JP4924190B2 - スクーター型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、水冷エンジンが備えられたユニットスイング式のパワーユニットを持つスクーター型車両に係り、詳しくはエンジンと、エンジンの冷却水を循環させるウォーターポンプと、冷却水を熱交換させるラジエーターとの間を結ぶ複数の冷却水管路のレイアウトを改善したスクーター型車両に関する。
一般的なスクーター型車両は、前輪を操舵するハンドルバーとライダーが着座する着座シートとの間にライダーの足を載せるための低床式のフットボードが設置されている。また、着座シートの下方には物品収納室が設けられ、さらにその下方にエンジンと動力伝達装置とが一体化されたパワーユニットが配置されている。物品収納室の容量を大きく確保するためにエンジンのシリンダーはクランクケースの前面に略水平に近く前傾設置されてエンジンの全高が低められる。動力伝達装置は、その前端部がクランクケースの一側面に連設されて後方に延び、その後部に後輪が軸支される。
エンジンが水冷式である場合には、そのクランクケースにウォーターポンプが設けられる一方、車体フレームの前頭部等にラジエーターが設置され、ラジエーターとウォーターポンプとの間がインレット管路で接続され、ウォーターポンプとエンジンのシリンダーとの間がジョイント管路で接続され、シリンダーとラジエーターとの間がアウトレット管路で接続される。そして、ラジエーターとウォーターポンプとシリンダーとの間で冷却水を循環させてシリンダーの熱交換が行われる。
一般に、ウォーターポンプは、特許文献1または2に記載されているようにクランクケースの一側面に設置される。また、シリンダーから延びる排気管もクランクケースの側方を通って後方に延びて後輪の側方に配置された排気マフラーに繋がる。排気マフラーと排気管は後輪を挟んで動力伝達装置の反対側に配置されるのが一般的である。
特開平9−13985号公報 特開2001−10354号公報
ウォーターポンプをクランクケースの一側面に設置する場合、動力伝達装置が連設されている側に設置するのはスペース的に困難であるばかりか、動力伝達装置の内部にある乾式のVベルト室に対する液密性を確保するためにウォーターポンプからシリンダーへの水路をクランクケース内部に形成する内部配管と呼ばれる構造を取らざるを得ない。これにより、エンジン(クランクケース)の大型化と重量増大を招き、さらに構造の複雑化による製造コストの上昇を余儀無くされる。
一方、ウォーターポンプをクランクケースの動力伝達装置が連設されているのと反対側(排気管が設置されている側)に設置すると、ウォーターポンプが排気管と干渉したり、排気管から発される高熱がウォーターポンプに及んで熱害を与える虞がある。ウォーターポンプにはラジエーターで冷却された冷却水が循環するため、ウォーターポンプが熱せられるのは冷却効率の低下に繋がる。
また、エンジンのクランクケース周辺にはパワーユニット全体を車体フレームに対して揺動可能に連結するための揺動軸および揺動ブラケット、揺動アーム等が配置されており、物品収納室の底部が低い位置まで下げられていることと相俟って、ウォーターポンプや冷却水管路類の配設が非常に困難になっている。
本発明に係るスクーター型車両は上記問題を解決するために発明されたものであり、その目的は、動力伝達装置や排気系に干渉せずにスペース効率良くウォーターポンプを設置し、排気系の熱がウォーターポンプや各配管類に及ばないようにして冷却効率を向上させるとともに、パワーユニット可動部と冷却系管路部材との干渉を防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るスクーター型車両は、水冷式エンジンのクランクケース一側に動力伝達装置が一体化されて上記動力伝達装置の後部に後輪が軸支され、上記クランクケースの前面にシリンダーが略水平に近く前傾して設けられ、上記シリンダーの下方かつ上記クランクケースの前方に配置された揺動軸を中心に上下に回動するユニットスイング式のパワーユニットを備え、上記エンジンの冷却水を冷却する冷却装置は、冷却水を熱交換させるラジエーターと、クランクケースの一側面に設けられて冷却水を循環させるウォーターポンプと、上記ラジエーターから上記ウォーターポンプに冷却水を流すインレット管路と、ウォーターポンプからシリンダーに冷却水を流すジョイント管路と、シリンダーからラジエーターに冷却水を流すアウトレット管路とを備えたスクーター型車両において、上記動力伝達装置に対して車幅方向反対側となるシリンダーの一側方に排気管を配設し、この排気管配設側のクランクケース下部側面かつ排気管よりも下方に上記ウォーターポンプを設置するとともに、上記ラジエーターを車体前部に配置し、上記インレット管路と上記アウトレット管路をライダーが足を載せるフットボードの下方空間内にてそれぞれ車幅方向一側と他側とに偏倚させて略平行かつ車体前後方向に沿わせて配管したことを特徴とする。
また、本発明に係るスクーター型車両は、上記シリンダーの排気ポートを上記動力伝達装置に対して車幅方向反対側となるシリンダーの一側方に指向させて開口させ、この排気ポートに上記排気管を接続し、排気管を排気ポートから車体後方に向かって略水平方向に湾曲させたことを特徴とする。
さらに、本発明に係るスクーター型車両は、上記ジョイント管路を上記シリンダーの下方かつシリンダー下面と上記揺動軸との間を通して車幅方向に配管したことを特徴とする。
そして、本発明に係るスクーター型車両は、上記ウォーターポンプが設けられた側からの側面視で上から上記排気管、上記ジョイント管路、上記インレット管路の順に配置したことを特徴とする。
また、本発明に係るスクーター型車両は、上記排気管の、シリンダーの一側方に位置する略水平区間の上面に排気ガスセンサーを取り付け、この排気ガスセンサーの軸線を上記シリンダーの側面に沿わせたことを特徴とする。
さらに、本発明に係るスクーター型車両は、上記インレット管路を前方下がりに傾斜させて配設したことを特徴とする。
そして、本発明に係るスクーター型車両は、上記ラジエーターを上記車体フレームのヘッドパイプ前方かつ上記ヘッドパイプと略同等の高さに配置する一方、上記インレット管路および上記アウトレット管路は、上記フットボード前端付近から上記ラジエーターまでの区間を車体フレームの前部構成部材に沿って略鉛直方向に配設し、上記インレット管路および上記アウトレット管路を、車体フレームの車幅方向両側に振り分けて配設したことを特徴とする。
本発明に係るスクーター型車両によれば、動力伝達装置に対して車幅方向反対側となるシリンダーの一側方に排気管を配設し、この排気管配設側のクランクケース下部側面かつ排気管よりも下方にウォーターポンプを設置したことにより、動力伝達装置や排気系に干渉せずにスペース効率良くウォーターポンプを設置し、排気系の熱がウォーターポンプや各配管類に及ばないようにして冷却効率を向上させることができる。
また、ラジエーターを車体前部に配置し、インレット管路とアウトレット管路をライダーが足を載せるフットボードの下方空間内にてそれぞれ車幅方向一側と他側とに偏倚させて略平行かつ車体前後方向に沿わせて配管したことにより、冷却系部品をスペース効率良く配置するとともに、パワーユニット可動部と冷却系管路部材との干渉を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るスクーター型車両の車体フレームおよびパワーユニット等の基本骨格を示す右側面図であり、図2は同じく左側面図である。また、図3と図4は、それぞれ本発明の要部を示す右側面図と左側面図であり、図5は図4のV矢視による平面図である。
このスクーター型車両1の車体フレーム2は、前頭部のヘッドパイプ3から1本のフロントパイプ4が急角度で後下方に延び、このフロントパイプ4の下端付近から左右一対のダウンパイプ5が下方に延びてから後方に湾曲して車幅方向に延びるセンターパイプ6に繋がり、センターパイプ6から左右一対のリヤパイプ7が後斜め上方に延びた基本構成である。センターパイプ6とリヤパイプ7の接合部には補強部材ともなるエンジンブラケット8が設けられている。
ヘッドパイプ3には略図で示すように前輪11を支持するフロントフォーク12がハンドルバー(非図示)と共に軸支され、エンジンブラケット8には後述する揺動ブラケット32を介してパワーユニット14が連結されている。また、リヤパイプ7の上方には上方に開口する有底ボックス状の物品収納室16と燃料タンク17とが前後に設置され、これらの上方を覆う形で着座シート18が載置されている。物品収納室16へのアクセスおよび燃料タンク17への給油は着座シート18を上方に開放して行われる。
車体フレーム2のダウンパイプ5の水平部分上にはフットボードメンバー21が設置され、この上にライダーが足を載せるフットボード(非図示)が載置される。また、車体フレーム2全体が図示しない合成樹脂製のフレームカバーで覆われ、スクーター型車両1の外観が整えられるとともに内部機器類の保護が図られる。
パワーユニット14は、水冷式のエンジン24と動力伝達装置25とが一体化されたものである。エンジン24は、そのクランクケース26の前面にシリンダー27を略水平に近く前傾して設けることにより全高が低められて物品収納室16の容量確保に貢献している。そして、クランクケース26の一側、例えば左側面に動力伝達装置25(ベルトケース)の前部が一体化されており、この動力伝達装置25が後方に延びてその後部右側面に後輪30が軸支されている。なお、クランクケース26の右側面には発電装置を覆うマグネトカバー28が被装され、シリンダー27の基部上面にはカムチェーンテンショナー29が設けられている。
クランクケース26の前面かつシリンダー27の下方には左右一対の揺動アーム31が設けられる一方、車体フレーム2のエンジンブラケット8には後方に延びる左右一対の揺動ブラケット32が設けられ、この揺動ブラケット32の後端に架設された揺動軸33に揺動アーム31の先端が回動自在に軸支されている。このため、揺動軸33を中心にパワーユニット14全体が後輪30とともに上下に回動し、後輪30のサスペンションアームの役割を果たす。なお、動力伝達装置25の後部と車体フレーム2(リヤパイプ7)の後部との間にリヤクッションユニット34が連結されてパワーユニット14の上下揺動を緩衝し復元する。
シリンダー27の上部にはスロットルボディー35が設置され、このスロットルボディー35とシリンダー27の吸気ポート36との間が湾曲したインレットマニフォールド37で接続される。吸気ポート36はシリンダー27の動力伝達装置25側、即ちここでは左側の側面の上部に開口している。そして、インレットマニフォールド37の湾曲部に燃料インジェクター38が設置され、その燃料噴射方向が吸気ポート36の内部に指向している。さらに、燃料インジェクター38には燃料デリバリー管39の一端が接続され、その他端が燃料タンクに17に接続されている。
また、動力伝達装置25の上部にはエアクリーナー40が載置され、その前部から延びる吸気管41がスロットルボディー35に接続される。エアクリーナー40は動力伝達装置25と一体に上下揺動する。なお、シリンダー27の頂部から延出するブリーザーホース42の他端がエアクリーナー40に接続されている。
一方、シリンダー27の排気ポート43は動力伝達装置25に対して車幅方向反対側、即ちここでは右側の側面に指向して開口しており、この排気ポート43に接続される排気管44は排気ポート43から一旦右方に短く延びて直ぐ車体後方に向かって湾曲し、そのままシリンダー27の右側方を後方に向かって略水平に延びて後輪30の右側方に設けられた排気マフラー45に繋がる。なお、排気管44の中間部に設けられた連結部46の連結を解除することにより排気管44の後半部と排気マフラー45とを車体から取り外すことができるため、後述するウォーターポンプ52周りの整備性が良い。
ところで、排気管44の最上流部付近、即ちシリンダー27の右方に位置する略水平区間の上面に排気ガスセンサー48(O2センサー等)が取り付けられている。この排気ガスセンサー48は、その軸線48aがシリンダー27の側面に沿うように排気管44の上面に略直立するように取り付けられている。
エンジン24の冷却水を冷却する冷却装置50は、冷却水を熱交換させるラジエーター51と、冷却水を循環させるウォーターポンプ52と、ラジエーター51からウォーターポンプ52に冷却水を流すインレット管路53と、ウォーターポンプ52からシリンダー27に冷却水を流すジョイント管路54と、シリンダー27からラジエーター51に冷却水を流すアウトレット管路55とを備えて構成されている。
ラジエーター51は、車体前部においてヘッドパイプ3の前方かつヘッドパイプ3と略同等の高さに配置されており、ウォーターポンプ52は動力伝達装置25に対して車幅方向反対側となるクランクケース26の下部側面、即ち排気管44が配設されている側である右側面に取り付けられ、排気管44よりも下方に設置されている。
なお、ウォーターポンプ52はクランクケース26の右側面に被装されたマグネトカバー28の下方に取り付けられており、図5に示すようにウォーターポンプ52の右側面がマグネトカバー28の右側面よりも車幅方向内側に位置している。これにより、スクーター型車両1の右方向への旋回時のバンク角を大きく確保できる。
インレット管路53とアウトレット管路55は、フットボード(フットボードメンバー21)の下方空間内にてそれぞれ車幅方向一側と他側とに偏倚して略平行かつ車体前後方向に沿わせて配管されており、例えばインレット管路53が進行方向右側に、アウトレット管路55が進行方向左側に配設されている。そして、これらインレット管路53とアウトレット管路55のフットボード前端付近からラジエーター51までの区間が、車体フレーム2の前部構成部材であるフロントパイプ4に沿って略鉛直方向に配設され、それぞれフロントパイプ4の車幅方向両側に振り分けて配設されている。また、フットボードの下方空間内においてインレット管路53とアウトレット管路55は前方下がりに傾斜するように配設されている。
図3に示すように、インレット管路53は、ラジエーター51の後面右側に設けられた出口側ユニオン57に繋がるゴムホース状のインレットホース58と、その後端に繋がる金属パイプ状のインレットパイプ59と、さらにその後端に繋がるインレットホース60とから構成され、インレットホース60の後端がウォーターポンプ52の側面中央部に設けられた冷却水吸入部61に接続されている。車体フレーム2のフロントパイプ4に沿うとともにフットボードの下方空間内に配設されるのは主にインレットパイプ59の部分である。
一方、図4に示すように、アウトレット管路55は、ラジエーター51の後面左側に設けられた入口側ユニオン63に繋がるゴムホース状のアウトレットホース64と、その下端に繋がる金属パイプ状のアウトレットパイプ65と、さらにその後端に繋がるアウトレットホース66とから構成され、アウトレットホース66の後端がシリンダー27の上面に設けられた冷却水排出部67(図3、図5参照)に接続されている。冷却水排出部67にはサーモスタットバルブ(非図示)が内蔵されており、シリンダー27内部の冷却水温度に応じて冷却水の流量を制御する。なお、車体フレーム2のフロントパイプ4に沿うとともにフットボードの下方空間内に配設されるのはアウトレットホース64とアウトレットパイプ65の部分である。
他方、ジョイント管路54は、例えばゴムホース状の管路であり、その一端がウォーターポンプ52の冷却水吐出部69(図3参照)に接続され、他端がシリンダー27の下面基部付近に設けられた冷却水導入口70(図4参照)に接続されている。冷却水導入口70はシリンダー27の内部に形成されたウォータージャケットに繋がっている。
図3に示すように、ジョイント管路54はシリンダー27の下方かつシリンダー27下面と揺動軸33との間を通って車幅方向に延びるように配管されている。そして、この図3のようにウォーターポンプ52が設けられた右側からの側面視で、上から排気管44、ジョイント管路54、インレット管路53(インレットホース60)の順に配設されている。
パワーユニット14のエンジン24が始動すると、ウォーターポンプ52が作動して冷却水がウォーターポンプ52(冷却水吐出部69)→ジョイント管路54→冷却水導入口70→シリンダー27(ウォータージャケット)→冷却水排出部67→アウトレット管路55(64,65,66)→ラジエーター51→インレット管路53(58,59,60)→ウォーターポンプ52(冷却水吸入部61)の順に循環し、これによりシリンダー27の熱が冷却され、この熱がラジエーター51により熱交換される。
前述の通り、このスクーター型車両1では、パワーユニット14の動力伝達装置25に対して車幅方向反対側となるシリンダー27の一側方に排気管44を配設し、かつこの排気管44が接続される排気ポート43を動力伝達装置25に対して車幅方向反対側となるシリンダー27の一側方に指向させて開口させ、排気管44を排気ポート43から車体後方に向かって略水平方向に湾曲させている。そして、排気管44を配設した側のクランクケース26の下部側面かつ排気管44よりも下方にウォーターポンプ52を設置し、側面視で上から排気管44、ジョイント管路54、インレット管路53の順に配置している。
これらのため、動力伝達装置25や排気管44に干渉せずにスペース効率良くウォーターポンプ52を設置することができる。しかも、排気管44から発散される熱は上方に対流するため、排気管44よりも下方に位置するウォーターポンプ52とジョイント管路54とインレット管路53(インレットホース60)に排気管44からの熱害が及ぶことを効果的に防止し、冷却装置50の冷却効率を向上させることができる。なお、排気管44をウォーターポンプ52よりも上方に配設することにより、スクーター型車両1が旋回走行する際における車体のバンク角を充分に確保することができる。
また、ウォーターポンプ52からシリンダー27に冷却水を送るジョイント管路54を外部配管として設けたので、このジョイント管路54をクランクケース26の内部に形成する場合に比べて液密性と整備性を良好に確保することができ、しかもエンジン24(クランクケース26)のコンパクト化と軽量化を図り、同時に製造コストを下げることができる。
ジョイント管路54はシリンダー27の下方かつシリンダー27下面と揺動軸33との間を通して車幅方向に配管されているため、スペース効率良く配設できるとともに、ジョイント管路54が揺動アーム31、揺動ブラケット32、揺動軸33といったパワーユニット14の可動部との干渉を防止することができる。特に、シリンダー27下面後部に形成された冷却水導入口70にジョイント管路54を接続したので、排気ポート43および排気管44から離間した位置にジョイント管路54を配置でき、シリンダー27と揺動アーム31との挟み角を狭くすることができるため、シリンダー27を略水平に近く傾斜させることができると共に揺動軸33を高い位置に設定できて最低地上高を高くすることができる。
また、このスクーター型車両1では、ラジエーター51を車体フレーム2のヘッドパイプ3前方かつヘッドパイプ3と略同等の高さに配置し、インレット管路53とアウトレット管路55を各々ライダーが足を載せるフットボードの下方空間内にてそれぞれ車幅方向一側と他側とに偏倚させて略平行かつ車体前後方向に沿わせて配管したため、インレット管路53とアウトレット管路55の短縮化と取り回しの簡略化を図ることができる。それにより、インレット管路53(58,59,60)やアウトレット管路55(64,65,66)をエンジン付近で車幅方向に横断するように配設しなくてもよくなるため、この付近の配管レイアウトを簡素にしてジョイント管路54が他部材(揺動アーム31、排気ポート43、排気管44等)に干渉することを効果的に回避することができる。また、フットボードの下方空間内でインレット管路53やアウトレット管路55を車幅方向一側から他側へ取り回さなくてよくなるので、フットボード下面とダウンパイプ5とを近接させることができ、足通し空間(フットボード上方であって、後述する非図示のレッグシールドと物品収納室16を覆う非図示の車体カバーとの間の空間)を大きく確保することができる。
しかも、インレット管路53をフットボードの下方空間内において前方下がりに傾斜するように配設したため、インレット管路53内にエアが滞留することを防止してウォーターポンプ52のポンプ損失を低減させることができる。
また、インレット管路53およびアウトレット管路55のフットボード前端付近からラジエーター51までの区間を、車体フレーム2の前部を構成するフロントパイプ4に沿って略鉛直方向に配設し、それぞれフロントパイプ4の車幅方向両側に振り分けて配設したため、フロントパイプ4をカバーするように形成されてライダーの膝の前方を覆うレッグシールド(非図示)の車幅方向外側への張り出しを防止し、同時にインレット管路53とアウトレット管路55を保護することができる。
一方、このスクーター型車両1では、シリンダー27の右方に位置する排気管44の略水平区間の上面に排気ガスセンサー48を取り付けており、この排気ガスセンサー48の軸線48aをシリンダー27の側面(右側面)に沿わせたため、排気ガスセンサー48が冷却水の管路(インレットホース60、ジョイント管路54等)に干渉することを防止することができる。また、排気管44内において排気ガスセンサー48のガス検知部が排気管44の底面(下辺)よりも上方に位置するので、ガス検知部が排気ガスに含まれる水滴に接触することを回避して検出精度を向上させることができる。
さらに、シリンダー27の下方にてジョイント管路54を車幅方向に配設するので、シリンダー27上方に配設されるカムチェーンテンショナー29やブリーザーホース42との干渉を回避することができる。なお、カムチェーン(非図示)は、吸気系部品(エアクリーナー40、吸気管41、スロットルボディー35、燃料インジェクター38、燃料デリバリー管39、インレットマニフォールド37、吸気ポート36等)が配設されるのと反対側のシリンダー27右側に配置されるので、吸気系部品を低い位置に配設することができ、物品収納室16の容量を確保できる。
さらにまた、排気管44を前後分割可能式とし、その連結部46より後方に位置してウォーターポンプ52を配設したので、排気管44の後半部と排気マフラー45とを取り外すことでインレットホース60やジョイント管路54の整備性が向上する。
本発明に係るスクーター型車両の車体フレームおよびパワーユニット等の基本骨格を示す右側面図。 同じく左側面図。 本発明の要部を示す右側面図。 本発明の要部を示す左側面図。 図4のV矢視による平面図で、本発明の一実施形態を示す図。
符号の説明
1 スクーター型車両
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 車体フレームの前部構成部材であるフロントパイプ
14 パワーユニット
24 エンジン
25 動力伝達装置
26 クランクケース
27 シリンダー
30 後輪
33 揺動軸
43 排気ポート
44 排気管
45 排気マフラー
48 排気ガスセンサー
48a 排気ガスセンサーの軸線
50 冷却装置
51 ラジエーター
52 ウォーターポンプ
53 インレット管路
54 ジョイント管路
55 アウトレット管路

Claims (7)

  1. 水冷式エンジンのクランクケース一側に動力伝達装置が一体化されて上記動力伝達装置の後部に後輪が軸支され、上記クランクケースの前面にシリンダーが略水平に近く前傾して設けられ、上記シリンダーの下方かつ上記クランクケースの前方に配置された揺動軸を中心に上下に回動するユニットスイング式のパワーユニットを備え、上記エンジンの冷却水を冷却する冷却装置は、冷却水を熱交換させるラジエーターと、クランクケースの一側面に設けられて冷却水を循環させるウォーターポンプと、上記ラジエーターから上記ウォーターポンプに冷却水を流すインレット管路と、ウォーターポンプからシリンダーに冷却水を流すジョイント管路と、シリンダーからラジエーターに冷却水を流すアウトレット管路とを備えたスクーター型車両において、上記動力伝達装置に対して車幅方向反対側となるシリンダーの一側方に排気管を配設し、この排気管配設側のクランクケース下部側面かつ排気管よりも下方に上記ウォーターポンプを設置するとともに、上記ラジエーターを車体前部に配置し、上記インレット管路と上記アウトレット管路をライダーが足を載せるフットボードの下方空間内にてそれぞれ車幅方向一側と他側とに偏倚させて略平行かつ車体前後方向に沿わせて配管したことを特徴とするスクーター型車両。
  2. 上記シリンダーの排気ポートを上記動力伝達装置に対して車幅方向反対側となるシリンダーの一側方に指向させて開口させ、この排気ポートに上記排気管を接続し、排気管を排気ポートから車体後方に向かって略水平方向に湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載のスクーター型車両。
  3. 上記ジョイント管路を上記シリンダーの下方かつシリンダー下面と上記揺動軸との間を通して車幅方向に配管したことを特徴とする請求項1または2に記載のスクーター型車両。
  4. 上記ウォーターポンプが設けられた側からの側面視で上から上記排気管、上記ジョイント管路、上記インレット管路の順に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクーター型車両。
  5. 上記排気管の、シリンダーの一側方に位置する略水平区間の上面に排気ガスセンサーを取り付け、この排気ガスセンサーの軸線を上記シリンダーの側面に沿わせたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスクーター型車両。
  6. 上記インレット管路を前方下がりに傾斜させて配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスクーター型車両。
  7. 上記ラジエーターを上記車体フレームのヘッドパイプ前方かつ上記ヘッドパイプと略同等の高さに配置する一方、上記インレット管路および上記アウトレット管路は、上記フットボード前端付近から上記ラジエーターまでの区間を車体フレームの前部構成部材に沿って略鉛直方向に配設し、上記インレット管路および上記アウトレット管路を、車体フレームの車幅方向両側に振り分けて配設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスクーター型車両。
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