JP4919856B2 - 移動ロボット - Google Patents
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Description
つまり、移動ロボットが移動しながら巡回警備する監視区域には、出入り口付近などの比較的重要度が高いエリアと、その他の比較的重要度が低いエリアとが混在している場合が多いが、特許文献1の遠隔監視システムでは、これら監視区域の何処で検出された異常に対しても一律にブザーを鳴動して監視員に確認を要求していたため、監視員は移動ロボットが重要性の低いエリアを移動中であるからといって休息をとることもできず、負担が生じる。
これにより、予め許容されたエリア(重要エリア外)については監視センタの監視員の手を煩わせることなく、自動的に復旧処理を実行して、監視員の負担を低減することが可能となる。また、自動復旧モードであっても、監視員の確認なく復旧することが好ましくない重要なエリアでの異常については、異常検知に伴い異常信号を通報するので、重要な異常の速報性を維持し、監視センタにおいて監視員が対応することができる。
これにより、自動的に復旧処理を実行した場合であっても、移動ロボットが異常状態を復旧できない場合には、かかる異常が監視センタに通報されるので、復旧困難な異常について監視員の判断により適切な対応をとることができる。
これにより、自動的に復旧処理を実行した場合であっても、移動ロボットが異常状態を復旧できない場合には、かかる異常が監視センタに通報されるので、復旧困難な異常について監視員の判断により適切な対応をとることができる。
設定情報は、自動復旧を禁止する自動復旧禁止異常が設定された情報、自動復旧を許容する自動復旧許容異常が設定された情報、自動復旧を禁止する自動復旧禁止異常と自動復旧を許容する自動復旧許容異常とが設定された情報の何れであってもよい。
即ち、予め許容されたエリア(重要エリア外)で検知された予め許容された異常種別については監視センタの監視員の手を煩わせることなく自動的に復旧処理を実行して監視員の負担を低減することが可能となる。
他方、自動復旧モード中に予め許容されたエリア(重要エリア外)で検知された異常であっても、監視員の確認なく復旧することが好ましくない重要な異常種別については、異常検知に伴い異常信号を通報するので、重要な異常の速報性を維持し、監視センタにおいて監視員が適切に対応することができる。
また、異常を検知した場所に応じて、監視員の確認なく解除することが好ましくない重要なエリアでの異常については、異常検知に伴い異常信号を通報するので重要な異常の速報性を維持して監視員が適切に対応することができる。
また、移動ロボットが異常を復旧できない場合には、かかる異常を監視センタに通報するので、復旧困難な異常については監視員の判断により適切な対応をとることができる。
図1は本発明に係る移動ロボットを用いた遠隔監視システムを示す概略図である。遠隔監視システムは、監視区域3を移動する移動ロボット1と、監視センタ2とを無線接続して構成される。
移動ロボット1は、建物4の外周となる監視区域3を警備するために使用され、監視区域3の路面上を移動しながら監視区域3内の異常の検出を行うものである。
次に、図2に基づき移動ロボット1の構成について説明する。図2は、移動ロボット1の構成を示すブロック図を示している。
移動ロボット1は、制御部11、検知部12、通信部13、移動手段14、自己位置検出部15、記憶部16を備えて構成される。
火災検知部124は、炎が発生した時に発生する紫外線を検出する紫外線センサにて構成され、センサの出力に基づき火災の発生を判定する。火災の発生を検出すると制御部11に異常検知信号を出力する。
また、異常処理手段112は、異常の発生を判定すると、移動ロボット1の現在位置と記憶部16に記憶された現在の動作モードとに基づいて、通信制御手段111への異常信号送信指示や、復旧処理手段113への復旧処理実行指示などの処理を行う。
モード設定手段115は、監視センタ2から自動復旧信号を受信すると動作モードを自動復旧モードに設定して自動復旧モードを記憶部16に記憶する。また、モード設定手段115は、監視センタ2から自動復旧終了信号を受信すると動作モードを通常モードに設定して通常モードを記憶部16に記憶する。
なお、モード設定手段115は、予め設定された所定のモード設定スケジュールに応じて動作モードを設定してもよい。
なお、自己位置検出部15は、GPSにより緯度経度情報からなる現在位置を算出するよう構成されてもよい。
また、移動ロボット1の自己位置検出部15が、GPSを用いて緯度経度情報からなる現在位置を算出するよう構成された場合には、重要エリア情報165には重要エリア3aを示す情報として緯度経度情報が記憶される。
次に、図3を参照して遠隔監視装置20の構成を説明する。図3は、遠隔監視装置20の構成を示すブロック図を示している。
遠隔監視装置20は、監視センタ2に設けられて移動ロボット1と無線接続される。監視センタ2では、監視員が移動ロボット1から伝送される情報により監視区域3を監視する。
遠隔監視装置20は、制御部21、表示部22、報知部23、操作部24、記憶部25、通信部26を備えて構成される。
報知部23は、ブザーなどで構成され、遠隔監視装置20が移動ロボット1から異常信号を受信したときなどに動作して監視員に注意喚起し、表示部22に表示される異常の確認を要求する。
通信制御手段211は、通信部26を制御して移動ロボット1と信号を送受信する。即ち、通信制御手段211は、移動ロボット1から受信する現在位置や画像情報、異常信号などを復号して制御部21に出力する。また、通信制御手段211は、操作部24から入力された移動ロボット1を遠隔制御するコマンドを符号化して通信部26より移動ロボット1に送信する。特に、本実施形態において、通信制御手段211は、移動ロボット1を異常状態から復旧するコマンドが入力された場合に手動復旧信号を移動ロボット1に送信し、また、操作部24から移動ロボット1の動作モードを自動復旧モードに設定するコマンドが入力された場合に自動復旧信号を移動ロボット1に送信し、更に、移動ロボット1の動作モードを通常モードに設定するコマンドが入力されると自動復旧終了信号を移動ロボット1に送信する。
また、図4(b)においてNo.03欄には、異常内容として撮像ユニット121の撮像部が遮蔽されたり画像が撮像できなくなるなどした「画像機器の異常」であることが記録され、No.05欄には、異常内容として撮像ユニット121の画像処理により移動物体が検出された「移動体検知」異常であることが記録されている。
なお、図4(b)に示す例では、発生日毎に履歴のテーブルが別れているが、一つのテーブルに複数日の異常履歴を記録する構成としてもよい。
次に、本実施形態の遠隔監視システムの動作について順に説明する。はじめに、移動ロボット1の動作の概要を説明する。
移動ロボット1は、巡回情報162に記憶した巡回開始の時刻になると、又は、監視センタ2から移動開始を示す制御信号を受信すると、移動制御手段114が移動手段14の駆動を開始してガイド5に沿って移動を開始する。そして、通信制御手段111により、撮像ユニット121が撮像する画像及び自己位置検出部15にて検出される現在位置の情報が逐次監視センタ2に送信される。移動の途中において、検知部12からの入力により異常処理手段112が異常と判定すると、異常状態であることが現状態163に記憶される。このとき、移動制御手段114は移動手段14の駆動を停止して移動を停止させる。そして、かかる異常状態が解除されると移動制御手段114は移動手段14を駆動して移動を再開させる。
移動ロボット1のモード設定手段115は、記憶部16の動作モード164を参照して現在の動作モードを確認する(ステップST11)。通常モードであれば、監視センタ2からの自動復旧信号を待ち受ける(ステップST12)。
図6は移動ロボット1の異常検知時の処理を示すフローチャートである。移動の途中において、制御部11に検知部12からの異常検知信号が入力すると図6の処理が開始される。
異常処理手段112は、検知部12からの入力により異常の存在を判定して、記憶部16の現状態163において該当する異常種別を「異常」として記憶し異常状態を記憶させる(ステップST21)。このとき、並行して実行される移動制御手段114の移動制御処理により、移動ロボット1は移動を停止している。
そして、異常処理手段112は、動作モード164を参照して現在の動作モードを判別する(ステップST22)。
監視センタ2では、異常信号を受信すると遠隔監視装置20の報知部23が動作して監視員に報知するとともに表示部22に移動ロボット1が検出した異常の情報が表示される。監視員は必要に応じて移動ロボットを遠隔制御するためのコマンド入力や警備員への急行指示などの対応をとる。そして、遠隔監視装置20は、監視員より異常状態を解除するコマンドが入力されると手動復旧信号を移動ロボット1に送信する。
重要エリア3a内で異常が検知された場合(ステップST27−Yes)、ステップST23へと処理を進めて、通信制御手段111より監視センタ2に異常信号を送信させる(ステップST23)
このように、移動ロボット1は、自動復旧モード中に検知された、重要エリア3a外の異常については、異常信号を監視センタ2に送信することなく、復旧処理を実行し、復旧が完了すると自動的に巡回を再開するのである。
このように、自動復旧処理によって異常状態を解除できなかった場合には、異常信号を通報して、監視員の判断で手動復旧信号の送信や警備員への急行指示など適切な対応を取ることが可能となる。
復旧処理手段113は、検知部12各部の現在の検知状態を確認して(ステップST41)、現状態163に異常状態として記憶されている異常が検知されるか否かを判別する(ステップST42)。
ここで、検知部12の検知状態の確認処理は、検知部のタイプによって処理が異なる。例えば、異常を検知している間継続して異常検知信号を出力するタイプの検知部であれば、信号を出力していないことを確認すると、異常を検知していないことが確認でき、異常を検知したときにワンショットで異常検知信号を出力するタイプの検知部であれば、検知部に問い合わせ信号を出力することで現在の検知状態を応答させて、異常を検知しているか否かを確認する。
このように、復旧処理手段113は、現状態163に記憶された異常が継続して検知されない場合には、異常状態から復旧させる。
復旧処理手段113は、自動復旧処理を実行すると、処理回数Nとして1を記憶する(ステップST51)。そして、復旧処理手段113は、上述したステップST41、ST42と同様に、検知部12各部の現在の検知状態を確認して(ステップST52)、現状態163に異常状態として記憶されている異常が検知されるか否かを判別する(ステップST53)。
このように、移動ロボット1は、自動復旧モード中に検知された、自動復旧禁止異常161以外の異常については、異常信号を監視センタ2に送信することなく、復旧処理を実行する。
処理回数Nが処理終了回数(7回)に達していなければ(ステップST57−No)、ステップST52に処理を戻して、再度復旧処理を繰り返す。即ち、再度検知状態を確認して(ステップST52)、現状態163に異常状態として記憶されている異常が検知されるか否かを判別する(ステップST53)。
ここで、処理終了回数は、復旧処理の繰り返し限度となる回数であり、図8に示される一連の自動復旧処理において異常が復旧できなかったことを判定する(異常を確定する)基準となる値である。即ち、復旧処理手段113は、ステップST57で処理回数Nが処理終了回数に達すると判定されると、ステップST58,ST59において、当該自動復旧処理における最後の復旧処理を実行することとなる。
即ち、重要性の高い異常種別を自動復旧禁止異常として予め設定し、この自動復旧禁止異常に分類された異常については、重要エリア3a以外で検知された場合であっても自動復旧処理を実行することなく、監視センタ2に異常信号を送信する。
そして、図6のフローチャートにおいてステップST27とST28の間に自動復旧禁止異常か否かを判断する処理を設け、ステップST27にて重要エリア3a外で異常が検知された場合(ステップST27−No)で尚且つ検知された異常が自動復旧禁止異常でない場合に、自動復旧制御処理を実行する(ステップST28)よう制御する。
重要エリア3a外で異常が検知された場合(ステップST27−No)であっても、検知された異常が自動復旧禁止異常であれば、ステップST23へと処理を進めて通信制御手段111より監視センタ2に異常信号が送信される(ステップST23)。
これにより、重要エリア3a外であっても、緊急性の高い重要な異常を検知した場合には、速報性を維持して監視員が対応することができる。
これにより、繰り返し回数を制限する場合に比べて、検知部によって復旧処理に要する時間が異なる場合であっても、自動復旧処理において復旧できないことを判定するまでの時間を略一定とすることが可能となるというメリットがある。
2 監視センタ
3 監視区域
3a 重要エリア
4 建物
5 ガイド
6 基準位置
11 制御部
111 通信制御手段
112 異常処理手段
113 復旧処理手段
114 移動制御手段
115 モード設定手段
116 位置比較手段
12 検知部
13 通信部
14 移動手段
15 自己位置検出部
16 記憶部
161 現在位置情報
162 巡回情報
163 現状態
164 動作モード
165 重要エリア情報
20 遠隔監視装置
21 制御部
211 通信制御手段
22 表示部
23 報知部
24 操作部
25 記憶部
26 通信部
Claims (5)
- 監視区域の異常を検知する検知部を備えて特に重要度の高い重要エリアとそれ以外のエリアとが混在した前記監視区域を移動する移動ロボットであって、
前記監視区域の現状態と、予め設定された前記監視区域における前記重要エリアとを記憶する記憶部と、
前記検知部が異常を検知すると前記記憶部に異常状態を記憶させる異常処理手段と、
前記検知部が異常を検知すると監視センタに異常信号を送信する通信制御手段と、
前記監視区域における自己の現在位置を検出する位置検出部と、
前記検知部が異常を検知したときの前記現在位置が前記重要エリア外か否かを判定する位置比較手段と、
自動復旧モードを含む複数の動作モードを管理するモード設定手段と、
前記動作モードが前記自動復旧モードであるときに、前記重要エリア外の位置において異常が検知されると、当該異常信号の送信を禁止するとともに当該異常状態を解除するための復旧処理を実行する復旧処理手段と、を備え、
前記自動復旧モードでないときは、前記検知部が異常を検知すると前記監視センタに異常信号を送信してセンタからの指示を待ち受けし、前記自動復旧モードであるときは、前記重要エリア内に自己が位置するときに異常を検知すると前記監視センタに異常信号を送信してセンタからの指示を待ち受けし、前記重要エリア外に自己が位置するときに異常を検知すると前記復旧処理手段が復旧処理を実行しても前記異常状態が解除されない場合に前記監視センタに異常信号を送信することを特徴とした移動ロボット。
- 前記復旧処理手段が前記復旧処理を所定回数実行しても前記異常状態が解除されなければ、前記監視センタに異常信号を送信する請求項1に記載の移動ロボット。
- 前記復旧処理手段が前記復旧処理を実行してから所定時間以内に前記異常状態が解除されなければ、前記監視センタに異常信号を送信する請求項1に記載の移動ロボット。
- 更に、前記異常の検知により移動を停止させ、前記異常状態が解除されると移動を再開させる移動制御手段を備えた請求項1から3の何れかに記載の移動ロボット。
- 更に、前記自動復旧モードであるときに検知した異常の履歴を前記記憶部に記憶し、前記動作モードが前記自動復旧モードから他のモードに設定されたときに、前記自動復旧モード中に記憶した前記異常の履歴を前記監視センタに送信する請求項1から4の何れかに記載の移動ロボット。
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