JP4877295B2 - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両バンパへの歩行者の衝突を検知する車両用衝突検知装置に関するものである。
近年、歩行者保護の目的で、車両バンパ部に障害物判別装置を取り付け、車両衝突時に衝突対象が歩行者か否かを判定し、歩行者と判定した場合には、歩行者を保護するための装置(例えば、アクティブフードやカウルエアバッグ)を作動させる技術が提案され、かつ、実用化が検討されている。
例えば、特開2001−80545号公報(特許文献1)には、歩行者が車両のバンパに衝突した時にフードをリフトアップさせることで車両と衝突した歩行者が受ける二次衝突の衝撃を吸収緩和する歩行者保護システムが開示されている。具体的には、走行中の車両が歩行者と衝突すると、二次衝突として車両に乗り上げた歩行者がフード上面に衝突することがある。この時、フードがリフトアップすることで、二次衝突の衝撃をフードが変形することにより吸収緩和する。これにより、歩行者が受ける二次衝突のダメージを低減できる。この結果、歩行者が事故によりうけるダメージが低減する。
ここで、特許文献1に記載の車両用フードの作動装置では、車両バンパ内に加速度センサを設け、衝突時にこの加速度センサが検出した加速度情報に基づいて車両の衝突を判定している。しかし、加速度センサは、衝突と関係のない車両の振動や加減速についても検出してしまい、衝突時の加速度情報にノイズが含まれるおそれがある。
そこで、加速度センサによる検出の他に、例えば、特開2006−117157号公報(特許文献2)には、車両バンパ部の内部にチャンバ部材と圧力センサを設ける車両用障害物判別装置が開示されている。この車両用障害物判別装置では、圧力センサが衝突時に変形するチャンバ部材内の圧力変化を検出し、検出した圧力変化の情報に基づいて車両の衝突を判定している。これにより、車両の振動や加減速の状態に関わらず、車両バンパ部への衝突を判定することができる。
特開2001−80545号公報 特開2006−117157号公報
ところで、チャンバ部材は、特許文献2に記載の車両用障害物判別装置においては、アブソーバと一体的に形成され、バンパレインフォースメントに固定されている。また、アブソーバとチャンバ部材が別体に形成されている場合において、チャンバ部材は、バンパレインフォースメントまたはアブソーバなどのチャンバ部材と隣接する部材に固定される構成が一般的である。
ここで、バンパレインフォースメントのように車両ボディを形成する部材は高強度であることが要求される。一方、チャンバ部材は、上述したように車両の衝突時にバンパカバーなどに押圧されて変形されることが求められる。そのため、チャンバ部材は、例えばポリエチレンなどの樹脂で形成され、鉄やアルミニウムなどの金属で形成されるバンパレインフォースメントとは当然に線膨張係数が異なる。
また、外気温は、車両が走行する場所や時間帯によって当然に異なる。車両のフード内の温度は、外気温の影響を受ける。また、車両のフード内は、走行による振動に加え、エンジンからの放熱などに起因して温度の変化量が著しく大きい。そして、チャンバ部材の線膨脹係数と、チャンバ部材が固定されているバンパレインフォースメントの線膨脹係数は、異なる。そのため、車両のフード内に大きな温度変化が生じると、チャンバ部材とバンパレインフォースメントの膨張量(収縮量を含む意味である)の差からチャンバ部材の取付部に応力が加わり、チャンバ部材が破損するおそれがあった。また、この部材間の膨張量の差を許容するために取付部に長穴を設定する構成が考えられる。しかし、この構成では、ボルトなどの部材と取付部とを膨張する方向に遊動可能にするように僅かに隙間が設けられることになる。これにより、チャンバ部材の固定が不十分となり、取付部において振動や騒音が生じるおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、チャンバ部材が車両ボディに確実に固定され、且つ車両のフード内の大きな温度変化による取付部の破損を防止すると共に、車両の衝突時には、チャンバ部材内の圧力変化を検出することで、衝突判定が可能な車両用衝突検知装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、
車両バンパ内でバンパレインフォースメントの車両前方側に配置され且つチャンバ空間が内部に形成されたチャンバ部材と、
前記チャンバ空間内の圧力変化を検知する圧力センサと、
前記圧力センサによる検出結果に基づいて前記車両バンパへの衝突を検知する衝突検知手段と、
を備え、
前記チャンバ部材は、前記チャンバ空間が内部に形成されたチャンバ部材本体と、前記チャンバ部材本体の線膨張係数と異なる線膨脹係数からなる車両ボディに前記チャンバ部材本体を固定する複数の取付部と、を備え、
前記チャンバ部材本体は、複数の前記取付部のうち隣り合う所定の前記取付部間に形成され、当該所定の前記取付部を結ぶ方向に伸縮可能な第一の伸縮部を備えることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、
前記チャンバ部材の前記取付部は、車両幅方向に3以上形成され、
前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、それぞれの前記取付部間に設けられたことである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、
前記チャンバ部材の前記取付部は、前記チャンバ部材本体の車両後方側に形成され、
前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、前記チャンバ部材本体の少なくとも車両後方側に設けられたことである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜3のいずれか一項において、
前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、前記チャンバ部材本体の全周に亘って設けられていることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜4のいずれか一項において、
前記圧力センサは、前記車両ボディに固定される固定部を備え、
前記取付部は、前記車両ボディに直接固定される第一の取付部と、前記圧力センサの前記固定部を介し前記車両ボディに間接固定される第二の取付部と、を備え、
前記第二の取付部は、前記圧力センサの前記固定部と前記チャンバ部材本体との連結方向に伸縮可能な第二の伸縮部を備えることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1〜5のいずれか一項において、
前記第一の伸縮部は、蛇腹形状であることである。
請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、請求項5において、
前記第二の伸縮部は、蛇腹形状であることである。
請求項1に係る発明によると、チャンバ部材を車両ボディに固定する複数の取付部のうちの隣り合う所定の取付部の間の第一の伸縮部を備える。これにより、車両のフード内の大きな温度変化によって生じる車両ボディとチャンバ部材との膨張量差を吸収することができる。よって、線膨張係数が異なる部材に固定されたチャンバ部材の取付部への応力が軽減し、取付部の破損を防ぐことができる。また、第一の伸縮部が車両ボディとチャンバ部材との膨張量差を吸収するので、取付部で長穴を設定するなどの構成が不要となり、確実に車両ボディと固定することができる。よって、取付部における振動や騒音の発生を防ぐことができる。
請求項2に係る発明によると、車両ボディとチャンバ部材との膨張量差が生じる全ての取付部間に第一の伸縮部が設けられているので、より確実に取付部の破損を防止することができる。
請求項3に係る発明によると、チャンバ部材が車両後方側で車両ボディに固定される場合に、チャンバ部材本体の車両後方側の部位に膨張量差による応力が加わることになる。よって、この部位に第一の伸縮部を設けることにより、上記効果を奏する。
請求項4に係る発明によると、チャンバ部材本体の車両後方側のみに第一の伸縮部を設けた構成と比して、チャンバ部材本体の収縮状態から膨張状態の変形形状を安定させることができる。これにより、取付部への応力を更に軽減することができ、より確実に取付部の破損を防ぐことができる。
ここで、例えば、ブラケットなどの固定治具を用いて圧力センサが車両ボディに固定されている場合に、同様にチャンバ部材とブラケットとの膨張量差によって、第二の取付部が破損するおそれがある。そこで、請求項5に係る発明によると、第二の取付部において、圧力センサの固定部とチャンバ部材本体との連結方向に伸縮可能な第二の伸縮部が、この膨張量差を吸収することができる。よって、第二の取付部が破損することを防ぐことができる。
請求項6、7に係る発明によると、簡易にチャンバ部材本体に伸縮部を形成することができる。つまり、生産性に優れ、上記効果を奏する。
以下、本発明の車両用衝突検知装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<実施形態>
実施形態の車両用衝突検知装置1について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、車両用衝突検知装置1を搭載した車両バンパ10の内部を透視して示す平面図である。図2は、図1における、車両バンパ10のA−A断面図である。図3は、図1における、車両バンパ10のB−B断面図である。
図1および図2に示すように、車両用衝突検知装置1は、車両バンパ10と、車両バンパ10内に配設されたチャンバ部材20と、圧力センサ30と、衝突検知手段である歩行者保護装置の電子制御ユニット(以下、「歩行者保護装置ECU」と称する)40とを主体として構成される。
車両バンパ10は、バンパカバー11、バンパレインフォースメント12、アブソーバ13、サイドメンバ14、およびアンダーカバー15を主体として構成される。また、車両の性能やデザインによる設計上、ボンネット(不図示)等が図2に示すバンパカバー11の位置まで延伸している場合には、以下の実施形態において車両バンパ10にはボンネット等が含まれるものとする。また、本発明における車両ボディには、本実施形態においては、バンパレインフォースメント12およびサイドメンバ14が含まれる。
バンパカバー11は、車両前端にて車両幅方向に延び、後述するバンパレインフォースメント12、アブソーバ13およびチャンバ部材20を覆うように車体に取り付けられる。また、バンパカバー11は、樹脂(例えば、ポリプロピレン)製カバー部材であり車両前端の外観を構成する。バンパレインフォースメント12は、バンパカバー11内に配置され、車幅方向に延びる金属製の梁状部材である。
アブソーバ13は、バンパカバー11内でバンパレインフォースメント12の前面下方側に取り付けられる車幅方向に延びる発泡樹脂製部材であり、車両の衝突時に圧縮変形することで車両バンパ10における衝撃吸収作用を発揮する。また、アブソーバ13の車両前後方向における長さは、車種によって異なるが、例えば、40〜100mm程度である。尚、アブソーバ13として、鉄板を屈曲させて略筒状体としたものを用いてもよい。
サイドメンバ14は、車両の左右両側面近傍に位置して車両前後方向に延びる一対の金属製部材であり、その前端にバンパレインフォースメント12が取り付けられる。尚、サイドメンバ14の先端にクラッシュボックス(不図示)を設け、クラッシュボックスを介してバンパレインフォースメント12を取り付ける構成としてもよい。
アンダーカバー15は、バンパカバー11の下端と係合され、車両の走行時に空気の整流作用や飛び石などによるエンジンルームの破損を防止する作用を目的として取り付けられている。
チャンバ部材20は、バンパカバー11内で車両ボディを構成するバンパレインフォースメント12の前面の上方側に取り付けられ、全体形状としては車両幅方向に延びる樹脂製の箱状部材である。このチャンバ部材20の線膨脹係数は、車両ボディを構成するバンパレインフォースメント12およびサイドメンバ14の線膨脹係数と異なる。具体的には、チャンバ部材20の線膨脹係数は、バンパレインフォースメント12およびサイドメンバ14の線膨脹係数より大きい。そして、チャンバ部材20は、チャンバ部材本体21と、第一の取付部22と、第二の取付部24とから構成される。
チャンバ部材本体21は、内部にチャンバ空間21aが形成されている。チャンバ空間21aは、図2に示すように、チャンバ部材本体21の内部に厚さ数mmの壁面によって囲まれたほぼ密閉状に形成された空間である。車両のフード内の温度変化により、車両バンパ10内のチャンバ部材20が伸縮し、チャンバ空間21a内の体積が変動する。この伸縮量は、車両のフード内の温度変化が同一の場合におけるバンパレインフォースメント12の伸縮量よりも大きくなる。また、チャンバ部材20の壁面に通気孔(不図示)が設けられている。チャンバ空間21a内の体積が変動したとしても、チャンバ空間21a内の気圧と外気圧との均衡が保たれる構成となっている。
第一の取付部22は、図2に示すように、チャンバ部材本体21をバンパレインフォースメント12に固定するためにチャンバ部材本体21から突設された鍔状に形成されている。本実施形態では、第一の取付部22をバンパレインフォースメント12の上面にボルト締結することで、チャンバ部材本体21を固定している。また、第一の取付部22は、図1に示すように、車両幅方向にほぼ等間隔に5か所配置され、それぞれバンパレインフォースメント12の上面にボルト締結されている。
ここで、チャンバ部材本体21は、第一の伸縮部23を備えている。第一の伸縮部23は、図1に示すように、5か所の第一の取付部22のうち隣り合うそれぞれの第一の取付部22間に設けられている。つまり、第一の伸縮部23は、4か所形成されている。それぞれの第一の伸縮部23は、それぞれの第一の伸縮部23が配置される隣り合う第一の取付部22を結ぶ方向に伸縮可能な蛇腹形状に形成されている。本実施形態においては、それぞれの第一の伸縮部23は、車両幅方向に伸縮可能となるように形成されている。これにより、第一の取付部22は、バンパレインフォースメント12にチャンバ部材本体21を固定した状態で、第一の取付部22間での互いの離間距離を変位させること可能となっている。
第二の取付部24は、チャンバ空間21aに生じた圧力変化を後述する圧力センサ30の圧力検出口へと伝達可能とするため、チャンバ空間21aと連結する中空形状に形成されている。また、第二の取付部24は、圧力センサ30のブラケット31を介してチャンバ部材20をバンパレインフォースメント12に間接固定している。この第二の取付部24は、第二の伸縮部25を備えている。
第二の伸縮部25は、図3に示すように、第二の取付部24において、チャンバ空間21aと圧力センサ30のブラケット31の間に設けられ、伸縮可能な蛇腹形状に形成されている。また、この第二の伸縮部25の蛇腹形状は、チャンバ空間21aと圧力センサ30のブラケット31を結ぶ方向、つまり、本実施形態ではほぼ車両上下方向に伸縮可能となるように形成されている。これにより、第二の取付部24は、圧力センサ30のブラケット31を介してバンパレインフォースメント12にチャンバ部材20本体を間接固定した状態で、第二の取付部24と隣り合う第一の取付部22と第二の取付部24の離間距離を変位させることが可能となっている。
圧力センサ30は、気体圧力を検出可能なセンサ装置であり、中空形状に形成された第二の取付部24の内部に圧力検出口を突出するように組付けられている。圧力センサ30の圧力検出口は、第二の取付部24が伝達するチャンバ空間21aの圧力変化を検出可能に構成されている。そして、圧力センサ30は、検出圧力を信号出力し、後述する信号線40aを介して保護者保護装置ECU40へ信号送信する。
ブラケット31(本発明の「固定部」に相当する)は、コの字状に形成された金属製の固定治具であり、フランジ部を介してバンパレインフォースメント12の上面にボルト締結されている。そして、ブラケット31は、図3に示すように、圧力センサ30の圧力検出口が第二の取付部24の内部に突出するように圧力センサ30を保持している。
歩行者保護装置ECU40(本発明の「衝突検知手段」に相当する)は、図示しない歩行者保護用エアバッグやポップアップフードの展開制御を行うための電子制御装置であり、圧力センサ30から出力される信号が信号線40aを介して入力されるように構成されている。歩行者保護装置ECU40は、圧力センサ30における検出結果に基づいて、車両バンパ10へ歩行者が衝突したか否かを判別する処理を実行する。尚、圧力センサ30における圧力検出結果に加えて、車速センサ(不図示)からの車速検出結果を歩行者保護装置ECU40に入力し、圧力検出結果と車速検出結果とに基づいて歩行者衝突の判定を行うように構成することが好ましい。
上述した車両用衝突検知装置1において車両バンパ10への衝突が発生した場合の各部の作用について説明する。衝突発生前の車両バンパ10の状態は、図1〜図3に示す通りである。車両バンパ10に歩行者衝突が発生すると、局所的に変形したバンパカバー11がバンパレインフォースメント12の前面に配置されたアブソーバ13およびチャンバ部材本体21を押圧する。そして、バンパカバー11に押圧されたアブソーバ13は圧縮変形することで、車両への衝撃を吸収する。また、チャンバ部材本体21も同様に圧縮変形し、これによりチャンバ空間21aに圧力変化が生じる。
この圧力変化は、衝突部からチャンバ空間21aを伝達し、中空形状の第二の取付部24を介し圧力センサ30へと到達する。そして、第二の取付部24の内部に突出させた圧力センサ30の圧力検出口がこの圧力変化を検出することで、圧力センサ30は、検出圧力を信号線40aに信号出力する。歩行者保護装置ECU40は、信号線40aを介して入力された圧力検出結果に基づいて、車両バンパ10へ歩行者が衝突したか否かを判断する処理を実行し、歩行者衝突を検知した場合に、図示しない歩行者保護装置を起動させる。
次に、車両バンパ10への衝突が生じていない状態において、車両のフード内の温度変化に伴う各部の作用について説明する。チャンバ部材本体21は、上述したように複数の第一の取付部22および第二の取付部24によって、バンパレインフォースメント12に固定されている。ここで、バンパレインフォースメント12およびブラケット31が金属製であるのに対し、チャンバ部材20は樹脂製である。つまり、一般に、チャンバ部材本体21の材質の方がバンパレインフォースメント12およびブラケット31より線膨張係数が大きい。
そして、外気温の変化やエンジンからの放熱などに起因して車両のフード内の温度が低下すると、車両バンパ10内に配置されているバンパレインフォースメント12やチャンバ部材20などの部材の温度も低下する。すると、線膨張係数が大きいチャンバ部材本体21は、バンパレインフォースメント12より車両幅方向に大きく収縮する。この時、第一の伸縮部23は車両幅方向に伸張し、このバンパレインフォースメント12とチャンバ部材20の膨張量差を吸収することができる。よって、チャンバ部材本体21と線膨張係数が異なる部材に固定されたチャンバ部材20の第一の取付部22への応力が軽減し、第一の取付部22の破損を防ぐことができる。また、第一の伸縮部23が膨張量差を吸収するので、第一の取付部22に長穴を設定するなどの構成が不要となる。よって、第一の取付部22とバンパレインフォースメント12とをボルト締結することで、確実にチャンバ部材20を固定することができる。よって、車両の振動に伴う、第一の取付部22における振動や騒音の発生を防ぐことができる。
また、車両のフード内の温度が低下すると、バンパレインフォースメント12およびチャンバ部材20に加えて、ブラケット31の温度も低下する。この場合も同様に、バンパレインフォースメント12およびブラケット31より線膨張係数の大きいチャンバ部材20は、バンパレインフォースメント12およびブラケット31より大きく収縮する。この時、第二の伸縮部25は車両上下方向に伸張し、このブラケット31とチャンバ部材本体21の膨張量差を吸収することができる。よって、第二の取付部24が破損することを防ぐことができる。
ここで、本実施形態では、圧力センサ30をチャンバ部材20の右端部に配置する構成としている。よって、最も車両右側に位置する第一の取付部22が第二の取付部24が近接している。そのため、温度変化による膨張量差の影響も小さくなることから、図1に示すように、第一の取付部22と第二の取付部24との間の第一の伸縮部23を省略している。しかし、圧力センサ30の位置変更などに伴い、第一の取付部22と第二の取付部24との離間距離が大きくなる場合には、ここにも第一の伸縮部23を設ける構成が好ましい。
また、第一の伸縮部23および第二の伸縮部25は、蛇腹形状に形成されているため、簡易にチャンバ部材20に伸縮部を設ける構成とすることができる。そして、蛇腹形状とすることで、それぞれ設定された伸縮方向と異なる方向に対してもチャンバ部材本体21の変形を許容することができる。例えば、バンパレインフォースメント12とチャンバ部材本体21が相対的に湾曲するような変形が生じた場合においても、第一の取付部22および第二の取付部24への応力を軽減することができる。また、このような変形を許容している状態において、変形前と比べて第一の伸縮部23および第二の伸縮部25の断面積は減少しないので、チャンバ部材20はチャンバ空間21aに生じる圧力変化の伝達性能を低下させることなく、上記効果を奏する。
<実施形態の変形態様>
上述した実施形態において、第一の伸縮部23および第二の伸縮部25は、蛇腹形状に形成されるものとした。この他に、第一の伸縮部23および第二の伸縮部25は、伸縮性を有する弾性部材によって形成される構成としても良い。このような構成とすることで、第一の伸縮部23および第二の伸縮部25における圧力変化の伝達方向に対し、断面形状が一定に保つことができる。よって、チャンバ空間21aに生じる圧力変化の伝達性能を低下させることなく、第一の取付部22および第二の取付部24の破損を防ぐことができる。
また、上述した実施形態において、第一の伸縮部23は、蛇腹形状を全周に亘って形成されるものとした。この他に、チャンバ部材本体21の伸縮が特に必要となる部分にのみ蛇腹形状を形成する構成としても良い。例えば、本実施形態では、第一の取付部22は、チャンバ部材本体21の車両後方側に複数設けられていることから、チャンバ部材本体21の車両後方側の面に蛇腹形状を形成する。これに伴い、チャンバ部材本体21の上下面に、蛇腹形状の凹凸が車両前方に向かうに従い徐々に小さくなるように半蛇腹形状を形成する。このような構成とすることで、チャンバ部材本体21の前面を車両幅方向の全体に亘って平面状にできる。これにより、車両バンパ10が車両の衝突時に変形し、その変形がチャンバ部材本体21のどの部位であっても安定してチャンバ空間21aに圧力変化を生じさせることができる。ただし、第一の伸縮部22を全周に亘って形成する場合には、チャンバ部材本体21の熱変形に対応でき、且つ、製造が容易となる。
さらに、上述した実施形態において、第二の伸縮部25は、車両上下方向に伸縮可能に形成されるものとした。この他に、第二の取付部24において、圧力センサ30が配置される位置の近傍に、車両前後方向に伸縮可能に形成する構成としても良い。また、両方向に伸縮可能とするため、両箇所に伸縮部を形成する構成としても良い。このような構成とすることで、車両のフード内の温度変化や振動によるバンパレインフォースメント12とチャンバ部材本体21の相対的な変形量または変位量が大きくなった場合でも、車両前後方向の変形を許容することができる。よって、第二の取付部24の破損を防ぐとともに、より安定した車両の衝突検知が可能となる。
車両用衝突検知装置1を搭載した車両バンパ10の内部を透視して示す平面図である。 図1における、車両バンパ10のA−A断面図である。 図1における、車両バンパ10のB−B断面図である。
符号の説明
1:車両用衝突検知装置
10:車両バンパ、 11:バンパカバー、 12:バンパレインフォースメント
13:アブソーバ、 14:サイドメンバ、 15:アンダーカバー
20:チャンバ部材
21:チャンバ部材本体、 21a:チャンバ空間
22:第一の取付部、 23:第一の伸縮部
24:第二の取付部、 25:第二の伸縮部
30:圧力センサ、 31:ブラケット
40:歩行者保護装置ECU(衝突検知手段)
40a:信号線

Claims (7)

  1. 車両バンパ内でバンパレインフォースメントの車両前方側に配置され且つチャンバ空間が内部に形成されたチャンバ部材と、
    前記チャンバ空間内の圧力変化を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサによる検出結果に基づいて前記車両バンパへの衝突を検知する衝突検知手段と、
    を備え、
    前記チャンバ部材は、前記チャンバ空間が内部に形成されたチャンバ部材本体と、前記チャンバ部材本体の線膨張係数と異なる線膨脹係数からなる車両ボディに前記チャンバ部材本体を固定する複数の取付部と、を備え、
    前記チャンバ部材本体は、複数の前記取付部のうち隣り合う所定の前記取付部間に形成され、当該所定の前記取付部を結ぶ方向に伸縮可能な第一の伸縮部を備えることを特徴とする車両用衝突検知装置。
  2. 前記チャンバ部材の前記取付部は、車両幅方向に3以上形成され、
    前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、それぞれの前記取付部間に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記チャンバ部材の前記取付部は、前記チャンバ部材本体の車両後方側に形成され、
    前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、前記チャンバ部材本体の少なくとも車両後方側に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記チャンバ部材の前記第一の伸縮部は、前記チャンバ部材本体の全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記圧力センサは、前記車両ボディに固定される固定部を備え、
    前記取付部は、前記車両ボディに直接固定される第一の取付部と、前記圧力センサの前記固定部を介し前記車両ボディに間接固定される第二の取付部と、を備え、
    前記第二の取付部は、前記圧力センサの前記固定部と前記チャンバ部材本体との連結方向に伸縮可能な第二の伸縮部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  6. 前記第一の伸縮部は、蛇腹形状である請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  7. 前記第二の伸縮部は、蛇腹形状である請求項5に記載の車両用衝突検知装置。
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