JP2007041309A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発熱部材の昇温効率を低下させることなく、発熱部材の幅方向両端部における過昇温が確実に防止される定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 交番電流が入力されて磁束を発生させる磁束発生手段24と、その磁束によって誘導加熱される発熱部材21と、発熱部材21に達する磁束の一部又は全部を低下させて発熱部材21における幅方向の加熱範囲を調整する磁束遮蔽部材29と、を備える。そして、発熱部材21は、その厚さが交番電流に対応した表皮深さよりも薄くなるように形成されるとともに、非磁性材料からなる第1非磁性材料層と、非磁性材料からなるとともに該第1非磁性材料層に比べて体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層と、を具備する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上げ時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱部材としての支持ローラ(加熱ローラ)、定着補助ローラ(定着ローラ)、支持ローラと定着補助ローラとによって張架された定着ベルト、支持ローラに定着ベルトを介して対向する磁束発生手段(誘導加熱手段)、定着補助ローラに定着ベルトを介して当接する加圧ローラ、等で構成される。磁束発生手段は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設されたコイル部(励磁コイル)や、コイル部に対向するコア部(励磁コイルコア)等で構成される。
そして、定着ベルトは、磁束発生手段との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着補助ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に交番磁界が形成されて、支持ローラ表面近傍に渦電流が生じる。支持ローラ(発熱部材)に渦電流が生じると、支持ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱部材が電磁誘導によって直接的に加熱されるために、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置であって、定着ローラ(加熱媒体)における非通紙領域の昇温を抑制することを目的として、定着ローラに内設した磁束発生手段(誘導コイル)から発生される磁束の一部を遮蔽する磁束遮蔽部材を設ける技術が開示されている。
詳しくは、磁束遮蔽部材は、磁性金属からなる定着ローラにおける通紙領域に応じてその位置を変化させて、磁束を遮蔽する範囲を可変する。この技術は、定着ローラに届く磁束を非通紙領域において遮蔽して、非通紙領域における過昇温を抑止することを目的としたものである。
また、特許文献3等には、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置であって、定着ローラ(加熱ローラ)の軸芯が加熱されて軸受が劣化するのを抑止することを目的として、定着ローラの発熱層を、磁性材料からなる第1発熱層と、非磁性材料からなる第2発熱層と、で構成する技術が開示されている。
詳しくは、第1発熱層は、その固有抵抗が第2発熱層のものより高く、その肉厚が第2発熱層のものより厚くなるように形成されている。この技術は、非磁性材料からなる第2発熱層を主たる発熱層として、磁性材料からなる第1発熱層を設けることで磁束発生手段から発せられた磁束が定着ローラの軸芯に達しないようにするものである。
特開2005−70376号公報 特開平10−74009号公報 再表WO2003/43379号公報
上述した従来の定着装置は、発熱部材の昇温効率を低下させることなく、発熱部材の幅方向両端部における過昇温を防止することが難しかった。
詳しくは、以下の通りである。
一般的な画像形成装置は、幅方向のサイズが異なる数種類の記録媒体に対して、画像形成ができるように構成されている。ここで、幅方向サイズの異なる記録媒体とは、JIS寸法のA列やB列における種々の定形サイズの記録媒体の他に、不定形サイズの記録媒体も含まれる。また、同一サイズ(例えば、A4サイズである。)の記録媒体であっても、長手方向を搬送方向にした場合と、短手方向(長手方向に直交する方向である。)を搬送方向にした場合とでは、幅方向サイズの異なる記録媒体を扱っていることになる。
このような幅方向サイズの異なる記録媒体を定着装置で定着する場合には、記録媒体の幅方向サイズに応じて、定着ベルトの幅方向の温度分布が変動して、温度ムラが生じてしまうことがあった。例えば、幅方向サイズの小さな記録媒体を通紙して定着する場合には、その記録媒体の幅方向サイズに対応する定着ベルト(又は定着ローラ)の通紙領域では熱が多く奪われて、非通紙領域に比べて定着温度が低くなる。このような現象は、幅方向サイズの小さな記録媒体を連続的に通紙するような場合に、特に顕著になる。また、立ち上げ時間の早い電磁誘導加熱方式の定着装置では、特に幅方向両端部の過昇温が顕著になる。
したがって、定着ベルト(又は定着ローラ)の幅方向中央部の定着温度を基準として定着ベルトの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ベルトの幅方向中央部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向両端部の定着温度が上昇してしまうことになる。このように、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度が上昇した状態で、幅方向サイズの大きな記録媒体を定着すると、温度上昇位置に対応した記録媒体上にホットオフセットが発生してしまう。さらに、幅方向両端部の定着温度が定着ベルトの耐熱温度を超えた場合には、定着ベルトに熱的破損が生じてしまうことも考えられる。
これに対して、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度を基準として定着ベルトの幅方向全域の定着温度を制御しようとすると、定着ベルトの幅方向両端部の定着温度は所望の温度に制御できるものの、幅方向中央部の定着温度が下降してしまうことになる。このように、定着ベルトの幅方向中央部の定着温度が下降した状態で記録媒体を定着すると、温度下降位置に対応した記録媒体上に定着不良やコールドオフセットが発生してしまう。
このような問題を解決するために、特許文献2等では、記録媒体のサイズに応じて磁束遮蔽部材の位置を変化させて非通紙領域における磁束を遮蔽している。これにより、幅方向サイズが小さな記録媒体を連続的に通紙する場合であっても、非通紙領域の過昇温を抑止する効果がある程度期待できる。
しかし、特許文献2等の技術は、磁束発生手段と発熱部材(加熱媒体)との間に磁束遮蔽部材を介在させるために、発熱部材に対して磁束発生手段を近接させることができなかった。そのため、磁束発生手段によって誘導加熱される発熱部材の昇温効率を充分に向上させることができなかった。具体的には、発熱部材の立ち上げ時間を充分に短縮することができなかった。
一方、特許文献3等の技術は、定着ローラの軸芯が加熱されるのを抑止するために、定着ローラの発熱層を磁性材料からなる第1発熱層と非磁性材料からなる第2発熱層とで構成するものであって、発熱部材(定着ローラ)の幅方向両端部における過昇温を防止する効果は期待できない。
ここで、特許文献3において、発熱部材の幅方向両端部における過昇温を防止するために、特許文献2の磁束遮蔽部材を設置するためには、定着ローラと磁束発生手段との間に磁束遮蔽部材を介在させることになる。したがって、この場合も特許文献2と同様に、発熱部材に対して磁束発生手段を近接させることができずに、発熱部材の昇温効率を充分に向上させることができないことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、発熱部材の昇温効率を低下させることなく、発熱部材の幅方向両端部における過昇温が確実に防止される定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、上述した課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、発熱部材に磁性材料を用いると、定着装置における磁気的な負荷が増大してしまう。これに対して、磁束発生手段に対向する発熱部材を、その厚さが表皮深さ(浸透深さ)よりも薄くなるように形成するとともに、第1非磁性材料層と、第1非磁性材料層に比べて体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層と、で構成することにより、磁気的負荷が軽減して発熱部材の昇温効率が格段に向上するとともに、磁束遮蔽部材による磁束の遮蔽効率も向上する。この場合、磁束遮蔽部材は、発熱部材と磁束発生手段との間に介在させるのではなく、磁束発生手段に対向する発熱部材の反対側に対向するコア(内部コア)と発熱部材との間に配設させることができる。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、交番電流が入力されて磁束を発生させる磁束発生手段と、前記磁束によって誘導加熱される発熱部材と、前記発熱部材に達する前記磁束の一部又は全部を低下させて当該発熱部材における幅方向の加熱範囲を調整する磁束遮蔽部材と、を備え、前記発熱部材は、その厚さが前記交番電流に対応した表皮深さよりも薄くなるように形成されるとともに、非磁性材料からなる第1非磁性材料層と、非磁性材料からなるとともに該第1非磁性材料層に比べて体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層と、を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1非磁性材料層は、前記第2非磁性材料層に比べて機械的強度が大きくなるように形成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記機械的強度を、靱性、弾性、せん断強さのうち少なくとも1つに係わる強度としたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記第1非磁性材料層は、その体積固有抵抗が1.0×10-7Ω・cm以上となるように形成され、前記第2非磁性材料層は、その体積固有抵抗が3.0×10-8Ω・cm以下となるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1非磁性材料層は、その厚さが200μm以下となるように形成されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記第2非磁性材料層は、その厚さが5μm以上となるように形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記第2非磁性材料層は、前記第1非磁性材料層よりも前記磁束発生手段に近い位置に配設されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記第2非磁性材料層は、前記第1非磁性材料層を挟む位置にそれぞれ配設されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記第1非磁性材料層と前記第2非磁性材料層とは、重ねて配設されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記第1非磁性材料層は、非磁性ステンレスで形成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記第2非磁性材料層は、銅又は銀で形成されたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材における前記磁束発生手段に対向する側の反対側に対向するとともに強磁性体からなるコアを備えたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項12に記載の発明において、前記磁束遮蔽部材は、前記発熱部材と前記コアとの間に配設されたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項12又は請求項13に記載の発明において、前記磁束遮蔽部材は、前記発熱部材に対向する前記コアの対向面を覆う幅方向の範囲を連続的又は段階的に増減できるように形成されたものである。
また、請求項15記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材を、トナー像を溶融する定着部材と一体化されたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項15に記載の発明において、前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、前記磁束発生手段は、前記定着ローラの外周面又は内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項17記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項16に記載の発明において、前記定着ローラの内周面又は外周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記定着ローラの内周面又は外周面との間に配設されたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項15に記載の発明において、前記定着部材は、定着ベルトであって、前記磁束発生手段は、前記定着ベルトに対向するように配設されたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項18に記載の発明において、前記定着ベルトは、支持ローラと定着補助ローラとに張架され、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、請求項20記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項19に記載の発明において、前記支持ローラの内周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記支持ローラの内周面との間に配設されたものである。
また、請求項21記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱するものである。
また、請求項22記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項21に記載の発明において、前記定着部材は、定着ベルトであって、前記発熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであって、前記磁束発生手段は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラに対向するように配設されたものである。
また、請求項23記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項22に記載の発明において、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、請求項24記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項22又は請求項23に記載の発明において、前記支持ローラの内周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記支持ローラの内周面との間に配設されたものである。
また、この発明の請求項25記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項24のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、磁束発生手段に対向する発熱部材が、その厚さが表皮深さよりも薄くなるように形成されるとともに、第1非磁性材料層と体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層とを具備している。これにより、発熱部材の昇温効率を低下させることなく、発熱部材の幅方向両端部における過昇温が確実に防止される定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は転写ベルト17を清掃する転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、19は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ18との対向位置に達する。そして、分離チャージャ18との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト17から分離される。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
ここで、転写ベルト17上に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト17から分離された後に定着装置19に導かれる。定着装置19では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図4にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置19の構成・動作について詳述する。
図2は定着装置を示す断面図であって、図3は定着ローラ20の一部を示す断面図であって、図4は定着ローラの内部を幅方向にみた概略図である。
図2に示すように、定着装置19は、磁束発生手段としての誘導加熱部24、定着ローラ20、加圧ローラ30、コアとしての内部コア28、磁束遮蔽部材29、等で構成される。
ここで、定着ローラ20(定着部材)は、SUS304等の非磁性材料からなる中空構造の芯金23の表面に、弾性層22、発熱層21(発熱部材)等を形成したものである。
詳しくは、図3を参照して、定着ローラ20は、芯金23上に、弾性層22、発熱層21(第1非磁性材料層21a、第2非磁性材料層21b)、酸化防止層20b、離型層20a、が積層されている。
弾性層22は、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは50〜500μmになっている。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、良好な定着画像を得ることができる。
第1非磁性材料層21aは、非磁性材料としてのSUS304(非磁性ステンレス)で形成されている。第1非磁性材料層21aの厚さ(層厚)は、0.2mmとなっている。なお、第1非磁性材料層21aとしては、SUS301、SUS316等の非磁性ステンレスを用いることもできる。特に、SUS316は、加工磁化が生じにくいために、加工変形が大きくなる場合等に有効な材料となる。
第2非磁性材料層21bは、非磁性材料としての銅(Cu)で形成されたメッキ層であって、その厚さ(層厚)は10μmとなっている。第2非磁性材料層21bの体積固有抵抗は1.7×10-8Ω・cmとなっていて、第1非磁性材料層21bの体積固有抵抗よりも小さくなっている。なお、第2非磁性材料層21bとしては、銀(Ag)を用いることもできる。
第1非磁性材料層21a及び第2非磁性材料層21bは、誘導加熱部24(磁束発生手段)から発せられる磁束によって誘導加熱される発熱部材(発熱層)として機能する。
酸化防止層20bは、ニッケル(Ni)で形成され、その厚さは5μm以下になるように設定されている。酸化防止層20bは、銅からなる第2非磁性材料層21bの酸化を防止するためのものである。
離型層20aは、PFA等のフッ素化合物で形成され、その厚さは30μmになっている。離型層20aは、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着ローラ20表面のトナー離型性を高めるためのものである。
図2を参照して、加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる円筒部材32上にフッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性層31が形成されたものである。加圧ローラ30の弾性層31は、肉厚が0.5〜2mmで、アスカー硬度が60〜90度となるように形成されている。加圧ローラ30は、定着ローラ20に圧接している。そして、定着ローラ20と加圧ローラ30との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
磁束発生手段としての誘導加熱部24は、コイル部25(励磁コイル)、コア部26(励磁コイルコア)、コイルガイド27、等で構成される。コイル部25は、定着ローラ20の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド27上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25を保持する。コア部26は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなり、発熱層21に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア26aやサイドコア26bが設けられている。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。
定着ローラ20の内部には、フェライト等の強磁性体からなる内部コア28(コア)と、内部コア28の外周の一部を覆う磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、定着ローラ20の回転駆動とは別におこなわれる。
内部コア28は、定着ローラ20を介してコイル部25に対向していて、定着ローラ20の発熱層21(発熱部材)に効率的に磁束を透過させる。
磁束遮蔽部材29は、厚さが1mm以上の銅等の良導体からなる。磁束遮蔽部材29は、その厚さが表皮深さ(材料の体積固有抵抗及び比透磁率と、誘導加熱部24の交番電流の周波数と、によって定まる。)よりも大きくなるように設定されていて、誘導加熱部24から発熱層21に達する磁束を必要に応じて低下させることができる。
また、図示は省略するが、定着ローラ20の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着ローラ20上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基いて、誘導加熱部24による加熱量を調整する。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
不図示の駆動モータによって、定着ローラ20が図2の時計方向に回転駆動されると、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。そして、定着部材としての定着ローラ20は、誘導加熱部24との対向位置で、誘導加熱部24から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着ローラ20の発熱層21に渦電流が生じて、発熱層21はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着ローラ20は、自身の発熱層21の誘導加熱によって加熱される。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着ローラ20表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着ローラ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着ローラ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ20と加圧ローラ30との間から送出される。
定着位置を通過した定着ローラ20表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
次に、図4にて、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の構成・動作について、詳しく説明する。
図4は、図2の定着装置20に設置された定着ローラ20を誘導加熱部24側から幅方向にみた図であって、定着ローラ20の内部を示している。
図4に示すように、定着ローラ20の内部には、内部コア28と磁束遮蔽部材29とが回転自在に設置されている。
強磁性体からなる円柱状の内部コア28の幅方向両端部には、銅からなる磁束遮蔽部材29が一体的に設置されている。磁束遮蔽部材29は、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を段階的に増減するように形成されている。これにより、内部コア28を磁束遮蔽部材29とともに回転させることによって、誘導加熱部24のコイル部25に対向する内部コア28の幅方向の遮蔽範囲を可変することができる。
詳しくは、誘導加熱部24のセンターコア26a(磁束密度が最も高くなる位置である。)と内部コア28との間に磁束遮蔽部材29が介在する場合には、磁束遮蔽部材29がないときに形成される正規の磁束が弱められる。これにより、磁束遮蔽部材29を介在した定着ローラ20の位置では、作用する磁束の低下にともない加熱効率が低下する。
ここで、磁束を低下させる幅方向の範囲(調整範囲)は、コイル部25に対向する磁束遮蔽部材29の姿勢を変化させることで可変することができる。具体的に、磁束遮蔽部材29を内部コア28とともに回転駆動(駆動制御)することで、定着ローラ20上の加熱範囲を図4のL1〜L2の範囲で可変することができる。すなわち、調整範囲(遮蔽範囲)が0〜(L1−L2)の範囲で可変される。
なお、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動(駆動制御)は、内部コア28の軸部に連結されたステッピングモータ(不図示である。)によっておこなわれる。このステッピングモータは、定着ローラ20を駆動する駆動モータ(不図示である。)とは別の駆動系となる。
具体的に、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向に所定角度(所定ステップ数)回転させて、磁束遮蔽部材29の最大範囲をセンターコア26aに対向させる。このとき、磁束が低下される調整範囲が最大になって、その調整範囲外(中央の幅L2の領域である。)が定着ベルト22の主たる加熱範囲となる。
これに対して、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向にさらに所定角度回転させて、磁束遮蔽部材29がセンターコア26aに対向しないようにする。このとき、磁束が低下される調整範囲がゼロになって、すべての範囲(幅L1の領域である。)が定着ベルト22の主たる加熱範囲となる。
そして、定着ローラ20に対する記録媒体Pの幅方向範囲(通紙領域)と、定着ローラ20の加熱範囲と、が一致するように、ステッピングモータで磁束遮蔽部材29を回転駆動する。なお、定着ローラ20に対する記録媒体Pの幅方向範囲は、記録媒体Pのサイズを検知するサイズ検知センサ(検知手段)の検知結果に基いて定められる。
なお、本実施の形態1では、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を段階的(3段階である。)に増減するように磁束遮蔽部材29を形成したが、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を連続的に増減するように磁束遮蔽部材29を形成することもできる。具体的には、磁束遮蔽部材29の展開形状は、三角形になる。
以上のように構成され動作する定着装置29において、本実施の形態1では、定着ローラ20の発熱層21の厚さ(第1非磁性材料層21aの厚さと第2非磁性材料層21bの厚さとの総和である。)が、誘導加熱部24に入力される交番電流の周波数に対応した表皮深さ(第1非磁性材料層21aの表皮深さと第2非磁性材料層21bの表皮深さとの総和である。)よりも薄くなるように形成している。これにより、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率が確保される。なお、表皮深さ(浸透深さ)δは次式で求まる。
δ=503・〔ρ/(μf)〕1/2
上式において、ρは材料の体積固有抵抗であり、μは材料の比透磁率であり、fは材料を励磁する交番電流の周波数である。
また、図11は、材料ごとの表皮深さと交番電流の周波数との関係を示す表図である。図11からも表皮深さは、誘導加熱部24に入力される交番電流の周波数に依存することがわかる。
さらに、第2非磁性材料層21bの体積固有抵抗が、第1非磁性材料層21aの体積固有抵抗よりも小さくなるように設定している。具体的に、第1非磁性材料層21aの体積固有抵抗は1.0×10-7Ω・cm以上として、第2非磁性材料層21bの体積固有抵抗は3.0×10-8Ω・cm以下とすることが好ましい。これにより、発熱層21に対する電力投入効率が向上する。
これらの構成によって、定着ローラ20の発熱層21の昇温効率が格段に向上するとともに、磁束遮蔽部材29による磁束の遮蔽効率も向上する。これらの効果を確認する実験例については後で詳しく説明する。
また、本実施の形態1では、第1非磁性材料層21aの機械的強度が、第2非磁性材料層21bの機械的強度よりも大きくなるように設定されている。具体的に、第1非磁性材料層21aは、第2非磁性材料層21bに比べて、靱性、弾性、せん断強さに優れた材料で形成されている。また、第1非磁性材料層21aの厚さは200μm以下として、第2非磁性材料層21bの厚さは5μm以上としている。
これによって、上述の昇温効率及び遮蔽効率を確保しつつ、定着ローラ20が加圧ローラ30との当接部で変形(ニップ形成による変形である。)が繰り返されても発熱層21a、21bが破断しにくく高い耐久性を維持することができる。
また、本実施の形態1では、定着ローラ20における発熱層21において、第2非磁性材料層21bが第1非磁性材料層21aよりも誘導加熱部24に近い位置に配設されている。
これにより、発熱層21の昇温効率が向上する。具体的には、発熱層21全体のインピーダンスが低下して、定着装置20の立ち上げ時間(ウォームアップ時間)が短縮される。このとき、第1非磁性材料層21aのみで発熱層21を形成する場合に比べて、第2非磁性材料層21bを発熱層21に追加することで、発熱層21全体の熱容量は増加するが、発熱量が向上するために立ち上げ時間は短縮される。
また、本実施の形態1では、第1非磁性材料層21aと第2非磁性材料層21bとが、メッキ(又は蒸着)によって互いの境界面が密接するように重ねて配設されている。
これにより、第1非磁性材料層21aと第2非磁性材料層21bとをプライマ等の接着剤で接着した場合や、第1非磁性材料層21aと第2非磁性材料層21bとの間に非発熱体(体積固有抵抗が1Ω・cm以上の非磁性材料で形成することができる。)を介在した場合、に比べて、層間の剥がれを軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態1では、誘導加熱部24に対向する発熱層(発熱部材)21が、その厚さが表皮深さよりも薄くなるように形成されるとともに、機械的強度の高い第1非磁性材料層21aと体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層21bとを具備している。これにより、発熱層21(又は定着ローラ20)の昇温効率を低下させることなく、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率を高めて発熱層21(又は定着ローラ20)の幅方向両端部における過昇温を確実に防止することができる。
なお、本実施の形態1では、発熱層21の第1非磁性材料層21aを非磁性ステンレスにて形成したが、第1非磁性材料層21aをポリイミド等の樹脂(非磁性材料)で形成することもできる。この場合、本実施の形態1とは異なり、第2非磁性材料層21bが主として誘導加熱されることになる。しかし、その場合であっても、定着ローラ20の昇温効率がある程度維持され、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率を高めることができる。
実施の形態2.
図5及び図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図5は実施の形態2における定着装置19を示す断面図であって、図6は定着装置19に設置される定着ベルト60を示す断面図である。本実施の形態2の定着装置19は、定着部材として定着ベルト60を用いている点が、定着部材として定着ローラ20を用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
図2に示すように、本実施の形態2における定着装置19は、誘導加熱部24、定着部材としての定着ベルト60、発熱部材としての支持ローラ41、定着補助ローラ50、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、定着補助ローラ50は、ステンレス鋼等からなる芯金の表面に、シリコーンゴム等の弾性層を形成したものである。定着補助ローラ50の弾性層は、肉厚が1〜5mmで、アスカー硬度が30〜60度となるように形成されている。
発熱部材としての支持ローラ41は、SUS304(非磁性ステンレス)で形成された第1非磁性材料層41aと、銅のメッキ層からなる第2非磁性材料層41bと、で構成される。支持ローラ41の第1非磁性材料層41a及び第2非磁性材料層41bの構成(層厚、材料、体積固有抵抗等である。)は、前記実施の形態1における定着ローラ20の第1非磁性材料層21a及び第2非磁性材料層21bの構成とほぼ同等である。
支持ローラ41は、図5の時計方向に回転する。そして、支持ローラ41の第1非磁性材料層41a及び第2非磁性材料層41bは、誘導加熱部24から発せられる磁束によって誘導加熱される。
発熱部材(発熱層)を備えた定着ベルト60は、支持ローラ41と定着補助ローラ50とに張架・支持されている。
図6を参照して、定着ベルト60は、内周面側から、発熱層(第1非磁性材料層61a、第2非磁性材料層61b)、ニッケルからなる酸化防止層60b、シリコーンゴム等からなる弾性層62、フッ素化合物からなる離型層60a、が形成されている。定着ベルト60の各層の構成(層厚、材料、体積固有抵抗等である。)は、前記実施の形態1における定着ローラ20の各層の構成とほぼ同等である。
定着ベルト60は、図5の時計方向に走行する。そして、定着ベルト60の第1非磁性材料層41a及び第2非磁性材料層41bは、誘導加熱部24から発せられる磁束によって誘導加熱される発熱層(発熱部材)として機能する。
支持ローラ41の内部には、フェライト等の強磁性体からなる内部コア28(コア)と、内部コア28の外周の一部を覆う磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、支持ローラ41の回転駆動とは別におこなわれる。
内部コア28は、定着ベルト60及び支持ローラ41を介してコイル部25に対向していて、支持ローラ41と定着ベルト60の発熱層61a、61bとに効率的に磁束を透過させる。
磁束遮蔽部材29は、その厚さが表皮深さよりも大きくなるように設定されていて、誘導加熱部24から支持ローラ41と定着ベルト60の発熱層61a、61bとに達する磁束を必要に応じて低下させることができる。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
定着補助ローラ50の回転駆動によって、定着ベルト60は図5中の時計方向に周回するとともに、支持ローラ41も時計方向に回転して、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。定着ベルト60は、誘導加熱部24との対向位置で加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、支持ローラ41表面と定着ベルト60の発熱層61a、61bとに渦電流が生じて、支持ローラ41及び発熱層61a、61bの電気抵抗によってジュール熱が発生して、支持ローラ41及び発熱層61a、61bが加熱される。こうして、定着ベルト60は、発熱した支持ローラ41から受ける熱と、自身の発熱層61a、61bの発熱と、によって加熱される。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着ベルト60表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
定着位置を通過した定着ベルト60表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
以上説明したように、本実施の形態2では、誘導加熱部24に対向する発熱層(支持ローラ41と定着ベルト60の発熱層61a、61bとである。)が、その厚さが表皮深さよりも薄くなるようにそれぞれ形成されるとともに、機械的強度の高い第1非磁性材料層41a、61aと体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層41b、61bとを具備している。これにより、発熱部材41、61a、61b(又は定着ベルト60)の昇温効率を低下させることなく、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率を高めて発熱部材41、61a、61b(又は定着ベルト60)の幅方向両端部における過昇温を確実に防止することができる。
なお、本実施の形態2では、定着ベルト60の発熱層61a、61bと、支持ローラ41と、を発熱部材として用いた。これに対して、定着ベルト60の発熱層61a、61b及び支持ローラ41のうちいずれか一方のみを発熱部材として用いることもできる。その場合も、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置19に設置される定着ベルト60を示す断面図である。本実施の形態3の定着装置19は、定着ベルト60の発熱層61が3層構造になっている点が、発熱層60の発熱層61が2層構造になっている前記実施の形態2のものとは相違する。
図7に示すように、本実施の形態3における定着ベルト60は、内周面側から、酸化防止層60b、第2非磁性材料層61b、第1非磁性材料層61a、第2非磁性材料層61b、酸化防止層60b、弾性層62、離型層60a、が形成されている。定着ベルト60の各層の構成(層厚、材料、体積固有抵抗等である。)は、前記実施の形態2における定着ベルト60の各層の構成とほぼ同等である。
本実施の形態3における定着ベルト60の発熱層は、非磁性ステンレスからなる第1非磁性材料層41aを挟む位置(両側)に、銅のメッキ層からなる第2非磁性材料層41bが配設されている。そして、第1非磁性材料層61aと2つの第2非磁性材料層61bとからなる3層構造の発熱層は、誘導加熱部24から発せられる磁束によって誘導加熱される。
このように、非磁性ステンレスからなる第1非磁性材料層41aの両側に、銅メッキ層(第2非磁性材料層41b)を形成することで、発熱層の生産効率が向上する。具体的には、第1非磁性材料層41aの片側のみに銅メッキ層(第2非磁性材料層41b)を形成する際に必要なマスキング工程が不要になる。
以上説明したように、本実施の形態3でも、前記各実施の形態と同様に、発熱部材(又は定着部材)の昇温効率を低下させることなく、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率を高めて発熱部材(又は定着部材)の幅方向両端部における過昇温を確実に防止することができる。
実施の形態4.
図8及び図9にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図8は実施の形態4における定着装置19を示す断面図であって、図9は定着装置19に設置される定着ローラ20を示す断面図である。本実施の形態4の定着装置19は、定着ローラ20の内周面に誘導加熱部24が対向している点が、定着ローラ20の外周面に誘導加熱部24が対向している前記実施の形態1のものとは相違する。
図8に示すように、本実施の形態4における定着装置19は、誘導加熱部24が定着ローラ20の内周面に対向するように配設されるとともに、強磁性体からなるコアとしての外部コア75が定着ローラ20の外周面に対向するように配設されている。また、磁束遮蔽部材29は、外部コア29と定着ローラ20の外周面との間に配設されていて、誘導加熱部24から発熱層21に達する磁束を所望の幅方向範囲で低下させて発熱層21の加熱範囲を可変することができる。
本実施の形態4における定着装置19は、誘導加熱部24、外部コア75、磁束遮蔽部材29の配置が異なるだけで、電磁誘導加熱方式のメカニズムは前記実施の形態1のものとほぼ同等である。
ただし、図9を参照して、定着ローラ20は、内周面側から、ニッケルからなる酸化防止層20b、発熱層(第2非磁性材料層21b、第1非磁性材料層21a)、シリコーンゴム等からなる弾性層22、フッ素化合物からなる離型層20a、が形成されている。このように、第2非磁性材料層21bを第1非磁性材料層21aよりも誘導加熱部24側に配設することで、発熱層の昇温効率を向上させることができる。なお、本実施の形態4における定着ローラ20の各層の構成(層厚、材料、体積固有抵抗等である。)は、前記実施の形態1における定着ローラ20の各層の構成とほぼ同等である。
以上説明したように、本実施の形態4でも、前記各実施の形態と同様に、発熱部材(又は定着部材)の昇温効率を低下させることなく、磁束遮蔽部材29の磁束遮蔽効率を高めて発熱部材(又は定着部材)の幅方向両端部における過昇温を確実に防止することができる。
実験例.
図10にて、前記各実施の形態で述べた効果を確認するための実験例について説明する。
実験は、前記実施の形態2における定着装置19と、従来の定着装置(実施の形態2における定着装置19において発熱層をSUS304のみで構成したものである。)と、を用いて、それぞれの装置の立ち上げ時間を測定したものである。図10は、その結果を示すグラフであって、横軸が時間を示し、縦軸が定着ベルトの温度(定着温度)を示す。また、図10において、グラフS1は前記実施の形態2における定着装置19の実験結果を示し、グラフS2は従来の定着装置19の実験結果を示す。
また、本実験において、双方の定着装置のコイル部の両端にLCRメータを接続して、装置のインピーダンスを測定した。さらに、幅方向サイズの小さな記録媒体を連続通紙した後に、幅方向サイズの大きな記録媒体を通紙して、幅方向両端部におけるホットオフセットの発生程度を確認した。
図10から、本発明の構成によって、発熱部材の昇温効率の向上にともない、定着装置19の立ち上げ時間が短縮しているのがわかる。また、そのときの装置のインピーダンスが低下していることが確認された。さらに、磁束遮蔽部材29による磁束遮蔽効率の向上にともない、幅方向両端部における過昇温が抑止されてホットオフセットが著しく低減されていることが確認された。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 定着ローラの一部を示す断面図である。 定着ローラの内部を示す概略図である。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す断面図である。 定着ベルトを示す断面図である。 この発明の実施の形態3における定着装置の定着ベルトを示す断面図である。 この発明の実施の形態4における定着装置を示す断面図である。 定着ローラの一部を示す断面図である。 発熱部材の昇温効率を示すグラフである。 材料ごとの表皮深さと交番電流の周波数との関係を示す表図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
19 定着装置、
20 定着ローラ(定着部材)
20a、60a 離型層、 20b、60b 酸化防止層、
21 発熱層(発熱部材)、
21a、41a、61a 第1非磁性材料層、
21b、41b、61b 第2非磁性材料層、
22 弾性層、 23 芯金、
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、 26 コア部、
26a センターコア、 26b サイドコア、 27 コイルガイド、
28 内部コア(コア)、 29 磁束遮蔽部材、
30 加圧ローラ、
41 支持ローラ(発熱部材)、 50 定着補助ローラ、
60 定着ベルト(定着部材)、 75 外部コア(コア)。

Claims (25)

  1. トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    交番電流が入力されて磁束を発生させる磁束発生手段と、
    前記磁束によって誘導加熱される発熱部材と、
    前記発熱部材に達する前記磁束の一部又は全部を低下させて当該発熱部材における幅方向の加熱範囲を調整する磁束遮蔽部材と、を備え、
    前記発熱部材は、その厚さが前記交番電流に対応した表皮深さよりも薄くなるように形成されるとともに、非磁性材料からなる第1非磁性材料層と、非磁性材料からなるとともに該第1非磁性材料層に比べて体積固有抵抗が小さい第2非磁性材料層と、を具備したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1非磁性材料層は、前記第2非磁性材料層に比べて機械的強度が大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記機械的強度は、靱性、弾性、せん断強さのうち少なくとも1つに係わる強度であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1非磁性材料層は、その体積固有抵抗が1.0×10-7Ω・cm以上となるように形成され、
    前記第2非磁性材料層は、その体積固有抵抗が3.0×10-8Ω・cm以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記第1非磁性材料層は、その厚さが200μm以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記第2非磁性材料層は、その厚さが5μm以上となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記第2非磁性材料層は、前記第1非磁性材料層よりも前記磁束発生手段に近い位置に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記第2非磁性材料層は、前記第1非磁性材料層を挟む位置にそれぞれ配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記第1非磁性材料層と前記第2非磁性材料層とは、重ねて配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記第1非磁性材料層は、非磁性ステンレスで形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記第2非磁性材料層は、銅又は銀で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記発熱部材における前記磁束発生手段に対向する側の反対側に対向するとともに強磁性体からなるコアを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記磁束遮蔽部材は、前記発熱部材と前記コアとの間に配設されたことを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記磁束遮蔽部材は、前記発熱部材に対向する前記コアの対向面を覆う幅方向の範囲を連続的又は段階的に増減できるように形成されたことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の定着装置。
  15. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材と一体化されたことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置。
  16. 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであって、
    前記磁束発生手段は、前記定着ローラの外周面又は内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
  17. 前記定着ローラの内周面又は外周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、
    前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記定着ローラの内周面又は外周面との間に配設されたことを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  18. 前記定着部材は、定着ベルトであって、
    前記磁束発生手段は、前記定着ベルトに対向するように配設されたことを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
  19. 前記定着ベルトは、支持ローラと定着補助ローラとに張架され、
    前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  20. 前記支持ローラの内周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、
    前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記支持ローラの内周面との間に配設されたことを特徴とする請求項19に記載の定着装置。
  21. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱することを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置。
  22. 前記定着部材は、定着ベルトであって、
    前記発熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであって、
    前記磁束発生手段は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラに対向するように配設されたことを特徴とする請求項21に記載の定着装置。
  23. 前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項22に記載の定着装置。
  24. 前記支持ローラの内周面に対向するとともに強磁性体からなるコアを備え、
    前記磁束遮蔽部材は、前記コアと前記支持ローラの内周面との間に配設されたことを特徴とする請求項22又は請求項23に記載の定着装置。
  25. 請求項1〜請求項24のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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