを備えて構成される。なお、シートバックフレーム3は、シートバックの骨格をなすものである。
また、シートバックフレーム3には、ロック部材4が取着されている。このロック部材4は、後端部に形成された係止溝4aにより上下に2分された鋏形状を呈している。なお、上記ロック部材4は、シートバックフレーム3の回動軸O周りの傾動に伴って円弧状の軌跡Cを描く。
一方、車体側面には、シートバックの傾動軌跡に合わせて、即ち前記軌跡Cの中央部においてその接線方向に延在するように、直線状のレール部材11が取着されている。このレール部材11には、スライダ12が摺動自在に装着されるとともに、該スライダ12には、前記ロック部材4の係止溝4aに対向してストライカ13が連結されている。これらレール部材11、スライダ12及びストライカ13等は、ストライカ装置10を構成する。レール部材11に対するスライダ12の移動が規制されている状態では、このストライカ13の一端が、前記ロック部材4の係止溝4aに導入され該ロック部材4の内蔵するラッチ機構(図示略)に抜け止めされることでシートバック(シートバックフレーム3)の傾斜角度が保持される。この傾斜角度は、レール部材11に対するスライダ12の相対位置を変更することで調整可能であることはいうまでもない。
次に、前記ストライカ装置10について、図2〜図4に従って更に説明する。なお、図2は、ストライカ装置10を示す正面図であり、図3及び図4は、図2のA−A線及びB−B線に沿った断面図である。
図4に示されるように、前記レール部材11は、板材からなり、幅方向両側から立設された一対の側壁部21及びこれら側壁部21を互いに連結する底壁部22を有する。そして、各側壁部21の先端には、幅方向内側に曲成されて更に側壁部21の基端側に折り返された折返し壁部23が連続形成されている。直線状のレール部材11は、これら側壁部21、底壁部22及び折返し壁部23からなるU字形の一定断面を有する。このレール部材11は、底壁部22において車体側面に締結にて固定される。
一方、前記スライダ12は、板材からなり、前記レール部材11の両折返し壁部23間で幅方向両側から立設された一対の側壁部24及びこれら側壁部24を互いに連結する壁部としての蓋壁部25を有する。なお、両側壁部24は、先端側が縮幅されるように、蓋壁部25に対しその幅方向内側に屈曲されている。そして、各側壁部24の先端には、幅方向外側に屈曲されて更に前記側壁部21及び前記折返し壁部23に包囲されるように折り返された折返し壁部26が連続形成されている。
つまり、レール部材11及びスライダ12は、主として前記折返し壁部23,26との係合によって底壁部22の垂直方向に抜け止めされている。
上記スライダ12は、前記各折返し壁部26において、これに対向する前記側壁部21と鼓状のローラ27を介して係合する。ローラ27は、スライダ12の長手方向に対をなして配設されている(図3参照)。スライダ12は、前記レール部材11との間でこれらローラ27を転動させる態様で、該レール部材11に対し長手方向(軌跡Cの前記接線方向)に摺動自在に支持される。
前記レール部材11の幅方向一側(図4の左側)の折返し壁部23には、その長手方向に並設された複数(6個:図2及び図3参照)の四角形のロック孔23aが所定の間隔をもって形成されている。
また、前記スライダ12の幅方向一側(図4の左側)の側壁部24には、その長手方向に並設された複数(2個:図2及び図3参照)の挿通孔24aが前記所定の間隔をもって形成されている。これら複数の挿通孔24aは、前記レール部材11の長手方向で隣り合う複数(2個)のロック孔23aと合致可能な位置に配置されている。
さらに、前記スライダ12の幅方向一側(図4の左側)の折返し壁部26には、その長手方向に並設された複数(2個)の切り欠き26aが前記所定の間隔をもって形成されている。これら複数の切り欠き26aは、前記レール部材11の長手方向で隣り合う複数(2個)のロック孔23aと合致可能な位置に配置されている。
図3に示されるように、前記スライダ12の蓋壁部25には、前記両挿通孔24aが内側に配置されるように長手方向両側に配設されたL字形の一対のサポートブラケット28が締結されている。そして、これらサポートブラケット28には、該サポートブラケット28に挿通されたロックレバーピン29を介して、ロックレバー30が回動可能に支持されている。
図4に示されるように、前記ロックレバー30には、前記各挿通孔24a及び切り欠き26aに対向する外側に延出する複数(2個:図2及び図3参照)のロック爪30aが前記所定の間隔をもって形成されている。
そして、ロックレバー30の各ロック爪30aは、ロックレバーピン29周りの回動に伴い、挿通孔24a及び切り欠き26aに対して挿脱可能に配置されている。
ここで、ロックレバー30の各ロック爪30aが前記挿通孔24a及び切り欠き26aとともに前記ロック孔23aへと挿入されると、前記レール部材11及びスライダ12の相対移動が規制され、これに連結されるストライカ13も位置決めされる。
あるいは、ロックレバー30の各ロック爪30aが切り欠き26a、ロック孔23a及び挿通孔24aから順次、外されることで、レール部材11及びスライダ12の相対移動が許容される。
なお、ストライカ装置10は、前記一対のサポートブラケット28間において、前記ロックレバーピン29が挿通されるトーションスプリング31を備えるとともに、該トーションスプリング31の一端及び他端は、一方のサポートブラケット28及びロックレバー30にそれぞれ係止されている。そして、ロックレバー30は、トーションスプリング31によりロック爪30aが前記挿通孔24a等に挿入される側の回動方向に常時付勢されている。
また、図3に示されるように、前記ロックレバー30には、前記両ロック爪30a間において、蓋壁部25側に延出する係止片30bが形成されている。そして、図2及び図4に示されるように、この係止片30bには、2重管式のケーブル32の内部ワイヤ32aの一方の端末が係止されている。また、このケーブル32の外部ワイヤ32bの端末は、前記一対のサポートブラケット28とともにスライダ12の蓋壁部25に締結されたケーブルブラケット33に固定されている。内部ワイヤ32aの他方の端末は、解除ハンドル(図示略)に連結されており、該解除ハンドルの操作により内部ワイヤ32aが引っ張られると、前記ロックレバー30は、前記トーションスプリング31に抗して前記ロック爪30aが前記挿通孔24a等から外れる側の回動方向に回動する。
前記レール部材11に対する前記スライダ12の移動を規制又は許容するロック孔23a、ロックレバー30及びその周辺構造はロック装置20を構成する。
図3に示されるように、前記ストライカ13は、丸棒材にてコの字形に成形されており、その一端13a及び他端13bが前記スライダ12の蓋壁部25に連結されている。すなわち、前記ストライカ13は、前記他端13bが前記蓋壁部25に対して回動自在に連結され、前記ロック部材4に係合される前記一端13aが前記蓋壁部25に対して前記他端13b周りに揺動自在に連結されている。
詳述すると、前記蓋壁部25には、前記一端13a及び前記他端13bがそれぞれ挿通される長孔25a及び軸受孔25bが形成されている。長孔25aは、軸受孔25bを中心とする円弧形状をなす(図2参照)。そして、図3に示されるように、前記蓋壁部25は、長孔25a及び軸受孔25bの間に亘って、その外壁面及び内壁面に当接する第1ブラケット34及び第2ブラケット35に挟み込まれている。
前記ストライカ13の前記一端13aは、第1ブラケット34に係止される第1フランジ36と、第1及び第2ブラケット34,35を貫通する先端が熱カシメにて圧潰されて第2ブラケット35に係止される第2フランジ37とを有する。そして、第1ブラケット34には、第1及び第2ブラケット34,35間で前記一端13aを包囲するように突設されて第2ブラケット35に当接する円筒状の筒部34aが一体形成されている。
同様に、前記ストライカ13の前記他端13bは、第1ブラケット34に係止される第1フランジ38と、第1及び第2ブラケット34,35を貫通する先端が熱カシメにて圧潰されて第2ブラケット35に係止される第2フランジ39とを有する。そして、第1ブラケット34には、第1及び第2ブラケット34,35間で前記他端13bを包囲するように突設されて第2ブラケット35に当接する円筒状の筒部34bが一体形成されている。
つまり、前記ストライカ13の前記一端13a又は前記他端13bは、前記第1及び第2フランジ36,37又は第1及び第2フランジ38,39による前記第1及び第2ブラケット34,35を介した蓋壁部25の挟持によって該蓋壁部25に連結されている。そして、前記ストライカ13は、前記第1及び第2ブラケット34,35と一体で、前記蓋壁部25に対して前記他端13b周りの前記一端13aの揺動が前記長孔25aの周方向の範囲で許容される。
さらに、ストライカ装置10は、前記スライダ12(蓋壁部25)に対して前記他端13b周りに揺動する前記一端13aを、該一端13a及び他端13bがレール部材11の長手方向に並ぶ所定の原位置(図2参照)に復帰させる付勢手段としてのトーションスプリング40を備えている。すなわち、前記ストライカ13に固定された第1ブラケット34には、前記一端13aから離隔される側となる前記他端13bの径方向で、外側に屈曲された第1係止片34cが形成されている。一方、前記スライダ12に固定されたケーブルブラケット33には、前記一端13aが前記所定の原位置にあるとき、前記径方向で、前記第1係止片34cよりも更に離れた位置で外側に屈曲された第2係止片33aが形成されている。つまり、これら第1及び第2係止片34c,33aは、前記一端13aが前記所定の原位置にあるとき、前記レール部材11の長手方向に並んで配置されている。
そして、図2に示されるように、前記トーションスプリング40は、前記ストライカ13の前記他端13b周りに配置され円弧(優弧)状をなす本体部40aと、該本体部40aの両端から互いに平行に延出して前記第1係止片及び前記第2係止片34c,33aに係止される第1端部40b及び第2端部40cとを有する。従って、例えば前記ロック部材4との係合に伴う外力の作用で、図5に示されるように、前記一端13aが前記所定の原位置から前記他端13b周りにいずれかの回動方向に揺動すると、前記トーションスプリング40により、該一端13aを前記所定の原位置に復帰させる付勢力が生じる。そして、外力が解放されると、この付勢力により前記一端13aは前記所定の原位置に復帰する。
このような構成において、前記ストライカ13の位置は、前述のロック装置20により移動が規制又は許容される前記スライダ12の前記レール部材11に対する相対位置を調整することによって調整される。そして、シートバックフレーム3の傾斜角度は、前記ロック部材4と係合するストライカ13の位置を調整することによって回動軸O周りに調整が可能となる。
ここで、シートバックフレーム3に取着されたロック部材4とストライカ13との係合に際し、該シートバックフレーム3(シートバック)の傾動に伴って回動軸O周りに円弧運動するロック部材4と、レール部材11に沿って直線運動するストライカ13とのギャップ、即ちロック部材4の回動に伴う径方向のギャップは、前記一端13aの揺動によって吸収される。また、前記一端13aは、前記ロック部材4との係合が解放されることで、前記トーションスプリング40に付勢されて前記所定の原位置に復帰する。
なお、前記ロック部材4とストライカ13との係合が解除されると、シートバックフレーム3は、ストライカ装置10を含む周辺部材との干渉を受けない範囲で回動軸O周りの傾動が可能となる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記レール部材11を、直線状の簡素な構造にできる。また、前記ロック部材4に係合される前記ストライカ13の前記一端13aは、前記スライダ12に対して前記他端13b周りに揺動自在に連結される。従って、シートバック(シートバックフレーム3)の傾動に伴って円弧運動するロック部材4と、直線運動するストライカ13(スライダ12)とのギャップを、該ロック部材4に係合される前記一端13aの揺動によって吸収することができる。さらに、前記レール部材11やロック部材4等の取付誤差を、前記ストライカ13の一端13aの揺動によって吸収することができる。
(2)本実施形態では、前記一端13a及び前記他端13bは、前記第1及び第2ブラケット34,35間のその全長に亘って前記筒部34a,34bにより包囲される。従って、前記第2フランジ37,39の成形に際し各先端が熱カシメにて圧潰されるとき、前記筒部34a,34bがその荷重を受け止めることで、前記第1及び第2ブラケット34,35間における前記一端13a及び前記他端13bの収縮を防止することができる。これにより、前記第1フランジ36,38及び第2フランジ37,39による前記第1及び第2ブラケット34,35を介した前記スライダ12の蓋壁部25の挟持力の徒な増加を防止することができる。そして、前記スライダ12の蓋壁部25の挟持力の増加に伴う前記一端13aの前記蓋壁部25における揺動又は前記他端13bの前記蓋壁部25における回動の作動抵抗の増加を抑制することができる。
(3)本実施形態では、トーションスプリング40により、前記一端13aは所定の原位置に復帰されることで、例えば前記ロック部材4との係合から解放されている前記一端13aが、不安定な姿勢で係止溝4aに導入され前記ロック部材4と係合されることを回避することができる。
(4)本実施形態では、トーションスプリング40を、前記本体部40aと、前記第1及び第2端部40b,40cとを有するUの字形の極めて簡易な形状にすることができる。また、前記本体部40aは、円弧状をなして開放されているため、前記ストライカ13の前記他端13b周りへの配置・組付を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、トーションスプリング40の形状は一例である。また、付勢手段として、例えばテンションスプリングを採用してもよい。
・前記実施形態において、第2係止片33aは、スライダ12(蓋壁部25)に一体形成してもよい。
・前記実施形態においては、第1ブラケット34に筒部34a,34bを一体形成したが、これに代えて第2ブラケット35にこれらに準じた筒部を一体形成してもよい。
・前記実施形態において、第1及び第2ブラケット34,35を割愛し、ストライカ13を直にスライダ12(蓋壁部25)に連結してもよい。
車両用シートを模式的に示す側面図。 本発明の一実施形態を示す正面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 図2のB−B線に沿った断面図。 同実施形態の動作を示す正面図。
符号の説明
3…シートバックの骨格をなすシートバックフレーム、4…ロック部材、10…ストライカ装置、11…レール部材、12…スライダ、13…ストライカ、13a…一端、13b…他端、20…ロック装置、25…壁部としての蓋壁部、25a…長孔、25b…軸受孔、33…ケーブルブラケット、33a…第2係止片、34…第1ブラケット、34a,34b…筒部、34c…第1係止片、35…第2ブラケット、36,38…第1フランジ、37,39…第2フランジ、40…トーションスプリング、40a…本体部、40b…第1端部、40c…第2端部。

Claims (4)

  1. シートバックの傾動軌跡に合わせて車体側に取着された直線状のレール部材と、該レール部材に摺動自在に装着されたスライダと、前記レール部材に対する前記スライダの移動を規制又は許容するロック装置と、前記スライダに一端及び他端が連結されたコの字形のストライカとを備え、前記シートバックに取着されたロック部材に前記ストライカの前記一端が係合されて前記シートバックの傾斜角度を保持する車両用シートリクライニング装置において、
    前記ストライカは、前記他端が前記スライダに対して回動自在に連結され、前記ロック部材に係合される前記一端が前記スライダに対して前記他端周りに揺動自在に連結されたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記スライダは、前記ストライカの前記一端及び前記他端がそれぞれ挿通される長孔及び軸受孔の形成された壁部を有し、
    前記スライダの前記壁部を挟み込む第1ブラケット及び第2ブラケットを備え、
    前記ストライカの前記一端及び前記他端は、
    前記第1ブラケットに係止される第1フランジと、
    前記第1及び第2ブラケットを貫通する先端が圧潰されて前記第2ブラケットに係止される第2フランジとをそれぞれ有し、
    前記第1及び第2ブラケットのいずれか一方には、これら第1及び第2ブラケット間で前記一端及び前記他端の少なくとも一方を包囲するように突設されて前記第1及び第2ブラケットのいずれか他方に当接する筒部が一体形成されていることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記スライダに対して前記他端周りに揺動する前記一端を、所定の原位置に復帰させる付勢手段を備えたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記ストライカに固定された第1係止片と、
    前記スライダに固定された第2係止片とを備え、
    前記付勢手段は、前記ストライカの前記他端周りに配置され円弧状をなす本体部と、該本体部の両端から延出して前記第1係止片及び前記第2係止片に係止される第1端部及び第2端部とを有するトーションスプリングであることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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