JP4381896B2 - スピニングリールの発音機構 - Google Patents

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本発明は、スピニングリールの発音機構、特に、釣り糸の巻き取り及び繰り出しを行うスプールと、リール本体に対して回転不能なスプール軸との相対回転により発音するスピニングリールの発音機構に関する。
一般に、スピニングリールは、ハンドルを回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプール軸に回転可能に装着されたスプールとを備えている。スピニングリールのスプールは、リール本体に対して前後移動自在であり、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部と、糸巻胴部の後端部に設けられた大径筒状のスカート部とを備えている。糸巻胴部の後端部には、スプール軸に回転不能に装着され、スプールの後方への移動を規制するスプール受け部が配置されている。また、フロントドラグ型のスピニングリールでは、糸巻胴部の内部には、複数のドラグ板からなるドラグ機構や、ドラグ機構作動時に発音する発音機構等を有している(たとえば、特許文献1参照)。
このような発音機構は、たとえば糸巻胴部の後端部に配置されたスプール受け部が発音機構を兼用しているものがある。この種の発音機構は、糸巻胴部の後端部に装着された合成樹脂製の板状部材と、板状部材に当接して発音する円板部材とを備えている。円板部材は、内周にスプール軸が回転不能かつ後方移動不能に係合しており、スプールの後方移動を規制するためのスプール受け部として機能している。また、円板部材は、外周に凹凸部が形成されており、板状部材との相対回転により、凹凸部に板状部材が当接して発音するようになっている。
特開2004−81097号公報
前記従来の発音機構は、円板部材の外周には凹凸部が形成されており、ドラグ機構作動時、すなわちスプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときに発音させることができる。また、釣人が釣り糸繰り出し方向と逆方向にスプールを回転させたとき、つまりスプールを釣り糸巻き取り方向に回転させたときにも同様に発音するようになっている。
しかし、このような発音機構は、実釣時においてドラグ機構の作動を確認できればよいので、スプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときにのみ発音させれば必要十分である。しかも、実釣時には釣人がスプールを釣り糸巻き取り方向に回転させることがないので、このときに発音させることにはあまり意味が無く、スプールを釣り糸巻き取り方向に回転させたときの発音は無くても差し支えないものである。
本発明の課題は、スピニングリールの発音機構において、スプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときに発音させることにある。
発明1に係るスピニングリールの発音機構は、釣り糸の巻き取り及び繰り出しを行うスプールと、リール本体に対して回転不能なスプール軸との相対回転により発音するスピニングリールの発音機構であって、スプール軸に回転不能かつ軸方向後方に移動不能装着される環状部材と、環状部材の外周側に回転可能に装着され外周面の周方向に間隔を隔てて設けられ自分自身に対するスプールの釣り糸繰り出し方向の回転のみを許容し得るように鋸歯状に形成された複数の鋸歯部を有する筒状の第1発音部と、先端部が鋸歯部に当接可能にスプールに装着されスプールが釣り糸繰り出し方向に回転したとき先端部が鋸歯部に当接を繰り返して発音する第2発音部と、環状部材と第1発音部との間に配置され第1発音部のスプール軸に対する回転を規制する回転規制部材とを備えている。
この発音機構では、スプールが釣り糸繰り出し方向に回転したとき、第1発音部と第2発音部との相対回転によって発音するようになっている。ここでは、第1発音部はスプールの釣り糸繰り出し方向の回転を許容し得るように形成されているので、ドラグ機構が作動しているときのみ、すなわちスプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときにのみ第2発音部が当接して発音する。つまり、発音機構はスプールが釣り糸繰り出し方向に回転するときのみ発音し、スプールが釣り糸巻き取り方向に回転するときには発音しないようになっている。したがって、このような構成により、スプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときに発音させることができる。
なお、この発音機構では、第1発音部はスプールが釣り糸繰り出し方向に回転するときのみ発音するように鋸歯状に形成された複数の鋸歯部を有しているので、従来のようにスプールが釣り糸繰り出し方向及び釣り糸巻き取り方向の両方向に回転したときに発音する発音機構において第1発音部の第2発音部との当接部分を左右対称形状になるように形成した場合に比して、発音時の爪の動き量やピッチ等の発音性能を著しく向上させることができる。
発明2に係るスピニングリールの発音機構は、発明1の発音機構において、回転規制部材は、第1発音部方向に付勢された状態で第1発音部に装着されている。この場合、たとえば第1発音部方向に付勢されるばね部材や弾性部材を環状部材と第1発音部との間に設けることにより、第1発音部の回転規制を確実に行える。
発明3に係るスピニングリールの発音機構は、発明2の発音機構において、第1発音部は、内周面の周方向に沿って形成された溝部をさらに有している。回転規制部材は、第1発音部方向に付勢された状態で溝部に装着されている。この場合、回転規制部材を溝部に装着することにより、回転規制部材の取り付けが容易になる。
発明4に係るスピニングリールの発音機構は、発明3の発音機構において、環状部材は、外周の一部が切り欠かれた切り欠き部を有している。回転規制部材は、一端が折れ曲がって形成された針金状部材であり、一端が切り欠き部に係止されている。この場合、回転規制部材を安価に設けることができる。
発明5に係るスピニングリールの発音機構は、発明2から4のいずれかの発音機構において、回転規制部材は、略多角形状に折れ曲がったばね部材である。この場合、たとえば略5角形状や略6角形状に折り曲げることにより、容易な構成で付勢力を得ることができる。
発明6に係るスピニングリールの発音機構は、発明1から5のいずれかの発音機構において、第2発音部は、先端部が鋸歯部に当接可能にスプールに揺動自在に装着された爪部材と、爪部材の先端部を鋸歯部方向に付勢するばね部材とを有している。この場合、第1発音部と第2発音部とを簡素な構成で接触させることができる。
本発明によれば、スピニングリールの発音機構において、スプールが釣り糸繰り出し方向に回転したときに発音させることができる。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように、内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、ピニオンギア12の前部はロータ3の中心部を貫通し、ナット13によりロータ3に固定されている。また、ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6は、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23はピニオンギア12に噛み合っている。
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。また、第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、図3に示すように、外周に釣り糸が巻かれる大小2段の円筒状のスプール本体7と、スプール本体7の前端に装着された大径のフランジ部8と、フランジ部8をスプール本体7に固定するためのフランジ固定部材9とを有している。
スプール本体7は、図3に示すように、たとえばアルミニウム合金を絞り加工等のプレス加工して得られた大小2段の円筒状の部材であり、第1軸受56及び第2軸受57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。スプール本体7は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと、糸巻胴部7aの後部に一体で形成された大径筒状のスカート部7bとを有している。
糸巻胴部7aは、図3に示すように、金属薄板により筒状に形成された筒状部16と、筒状部16の内周側に別体で接着された合成樹脂製の円筒部17と、円筒部17の後端側に円筒部17と一体成形された環状の内周部18とを有している。円筒部17の内周面には、図3に示すように、フランジ固定部材9を装着するための雌ねじ部17aが形成されている。内周部18の内側には、有底筒状の支持部19a、19bが前後にそれぞれ形成されている。支持部19a、19bの内側には第1軸受56及び第2軸受57が装着されており、第1軸受56及び第2軸受57は筒状の保持部材70を介してスプール軸15に回転自在に装着されている。糸巻胴部7aの後端部には、後方への移動が規制されて装着された環状部材20と、スプール4とスプール軸15との相対回転によって発音する後述する第1発音部91及び第2発音部92と、第1発音部91の回転を規制する回転規制部材93からなる発音機構90が取り付けられている。
保持部材70は、図4に示すように、後端部が環状部材20に当接し内周部18により後方に押圧される筒状の部材である。保持部材70は、外周に第1軸受56及び第2軸受57が保持され、内周がスプール軸15の前端側の断面が非円形に形成された非円形部15bに回転不能に装着されている。スプール軸15の非円形部15bは、外周断面が円柱部材の両側面を切り欠いた略長円形に形成されている。保持部材70は、内周がスプール軸15の非円形部15bに回転不能に装着される保持部71と、保持部71の外周に設けられ前側面が内周部18に押圧される押圧部72と、内周断面が円形に形成され非円形部15bとの間に断面が略弓形に形成された2箇所の隙間74をあけて装着される円形部73とを有している。保持部71は、押圧部72の前側に設けられ外周に第1軸受56が配置される第1保持部71aと、押圧部72の後側に設けられ外周に第2軸受57が配置される第2保持部71bとを有している。
保持部材70は、第1保持部71aに形成された貫通孔71cを貫通し、スプール軸15に形成された雌ねじ部15aに螺合する六角穴付き止めねじ等のピン部材75によりスプール軸15の非円形部15bに回転不能に固定されている。また、ピン部材75が装着された第1保持部71aには、押圧部72の前側面と内周部18との間には、3枚の間座部材76が装着されている。また、保持部材70の円形部73とスプール軸15の非円形部15bとの間の隙間74には、保持部材70の前方から保持部材70のがたつきを抑えるがたつき防止部材80が装着されている。
がたつき防止部材80は、図6に示すように、互いに鏡像となるように形成された第1がたつき防止部材81及び第2がたつき防止部材82を有している。がたつき防止部材80は、保持部材70の前側に配置される大径の頭部80aと、隙間74に装着される装着部80bとを有している。頭部80aは、外形断面が略弓形状に形成された部材であり、装着部80bを隙間74に装着したとき保持部材70の前端に当接するようになっている。装着部80bは、互いに向き合うように頭部80aと一体成形され、断面が隙間74に合致するように略弓形に形成されている。
発音機構90は、図4、図5及び図7に拡大して示すように、スプール軸15に回転不能かつ軸方向後方に移動不能に装着される環状部材20と、環状部材20の外周側に回転可能に装着された筒状の第1発音部91と、スプール4が釣り糸繰り出し方向に回転したとき第1発音部91に当接を繰り返して発音する第2発音部92と、環状部材20と第1発音部91との間に配置され第1発音部91の回転を規制する回転規制部材93とを備えている。
環状部材20は、図4、図5及び図7に示すように、スプール軸15に回転不能かつ前後移動不能に装着された金属製のリング部材である。環状部材20は、外周の一部が切り欠かれた切り欠き部20aと、内周側に非円形となるように形成された非円形孔20bとを有している。切り欠き部20aには、後述する回転規制部材93の係止部93aが係止されている。非円形孔20bは、スプール軸15の非円形部15bに挿通可能に形成されており、非円形部15bの後端部に当接している。また、環状部材20と第2軸受57の後端との間には、環状の間座部材94が介装されており、このため環状部材20をスプール軸15に固定することにより、ドラグ機構60により内周部18が後方に押圧されても、スプール4全体を受けることができる。
第1発音部91は、図4、図5及び図7に示すように、内周部に後方から環状部材20が装着される筒状のラチェットホイールである。第1発音部91は、筒部外周面の周方向に間隔を隔てて設けられスプール4の釣り糸繰り出し方向の回転のみを許容し得るように鋸歯状に形成された複数の鋸歯部91aと、内周面後端部の周方向に沿って形成され回転規制部材93が装着される溝部91bと、溝部91bの前側において内周面中央部の周方向に沿って内側に環状に突出するように形成され環状部材20の前方への移動を規制する突出部91cとを有している。第1発音部91の筒部内周側には、第2軸受57と隙間をあけて配置されており、すなわち第1発音部91の外径は第2軸受57の外径より大きくなっている。
第2発音部92は、図4及び図5に示すように、先端部が鋸歯部91aに当接可能に糸巻胴部7aの後端部に揺動自在に装着された鉤状の爪部材92aと、爪部材92aを揺動自在に支持する支持部材92bと、爪部材92aの先端部を鋸歯部91a方向に付勢するばね部材92cとを有している。ばね部材92cは、一端が糸巻胴部7aの後端部に立設されたボス部7c(図5参照)に係止され、他端が爪部材92aに取り付けられている。また、糸巻胴部7aの後端部にはストッパー部7dが立設されており、爪部材92aの過度の移動を規制している。ここでは、スプール4が釣り糸繰り出し方向に回転したとき、爪部材92aの先端部が鋸歯部91aに当接を繰り返して発音するようになっている。
回転規制部材93は、図4、図5及び図7に示すように、第1発音部91方向に付勢された状態で後方から環状部材20を抜け止めするために第1発音部91の溝部91bに装着され略6角形状に折れ曲がった金属製のばね部材である。回転規制部材93は、外周部の各頂点が溝部91bの内周部に付勢力をもって接触するように配置されている。回転規制部材93の端部の一方は、さらに軸方向前側に折れ曲がり、環状部材20の切り欠き部20aに係止される係止部93aが形成されている。ここでは、回転規制部材93は、係止部93aがスプール軸15に回転不能に装着された環状部材20に係止され、外周部が第1発音部91方向に付勢された状態で第1発音部91の溝部91bに装着されているので、スプール軸15に対する第1発音部91の回転を規制できる。
スカート部7bは、図2及び図3に示すように、ロータ3の円筒部30を覆うように筒状に糸巻胴部7aと一体成形されている。スカート部7bは、アルミニウム合金を絞り加工して得られた金属薄板により形成されている。
フランジ部8は、図3に示すように、外周に行くほど前方に傾斜するように形成された金属製又は硬質セラミック製の傷つきにくい円板状の部材である。フランジ部8は、糸巻胴部7aの雌ねじ部17aに螺合するフランジ固定部材9により、糸巻胴部7aとの間に挟持されて固定されている。
フランジ固定部材9は、図3に示すように、糸巻胴部7aの雌ねじ部17aに螺合する筒状の雄ねじ部9aと、雄ねじ部9aの内周側に一体で形成されドラグ機構60の後述する複数のドラグ板62を収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部9bと、雄ねじ部9aの先端にフランジ部8に当接可能に設けられた当接部9cとを有している。
ドラグ機構60は、スプール4とスプール軸15との間に装着されスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によりスプール4側に押圧される複数枚のドラグ板62とを有している。
次にリールの操作及び動作について説明する。
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後ハンドル1を釣り糸巻き取り方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が釣り糸巻き取り方向に回転し、ベールアーム44が図示しないベール反転機構により釣り糸巻き取り位置に復帰しロータ3の逆転が禁止されているので釣り糸の放出が止まる。
釣り糸を巻き取る際には、ハンドル1を釣り糸巻き取り方向に回転させる。すると、その回転がフェースギア11、ピニオンギア12を介してロータ3に伝達されロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、ラインローラ41に案内された釣り糸がスプール4に巻き付けられる。
このようなスピニングリールでは、第1発音部91は、スプール4の釣り糸繰り出し方向の回転のみを許容し得るように形成されている。ここでは、第1発音部91はスプール4の釣り糸繰り出し方向の回転のみを許容し得るように形成されているので、ドラグ機構60が作動しているときのみ、すなわちスプール4が釣り糸繰り出し方向に回転したときにのみ第2発音部92が当接して発音させることができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では浅溝スプールを用いていたが、これに限定されるものではなく、他のあらゆるスピニングリールのスプールについて本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、2つの第1軸受56及び第2軸受57を用いたが、これに限定されるものではなく、たとえば1つの軸受のみ用いる構成にしてもよい。
(c) 前記実施形態では、保持部材70は、六角穴付き止めねじ等のピン部材75により固定されていたが、保持部材70のスプール軸15に対する固定方法はこれに限定されない。
(d) 前記実施形態では、第2発音部92は、爪部材92aを鋸歯部91a方向に付勢するばね部材92cを有する構成であったが、ばね部材92cを有さない構成であってもよい。また、爪部材92aを鋸歯部91aに当接可能な合成樹脂製の舌状部材としてもよい。
(e) 前記実施形態では、回転規制部材93は、略6角形状に折れ曲がった金属製のばね部材であったが、これに限定されるものではなく、第1発音部91方向に付勢される他の付勢部材や弾性部材であってもよい。
(f) 前記実施形態では、環状部材20及び回転規制部材93は、第1発音部91の後方から装着されていたが、環状部材20及び回転規制部材93を第1発音部91の前方から装着する構成にしてもよい。なお、この場合には、第1発音部91の突出部91cを溝部91bの後側に形成し環状部材20の後方への移動を規制しながら、回転規制部材93の係止部93aを軸方向後側に折り曲げて環状部材20の切り欠き部20aに係止させる必要がある。
本発明の一実施形態によるスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 前記スピニングリールのスプールの拡大断面図。 前記スプールの支持部分の側面拡大図。 前記発音機構の背面拡大断面図。 前記スプールの支持部分周辺の分解斜視図。 前記スプールの発音機構周辺の分解斜視図。
2 リール本体
4 スプール
15 スプール軸
15a 雌ねじ部
15b 非円形部
20 環状部材
20a 切り欠き部
20b 非円形孔
56 第1軸受
57 第2軸受
60 ドラグ機構
70 保持部材
71 保持部
71a 第1保持部
71b 第2保持部
72 押圧部
73 円形部
75 ピン部材
76 間座部材
90 発音機構
91 第1発音部
91a 鋸歯部
91b 溝部
92 第2発音部
92a 爪部材
92b 支持部材
92c ばね部材
93 回転規制部材
93a 係止部
94 間座部材

Claims (6)

  1. 釣り糸の巻き取り及び繰り出しを行うスプールと、リール本体に対して回転不能なスプール軸との相対回転により発音するスピニングリールの発音機構であって、
    前記スプール軸に回転不能かつ軸方向後方に移動不能装着される環状部材と、
    前記環状部材の外周側に回転可能に装着され、外周面の周方向に間隔を隔てて設けられ自分自身に対する前記スプールの前記釣り糸繰り出し方向の回転のみを許容し得るように鋸歯状に形成された複数の鋸歯部を有する筒状の第1発音部と、
    先端部が前記鋸歯部に当接可能に前記スプールに装着され、前記スプールが前記釣り糸繰り出し方向に回転したとき、前記先端部が前記鋸歯部に当接を繰り返して発音する第2発音部と、
    前記環状部材と前記第1発音部との間に配置され、前記第1発音部の前記スプール軸に対する回転を規制する回転規制部材と、
    を備えたスピニングリールの発音機構。
  2. 前記回転規制部材は、前記第1発音部方向に付勢された状態で前記第1発音部に装着されている、請求項1に記載のスピニングリールの発音機構。
  3. 前記第1発音部は、内周面の周方向に沿って形成された溝部をさらに有しており、
    前記回転規制部材は、前記第1発音部方向に付勢された状態で前記溝部に装着されている、請求項2に記載のスピニングリールの発音機構。
  4. 前記環状部材は、外周の一部が切り欠かれた切り欠き部を有しており、
    前記回転規制部材は、一端が折れ曲がって形成された針金状部材であり、前記一端が前記切り欠き部に係止されている、請求項3に記載のスピニングリールの発音機構。
  5. 前記回転規制部材は、略多角形状に折れ曲がったばね部材である、請求項2から4のいずれか1項に記載のスピニングリールの発音機構。
  6. 前記第2発音部は、先端部が前記鋸歯部に当接可能に前記スプールに揺動自在に装着された爪部材と、前記爪部材の前記先端部を前記鋸歯部方向に付勢するばね部材とを有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピニングリールの発音機構。
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