JP5030602B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は空気調和機に関し、特に、冷暖房機能を備えた床置き型の空気調和機に関するものである。
室内の環境を快適にするために空気調和した空気を室内に送り込む空気調和機が従来から使用されている。そのような空気調和機の一例として、特許文献1に開示された床に置いて使用される床置き型の空気調和機について説明する。図15に示すように、この種の空気調和機101では、まず、筐体102の前面中央付近に室内の空気を筐体102内に取り入れるための吸込み口103が設けられている。
また、筐体102の上面部分には、吸込み口103から取り入れられて熱交換器(図示せず)によって熱交換された空気を、上方向に向けて吹出すための上方吹出し口104が設けられている。一方、筐体102の前面の吸込み口103の下方には、熱交換された空気を下方向に向けて吹出すための下方吹出し口105が設けられている。
図16に示すように、その筐体102内には、熱交換された空気を上方吹出し口104あるいは下方吹出し口105に向けて送り出すために、全周方向に送風するバックワードファン106が配設されている。また、筐体102内には、熱交換された空気を上方吹出し口104あるいは下方吹出し口105に導くために、バックワードファン106の中心線に対して所定の角度だけ傾斜した位置に上エアガイダ107が配設され、バックワードファン106の中心を挟んでこの上エアガイダ107と対向する位置(対角位置)に下エアガイダ108が配設されている。
この空気調和機101では、バックワードファン106が回転することで吸込み口103から室内の空気が筐体102内に取り入れられて熱交換器(図示せず)を通過する。熱交換器により熱交換された空気は、バックワードファン106により円周方向の速度成分をもった全周方向への流れとなる。その空気の流れは上エアガイダ107により上方向と下方向の流れとなり、また、下エアガイダ108により上方向と下方向の流れとなって、それぞれ上方吹出し口104と下方吹出し口105に導かれる。こうして、上方吹出し口104と下方吹出し口105とから室内に向けて熱交換された空気が送り出されることになる。
特開2001−208366号公報
しかしながら、従来の空気調和機では次のような問題点があった。一般に、暖房器具としては、空気調和機を含め温風ヒータや赤外線ヒータ等のさまざまなタイプの暖房器具が普及している。一方、冷房器具としては、空気調和機以外に、冷却と除湿を行なう機能を有する適当な冷房器具は見当たらない。
そのため、冷暖房機能を有する空気調和機では、暖房器具として使用されるよりも、むしろ、冷房器具として使用される頻度が高い。通常、床置き型の空気調和機を冷房運転させるときは、熱交換されて冷却された空気は上方吹出し口から上方に向けて室内に送り出される。これに対し、暖房運転させるときは、熱交換された空気は主に下方吹出し口、あるいは、下方吹出し口と上方吹出し口の双方から室内に送り出される。
図16に示すように、上述した床置き型の空気調和機101では、上方吹出し口104に向う空気は、下エアガイダ108の舌部110から上方吹出し口104の一端側に向って延在する壁部111aと、上エアガイダ107の舌部109から上方吹出し口104の他端側に向って延在する壁部111bとの間に形成された送風路113内を流れる(上吹出し)。一方、下方吹出し口105に向う空気は、上エアガイダ107の舌部109から下方吹出し口105の一端側に向って延在する壁部112bと、下エアガイダ108の舌部110から下方吹出し口105の他端側に向って延在する壁部112aとの間に形成された送風路114内を流れる(下吹出し)。
その2つの舌部109,110は、バックワードファン106の中心106aを通る垂線に対して所定の角度(θ1、θ2)だけ傾斜した位置に、その中心106aを挟んで対向するように位置する。このため、筐体102の限られた高さとの関係で各壁部111a,111b,112a,112bの長さ(距離)が制限されてしまう。その結果、特に、頻繁に使用される冷房運転時に上方吹出し口104だけから空気を室内に送り出そうとする場合(上吹出し)に、十分な吹出し風量が得られないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、冷房運転時の上吹出しの風量を確保しつつ、暖房運転時の下吹き出しを行なえる空気調和機を提供することである。
本発明に係る空気調和機は、所定の筐体と上方吹出し口と下方吹出し口と遠心ファンとファンケーシングと上方吹出しダクトと切欠き穴と下方吹出しダクトと接続部と舌部とを備えている。上方吹出し口は筐体の上部に設けられ、筐体内に取り入れられて熱交換された空気を筐体の外へ吹出す。下方吹出し口は筐体の下部に設けられ、熱交換された空気を筐体の外へ吹出す。遠心ファンは筐体内において上方吹出し口と下方吹出し口との間に配設されて、熱交換された空気を上方吹出し口および下方吹出し口へ向けて送り出す。ファンケーシングは遠心ファンを周方向から取囲み、熱交換された空気が沿って流れる内周面が形成された周壁部を有して遠心ファンを覆うように配設されている。上方吹出しダクトはファンケーシングの上方に設けられ、ファンケーシング内と上方吹出し口とを連通する。切欠き穴は、ファンケーシングの周壁部のうち内周面に沿って形成される空気の流れの接線方向に下方吹出しダクトが接続される所定の周壁部の部分に形成されている。上方吹出しダクトと連通するための接続部は、ファンケーシングの上部に形成されている。舌部は、接続部における、遠心ファンの回転軸と直交する方向の一方の側に配設されている。下方吹出しダクトは、ファンケーシングの下方に設けられて、切欠き穴を介してファンケーシング内と下方吹出し口とを連通している。遠心ファンは一方向にのみ回転する。周壁部の内周面は、インボリュート曲線に基づいて舌部から切欠き穴が位置する部分を経て、接続部における一方の側と対向する他方の側に至る領域に形成されて、ファンケーシング内では、舌部から切欠き穴が位置する部分を経て接続部における他方の側に向う空気の流れと、切欠き穴を介して下方吹出し口に向かう空気の流れとが生じる、
この構成によれば、まず、ファンケーシングが、遠心ファンを周方向から取囲んで熱交換された空気が沿って流れる内周面が形成された周壁部を有している。これにより、頻繁に使用される冷房運転時には、熱交換されて冷却された空気をその周壁部の内周面に沿って流すことで空気の流路長を十分に確保することができ、上方吹出し口から送り出される空気の風量を十分に得ることができる。また、切欠き穴が、空気の流れの接線方向に下方吹出しダクトが接続される所定の周壁部の部分に形成され、その切欠き穴と下方吹出し口を連通する下方吹出しダクトが設けられている。これにより、暖房運転時には、切欠き穴を通って下方吹出し口から送り出される空気の圧力損失を抑えながら、切欠き穴を通らずに内周面に沿って流れて上方吹出し口から送り出される空気の風量を確保することができる。
より具体的に、下方吹出し口から送り出される空気の圧力損失を低減するには、切欠き穴は、下方吹出し口の開口断面積と同じ断面積を有するように形成され、下方吹出しダクトは、開口断面積と同じ流路断面積を有するように形成されていることが好ましい。また、下方吹出しダクトは、下方吹出し口に向って切欠き穴を通る空気の流れに沿うように配設されていることが好ましい。なお、同じ断面積というのは、数学的に完全に同じ断面積であることを意図するものではなく、空気の圧力損失に影響を与えない程度の数値範囲を含むものである。
さらに、切欠き穴は、接続部における他方の側よりも舌部が位置する一方の側に接近した位置に形成されていることが好ましい。
冷房運転時において上方吹出し口より十分な空気の吹出し量を得て、暖房運転時において下方吹出し口から空気を送り出すには、下方吹出しダクトを流れる空気の量を調節するためのダンパーを備えていることが好ましい。
また、切欠き穴を通って下方吹出し口から送り出される空気の圧力損失を抑えながら、上方吹出し口から送り出される空気の風量を確保には、切欠き穴は、ファンケーシングの周壁部のうち、内周面に沿って生じる空気の流れの接線方向の先に下方吹出し口が位置する所定の周壁部の部分に形成されていることが好ましい。
本発明の実施の形態に係る床置き型の空気調和機について説明する。図1および図2に示すように、まず、空気調和機1の筐体2の背面には、室内の空気を筐体2内に取り入れるための吸込み口3が設けられている。筐体2の前面の上部には、吸込み口3から取り入れられて熱交換器(図示せず)によって熱交換された空気を上方向に向けて吹出すための上方吹出し口4が設けられている。一方、筐体2の前面の下部には、熱交換された空気を下方向に向けて吹出すための下方吹出し口6が設けられている。また、筐体2の一方の側面と他方の側面にも、熱交換された空気を左右に向けて吹出すための側方吹出し口5a,5bが設けられている。
次に、筐体2の内部について説明する。図3に示すように、筐体2内には、吸込み口3から室内の空気を筐体2内に取り込んで、上方吹出し口4等から吹出すための遠心ファン9が配設されている。遠心ファン9は、モータ9aと複数の羽根9bを備えて、吸込み口3と対向する筐体2の前面側の中央付近に配置されている。吸込み口3と遠心ファン9との間には、空気に含まれる塵や埃を取り除くためのエアーフィルタ7と、熱交換を行なうための熱交換器8が配設されている。この熱交換器8には、室外機(図示せず)が接続されて冷媒の循環が行なわれる。
図3および図4に示すように、遠心ファン9に対して、筐体2の前面の側から覆うようにファンケーシング10が取付けられている。そのファンケーシング10の上方には、ファンケーシング10の内部と上方吹出し口4あるいは側方吹出しダクト5a,5bとを連通する上方吹出しダクト16が配設されている。上方吹出しダクト16は、ダクト前部16aとダクト後部16bとによって形成されている。
一方、ファンケーシング10の下方には、ファンケーシング10の内部と下方吹出し口6とを連通する下方吹出しダクト15が配設されている。後述するように、そのファンケーシング10には、ファンケーシング10と下方吹出し口6との位置関係に基づいて、所定の部分に下方吹出しダクト15に連通する切欠き穴12が設けられている。また、下方吹出しダクト15の途中には、下方吹出しダクト15を流れる空気の量を調節するためのダンパー17が配設されている。
次に、ファンケーシング10の構造について説明する。図5および図6に示すように、ファンケーシング10には、遠心ファン9の羽根9b(図4参照)を周方向から取囲む周壁部11を備えている。周壁部11の内側には、熱交換された空気が沿って流れる内周面11aが形成されている。周壁部11の所定の位置には、下方吹出しダクト15(図4参照)に連通する切欠き穴12が形成されている。
また、ファンケーシング10の上部には、上方吹出しダクト16に接続されて上方吹出しダクト16に連通する開口態様の接続部14が形成されている。その接続部14における遠心ファン9の回転軸9cと直交する方向の一方の側14aのファンケーシング10の部分には、羽根9bとは所定の間隔を隔てて羽根9b(図4参照)に向って突出するように舌部13が形成されている。
接続部14における一方の側14aと対向する他方の側14bでは、周壁部11と上吹出しダクト16(図4参照)とが滑らかに接続されている。内周面11aは、舌部13から切欠き穴12が形成された部分を経て接続部14の他方の側14bに至るまでインボリュート曲線に基づいて形成されている。なお、ファンケーシング10の中央部分に設けられた矩形状の開口には、遠心ファン9のモータ9a(図4参照)が装着される。ファンケーシング10内では、舌部13から切欠き穴12を経て他方の側14bに向う大局的な空気の流れが形成されることになる。
次に、周壁部11に形成される切欠き穴12の位置について説明する。上述したように、ファンケーシング10内では、空気は内周面11aに沿って舌部13から切欠き穴12を経て他方の側14bに向って流れる。図7に示すように、切欠き穴12は、周壁部11のうち、その空気の流れ(矢印50)の接線方向(矢印50a)の先に下方吹出し口6が位置する周壁部11の部分に形成されている。この場合、切欠き穴12は接続部14における他方の側14bよりも舌部13が位置する一方の側14aに接近した位置に形成されることになる。そして、下吹出しダクト15は、切欠き穴12に連通して切欠き穴12を通る空気の流れ(矢印52)に実質的に沿うようにして下方吹出し口6に繋がっている。このため、下吹出しダクト15は、垂直方向に対して斜めに傾くように配設されている(図4参照)。
この流れの接線方向の先に下方吹出し口6が位置する周壁部11の部分とは、周方向に沿ってある範囲で切欠き穴を設けたとすれば、その切欠き穴を通過して直線的に流れる空気の流れの先に下方吹出し口6が位置しているような周壁部11の部分をいう。切欠き穴が形成される内周面11aの領域における周方向のあらゆる位置に対し、その接線方向の先に下方吹出し口6が位置していることを必ずしも意図するものではない。
また、切欠き穴12を通る空気の流れに実質的に沿うように配設された下方吹出しダクト15とは、下方吹出しダクト15が切欠き穴12を通る空気の流れに完全に沿って配設されていることを意図するものではなく、切欠き穴12を通って流れる空気の流路が大きく変えられることがなく下方吹出し口6に向って延在していれば、流れの向きから多少傾斜していてもよい。
この配置関係をより具体的に特定するために、図7に示すように、たとえば遠心ファン9の回転軸9cを原点Oとする互いに直交するX−Y座標軸を設定する。そうすると、切欠き穴12は、第4象限に位置する周壁部11の部分に形成されることになる。一方、図8に示すように、切欠き穴12が第3象限に位置する周壁部11の部分に形成されるとすると、その切欠き穴12を通過して直線的に流れる空気の流れ(矢印51)の先には下方吹出し口6は位置しておらず、熱交換された空気を下方吹出し口6にまで導くことができない。発明者らは、実際に第3象限に位置する周壁部11の部分に切欠き穴12を形成した場合に、下方吹出し口6からは空気を吹出させることはできないことを確認している。
また、圧力損失をなくすために、切欠き穴12は、下方吹出し口6の開口断面積と同じ開口断面積(奥行き長さ×円周長)を有するように形成されている。さらに、その切欠き穴12と下方吹出し口6とを連通する下方吹出しダクト15も、下方吹出し口6の開口断面積と同じ流路断面積を有して配設されている。なお、同じ断面積とは数学的に厳密に同じであることを意図するものではなく、当然に製造上の誤差等も含み、また、空気の圧力損失に影響を与えない程度の数値範囲を含むものである。
また、第4象限に位置する周壁部11の部分に形成される切欠き穴12の第4象限内の位置によっては、下方吹出し口6において横方向の空気の吹出し量(風速)に偏りがある場合がある。図4に示すように、この下方吹出しダクト15では、下方吹出しダクト15の途中においてエアガイダ18が設けられて、下方吹出し口6における横方向(左右)の空気の吹出し量の均一化が図られている。
次に、上述した空気調和機1の動作について説明する。まず、冷房運転では、図9に示すように、下方吹出しダクト15内に設けられたダンパー17が閉じられる。次に、図10に示すように、遠心ファン9が回転することで、吸込み口3から室内の空気(矢印60)が筐体2内に取り入れられ、エアーフィルタ7によって空気に含まれる塵や埃が除去される。エアーフィルタ7を通過して塵等が除去された空気は、熱交換器8を通過する。熱交換器8を通過する間に熱交換器8を循環する冷媒と空気との間で熱交換が行なわれて空気が冷却される。
図11に示すように、熱交換された空気は、遠心ファン9によりファンケーシング10の周壁部11の内周面11aに沿って流れ、ファンケーシング10内では、下吹出しダクト15へ流れることなく舌部13から切欠き穴12が位置する部分を経て接続部14の他方の側14b向う空気の流れ(矢印61)が形成される。つまり、図7に示す座標軸に基づくと、空気は第I象限から第IV象限および第III象限を経て第II象限へ向って流れることになる。
接続部14に到達した空気は、接続部14から上吹出しダクト16を経て上方吹出し口4あるいは側方吹出し口5a,5bへ導かれる。こうして、熱交換されて冷却された空気は、上方吹出し口4あるいは側方吹出し口5a,5bから室内に送り出されて室内が冷房される。
次に、暖房運転では、図12および図13に示すように、まず、下方吹出しダクト15内に設けられたダンパー17が開けられる。遠心ファン9が回転することで、吸込み口3から室内の空気が筐体2内に取り入れられ、エアーフィルタ7によって空気に含まれる塵や埃が除去される。エアーフィルタ7を通過して塵等が除去された空気は、熱交換器8を通過する。熱交換器8を通過する間に熱交換器8を循環する冷媒と空気との間で熱交換が行なわれて空気が暖められる(図10参照)。
熱交換された空気は、遠心ファン9によりファンケーシング10の周壁部11の内周面11aに沿って流れ、ファンケーシング10内では、舌部13から切欠き穴12が位置する部分を経て接続部14の他方の側14bに向う空気の大局的な流れ(矢印62)が形成される。このとき、ダンパー17が開いていることで、内周面11aに沿って流れる空気のうち一部の空気(矢印63)が、舌部13から切欠き穴12を経て下吹出しダクト15へ向って流れる。下吹出しダクト15を流れる空気は、下方吹出し口6から室内に送り出される。
一方、ファンケーシング10内を流れる残りの空気は、接続部14から上吹出しダクト16を経て上方吹出し口4あるいは側方吹出し口5a,5bへ導かれる。こうして、熱交換されて暖められた空気は、上方吹出し口4、側方吹出し口5a,5bおよび下方吹出し口6から室内に送り出されて室内が暖房される。また、暖房運転では、下方吹出し口6からだけ空気を送り出すようにしてもよい。この場合には、所定のダンパ(図示せず)により上方吹出し口4への流れが阻止されることになる。
上述した空気調和機1では、遠心ファン9を覆うファンケーシング10において、上方吹出しダクト16と連通する接続部14の一方の側14aの部分に舌部13が形成され、接続部14の他方の側14bでは、周壁部11と上吹出しダクト16とが滑らかに接続されている。これにより、ファンケーシング10内では、接続部14の一方の側14aの舌部13から周壁部11に沿って接続部14の他方の側14bに向う大局的な空気の流れが生じ、舌部13から上方吹出し口4までの空気の流路長を従来の空気調和機よりも長く確保することができる。その結果、頻繁に使用される冷房運転において、熱交換されて冷却された空気の十分な吹出し風量を得ることができる。
また、ファンケーシング10では、周壁部11のうち、内周面11aに沿って形成される空気の流れの接線方向の先に下方吹出し口6が位置する周壁部11の部分に切欠き穴12が形成され、下吹出しダクト15がその切欠き穴12に連通して空気の流れに実質的に沿うようにして下方吹出し口6に繋がっている。そして、切欠き穴12の開口断面積、下吹出しダクト15の流路断面積および下方吹出し口6の開口断面積は、ほぼ同じ面積となるように設定されている。
これにより、ファンケーシング10内から切欠き穴12を経て下方吹出し口6に至る空気の流れを妨げる部分が少なくなって、暖房運転時において圧力損失を最小限に抑えて下方吹出し口6から熱交換された空気を吹出すことができる。こうして、本空気調和機では、頻繁に使用される冷房運転時では、上方吹出しの風量を十分に確保することができ、また、暖房運転時では、上方吹出しを行ないながら圧力損失を抑えた下方吹出しを行なうことができる。
なお、上述した空気調和機1では、下方吹出しダクト15の途中にダンパー17を設けた場合を例に挙げたが、たとえば、図14に示すように、ファンケーシング10の周壁部11に沿ってスライド(矢印55)させる態様のダンパー19を適用してもよい。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の正面図である。 同実施の形態において、空気調和機の側面図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線III−IIIにおける断面図である。 同実施の形態において、図2に示す断面線IV−IVにおける断面図である。 同実施の形態において、ファンケーシングを示す斜視図である。 同実施の形態において、ファンケーシングを示す他の斜視図である。 同実施の形態において、ファンケーシングにおける切欠き穴の取付け位置を説明するための第1の正面図である。 同実施の形態において、ファンケーシングにおける切欠き穴の取付け位置を説明するための第2の正面図である。 同実施の形態において、空気調和機の冷房運転動作を説明するためのダンパーを示す部分断面図である。 同実施の形態において、空気調和機の冷房運転動作を説明するための第1の断面図である。 同実施の形態において、空気調和機の冷房運転動作を説明するための第2の断面図である。 同実施の形態において、空気調和機の暖房運転動作を説明するための断面図である。 同実施の形態において、空気調和機の暖房運転動作を説明するためのダンパーを示す部分断面図である。 同実施の形態において、ファンケーシングに取付けられるダンパーの変形例を示す斜視図である。 従来の空気調和機の斜視図である。 図15に示す断面線XVI−XVIにおける断面図である。
符号の説明
1 空気調和機、2 筐体、3 吸込み口、4 上方吹出し口、5a,5b 側方吹出し口、6 下方吹出し口、7 エアーフィルタ、8 熱交換器、9 遠心ファン、9a モータ、9b 羽根、9c 回転軸、10 ファンケーシング、11 周壁部、11a 内周面、12 切欠き穴、13 舌部、14 接続部、14a 一方の側、14b 他方の側、15 下方吹出しダクト、16 上方吹出しダクト、17,19 ダンパー、18 エアガイダ。

Claims (6)

  1. 所定の筐体と、
    前記筐体の上部に設けられ、前記筐体内に取り入れられて熱交換された空気を前記筐体の外へ吹出すための上方吹出し口と、
    前記筐体の下部に設けられ、熱交換された空気を前記筐体の外へ吹出すための下方吹出し口と、
    前記筐体内において前記上方吹出し口と前記下方吹出し口との間に配設されて、熱交換された空気を前記上方吹出し口および前記下方吹出し口へ向けて送り出すための遠心ファンと、
    前記遠心ファンを周方向から取囲み、熱交換された空気が沿って流れる内周面が形成された周壁部を有して前記遠心ファンを覆うように配設されたファンケーシングと、
    前記ファンケーシングの上方に設けられ、前記ファンケーシング内と前記上方吹出し口とを連通する上方吹出しダクトと、
    前記ファンケーシングの前記周壁部のうち、前記内周面に沿って形成される空気の流れの接線方向に下方吹出しダクトが接続される所定の前記周壁部の部分に形成された切欠き穴と、
    前記ファンケーシングの上部に形成され、前記上方吹出しダクトと連通するための接続部と、
    前記接続部における、前記遠心ファンの回転軸と直交する方向の一方の側に配設された舌部と
    を備え、
    前記下方吹出しダクトは、前記ファンケーシングの下方に設けられて、前記切欠き穴を介して前記ファンケーシング内と前記下方吹出し口とを連通し、
    前記遠心ファンは一方向にのみ回転し、
    前記周壁部の前記内周面は、インボリュート曲線に基づいて前記舌部から前記切欠き穴が位置する部分を経て、前記接続部における前記一方の側と対向する他方の側に至る領域に形成されて、前記ファンケーシング内では、前記舌部から前記切欠き穴が位置する部分を経て前記接続部における前記他方の側に向う空気の流れと、前記切欠き穴を介して前記下方吹出し口に向かう空気の流れとが生じる、空気調和機。
  2. 前記切欠き穴は、前記下方吹出し口の開口断面積と同じ断面積を有するように形成され、
    前記下方吹出しダクトは、前記開口断面積と同じ流路断面積を有するように形成された、請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記下方吹出しダクトは、前記下方吹出し口に向って前記切欠き穴を通る空気の流れに沿うように配設された、請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記切欠き穴は、前記接続部における前記他方の側よりも前記舌部が位置する前記一方の側に接近した位置に形成された、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記下方吹出しダクトを流れる空気の量を調節するためのダンパーを備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 前記切欠き穴は、前記ファンケーシングの前記周壁部のうち、前記内周面に沿って生じる空気の流れの接線方向の先に前記下方吹出し口が位置する所定の前記周壁部の部分に形成された、請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機。
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