JP4879462B2 - 車両制動方法及び車両制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキアシスト(以下、BAという)により自車を制動停止する車両制動方法及び車両制動装置に関するものである。
従来、BA機能を備えた車両にあっては、ドライバがブレーキペダルを一定以上の踏み込み速度で一定量以上踏み込むと、衝突回避の緊急状態が発生したとして、ブレーキ機構のBAを作動(介入)し、ブレーキペダルの踏み込みに対して、通常の制動力より大きな制動力を発生する。
その際、十分な安全性を確保するため、自車と前方の先行車等の自車前方物体(障害物)との距離を検出し、この距離が短くなる程(接近する程)、衝突の可能性が高いと予測し、BAのアシスト力を大きくすることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、走行レーン前方の自車との衝突の可能性がある自車前方物体(障害物)としては、車両(先行車)等のある程度の速度以上で移動(走行)する物体だけでなく、車両に比して極めて低速の人や自転車等も存在する。
そして、BAが不用意に作動して円滑な走行を妨げないようにするため、レーザレーダ等で検出した自車前方物体につき、自車との距離が設定された安全距離を下回った(短くなった)ことを条件に、ブレーキペダルの踏み込みに応じてBAが動作するようにすると、前記の人や自転車等の低速移動する物体については、自動車等に比して動きが遅いため、見過ごされて検出されない事態や、不必要に(過剰に)検出される事態が生じることから、そのような低速移動する物体については、前記の安全距離を下回る検出が所定の頻度で所定時間継続した場合に限り、BAを介入させることも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−297452号公報(段落[0033]−[0034]、[0042]−[0044]、図1、図3、図5、図6) 特開平11−255087号公報(段落[0003]、[0013]、図1、図3)
前記従来のように、自車とその前方物体(障害物)との距離に着目して衝突可能性を予測し、前記距離が短くなる程、BAのアシスト力が大きくなるようにしても、前記の予測に自車に対する前方物体の速度(相対速度あるいは実速度(絶対速度))等が考慮されていないため、衝突回避の緊急状態が発生したときに、BA介入のタイミングが適当でなく、BAの介入が早すぎたり、遅すぎたりするおそれがある。
同様に、低速移動する自車前方物体について、自車と物体との検出距離が安全距離を下回ることが所定の頻度で所定時間継続した場合に限り、BAが介入するようにして自車の円滑な走行を確保するようにしたとしても、それだけでは衝突可能性の予測が十分に高いとはいえず、衝突回避の緊急状態が発生したときに、BAの介入タイミングが適切なタイミングになるとは限らず、最適なタイミングで確実にBAを介入させることができないおそれがある。
また、この種のBA介入の制動にあっては、衝突回避の緊急状態が発生したときに、何らかの原因でBAが介入しないおそれもある。
そして、衝突可能性の判断やプレーキペダルの操作には個人差があり、ドライバによっては、操作が遅れ気味になる傾向を示すことがある。
本発明は、衝突回避の緊急状態が発生したときに、最適なタイミングで確実にBAが介入するようにし、安全性を向上することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の車両制動方法は、走行中の自車と自車前方物体との距離及び自車に対する前記自車前方物体の相対速度の測定値の組み合わせが、設定した衝突予測範囲の組み合わせになることから、自車と前記自車前方物体との衝突可能性が高くなる要衝突回避状態を検出したときに、ドライバのブレーキペダルの踏み込み操作の有無によらず、自車のブレーキ機構を、BAが介入した制動状態に制御する車両制動方法において、日常運転における前記要衝突回避状態の検出タイミングとドライバがBA介入のブレーキペダルの踏み込み操作を行なうタイミングとの時間差の平均値に基づき、ドライバのブレーキ操作が遅い程、前記衝突予測範囲を広げて前記要衝突回避状態の検出をし易くすることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の車両制動装置は、走行中の自車と自車前方物体との距離の測定値と、自車に対する前記自車前方物体の相対速度の測定値との組み合わせが、設定した衝突予測範囲の組み合わせになることから、自車と前記自車前方物体との衝突可能性が高くなる要衝突回避状態を検出し、ドライバのブレーキペダルの踏み込み操作の有無によらず、自車のブレーキ機構を、BAが介入した制動状態に制御する車両制動装置において、日常運転における前記要衝突回避状態の検出タイミングとドライバがBA介入のブレーキペダルの踏み込み操作を行なうタイミングとの時間差の平均値に基づき、ドライバのブレーキ操作が遅い程、前記衝突予測範囲を広げて前記要衝突回避状態の検出をし易くする補正機能を備えたことを特徴としている(請求項2)。
請求項1、2の発明によれば、自車のドライバのBA介入のブレーキ操作が遅い程、前記の衝突予測範囲が、要衝突回避状態を検出し易くなるように広がり、要衝突回避状態が早めに検出されることから、ドライバのブレーキ操作の遅速をも考慮して衝突可能性を監視・検出することができる。そして、衝突可能性が高くなると、自動的に、又は、ドライバがブレーキペダルに足を載せて制動する意思を示すことを条件に、すなわち、ドライバのブレーキペダルの踏み込み操作の有無によらず、BAが介入する。
そのため、ドライバのブレーキ操作の遅速をも考慮して衝突可能性を監視・検出し、自車前方物体の相対速度やドライバがブレーキペダルを踏み込んでいるか否か等にかかわらず、さらに、ドライバのブレーキ操作の遅速等にもよらず、最適なタイミングで確実にBAが介入するようにして安全性を向上することができる。
つぎに、本発明の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1は自車1に設けられた制動装置のブロック図、図2は図1のブレーキ機構(ブレーキアクチュエータ)の詳細な構成説明図、図3、図4はそれぞれ図1の動作説明用のフローチャート、図5は図1の衝突予測範囲の距離、速度(相対速度)の組み合わせの説明図、図6は自車の走行状態の説明図ある。
<構成>
A.「全体構成」
図1に示す自車1は、走行中に、時々刻々の自車1と先行車等の自車前方物体との距離及び自車1に対する自車前方物体の相対速度を検出・監視するため、いわゆる追従走行機能等を有する周知の車両と同様、レーザレーダ、ミリ波レーダ等の探査レーダ又はCCDカメラ等の撮像手段あるいはそれらの組み合わせ(センサフュージョン)からなる前方の探査センサ2を備え、この探査センサ2により、周知のレーダスキャン又は撮影画の画像処理あるいはそれらの組み合わせにより、先行車等の自車前方物体を捕捉して認識するする。
また、電子制御の自車1は、車輪速センサ3、ストップランプスイッチ4等の種々のセンサやスイチ等を備え、車輪速センサ3により自車1の車輪速から車速(自車速)を検出し、ストップランプスイッチ4の接点信号からストップランプの点灯を検出する。
なお、ストップランプスイッチ4は、ドライバがブレーキペダルに足を載せることでブレーキペダルが僅かでも踏み込み方向に変位すると、この変位により押圧されてオンし、ストップランプ点灯の接点信号を発生する。
そして、時々刻々のセンサ2、3の検出信号及びストップランプスイッチ4の接点信号等はマイクロコンピュータ構成の制動制御用の電子制御装置(ECU)5に取り込まれ、このECU5は、記憶部6の制動制御の各種のプログラムを実行し、ドライバのブレーキペダルの操作及び取り込んだ各種信号に基き、ブレーキアクチュエータ7を制御する。
また、ドライバがブレーキペダルに足を載せてブレーキをかける意思を示すと、ブレーキペダルの踏み込み量の大小によらず、ストップランプ8の点灯操作を示すストップランプスイッチ4の接点信号に基いて、ECU5がストップランプ8を点灯する。
B.「ブレーキアクチュエータ7の構成」
ブレーキアクチュエータ7はBAの機能を備えた油圧ポンプ式であり、ドライバのブレーキペダル踏力に応じて発生するマスタシリンダ(以下、M/Cという)圧をホイルシリンダの通常の制御圧(シリンダ圧)とすると、ブレーキペダルの衝突回避の踏み込み操作、すなわち、踏み込み量が一定以上の時間変化で所定量以上になる踏み込み操作により、M/C圧がBA介入開始基準の設定圧以上になる緊急制動時、BAの介入によって大きな制動力を発生し、自車1を速やかに制動停止するため、例えば図2に示すように構成される。
なお、ブレーキアクチュエータ7の加圧機構は、BA機能を有する一般的な油圧ポンプ式のブレーキアクチュエータと同様に構成され、その油圧系統は、同一構成の右側と左側の2系統からなるが、図2では、説明の便宜上、右側の前輪及び後輪に係る右側の系統部分のみを示し、左側の前輪及び後輪に係る左側の系統部分は、図示を省略している。
そして、ブレーキペダル71にブレーキブースタ72を介してM/C73が連結され、このM/C73にブレーキ液(ブレーキ油)を貯留したリザーバタンク74が接続されている。
さらに、M/C73に上流側流入幹路としての液圧経路701が接続され、ドライバのブレーキペダル71の踏み込み力に応じたブレーキ液圧が、M/C圧として、液圧経路701を通って調圧バルブの上流弁702に伝わり、この上流弁702は、ECU5により開閉量が制御され、ブレーキ操作の開始からM/C圧がBA介入開始基準の設定圧Prに昇圧するまでは、開状態に制御される。
そのため、M/C圧が設定圧Prより低くなるブレーキペダル71の通常の踏み込み操作時は、M/C圧が、そのまま下流側流入幹路としての液圧経路703から、流入側接続点α、分岐した前側、後側の分岐経路704F、704Rを通って増圧バルブである前側、後側の下流弁705F、705Rに伝達され、さらに、前側、後側の分岐経路706F、706Rを介して、前輪9Fのホイルシリンダ10F、後輪9Rのホイルシリンダ10Rに伝わり、ブレーキペダル71の踏み込み圧に相当する制動力で自車1が停止(停車)する。
なお、分岐経路706F、706Rに前側、後側の分岐経路707F、707Rを介して減圧バルブである前側、後側の下流弁708F、708Rが接続され、下流弁708F、708Rは、ブレーキ制御前は開放保持され、通常のブレーキ制御及びBAのブレーキ制御の間は閉状態になり、自動運転等における自動ブレーキ制御のときに開閉される。
つぎに、下流弁708F、708Rに前側、後側の分岐経路709F、709Rが接続され、両分岐経路709F、709Rは流出幹路としての液圧経路710の一端で結合され、この液圧経路710の他端は、流出側接続点βを介して加圧機構の油圧ポンプ711の吸入経路712に接続される。
また、モータ713で駆動されるポンプ711の吐出側の加圧経路714は、ポンプ711側から順の逆止弁715、アキュムレータ716、圧力スイッチ717が設けられて流入側接続点αに接続され、さらに、液圧経路701のM/C73側端部と流出側接続点βとの間に加圧液給液用の経路718が設けられ、この経路718に液圧経路701側から順の切替えバルブとしての上流弁719、逆止弁720が設けられている。そして、逆止弁715は流入側接続点αからポンプ711への逆流を阻止し、逆止弁720は流出側接続点βから経路718への逆流を阻止する。
なお、図2の721、722F、722R、723は液圧経路701、分岐経路706F、706R、加圧経路713それぞれの圧力スイッチであり、M/C圧、前、後輪9F、9Rのホイルシリンダ圧、BAのアシスト圧を検出し、検出圧の信号をECU5に出力する。
そして、衝突回避の緊急踏み込み操作により、ドライバがブレーキペダル71を、すばやく、かつ、大きく踏み込むと、微小時間でM/C圧が設定圧Prに昇圧し、この設定圧Prへの昇圧の検出に基き、ECU5は、前記の衝突回避の緊急踏み込み操作の発生を検出してBA制御を実行し、モータ713を駆動するとともに上流弁719を開きBAを介入する。
このとき、リザーバタンク74からM/C73、経路718を介して油圧ポンプ711にアシスト加圧用のブレーキ液が送られ、油圧ポンプ711の吐出とアキュムレータ516の蓄圧とにより、BAのアシスト圧が形成され、このアシスト圧が設定された大きさになると、上流弁519は閉じられる。
そして、ドライバがブレーキペダルを踏むことにより、M/C圧にアシスト圧を加えた、M/C圧+アシスト圧の大きな制御圧が、流入側接続点αから下流弁705F、705Rを介してホイルシリンダ10F、10Rに伝わり、M/C圧のみの場合より大きな減速度が発生して緊急制動で自車1が停止する。
C.「ECU5が形成する手段」
自車1と自車前方物体との衝突可能性が高いときに、衝突回避の前記の緊急踏み込み操作(ブレーキペダルの踏み込み)を行わなくても、自動的にBAを介入する場合、ECU5は、基本的に図3のステップS1〜S5からなる要衝突回避状態の検出プログラム及び図4のステップQ1〜Q5からなるBA介入制御のプログラムを実行し、つぎの走行状態検出手段、制動制御手段を備える。
(i)走行状態検出手段
この手段は、自車1と先行車等の自車前方物体との距離及び自車1に対する自車前方物体の相対速度の測定値の組み合わせと、設定した衝突予測範囲の前記距離及び前記相対速度の組み合わせとを比較する手段であり、図3のステップS1〜S4が形成し、ステップS1により各種の基準値等を記憶部6から読み出した初期値に設定した後、センサ2の探査結果に基き、反射波の存在から先行車等の自車前方物体を認識し、ステップS2により、その送受信の時間差等から自車1と自車前方物体との時々刻々の距離(車間距離等)を測定し、また、ステップS3により、測定した距離の時間変化から自車前方物体の相対速度を測定し、さらに、ステップS4により、測定した距離、相対速度の組み合わせと、設定した衝突予測範囲のそれらの組み合わせとを比較する。
具体的には、種々の走行実験等から衝突の可能性が高い走行状態の自車1と自車前方物体との距離、自車前方物体の相対速度の組み合わせを求めることにより、予め、例えば図5の衝突予測範囲の距離D、速度(相対速度)Vの組み合わせをプロットした閾値線DVを得る。
このとき、図5の閾値線DVより上側の範囲が衝突回避の必要がない回避余裕状態の領域Iであり、閾値線DVより下側の範囲が衝突回避の必要がある要衝突回避状態の領域IIであり、この領域IIが衝突予測範囲である。
そして、閾値線DVの各組み合わせの距離D、速度Vを閾値距離Dref、閾値速度Vrefとし、自車1の走行中に得られる時々刻々の距離D、速度Vの測定値をDx、Vxとすると、例えば、前記のステップS1により、記憶部6から各組み合わせの閾値距離Dref、閾値速度Vrefを読み出し、ステップS2、S3により、時々刻々の測定値Dx、Vxを得、ステップS4により、例えば、測定値Dxに等しい閾値距離Drefの閾値速度Vrefと測定値Vxを比較する。
そして、自車1のイグニッションスイッチがオフしてエンジンが停止するまで、ステップS4からステップS5を介してステップS1に戻り、前記の比較の処理をくり返す。
(ii)制動制御手段
この手段は、前記の走行状態検出手段の比較に基づき、測定値Dx、Vxの組み合わせが前記の衝突予測範囲の組み合わせになり、自車1と自車前方物体との距離及び自車に対する自車前方物体の相対速度から、自車1と自車前方物体との衝突可能性が高くなる要衝突回避状態を検出したときに、自動的又はストップランプ8の点灯を条件として図2のブレーキ機構7をBAが介入した制動状態に制御する。そのため、緊急踏み込み操作の有無によらず、ブレーキアクチュエータ7を、BAが介入した制動状態に制御し、基本的に図4のステップQ1〜Q5が形成する。
そして、前記図3のステップS4の比較の結果、測定値Dxに等しい閾値距離Drefの閾値速度Vrefに対して測定値Vxの方が大きく(速く)、図6の走行状態図に示すように、測定した距離が、その速度を考慮した安全距離Dsafe以下になると、図4のステップQ1により、前記比較の結果に基いて、自車1と自車前方物体との衝突の可能性が高くなって衝突回避を要する走行状態、すなわち、要衝突回避状態であることを検出すると、このとき、M/C圧が設定圧Prに昇圧していなくても、前記の衝突回避の緊急踏み込み操作により、M/C圧が設定圧Prに昇圧してステップQ5を肯定(YES)で通過した場合と同様、ステップQ2に移行し、モータ713を駆動するとともに上流弁719を開きBA介入の制動制御を実行し、ステップQ3、Q4により、自車1の制動停止又は要衝突回避状態の解消等を検出しない限り、BA介入の制動制御を続ける。
なお、図6の11は自車前方物体としての先行車であり、図中の2aは探査センサ2の探査範囲を示す。
<動作>
つぎに、このBA介入の具体的な動作について説明する。
まず、自車1のイグニッションキーのオン(エンジンスタート)により、図3のステップS1の初期設定が実行され、ECU5が記憶部6に保持されている前記の衝突予測基準値Dref、Vref等を読み出して制御環境を初期設定する。
つぎに、図3のステップS2〜S4により、探査センサ2、車輪速センサ3の測定出力等に基づき、自車1と、探査センサ2で捕捉されて認識された先行車、自転車、人等の自車前方物体との時々刻々の距離及び自車前方物体の相対速度の測定値Dx、Vxの組み合わせと、衝突予測範囲の前記の閾値距離Dref、閾値速度Vrefの組み合わせとの比較をくり返す。
そして、図4のステップQ1により、距離の測定値Dx、速度の測定値Vxが図5の要衝突回避状態の領域IIにあるか否かを監視し、通常の走行状態であれば、ステップQ1からステップQ5に移行し、このステップQ5により、前記したM/C圧の変化からブレーキペダルの衝突回避の緊急踏み込み操作の発生を監視し、測定値Dx、Vxが図5の領域IIにある要衝突回避状態の検出又は緊急踏み込み操作の発生が生じるまではステップQ1,Q5の処理をくり返す。
つぎに、例えば自車前方物体の速度低下等が発生して自車1が自車前方物体に近づいたにもかかわらず、ドライバがブレーキペダル71の衝突回避の緊急踏み込み操作を行わなければ、ステップQ1により要衝突回避状態を検出し、このステップQ1からステップQ2に移行し、図2のモータ713を駆動するとともに上流弁719を開いてBA介入の制動制御を実行し、自動的にBAが介入した制動状態になる。
そのため、ドライバがブレーキペダル71を踏み込まなくても、自動的に、BA介入のアシスト圧がホイルシリンダ10F、10Rに加わり、最適なタイミングでBAが介入して自車1に制動がかかり、BAの制動制御を優先しつつ、衝突が回避されて安全性が著しく向上する。
なお、BA介入状態でドライバがブレーキペダル71を踏み込むと、それに応じたM/C圧が加算されてホイルシリンダ10F、10Rに加わり、自車1は制動力が増して一層迅速に減速停止する。
ところで、BA介入による安全性の向上を図るため、本実施形態の自車1は、以下の(a)の機能を備える。また、BA介入による安全性の一層の向上を図る場合、自車1に、下記(b)、(c
)の機能の少なくとも1つもさらに備えることが好ましい。
(a)個人差に基く基準補正機能
衝突可能性の判断やプレーキペダル71の操作には個人差があり、ドライバによっては、操作が遅れ気味になる傾向を示すことがあるため、このドライバの特質も考慮して適切なタイミングでBA介入の制動制御を行う場合、前記の制動制御手段につぎの個人差に基く基準補正機能を備える。
この基準補正機能は、日常運転において、図4のステップQ1による要衝突回避状態の検出タイミングと、ドライバがブレーキペダルのBA介入の踏み込み操作を行うタイミングとの時間差を検出して保持し、さらに、例えば自車1のスタート毎に、保持した時間差の平均値(平均時間差)を求め、この平均時間差に比例した距離の補正値を算出するとともに、前記の平均時間差の極性を反転した速度の補正値を算出し、図3のステップS1の初期設定において、記憶部6から読み出された各組み合わせの閾値距離Dref、閾値速度Vrefを、図5の閾値線DVが上方に移動して要衝突回避状態の領域II(衝突予測範囲)が広がるように補正し、ドライバのブレーキ操作が遅い程、要衝突回避状態が検出し易くなる方向にずらす。
この補正により、ブレーキ操作が遅れ気味のドライバに対しては、要衝突回避状態の検出が標準より早くなり、ドライバの特質も考慮した最適なタイミングでBA介入の制動制御が行える。
(b)センサ認識度に基く基準補正機能
つぎに、探査センサ2による自車前方物体の認識度(捕捉度)が低いと考えられるときは、探査センサ2の測定精度が低いと考えられ、このようなときには、早い目にBA介入の制動制御を行うことが、安全性の面からは好ましい。
そこで、安全性を一層重視する場合は、制動制御手段にセンサ認識度に基く基準補正機能を備え、探査センサ2による自車前方物体の認識度に応じて閾値距離Dref、閾値速度Vrefを補正する。
すなわち、探査センサ2における自車前方物体の認識度は、例えばレザーレーダであれば、その反射波の受信範囲のばらつき(ぼやけ)の程度であり、CCDカメラであれば、その画像処理結果の輪郭のばらつき(ぼやけ)の程度であり、前記の基準補正機能により、認識度が低いときは、その程度に応じて、図5の閾値線DVが上方に移動して要衝突回避状態の領域IIが広がるように閾値距離Dref、閾値速度Vrefを補正し、要衝突回避状態の検出基準を引き下げる。
具体的には、例えば図3に示すようにステップS3、S4の間に破線のセンサ認識度に基く基準補正のステップS6を設け、このステップS6により、例えばステップS2の測定における探査センサ2の認識度の判別に基き、記憶部6から読み出した各組み合わせの閾値距離Dref、閾値速度Vrefを、判別した認識度に応じて補正する。
そして、このセンサ認識に応じた基準補正を行うことにより、ステップS4の比較結果が、探査センサ2の認識度を考慮したものになり、その認識度が低ければ、図4のステップQ1において、要衝突状態の検出基準が緩和され、BAが介入し易くなって安全性が一層向上する。
(c)BA介入量補正機能
この補正機能は、要衝突回避状態の検出により、検出状態に応じてBAの介入量を増減するものであり、ECU5の制動制御手段に設ける。
具体的には、例えば図4のステップQ1のつぎに破線のBA介入量補正のステップQ6を設け、例えばステップQ1により検出した要衝突回避状態の程度(検出状態の程度)、換言すれば、衝突可能性の程度に比例して、アシスト圧の設定値を増減補正する。
そのため、図4のステップQ2のBA介入において、衝突可能性が高くなる程、BA介入のアシスト圧が高くなって制動力が増大し、安全性が一層向上する。
つぎに、自動的又はストップランプ8の点灯を条件として図2のブレーキ機構7をBAが介入した制動状態に制御する例について、図7の動作説明用のフローチャートを参照して説明する。
の例にあっては、自車前方物体との衝突回避を要する事態、すなわち、前記の要衝突回避状態を検出したときに、ドライバがブレーキペダルに足を載せて制動する意思を示すことを条件にBAを介入する。
そのため、この例の場合は、ECU5により図4に代わる図7のステップQ1〜Q7のBA介入制御のプログラムを実行し、ECU5の制動制御手段が、要衝突回避状態の検出により、自車1のストップランプの点灯操作を条件に、図2のブレーキ機構をBAが介入した制動状態に制御する。
具体的には、図7に示すように、ステップQ1のつぎにストップランプ8の点灯を検出するステップQ7を設け、ステップQ1によって要衝突回避状態を検出すると、ステップQ7により、ストップランプスイッチ4の接点信号の有無を検出する。
そして、ドライバがブレーキペダル71に足を載せてブレーキをかける意思を示すことにより、ブレーキペダルの踏み込み量の大小によらず、ストップランプ8の点灯操作を示すストップランプスイッチ4の接点信号が発生し、この信号の検出に基き、図7のステップQ2によりBA介入の制動制御を行う。
したがって、ドライバのブレーキペダル71の踏み込みが少なくても、ブレーキをかけるというドライバの意思の検出に基き、ストップランプ8の点灯と同時にBA介入の制動状態になり、ドライバの意思を尊重しつつ、最適なタイミングで確実にBAが介入するようにして安全性を向上することができる。
ところで、この例においても、前記の(a)個人差に基く基準補正機能を備える。さらに、(b)センサ認識度に基く基準補正機能、(c)BA介入量補正機能の少なくとも1つも備えることにより、安全性が一層向上する。
つぎに、自動的又はストップランプ8の点灯を条件として図2のブレーキ機構7をBAが介入した制動状態に制御するさらに他の例について、図8の走行予測軌跡の説明図、図9の動作説明用のフローチャートを参照して説明する。
この例にあっては、自車と自車前方物体との衝突可能性を、自車と先行車の距離や先行車の相対速度等を考慮した両車の走行予測から検出する。
そのため、この例の制動装置が、前記一例、他の例の制動装置と異なる点は、ECU5により図3に代わる図9のステップS11〜S17又はステップS11〜S18のBA介入制御のプログラムを実行し、ECU5に、つぎのオフセット率推定手段を備える点である。
(iii)オフセット率推定手段
この手段は、自車前方物体である先行車11の自車1に対する例えば図7の走行予測軌跡Lから、衝突予測位置での自車1と先行車11との横方向の重なりを衝突可能性のオフセット率として推定する手段であり、図3のステップS11〜S16が形成し、ステップS11では図3のステップS1と同様の初期設定を行い、ステップS12、S13では図3のステップS2、S3と同様の測定を行なって測定値Dx、Vxを得る。
さらに、ステップS14により、例えば、距離Dx、速度Vxの最新の一定時間の測定結果の変化傾向等から、図8に示す先行車11の今後の時刻T1、T2、T3、…、Tnの位置P(T1)、P(T2)、P(T3)、…、P(Tn)を求め、それらの位置P(T1)〜P(Tn)を結ぶ先行車11の走行予測軌跡Lを求めて推定する。
ここで、位置P(Tn)は、このままの走行では図8に示すように先行車11と自車1とが衝突する予測位置であり、ステップS14により、予測位置P(Tn)の先行車11と自車1との横方向(車幅方向)の重なる長さYを自車1の車幅で除して衝突可能性の大きさを示すオフセット率OFxを求めて推定する。
さらに、ステップS16により、推定したオフセット率OFxと、図1の記憶部6に前記の閾値距離Dref、閾値速度Vrefに代えて記憶された衝突予測範囲の閾値のオフセット率OFrとを比較する。
このオフセット率OFrは、衝突の可能性が高く衝突回避操作が必要となるオフセット率であって、実験等によって設定される。
そして、自車1のイグニッションスイッチがオフするまで、ステップS16からステップS17を介してステップS11に戻り、図8の処理がくり返される。
つぎに、この例のECU5は、例えば図4のステップQ1〜Q5又はステップQ1〜Q6が形成する制動制御手段と同様の制動制御手段を備え、この制動制御手段の図4のステップQ1により、前記のオフセット率OFx,OFrの比較から自車1と先行車との衝突可能性が高い要衝突回避状態を検出すると、図4のステップQ2〜Q5又はステップQ2〜Q6により、第1、第2の実施形態の場合と同様にして自動的にBAを介入し、衝突を回避して安全性を著しく向上することができる。
ところで、この例においても、前記の(a)個人差に基く基準補正機能、(b)センサ認識度に基く基準補正機能、(c)BA介入量補正機能を備えることにより、安全性が一層向上する。
つぎに、本発明の実施形態の制御について、前記図5および、図10の動作説明用のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態にあっては、要衝突回避状態の検出により、BA介入が必要になったときに、自動的又はストップランプ8の点灯を条件として図2のブレーキ機構7をBAが介入した制動状態に制御するのではなく、自動的又はストップランプ8の点灯を条件として、ブレーキペダルの緊急踏み込み操作の検出基準を引き下げることにより、ブレーキペダルの踏み込みに対して早めにBAが介入するようにし、最適なタイミングで確実にBAが介入するようにする。
そのため、本実施形態の制動装置が、前記各例の制動装置と異なる点は、ECU5により、例えば図4に代わる図10のステップQ11〜Q17のBA介入制御のプログラムを実行し、ECU5の制動制御手段が、要衝突回避状態の検出により、自動的に、又は、ストップランプが点灯すること(ドライバがブレーキペダル71に足を載せて制動する意思を示すこと)に基づき、ブレーキペダル71の緊急踏み込み操作の検出基準、具体的には、BA介入するブレーキペダル71の踏み込み量、踏み込み速度の検出基準を、図3のステップS1、図10のステップS11の初期設定により記憶部6から読み出された通常BA介入(標準)の検出基準から引き下げる点である。
そして、図10のステップQ11〜Q16は、ほぼ、図4のステップQ1〜Q6に相当し、ステップQ11により要衝突回避状態を検出すると、ステップQ16、Q17を介してステップQ15に移行し、このステップQ15により、ブレーキペダル71の踏み込み量、踏み込み速度から、緊急踏み込み操作を検出することにより、ステップQ12によりBAを介入する。
ところで、通常BA介入の検出基準の踏み込み量、踏み込み速度をST0、dST0とし、要衝突回避状態を検出したときのBA介入の検出基準の踏み込み量、踏み込み速度をSTe、dSTeとすると、前記図5の領域Iの走行状態では、ブレーキペダル71の緊急踏み込み操作の検出基準を、記憶部6から読み出された通常BA介入の検出基準の踏み込み量ST0、踏み込み速度dST0に設定し、要衝突回避状態領域IIの走行状態では、ステップQ17により、ブレーキペダル71の緊急踏み込み操作の検出基準を、それぞれ設定量ずつ引き下げて前記の踏み込み量STe、踏み込み速度をdSTeに切り替える。
したがって、前記の領域Iの状態での通常走行中に何らかの原因で緊急踏み込み操作が発生したときは、ステップQ11からステップQ15に移行し、このステップS15により、踏み込み量ST0、踏み込み速度dST0を基準にしてBA介入の要、不要が検出されて判断され、ステップQ12により、前記一例等と同様の条件で、必要に応じて通常のBA介入が行われる。
また、前記の領域IIの走行状態になると、ステップQ11からステップQ16を介してステップS17に移行し、このステップS17により、ブレーキペダル71の踏み込み量、踏み込み速度を、STe、dSTeに引き下げた後、ステップQ15により、踏み込み量STe、踏み込み速度dSTeを基準にして緊急踏み込み操作の有無が検出され、その操作が検出されると、ステップQ12により緊急回避のBA介入が行われる。
この場合、BA介入検出基準の踏み込み量、踏み込み速度がSTe、dSTeに引き下げられるため、通常BA介入の場合よりブレーキペダル71の踏み込みが浅くても緊急踏み込み操作が検出されてブレーキ機構7が速やかにBAの介入した制動状態になり、ブレーキペダル71を踏み込むことで動作するBA本来の機能を維持しつつ、最適なタイミングで確実にBAが介入するようにして安全性を向上することができる。
ところで、本実施形態の制御を行なう場合においても、前記の(a)個人差に基く基準補正機能を備え、自車のドライバのブレーキ操作が遅い程、要衝突回避状態の領域II(衝突予測範囲)が広がるように閾値距離Dref、閾値速度Vrefを補正し、要衝突回避状態の検出基準を引き下げ、要衝突回避状態を検出し易くなる方向にずらし、ドライバのブレーキ操作の遅速をも考慮して衝突可能性を監視・検出する。さらに、(b)センサ認識度に基く基準補正機能、(c)BA介入量補正機能の少なくとも1つも備えることにより、安全性が一層向上する。
また、例えば図10のステップQ11とステップQ16の間に図6のステップQ7と同様のステップを設け、要衝突回避状態を検出したときに、ストップランプ8の点灯を条件に、検出基準の踏み込み量STe、踏み込み速度dSTeに基いて緊急踏み込み操作の有無を検出してもよい。
さらに、ECU5は、図3の走行状態検出手段、図9のオフセット率推定手段の比較のいずれによって要衝突回避状態を検出するものであってもよい。
つぎに、本実施形態においては、図10のステップQ17により、要衝突回避状態の衝突可能性の大きさによらず、検出基準の踏み込み量、踏み込み速度を、それぞれの設定量だけ引き下げてSTe、dSTeにしたが、例えば、同ステップQ17により、検出基準の踏み込み量、踏み込み速度につき、図3のステップS4、図8のステップS11の比較によって判別した衝突可能性の大きさに比例した設定量ずつ引き下げるようにし、衝突可能性の程度に応じて緊急踏み込み操作の検出特性を可変してもよい。
この場合、最も簡単には、例えば図11の(a)、(b)の踏み込み量STe、踏み込み速度dSTeの距離の測定値Dxに対する特性図のデータを記憶部6に保持し、要衝突回避状態を検出すると、そのときの距離の測定値Dxに基いて、踏み込み量STe、踏み込み速度dSTeを設定すればよい。なお、図中のDmaxは要衝突回避状態と判断される限界の距離であり、速度の測定値Vx等によって異なる。
この場合は、ドライバに操作性の違和感を与えることもなく、安全性及び操作性が向上する利点がある。
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、ブレーキアクチュエータ7が図2と異なる構成であってもよく、そのECU5の処理手順や各基準値等が、前記実施形態と異なっていてもよい。
また、BAシステムの加圧機構が、前記実施形態と異なる構成の油圧ポンプ式の場合、及び、油圧ポンプ式でない場合にも、本発明を適用できるのは勿論である。
ところで、図1の探査センサ2、車輪速センサ3等を、いわゆる追従走行の制御等に兼用する場合にも適用することができる。
この発明の実施形態のブロック図である。 図1のブレーキ機構(ブレーキアクチュエータ)の詳細なブロック図である。 図1の動作説明用のフローチャートである。 図1のブレーキアシスト介入の一例の動作説明用のフローチャートである。 図1の衝突予測範囲の距離、速度(相対速度)の組み合わせの説明図である。 図1の動作説明用の走行状態の図である。 図1のブレーキアシスト介入の他の例の動作説明用のフローチャートである。 この発明の走行予測軌跡例の説明図である。 図1のブレーキアシスト介入のさらに他の例の動作説明用のフローチャートである。 この発明の実施形態の制御を説明するフローチャートである。 (a)、(b)はこの発明の実施形態のブレーキペダルの踏み込み量、踏み込み速度を可変する場合の説明図である。
1 自車
5 ECU
7 ブレーキアクチュエータ
8 ストップランプ
71 ブレーキペダル

Claims (2)

  1. 走行中の自車と自車前方物体との距離及び自車に対する前記自車前方物体の相対速度の測定値の組み合わせが、設定した衝突予測範囲の組み合わせになることから、自車と前記自車前方物体との衝突可能性が高くなる要衝突回避状態を検出したときに、ドライバのブレーキペダルの踏み込み操作の有無によらず、自車のブレーキ機構を、ブレーキアシストが介入した制動状態に制御する車両制動方法であって、
    日常運転における前記要衝突回避状態の検出タイミングとドライバがブレーキアシスト介入のブレーキペダルの踏み込み操作を行なうタイミングとの時間差の平均値に基づき、ドライバのブレーキ操作が遅い程、前記衝突予測範囲を広げて前記要衝突回避状態の検出をし易くすることを特徴とする車両制動方法。
  2. 走行中の自車と自車前方物体との距離の測定値と、自車に対する前記自車前方物体の相対速度の測定値との組み合わせが、設定した衝突予測範囲の組み合わせになることから、自車と前記自車前方物体との衝突可能性が高くなる要衝突回避状態を検出したとき、ドライバのブレーキペダルの踏み込み操作の有無によらず、自車のブレーキ機構を、ブレーキアシストが介入した制動状態に制御する車両制動装置であって、
    日常運転における前記要衝突回避状態の検出タイミングとドライバがブレーキアシスト介入のブレーキペダルの踏み込み操作を行なうタイミングとの時間差の平均値に基づき、ドライバのブレーキ操作が遅い程、前記衝突予測範囲を広げて前記要衝突回避状態の検出をし易くする補正機能を備えたことを特徴とする車両制動装置。
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