JP4909393B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板等の基板にクリーム半田等のペーストを塗布するスクリーン印刷装置に関するものである。
従来から、ステージ上にセットした基板にマスクシート(以下、マスクという)を重装し、マスク上に供給したクリーム半田、導電ペースト等のペーストをスキージで拡張することにより、マスクに形成された開口部を介して基板上の所定位置にペーストを塗布(印刷)するようにしたスクリーン印刷装置が一般に知られている。
この種のスクリーン印刷装置としては、従来、傾き方向の異なる一対のスキージを昇降可能に備えたヘッドをもち、このヘッドをマスクに沿って往復移動させながら上記一対のスキージを交互に使ってペーストを拡張するものが主流であったが、この装置では、各スキージを別個に昇降させるために往時と復時の印刷荷重を均一に保つのが難しく、またマスクに対するスキージの接触角度の自由度が少ない等の課題があった。
そこで、近年では、例えば特許文献1に開示されるように、スキージをヘッドに対してその長手方向と平行な軸(支持軸)回りに揺動可能に支持したスクリーン印刷装置が提案されており、この装置によると、スキージを前記軸回りに駆動するだけでマスクに対する接触角度(スキージとマスクシート面とのなす角度)を任意に設定でき、また単一の機構でスキージを昇降駆動できるため往時と復時の印刷荷重を均一に保ち易くなる。
特開平10−323964号
ところが、単にスキージをヘッドに対してその長手方向と平行な軸(支持軸)回りに揺動可能に支持するだけでは、所望の調整を十全に行うことができない。
本発明は上記の事情に鑑みて改良されたスクリーン印刷装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るスクリーン印刷装置は、基板に重ねられたマスクシートに沿って相対的に往復移動するヘッドに、その往復移動する方向をX軸方向としてこのX軸方向に直交して前記マスクシートに沿うY軸方向に細長いスキージが、前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動することによりアタック角度を調整可能に支持されたスクリーン印刷装置において、前記ヘッドは、前記X軸方向に沿って前記マスクシートと相対的に往復移動する走行ユニットと、この走行ユニットに対して昇降可能に支持される昇降ユニットとから構成され、前記昇降ユニットは、この昇降ユニットに設けられた支持部に対し前記X軸方向に延びる支持軸回りに揺動自在に支持されたサブフレームを有し、このサブフレームに、前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動可能なスキージ組付部と、このスキージ組付部に組付けられた前記スキージと、前記スキージを印刷作業時のアタック角度に調整するためにスキージ組付部を前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動する駆動機構とが搭載され、前記X軸方向に延びる支持軸を前記Y軸方向に延びる支持軸より上方に離間して設置し、前記スキージは、前記ヘッドの移動方向において、前記Y軸方向に延びる支持軸よりも下流側で、印刷時に前記マスクシートに当接するように前記スキージ組付部に組み付けられているものである。
このスクリーン印刷装置によると、印刷に際してスキージがマスクシート上に当接する高さ位置にセットされるとき、前記サブフレームがX軸方向回りに揺動自在であることによりスキージがマスクシートに沿った状態に調整される。また、前記支持軸回りに回動可能なスキージ組付部と、このスキージ組付部に組付けられたスキージと、このスキージ組付部を回動する駆動機構とがサブフレームに搭載されることにより、マスクシートに対するスキージの傾き角度の調整が良好に行われる。
このスクリーン印刷装置において、前記支持部は、前記昇降ユニットに設けられたメインフレームに圧力センサを介して垂設されていることが好ましい。
この構成によると、印刷に際して昇降ユニットの下降によりスキージがマスクシート上に当接する高さ位置にセットされるとき、前記圧力センサによる検出値に基づいて昇降ユニットが駆動制御されることにより、マスクシートに圧接する圧力が調整される。
なお、前記駆動機構は、具体的には駆動源としてのサーボモータと伝動機構とを有し、
これらサーボモータ及び伝動機構が前記サブフレームに搭載されている。
以上説明したように本発明によれば、スクリーン印刷に際し、スキージがマスクシート上に当接する高さ位置にセットされるとき、スキージがマスクシートに沿った状態に調整され、マスクシートに対するスキージの傾き角度の調整が良好に行われる。
本発明に係るスクリーン印刷装置のヘッド部分を示す側面図である。 スクリーン印刷装置の昇降ユニットを示す斜視図である。 ユニット組付部材からスキージユニットを取り外した状態を示す昇降ユニットの斜視図である。 スキージユニットの構成を示す斜視図である。 スキージユニットにおける横漏れ防止板の取付け構造を示す分解斜視図である。 印刷作業時のスキージと横漏れ防止板との位置関係を示す模式図である((a)はアタック角度が70°の場合、(b)はアタック角度が60°の場合、(c)はアタック角度が40°の場合をそれぞれ示している)。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1および図2は、本発明に係るスクリーン印刷装置のヘッド部分の構成を示している。図1に示すように、スクリーン印刷装置は、基板(図示省略)に重ねられるマスクシートMに沿って相対的に往復移動する走行ユニット2と、この走行ユニット2に対して昇降可能に支持される昇降ユニット4とから構成されるヘッド1を有し、このヘッド1の作動により後述するスキージ31を所定の角度および圧力でマスクシートMに圧接させた状態で当該マスクシートM表面に沿って摺動させ、この摺動によりマスクシート上に供給されるクリーム半田、導電ペースト等のペーストを拡張するように構成されている。
走行ユニット2は、図外のレールに沿って一方向(図1では左右方向)に走行可能に設けられており、例えばモータを駆動源として回転駆動されるボールねじ軸に連結されることにより当該ボールねじ軸の正逆回転駆動に応じて前記レールに沿って往復移動するように構成されている。なお、以下の説明では、便宜上、走行ユニット2の走行方向をX軸方向、水平面上でこれと直交する方向をY軸方向と言うことにする(図1中に図示)。
昇降ユニット4は、走行ユニット2に搭載されるモータ又はエアシリンダを駆動源とする昇降駆動機構に連結されたロッド3の下端に取付けられており、前記モータ等の作動により走行ユニット2に対して昇降駆動されるようになっている。
昇降ユニット4には、マスクシートM上に供給されるペーストを拡張するための前記スキージ31が保持されている。スキージ31はスキージユニット30に一体に組込まれており、以下、この昇降ユニット4の具体的な構成ととともにこのスキージユニット30について詳細に説明する。
昇降ユニット4は、図1に示すようにロッド3に連結される例えばアルミ等からなるメインフレーム10を有している。このフレーム10の下面にはロードセル等の圧力センサ12を介装した支持部14が垂設されており、サブフレーム16がこの支持部14に対し、X軸方向回りに揺動自在に支持されている。詳しくは、X軸方向に延びる第1支持軸15が支持部14に突設され、この第1支持軸15にベアリング等を介してサブフレーム16が装着されることにより、当該フレーム16がこの第1支持軸15回りに揺動自在に支持されている。
サブフレーム16には、本発明に係るスキージ組付部に相当するユニット組付部材18が回動可能に支持されるとともに、このユニット組付部材18を駆動する駆動機構が搭載されている。
ユニット組付部材18は、図3に示すように、Y軸方向に細長い長方形の板状部材であって、その長手方向途中部分に立設された支持部18aを介してサブフレーム16に回動可能に支持されている。詳しくは、Y軸方向に延びる第2支持軸17がその軸回りに回転可能な状態で前記サブフレーム16に支持され、ユニット組付部材18がこの第2支持軸
17に支持部18aを介して装着されることにより、サブフレーム16に対してユニット組付部材18が揺動自在に支持されている。
ユニット組付部材18を支持する前記第2支持軸17は、サブフレーム16を貫通して反対側に突出しておりこの突出部分にはプーリ24が装着されている。そして、駆動源としてのサーボモータ22がサブフレーム16に固定され、このモータ22の出力軸に装着されるプーリ23と前記プーリ24とに亘って駆動ベルト26が装着され、さらにこのベルト26に対してその外周側からテンションプーリ28が圧接することにより駆動ベルト26が張設されている。つまり、これらサーボモータ22、プーリ23,24,28および駆動ベルト26等により上記駆動機構が構成されており、サーボモータ22の作動によりユニット組付部材18が第2支持軸17回りに正逆回転駆動されるようになっている。
ユニット組付部材18には、スキージユニット30が着脱自在に組付けられている。このスキージユニット30は、図3および図4に示すように、スキージ31とこれを保持するスキージホルダ32とから構成されている。
スキージホルダ32は、アルミニウム合金等の軽合金からなるY軸方向の細長い板状部材である。一方、スキージ31は、例えば硬質ウレタン、あるいはステンレスからなるY軸方向に細長い長方形の板状部材で、同図に示すように、スキージホルダ32に重ね合わされた状態で当該ホルダ32に保持されている。
スキージホルダ32のうちスキージ31が保持される面の反対側の面32aは、前記ユニット組付部材18に対する組付面(以下、組付面32aという)とされている。この組付面32aには、一対のねじ軸36がY軸方向に所定間隔を隔てて一体的に突設されるとともに、これらねじ軸36の先端に操作用ナット37が螺合装着されており、後述するようにこれらねじ軸36等によりスキージユニット30がユニット組付部材18に固定されるようになっている。
スキージホルダ32の長手方向両端部には、さらに横漏れ防止板34がそれぞれ設けられている。これら横漏れ防止板34は、印刷作業時にスキージ31の側方(Y軸方向外側方)にペーストが流動して漏れる(逃げる)のを防止するための部材である。
横漏れ防止板34は、図1及び図5に示すように、中心線L(図1に示す)を境に基端部から先端部(図5では上部から下部)に向って互いに接近する一対の摺接面34a(第1,第2摺接面)を有した略正台形の板状部材で、中心線L上であってその基端部を支点(回転中心)としてスキージホルダ32の末端に回動(揺動)可能に組付けられるとともに所定の中立位置に弾性的に保持されている。
詳しく説明すると、横漏れ防止板34には、図5に示すように、その基端部の中央に厚み方向に貫通する貫通孔34cが形成されるとともにこの貫通孔34cにカラー39が挿着されている。そして、横漏れ防止板34の外側からこの貫通孔34c(カラー39)に固定用ボルト40(支点軸)が挿入され、さらにこの固定用ボルト40がスキージホルダ32のねじ孔32bに螺合挿入されることにより、横漏れ防止板34が固定用ボルト40回りに回動自在な状態でスキージホルダ32の末端に組付けられている。
また、各横漏れ防止板34には、その外面側、つまりスキージホルダ32に対する組付面側とは反対側の面の一部が厚み方向に切り掛かれることにより、基端部(貫通孔34cの部分)から先端側に向って均等に広がる一対の当たり面34bが形成されている。そして、略逆V字状(図5で逆V字状)に延びる一対の板ばね片38aを備えた付勢用部材38がスキージホルダ32に固定され、この付勢用部材38の前記各板ばね片38aの先端が図1および図4に示すように固定用ボルト40の両側から横漏れ防止板34の各当たり面34bにそれぞれ当接している。すなわち、横漏れ防止板34に外力が作用しない状態では、各板ばね片38aの弾発力が横漏れ防止板34に均等に作用することにより、スキージ31と各摺接面34aとのなす角度α(以下、摺接面角度αという)が共に等しくなる位置(中立位置という)に横漏れ防止板34が保持され、他方、スキージホルダ32を拘束した状態で横漏れ防止板34のみに外力が作用すると、板ばね片38aの弾発力に抗して横漏れ防止板34が回動し、さらにこの外力を除去すると板ばね片38aの弾発力により横漏れ防止板34が反対回りに回動し、その結果上記の中立位置に横漏れ防止板34が復帰するように構成されている。
なお、当実施形態では、上記のように横漏れ防止板34が中立位置にある状態において上記摺接面角度αが70°となるようにスキージユニット30が構成されている。
上記のようなスキージユニット30は、ユニット組付部材18に重ね合わされ状態で、前記操作用ナット37によりこのユニット組付部材18に組付け固定されている。
詳しくは、ユニット組付部材18のY軸方向両端部位には、図3に示すようにスキージユニット30の前記ねじ軸36に対応する一対の切欠き20が形成されており、これら切欠き20に対して各ねじ軸36が側方から差込まれた状態でスキージユニット30が組付面32aを介してユニット組付部材18の下面(図3で下面)に重ね合わされ、さらにこの状態で前記操作用ナット37が締め付けられることによりスキージユニット30がユニット組付部材18の下面に引込み固定されている。要するに、操作用ナット37とスキージユニット30とによりユニット組付部材18を挟持することにより、ユニット組付部材18に対してスキージユニット30が固定されている。
なお、ユニット組付部材18の前記切欠き20の具体的な形状は、例えばねじ軸36を切欠き20の奥端部に突き当てた状態でちょうどスキージ31が位置決めされるように切欠き20の幅や奥行き(案内深さ)寸法等が設定されている。
次に、以上のようなスクリーン印刷装置の作用効果について説明する。
このスクリーン印刷装置では、作業開始に先立ち、スキージユニット30をヘッド1の前記ユニット組付部材18に組付ける準備作業が行われる。この組付けはオペレータの作業となるが、この場合、オペレータは、スキージユニット30の各ねじ軸36をユニット組付部材18の切欠き20に挿入しながらスキージユニット30をユニット組付部材18に重ね合わせ、その後、操作用ナット37を締め付けてスキージユニット30をユニット組付部材18に対して固定することにより簡単、かつ速やかにスキージユニット30をヘッド1に組付けることができる。なお、基板は、既にマスクシートMが重ね合わされた状態で所定の基準位置に位置決めされているものとする。
準備作業が完了すると、オペレータによる作業開始の指示入力操作に基づきヘッド1が作動し、これにより当該スクリーン印刷装置において印刷作業が開始される。
具体的には、まず、走行ユニット2の作動によりスキージ31が所定の作業開始位置の上方に配置されるとともにユニット組付部材18の作動によりスキージユニット30が回動変位し、例えば図1においてスキージ31が右方に移動する場合には、同図中に実線で示すようにスキージ31が進行方向に向って前屈み(鋭角)に傾いた状態にセットされる。このとき、スキージ31は印刷作業時のアタック角度βに設定される。なお、アタック角度βとは、マスクシートMに対するスキージ31の接触角度、つまりスキージ31をマスクシートMに接触させてペーストの拡張作業を行う際のマスクシートMに対するスキー
ジ31の傾き角度である(図6(a)参照)。
次いで、昇降ユニット4の作動(下降)によりマスクシートM上の接触ポイントにエッジ部分が当接する高さ位置にスキージ31がセットされる。このとき、圧力センサ12による検出値に基づいて昇降ユニット4が駆動制御されることにより予め設定された圧力でマスクシートMに対してスキージ31が圧接される。
なお、このようにスキージ31がマスクシートMに接触する高さ位置にセットされると、図6(a)に示すように横漏れ防止板34が一方側の摺接面34aを介してマスクシートMに当接した状態となるが、ここで、当実施形態では、横漏れ防止板34が上記の通り回動可能に形成されている結果、所定の角度内(当実施形態では40°〜70°の範囲内)であればアタック角度βがいずれの角度であってもマスクシートMに対して横漏れ防止板34が隙間無く適切に接触することとなる。具体的には、例えばアタック角度β=70
°の場合には、上記の通り横漏れ防止板34の摺接面角度αが「70°」であるため、スキージ31をマスクシートMに接触させると、横漏れ防止板34は図6(a)に示すように中立位置を保ったまま組付面32aを介してマスクシートMに接触することとなる。これに対してアタック角度β<摺接面角度αの場合、例えばアタック角度β=60°,40
°の場合には、スキージ31をマスクシートMに接触させると図6(b),(c)にそれぞれ示すように横漏れ防止板34が板ばね片38aの弾発力に抗して中立位置から回動変位し、この状態でマスクシートMに接触することとなる。なお、この場合には、板ばね片38aの撓みに応じた弾発力でマスクシートMに対して横漏れ防止板34がマスクシートMに圧接されることとなる。
こうしてスキージ31が所定の接触ポイントに圧接されると、図外の供給装置によりマスクシートM上にペーストが供給されるとともに、走行ユニット2の作動によりスキージ31がX軸方向に移動し、この移動(往動)により、マスクシートM上のペーストがスキージ31により拡張される。この際、横漏れ防止板34によりペーストの横漏れが防止されることにより、適切にペーストの拡張作業が進められる。
スキージ31が終端位置に到達すると、昇降ユニット4の上昇およびユニット組付部材18の反転駆動により、図1の二点鎖線に示すようにスキージ31の傾き方向が切換えられるとともにこれと一体に横漏れ防止板34の向きが切換えられる。そして、上記同様にスキージ31がマスクシートM上の接触ポイントに当接する高さ位置にセットされた後、X軸方向に移動し、この移動(復動)により、マスクシートM上のペーストがスキージ31により拡張される。この際、横漏れ防止板34が他方側の摺接面34a、すなわち往動時とは異なる側の摺接面34aを介してマスクシートMに圧接することにより、往動時と同様にペーストの横漏れが防止されることとなる。
以後、このようにスキージ31の向きを反転させながらマスクシートMに沿ってスキージ31が往復移動することによりペーストが拡張され、その結果、マスクシートMに形成された開口部を介して基板にペーストが塗布(印刷)されることとなる。
そして、この往復動作が所定回数繰り返されると印刷作業が完了し、スキージ31が所定のホームポジションにリセットされて当該スクリーン印刷装置による一連の印刷作業が終了する。
印刷作業終了後は、必要に応じてスキージユニット30が次の生産(次ロット)に対応するもの、つまり次生産に対応したスキージ31を保持するものに交換される。この作業は、上記同様にオペレータの作業となるが、この場合、オペレータは、スキージユニット30の前記固定用ボルト40を緩めてユニット組付部材18に対する固定状態を解除し
、その後、切欠き20に沿ってスキージユニット30をユニット組付部材18から引き離すことにより、簡単、かつ速やかにスキージユニット30をヘッド1から取外すことができる。
以上説明したように、このスクリーン印刷装置では、スキージ31の長手方向両外側に横漏れ防止板34が設けられ、これら横漏れ防止板34がスキージ31に対して相対的に変位可能、具体的にはユニット組付部材18に対して固定用ボルト40回りに揺動可能に構成されることにより、一定の角度(40°〜70°の角度)内であればアタック角度βがいずれの角度であってもマスクシートMに対して横漏れ防止板34が隙間無く適切に接触してペーストの横漏れが防止される。従って、スキージ31のマスクシートMに対するアタック角度β(接触角度)の自由度を保つ一方で、ペーストの横漏れによる無駄な消費や、マスクシートMの不要な部分へのペーストの付着を良好に防止することができる。
特に、この装置では、横漏れ防止板34が板ばね片38aにより前記中立位置を基準として弾性的に揺動可能に設けられており、アタック角度βが70°未満であれば、上述したように横漏れ防止板34が板ばね片38aの弾発力に抗して中立位置から回動変位し、その復元力(付勢用部材38の弾発力)で横漏れ防止板34がマスクシートMに圧接されるようになっているため、横漏れ防止板34をマスクシートMに対して確実に圧接させてペーストの横漏れを防止できるという利点がある。
さらに、この装置では、スキージホルダ32にスキージ31が保持され、この組立体(スキージユニット30)がユニット組付部材18に対して着脱可能に組付けられ、さらにスキージホルダ32に対して横漏れ防止板34が組付けられた構成となっているので、スキージ31や横漏れ防止板34の交換作業を簡単、かつ速やかに行うことできるという利点がある。すなわち、横漏れ防止板34の形状や間隔はスキージ31のサイズやアタック角度βに応じて変更する場合があるが、この構成よると、スキージ31と、そのスキージ31のサイズやアタック角度βに適した横漏れ防止板34を予めスキージホルダ32に組込んでおくことにより、スキージ31の交換時に横漏れ防止板34を同時に交換することができるため、ヘッド1に対してスキージ31と横漏れ防止板34を別個独立に着脱する構成に比べると、スキージ31や横漏れ防止板34の交換作業を簡単、かつ速やかに行うことできる。
特に、この装置では、上述したようにユニット組付部材18に切欠き20を設ける一方、スキージユニット30に操作用ナット37を螺着したねじ軸36を設け、ねじ軸36を切欠き20に差込みながらユニット組付部材18にスキージユニット30を重ね合わせた後、操作用ナット37を締め付けるだけでスキージユニット30をヘッド1に組付け固定でき、また、操作用ナット37を緩めてスキージユニット30をユニット組付部材18から引き離すだけで、ヘッド1からスキージユニット30を取外すことができるという着脱構造であるため、極めて簡単、かつ速やかにスキージユニット30(スキージ31および横漏れ防止板34)の交換作業を行うことができるという利点がある。
ところで、上述したスクリーン印刷装置は、本発明に係るスクリーン印刷装置の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、横漏れ防止板34を弾性的に揺動可能に支持する構成として、板ばね片38a(付勢用部材38)の弾発力を利用するように構成しているが、例えば固定用ボルト40にねじりコイルバネを挿着し、このコイルバネの弾発力を利用して横漏れ防止板34を弾性的に揺動可能に支持する構成としてもよい。要は、アタック角度β<摺接面角度αのときに弾発力が発生して横漏れ防止板34が摺接面34aに圧接する構成であればよい。
また、上記のように付勢用部材38を設けて横漏れ防止板34を弾性的に揺動可能に支持する構成以外に、例えば、前記中立位置を基準とする一定の範囲内で横漏れ防止板34がその自重で揺動し得るように構成し、スキージ31をマスクシートMに接触させたときに横漏れ防止板34の自重でマスクシートMに当接させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ヘッド1(ユニット組付部材18)に対して着脱可能なスキージホルダ32(スキージユニット30)に横漏れ防止板34が設けられた構成となっているが、例えば、横漏れ防止板34をユニット組付部材18に直接設けるようにしてもよい。但し、横漏れ防止板34の形状や間隔はスキージ31のサイズやアタック角度βに応じて変更する場合があるので、交換時の作業性を考慮すると、上記実施形態のように横漏れ防止板34をスキージホルダ32(スキージユニット30)に設けるのが望ましい。
なお、上記実施形態では、スキージ31のアタック角度βが70°〜40°であることを前提として横漏れ防止板34の前記摺接面角度αが70°に構成されているが、勿論、摺接面角度α等の細部の構成は、具体的なスキージ31のアタック角度βに応じて適宜変更可能であり、実施形態のものに限られるものではない。
また、この実施形態では、スキージ31の回動半径方向に対してスキージ31の作業面(つまりペーストを拡張させるための面)が直交するように構成されたスクリーン印刷装置の例であるが、勿論、従来技術の特許文献1に開示されるように、スキージの作業面が回動半径方向とほぼ平行となるようにスキージが設けられるスクリーン印刷装置についても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
1 ヘッド
2 走行ユニット
4 昇降ユニット
15 第1支持軸
16 サブフレーム
17 第2支持軸
18 ユニット組付部材
20 切欠き
22 サーボモータ
30 スキージユニット
31 スキージ
34 横漏れ防止板
36 ねじ軸
40 固定用ボルト

Claims (3)

  1. 基板に重ねられたマスクシートに沿って相対的に往復移動するヘッドに、その往復移動する方向をX軸方向としてこのX軸方向に直交して前記マスクシートに沿うY軸方向に細長いスキージが、前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動することによりアタック角度を調整可能に支持されたスクリーン印刷装置において、
    前記ヘッドは、前記X軸方向に沿って前記マスクシートと相対的に往復移動する走行ユニットと、この走行ユニットに対して昇降可能に支持される昇降ユニットとから構成され、
    前記昇降ユニットは、この昇降ユニットに設けられた支持部に対し前記X軸方向に延びる支持軸回りに揺動自在に支持されたサブフレームを有し、
    このサブフレームに、前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動可能なスキージ組付部と、このスキージ組付部に組付けられた前記スキージと、前記スキージを印刷作業時のアタック角度に調整するためにスキージ組付部を前記Y軸方向に延びる支持軸回りに回動する駆動機構とが搭載され、
    前記X軸方向に延びる支持軸を前記Y軸方向に延びる支持軸より上方に離間して設置し
    前記スキージは、前記ヘッドの移動方向において、前記Y軸方向に延びる支持軸よりも下流側で、印刷時に前記マスクシートに当接するように前記スキージ組付部に組み付けられている
    ことを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 請求項1に記載のスクリーン印刷装置において、
    前記支持部は、前記昇降ユニットに設けられたメインフレームに圧力センサを介して垂設されている
    ことを特徴とするスクリーン印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載のスクリーン印刷装置において、
    前記駆動機構は駆動源としてのサーボモータと伝動機構とを有し、これらサーボモータ及び伝動機構が前記サブフレームに搭載されている
    ことを特徴とするスクリーン印刷装置。
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