JP3320844B2 - ブレーキの制御装置 - Google Patents

ブレーキの制御装置

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JP3320844B2
JP3320844B2 JP16702093A JP16702093A JP3320844B2 JP 3320844 B2 JP3320844 B2 JP 3320844B2 JP 16702093 A JP16702093 A JP 16702093A JP 16702093 A JP16702093 A JP 16702093A JP 3320844 B2 JP3320844 B2 JP 3320844B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両におけるブレーキ
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の自動車は、ブレーキペダルの踏み
込み操作により発生するブレーキ力をアシストするため
に、倍力装置(ブースタ)等のアシスト手段を備えてい
る。
【0003】そして、例えば、特開昭61ー10236
1号公報に開示された車両の制動装置では、車輪に加わ
る荷重に基づいてアシスト力を変更することにより、ブ
レーキペダルの踏み込み量に対して発生するブレーキ力
を変更するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のブレーキの制御装置では、車輪に加わる荷重と、ブ
レーキペダルの踏み方とに応じてアシスト力が変更され
るだけであるから、いわゆるパニックブレーキをかける
ような極めて危険な状態に遭遇した場合、制動力が不足
して、適切なブレーキ操作が行えない場合があった。
【0005】上述の事情に鑑み、本発明は、危険度に応
じた最適なブレーキ特性を得ることができるブレーキの
制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるブレー
キの制御装置は、図1に示すように、ブレーキペダル等
のブレーキ操作入力手段の操作により発生するブレーキ
力をアシストするアシスト手段と、該アシスト手段から
発生するアシスト力を変更しうるアシスト力可変手段
と、制動時におけるアクセルペダルから上記ブレーキペ
ダルへの踏み替え時間を計測するペダルへ踏み替え時間
計測手段と、該計測手段により計測されたペダル踏み替
え時間に基づきアシスト量を決定するアシスト量決定手
段と、該アシスト量決定手段により決定されたアシスト
量に基づき上記アシスト力可変手段を制御する制御手段
とを備えてなることを特徴とするものである。
【0007】上記ペダルへ踏み替え時間計測手段により
ペダル踏み替え時間が所定時間よりも短いことが計測さ
れた場合、上記アシスト量は増大される。
【0008】また、第2の発明によるブレーキの制御装
置は、図8に示すように、ブレーキペダル等のブレーキ
操作入力手段の操作により発生するブレーキ力をアシス
トするアシスト手段と、該アシスト手段から発生するア
シスト力を変更しうるアシスト力可変手段と、車速を検
出する第1の検出手段と、自車両と障害物と間の距離を
検出する第2の検出手段と、制動時におけるアクセルペ
ダルから上記ブレーキペダルへの踏み替え時間を計測す
る計測手段と、上記第1および第2の検出手段によりそ
れぞれ検出された車速および障害物距離と上記計測手段
により計測されたペダルへ踏み替え時間とに基づき危険
度を算出する危険度演算手段と、該演算手段により算出
された危険度に基づきアシスト量を決定するアシスト量
決定手段と、該アシスト量決定手段により決定されたア
シスト量に基づき上記アシスト力可変手段を制御する制
御手段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用および発明の効果】第1の発明によれば、制動時
におけるアクセルペダルから上記ブレーキペダルへの踏
み替え時間が短いときには、アシスト力が増大されるか
ら、いわゆるパニック時にも必要な制動力を確実に得る
ことができる。
【0010】また、第2の発明によれば、車速と車間距
離とペダル踏み替え時間から危険度を算出して、アシス
ト力を変更しているから、第1の発明よりもさらに大き
い危険回避効果を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図2は、図1のブロック図で示した第1の
発明に係わるブレーキの制御装置の実施例を示す全体系
統図である。
【0013】図2において、1はブレーキペダル、2は
マスターシリンダで、ブレーキペダル1とマスターシリ
ンダ2との間には、タンデム型に連結されたメインブー
スタ3およびサブブースタ4がアシスト手段として介装
されている。
【0014】上記メインブースタ3は、リターンスプリ
ング5によって図の左方に付勢された状態でシェル6内
に設けられたダイヤフラム7を備えており、このダイヤ
フラム7によって仕切られたダイヤフラム室8には、エ
ンジンの吸気マニホールド内のバキューム圧またはバキ
ュームポンプからのバキューム圧がチェックバルブ9を
介して供給されるようになっている。
【0015】同様に、上記サブブースタ4は、リターン
スプリング10によって図の左方に付勢された状態でシ
ェル11内に設けられたダイヤフラム12を備えている
が、このダイヤフラム12によって仕切られたダイヤフ
ラム室13にはエアチャンバ14が接続されている。
【0016】上記エアチャンバ14には、チェックバル
ブ15および制御バルブ(バキュームバルブ)16を介
してバキューム圧が供給されるとともに、大気圧が制御
バルブ17(大気圧バルブ)を介して供給されるように
なっている。上記制御バルブ16,17はデューティー
ソレノイドバルブよりなり、これら制御バルブ16,1
7の開度はマイクロコンピュータよりなるコントロール
ユニット20によってデューティー制御され、これによ
って、後述するように、サブブースタ4によるアシスト
力が変更されるようになっている。
【0017】ブレーキペダル1とマスターシリンダ2の
ピストン21との間は、メインブースタ3およびサブブ
ースタ4のダイヤフラム7,12の中心部を貫通して延
びるロッド22によって連結されており、かつこのロッ
ド22にダイヤフラム7,12の中心部が係合されてい
る。
【0018】したがって、ダイヤフラム室8,13が負
圧になると、ダイヤフラム7,12の中心部がそれぞれ
リターンスプリング7,10の付勢力に抗して図2の右
方に変位され、これによって、ブレーキペダル1の踏力
に対するアシスト力がロッド22に付与される。そして
この場合、ブレーキペダル1の踏力が、メインブースタ
3によるアシスト力とサブブースタ4によるアシスト力
とが相乗された態様で、マスターシリンダ2のピストン
21に印加され、かつサブブースタ4によるアシスト力
を可変することによって、全体のアシスト力が変更され
るように構成されている。
【0019】25は油圧式のディスクブレーキ装置で、
車輪26とともに回転するディスク27と、キャリパ2
8とを備えている。キャリパ28はブレーキパッド29
を保持するとともに、シリンダ30を備え、マスターシ
リンダ2から油路31を通じて上記シリンダ30に供給
されるブレーキ液圧の大きさに応じた力でブレーキパッ
ド29がディスク27に押し付けられるることにより、
車輪26に対する制動力が発生する。
【0020】なお、図示のディスクブレーキ装置25は
前輪用であり、後輪用のブレーキ装置(図示は省略)に
対するブレーキ液圧は、油路31からプロポーショニン
グバルブ32を介して供給される。
【0021】上記コントロールユニット20には、ブレ
ーキペダル1が踏まれている状態でONになるブレーキ
スイッチ41からのブレーキスイッチ信号と、エアチャ
ンバ14内の圧力を検出する圧力センサ43からのチャ
ンバ圧信号と、アクセルペダル44が踏まれている状態
でONになるアクセルスイッチ45からのアクセルスイ
ッチ信号とが入力されるとともに、コントロールユニッ
ト20からは、上記制御バルブ16,17に対して制御
信号が出力される。
【0022】コントロールユニット20は、上記各スイ
ッチ41,45からの信号に基づいて、アクセルペダル
44から足が離れてからブレーキペダル1が踏まれるま
でのペダル踏み変え時間を算出し、このペダル踏み変え
時間に基づいてサブブースタ4におけるブースト倍率
(アシスト量)を決定し、このブースト倍率を得るため
のエアチャンバ14内の目標圧力値を設定し、この目標
圧力値から、上記制御バルブ16,17に出力する制御
信号のデューティー比を算出し、エアチャンバ14内の
圧力値が目標圧力値に近付くように上記制御バルブ16
(バキュームバルブ),17(大気圧バルブ)をデュー
ティー制御する。なお、この制御の際、圧力センサ43
の出力を利用したフィードバック制御がなされる。
【0023】次に、コントロールユニット20が実行す
る制御ルーチンの内容を、図3以下のフローチャートに
基づいて説明する。なお、以下の説明でSはステップを
示す。
【0024】図3はジェネラルフローを示すもので、ま
ずS1においてシステム全体のイニシャライズを行った
後、S2において上記各スイッチ乃至はセンサからの出
力信号を入力データとして読み込み、その後、S3での
ペダル踏み替え時間の計測とS4でのブースト倍率決定
およびS5での制御信号出力とを行う。
【0025】上記S1およびS2での処理は図4に示さ
れており、S1で各種メモリおよび定数を初期化した
後、S2で、アクセルスイッチ信号Asw,ブレーキス
イッチ信号Bswおよびチャンバ圧力Pcを読み込む。
【0026】図3のS3でのペダル踏み替え時間計測ル
ーチンは、図5のフローチャートに基づいてなされる。
【0027】すなわち、図5のS11において計測フラ
グが1にセットされているか否かを判定し、計測フラグ
が0であれば(S11,NO)、S12でアクセル操作
判定を行う。そして、アクセル操作が行われていると判
定されたときには(S12,YES)、S13でアクセ
ルONフラグを1にセットしてS1に戻る。
【0028】一方、アクセル操作が行われていないと判
定されると(S12,NO)、S14でアクセルONフ
ラグが1にセットされているか否かを調べ、アクセルO
Nフラグが1にセットされている場合は(S14,YE
S)、S15で計測フラグを1にセットする。
【0029】次に、計測フラグが1にセットされている
と判定されたときは(S11,YES)、S16へ進ん
でブレーキ操作判定を行う。そして、ブレーキ操作が行
われたときには(S16,YES)、S17で、アクセ
ルスイッチ信号AswがOFFになってからブレーキス
イッチ信号BswがONになるまでの時間、すなわちペ
ダル踏み替え時間を計測し、S18でアクセルONフラ
グを0にリセットする。そして、ブレーキ操作が終了す
れば(S16,NO)、S19で計測フラグを0にリセ
ットする。
【0030】図6は、図3のS4におけるブースト倍率
決定ルーチンの内容を示す。
【0031】上記コントロールユニット20のメモリー
内には、S21に示すような、ペダル踏み替え時間から
ブースト倍率Kを求めるためのマップが格納されてい
る。このマップでは、ペダル踏み替え時間が0.3秒よ
りも長いときには、これを普通域としてブースト倍率K
を1としているが、ペダル踏み替え時間が0.3秒以下
のときを緊急域として、ブースト倍率Kを、いわゆるパ
ニックブレーキが作動するブースト倍率K=2に設定し
ている。そして、S22で、上記マップから読み出され
たブースト倍率Kを最終目標倍率TGKとする。
【0032】最後に、図3のS5における出力処理の内
容について、図7のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0033】先ず、S41で、上記最終目標倍率TGK
と目標チャンバ圧力TGPとの関係を示すマップから、
最終目標倍率TGKに応じた目標チャンバ圧力TGPを
読み出す。
【0034】次にS42で、目標チャンバ圧力TGPか
ら実際のチャンバ圧力Pcを減算して、差ΔPを求め
る。そして、正負の所定値αとーαをしきい値とする不
感帯を設定しておき、S43とS44で、ΔP>αであ
るか、ΔP<ーαであるか、あるいはーα<ΔP<αで
あるかを判定する。
【0035】先ずS43でΔP>αであると判定された
ときは(S43,YES)、バキュームチャンバ14内
の負圧が高すぎるのであるから、S45で制御バルブ1
6(バキュームバルブ)を閉じて、チャンバ14内に大
気圧のみを導入する決定を行う。そして、S46で、制
御バルブ17(大気圧バルブ)に対する制御信号のΔP
に応じたデューティー比をマップから読み出し、S47
で、このデューティー比を有する制御信号を制御バルブ
17(大気圧バルブ)に制御信号を出力するとともに、
制御バルブ16(バキュームバルブ)に対しては、これ
を閉じる制御信号、すなわちデューティー比を0%とす
る制御信号を出力する。
【0036】一方、S43,S44でΔP<ーαである
と判定されたときは(S43,NO、S44,YE
S)、バキュームチャンバ14内の負圧が低すぎるので
あるから、S48で制御バルブ17(大気圧バルブ)を
閉じて、チャンバ14内にバキューム圧のみをを導入す
る決定を行う。そして、S49で、制御バルブ16(バ
キュームバルブ)に対する制御信号のΔPに応じたデュ
ーティー比をマップから読み出し、S47で、このデュ
ーティー比を有する制御信号を制御バルブ16(バキュ
ームバルブ)に制御信号を出力するとともに、制御バル
ブ17(大気圧バルブ)に対しては、デューティー比を
0%とする制御信号を出力する。
【0037】さらに、S43,S44でーα<ΔP<α
であると判定されたときは(S43,NO、S44,N
O)、バキュームチャンバ14内の圧力Pcが目標範囲
内にあることを意味するから、S50,S51で制御バ
ルブ16,17をともに閉じることに決定し、S47
で、デューティー比を0%とする制御信号を制御バルブ
16,17に出力して制御バルブ16,17をともに閉
じ、チャンバ14内の圧力を保持する。
【0038】以上が第1の発明の実施例の構成およびそ
の動作の説明であるが、本実施例によれば、ペダル踏み
替え時間が極めて短いパニック時にも、必要とする大き
い制動力を確実に得ることができる。
【0039】図9は、図8のブロック図で示した第2の
発明に係わるブレーキの制御装置の実施例を示す全体系
統図である。
【0040】図9においては、図2の構成に加えて、車
速を検出する車速センサ42と、ブレーキペダル1の踏
力を検出するブレーキ踏力センサ46と、前車と自車と
の車間距離を検出する車間距離を検出する車間距離セン
サ47を備えていることを除いては、図2のものと同様
の構成を有するので、重複する説明は省略するが、上記
コントロールユニット20には、車速センサ42からの
車速信号と、車間距離センサ47からの車間距離信号
と、ブレーキスイッチ41からのブレーキスイッチ信号
と、ブレーキ踏力センサ46からのブレーキ踏力信号
と、エアチャンバ14内の圧力を検出する圧力センサ4
3からのチャンバ圧信号と、アクセルスイッチ45からの
アクセルスイッチ信号とが入力されるとともに、コント
ロールユニット20からは、上記制御バルブ16,17
に対して制御信号が出力される。
【0041】コントロールユニット20は、上記各スイ
ッチ41,45および各センサ42,46,47からの
信号に基づいて、危険度を算出し、この危険度に基づい
てサブブースタ4におけるブースト倍率(アシスト量)
を決定し、このブースト倍率を得るためのエアチャンバ
14内の目標圧力値を設定し、この目標圧力値から、上
記制御バルブ16,17に出力する制御信号のデューテ
ィー比を算出し、エアチャンバ14内の圧力値が目標圧
力値に近付くように上記制御バルブ16(バキュームバ
ルブ),17(大気圧バルブ)をデューティー制御す
る。また、この制御の際、圧力センサ43の出力を利用
したフィードバック制御がなされる。
【0042】次に、コントロールユニット20が実行す
る制御ルーチンの内容を、図10以下のフローチャート
に基づいて説明する。
【0043】図10はジェネラルフローを示すもので、
まずS61においてシステム全体のイニシャライズを行
った後、S62において上記各スイッチ乃至はセンサか
らの出力信号を入力データとして読み込み、その後、S
63での危険度の算出と、S64でのブースト倍率決定
およびS65での制御信号出力処理とを実行する。
【0044】上記S61およびS62での処理は図11
に示されており、S61で各種メモリおよび定数を初期
化した後、S62で、車速V,車間距離L,アクセルス
イッチ信号Asw,ブレーキスイッチ信号Bsw,ブレ
ーキ踏力FB およびチャンバ圧力Pcを読み込む。
【0045】図10のS63での危険度算出ルーチンお
よびS64でのブースト倍率決定ルーチンは、図12〜
図15のフローチャートに基づいてなされる。この場合
の危険度DGは、走行中の危険度DG1と、ペダル踏み
替え時間に基づくブレーキ操作の危険度DG2と、パニ
ック判定危険度DG3とが総合されたものである。
【0046】先ず、図12のS71では、図示のような
マップを用いて、車間距離Lと車速Vとから走行中の危
険度DG1を算出する。この走行中の危険度DG1は、
車間距離Lが短い程、車速Vが速い程増大する。
【0047】次に、S72で、走行中の危険度DG1に
対応する基準ペダル踏み替え時間TSTをマップから算出
し、S73でアクセル操作判定を行う。そして、アクセ
ルオフであれば(S73,YES)、S74でブレーキ
操作判定を行い、ブレーキオフであれば(S74,N
O)、S75で1サイクル前のブレーキ操作に対する判
定を行う。そして、1サイクル前もブレーキオフであれ
ば(S75,YES)、S76でペダル踏み替え時間T
にロジック周期TCLを加算し、S77でパニック判定危
険度DG3をリセットする。
【0048】次に、ブレーキオンになったときは(S7
4,YES)、図13のS78へ進んで1サイクル前の
ブレーキ操作に対する判定を行い、1サイクル前がブレ
ーキオフであれば(S78,YES)、S79でペダル
踏み替え時間Tにロジック周期TCLを加算し、S80
で、図示のマップを用いて、ペダル踏み替え時間Tの基
準ペダル踏み替え時間TSTに対する比率(T−TST)/
STから、ブレーキ操作の危険度DG2を算出する。
【0049】一方、1サイクル前がブレーキオンであれ
ば(S78,NO)、図14のS81へ進み、ブレーキ
踏力FB がパニック踏力しきい値FBLを超えているか否
かを判定し、ブレーキ踏力FB がパニック踏力しきい値
BLを超えているときは(S81,YES)、S82で
パニック判定危険度DG3=1とする。また、ブレーキ
踏力FB がパニック踏力しきい値FBLを超えていなけれ
ば(S81,NO)、図11のS83へ戻って1サイク
ル前のブレーキ操作をメモリし、S62へ進む。
【0050】さらに、図12のS73で再びアクセル操
作がなされたと判定されたとき(S73,NO)、ある
いは、S75でブレーキ操作が終了したと判定されたと
き(S75,NO)、S84でペダル踏み替え時間Tを
0にリセットし、かつS77でパニック判定危険度DG
3を0にリセットする。
【0051】このようにして各危険度DG1〜DG3を
求めた後、図15のS85で、総合危険度DGを下記の
式によって算出する。
【0052】DG=(DG1+DG2)/2+DG3 次に、図15のS86において、総合危険度DGと目標
ブースト倍率TGKとの関係をあらわすマップから目標
ブースト倍率TGKを算出する。
【0053】最後に、この目標ブースト倍率TGKに基
づいて、図10のS65における出力処理を図16のフ
ローチャートに従って実行するが、図16のフローチャ
ートは、目標ブースト倍率TGKから目標チャンバ圧T
GPを算出するS41′のマップの内容が、図7のS4
1で用いられたものと若干異なることを除いては、図7
と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0054】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、ペダル踏み替え時間が極めて短いパニック時
にも、必要とする大きい制動力をさらに確実に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係わるブレーキの制御装置の構成
を示すブロック図
【図2】第1の発明に係わるブレーキの制御装置の実施
例を示す全体系統図
【図3】第1の発明に係わるブレーキの制御装置の制御
例のメインルーチンを示すフローチャート
【図4】図3のステップS1およびS2の内容を示すフ
ローチャート
【図5】図3のステップS3の内容を示すフローチャー
【図6】図3のステップS4の内容を示すフローチャー
【図7】図3のステップS5の内容を示すフローチャー
【図8】第2の発明に係わるブレーキの制御装置の構成
を示すブロック図
【図9】第2の発明に係わるブレーキの制御装置の実施
例を示す全体系統図
【図10】第2の発明に係わるブレーキの制御装置の制
御例のジェネラルルーチンを示すフローチャート
【図11】図10のステップS61およびS62の内容
を示すフローチャート
【図12】図10のステップS63の内容を示すフロー
チャート
【図13】図10のステップS63の内容を示すフロー
チャート
【図14】図10のステップS63の内容を示すフロー
チャート
【図15】図10のステップS63およびS64の内容
を示すフローチャート
【図16】図10のステップS65の内容を示すフロー
チャート
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスターシリンダ 3 メインブースタ 4 サブブースタ 7,12 ダイヤフラム 8,13 ダイヤフラム室 9,15 チェックバルブ 14 エアチャンバ 16 制御バルブ(バキュームバルブ) 17 制御バルブ(大気圧バルブ) 20 コントロールユニット 25 ディスクブレーキ装置 41 ブレーキスイッチ 42 車速センサ 43 圧力センサ 44 アクセルペダル 45 アクセルスイッチ 46 ブレーキ踏力センサ 47 車間距離センサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み操作により発
    生するブレーキ力をアシストするアシスト手段と、 該アシスト手段から発生するアシスト力を変更しうるア
    シスト力可変手段と、 制動時におけるアクセルペダルから上記ブレーキペダル
    への踏み替え時間を計測するペダルへ踏み替え時間計測
    手段と、 該計測手段により計測されたペダル踏み替え時間に基づ
    きアシスト量を決定するアシスト量決定手段と、 該アシスト量決定手段により決定されたアシスト量に基
    づき上記アシスト力可変手段を制御する制御手段と、を
    備えてなることを特徴とするブレーキの制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ペダルへ踏み替え時間計測手段によ
    りペダル踏み替え時間が所定時間よりも短いことが計測
    された場合、上記アシスト量が増大されることを特徴と
    する請求項1記載のブレーキの制御装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダルの踏み込み操作により発
    生するブレーキ力をアシストするアシスト手段と、 該アシスト手段から発生するアシスト力を変更しうるア
    シスト力可変手段と、 車速を検出する第1の検出手段と、 自車両と障害物と間の距離を検出する第2の検出手段
    と、 制動時におけるアクセルペダルから上記ブレーキペダル
    への踏み替え時間を計測する計測手段と、 上記第1および第2の検出手段によりそれぞれ検出され
    た車速および障害物距離と、上記計測手段により計測さ
    れたペダルへ踏み替え時間とに基づき危険度を算出する
    危険度演算手段と、 該演算手段により算出された危険度に基づきアシスト量
    を決定するアシスト量決定手段と、 該アシスト量決定手段により決定されたアシスト量に基
    づき上記アシスト力可変手段を制御する制御手段と、を
    備えてなることを特徴とするブレーキの制御装置。
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