JP4901343B2 - 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着ローラ及び定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式を用いた定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上げ時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いる技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱層を有する定着スリーブ(金属スリーブ)、定着スリーブに内挿された定着補助ローラ(内部加圧部材)、定着スリーブに対向する磁束発生手段(誘導加熱源)、定着スリーブを介して定着補助ローラに圧接する加圧部材(外部加圧部材)、等で構成される。
そして、定着スリーブ(発熱層)は、磁束発生手段との対向位置で加熱される。加熱された定着スリーブは、加圧ローラとの当接位置(定着ニップ部である。)に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に交番磁界が形成されて、定着スリーブの発熱層に渦電流が生じる。発熱層に渦電流が生じると、発熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、定着スリーブ全体が加熱される。
ここで、定着補助ローラは、芯金上に弾性を有する断熱層(断熱弾性層)が形成されたものである。定着補助ローラの外周面に断熱弾性層を設けることによって、定着ニップ部におけるニップ量が確保されるとともに、定着スリーブの熱が定着補助ローラ側に伝わる熱損失が軽減される。
また、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、発熱層(定着スリーブ)が断熱層(定着補助ローラ)に対してプライマ等による接着により一体化された定着ローラを用いたものが開示されている。このような定着ローラも、弾性を有する断熱層を設けることで、定着ニップ部におけるニップ量が確保されるとともに、定着スリーブの熱が定着補助ローラ側に伝わる熱損失が軽減される。
これらの電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱層が電磁誘導によって直接的に加熱されるために、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着ローラの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
他方、特許文献3等には、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置であって、磁束発生手段のコア部(磁性体コア)のキューリー点を幅方向で調整する技術が開示されている。詳しくは、幅方向両端部におけるコア部のキューリー点が、幅方向中央部のキューリー点に比べて小さくなるように形成している。この技術は、小サイズの記録媒体を通紙した場合に定着ベルトの幅方向両端部に生じる昇温を抑止することを目的としたものである。
また、特許文献4、特許文献5等には、定着装置に設置される加圧ローラ(又は断熱ローラ)の断熱性を向上させるために、加圧ローラ(又は断熱ローラ)に設けた断熱層の表面を凹凸状に形成する技術が開示されている。
特開平10−74007号公報 特開2001−312168号公報 特開2000−162912号公報 特開2005−157303号公報 特開2004−301291号公報
上述した従来の定着装置は、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や、紙詰まり等により装置が突発的に駆動停止した場合に、定着ローラの一部又は全部が過昇温することがあった。
詳しくは、次の通りである。
一般的な画像形成装置は、幅方向のサイズが異なる数種類の記録媒体に対して、画像形成ができるように構成されている。ここで、幅方向サイズの異なる記録媒体とは、JIS寸法のA列やB列における種々の定形サイズの記録媒体の他に、不定形サイズの記録媒体も含まれる。また、同一サイズ(例えば、A4サイズである。)の記録媒体であっても、長手方向を搬送方向にした場合と、短手方向(長手方向に直交する方向である。)を搬送方向にした場合とでは、幅方向サイズの異なる記録媒体を扱っていることになる。
このような幅方向サイズの異なる記録媒体を定着装置で定着する場合には、記録媒体の幅方向サイズに応じて、定着ローラの幅方向の熱分布が変動して、温度ムラが生じてしまう場合があった。例えば、幅方向サイズの小さな記録媒体を通紙して定着する場合には、その記録媒体の幅方向サイズに対応する定着ローラの位置(通紙領域である。)では熱が多く奪われて、その他の位置(非通紙領域である。)に比べて定着温度が低くなる。このような現象は、幅方向サイズの小さな記録媒体を連続的に通紙するような場合に、特に顕著になる。
したがって、定着ローラの幅方向中央部の定着温度を基準として定着ローラの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ローラの幅方向中央部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向両端部の定着温度が上昇(過昇温)してしまうことになる。このように、定着ローラの幅方向両端部の定着温度が上昇した状態で、幅方向サイズの大きな記録媒体を定着すると、温度上昇位置に対応した記録媒体上にホットオフセットが発生してしまう。さらに、幅方向両端部の定着温度が定着ローラの耐熱温度を超えた場合には、定着ローラに熱的破損が生じることも考えられる。
これに対して、定着ローラの幅方向両端部の定着温度を基準として定着ローラの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ローラの幅方向両端部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向中央部の定着温度が下降してしまうことになる。このように、定着ローラの幅方向中央部の定着温度が下降した状態で記録媒体を定着すると、温度下降位置に対応した記録媒体上にコールドオフセット等の定着不良が発生してしまう。
また、画像形成装置内の搬送経路中に紙詰まり(ジャム)が発生した場合等には、定着装置における駆動が突発的に停止される。このような場合には、磁束発生手段(誘導加熱部)への通電が遮断されるまでの僅かな時間に、磁束発生手段に対向する定着ローラの部分が瞬時に過昇温してしまう。これによって、定着ローラや磁束発生手段のコイル部等の構成部材に熱的破損が生じることも考えられる。
このような問題を解決するために、定着スリーブ(定着ローラ)の発熱層を、キューリー点を有する材料(自己温度制御が可能な材料である。)にて形成する方策が考えられる。すなわち、所定のキューリー点を有する発熱層を用いることで、自己温度制御性により定着ローラの過昇温が制限されてホットオフセット等の不具合を抑止する効果が期待できる。
しかし、その場合であっても、定着ニップ部におけるニップ量を充分に確保して良好な定着性を維持するとともに、立ち上げ時間(昇温時間)を充分に短くする必要がある。特に、高速の画像形成装置では、記録媒体の搬送速度が速いために、定着ニップ部におけるニップ量を充分に確保する必要がある。
一方、上述の特許文献3等の技術は、磁束発生手段のコア部のキューリー点を幅方向で調整している。しかし、磁束発生手段によって加熱される定着ローラの過昇温は、コア部に過昇温が生じる前に発生するために、上述した定着ローラの過昇温を直接的に抑止する効果は期待できない。
また、上述の特許文献4、特許文献5等の技術は、加圧ローラ(又は断熱ローラ)の断熱性を向上させるために、加圧ローラ(又は断熱ローラ)の断熱層の表面を凹凸状に形成するものであって、上述した定着ローラの過昇温等の不具合を抑止する効果は期待できない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温が確実に抑止される、電磁誘導加熱方式の定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、前記課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、定着スリーブの発熱層を所定のキューリー点を有する材料にて形成するとともに、定着補助ローラにおいて断熱弾性層の下層に低抵抗層を設けることで、定着ローラの自己温度制御性がさらに高まる。すなわち、定着ローラの内部から外周面側に向けて低抵抗層、断熱弾性層、発熱層を順次設けることによって、定着ローラの過昇温が制限されてホットオフセット等の不具合が抑止される。しかし、その場合であっても、断熱弾性層の層厚が厚すぎると、定着ニップ部のニップ量は確保できるものの、定着ローラの自己温度制御性が低下してしまう。これに対して、断熱弾性層の層厚が薄すぎると、定着ローラの自己温度制御性は向上するものの、定着ニップ部のニップ量が確保できなくなってしまう。
ところが、断熱弾性層の外周面の周方向に沿って凹部と凸部とを交互に連続的に形成すると、断熱弾性層の層厚がある程度薄くても、加圧部材の加圧力により断熱弾性層がつぶれやすくなって、充分なニップ量を確保することができる。さらに、断熱弾性層に凹部を設けることで断熱弾性層と定着スリーブとの接触面積が低下するために、断熱弾性層の外周面全域が定着スリーブに接触しているものに比べて、定着スリーブの熱が定着補助ローラ側に伝わる熱損失が軽減されて、定着ローラ全体の昇温効率が向上する。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着ローラは、磁束発生手段により発生される磁束によって加熱されるとともに所定のキューリー点を有する発熱層を具備し、トナー像を溶融して記録媒体に定着する定着スリーブと、外周面に断熱弾性層を具備するとともに当該断熱弾性層の下層に体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下となるように形成された低抵抗層を具備し、前記定着スリーブに内挿された定着補助ローラと、を備え、前記定着補助ローラの前記断熱弾性層は、外周面の周方向に沿って凹部と凸部とが交互に連続的に形成され、前記断熱弾性層の前記凹部上に体積抵抗率が5.0×10 -8 Ω・m以下となるように形成された第2低抵抗層を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1に記載の発明において、前記第2低抵抗層は、その層厚が50〜150μmになるように形成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記断熱弾性層は、幅方向両端部が周方向にわたって凹部のみで形成されて外周面全域の凹部が同一面上に形成されるように構成され、前記第2低抵抗層は、前記外周面全域の凹部上に一体的に形成されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記断熱弾性層は、幅方向の複数箇所が周方向にわたって凹部のみで形成されて外周面全域の凹部が同一面上に形成されるように構成され、前記第2低抵抗層は、前記外周面全域の凹部上に一体的に形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第2低抵抗層は、アルミニウムからなるものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記凹部は、幅方向にわって溝状に形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記凹部と前記凸部とは、外周面全域にわたって格子状に形成されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記低抵抗層は、アルミニウムからなるものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記低抵抗層を、前記定着補助ローラの芯金としたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記発熱層は、整磁合金で形成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記定着スリーブは、前記発熱層よりも体積抵抗率の低い第2発熱層を具備したものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着ローラは、前記請求項11に記載の発明において、前記第2発熱層は、銅からなるものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の定着ローラと、前記定着ローラに圧接する加圧部材と、前記磁束発生手段と、を備えたものである。
また、この発明の請求項14記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項13に記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、定着スリーブの発熱層を所定のキューリー点を有する材料にて形成するとともに、定着補助ローラにおいて断熱弾性層の下層に低抵抗層を設けて、さらに断熱弾性層の外周面の周方向に沿って凹部と凸部とを交互に連続的に形成している。これによって、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体を連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても過昇温が確実に抑止される、電磁誘導加熱方式の定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は転写ベルト17を清掃する転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、19は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ18との対向位置に達する。そして、分離チャージャ18との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト17から分離される。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
ここで、転写ベルト17上に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト17から分離された後に定着装置19に導かれる。定着装置19では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、画像形成装置本体1に設置される定着装置19の構成・動作について詳述する。
図2は定着装置を示す断面図であって、図3は定着ローラ20の構成を示す断面図である。なお、図3は定着ローラ20における一方の幅方向端部を示すが、他方の幅方向端部も同様に構成されている。
図2に示すように、定着装置19は、磁束発生手段としての誘導加熱部25、誘導加熱部25に対向する定着ローラ20、定着ローラ20に圧接する加圧部材としての加圧ローラ30、等で構成される。定着ローラ20は、主として、定着スリーブ21と定着補助ローラ22とで構成されている。
ここで、図3を参照して、定着スリーブ21は、内周面側から発熱層21d(第1発熱層)、第2発熱層21c、弾性層21b、離型層21a等が順次積層された多層構造体である。
定着スリーブ21の発熱層21dは、所定のキューリー点を有していて、ニッケル、鉄、クロム、コバルト、銅、又は、それらの合金等の磁性導電性材料で形成することができる。本実施の形態1では、発熱層21dの材料として、層厚が50μm程度であってキューリー点が定着可能温度以上であって300℃以下となる整磁合金を用いている。具体的には、ニッケル、鉄、クロムの合金であって、各材料の添加量と加工条件とが調整されてキューリー点が250℃程度に設定されている。このように、発熱層21dを整磁合金層とすることで、定着ローラ20の自己温度制御性が担保されることになる。
定着スリーブ21の第2発熱層21cは、発熱層21dよりも体積抵抗率の低い材料で形成されている。第2発熱層21cとしては、銅、銀、アルミニウム等の良導体を用いることができる。本実施の形態1では、第2発熱層21cとして、層厚が15μm程度であって体積抵抗率が5.0×10-8Ω・cm以下となる銅を用いている。なお、銅からなる第2発熱層21c(銅層)は、発熱層21d(整磁合金層)上にメッキ処理にて形成することができる。このように、整磁合金からなる発熱層21dに加えて低抵抗の第2発熱層21cを設けることで、発熱層21dがキューリー点に達していないときに誘導加熱部25(磁束発生手段)から発せられる磁束によって定着スリーブ21(発熱層21d及び第2発熱層21c)は効率よく電磁誘導加熱されることになる。
定着スリーブ21の弾性層21bは、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム等で形成される。定着スリーブ21に弾性層21bを設けることで、特にカラー画像形成装置における定着ムラの発生が抑止される。
定着スリーブ21の離型層21aは、層厚が30μm程度であって、PFA等のフッ素化合物で形成される。離型層21aは、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ21表面のトナー離型性を高めるためのものであって、チューブ材を用いることができる。
なお、定着スリーブ21の構成は、本実施の形態1のものに限定されることなく、例えば、銅からなる第2発熱層21cの防錆性を高めるためにニッケル層等を設けることもできる。
定着スリーブ21に内挿された定着補助ローラ22は、アルミニウムからなる芯金24上に、耐熱性と弾性とを有する断熱弾性層23が形成されたものである。
発熱層21d(断熱弾性層23)の下層に体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下となるように形成された低抵抗層としての芯金24を設けることで、定着ローラ20の自己温度制御性がさらに高められる。すなわち、発熱層21dの温度がキューリー点に達したときに、発熱層21dが磁性を失うとともに磁束が発熱層21dを突き抜けて低抵抗層24に達するために、発熱層21dにおける渦電流負荷dが低下して発熱しにくくなる。これについては、後で図7を用いて説明する。
なお、本実施の形態1では、低抵抗層24(芯金)を断熱弾性層23の直下に形成したが、低抵抗層24(芯金)と断熱弾性層23との間に別の層を設けることもできる。また、低抵抗層24の材料としては、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・cm以下となる良導体であれば、アルミニウムの他に、銅等を用いることもできる。
定着補助ローラ22の外周面に形成された断熱弾性層23は、発泡シリコーンゴム等の弾性発泡材料や、シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。
ここで、図4を参照して、定着補助ローラ22の断熱弾性層23は、外周面の周方向に沿って凹部23bと凸部23aとが交互に連続的に形成されている。具体的には、凹部23bが幅方向にわって溝状に形成されている。断熱弾性層23は、定着ニップ部におけるニップ量を確保するとともに、定着スリーブ21の熱が定着補助ローラ22側に伝わる熱損失を軽減するためのものである。
そして、このように断熱弾性層23の外周面を凹凸状に形成することにより、断熱弾性層23の層厚がある程度薄くても、加圧ローラ30の加圧力により断熱弾性層23がつぶれやすくなって、充分なニップ量を確保することができる。
詳しくは、断熱弾性層23の外周面を凹凸状に形成しない場合(従来の形状である。)には、図5(B)に示すように、断熱弾性層23の層厚が薄いと断熱弾性層23(定着補助ローラ22)の変形が規制されて、定着ニップ部のニップ量N2が充分に確保できなくなってしまう。
これに対して、本実施の形態1では、断熱弾性層23の外周面を凹凸状に形成しているために、図5(A)に示すように、断熱弾性層23の層厚が薄くても断熱弾性層23(定着補助ローラ22)が変形しやすい。これにより、ニップ量N1が充分に確保できることになる(N1>N2である。)。
さらに、断熱弾性層23に凹部23bを設けることで断熱弾性層23と定着スリーブ21との接触面積が低下するために、断熱弾性層23の外周面全域が定着スリーブ21に接触しているものに比べて、定着スリーブ21の熱が定着補助ローラ22側に伝わりにくくなって、定着ローラ20全体の昇温効率が向上する。すなわち、定着ローラ20(定着装置)の立ち上げ時間が短縮化される。
ここで、整磁合金からなる発熱層21dと低抵抗層としての芯金24との間に介在する断熱弾性層23の層厚(発熱層21d−低抵抗層24間のギャップMである。)が厚すぎると、定着ニップ部のニップ量は確保できるものの、定着ローラ20の自己温度制御性が低下してしまう。これに対して、断熱弾性層24の層厚が薄すぎると、定着ローラ20の自己温度制御性は向上するものの、定着ニップ部のニップ量が確保できなくなってしまう。
図6中のグラフQ1は、本実施の形態1における定着ローラを用いた場合の、発熱層21d−低抵抗層24間の距離Mと発熱低下率との関係を示すグラフである。ここで、発熱低下率(発熱抑制率)Wは、自己温度制御性を示す値であって、発熱層21dの温度がキューリー点に達する前の発熱量をW1として、発熱層21dの温度がキューリー点に達したときの発熱量をW2としたときに、
W=|(W2−W1)/W1|
なる式で求められる。
定着ローラ20における過昇温を抑止するためには、発熱低下率Wが45%以上である必要があることが、本願発明者によって実験的に確認されている。したがって、充分な自己温度制御性を確保するためには、発熱層21d−低抵抗層24間の距離M(断熱弾性層24の層厚)を7mm以下にする必要がある。ここで、本実施の形態1では、発熱層21d−低抵抗層24間の距離M(断熱弾性層24の層厚)を5mmに設定しているが、そのように断熱弾性層24の層厚が比較的薄い場合であっても、断熱弾性層23に凹部23bと凸部23aとを交互に連続的に形成することで、定着ニップ部において充分なニップ量を確保することができ、定着装置が高速化された場合であっても良好な定着性を得ることができる。
ここで、定着補助ローラ22は定着スリーブ21に内挿されるが、定着補助ローラ22と定着スリーブ21とを接着して一体化することもできるし、定着補助ローラ22と定着スリーブ21とを接着しないで別体化することもできる。ただし、定着補助ローラ22と定着スリーブ21とを別体化した場合には、稼働中に定着スリーブ21が幅方向(スラスト方向)に移動するのを抑止するための規制部材を設置することが好ましい。
また、図示は省略するが、定着スリーブ21の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着スリーブ21上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基いて、誘導加熱部25による加熱量を調整する。
図2を参照して、加圧部材としての加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる円筒部材32上に、シリコーンゴム等からなる弾性層31、PFA等からなる離型層(不図示である。)が形成されたものである。加圧ローラ30の弾性層31は、肉厚が1〜5mmとなるように形成されている。また、加圧ローラ30の離型層は、層厚が20〜50μmとなるように形成されている。加圧ローラ30は、定着ローラ20に圧接している。そして、定着ローラ20と加圧ローラ30との圧接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
磁束発生手段としての誘導加熱部25は、コイル部26(励磁コイル)、コア部27(励磁コイルコア)、コイルガイド28、カバー部材29、等で構成される。コイル部26は、定着スリーブ21の外周面の一部を覆うように配設されたコイルガイド28上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド28は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、定着スリーブ21との対向面の側でコイル部26を保持する。コア部27は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である。)からなり、定着スリーブ21の発熱層に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コア部27は、幅方向に延設されたコイル部26に対向するように設置されている。カバー部材29は、コイル部26、コア部27、コイルガイド28を覆うように構成されている。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
不図示の駆動モータによって定着ローラ20が図2の時計方向に回転駆動され、それにともない加圧ローラ30が反時計方向に回転する。そして、定着スリーブ21は、誘導加熱部25との対向位置(対向面)で、誘導加熱部25から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、発振回路が周波数可変の電源部(不図示である。)からコイル部26に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、図7(A)を参照して、発熱層21dの温度がキューリー点に達していないとき(発熱層21dが磁性を有するときである。)に、コイル部26から定着スリーブ21の発熱層21d及び第2発熱層21cに向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、発熱層21d及び第2発熱層21cに渦電流が生じて、発熱層21d及び第2発熱層21cはその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ21(定着ローラ20)は、自身の発熱層21d及び第2発熱層21cの誘導加熱によって加熱される。
その後、誘導加熱部25によって加熱された定着スリーブ21(定着ローラ20)表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着ローラ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着ローラ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ20と加圧ローラ30との間から送出される。
定着位置を通過した定着ローラ20表面は、その後に再び誘導加熱部25との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
これに対して、図7(B)を参照して、発熱層21dの温度がキューリー点に達したとき(発熱層21dが磁性を失ったときである。)には、コイル部26から発熱層21d及び第2発熱層21cを透過して芯金24(低抵抗層)に向けて磁力線が形成される。このとき、発熱層21dにおける渦電流負荷dが低下するのにともない投入電力が減少して、発熱しにくくなる。これにより、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や定着装置が突発的に駆動停止した場合等であっても、定着ローラ20の過昇温が確実に抑止される。
ここで、渦電流負荷dは、発熱層の体積抵抗率をρとして、発熱層の浸透深さ(表皮深さ)をδとしてときに、次式で求まるものである。
d=ρ/δ
ただし、発熱層の層厚tが浸透深さ以下である場合には、上式は、
d=ρ/t
となる。なお、浸透深さδは次式で求まる。
δ(m)=503・〔ρ/(μf)〕1/2
上式において、ρは発熱層の体積抵抗率(Ω・m)であり、μは発熱層の比透磁率であり、fは発熱層を励磁する交番電流の周波数(Hz)である。
以上説明したように、本実施の形態1では、定着スリーブ21の発熱層21dを所定のキューリー点を有する材料にて形成するとともに、定着補助ローラ22において断熱弾性層23の下層に低抵抗層24(芯金)を設けて、さらに断熱弾性層23の外周面の周方向に沿って凹部23bと凸部23aとを交互に連続的に形成している。これによって、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても定着ローラ20の過昇温を確実に抑止することができる。
実施の形態2.
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における定着ローラの定着補助ローラを示す断面図である。本実施の形態2における定着補助ローラは、凹部23b上に第2低抵抗層40が設けられている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図8に示すように、本実施の形態2では、定着補助ローラ22における断熱弾性層23の凹部23b上に、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下となるように形成された第2低抵抗層40が設けられている。本実施の形態2では、第2低抵抗層40の材料として、薄膜形成が比較的容易なアルミニウムが用いられている。また、第2低抵抗層40(アルミニウム層)の層厚は100μmに設定され、第2低抵抗層40と定着スリーブ21(発熱層21d)とのギャップHは2mmに設定されている。
このように、断熱弾性層23の凹部23b上に第2低抵抗層40を設けることで、整磁合金からなる発熱層21dに対向する低抵抗層24(芯金)に加えて、発熱層21dに近接して対向する低抵抗層(第2低抵抗層)が増えることになって、定着ローラの自己温度制御性がさらに向上する。
図6のグラフQ2は、本実施の形態2における定着ローラを用いた場合の、発熱層21d−低抵抗層24間の距離Mと発熱低下率との関係を示すグラフである。図6中のグラフQ1と比較して、第2低抵抗層40を設けることで、発熱低下率(自己温度制御性)が向上していることがわかる。
なお、凹部23bに設ける第2低抵抗層40の層厚は、50〜150μmの範囲に形成することが好ましい。
第2低抵抗層40の層厚が50μmよりも薄いと、第2低抵抗層40の発熱量が大きくなり過ぎてしまう可能性がある。ただし、第2低抵抗層40は定着スリーブ21に接触していないために、第2低抵抗層40の発熱が大きな問題になることはない。
これに対して、第2低抵抗層40の層厚が150μmよりも厚いと、断熱弾性層23の変形に影響して定着ニップ部におけるニップ量を確保できなくなる可能性がある。
以上説明したように、本実施の形態2における構成によれば、前記実施の形態1のものと同様に、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても定着ローラ20の過昇温を確実に抑止することができる。
実施の形態3.
図9及び図10にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における定着ローラの定着補助ローラを示す斜視図であって、前記実施の形態1における図4に相当する。また、図10は、図9の定着補助ローラに形成される第2低抵抗層の展開図である。本実施の形態3における定着補助ローラは、断熱弾性層の幅方向両端部が周方向にわたって凹部のみで形成されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図9に示すように、本実施の形態3における定着補助ローラ22の断熱弾性層23も、幅方向中央部において外周面の周方向に沿って凹部23bと凸部23aとが交互に連続的に形成されている(凹部23bが幅方向にわって溝状に形成されている。)。
ただし、本実施の形態3における断熱弾性層23は、幅方向両端部において周方向にわたって凹部23bのみで形成されていて、外周面全域の凹部23bが同一面上に形成されるように構成されている。そして、第2低抵抗層40が、その外周面全域の凹部23b上に一体的に形成されている。
具体的に、図10に示すように、定着補助ローラ22に組み付ける前の第2低抵抗層40は、概矩形の薄膜状アルミニウムに複数の矩形の穴部40aが形成されたものである。そして、第2低抵抗層40の穴部40aを断熱弾性層23の凸部23aにはめ込んで第2低抵抗層40を接着することで、定着補助ローラ22の組み付けが完了する。このように、第2低抵抗層40が一体化されることで、定着補助ローラ22の組み付け性が向上するとともに、第2低抵抗層40の接着面積が大きくなって定着補助ローラ22からの第2低抵抗層40の剥離が抑止される。
さらに、第2低抵抗層40が幅方向両端部でつながっていることで、発熱層21dの温度がキューリー点を超えたときに、第2低抵抗層40の渦電流が流れやすくなるために、定着ローラの自己温度制御性がさらに向上することになる。なお、渦電流が流れる方向は、コイル部26に電流が流れる方向に相反する方向であって、コイル部26によって形成される磁束に直交する。
以上説明したように、本実施の形態3における構成によれば、前記各実施の形態のものと同様に、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても定着ローラ20の過昇温を確実に抑止することができる。
実施の形態4.
図11及び図12にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図11は、実施の形態4における定着ローラの定着補助ローラを示す斜視図であって、前記実施の形態1における図4に相当する。また、図12は、図11の定着補助ローラに形成される第2低抵抗層の展開図である。本実施の形態4における定着補助ローラは、断熱弾性層の凹部と凸部とが格子状に形成されている点が、凹部が幅方向にわたって溝状に形成されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図11に示すように、本実施の形態4における定着補助ローラ22の断熱弾性層23も、前記実施の形態1のものと同様に、外周面の周方向に沿って凹部23bと凸部23aとが交互に連続的に形成されている。
ただし、本実施の形態4における断熱弾性層23は、凹部23bと凸部23aとが外周面全域にわたって格子状に形成されている。すなわち、外周面の周方向に加えて幅方向に沿っても凹部23bと凸部23aとが交互に連続的に形成されている。さらに換言すると、断熱弾性層23は、幅方向の複数箇所が周方向にわたって凹部23bのみで形成されていて、外周面全域の凹部23bが同一面上に形成されるように構成されている。
そして、第2低抵抗層40が、その外周面全域の凹部23b上に一体的に形成されている。
具体的に、図12に示すように、定着補助ローラ22に組み付ける前の第2低抵抗層40は、概矩形の薄膜状アルミニウムに複数の穴部40aが網目状に形成されたものである。そして、第2低抵抗層40の穴部40aを断熱弾性層23の凸部23aにはめ込んで第2低抵抗層40を接着することで、定着補助ローラ22の組み付けが完了する。このように、第2低抵抗層40が一体化されることで、定着補助ローラ22の組み付け性が向上するとともに、第2低抵抗層40の接着面積が大きくなって定着補助ローラ22からの第2低抵抗層40の剥離が抑止される。
さらに、第2低抵抗層40を網目状に形成することで、一体化された第2低抵抗層40の曲げ変形が容易になって、定着補助ローラ22への組み付け性がさらに向上する。
以上説明したように、本実施の形態4における構成によれば、前記各実施の形態のものと同様に、定着ニップ部におけるニップ量が充分に確保され、立ち上げ時間が短く、小サイズの記録媒体Pを連続的に定着した場合や装置が突発的に駆動停止した場合等であっても定着ローラ20の過昇温を確実に抑止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す断面図である。 定着ローラの構成を示す断面図である。 定着補助ローラを示す斜視図である。 定着ニップ部の近傍を示す概略図である。 発熱層−低抵抗層間の距離と発熱低下率との関係を示すグラフである。 定着ローラに作用する磁束の状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態2における定着補助ローラを示す断面図である。 この発明の実施の形態3における定着補助ローラを示す斜視図である。 図9の定着補助ローラに形成される第2低抵抗層の展開図である。 この発明の実施の形態4における定着補助ローラを示す斜視図である。 図11の定着補助ローラに形成される第2低抵抗層の展開図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
19 定着装置、
20 定着ローラ、
21 定着スリーブ、
21a 離型層、 21b 弾性層、 21c 第2発熱層(銅層)、
21d 発熱層(整磁合金層)、
22 定着補助ローラ、
23 断熱弾性層、
23a 凸部、 23b 凹部、
24 芯金(低抵抗層)、
25 誘導加熱部(磁束発生手段)、
26 コイル部、 27 コア部、
28 コイルガイド、 29 カバー部材、
30 加圧ローラ(加圧部材)、
40 第2低抵抗層、 40a 穴部。

Claims (14)

  1. 磁束発生手段により発生される磁束によって加熱されるとともに所定のキューリー点を有する発熱層を具備し、トナー像を溶融して記録媒体に定着する定着スリーブと、
    外周面に断熱弾性層を具備するとともに当該断熱弾性層の下層に体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下となるように形成された低抵抗層を具備し、前記定着スリーブに内挿された定着補助ローラと、を備え、
    前記定着補助ローラの前記断熱弾性層は、外周面の周方向に沿って凹部と凸部とが交互に連続的に形成され
    前記断熱弾性層の前記凹部上に体積抵抗率が5.0×10 -8 Ω・m以下となるように形成された第2低抵抗層を具備したことを特徴とする定着ローラ。
  2. 前記第2低抵抗層は、その層厚が50〜150μmになるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着ローラ。
  3. 前記断熱弾性層は、幅方向両端部が周方向にわたって凹部のみで形成されて外周面全域の凹部が同一面上に形成されるように構成され、
    前記第2低抵抗層は、前記外周面全域の凹部上に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着ローラ。
  4. 前記断熱弾性層は、幅方向の複数箇所が周方向にわたって凹部のみで形成されて外周面全域の凹部が同一面上に形成されるように構成され、
    前記第2低抵抗層は、前記外周面全域の凹部上に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着ローラ。
  5. 前記第2低抵抗層は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着ローラ。
  6. 前記凹部は、幅方向にわって溝状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着ローラ。
  7. 前記凹部と前記凸部とは、外周面全域にわたって格子状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着ローラ。
  8. 前記低抵抗層は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着ローラ。
  9. 前記低抵抗層は、前記定着補助ローラの芯金であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着ローラ。
  10. 前記発熱層は、整磁合金で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着ローラ。
  11. 前記定着スリーブは、前記発熱層よりも体積抵抗率の低い第2発熱層を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着ローラ。
  12. 前記第2発熱層は、銅からなることを特徴とする請求項11に記載の定着ローラ。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の定着ローラと、前記定着ローラに圧接する加圧部材と、前記磁束発生手段と、を備えたことを特徴とする定着装置。
  14. 請求項13に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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