JPH08170695A - 遊星歯車用回転支持装置 - Google Patents

遊星歯車用回転支持装置

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Publication number
JPH08170695A
JPH08170695A JP31472994A JP31472994A JPH08170695A JP H08170695 A JPH08170695 A JP H08170695A JP 31472994 A JP31472994 A JP 31472994A JP 31472994 A JP31472994 A JP 31472994A JP H08170695 A JPH08170695 A JP H08170695A
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JP
Japan
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support
planetary gear
locking plate
circumferential direction
support plate
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Application number
JP31472994A
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English (en)
Inventor
Moichi Chiba
茂一 千葉
Kazuto Hayakawa
和人 早川
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08170695A publication Critical patent/JPH08170695A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/2863Arrangements for adjusting or for taking-up backlash
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/2809Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion with means for equalising the distribution of load on the planet-wheels
    • F16H1/2836Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion with means for equalising the distribution of load on the planet-wheels by allowing limited movement of the planets relative to the planet carrier or by using free floating planets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成部品の寸法誤差や組立誤差に拘らず、各
遊星歯車3A、3B及びこれら各遊星歯車3A、3Bを
支持する為の支持軸4a、4bに均等な荷重が加わる構
造を得る。 【構成】 一部の遊星歯車3A、3Aを第一の遊星歯車
キャリア27に支承する。残りの遊星歯車3B、3Bを
第二の遊星歯車キャリア28に支承する。これら第一、
第二の遊星歯車キャリア27、28同士を円周方向に亙
る弾性変位自在に組み合わせる。一部の遊星歯車3Aに
大きな荷重が加わった場合には、上記第一、第二の遊星
歯車キャリア27、28同士が円周方向に亙って弾性変
位し、残りの遊星歯車3Bにも上記荷重を支承させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る遊星歯車用回転支
持装置は、自動車用自動変速機やトランスアクスルを構
成する遊星歯車装置に組み込まれる遊星歯車を、支持軸
の周囲に回転自在に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速機を構成する遊星歯車
装置用の遊星歯車用回転支持装置として従来から、図3
0〜32に示す様な構造が広く知られている。この従来
から知られた遊星歯車用回転支持装置は、外周面に歯1
aを形成した太陽歯車1と、この太陽歯車1と同心に配
置され、内周面に歯2aを形成したリング歯車2との間
に、複数個(一般的に3〜4個)の遊星歯車3を、円周
方向に亙り等間隔に配置している。そして、これら複数
個の遊星歯車3の外周面に形成した歯3aを、上記歯1
a及び歯2aに噛合させている。
【0003】上記複数個の遊星歯車3は、それぞれ支持
軸4の周囲に、それぞれ複数のころ12、12を介して
回転自在に支持されている。上記支持軸4の基端部(図
30〜31の左端部)は、上記太陽歯車1を中心として
回転自在な支持板5に支持固定されている。図示の例で
は、上記太陽歯車1を円筒状に形成し、上記支持板5を
断面L字形で全体を円輪状に形成している。そして、こ
の支持板5の内周縁部に形成した円筒部6を回転軸7の
外周面に、スプライン係合させている。上記太陽歯車1
はこの回転軸7の周囲に、この回転軸7に対する相対回
転自在に支持している。又、上記リング歯車2はこれら
各部材の周囲に、これら各部材に対する相対回転自在に
支持している。
【0004】又、複数の支持軸4の先端部(図30〜3
1の右端部)は、円輪状に形成された係止板8に形成し
た円孔9に内嵌固定し、これら複数の支持軸4の先端部
同士を連結している。これら複数の支持軸4の中間部外
周面で、上記支持板5と上記係止板8との間部分は、円
筒面状の内輪軌道10としている。一方、上記遊星歯車
3の内周面は、円筒面状の外輪軌道11としている。そ
して、これら内輪軌道10と外輪軌道11との間に複数
のころ12、12を設けて、上記遊星歯車3を上記支持
軸4の中間部周囲で係止板8と支持板5との間部分に、
回転自在に支持している。尚、上記支持板5及び各支持
軸4の内部には通油孔13を設けて、上記複数のころ1
2、12の設置部分に、潤滑油を送り込み自在としてい
る。
【0005】上述の様に構成される遊星歯車用回転支持
装置は、上記回転軸7を駆動軸又は従動軸とし、太陽歯
車1又はリング歯車2の中心を従動軸又は駆動軸に結合
する。そして、何れの歯車1、2、3を回転自在とし、
何れの歯車1、2、3を回転不能とするかを切り換える
事で、上記駆動軸と従動軸との間の変速並びに回転方向
の変換を行なう。この様な遊星歯車装置自体の構成及び
作用は従来から周知であるから、全体構造の図示並びに
詳しい説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様な
遊星歯車用回転支持装置の場合、構成各部材の寸法誤差
や組立誤差に起因して、一部の部材に過大な荷重が加わ
る可能性がある。即ち、それぞれが遊星歯車3を回転自
在に支承する支持軸4は、円周方向に亙り等間隔に配置
し、各支持軸4の周囲には同一ピッチ円寸法を有する遊
星歯車3を回転自在に支持する。これらの関係が厳密に
守られていれば、特に問題を生じない。即ち、完全に均
等配置された支持軸4の周囲に、完全に同一寸法に造ら
れた遊星歯車3が、やはり完全に外径寸法が等しいころ
12、12を介して回転自在に支持すれば、各遊星歯車
3及び支持軸4に均一な荷重が加わる。従って、一部の
遊星歯車3等の耐久性が損なわれる事はない。
【0007】ところが、不可避的な製造誤差や組立誤差
に起因して上記各部の寸法が所定値から外れると、太陽
歯車1とリング歯車2との間での動力伝達に起因して加
わる荷重を、一部の遊星歯車3と、当該遊星歯車に対応
する支持軸4及びころ12、12とで支承する様にな
る。この様な場合には、これら遊星歯車3、支持軸4、
ころ12、12に設計値を越えた大きな荷重が加わる。
即ち、遊星歯車装置の運転時に上記遊星歯車3には、公
転運動に基づくラジアル荷重が加わる。そして、上述の
様な製造誤差や組立誤差により、一部の遊星歯車3で特
に大きな動力伝達が行なわれると、この一部の遊星歯車
部分で発生するラジアル荷重が極端に大きくなる。この
結果、当該遊星歯車3の内周面に形成した外輪軌道1
1、支持軸4の外周面に形成した内輪軌道10、各ころ
12、12の転動面に、フレーキング等の損傷が早期に
発生する等、遊星歯車装置の耐久性が損なわれる。
【0008】この様な、各部の寸法誤差に基づく耐久性
低下を防止する為に従来から、例えば実開平5−452
97号公報に記載された構造が知られている。この従来
構造の場合には、図33に示す様に、支持軸4の外周面
と内レース14の外周面との間に微小な環状隙間15を
形成すると共に、この環状隙間15内に油膜層16を設
けている。上述の様な寸法誤差は、この環状隙間15に
より吸収して、一部の部材に過大な荷重が加わる事を防
止する。ところが、油膜層16により十分な荷重を支承
するには、この油膜層16の厚さ寸法を相当に小さくし
なければならない。特に、自動車用変速機に使用する様
な遊星歯車装置の場合には、相当に大きな荷重が加わる
為、上記油膜層16の厚さ寸法をより小さくする必要が
あり、実際に吸収可能な誤差は極めて小さくなる。従っ
て、上記公報に記載した構造は実用的ではない。
【0009】類似した目的で発明された遊星歯車用回転
支持装置としてはこの他にも、実開昭60−3342号
公報、同61−188052号公報、同61−1868
52号公報、実開平5−45296号公報、同5−59
107号公報等に記載されたものが知られている。とこ
ろがこれら各公報に記載された構造は、支持軸を片持ち
支持する事が前提である等、大きな動力を伝達する事が
必要な自動車の変速機用遊星歯車装置の構造としては不
適な構造である。本発明の遊星歯車用回転支持装置は、
上述の様な不都合を解消すべく、考えたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の遊星歯車用回転
支持装置は何れも、前述した従来の遊星歯車用回転支持
装置と同様に、互いに一致する回転中心を持ち、且つ互
いに平行に配置された支持板及び係止板と、それぞれが
上記回転中心と平行に、且つこの回転中心を中心とする
同一円弧上に配置されて、それぞれの両端部を上記支持
板及び係止板に支持した複数本の支持軸と、各支持軸の
中間部周囲に回転自在に支持された複数の遊星歯車とを
備える。
【0011】特に、本発明の遊星歯車用回転支持装置の
うち、請求項1に記載した遊星歯車用回転支持装置に於
いては、上記支持板は、互いに円周方向に亙って変位自
在に組み合わされた第一の支持板素子と第二の支持板素
子とから成る。又、上記係止板は、互いに円周方向に亙
って変位自在に組み合わされた第一の係止板素子と第二
の係止板素子とから成る。そして、上記複数の支持軸の
うちの一部の支持軸の両端部は、上記第一の支持板素子
と上記第一の係止板素子とに支持されて、上記複数の遊
星歯車のうちの一部の遊星歯車を自転及び公転自在に支
持する第一の遊星歯車キャリアを構成している。又、上
記複数の支持軸のうちの残りの支持軸の両端部は、上記
第二の支持板素子と上記第二の係止板素子とに支持され
て、上記複数の遊星歯車のうちの残りの遊星歯車を自転
及び公転自在に支持する第二の遊星歯車キャリアを構成
している。更に、上記第一の遊星歯車キャリアと上記第
二の遊星歯車キャリアとの間には、これら両遊星歯車キ
ャリア同士が円周方向に亙り相対変位する事に対する抵
抗となる弾性変位部が設けられている。
【0012】又、請求項2に記載した遊星歯車用回転支
持装置に於いては、上記複数の支持軸のうちの一部の支
持軸の両端部は、上記支持板及び係止板に変位不能に支
持されている。そして、上記複数の支持軸のうちの残り
の支持軸の両端部は、上記支持板及び係止板に、円周方
向に亙る弾性変位自在に支持されている。
【0013】
【作用】上述の様に構成される本発明の遊星歯車用回転
支持装置は何れも、複数の支持軸のうちの一部の支持軸
と残りの支持軸とが、円周方向に亙って弾性的に相対変
位自在である。そして、製作誤差や組立誤差等に起因し
て、一部の支持軸に対応する部分に大きな荷重が加わる
と、この一部の支持軸と残りの支持軸との円周方向に亙
る距離が弾性的に変位する。従って、上記一部の支持軸
だけでなく残りの支持軸も、リング歯車又は太陽歯車か
ら遊星歯車に加わる荷重を支承する。この結果、一部の
支持軸にのみ大きな荷重が加わる事がなくなって、遊星
歯車装置全体としての耐久性向上を図れる。
【0014】
【実施例】図1〜6は、請求項1に対応する、本発明の
第一実施例を示している。尚、本発明の特徴は、円周方
向に隣り合う支持軸4a、4bの間隔寸法が厳密に等し
くなくなったり、或は各支持軸4a、4bに支承される
遊星歯車3A、3Bのピッチ円の直径寸法が厳密に等し
くなくなった場合にも、一部の部材に過大な荷重が加わ
る事を防止する為の構造にある。その他の部分の構造及
び作用は、前述した従来構造と同様である為、重複する
説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
を中心に説明する。
【0015】それぞれが円輪状に造られた支持板5aと
係止板8aとは、互いに一致する回転中心(仮想中心)
を持ち、且つ互いに平行に配置されている。このうちの
支持板5aは、第一の支持板素子17と第二の支持板素
子18とを軸方向(図1、3の表裏方向、図2の左右方
向、図4の上下方向)に重ね合わせて成る。このうちの
第一の支持板素子17の内周縁には円筒部6を設け、こ
の円筒部6の内周面に雌スプライン溝19を形成してい
る。この雌スプライン溝19は、回転軸7(図30)の
中間部外周面に形成した雄スプライン溝と係合する。
又、上記第一の支持板素子17を構成する円輪部20の
一部で、直径方向反対側の2個所位置には、それぞれ円
孔21、21を形成している。
【0016】一方、上記第二の支持板素子18の一部で
直径方向反対側の2個所位置には、それぞれ円筒部2
2、22を、上記各円孔21、21に整合させて形成し
ている。これら各円筒部22、22の外径寸法は、上記
各円孔21、21の内径寸法よりも小さい。従って、上
記第一の支持板素子17と第二の支持板素子18とを組
み合わせるべく、上記各円筒部22、22を上記各円孔
21、21内に挿入した状態では、これら各円筒部2
2、22の外周面と各円孔21、21の内周面との間に
は円環状の隙間が存在する。そして、上記第一、第二の
両支持板素子17、18は、この隙間の寸法分だけ、円
周方向に亙る変位自在に組み合わされる。
【0017】又、前記係止板8aは、第一の係止板素子
23と第二の係止板素子24とを軸方向に重ね合わせて
成る。このうちの第一の係止板素子23の一部で、直径
方向反対側の2個所位置には、それぞれ円孔25、25
を形成している。一方、上記第二の係止板素子24の一
部で直径方向反対側の2個所位置には、それぞれ円筒部
26、26を、上記円孔25、25に整合させて形成し
ている。この各円筒部26、26の外径寸法は円孔2
5、25の内径寸法よりも小さい。従って、上記第一の
係止板素子23と第二の係止板素子24とを組み合わせ
るべく、上記各円筒部26、26を上記各円孔25、2
5内に挿入した状態では、これら各円筒部26、26の
外周面と各円孔25、25の内周面との間には円環状の
隙間が存在する。そして、上記第一、第二の両係止板素
子23、24は、この隙間の寸法分だけ、円周方向に亙
る変位自在に組み合わされる。
【0018】円周方向に亙って等間隔に配置された4本
の支持軸4a、4bのうち、直径方向反対に位置する2
本の支持軸4a、4aの両端部は、上記第一の支持板素
子17と上記第一の係止板素子23とに支持している。
そして、これら第一の支持板素子17及び第一の係止板
素子23と、これら2枚の素子17、23同士の間に掛
け渡された2本の支持軸4a、4aとにより、第一の遊
星歯車キャリア27を構成している。この第一の遊星歯
車キャリア27は、円周方向等間隔に配置された4個の
遊星歯車3A、3Bのうち、直径方向反対に位置する2
個の遊星歯車3A、3Aを、自転及び公転自在に支持す
る。
【0019】又、上記4本の支持軸4a、4bのうち、
やはり直径方向反対に位置する残り2本の支持軸4b、
4bの両端部は、前記第二の支持板素子18に形成した
円筒部22と前記第二の係止板素子24に形成した円筒
部26とに支持固定している。そして、これら第二の支
持板素子18及び第二の係止板素子24と、これら2枚
の素子18、24同士の間に掛け渡された2本の支持軸
4b、4bとにより、第二の遊星歯車キャリア28を構
成している。この第二の遊星歯車キャリア28は、円周
方向等間隔に配置された4個の遊星歯車3A、3Bのう
ち、直径方向反対に位置する残り2個の遊星歯車3B、
3Bを自転及び公転自在に支持する。
【0020】更に、上記第一の遊星歯車キャリア27と
上記第二の遊星歯車キャリア28との間には、これら両
遊星歯車キャリア27、28同士が円周方向に亙り相対
変位する事に対する抵抗となる、弾性変位部を設けてい
る。この為に、前記第一、第二の支持板素子17、18
及び第一、第二の係止板素子23、24には、それぞれ
円周方向4個所に、連結ピン29、29を掛け渡してい
る。これら各連結ピン29、29を掛け渡す為に、上記
第一、第二の支持板素子17、18の円周方向4個所位
置で互いに整合する部分には、図4に示す様に、それぞ
れ円孔30a、30bを形成している。又、上記第一、
第二の係止板素子23、24の円周方向4個所位置で互
いに整合する部分には、やはり図4に示す様に、それぞ
れ円孔31a、31bを形成している。上記各連結ピン
29、29は、これら各円孔30a、30b、31a、
31bをがたつきなく挿通し、その先端部をリベット状
に潰す事で、上記第一、第二の支持板素子17、18及
び第一、第二の係止板素子23、24を連結している。
【0021】更に、上記第一の支持板素子17及び第一
の係止板素子23の一部で、上記各円孔30a、31a
を円周方向両側から挟む位置には、それぞれが上記各支
持板素子17、18の直径方向に長い矩形の透孔32、
32を形成している。そして、これら各透孔32、32
と上記各円孔30a、31aとの間部分を、弾性変形自
在な幅狭部33、33としている。これら各幅狭部3
3、33が、上記両遊星歯車キャリア27、28同士が
円周方向に亙り相対変位する事に対する抵抗となる弾性
変位部を構成する。
【0022】上述の様に構成される本発明の遊星歯車用
回転支持装置は、円周方向に亙り等間隔に形成された4
本の支持軸4a、4bのうち、直径方向反対に位置する
2本の支持軸4a、4aと、残り2本の支持軸4b、4
bとが、円周方向に亙って弾性的に相対変位自在であ
る。即ち、上記2本の支持軸4a、4aを含んで構成さ
れる第一の遊星歯車キャリア27と、上記残り2本の支
持軸4b、4bを含んで構成される第二の遊星歯車キャ
リア28との間に、円周方向に亙る強い力が加わると、
上記各幅狭部33、33が弾性変位する事で、これら両
遊星歯車キャリア27、28同士が円周方向に亙り相対
変位する事を許容する。
【0023】従って、製作誤差や組立誤差等に起因し
て、一部の支持軸4a(又は4b)に支持された遊星歯
車3A(又は3B)に大きな荷重が加わると、この一部
の支持軸4a(又は4b)と残りの支持軸4b(又は4
a)との円周方向に亙る距離が弾性的に変化する。従っ
て、上記一部の支持軸4a(又は4b)だけでなく残り
の支持軸4b(又は4a)も、リング歯車2又は太陽歯
車1から遊星歯車3A、3Bに加わる荷重を支承する。
この結果、一部の支持軸4a(又は4b)にのみ大きな
荷重が加わる事がなくなって、遊星歯車装置全体として
の耐久性向上を図れる。
【0024】例えば、前記2個の遊星歯車3A、3A
に、残り2個の遊星歯車3B、3Bに比べて大きな荷重
が、図1で時計方向に加わった場合には、上記2本の支
持軸4a、4aの両端部を支持した第一の支持板素子1
7及び第一の係止板素子23が図6(A)に矢印で示す
様に、第二の支持板素子18及び第二の係止板素子24
に対して、同図の右方に変位する傾向となる。この結
果、図6(B)に示す様に、変位方向後側(図6の左
側)に存在する幅狭部33が連結ピン29に押されて弾
性変形し、上記第一の遊星歯車キャリア27と第二の遊
星歯車キャリア28とが円周方向に亙って僅かに変位す
る。この変位は、上記各遊星歯車3A、3Bに加わる荷
重が均等になる方向に行なわれる。従って、上述の様な
製作誤差や組立誤差が存在しても、最低限2個の遊星歯
車3A、3Bには、ほぼ均等な荷重が加わる。そして、
上述の様に、遊星歯車装置全体としての耐久性向上を図
れる。
【0025】次に、図7は、請求項1に対応する、本発
明の第二実施例を示している。本実施例の場合には、第
二の支持板素子18に形成した円孔30b、及び第二の
係止板素子24に形成した円孔31bの円周方向両側
に、それぞれ透孔32、32を形成している。従って、
第一、第二の遊星歯車キャリア27、28同士が円周方
向に亙り相対変位する際には、上記第二の支持板素子1
8及び第二の係止板素子24に形成した幅狭部33、3
3が弾性変形する。その他の構成及び作用は、上述した
第一実施例と同様である。
【0026】次に、図8〜9は、請求項1に対応する、
本発明の第三〜第四実施例を示している。前述した第一
実施例が、幅狭部33、33を構成する為の透孔32、
32の形状を長矩形としていたのに対して、図8に示し
た第三実施例ではこれら各透孔32、32を円形とし、
図9に示した第四実施例では楕円形としている。その他
の構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0027】次に、図10は、請求項1に対応する、本
発明の第五実施例を示している。本実施例の場合には、
連結ピン29を挿通すべく、第一の支持板素子17及び
第一の係止板素子23に形成した円孔30a、31aの
内径寸法を、上記連結ピン29の外径寸法よりも十分に
大きくしている。そして、これら各円孔30a、31a
の内周面と上記連結ピン29の外周面との間に、ゴム、
エラストマー、合成樹脂等の弾性材34、34を、弾性
的に圧縮した状態で挟持している。本実施例の場合には
これら各弾性材34、34が、第一、第二の遊星歯車キ
ャリア27、28同士が円周方向に亙り相対変位する事
に対する抵抗となる弾性変位部を構成する。弾性変位部
が幅狭部33、33から弾性材34、34に代わった以
外の構成及び作用は、前述した第一実施例の場合と同様
である。
【0028】次に、図11は、請求項1に対応する、本
発明の第六実施例を示している。本実施例の場合には、
第二の支持板素子18に形成した円孔30b、及び第二
の係止板素子24に形成した円孔31bの内径寸法を、
連結ピン29の外径寸法よりも大きくしている。そし
て、これら各円孔30b、31bの内周面と上記連結ピ
ン29の外周面との間に、弾性材34、34を挟持して
いる。従って、第一、第二の遊星歯車キャリア27、2
8同士が円周方向に亙り相対変位する際には、上記第二
の支持板素子18及び第二の係止板素子24に設けた弾
性材34、34が弾性変形する。その他の構成及び作用
は、上述した第五実施例と同様である。
【0029】次に、図12〜15は、請求項1に対応す
る、本発明の第七実施例を示している。本実施例の場合
には、第一の遊星歯車キャリア27と第二の遊星歯車キ
ャリア28とを、複数の弾性連結駒35、35により連
結する事で、これら両遊星歯車キャリア27、28を、
円周方向に亙り弾性的に変位自在としている。本実施例
の場合には、上記各弾性連結駒35、35が、第一、第
二の遊星歯車キャリア27、28同士が円周方向に亙り
相対変位する事に対する抵抗となる弾性変位部を構成す
る。
【0030】この様な弾性連結駒35、35を設ける
為、第一の遊星歯車キャリア27を構成する第一の支持
板素子17と第一の係止板素子23との間には、第一の
連結ピン36、36を掛け渡している。又、第二の遊星
歯車キャリア28を構成する第二の支持板素子18と第
二の係止板素子24との間には、第二の連結ピン37、
37を掛け渡している。尚、上記第一の支持板素子17
及び第一の係止板素子23の一部で、上記各第二の連結
ピン37、37が貫通する部分には、それぞれ通孔3
8、38を形成している。これら各通孔38、38の内
径寸法は上記各第二の連結ピン37、37の外径寸法よ
りも大きく、これら各第二の連結ピン37、37は上記
各通孔38、38の内側を、緩く挿通されている。従っ
て、上記第一、第二両遊星歯車キャリア27、28同士
の円周方向に亙る相対変位は、これら各第二の連結ピン
37、37の外周面各通孔38、38の内周面との間に
存在する隙間分だけ、許容される。
【0031】上記各弾性連結駒35、35は、金属、合
成樹脂等、弾性を有する材料により一体成形されてお
り、その両端部に係止孔39、39を有する。上記第
一、第二の連結ピン36、37の中間部は、それぞれこ
の係止孔39、39に挿通される。又、上記各弾性連結
駒35、35の中間部は弾性変形部40としている。こ
の弾性変形部40は、両端の係止孔39、39の中心同
士を結ぶ直線に対してオフセットした状態で設けられて
いる。そしてこの弾性変形部40は、自由状態では図1
4(A)に示す様な形状を有するが、圧縮方向の荷重を
受けた場合には同図(B)に示す様に、引っ張り方向の
荷重を受けた場合には同図(C)に示す様に、それぞれ
弾性変形する。上述の様な弾性連結駒35、35により
第一、第二の遊星歯車キャリア27、28を連結した本
実施例の、他の構成及び作用は、前述した第一実施例と
同様である。
【0032】次に、図16〜19は、請求項2に対応す
る、本発明の第八実施例を示している。本実施例の場合
には、それぞれが円輪状に形成された支持板5cと係止
板8cとの間に、円周方向に亙って等間隔に配置された
複数本(例えば3本又は4本)の支持軸4a、4bを掛
け渡している。これら複数本の支持軸4a、4bのう
ち、一部の支持軸4a、4aの両端部は、上記支持板5
c及び係止板8cに、変位不能に支持されている。例え
ば、図16(A)に示す様に、3本の支持軸4a、4b
を有する構造の場合には隣り合う、同図(B)に示す様
に4本の支持軸4a、4bを有する構造の場合には直径
方向反対側に位置する、それぞれ2本ずつの支持軸4
a、4aの両端部を、上記支持板5c及び係止板8c
に、変位不能に支持固定する。この為にこれら支持板5
c及び係止板8cの所定部分には、上記各支持軸4a、
4aの端部をがたつきなく嵌合自在な円孔41、41を
形成している。
【0033】一方、残りの支持軸4b、4bの両端部
は、上記支持板5c及び係止板8cに、円周方向に亙る
若干の変位自在に支持されている。例えば、図16
(A)に示す様に3本の支持軸4a、4bを有する構造
の場合には1本の、同図(B)に示す様に4本の支持軸
4a、4bを有する構造の場合直径方向反対側の2本
の、それぞれ支持軸4b、4bの両端部を、上記支持板
5c及び係止板8cに、円周方向に亙る変位自在に支持
する。この為にこれら支持板5c及び係止板8cの所定
部分には、上記各支持軸4b、4bの端部をがたつきな
く嵌合自在な円孔42、42を形成している。そして、
上記各円孔42、42を円周方向両側から挟む位置に
は、それぞれが上記支持板5c及び係止板8cの直径方
向に長い矩形の透孔43、43を形成している。そし
て、これら各透孔43、43と上記各円孔42、42と
の間部分を、弾性変形自在な幅狭部44a、44bとし
ている。
【0034】上述の様に構成される第八実施例の遊星歯
車用回転支持装置の場合も、複数の支持軸4a、4bの
うちの一部の支持軸4a、4aと残りの支持軸4b、4
bとが、円周方向に亙って弾性的に相対変位自在であ
る。そして、製作誤差や組立誤差等に起因して、一部の
支持軸4a(又は4b)に対応する部分に大きな荷重が
加わると、この一部の支持軸4a(又は4b)と残りの
支持軸4b(又は4a)との円周方向に亙る距離が弾性
的に変位する。従って、上記一部の支持軸4a(又は4
b)だけでなく残りの支持軸4b(又は4a)も、リン
グ歯車2又は太陽歯車1から遊星歯車3a、3bに加わ
る荷重を支承する。この結果、一部の支持軸4a、4a
にのみ大きな荷重が加わる事がなくなって、遊星歯車装
置全体としての耐久性向上を図れる。
【0035】尚、図示の実施例では、これら各幅狭部4
4a、44bのうち、支持板5c側の幅狭部44aの幅
寸法W44a を狭く、係止板8c側の幅狭部44bの幅寸
法W44b を広く(W44a <W44b )している。従って、
上記支持軸4b、4bの両端部にそれぞれ円周方向に亙
って同じ大きさの荷重を加えた場合には、支持板5c側
端部である基端部が、係止板8c側端部である先端部に
比べて変位し易い。この様に、支持軸4b、4bの両端
部の支持剛性を、基端部と先端部とで異ならせる理由
は、次の通りである。
【0036】遊星歯車装置の運転時に上記各支持軸4
a、4bには、円周方向に亙るラジアル荷重が加わり、
このラジアル荷重によりこれら各支持軸4a、4bが傾
斜する傾向となる。一方、内周縁を支持された支持板5
cの支持剛性が十分に大きいのに対して、単に支持軸4
a、4bの先端部同士を連結しただけの係止板8cの支
持剛性は小さい。従って、係止板8cは支持板5cに比
べて円周方向に亙り変位し易い。この為、上記各支持軸
4b、4bの両端部を同じ剛性で支持し、各支持軸4
b、4bの軸方向中間部に円周方向に亙るラジアル荷重
を加えると、支持板5c側端部の変位量に比べて係止板
8c側の変位量が多くなる。この様な変位量の相違は、
遊星歯車3A、3Bの回転中心に対する上記各支持軸4
b、4bの傾斜に結び付く。そして、この傾斜は、ころ
12、12の転動面と遊星歯車3A、3B内周面の外輪
軌道11及び上記各支持軸4b、4b外周面の内輪軌道
10(図30〜32)の面圧の極部的上昇に結び付き、
やはり早期にフレーキング等の損傷が発生する原因とな
る。
【0037】そこで、図示の実施例の場合には、変位し
易い先端側の剛性を高くすべく、係止板8c側の幅狭部
44bの幅寸法W44b を広くし、変位しにくい基端側の
剛性を低くすべく支持板5c側の幅狭部44aの幅寸法
44a を狭くしている。この様に構成する事で、上記各
支持軸4b、4bの基端側の支持剛性と先端側の支持剛
性との間に、全体として大きな差がなくなる。この結
果、遊星歯車装置の運転時に、上記遊星歯車3A、3B
の回転中心に対して上記各支持軸4b、4bが傾斜する
事がなくなり、上記損傷を防止できる。尚、各支持軸4
b、4bの支持剛性とこれら各支持軸4b、4bに加わ
るラジアル荷重との関係で、各支持軸4b、4b傾斜が
無視できる程度に小さければ、上記両幅狭部44a、4
4bの幅寸法W44b 、W44a を等しく(W44b =W
44a )しても良い。
【0038】次に、図20〜21は、請求項2に対応す
る、本発明の第九〜第十実施例を示している。上述した
第八実施例が、幅狭部44a、44bを構成する為の透
孔43、43の形状を長矩形としていたのに対して、図
20に示した第九実施例ではこれら各透孔43、43を
円形とし、図21に示した第十一実施例では楕円形とし
ている。その他の構成及び作用は、上述した第八実施例
と同様である。
【0039】次に、図22〜23は、請求項2に対応す
る、本発明の第十二実施例を示している。本実施例の場
合には、支持軸4bの両端部を支持板5c及び係止板8
cに、円周方向に亙る変位自在に支持する為、これら支
持板5c及び係止板8cの所定部分に形成した円孔4
2、42を円周方向両側から挟む位置に、それぞれが上
記各板5c、8cの外周縁に開口する切り欠き45a、
45bを形成している。そして、これら各切り欠き45
a、45bと上記各板5c、8cの内周縁との間部分
を、弾性変形自在な幅狭部46a、46bとしている。
【0040】本実施例の場合も、これら各幅狭部46
a、46bのうち、支持板5c側の幅狭部46aの幅寸
法W46a を狭く、係止板8c側の幅狭部46bの幅寸法
46bを広く(W46a <W46b )している。その他の構
成及び作用は、前述した第八実施例と同様である。
【0041】次に、図24〜25は、請求項2に対応す
る、本発明の第十三実施例を示している。本実施例の場
合には、支持軸4bの両端部を挿通すべく、支持板5c
及び係止板8cに形成した円孔42a、42aの内径寸
法を、上記支持軸4bの両端部に形成した小径部47、
47の外径寸法よりも十分に大きくしている。そして、
これら各円孔42a、42aの内周面と上記各小径部4
7、47の外周面との間に、金属、ゴム、エラストマ
ー、合成樹脂等の弾性材48a、48bを、弾性的に圧
縮した状態で挟持している。本実施例の場合にはこれら
各弾性材48a、48bにより、上記支持軸4bの両端
部が支持板5c及び係止板8cに、円周方向に亙る弾性
変位自在に支持されている。
【0042】本実施例の場合には、上記各弾性材48
a、48bの円周方向両側に平坦面49a、49bを形
成する事で、上記各小径部47、47の円周方向に亙る
変位が円滑に行なわれる様にしている。特に、図示の実
施例では、支持板5c側の円孔42aに装着する弾性材
48a側の平坦面49a、49aを広くする事で、上記
支持軸4bの基端側が先端側に比べて変位し易くしてい
る。その他の構成及び作用は、前述した第八実施例と同
様である。
【0043】次に、図26〜27は、請求項2に対応す
る、本発明の第十四実施例を示している。本実施例の場
合には、円孔42a、42aの内周面と支持軸4bの両
端部に形成した小径部47、47の外周面との間に装着
する弾性材48a、48bの外周面に、それぞれ4個ず
つの平坦面49a、49bを形成している。その他の構
成及び作用は、上述した第十三実施例と同様である。
【0044】次に、図28は、請求項2に対応する、本
発明の第十五実施例を示している。本実施例の場合に
は、円孔42aの内周面と支持軸4b両端部の小径部4
7の外周面との間に弾性筒52を挟持している。この弾
性筒52は、金属製のスリーブ50と、ゴム、エラスト
マー、合成樹脂等の弾性材51とを互いに同心に組み合
わせて成る。本実施例の場合に上記支持軸4bの両端部
の支持剛性を変える場合には、上記弾性材51の材質若
しくは厚さを変える。その他の構成及び作用は、前述し
た第十三実施例と同様である。
【0045】次に、図29は、請求項2に対応する、本
発明の第十六実施例を示している。本実施例の場合に
は、円孔42aの内周面と支持軸4b両端部の小径部4
7の外周面との間に弾性筒53を挟持している。この弾
性筒53は、金属製のスリーブ54と、このスリーブ5
4の開口端部に溶接固定された金属製の棒ばね55、5
5とから成る。本実施例の場合に上記支持軸4bの両端
部の支持剛性を変える場合には、上記棒ばね55、55
の硬度若しくは線径を変える。その他の構成及び作用
は、前述した第十三実施例と同様である。尚、図29に
示す様な形状を弾性筒を、棒ばねに代えて板ばねにより
構成する事もできる。この場合には、円筒状のスリーブ
の内側に複数枚(好ましくは3〜4枚)の板ばねを支持
し、この板ばねの内側に支持軸の端部を支持する。支持
剛性を変える場合には、板ばねの厚さ、材質、或はスリ
ーブの軸方向に亙る長さ寸法を変える。
【0046】
【発明の効果】本発明の遊星歯車用回転支持装置は、以
上に述べた通り構成され作用するが、自動車用変速機と
して使用できる大きな動力伝達が可能な構造で、特に部
品精度及び組立精度を高くしなくても、一部の支持軸に
のみ大きな荷重が加わる事がなくなる。この結果、十分
な信頼性及び耐久性を有する遊星歯車装置を安価に提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、部分切断正面図。
【図2】一部を切断して図1の右方から見た側面図。
【図3】遊星歯車を太陽歯車及びリング歯車と噛合させ
た状態で示す部分正面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】図4のB−B断面図。
【図6】一部の遊星歯車のみが大きな荷重を受けた場合
の変形状態を示しており、(A)は図4と、(B)は図
5と同様の図。
【図7】本発明の第二実施例を示す、図4と同様の図。
【図8】同第三実施例を示す、図5と同様の図。
【図9】同第四実施例を示す、図5と同様の図。
【図10】同第五実施例を示す、図4と同様の図。
【図11】同第六実施例を示す、図4と同様の図。
【図12】同第七実施例を示す正面図。
【図13】図12のC−C断面図。
【図14】弾性連結駒の弾性変形状態を示す正面図。
【図15】遊星歯車を太陽歯車及びリング歯車と噛合さ
せた状態で示す部分正面図。
【図16】本発明の第八実施例を示す略正面図。
【図17】図16のD部拡大図。
【図18】図17のE−E断面図。
【図19】透孔及び幅狭部の形状を示す図で、(A)は
図18のF矢視図、(B)は同G矢視図。
【図20】本発明の第九実施例を示す、図19と同様の
図。
【図21】本発明の第十実施例を示す、図19と同様の
図。
【図22】本発明の第十一実施例を示す略正面図。
【図23】本発明の第十二実施例を示しており、(A)
は図22のH部拡大図に相当する図、(B)はこのH部
を裏面側から見た図。
【図24】本発明の第十三実施例を示す部分断面図。
【図25】(A)は図24の左方から、(B)は同じく
右方見た図。
【図26】本発明の第十四実施例を示す部分断面図。
【図27】(A)は図26の左方から、(B)は同じく
右方見た図。
【図28】本発明の第十五実施例を示す部分断面図。
【図29】同第十六実施例を示す部分断面図。
【図30】従来構造の第1例を示す部分断面図。
【図31】同じく要部拡大断面図。
【図32】図31のI−I断面図。
【図33】従来構造の第2例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 太陽歯車 1a 歯 2 リング歯車 2a 歯 3、3A、3B 遊星歯車 3a 歯 4、4a、4b 支持軸 5、5a、5b、5c 支持板 6 円筒部 7 回転軸 8、8a、8b、8c 係止板 9 円孔 10 内輪軌道 11 外輪軌道 12 ころ 13 通油孔 14 内レース 15 環状隙間 16 油膜層 17 第一の支持板素子 18 第二の支持板素子 19 雌スプライン溝 20 円輪部 21 円孔 22 円筒部 23 第一の係止板素子 24 第二の係止板素子 25 円孔 26 円筒部 27 第一の遊星歯車キャリア 28 第二の遊星歯車キャリア 29 連結ピン 30a、30b、31a、31b 円孔 32 透孔 33 幅狭部 34 弾性材 35 弾性連結駒 36 第一の連結ピン 37 第二の連結ピン 38 通孔 39 係止孔 40 弾性変形部 41、42、42a 円孔 43 透孔 44a、44b 幅狭部 45a、45b 切り欠き 46a、46b 幅狭部 47 小径部 48a、48b 弾性材 49a、49b 平坦面 50 スリーブ 51 弾性材 52、53 弾性筒 54 スリーブ 55 棒ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに一致する回転中心を持ち、且つ互
    いに平行に配置された支持板及び係止板と、それぞれが
    上記回転中心と平行に、且つこの回転中心を中心とする
    同一円弧上に配置されて、それぞれの両端部を上記支持
    板及び係止板に支持した複数本の支持軸と、各支持軸の
    中間部周囲に回転自在に支持された複数の遊星歯車とを
    備えた遊星歯車用回転支持装置に於いて、 上記支持板は、互いに円周方向に亙って変位自在に組み
    合わされた第一の支持板素子と第二の支持板素子とから
    成り、 上記係止板は、互いに円周方向に亙って変位自在に組み
    合わされた第一の係止板素子と第二の係止板素子とから
    成り、 上記複数の支持軸のうちの一部の支持軸の両端部は、上
    記第一の支持板素子と上記第一の係止板素子とに支持さ
    れて、上記複数の遊星歯車のうちの一部の遊星歯車を自
    転及び公転自在に支持する第一の遊星歯車キャリアを構
    成しており、 上記複数の支持軸のうちの残りの支持軸の両端部は、上
    記第二の支持板素子と上記第二の係止板素子とに支持さ
    れて、上記複数の遊星歯車のうちの残りの遊星歯車を自
    転及び公転自在に支持する第二の遊星歯車キャリアを構
    成しており、 上記第一の遊星歯車キャリアと上記第二の遊星歯車キャ
    リアとの間には、これら両遊星歯車キャリア同士が円周
    方向に亙り相対変位する事に対する抵抗となる弾性変位
    部が設けられている事を特徴とする遊星歯車用回転支持
    装置。
  2. 【請求項2】 互いに一致する回転中心を持ち、且つ互
    いに平行に配置された支持板及び係止板と、それぞれが
    上記回転中心と平行に、且つこの回転中心を中心とする
    同一円弧上に配置されて、それぞれの両端部を上記支持
    板及び係止板に支持した複数本の支持軸と、各支持軸の
    中間部周囲に回転自在に支持された複数の遊星歯車とを
    備えた遊星歯車用回転支持装置に於いて、 上記複数の支持軸のうちの一部の支持軸の両端部は、上
    記支持板及び係止板に変位不能に支持されており、 上記複数の支持軸のうちの残りの支持軸の両端部は、上
    記支持板及び係止板に、円周方向に亙る弾性変位自在に
    支持されている事を特徴とする遊星歯車用回転支持装
    置。
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