JP4577829B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4577829B2
JP4577829B2 JP2005064779A JP2005064779A JP4577829B2 JP 4577829 B2 JP4577829 B2 JP 4577829B2 JP 2005064779 A JP2005064779 A JP 2005064779A JP 2005064779 A JP2005064779 A JP 2005064779A JP 4577829 B2 JP4577829 B2 JP 4577829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
roller
fixing device
conductor
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005064779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006251108A (ja
Inventor
貴史 藤田
博之 国井
高垣  博光
浩二 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005064779A priority Critical patent/JP4577829B2/ja
Publication of JP2006251108A publication Critical patent/JP2006251108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4577829B2 publication Critical patent/JP4577829B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式の定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上がり時間を低減して省エネルギー化することを目的とした、電磁誘導加熱方式の定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、主として、導電層を備えた定着部材(発熱ローラ)、定着部材に対向する誘導加熱部、定着部材に当接してニップを形成する加圧部材(加圧ローラ)、等で構成される。誘導加熱部は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設されたコイル部(誘導加熱コイル)や、コイル部に対向するコア(芯材)等で構成される。
そして、導電層を備えた定着部材は、誘導加熱部との対向位置で加熱される。加熱された定着部材は、加圧部材との間で形成されるニップに搬送される記録媒体上のトナーを加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に磁界が形成されて、定着部材の導電層に渦電流が生じる。導電層に渦電流が生じると、導電層自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、定着部材全体が加熱される。そして、定着部材上のトナーが加熱・溶融されて、記録媒体上にトナーが定着される。
このような電磁誘導加熱方式を用いた定着装置は、少ないエネルギー消費と短い立ち上げ時間とで、定着部材の表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できる装置として知られている。
その一方で、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置では、立ち上がり時間のさらなる短縮化のために、導電層の層厚を薄くして定着部材の表面(外周面)における熱容量を小さく設定している場合が多い。このような場合には、定着部材表面における幅方向の熱伝導が悪化して、部分的な温度ムラが生じ易くなってしまうことが知られている。
また、定着部材表面における温度ムラは、幅方向サイズが小さい記録媒体を連続的に通紙(定着)したときに顕著にあらわれることが知られている。すなわち、定着部材表面の通紙領域では記録媒体に熱を奪われて定着温度が低下してしまう。したがって、通紙領域における定着温度を一定に維持するために誘加熱部への通電を続けると、記録媒体によって熱を奪われていない非通紙領域の温度が急激に上昇してしまう。このような場合には、定着部材の両端やその近傍に配設された軸受等の部品に熱的損傷が生じたり、幅方向サイズが大きい記録媒体を通紙したときにオフセットが生じたりする。
特許文献1等には、定着部材に温度ムラが生じるのを抑止することを目的として、外周面側から磁性薄肉導電層、断熱層、高導電性支持層が形成された定着ローラ(定着部材)を用いた電磁誘導加熱方式の定着装置であって、薄肉導電層のキューリー点を所定温度に調整する技術が開示されている。
また、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、定着ローラ(定着部材)の内外に設けられた磁気回路部を構成する磁性材料のキューリー点を、定着可能な正常温度よりも高く、暴走した異常時の温度よりも低く、設定する技術が開示されている。
他方、特許文献3等には、ハロゲンヒータを用いた熱ローラ方式の定着装置であって、定着部材に対する熱エネルギー供給効率を向上することを目的として、ハロゲンヒータを内蔵する加熱ローラを定着部材の外周面に当接させる技術が開示されている。
特開2001−5315号公報 特開平8−286542号公報 特開2001−343860号公報
上述した特許文献1、特許文献2等の技術は、定着部材上に温度ムラが生じるのを抑止しつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを抑止することができなかった。
近年、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置では、立ち上がり時間をさらに短縮化するために(10秒以下である。)、定着部材の導電層の層厚をさらに薄くしている。このような場合には、定着部材における幅方向の熱抵抗が増加するために、定着部材内の導電層のキューリー点を適正化するだけでは定着部材に生じる温度ムラを抑止することができない。
一方、カラー画像形成装置では、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを抑止するために、定着部材として弾性層を備えたものを用いる場合が多い。
ここで、「光沢ムラ」とは、転写紙等の記録媒体に定着されたトナー(画像)の光沢度が不均一になる現象であって、カラー画像を形成する場合には画像品質上特に無視できない現象である。出力画像上の光沢ムラを抑止するには、定着装置におけるニップ(加圧部材と定着部材との当接によって形成され、記録媒体が通過する領域である。)の表面の圧力が適正化されて、定着部材に弾性をもたせて未定着画像に密着させる必要がある。
このように、弾性層を有する定着部材は外周面の温度が弾性層を介して導電層に伝わるために、特許文献1、特許文献2等のように定着部材内の導電層のキューリー点を最適化しても、温度ムラを抑止する充分な効果が期待できない。また、定着部材内に弾性層を設けることで、定着部材の昇温速度を鈍化させてしまう。
一方、上述した特許文献3等の技術は、ハロゲンヒータを内蔵する加熱ローラを定着部材の外周面に当接させて定着部材の加熱効率を向上させるためのものであって、電磁誘導加熱方式定着装置における光沢ムラの発生と温度ムラの発生とを抑止する効果は期待できない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着部材上に温度ムラが生じるのを抑止しつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じることのない定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、上述した課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、電磁誘導加熱方式の定着装置において、弾性層を有する定着部材の立ち上がり時間をさらに短縮化するためには、定着部材の外周面に直接的に発熱体となる電体を当接させるのがよい。また、定着部材の温度ムラを抑止するには、連続的で応答性の高い加熱制御が可能な整磁合金からなる電体を用いるのがよい。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、弾性層を備えるとともに、外周面上のトナーを加熱・溶融して当該トナーを記録媒体に定着する定着部材と、前記定着部材の外周面に当接するとともに整磁合金からなる導電体と、前記導電体を励磁して加熱する誘導加熱部と、を備え、前記導電体を、回転自在に配設された複数の微小球体としたものである
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記導電体は、前記定着部材に対して幅方向に当接する前記複数の微小球体の数を漸増又は漸減できるように構成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記定着部材は、その外周面の定着温度が所定範囲内になるように制御され、前記導電体は、キューリー点が前記定着温度の所定範囲における上限近傍になるように形成されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記導電体は、鉄−ニッケル系整磁合金であって、ニッケルの含有量が29〜34%となるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記定着部材の幅方向端部に接離自在に当接する放熱部材をさらに備えたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記定着部材は、前記外周面の側から離型層、前記弾性層、断熱層、支持層が形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項6に記載の発明において、前記弾性層と前記断熱層とは弾性断熱層として一体的に形成されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記定着部材を、加圧部材に当接してニップを形成する定着ローラとしたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、弾性層を備えた定着部材の外周面に整磁合金からなる電体を当接させて、電体を励磁して加熱することで定着部材を加熱している。これによって、装置の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着部材上に温度ムラが生じるのが抑止されつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じることのない定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、21Y、21M、21C、21BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、22は各感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上を帯電する帯電部、23は各感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、24は各感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、25は各感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
また、27は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、29は転写ベルト27を清掃する転写ベルトクリーニング部、30は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、35は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、40は記録媒体P上のトナー(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21Y、21M、21C、21BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BKの表面は、帯電部22との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム21Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム21Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム21M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム21C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム21BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK表面は、それぞれ、現像部23との対向位置に達する。そして、各現像部23から感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK表面は、それぞれ、転写ベルト27との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、転写ベルト27上の記録媒体Pに、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21Y、21M、21C、21BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ38との対向位置に達する。そして、分離チャージャ38との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト27から分離される。
その後、転写ベルト27表面は、転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、転写ベルト27上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部29に回収される。
ここで、転写ベルト27上に搬送される記録媒体Pは、給紙部30からレジストローラ35等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部30から、給紙ローラ31により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ35に導かれる。レジストローラ35に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト27の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト27から分離された後に定着装置40に導かれる。定着装置40では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置40は、主として、誘導加熱部41、定着部材としての定着ローラ47、電体としての加熱ローラ46(回転体)、加圧部材としての加圧ローラ48、温度センサ50、剥離板51、等で構成される。
ここで、定着ローラ47は、ステンレス、鉄等からなる芯金の表面に、支持層47c、断熱層47b、弾性層47a、離型層(不図示である。)、が順次形成されたものである。支持層47cは、ガラスで形成されている。断熱層47bは、層厚が2mmであって、JIS−A硬度が82Hsのシリコーンゴムとガラスバルーンとによって形成されている。弾性層47aは、層厚が0.3mmであって、JIS−A硬度が30Hsのシリコーンゴムにて形成されている。離型層は、層厚が0.02mmであって、フッ素樹脂にて形成されている。定着ローラ47の外径は35mmとなっていて、幅方向の長さはA3サイズに対応するように形成されている。定着ローラ47は、不図示の駆動部によって図2の時計方向に回転駆動される。
このように、本実施の形態1の定着ローラ47は弾性層47aを備えているために、加圧ローラ48と定着ローラ47との当接位置(ニップ)において定着ローラ47が未定着画像に密着して、出力画像上の光沢ムラを抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、定着ローラ47を、外周面の側から離型層、弾性層47a、断熱層47b、支持層47cが形成された構成とした。これに対して、弾性層と断熱層とを弾性断熱層として一体的に形成することもできる。この場合にも、弾性断熱層の硬度を適正化することによって、出力画像上の光沢ムラを抑止することができる。
電体としての加熱ローラ46は、定着ローラ47に所定圧力で当接する中空構造の回転体であって、図中の反時計方向に回転する。加熱ローラ46は、鉄−ニッケル系の整磁合金からなり、そのキューリー点が定着温度の所定範囲における上限近傍になるように形成されている。
具体的には、加熱ローラ46は、肉厚が0.4mmで、外径が15mmで、キューリー点が220℃(定着使用温度190℃に対して30℃高く設定されている。)になるように形成されている。ここで、加熱ローラ46のキューリー点はニッケル(又はコバルト)の量によって調整できる。本実施の形態1では、鉄−ニッケル系整磁合金からなる加熱ローラ46のニッケルの含有量が29〜34%となるように設定されている。
一般的に、定着使用温度は、記録媒体Pの種類や周囲温度の影響を考慮して、定着可能温度からオフセット発生温度までの間で40〜60℃程度の温度幅の略中央値に設定される。したがって、キューリー点をオフセット発生温度近傍(オフセットが発生しない定着温度上限近傍である。)に設定することで、オフセットの発生を確実に抑止することができる。キューリー点が定着使用温度に近接し過ぎていたり、定着使用温度以下であったりした場合には、定着ローラ47が使用温度に達するまでの時間に遅れが生じてしまう。キューリー点が定着使用温度の上限(オフセット発生温度)に対して大幅に高くなっている場合には、整磁合金を用いて温度制御をおこなう意味がなくなってしまう。
誘導加熱部41は、コイル部42(励磁コイル)、コア43(ヨーク)、等で構成される。
ここで、コイル部42は、加熱ローラ46の外周面に対向するように、細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コア43は、フェライト等の強磁性体からなり、幅方向に延設されたコイル部42に対向するように設置されている。
また、加圧ローラ48は、鉄、アルミニウム等の芯金上にフッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等の弾性断熱層が形成され、さらにその上にフッ素系樹脂からなる表面離型層が形成されたものである。加圧ローラ48は、定着ローラ47に約40kgの力で圧接している。そして、定着ローラ47と加圧ローラ48との当接部(ニップである。)に、記録媒体Pが搬送される。
さらに、定着ローラ47の外周面に対向する位置には、温度センサ50が設置されている。この温度センサ50によって、定着ローラ47上の表面温度(定着温度)が検知されて、誘導加熱部41による加熱量が調整される。
さらに、ニップの出口側には、剥離板51が設置されている。剥離板51を設けることで、定着工程後の記録媒体Pが定着ローラ47に巻きつく不具合が抑止される。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着ローラ47の回転駆動によって、加熱ローラ46は図2中の矢印方向に回転するとともに、加圧ローラ48も矢印方向に回転する。そして、加熱ローラ46の温度がキューリー点に達していないとき、加熱ローラ46は誘導加熱部41によって励磁され加熱される。
詳しくは、IGBT等の発振素子を有する励磁回路によってコイル部42に25〜30kHzの交番電流を流すことで、加熱ローラ46の近傍に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、図3(A)を参照して、キューリー点に達していない加熱ローラ46は透磁率が高くなっているために、多くの磁束が加熱ローラ46内を通過する。これにより、加熱ローラ46内に渦電流が生じて、その電気抵抗によってジュール熱が発生する。こうして加熱ローラ46が加熱されて、加熱ローラ46に当接する定着ローラ47も加熱される。なお、上述の周波数の交番電流の替わりに、70〜90kHzの交番電流を用いることもできるし、MHz帯の交番電流を用いることもできる。
このように、本実施の形態1では、光沢ムラを軽減するために弾性層47aを設けた定着ローラ47を用いた場合であっても、定着ローラ46の外周面に直接的に加熱ローラ46を当接させているために、定着ローラ46の昇温速度を速めることができる。
また、加熱ローラ46は、他の部材を介在することなく誘導加熱部41に直接的に対向しているために、誘導加熱の応答性を高めることができる。これにより、キューリー点を最適化することで、定着ローラ46の温度ムラを確実に抑止することができる。
その後、加熱ローラ46によって加熱された定着ローラ47表面は、加圧ローラ48との当接部に達する。そして、ニップに向けて搬送される記録媒体P上のトナーT(定着ローラ46上のトナーである。)を加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナーTを担持した記録媒体Pが、定着ローラ47と加圧ローラ48との間に送入される(矢印方向の移動である。)。そして、定着ローラ47から受ける熱と加圧ローラ48から受ける圧力とによってトナーTが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ47と加圧ローラ48との間から送出される。
これに対して、加熱ローラ46の温度がキューリー点に達したとき、誘導加熱部41による加熱ローラ46の加熱が軽減される。すなわち、図3(B)を参照して、キューリー点に達した加熱ローラ46は磁性がなくなっているために、磁束が加熱ローラ46内に発散してしまう。これにより、加熱ローラ46内に生じる渦電流が減ぜられて、ジュール熱の発生も低減する。こうして加熱ローラ46に当接する定着ローラ47の加熱も制限されて、定着ローラ47上に生じる温度ムラも低減される。
なお、本実施の形態1では、定着ローラ47の支持層47cとして、電気抵抗の低いアルミニウムを用いているために、加熱ローラ46で発散した磁束の一部が支持層47cを通過することになる。これによって、発振回路の電流を一定に制限しておくことで、加熱ローラ46の加熱量をさらに低減することができる。
これと同様の理由で、図4(A)に示すように、加熱ローラ46の内部にアルミニウムからなるアルミ部材を設置することで、キューリー点到達時の温度制御の効果を高めることができる。
また、本実施の形態1では、誘導加熱部41をコイル部42とコア43とで構成して加熱ローラ46の外周面に対向させたが、図4(B)に示すように、誘導加熱部41をコイル部42のみで構成して加熱ローラ46の内周面に対向させることもできる。この場合、本実施の形態1の構成のものに比べて、加熱ローラ46の昇温時間はやや劣るものの、コア43が不要となるメリットがある。
図5は、鉄−ニッケル系整磁合金からなる加熱ローラ46のニッケル含有量とキューリー点との関係を示すグラフである。同図に示すように、ニッケル含有量の変化にともないキューリー点も変化することがわかる。本実施の形態1では、キューリー点が200〜250℃になるように、加熱ローラ46を構成する鉄−ニッケル系整磁合金のニッケル含有量が29〜34%に設定されている。
以下、本実施の形態1の定着装置40を用いた場合の効果を確認するための実験について説明する。
第1の実験は、定着装置40の立ち上がり時間(所望の定着温度に達するまでの時間である。)を確認するためのものである。詳しくは、本実施の形態1の定着装置40を用いて、ニップ位置における定着ローラ47の線速を100mm/secとして、1200Wの電力を投入して定着温度が常温から190℃に達するまでの時間を測定した。その結果、立ち上がり時間は、10秒であった。
なお、定着ローラ47に対して加圧ローラ48を離した状態で立ち上がり時間を測定したところ、その立ち上がり時間は6秒であった。これは、加圧ローラ48を離すことで定着ローラ47から加圧ローラ48への熱拡散がなくなるためである。
第2の実験は、出力画像上の光沢ムラと定着ローラ47上の温度ムラとを確認するためのものである。詳しくは、実施の形態1の定着装置40を用いて、記録媒体Pの搬送速度を200mm/secとして、出力した画像上の光沢ムラの程度を評価した。その結果、光沢均一性のある良好な出力画像を得ることができた。また、A3縦サイズ、A4横サイズの記録媒体Pを各100枚通紙(定着)した後に、A4縦サイズ、B4縦サイズ、A4縦サイズ、B5縦サイズ、A5縦サイズの記録媒体Pを各100枚通紙(定着)して、そのときの非通紙領域及び通紙領域における定着温度を測定した。その結果、非通紙領域における定着温度の最高値は210℃であって、通紙領域との温度ムラも少なく、その後に大サイズの記録媒体Pを通紙してもオフセット等の異常画像の発生はなかった。
第3の実験は、本実施の形態1の定着装置40において、整磁合金からなる加熱ローラ46の替わりに、磁性を有するSUS420からなる加熱ローラ、非磁性のSUS304からなる加熱ローラをそれぞれ用いて、上述の第1の実験、第2の実験と同様の実験をおこなった。その結果、立ち上がり時間は本実施の形態1のものとどちらも同等であったのに対して、A4縦サイズ記録媒体の通紙時に非通紙領域の定着温度が230℃に達して、その後の大サイズ記録媒体の通紙でオフセットが発生した。また、B4以下のサイズの通紙時に非通紙領域の定着温度が240℃を超えて、定着ローラの両端部が熱膨張した。
以上の実験結果から、本実施の形態1における定着装置40を用いた場合の効果が確認できた。
以上説明したように、本実施の形態1では、弾性層47aを備えた定着ローラ47の外周面に整磁合金からなる加熱ローラ46(電体)を当接させて、加熱ローラ46を励磁して加熱することで定着ローラ47を加熱している。これによって、定着装置40の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着ローラ47上に温度ムラが生じるのが軽減されつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを低減することができる。
実施の形態2.
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置40を示す断面図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態2の定着装置40は、電体としてベルト状部材を用いている点が、電体として加熱ローラ(回転体)を用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2の定着装置40も、前記実施の形態1のものと同様に、弾性層47aを有する定着ローラ47の外周面に電体46が当接されている。本実施の形態2の電体は、周回自在に構成された加熱ベルト46(ベルト状部材)である。加熱ベルト46は、整磁合金からなるベルトを溶接して無端状に形成したものであって、その厚さが100μm以下であって、その溶接の継ぎ目の段差が5μm以下になるように形成されている。
なお、本願発明者が、継ぎ目の段差が異なる複数の加熱ベルト46(段差が3、5、10、15μmの4種類である。)を用いて確認実験をしたところ、段差が5μm以下のとき定着ローラ47に温度ムラがほとんど生じないことが確認された。
また、加熱ベルト46の内周面であって、定着ローラ47に対向する位置には、加熱ベルト46を定着ローラ47に所定圧力で当接させるための押圧部材58が設置されている。押圧部材58は、絶縁性及び断熱性を有するセラミック上に低摩擦のフッ素樹脂コートを施したものである。
以上のように構成された加熱ベルト46も、前記実施の形態1の加熱ローラと同様に、キューリー点に達していないときには誘加熱部41によって励磁・加熱されて定着ローラ47を加熱して、キューリー点に達したときには定着ローラ47の加熱を鈍化させる。
本願発明者が、本実施の形態2の定着装置40を用いて、前記実施の形態1で説明した第1の実験をおこなったところ、定着装置40の立ち上がり時間は8.6秒に短縮化されたのが確認された。これは、ベルト状に構成された本実施の形態2の電体46は、その熱容量が小さく、定着ローラ47との当接時間(又は当接面積)が大きくなるためである。
また、本実施の形態2の定着装置40を用いて、前記実施の形態1で説明した第2の実験をおこなったところ、非通紙領域における定着温度の最高値は220℃であって、通紙領域との温度ムラも少なく、その後に大サイズの記録媒体Pを通紙してもオフセット等の異常画像の発生はなかった。
以上説明したように、本実施の形態2では、弾性層47aを備えた定着ローラ47の外周面に整磁合金からなる加熱ベルト46(電体)を当接させて、加熱ベルト46を励磁して加熱することで定着ローラ47を加熱している。これによって、定着装置40の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着ローラ47上に温度ムラが生じるのが軽減されつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを低減することができる。
実施の形態3.
図7及び図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置40を示す断面図であって、前記実施の形態2における図6に相当する図である。図8は、図7の定着装置に設置される放熱部材59を幅方向にみた正面図である。本実施の形態3の定着装置40は、定着ローラ47の外周面に放熱部材が当接している点が、前記実施の形態2のものとは相違する。
図7に示すように、本実施の形態3の定着装置40は、前記実施の形態2のものと同様に、電体として加熱ベルト46が設置されている。
さらに、本実施の形態3では、定着ローラ47の外周面に放熱部材としてのヒートパイプ59が当接されている。このヒートパイプ59は、図8に示すように、幅方向両端部に大径部59aが形成され、幅方向中央部に小径部59bが形成されている。この大径部59aは、小サイズの記録媒体Pが通紙(定着)されるときの非通紙領域に相当する位置に形成されている。
また、図示は省略するが、ヒートパイプ59は、定着ローラ47の表面に接離自在に構成されている。そして、小サイズの記録媒体Pが通紙されるときのみ、定着ローラ47の外周面にヒートパイプ59が当接される(外径部59aのみが当接される。)。これにより、小サイズ通紙時に生じる定着ローラ47上の温度ムラ(両端部の温度上昇)をさらに軽減することができる。
本願発明者が、本実施の形態3の定着装置40を用いて、前記実施の形態1で説明した第2の実験をおこなったところ、非通紙領域における定着温度の最高値は195℃であって、通紙領域との温度ムラも少なく、その後に大サイズの記録媒体Pを通紙してもオフセット、光沢ムラ等の発生はなかった。
以上説明したように、本実施の形態3でも、前記実施の形態2と同様に、弾性層47aを備えた定着ローラ47の外周面に整磁合金からなる加熱ベルト46(電体)を当接させて、加熱ベルト46を励磁して加熱することで定着ローラ47を加熱している。これによって、定着装置40の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着ローラ47上に温度ムラが生じるのが軽減されつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを低減することができる。
なお、本実施の形態3では、放熱部材としてヒートパイプ46を用いたが、中実構造の銅からなるローラ部材(両端部に大径部が設けられたものである。)を用いることもできる。この場合も、非通紙領域における定着温度の最高値が205℃になることが確認された。
また、本実施の形態3の放熱部材46にフィンを設けることで、放熱部材46の表面積が増加して放熱効果を向上させることができる。
実施の形態4.
図9及び図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図9は、実施の形態4における定着装置40を示す断面図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態4の定着装置40は、電体として複数の微小球体を用いている点が、電体として加熱ローラ(回転体)を用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態4の定着装置40も、前記実施の形態1のものと同様に、弾性層47aを有する定着ローラ47の外周面に電体46が当接されている。本実施の形態4の電体は、微小球体群46(複数の微小球体)である。微小球体群46を構成する微小球体は、それぞれ、整磁合金からなり、保持部材60によって回転自在に保持されている。すなわち、複数の微小球体46は、それぞれ、定着ローラ47の回転に連動して回転することになる。
以上のように構成された微小球体群46も、前記実施の形態1の加熱ローラと同様に、キューリー点に達していないときには誘加熱部41によって励磁・加熱されて定着ローラ47を加熱して、キューリー点に達したときには定着ローラ47の加熱を鈍化させる。なお、微小球体群46は、整磁合金で形成した場合であっても比較的低廉なものになるというメリットがある。
本願発明者が、本実施の形態4の定着装置40を用いて、前記実施の形態1で説明した第1の実験をおこなったところ、定着装置40の立ち上がり時間は9.5秒に短縮化されたのが確認された。
また、本実施の形態4の定着装置40を用いて、前記実施の形態1で説明した第2の実験をおこなったところ、非通紙領域における定着温度の最高値は220℃であって、通紙領域との温度ムラも少なく、その後に大サイズの記録媒体Pを通紙してもオフセット等の異常画像の発生はなかった。
また、本実施の形態4における微小球体群46を、図10に示すように、定着ローラ47に対して幅方向に当接する複数の微小球体46の数を漸増又は漸減できるように構成することもできる。すなわち、保持部材60を円弧状に形成して、その円弧に沿って微小球体46の幅方向の数が漸増又は漸減するように配設する。
そして、記録媒体Pの幅方向サイズに応じて微小球体群46の姿勢を変えて、定着ローラ46に当接する微小球体の数を調整する(通紙領域のみに微小球体が当接するように調整する。)。
具体的に、最小サイズの記録媒体が通紙されるときには、A〜D列のうちA列の微小球体46のみが定着ローラ47に当接するように微小球体群の姿勢が調整される。これに対して、最大サイズの記録媒体が通紙されるときには、A〜D列のうちD列の微小球体46のみが定着ローラ47に当接するように微小球体群の姿勢が調整される。
これにより、通紙される記録媒体の幅方向サイズによって生じる定着ローラ47上の温度ムラが、サイズごとに確実に軽減されることになる。
以上説明したように、本実施の形態4では、弾性層47aを備えた定着ローラ47の外周面に整磁合金からなる微小球体群46(電体)を当接させて、微小球体群46を励磁して加熱することで定着ローラ47を加熱している。これによって、定着装置40の立ち上がり時間が短縮化されるとともに、定着ローラ47上に温度ムラが生じるのが軽減されつつ、定着工程後の出力画像上に光沢ムラが生じるのを低減することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 加熱ローラに作用する磁束を示す概略図である。 加熱ローラの別の形態を示す図である。 加熱ローラのニッケル含有量とキューリー点との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態3における定着装置を示す断面図である。 図7の定着装置に設置される放熱部材を示す正面図である。 この発明の実施の形態4における定着装置を示す断面図である。 図9の定着装置に設置される微小球体群の別の形態を示す正面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
40 定着装置、
41 誘導加熱部、
42 コイル部、 43 コア部、
46 電体(加熱ローラ、加熱ベルト、微小球体群)、
47 定着ローラ(定着部材)、
47a 弾性層、 47b 断熱層、 47c 支持層、
48 加圧ローラ(加圧部材)、
50 温度センサ、 51 剥離板、 55 アルミ部材、
58 押圧部材、 59 放熱部材、 60 保持部材、
P 記録媒体、 T トナー。

Claims (9)

  1. 弾性層を備えるとともに、外周面上のトナーを加熱・溶融して当該トナーを記録媒体に定着する定着部材と、
    前記定着部材の外周面に当接するとともに整磁合金からなる導電体と、
    前記導電体を励磁して加熱する誘導加熱部と、
    を備え
    前記導電体は、回転自在に配設された複数の微小球体であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記導電体は、前記定着部材に対して幅方向に当接する前記複数の微小球体の数を漸増又は漸減できるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着部材は、その外周面の定着温度が所定範囲内になるように制御され、
    前記導電体は、キューリー点が前記定着温度の所定範囲における上限近傍になるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記導電体は、鉄−ニッケル系整磁合金であって、ニッケルの含有量が29〜34%となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のずれかに記載の定着装置。
  5. 前記定着部材の幅方向端部に接離自在に当接する放熱部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記定着部材は、前記外周面の側から離型層、前記弾性層、断熱層、支持層が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記弾性層と前記断熱層とは弾性断熱層として一体的に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記定着部材は、加圧部材に当接してニップを形成する定着ローラであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2005064779A 2005-03-09 2005-03-09 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4577829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064779A JP4577829B2 (ja) 2005-03-09 2005-03-09 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064779A JP4577829B2 (ja) 2005-03-09 2005-03-09 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006251108A JP2006251108A (ja) 2006-09-21
JP4577829B2 true JP4577829B2 (ja) 2010-11-10

Family

ID=37091725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005064779A Expired - Fee Related JP4577829B2 (ja) 2005-03-09 2005-03-09 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4577829B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128887A (ja) 2007-11-28 2009-06-11 Oki Data Corp 定着装置及び画像形成装置
US8437654B2 (en) 2009-12-04 2013-05-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Sheet conveying apparatus, sheet conveying method, and image forming apparatus
US8639151B2 (en) 2010-04-21 2014-01-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus for conveying a heated sheet

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611983A (ja) * 1992-06-29 1994-01-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
JPH10333491A (ja) * 1997-06-04 1998-12-18 Sharp Corp 定着装置
JP2004280083A (ja) * 2003-02-27 2004-10-07 Canon Inc 像加熱装置
JP2004325678A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611983A (ja) * 1992-06-29 1994-01-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
JPH10333491A (ja) * 1997-06-04 1998-12-18 Sharp Corp 定着装置
JP2004280083A (ja) * 2003-02-27 2004-10-07 Canon Inc 像加熱装置
JP2004325678A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006251108A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007310353A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2012088491A (ja) 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置
JP2008040176A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007171309A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007108213A (ja) 定着装置
JP4901343B2 (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP2002110336A (ja) 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置
JP4422860B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
US7424259B2 (en) Fixing apparatus
JP4702785B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4577829B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007041309A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4994107B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4911683B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4916281B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4827178B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009271154A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5158498B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4761943B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4832188B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006106558A (ja) 画像形成装置
JP5177626B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007178477A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4963930B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2008009002A (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080212

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100820

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees