JP4876582B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
従来、空気調和機において、ターボファンを駆動することによって、吸込み口から吸い込まれ吹出し口から吹き出される空気の流れを生成するものがある(特許文献1参照)。ターボファンは、回転軸方向から空気を吸い込み、遠心方向に空気を吹き出す。ターボファンから吹き出された空気は、吹出し口から室内へと吹き出される。
特開2002−195642号公報
ところで、上記のようなターボファンを備えた空気調和機において、ターボファンを挟んで2つの吹出し口を配置し、同一のターボファンによって2つの吹出し口から空気を吹き出させることが考えられる。そして、2つの吹出し口の大きさを互いに異なるものとして吹き出される空気の風量を吹出し口毎に変えることにより、快適な空調環境を実現することができる。
しかし、吹出し口の大きさが異なると吹き出しの抵抗も異なるため、同一のターボファンによって2つの吹出し口へ空気を送る場合には、送風の効率が低下する恐れがある。
本発明の課題は、送風の効率を向上させることができる空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、ケーシングと、ターボファンとを備える。ケーシングは、距離を隔てて配置される第1吹出し口および第2吹出し口と、第1吹出し口と第2吹出し口とに連通するファン収納空間とを有する。ここで、第1吹出し口は第2吹出し口よりも大きい。ターボファンは、ファン収納空間に収納され、第1吹出し口および第2吹出し口との間に配置される。そして、第1吹出し口がターボファンの上側に位置し、第2吹出し口がターボファンの下側に位置するようにターボファンの回転軸方向から見た場合において、ターボファンは左回りに回転し、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心に対して、少なくとも第1吹出し口と第2吹出し口とを結ぶ方向に直交する方向であって左側にずらして配置される。
この空気調和機では、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心からずらして配置される。このため、第1吹出し口と第2吹出し口との大きさの相違による吹き出し抵抗の相違を緩和することができる。これにより、送風の効率を向上させることができる。
また、この空気調和機では、上記のようにターボファンを見た場合において、ターボファンの右側にある空気の多くが第1吹出し口へと送られ、ターボファンの左側にある空気の多くが第2吹出し口へと送られる。このため、ターボファンの回転中心がファン収納空間の中心に対して左側にずらして配置されることにより、比較的大きいターボファンの右側の空間から比較的大きい第1吹出し口へと空気が送られることになり、第1吹出し口へ送られる空気の経路の急拡大が抑えられる。これにより、経路の拡大による圧損が低減され、送風の効率を向上させることができる。
第2発明に係る空気調和機は、ケーシングと、ターボファンとを備える。ケーシングは、距離を隔てて配置される第1吹出し口および第2吹出し口と、第1吹出し口と第2吹出し口とに連通するファン収納空間とを有する。ここで、第1吹出し口は第2吹出し口よりも大きい。ターボファンは、ファン収納空間に収納され、第1吹出し口および第2吹出し口との間に配置される。そして、第1吹出し口がターボファンの上側に位置し、第2吹出し口がターボファンの下側に位置するようにターボファンの回転軸方向から見た場合において、ターボファンは右回りに回転し、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心に対して、少なくとも第1吹出し口と第2吹出し口とを結ぶ方向に直交する方向であって右側にずらして配置される。
この空気調和機では、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心からずらして配置される。このため、第1吹出し口と第2吹出し口との大きさの相違による吹き出し抵抗の相違を緩和することができる。これにより、送風の効率を向上させることができる。
また、この空気調和機では、上記のようにターボファンを見た場合において、ターボファンの左側にある空気の多くが第1吹出し口へと送られ、ターボファンの右側にある空気の多くが第2吹出し口へと送られる。このため、ターボファンの回転中心がファン収納空間の中心に対して右側にずらして配置されることにより、比較的大きいターボファンの左側の空間から比較的大きい第1吹出し口へと空気が送られることになり、第1吹出し口へ送られる空気の経路の急拡大が抑えられる。これにより、経路の拡大による圧損が低減され、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機は、第1発明又は第2発明の空気調和機であって、ターボファンのうち回転の周方向ベクトルが第1吹出し口に向かう方向となる第1位置とファン収納空間の内壁面との距離は、ターボファンのうち回転の周方向ベクトルが第2吹出し口に向かう方向となる第2位置とファン収納空間の内壁面との距離よりも大きい。
この空気調和機では、第1位置とファン収納空間の内壁面との距離が、第2位置とファン収納空間の内壁面との距離よりも大きい。第1位置は、ターボファンのうち回転の周方向ベクトルが第1吹出し口に向かう方向となる位置であるため、第1位置とファン収納空間の内壁面との間の空気の多くが第1吹出し口へと送られる。このため、比較的大きい第1位置近傍の空間から比較的大きい第1吹出し口へと空気が送られることになり、第1吹出し口へと送られる空気の経路の急拡大が抑えられる。これにより、経路の拡大による圧損が低減され、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機は、第1発明から第発明のいずれかの空気調和機であって、ケーシングは、第1吸込み口および第2吸込み口をさらに有する。第1吸込み口および第2吸込み口は、ターボファンを間に挟んで第1吹出し口と第2吹出し口とを結ぶ方向に直交する方向に距離を隔てて配置される。
この空気調和機では、第1吸込み口および第2吸込み口がターボファンを間に挟んで第1吹出し口と第2吹出し口とを結ぶ方向に直交する方向に距離を隔てて配置される。このため、ターボファンの回転中心が、ファン収納空間の中心に対して、第1吹出し口と第2吹出し口とを結ぶ方向に直交する方向にずらして配置されると、第1吸込み口からターボファンまでの吸い込み距離と、第2吸込み口からターボファンまでの吸い込み距離とが相違する。この空気調和機では、この吸い込み距離の相違によって、吹き出し抵抗の相違を相殺することができ、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機は、第1発明から第発明のいずれかの空気調和機であって、開閉部と制御部とをさらに備える。開閉部は、第2吹出し口を開閉する。制御部は、開閉部を制御し、第2吹出し口を閉じて第1吹出し口から空気を吹き出させる運転を行う。
この空気調和機では、開閉部によって第2吹出し口が閉じられ、第1吹出し口から空気が吹き出される運転が行われる。このような場合、第1吹出し口と第2吹出し口の吹き出し抵抗の相違がより大きくなるが、上記のようにターボファンの回転中心をずらして配置することによって送風の効率の低下を抑えることができる。
第6発明に係る空気調和機は、第4発明の空気調和機であって、第1吸込み口とターボファンの回転中心との距離は、第2吸込み口とターボファンの回転中心との距離よりも長い。
この空気調和機では、第1吸込み口とターボファンの回転中心との距離は、第2吸込み口とターボファンの回転中心との距離よりも長いため、第1吸込み口からターボファンまでの吸い込み抵抗が、第2吸込み口からターボファンまでの吸い込み抵抗よりも大きくなる。一方、第1吹出し口は第2吹出し口よりも大きいことから、ターボファンから第1吹出し口までの吹き出し抵抗は、ターボファンから第2吹出し口までの吹き出し抵抗よりも小さくなる。この結果、吸い込み抵抗の相違により吹き出し抵抗の相違が相殺されることで、送風の効率を向上させることができる。
第1発明に係る空気調和機では、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心からずらして配置される。このため、第1吹出し口と第2吹出し口との大きさの相違による吹き出し抵抗の相違を緩和することができる。これにより、送風の効率を向上させることができる。
第2発明に係る空気調和機では、ターボファンの回転中心は、ファン収納空間の中心からずらして配置される。このため、第1吹出し口と第2吹出し口との大きさの相違による吹き出し抵抗の相違を緩和することができる。これにより、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機では、第1位置とファン収納空間の内壁面との間の空気の多くが第1吹出し口へと送られる。このため、比較的大きい第1位置近傍の空間から比較的大きい第1吹出し口へと空気が送られることになり、第1吹出し口へと送られる空気の経路の急拡大が抑えられる。これにより、経路の拡大による圧損が低減され、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機では、第1吸込み口からターボファンまでの吸い込み距離と、第2吸込み口からターボファンまでの吸い込み距離とが相違する。この空気調和機では、この吸い込み距離の相違によって、吹き出し抵抗の相違を相殺することができ、送風の効率を向上させることができる。
発明に係る空気調和機では、第1吹出し口と第2吹出し口の吹き出し抵抗の相違がより大きくなるが、上記のようにターボファンの回転中心をずらして配置することによって送風の効率の低下を抑えることができる。
第6発明に係る空気調和機では、吸い込み抵抗の相違により吹き出し抵抗の相違が相殺されることで、送風の効率を向上させることができる。
<構成>
本発明の一実施形態に係る空気調和機1を図1から図3に示す。図1は、空気調和機1の前面図であり、図2は、空気調和機1の側面図である。また、図3は、空気調和機1の側面断面図である。この空気調和機1は、床置き型の室内機であり、ケーシング2と、フィルター3aと、室内熱交換器4と、送風装置5と、制御部80(図6参照)とを備える。なお、以下の説明において、上下左右という場合は、空気調和機1の前面視における上下左右を意味している。
〔ケーシング2〕
〈ケーシング2の全体構成〉
ケーシング2は、合成樹脂製の中空の筐体からなり、フィルター3a、室内熱交換器4、ベルマウス13、送風装置5を内部に収納している。ケーシング2には、第1吹出し口6、第2吹出し口7、第1吸込み口8,第2吸込み口9、第3吸込み口10、第4吸込み口11が設けられている。
第1吹出し口6と第2吹出し口7とはケーシング2の前面に設けられている。第1吹出し口6は、ケーシング2の前面の上端に沿って設けられた横長形状の開口であり、室内へ吹き出される空気が通る。第2吹出し口7は、ケーシング2の前面の下端に沿って設けられた横長形状の開口であり、室内へ吹き出される空気が通る。なお、第1吹出し口6には、第1吹出し口6から吹き出される空気を案内する第1フラップ61が回動自在に設けられており、第1フラップ61がフラップモータ63(図6参照)によって回動することにより第1吹出し口6が開閉される。また、第2吹出し口7には、第2吹出し口7から吹き出される空気を案内する第2フラップ62が回動自在に設けられている。また、第2吹出し口7の後方には、第2吹出し口7を開閉するシャッター部材64が回動自在に設けられている。シャッター部材64は、シャッターモータ65(図6参照)によって回動することによって第2吹出し口7を開閉する。第1吹出し口6と第2吹出し口7とは左右方向の長さが概ね同じであるが、第1吹出し口6と第2吹出し口7とは大きさが相違しており、第1吹出し口6の方が第2吹出し口7よりも大きい。なお、図1においては、第2吹出し口7の方が第1吹出し口6よりも左右方向の長さが大きいように見えるが、ケーシング2の内部において内部の空間と連通している部分の長さに関しては、第1吹出し口6と第2吹出し口7との左右方向の長さは概ね同じである。
第1吸込み口8と第2吸込み口9とは、ケーシング2の左右の側面にそれぞれ設けられており、左右方向に距離を隔てて配置されている。第1吸込み口8は、ケーシング2の右側面の前端に沿って設けられた縦長形状の開口であり、室内からケーシング2の内部に吸い込まれる空気が通る。第2吸込み口9は、ケーシング2の左側面の前端に沿って設けられた縦長形状の開口であり、室内からケーシング2の内部に吸い込まれる空気が通る。
第3吸込み口10と第4吸込み口11とはケーシング2の前面に設けられている。第3吸込み口10は、第1吹出し口6の下方に設けられた横長形状の開口であり、室内からケーシング2の内部に吸い込まれる空気が通る。第4吸込み口11は、第2吹出し口7の上方に設けられた横長形状の開口であり、室内からケーシング2の内部に吸い込まれる空気が通る。また、ケーシング2の前面のうち第3吸込み口10と第4吸込み口11との間には、開口が設けられていない平坦なフラットパネル部20が設けられている。
なお、ケーシング2は、ケーシング本体21と、ケーシング本体21の前面に着脱自在に取り付けられる前面パネル22とを有しており、第2吹出し口7と、第1吸込み口8、第2吸込み口9、第3吸込み口10、第4吸込み口11は、前面パネル22に設けられている。なお、第1吹出し口6はケーシング本体21に設けられている。
〈前面パネル〉
前面パネル22は、ケーシング本体21の前面よりも小さな外形を有しており、前面視において、第1吹出し口6の下方に配置されている。第3吸込み口10は、前面パネル22の上端近傍に配置されており、第2吹出し口7は、前面パネル22の下端近傍に配置されている。なお、第4吸込み口11は上述したように第2吹出し口7の上方に設けられている。また、前面パネル22の前面は、ケーシング本体21の前面から前方に僅かな距離を隔てて配置されており、前面パネル22の前面側端部とケーシング本体21の前面とを繋ぐ前面パネル22の側面には、第1吸込み口8および第2吸込み口9が設けられている。前面パネル22の右側面は、図4に示すように、前面視において、ケーシング本体21の右側面よりも僅かに内側に位置しており、ケーシング本体21の内部に収納された室内熱交換器4の右端部よりも外側に位置している。このため、第1吸込み口8は、室内熱交換器4の右端部よりも外側すなわち右側に位置している。また、前面パネル22の左側面は、前面視において、ケーシング本体21の左側面よりも僅かに内側に位置しており、ケーシング本体21の内部に収納された室内熱交換器4の左端部に概ね対向している。このため、第2吸込み口9は、室内熱交換器4の左端部と概ね対向する位置に設けられている。また、前面パネル22の前面上端部とケーシング本体21の前面とを繋ぐ前面パネル22の上面と、前面パネル22の前面下端とケーシング本体21の前面とを繋ぐ前面パネル22の下面とは閉じられている。なお、第3吸込み口10は、前面パネル22の前面ではなく、前面パネル22の上面に設けられてもよい。
以上のように、ケーシング2には、前面パネル22のフラットパネル部20の周囲の上下左右4方向に第1吸込み口8から第4吸込み口11がそれぞれ配置されており、フラットパネル部20の上下左右4方向から空気が吸い込まれる。
〈ケーシング本体〉
ケーシング本体21は、前面が大きく開口しており、前面パネル22によって開口が塞がれる。図3に示すように、ケーシング本体21の内部には、フィルター3a、室内熱交換器4、ベルマウス13、送風装置5が、ケーシング本体21の前面の開口に対向して、前方から後方に向けて順に配置されている。
〈ケーシング2の内部空間〉
ケーシング2の内部空間は、吸い込み空間SP1、熱交換器収納空間SP2、ファン収納空間SP3の3つの空間に分かれている。
吸い込み空間SP1は、前面パネル22とフィルター3aとの間に形成された空間であり、各吸込み口8−11から吸い込まれフィルター3aを透過する空気が通る。
熱交換器収納空間SP2は、フィルター3aとベルマウス13との間に形成されており、室内熱交換器4を収納する空間である。熱交換器収納空間SP2は、吸い込み空間SP1の後方に位置している。なお、吸い込み空間SP1と熱交換器収納空間SP2とは、前面視において、第1吹出し口6と第2吹出し口7との間に位置している。フィルター3aを透過した空気は、熱交換器収納空間SP2を通り、室内熱交換器4によって熱交換される。
ファン収納空間SP3は、熱交換器収納空間SP2の後方、上方および下方を覆うように配置されており、熱交換器収納空間SP2の後方に送風装置5が収納されている。ファン収納空間SP3は、ベルマウス13の空気導入口14を介して熱交換器収納空間SP2に連通している。また、ファン収納空間SP3は、熱交換器収納空間SP2の後方からケーシング2の上面および底面に向けて延びており、第1吹出し口6と第2吹出し口7とに連通している。このため、ベルマウス13の空気導入口14からファン収納空間SP3に入った空気は、上方と下方とに分岐して、それぞれ第1吹出し口6と第2吹出し口7とから吹き出される。また、図5に示すように、ファン収納空間SP3の左右方向の長さは、室内熱交換器4、第1吹出し口6および第2吹出し口7の左右方向の長さと概ね同じである。なお、ファン収納空間SP3の側方は、第1側壁17(内壁面)および第2側壁18(内壁面)によって閉じられており、第1側壁17の右側方は電装品等が収納される空間となっている。
〔フィルター3a〕
フィルター3aは、フラットパネル部20の後方においてフラットパネル部20に対向して配置されており、ケーシング本体21の前面の開口を覆うように取り付けられている。フィルター3aは、空気の流れにおいて、各吸込み口8−11の下流に位置している。フィルター3aは、各吸込み口8−11から吸い込まれた空気を後方に透過させ、透過する空気を清浄化する。
〔室内熱交換器4〕
室内熱交換器4は、図示しない室外熱交換器と共に冷媒回路を構成しており、通過する空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器4は、フィルター3aの後方にフィルター3aに対向して配置されており、空気の流れにおいて、フィルター3aの下流に位置している。室内熱交換器4は、薄い板状の外形を有しており、前面視においてフィルター3aと同程度の大きさを有する。室内熱交換器4は、フラットパネル部20に平行に設けられている。
〔送風装置5〕
送風装置5は、室内熱交換器4の後方において室内熱交換器4に対向して配置されており、空気の流れにおいて、室内熱交換器4の下流に位置している。送風装置5は、第1吹出し口6と第2吹出し口7よりも後方に位置しているが、前面視において第1吹出し口6と第2吹出し口7との間に配置されている。また、送風装置5は、前面視において、第1吸込み口8および第2吸込み口9との間に配置されている。また、送風装置5は、遠心方向に風を吹き出す遠心ファンの一種であるターボ送風機であり、各吸込み口8−11から吸い込まれ各吹出し口6,7から吹き出される空気の流れを生成する。送風装置5は、ファンロータ51、ファンモータ52、ファンカバー53を有している。
ファンロータ51は、回転軸AX1が前後方向に水平になるように配置されており、回転軸AX1から螺旋を描きながら離れるように配置された複数枚の羽根を有している。図4に示すように、ファンロータ51の回転中心O1は、前面視において、ファン収納空間SP3の中心O2に対して、第1吹出し口6と第2吹出し口7とを結ぶ方向に直交する方向、すなわち、左右方向にずらして配置されている。ここで、ファンロータ51は前面視において左回りに回転するため、ファンロータ51の回転中心O1は、ファン収納空間SP3の中心O2に対して左側にずらして配置されている。このため、図5に示すように、ファンロータ51のうち回転の周方向ベクトルが第2吹出し口7から第1吹出し口6に向かう方向(矢印A1参照)となる第1位置とファン収納空間SP3の第1側壁17との距離は、ファンロータ51のうち回転の周方向ベクトルが第1吹出し口6から第2吹出し口7に向かう方向(矢印A2参照)となる第2位置とファン収納空間SP3の第2側壁18との距離よりも大きくなっている。すなわち、ファンロータ51の右側端部と第1側壁17までの距離d1は、ファンロータ51の左側部と第2側壁18までの距離d2より大きい。このファンロータ51の回転中心O1のずれは、例えば、10mm〜20mmである。
ファンモータ52は、ファンロータ51を回転駆動する駆動源であり、ファンロータ51の後方に配置される。
ファンカバー53は、ファンロータ51の前方に配置される部材であり、空気導入口14から吹き出される空気をファンロータ51に案内する。ファンカバー53の前面には、ファンカバー53内に取り込まれる空気が通る開口が設けられている。ファンカバー53の前面の開口を通った空気は、ファンロータ51によって遠心方向に吹き出されることにより上下に分岐し、第1吹出し口6および第2吹出し口7から室内に吹き出される。
〔ベルマウス13〕
ベルマウス13は、室内熱交換器4と送風装置5との間に設けられており、熱交換器収納空間SP2とファン収納空間SP3とを仕切る部材である。ベルマウス13は、平坦部15と円管部16とを有している。
平坦部15は、前面視において室内熱交換器4と同程度の大きさの外形を有しており、室内熱交換器4の後面に対向して室内熱交換器4と平行に設けられている。平坦部15には、上述した空気導入口14が設けられており、平坦部15の空気導入口14の周縁に円管部16の前端が繋がっている。
なお、円管部16は前端側が拡径するように湾曲しており、空気導入口14の周縁と緩やかに繋がっている。また、円管部16の後端は、ファンカバー53の前面の開口を通ってファンカバー53の内部に入り込んでいる。
また、空気導入口14は、図4に示すように、前面視において室内熱交換器4よりも小さな外形を有しており、円管部16も前面視において室内熱交換器4よりも小さな外形を有している。空気導入口14は、前面視において、送風装置5のファンロータ51の外径よりも小さい円形の形状を有している。空気導入口14は、ファンロータ51の回転中心O1と同心に配置されている。
上述したように、ファンロータ51の回転中心O1はファン収納空間SP3の左右方向の中心よりも左側にずれているため、空気導入口14の中心も左側にずれている。また、第1吸込み口8は、前面視においてファン収納空間SP3の第1側壁17よりも右側に位置し、第2吸込み口9は、ファン収納空間SP3の第2側壁18と対向している。このため、第1吸込み口8から空気導入口14までの吸い込み距離は、第2吸込み口9から空気導入口14までの吸い込み距離よりも長くなっている。
〔制御部80〕
制御部80は、図6に示すように、各種センサー81からの情報およびリモコン82からの指令信号等に基づいて空気調和機1の制御を行う。制御部80は、図示しない室外機内に配置された各種の室外機部品83、ファンモータ52、フラップモータ63、シャッターモータ65等を制御することによって、冷暖房等の空気調和運転を行うことができる。また、この制御部80は、シャッター部材64を閉じ且つ第1フラップ61を開くように制御することにより、第2吹出し口7からの空気の吹き出しを行わずに第1吹出し口6からの空気の吹き出しのみを行う第1吹出し口優先運転を行うことができる。例えば、冷房運転時に第1吹出し口優先運転を行うことにより、足下の冷えを防止して室内を適切に冷房することができる。
<特徴>
(1)
この空気調和機1では、送風装置5のファンロータ51の回転中心O1が、上記のように左側に偏心して設けられており、ファンロータ51の右側端部と第1側壁17までの距離d1は、ファンロータ51の左側部と第2側壁18までの距離d2より大きくなっている。このため、比較的大きい右側端部と第1側壁17との間の空間から比較的大きい第1吹出し口6へと空気が送られることになり、第1吹出し口6へと送られる空気の経路の急拡大が抑えられる。これにより、経路の拡大による圧損が低減され、送風の効率を向上させることができる。
(2)
この空気調和機1では、送風装置5のファンロータ51の回転中心O1が、上記のように左側に偏心して設けられることにより、第1吸込み口8からファンロータ51までの吸い込み距離と、第2吸込み口9からファンロータ51までの吸い込み距離とが相違しており、第1吸込み口8からファンロータ51までの吸い込み距離の方が長い。このため、第1吸込み口8からファンロータ51までの吸い込み抵抗は、第2吸込み口9からファンロータ51までの吸い込み抵抗よりも大きい。一方、第1吹出し口6は第2吹出し口7よりも大きいため、ファンロータ51から第1吹出し口6までの吹き出し抵抗は、ファンロータ51から第2吹出し口7までの吹き出し抵抗よりも小さい。このため、この空気調和機1では、吸い込み抵抗の相違により吹き出し抵抗の相違が相殺され、送風の効率を向上させることができる。
(3)
この空気調和機1では、第2吹出し口7を閉じ第1吹出し口6からの空気の吹き出しのみを行う第1吹出し口優先運転が行われる。この場合、第1吹出し口6からの空気の吹き出し抵抗は小さく、第2吹出し口7からの空気の吹き出し抵抗は大きくなるが、上記のようにファンロータ51が偏心して設けられることにより、送風の効率の低下を抑えることができる。
<他の実施形態>
(A)
上記の実施形態では、ファンロータ51が左回りの場合について説明しているが、ファンロータ51が右回りの場合には、ファンロータ51の回転中心を右側にずらすことで、上記と同様の効果を奏することができる。
(B)
上記の実施形態では、第1吸込み口8と第2吸込み口9とを結ぶ方向と直交する方向にファンロータ51の回転中心O1をずらしているが、第1吸込み口8と第2吸込み口9とを結ぶ方向にさらにずらしてもよい。すなわち、ファンロータ51の回転中心を左右方向にずらすだけではなく上下方向にもずらすことにより、送風効率の最適化を図ることができる。
(C)
上記の実施形態では、床置き型の空気調和機1に本発明が適用されているが、壁掛け型や天井配置型などの他の形式の空気調和機に適用されてもよい。
本発明は、送風の効率を向上させることができる効果を有し、空気調和機として有用である。
空気調和機の前面図。 空気調和機の側面図。 空気調和機の側面断面図。 ファンロータと他の構成との位置関係を示す図。 ファンロータのファン収納空間での配置を示す模式図。 空気調和機の制御ブロック図。
1 空気調和機
2 ケーシング
6 第1吹出し口
7 第2吹出し口
8 第1吸込み口
9 第2吸込み口
51 ファンロータ(ターボファン)
64 シャッター部材(開閉部)
80 制御部
O1 回転中心
O2 ファン収納空間の中心
SP3 ファン収納空間

Claims (6)

  1. 距離を隔てて配置される第1吹出し口(6)および第2吹出し口(7)と、前記第1吹出し口(6)と前記第2吹出し口(7)とに連通するファン収納空間(SP3)とを有するケーシング(2)と、
    前記ファン収納空間(SP3)に収納され、前記第1吹出し口(6)および前記第2吹出し口(7)との間に配置されるターボファン(51)と、
    を備え、
    前記第1吹出し口(6)は前記第2吹出し口(7)よりも大きく、
    前記第1吹出し口(6)が前記ターボファン(51)の上側に位置し、前記第2吹出し口(7)が前記ターボファン(51)の下側に位置するように前記ターボファン(51)の回転軸方向から見た場合において、前記ターボファン(51)は左回りに回転し、前記ターボファン(51)の回転中心(O1)は、前記ファン収納空間(SP3)の中心(O2)に対して、少なくとも前記第1吹出し口(6)と前記第2吹出し口(7)とを結ぶ方向に直交する方向であって左側にずらして配置される、
    空気調和機(1)。
  2. 距離を隔てて配置される第1吹出し口(6)および第2吹出し口(7)と、前記第1吹出し口(6)と前記第2吹出し口(7)とに連通するファン収納空間(SP3)とを有するケーシング(2)と、
    前記ファン収納空間(SP3)に収納され、前記第1吹出し口(6)および前記第2吹出し口(7)との間に配置されるターボファン(51)と、
    を備え、
    前記第1吹出し口(6)は前記第2吹出し口(7)よりも大きく、
    前記第1吹出し口(6)が前記ターボファン(51)の上側に位置し、前記第2吹出し口(7)が前記ターボファン(51)の下側に位置するように前記ターボファン(51)の回転軸方向から見た場合において、前記ターボファン(51)は右回りに回転し、前記ターボファン(51)の回転中心(O1)は、前記ファン収納空間(SP3)の中心(O2)に対して、少なくとも前記第1吹出し口(6)と前記第2吹出し口(7)とを結ぶ方向に直交する方向であって右側にずらして配置される、
    空気調和機(1)。
  3. 前記ターボファン(51)のうち回転の周方向ベクトルが前記第1吹出し口(6)に向かう方向となる第1位置と前記ファン収納空間(SP3)の内側壁(17)との距離(d1)は、前記ターボファン(51)のうち回転の周方向ベクトルが前記第2吹出し口(7)に向かう方向となる第2位置と前記ファン収納空間(SP3)の内壁面(18)との距離(d2)よりも大きい、
    請求項1又は2に記載の空気調和機(1)。
  4. 前記ケーシング(2)は、前記ターボファン(51)を間に挟んで前記第1吹出し口(6)と前記第2吹出し口(7)とを結ぶ方向に直交する方向に距離を隔てて配置される第1吸込み口(8)および第2吸込み口(9)をさらに有する、
    請求項1からのいずれかに記載の空気調和機(1)。
  5. 前記第2吹出し口(7)を開閉する開閉部(64)と、
    前記開閉部(64)を制御し、前記第2吹出し口(7)を閉じて前記第1吹出し口(6)から空気を吹き出させる運転を行う制御部(80)と、
    をさらに備える請求項1からのいずれかに記載の空気調和機(1)。
  6. 前記第1吸込み口(8)と前記ターボファン(51)の回転中心(O1)との距離は、前記第2吸込み口(9)と前記ターボファン(51)の回転中心(O1)との距離よりも長い、
    請求項4に記載の空気調和機(1)。
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