JP4875587B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールに関する。
従来の一般的な魚釣用リールとして両軸受けリールについて説明すると、両軸受けリールは、リ−ル本体に回転自在に支持されたスプ−ルを巻き取り駆動可能とする動力伝達許容状態のクラッチオン位置と、スプールをフリー状態とする動力伝達不可状態のクラッチオフ位置とに切り換えるクラッチ機構を備えている。
クラッチ機構は、通常、振り分け用のばね部材を備えており、このばね部材の付勢力によってクラッチオン位置(釣糸巻き取り時)とクラッチオフ位置(釣糸放出時)とに、それぞれ振り分け保持されるようになっている。
クラッチ機構は、スプール後方の側部フレーム間において下方へ移動操作可能に設けられた操作部材としての操作レバーに連結されており、この操作レバーの下方への移動操作によってクラッチオン位置からクラッチオフ位置に切り換えられて、前記ばね部材の付勢力によって保持されるようになっている。
そして、キャスティング操作時には、このクラッチオフ位置に操作して釣糸の放出を行い、釣糸放出操作の終了後には、ハンドルを回転操作することで、例えば、回転復帰体、キックレバー、作動カム、付勢ばね等からなる復帰機構を作動させて、動力伝達許容状態のクラッチオン位置に復帰される。
ところで、両軸受けリール等の魚釣用リールは、海水や異物等が侵入したり付着したりする厳しい環境下で使用されることが多く、前記のように、摺接移動する部位に摩耗、傷等が発生し、これによる腐食や摩擦抵抗の増加によって操作レバーの円滑な操作ができなくなるおそれがある。
そこで、従来、側部フレームにおける操作レバーの当接する部位に、操作レバーの摺接移動を円滑に行うために摺接部材を設けた魚釣用リールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この魚釣用リールによれば、操作レバーと側部フレームとの摩耗、腐食等が抑制され、摺動抵抗の軽減が図られてクラッチの切換操作を円滑に行うことができる。
実用新案登録第3022941号公報
しかしながら、前記した特許文献1の魚釣用リールでは、操作レバーとリール本体の側部フレームとの間の摺接抵抗を軽減することができるものの、これとは反対側となる側部フレームの側方(リール本体の内側)に配置される部材、例えば、前記したばね部材の付勢力によって振り分けられるクラッチ機構の構成部材等は、リール本体のフレーム等との間に生じる摩耗、傷等の発生による腐食や摩擦抵抗について配慮が十分ではなかった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、リール本体の側部フレームの側方に配置される部材の摩耗や傷等の発生を好適に防止することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体に回動自在に支持したスプールと、前記リール本体の側部フレーム間に移動操作可能に設けた操作部材と、前記リール本体に設けられ、前記操作部材の移動操作により、前記スプールを動力伝達状態と非動力伝達状態とに切換えるクラッチ機構とを備えた魚釣用リールであって、前記側部フレームの一側面における前記操作部材との対向部に取り付けられ、前記操作部材に摺接する摺接部材を備え、前記摺接部材は、前記側部フレームに設けられた貫通孔に嵌入する嵌入部を有しており、前記嵌入部は、前記側部フレームの一側面から前記貫通孔に嵌入されて前記側部フレームの他側面に露出可能であり、かつ、前記他側面に設けられた部材が係合可能な係合部として機能することを特徴とするものである。
この魚釣用リールによれば、側部フレームに設けられた貫通孔に嵌入部を嵌入して、側部フレームの一側面における操作部材との対向部に摺接部材を取り付けると、嵌入部は、貫通孔に嵌入されて側部フレームの他側面に露出し、他側面に設けられた部材が係合可能な係合部として機能するようになる。
したがって、この係合部として機能する嵌入部に対して、側部フレームの他側面に設けられた部材を係合することができる。
また、前記側部フレームには、前記操作部材を支持する支持部材が揺動可能に貫通される貫通が設けられており、前記摺接部材は、前記貫通孔に嵌入して前記支持部材を取り囲んで揺動可能に収容する筒状の保護壁部を有している構成とするのがよい。
この魚釣用リールによれば、貫通孔に摺動部材の保護壁部を嵌入することによって、支持部材を保護壁部を介して揺動可能に収容保護することができる。
また、前記側部フレームには、前記スプールに沿うスプールフランジが突設されており、前記スプールフランジにおける前記操作部材との対向部には、前記摺接部材が延設配置される構成とするのがよい。
この魚釣用リールによれば、スプールフランジにおける操作部材との対向部に摺接部材を延設配置することで、スプールフランジに対する操作部材の摺接移動が滑らかになる。
本発明によれば、側部フレームの一側面から嵌入した摺接部材の嵌入部を側部フレームの他側面に露出させることができ、この嵌入部を側部フレームの他側面に設けられた部材の係合部として利用することができるので、他側面に配置される作動部材、例えば、前記したばね部材の付勢力によって振り分けられるクラッチ機構の構成部材等をこれに係合して設けることができる。これにより、このような構成部材が円滑に作動するようになる。したがって、他側面において従来生じていた摩耗、傷等の発生による腐食や摩擦抵抗を好適に防止することができる。これにより、長期的に安定した構成部材等の動作を得ることができ、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。特に、摺動部材を合成樹脂材で形成することで、側部フレームに構成部材を係合したときのような金属部材同士の電気的腐食を防止するできる。
また、嵌入部を係合部として利用することができるので、その分、部品点数を削減することができ、構成が簡素化される。また、構成が簡素化されて省スペース化を図ることができるので、リール本体内のスペースの有効活用を図ることができる。また、リール本体の小型化も可能となる。
また、部品点数を削減することができるので、取扱いが便利になり、露出させた嵌入部への部品の組み込みが行い易くなるとともに、分解性やメンテナンス性も向上する。
また、本発明によれば、操作部材の支持部材を摺接部材の保護壁部を介して揺動可能に収容保護することができるので、支持部材の作動が円滑となる。また、貫通孔に支持レバーが接触するのを阻止することができ、支持レバーの摩耗や傷等の発生を好適に防止することができる。
また、本発明によれば、スプールフランジにおける操作部材との対向部に延設配置された摺接部材によって操作部材の摺接移動が滑らかになり、側部フレームの一側面に摺接部材が配置されることと相俟って、より一層滑らかな操作部材の移動を実現することができ、操作部材の操作フィーリングが向上する。
以下、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受けリールの全体構成を示す断面図、図2(a)は両軸受けリールを後方側から見たときの要部を示す一部切断断面図、図2(b)は摺接部材を右側面から見たときの斜視図、図2(c)は摺接部材を左側面から見たときの斜視図である。
なお、以下の説明において、「前、後」「左、右」「上、下」は、両軸受けリールを釣竿R(図1参照)に取り付けた状態を基準とする。
図1に示すように、両軸受けリールのリール本体1は、側部フレームとしての左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、釣竿Rの図示しないリールシートに装着されるリール脚2cが設けられている。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6a,6bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。
スプール5aは、ハンドル7aを回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7aは、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。
右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル7aの回転運動をスプール軸5側に伝達するための駆動歯車11が設けられており、また、この駆動歯車11に係合して、スプール5aに所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際に、スプール5aに所定のドラグ力を付与するようになっており、駆動歯車11に当接する複数の摩擦板12aを備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の端部に配設された操作部材13を回動操作することで、駆動歯車11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール5aに対するドラグ力が調節されるように構成されている。
駆動歯車11には、クラッチ機構20の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン21が噛合している。このピニオン21は、駆動歯車11の回転をスプール5a(スプール軸5)に伝達する部材であり、右フレーム2bと右側板3bに設けられた軸受6c,6dを介して回動可能に支持されている。また、スプール軸5の端部には、右側板3bに設けた調節ツマミ3cを回転操作することで軸方向に移動する、ピニオン21内に挿通される押圧軸21aの端部が、当接している。
また、ピニオン21の端部には、図示しない嵌合凹部が形成されており、ピニオン21が、以下に説明するクラッチ機構20の後記する可動部材25によってスプール5a側に移動され、嵌合凹部がスプール軸5の端部に形成されている係合ピンに嵌合することで駆動力の伝達許容状態(クラッチオン位置)となり、ピニオン21が可動部材25によって右側板3b側に移動され、嵌合部がスプール軸5の端部の係合ピンから外れることで駆動力の伝達不可状態(クラッチオフ位置)となる。なお、ピニオン21は、その外周に形成された円周溝21bが可動部材25に係合して、スプール軸5の軸方向に移動可能となっている。
なお、押圧軸21aは、調節ツマミ3cが回動操作されることでスプール軸5に対して所定の押圧力をブレーキ力として付与できるように構成されている。
クラッチ機構20は、図4に示すように、クラッチ作動板24を備えている。このクラッチ作動板24は、リール本体1の後部から後方へ突出する操作レバー23(操作部材)に連結されており、この操作レバー23の下方側への押圧操作等に連動して回動可能に配設されている。
クラッチ作動板24は、操作レバー23およびハンドル7aの操作により、図4において矢印D1,D2方向に回動されるようになっており、その表面には、ピニオン21の円周溝21b(図1参照)に嵌合した可動部材25と係合可能な一対のカム面24a,24aが形成されている。
可動部材25は、ピニオン21の円周溝21bに略180°に亘って嵌合するとともに、ピニオン21を中心として直径方向に延出する一対の腕部25a,25aを有しており、各腕部25a,25aの裏面にカム面24a,24aがそれぞれ係合する係合部25b,25bが形成されている。また、各腕部25a,25aは、右フレーム2bに突設された支持ピン26によって保持されており、可動部材25は、各支持ピン26に配設されたばね部材26a(図1参照、以下同じ)によって、常時、クラッチ作動板24側に付勢された状態となっている。なお、図4は、可動部材25が、ばね部材26aによってクラッチ作動板24側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン21は貫通孔2gの端部に形成されている図示しない係合部に嵌合してクラッチオン状態となっている。
また、クラッチ作動板24には、右フレーム2bに突設されたボス27が係合する円弧溝24cが形成されるとともに、右フレーム2b側(摺接部材40Bのボス部45a)との間で付勢手段としての振り分け保持ばね28が、後記する復帰機構30のキックプレート31を介して設けられている。
このようなクラッチ作動板24は、操作レバー23を操作することで、クラッチオン位置(釣糸巻き取り位置、図4参照)と、クラッチオフ位置(釣糸放出位置、図5において二点鎖線で図示)との間で、位置決めされ、振分け保持されるようになっている。
復帰機構30は、クラッチオフ状態において、ハンドル7a(図1参照、以下同じ)を巻き取り操作した際に、自動的にクラッチ作動板24をクラッチオン位置に復帰させる機構である。
この復帰機構30は、クラッチ作動板24に対して回動可能に支持されたキックプレート31を備えて構成される。
キックプレート31は、その上部が、クラッチ作動板24の後部側に延出する延出部24dに支持ピン24eを介して回動可能に連結されており、また、下部が、その側方に突設されたガイドピン31aを介して後記する摺接部材40Bに設けられたガイド部45bに係合している。また、キックプレート31の後部側に突出形成された突出部31bに振り分け保持ばね28の一端側が支持されている。
キックプレート31は、操作レバー23がクラッチオフ位置(図5において二点鎖線で図示)にされた状態で、その下端が、ハンドル軸7に回り止め固定されたラチェット32の爪歯32aに係合可能となっている。
クラッチオン位置において、キックプレート31は、そのガイドピン31aがガイド部45bの案内リブ45cの上端近傍に当接しており、この状態で操作レバー23を下方に押圧操作すると、図4において、D1方向にクラッチ作動板24が回動し、キックプレート31は、支持ピン24eを中心に反時計方向に若干回動しつつ案内リブ45cに沿って下方向に移動する。そして、キックプレート31の下端が、ラチェット32の爪歯32aの回転軌跡内に位置する(図5参照)。
そして、図5においてキックプレート31を二点鎖線で示すクラッチオフ位置からハンドル7aを巻き取り操作すると、ハンドル軸7を介してラチェット32が時計回り方向に回転駆動され、キックプレート31は、回転する爪歯32a、および振り分けばね部材28の付勢力に抗して、支持ピン24eを中心に時計方向に回動しつつ案内リブ45cに沿って上方向に移動する。この移動に伴って、クラッチ作動板24がD2方向に回動し、振り分け保持ばね28の死点(デッドポイント)を越えることによって、クラッチ作動板24がクラッチオン位置(図4参照)に自動復帰され、付勢力をもって保持される。
つまり、操作レバー23が上限位置と下限位置との間で操作され、ガイドピン31aがこれに伴って移動する過程において、振り分け保持ばね28により、クラッチ作動板24は、クラッチオン位置(釣糸巻き取り位置、図4参照)と、クラッチオフ位置(釣糸放出位置、図5において二点鎖線で図示)との間で位置決めされて、振分け保持されるようになっている。
ここで、振り分け保持ばね28は、ねじりばねであり、前記のように、クラッチ作動板24の突出部31bに一端側が支持され、右フレーム2bに取り付けられた後記する摺接部材40Bのボス部45aに、他端側が支持されて配置されることで、クラッチ作動板24と右フレーム2b(摺接部材40B)との間に設けられている。
再び図1を参照して操作レバー23の周辺の構造について説明する。操作レバー23は、クラッチ作動板24に固定された平面視L字型の支持部材としての支持アーム24fに支持されて、左右のフレーム2a,2b間に上下方向に移動可能(揺動可能)に設けられている。左右フレーム2a,2bにおける操作レバー23との対向部には、摺接部材40A,40Bがそれぞれ取り付けられている。
摺接部材40A,40Bは、耐摩耗性の高い材料、例えば、ポリアセタール樹脂やABS樹脂等で形成されており、ともに、操作レバー23との摺動抵抗を低減する機能を有している。本実施形態では、摺接部材40Aと摺接部材40Bとの取付仕様が異なっている。すなわち、図3(a)(b)に示すように、摺接部材40Aでは、左フレーム2aに形成された取付溝2dに挿入固定されるようになっているのに対し、摺接部材40Bでは、右フレーム2bに設けられた貫通孔2e,2f(図2参照)に一側面(操作レバー23に対向する面)からそれぞれ嵌入されて、右フレーム2bの反対側の面となる他側面に嵌入された部分がそれぞれ露出するように固定される点が異なっている。
はじめに、摺接部材40Aは、図3(a)に示すように、左フレーム2aの上下方向の湾曲形状に沿う縦長湾曲形状(不図示)の基部41と、この基部41の側方に突設された挿入部42とを含んで構成されており、基部41から挿入部42を貫通するようにして支持溝41aが形成されている。この支持溝41aには、操作レバー23の左端に突設された支持部23aが挿入されて支持されるようになっている。また、基部41は前方右側方へ延設される延設部41’を有しており、図2(a)に示すように、この延設部41’は、左フレーム2aに突設されたスプールフランジ2a’における操作レバー23との対向部に位置するようになっている。
摺接部材40Bは、図2(a)〜(c)に示すように、右フレーム2bの上下方向の湾曲形状に沿う縦長湾曲形状(図2(b)(c)参照)の基部43と、この基部43の側方(右側方)に突設された第1の嵌入部44(筒状の保護壁部)および第2の嵌入部45とを含んで構成されている。本実施形態では、これらの第1,第2の嵌入部44,45が、右フレーム2bに設けられた貫通孔2e,2fに一側面からそれぞれ嵌入されて、右フレーム2bの他側面にそれぞれ露出するように構成されている。
第1の嵌入部44は、右フレーム2bの貫通孔2eに嵌入可能な筒状の壁部を呈しており、基部43にその中空部44aが貫通するように形成されている。この中空部44aには、操作レバー23の支持アーム24fが貫通可能である。換言すれば、貫通孔2eと支持アーム24fとの間に第1の嵌入部44が位置して、第1の嵌入部44が支持アーム24fの周囲を取り囲んで収容する保護壁部として機能するようになっている。なお、第1の嵌入部44は、貫通孔2e内に浅く嵌入されて、貫通孔2eと支持アーム24fとの間に一部が介在するように設けてもよい。
第2の嵌入部45は、図2(b)に示すように、ボス部45aおよびこのボス部45aに連続して設けられたガイド部45bからなり、図2(a)に示すように、右フレーム2bの貫通孔2fは、これらのボス部45aおよびガイド部45bが挿通可能なように、第2の嵌入部45の外形状に対応した形状に形成されている。
ボス部45aは、嵌入された状態で、右フレーム2bの他側面から突出するように寸法が設定されており、このボス部45aには、他側面側に配置される部材として、クラッチ機構20の振り分け保持ばね28が支持(係合)可能である。つまり、このようなボス部45aを第2の嵌入部45に設けることによって、振り分け保持ばね28の他端側を支持するための他の支持部材を、右フレーム2bの他側面に対して設けたり別途他の摺動部材を配置したりする必要がなくなる。特に、振り分け保持ばね28は、操作レバー23の移動操作にともなって作動する部材であるため、本実施形態のように、摩擦抵抗の小さい部材からなるボス部45aで支持することにより、スムーズな振り分け動作が得られる。なお、ボス部45aは、右フレーム2bの他側面に面一となるように長さを設定して設けてもよい。
ガイド部45bは、嵌入された状態で、右フレーム2bの他側面から突出するように寸法が設定されており、このガイド部45bには、他側面側に配置される部材として、キックプレート31のガイドピン31aが係合可能である。このようなガイド部45bには、案内リブ45cが設けられており、この案内リブ45cに沿ってガイドピン31aが移動可能となっている。
なお、基部43は、前記した摺接部材40Aと同様に、基部43から延設した延設部43’を有しており、図2(a)に示すように、この延設部43’は、右フレーム2bに突設されたスプールフランジ2b’における操作レバー23との対向部に位置するようになっている。
再度図1を参照して、リール本体1のその他の構造を説明する。リール本体1の前部には、レベルワインド機構50が設けられている。このレベルワインド機構50は、外周面に往復カム溝51aが設けられたトラバースカム軸51と、このトラバースカム軸51と中心軸を同じくしてこれを覆う案内筒52とが、左右フレーム2a、2b間に装着されるとともに、案内筒52に釣糸案内体53(摺動体)がスプール5aの軸方向へ移動可能に取り付けられている。
案内筒52は、右端部の外周面上に面取り52aを有しており、図4に示すように、この面取り52aに係合可能な環状部54aを有する抜け止め防止部材54が、右フレーム2bにねじ54bで固定されている。この抜け止め防止部材54には、度当り部54cが一体的に設けられている。この度当り部54cは、ハンドル軸7の爪車32に係合する逆転防止爪55に度当りすることで、逆転防止爪55の回動を規制するようになっている。つまり、抜け止め防止部材54は、案内筒52の抜け止めを阻止するとともに、案内筒52の回動を規制し、さらに、逆転防止爪55の回動を規制するという3つの機能を併せ備えている。
なお、図1に示すように、トラバースカム軸51は、その右端部に固定された伝達歯車15aを介して駆動されるように構成されている。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、摺接部材40Bの第1,第2の嵌入部44,45を他側面に露出させることができ、この第1,第2の嵌入部44,45を右フレーム2bの他側面に設けられた振り分け保持ばね28等の構成部材の係合部として利用することができるので、操作レバー23の摺接移動を円滑に行うことができるとともに、他側面に配置される構成部材の摩耗や傷等の発生を好適に防止することができ、摺接部材40Bの有効利用を図ることができる。これにより、長期的に安定した構成部材等の動作を得ることができ、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。
また、第1,第2の嵌入部44,45を他側面に配置される部品の係合部として利用することができるので、その分、他側面における支持部品等を削減することができ、構成が簡素化され、省スペース化を図ることができる。また、構成が簡素化されて省スペース化を図ることができるので、リール本体1内のスペースの有効活用を図ることができる。また、リール本体1の小型化も可能となる。
また、部品点数を削減することができるので、取扱いが便利になり、部品の組み込みが行い易くなるとともに、分解性やメンテナンス性も向上する。
また、摺接部材40Bの第1の嵌入部44を介して、操作レバー23の支持アーム24fを取り囲んで揺動可能に収容することができるので、支持アーム24fの作動が円滑となる。また、貫通孔2eに支持アーム24fが接触するのを阻止することができ、支持アーム24fの摩耗や傷等の発生を好適に防止することができる。
また、スプールフランジ2a’,2b’における操作レバー23との対向面に摺接部材40A,40Bの延設部41’,43’がそれぞれ延設配置されているので、操作レバー23の摺接移動が滑らかになり、左右フレーム2a,2bの一側面の当接部に摺接部材40A,40Bが配置されることと相俟って、より一層滑らかな操作レバー23の移動を実現することができ、操作レバー23の操作フィーリングが向上する。
前記した実施形態では、摺接部材40Bの第2の嵌入部45にガイド部45bを一体に設けたが、これに限られることはなく、図6(a)〜(c)に示すように、第2の嵌入部45にボス部45aのみを設けてもよい。この場合には、右フレーム2bの対応する部位にボス部45aを嵌入することが可能な貫通孔2gを設ける。
図7(a)〜(c)は摺接部材の変形例を示した斜視図であり、これらの図7(a)〜(c)に示した摺接部材40B’では、基部43の上端部に第3の嵌入部47がそれぞれ一体的に突設されている。この第3の嵌入部47は、右フレーム2b(図1参照、以下同じ)に設けた図示しない貫通孔に嵌入可能であり、主として摺接部材40B’を右フレーム2bに固定するための固定部材として機能するように構成してある。第3の嵌入部47の上面には、圧入して固定保持力を高めるためのリブ47aが突設されている。なお、第3の嵌入部47の突出端部等に、他側面の構成部品が係合可能な図示しない係合部を設けてもよい。
また、各ボス部45aの外周壁には、圧入して固定保持力を高めるための突部45dが周方向に所定の間隔を置いて設けられている。
ここで、図7(a)に示した摺接部材40B’は、第1の嵌入部44、ボス部45aおよび第3の嵌入部47を有しているので、これらを同時に嵌入して右フレーム2bに固定することができる。したがって、強度の高い摺接部材40B’の固定を実現することができる。また、第1の嵌入部44、ボス部45aおよび第3の嵌入部47に、他側面の構成部材を好適に係合させることも可能である。
また、図7(b)に示した摺接部材40B’は、第3の嵌入部47およびボス部45aを有しているので、基部43の上部および下部が右フレーム2bに対して固定されるようになり、バランスのよい摺接部材40B’の固定が実現される。
また、図7(c)に示した摺接部材40B’では、延設部43’を排除して軽量化を図っている。
また、図8に示すように、第2の嵌入部45のガイド部45bの後部側の周囲に溝状の凹部45eを設け、この凹部45eに係合する固定部材61を、右フレーム2bの他側面にねじ部材60で固定することで、第2の嵌入部45を抜け止め不能に固定するように構成してもよい。このように構成することによって、ガイド部45bが強固に保持されるようになり、仮に、キックプレート31のガイドピン31aを介して想定以上の押圧力がかかった場合でも、第2の嵌入部45の抜け止めを好適に阻止することができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受けリールの全体構成を示す断面図である。 (a)は両軸受けリールを後方側から見たときの要部を示す一部切断断面図、(b)は摺接部材を右側面から見たときの斜視図、(c)は摺接部材を左側面から見たときの斜視図である。 (a)は左フレームにおける摺接部材を示す拡大断面図、(b)は右フレームにおける摺接部材を示す拡大断面図である。 右フレームの他側面における主要な構成部材を示した一部断面側面図である。 操作レバーを移動させたときのキックプレートの様子を示す一部断面側面図である。 (a)〜(c)は摺接部材の変形例を示す説明図である。 (a)〜(c)は摺接部材の他の変形例を示す左側から見た斜視図である。 第2の嵌入部の保持構造を示した部分拡大側面図である。
符号の説明
1 リール本体
2a 左フレーム(側部フレーム)
2a’ スプールフランジ
2b 右フレーム(側部フレーム)
2b’ スプールフランジ
2e 貫通孔
2f 貫通孔
2g 貫通孔
5a スプール
7 ハンドル軸
7a ハンドル
7b 爪車
12 ドラグ機構
15 トラバースカム軸
20 クラッチ機構
23 操作レバー(操作部材)
23a 支持部
24 クラッチ作動板
24f 支持アーム(支持部材)
25 可動部材
28 振り分けばね部材
30 復帰機構
31 キックプレート
31a ガイドピン
32 ラチェット
32a 爪歯
40A 摺接部材
40B 摺接部材
40B’ 摺接部材
41 基部
41’ 延設部
43 基部
43’ 延設部
44 第1の嵌入部(保護壁部)
45 第2の嵌入部
45a ボス部
45b ガイド部
45c 案内リブ
45d 突部
47 第3の嵌入部
47a リブ
50 レベルワインド機構
51 トラバースカム軸
52 案内筒
55 逆転防止爪
R 釣竿

Claims (3)

  1. リール本体に回動自在に支持したスプールと、前記リール本体の側部フレーム間に移動操作可能に設けた操作部材と、前記リール本体に設けられ、前記操作部材の移動操作により、前記スプールを動力伝達状態と非動力伝達状態とに切換えるクラッチ機構とを備えた魚釣用リールであって、
    前記側部フレームの一側面における前記操作部材との対向部に取り付けられ、前記操作部材に摺接する摺接部材を備え、
    前記摺接部材は、前記側部フレームに設けられた貫通孔に嵌入する嵌入部を有しており、
    前記嵌入部は、前記側部フレームの一側面から前記貫通孔に嵌入されて前記側部フレームの他側面に露出可能であり、かつ、前記他側面に設けられた部材が係合可能な係合部として機能することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記側部フレームには、前記操作部材を支持する支持部材が揺動可能に貫通される貫通孔が設けられており、
    前記摺接部材は、前記貫通孔に嵌入して前記支持部材を取り囲んで揺動可能に収容する筒状の保護壁部を有していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記側部フレームには、前記スプールに沿うスプールフランジが突設されており、
    前記スプールフランジにおける前記操作部材との対向部には、前記摺接部材が延設配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
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