JP2011087545A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を防止しつつ摺接する部分の変形を防止し、クラッチ機構の円滑な作動を実現する。
【解決手段】リール本体1に設けたクラッチレバーの操作で動力遮断状態にされたクラッチ機構20を、ハンドル7aの釣糸巻き取り方向の回転操作で動力伝達状態に復帰する復帰機構30を備え、復帰機構30は、クラッチレバーに連結され、ハンドル7aが取り付けられるハンドル軸7と連動回転するクラッチ復帰用回転体と、クラッチ復帰用回転体に係脱するクラッチ作動片31と、クラッチ作動片31の移動を案内および規制する案内規制部45と、を有し、案内規制部45は、リール本体1のフレームから突設された金属材からなる壁状の外側支持部46と、外側支持部46の内側に設けられてクラッチ作動片31に摺接する樹脂材からなる内側支持部47とを備えた構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、魚釣用リールに関する。
従来の一般的な魚釣用リールとして両軸受けリールについて説明すると、両軸受けリールは、リ−ル本体に回転自在に支持されたスプ−ルを巻き取り駆動可能とする動力伝達状態のクラッチオン位置と、スプールをフリー状態とする動力遮断状態のクラッチオフ位置とに切り換えるクラッチ機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
クラッチ機構は、通常、振り分け用のばね部材を備えており、このばね部材の付勢力によってクラッチオン位置(釣糸巻き取り時)とクラッチオフ位置(釣糸放出時)とに、それぞれ振り分け保持されるようになっている。
クラッチ機構は、スプール後方の側部フレーム間において移動操作可能に設けられたクラッチレバーに連結されており、このクラッチレバーの移動操作によってクラッチオン位置からクラッチオフ位置に切り換えられて、前記ばね部材の付勢力によって保持されるようになっている。
そして、キャスティング操作時には、クラッチオフ位置にクラッチレバーを操作して釣糸の放出を行い、釣糸放出操作の終了後には、ハンドルを回転操作することで、例えば、クラッチ復帰用回転体、クラッチ作動片、作動カム、付勢ばね等からなる復帰機構を作動させて、動力伝達状態のクラッチオン位置にクラッチ機構が復帰される。
ところで、両軸受けリール等の魚釣用リールは、海水や異物等が侵入したり付着したりする厳しい環境下で使用されることが多く、復帰機構の摺接移動する部分に摩耗、傷等が発生し、これによる腐食や摩擦抵抗の増加によってクラッチ機構の円滑な作動が得られなくなる虞がある。
そこで、従来では摺接する部分、例えば、クラッチ復帰用回転体に係脱するクラッチ作動片と、このクラッチ作動片の移動を案内および規制する案内規制部に、摩耗、傷等の生じ難いアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属を使用して、クラッチ機構の円滑な作動を確保していた。
一方、摺接する部分、例えば、前記した案内規制部に合成樹脂材を用いてクラッチ機構の円滑な作動を確保したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
実公平3−25576号公報 特開2009−95245号公報
前記した特許文献2の魚釣用リールでは、摺接する部分に合成樹脂材を用いたので、摩耗や腐食等を抑制することが可能であるが、その一方で、摺接する部分の変形防止や作動の確実性を図るために、摺接する部分やその周辺部分を肉厚の構造とする必要があった。このため、ギャボックス内におけるクラッチ機構の作動領域が大きくなって魚釣用リールが大型化する虞があり、その改善が望まれていた。
また、万一、摺接する部分に変形を生じてしまうと、切り換え時に振り分け用のばね部材の付勢力によって得られる節度感が悪くなり、歯切れの良い切り換え操作感が得られないという問題が生じる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、大型化を防止しつつ摺接する部分の変形を防止し、クラッチ機構の円滑な作動を実現することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体に回動自在に支持したスプールを、動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換えるクラッチ機構と、前記リール本体に設けたクラッチレバーの操作で動力遮断状態にされた前記クラッチ機構を、前記リール本体に設けたハンドルの釣糸巻き取り方向の回転操作で動力伝達状態に復帰させる復帰機構とを備えた魚釣用リールにおいて、前記復帰機構は、前記クラッチレバーに連結されて前記ハンドルが取り付けられるハンドル軸と連動回転するクラッチ復帰用回転体と、前記クラッチ復帰用回転体に係脱するクラッチ作動片と、前記クラッチ作動片の移動を案内および規制する案内規制部と、を有しており、前記案内規制部は、前記リール本体のフレームから突設された金属材からなる壁状の外側支持部と、前記外側支持部の内側に設けられて前記クラッチ作動片に摺接する樹脂材からなる内側支持部とを備えて構成されていることを特徴とするものである。
この魚釣用リールによれば、復帰機構を構成する案内規制部は、金属材からなる壁状の外側支持部の内側に樹脂材からなる内側支持部が設けられており、内側支持部にクラッチ作動片が摺接するように構成されているので、外側支持部で案内規制部の剛性を確保することができるとともに、内側支持部でクラッチ作動片を滑らかに摺接支持することができる。
また、本発明は、前記外側支持部が、前記クラッチ作動片の移動する領域を囲むように設けられており、前記内側支持部は、前記外側支持部で囲われた領域内において前記フレームの表面を覆うように設けられた底面部と、この底面部から一体的に立設されて前記外側支持部の内側を覆う立設部とを備えて構成されていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、外側支持部の内側に内側支持部を設けることにより、クラッチ作動片の移動を案内および規制する部分(領域)を内側支持部で一体的に覆うことができ、外側支持部で案内規制部の剛性を確保することができるとともに、内側支持部でクラッチ作動片を滑らかに摺接支持することができる。
本発明によれば、外側支持部で案内規制部の剛性を確保することができるとともに、内側支持部でクラッチ作動片を滑らかに摺接支持することができ、従来のように摺接する部分やその周辺部分を肉厚の構造とする必要がなくなる。これによって、ギャボックス内におけるクラッチ機構の作動エリアが大型化するのを防止しつつ摺接する部分の変形を防止することができる。
また、ギャボックス内におけるクラッチ機構の作動エリアが大型化するのを防止できるので、省スペース化を図ることができ、リール本体内のスペースの有効活用を図ることができる。また、リール本体の小型化も可能となる。
さらに、樹脂材からなる内側支持部でクラッチ作動片が摺接支持されるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止して、長期的に安定したクラッチ機構の作動を得ることができる。したがって、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。
また、案内規制部の変形がなくなるので、クラッチ機構によって切り換え時に得られる節度感が良好となり、歯切れの良い切り換え操作感が得られる。
また、本発明によれば、外側支持部の内側に内側支持部を設けることにより、クラッチ作動片の移動を案内および規制する部分を内側支持部で一体的に覆うことができるので、案内規制部の十分な強度維持を図りながら良好なクラッチ作動片の作動を得ることができる。
しかも、内側支持部は、外側支持部で囲われた領域内においてリール本体のフレームを覆うように設けられた底面部と、この底面部から一体的に立設されて外側支持部の内側を覆う立設部とを備えているので、外側支持部に対する内側支持部の組み付けや成形が簡単であるという利点が得られる。このことは、魚釣用リールの生産性の向上に寄与する。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受けリールの全体構成を示す断面図である。 右フレームの側方のギャボックス内における主要な構成部材を示した図であり、クラッチ作動片がクラッチオン位置にあるときの様子を示した一部断面側面図である。 右フレームの側方のギャボックス内における主要な構成部材を示した図であり、クラッチ作動片がクラッチオフ位置にあるときの様子を示した一部断面側面図である。 (a)は案内規制部を示した拡大側面図、(b)は図4(a)におけるA−A線断面図である。 案内規制部の構成の変形例を示す断面図である。 (a)は案内規制部の構成の変形例を示す拡大平面図、(b)は図6(a)のB−B線断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、「前、後」「左、右」「上、下」の語は、両軸受けリールを釣竿R(図1参照)に取り付けた状態を基準とする。
図1に示すように、両軸受けリールのリール本体1は、側部フレームとしての左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される左右側板3a,3bと、を備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、釣竿Rの図示しないリールシートに装着されるリール脚2cが設けられている。左右フレーム2a,2bは、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属材から形成されている。
そして、右フレーム2bと右側板3bとの間で、ギャボックスを形成している。
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6a,6bを介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。
スプール5aは、ハンドル7aを回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7aは、右側板3bから突出したハンドル軸7の端部に取り付けられている。
ギャボックスには、ハンドル軸7に回転自在に支持されてハンドル7aの回転運動をスプール軸5側に伝達するための駆動歯車11が設けられており、また、この駆動歯車11に係合して、スプール5aに所定のドラグ力を付与する公知のドラグ機構12が収容されている。ドラグ機構12は、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際に、スプール5aに所定のドラグ力を付与するようになっており、駆動歯車11に当接する複数の摩擦板12aを備えている。このようなドラグ機構12は、ハンドル軸7の端部に配設されたスタードラグ13を回動操作することで、駆動歯車11に対する圧接力が調節されるようになっており、スプール5aに対するドラグ力が調節されるように構成されている。
駆動歯車11には、クラッチ機構20の一部を構成する動力伝達部材としてのピニオン21が噛合している。このピニオン21は、駆動歯車11の回転をスプール5a(スプール軸5)に伝達する部材であり、右フレーム2bと右側板3bに設けられた軸受6c,6dを介して回動可能に支持されている。また、スプール軸5の端部には、右側板3bに設けた調節ツマミ3cを回転操作することで軸方向に移動する、ピニオン21内に挿通される押圧軸21aの端部が、当接している。
また、ピニオン21の端部には、図示しない嵌合凹部が形成されており、ピニオン21が、以下に説明するクラッチ機構20の後記する可動部材25によってスプール5a側に移動され、嵌合凹部がスプール軸5の端部に形成されている係合ピンに嵌合することで駆動力を伝達する動力伝達状態(クラッチオン位置)となり、ピニオン21が可動部材25によって右側板3b側に移動され、嵌合部がスプール軸5の端部の係合ピンから外れることで駆動力の伝達を遮断する動力遮断状態(クラッチオフ位置)となる。なお、ピニオン21は、その外周に形成された円周溝21bが可動部材25に係合して、スプール軸5の軸方向に移動可能となっている。
なお、押圧軸21aは、調節ツマミ3cが回動操作されることでスプール軸5に対して所定の押圧力をブレーキ力として付与できるように構成されている。
クラッチ機構20は、図2に示すように、クラッチ駆動部材24を備えている。このクラッチ駆動部材24は、リール本体1の後部から後方へ突出するクラッチレバー23に連結されており、このクラッチレバー23の下方側への押圧操作等に連動して回動可能に配設されている。
クラッチ駆動部材24は、クラッチレバー23およびハンドル7a(図1参照)の操作により、図2において矢印D1,D2方向に回動されるようになっており、その表面には、ピニオン21の円周溝21b(図1参照)に嵌合した可動部材25と係合可能な一対のカム面24a,24aが形成されている。
可動部材25は、ピニオン21の円周溝21bに略180°に亘って嵌合するとともに、ピニオン21を中心として直径方向に延出する一対の腕部25a,25aを有しており、各腕部25a,25aの裏面にカム面24a,24aがそれぞれ係合する係合部25b,25bが形成されている。また、各腕部25a,25aは、右フレーム2bに突設された支持ピン26によって保持されており、可動部材25は、各支持ピン26に配設されたばね部材26a(図1参照、以下同じ)によって、常時、クラッチ駆動部材24側に付勢された状態となっている。なお、図2は、可動部材25が、ばね部材26aによってクラッチ駆動部材24側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン21は図示しない係合部に嵌合してクラッチオン状態となっている。
また、クラッチ駆動部材24には、右フレーム2bに突設されたボス27が係合する円弧溝24cが形成されるとともに、右フレーム2b側(ボス部2h)との間で付勢手段としての振り分け保持ばね28が、後記する復帰機構30のクラッチ作動片31を介して設けられている。
このようなクラッチ駆動部材24は、クラッチレバー23を操作することで、クラッチオン位置(釣糸巻き取り位置、図2参照)と、クラッチオフ位置(釣糸放出位置、図3参照)との間で、位置決めされ、振り分け保持されるようになっている。
復帰機構30は、クラッチオフ状態において、ハンドル7a(図1参照、以下同じ)を巻き取り操作した際に、自動的にクラッチ駆動部材24をクラッチオン位置に復帰させる機構である。
この復帰機構30は、クラッチ駆動部材24に対して回動可能に支持されたクラッチ作動片31を備えて構成される。
クラッチ作動片31は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属材からなり、その上部が、クラッチ駆動部材24の後部側に延出する延出部24dに支持ピン24eを介して回動可能に連結されている。また、クラッチ作動片31の下部は、その側方に突設されたガイドピン31aを介して右フレーム2bに設けられた案内規制部45に係合している。また、クラッチ作動片31の後部側に突出形成された突出部31bに振り分け保持ばね28の一端側が支持されている。
クラッチ作動片31は、クラッチレバー23がクラッチオフ位置(図3参照)にされた状態で、その下端が、ハンドル軸7に回り止め固定されたクラッチ復帰用回転体32の爪歯32aに係合可能となっている。
クラッチオン位置において、クラッチ作動片31は、そのガイドピン31aが案内規制部45の内側の上端近傍に当接しており、この状態でクラッチレバー23を下方に押圧操作すると、図2において、D1方向にクラッチ駆動部材24が回動し、クラッチ作動片31は、支持ピン24eを中心に反時計方向に若干回動しつつ、図3に示すように、案内規制部45に沿って下方向に移動する。そして、クラッチ作動片31の下端が、クラッチ復帰用回転体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置する状態となり、振り分け保持ばね28の付勢力でクラッチオフ位置に付勢保持される。
そして、このクラッチオフ位置からハンドル7aを巻き取り操作すると、ハンドル軸7を介してクラッチ復帰用回転体32が時計回り方向に回転駆動され、クラッチ作動片31は、回転する爪歯32a、および振り分け保持ばね28の付勢力に抗して、支持ピン24eを中心に時計方向に回動しつつ案内規制部45に沿って上方向に移動する。この移動に伴って、クラッチ駆動部材24がD2方向に回動し、振り分け保持ばね28の死点(デッドポイント)を越えることによって、クラッチ駆動部材24がクラッチオン位置(図2参照)に自動復帰され、付勢力をもって保持される。
つまり、クラッチレバー23が上限位置と下限位置との間で操作され、ガイドピン31aがこれに伴って移動する過程において、振り分け保持ばね28により、クラッチ駆動部材24は、クラッチオン位置(釣糸巻き取り位置、図2参照)と、クラッチオフ位置(釣糸放出位置、図3参照)との間で位置決めされて、振り分け保持されるようになっている。
ここで、振り分け保持ばね28は、ねじりばねであり、前記のように、クラッチ駆動部材24の突出部31bに一端側が支持され、右フレーム2bに設けられたボス部2hに、他端側が支持されて配置されることで、クラッチ駆動部材24と右フレーム2bとの間に設けられている。
クラッチ作動片31のガイドピン31aが摺動する案内規制部45は、右フレーム2bから側方へ向けて突出するように設けられており、クラッチ作動片31の移動を案内および規制する。案内規制部45は、図4(a)(b)に示すように、右フレーム2bの側方へ壁状に突設された外側支持部46と、外側支持部46の内側に設けられた内側支持部47とを備えて構成されている。
外側支持部46は、図4(a)に示すように、側面視で略U字状(逆J字状)を呈しており、右フレーム2bと一体的に形成されている。つまり、外側支持部46は、右フレーム2bと同様のアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属材からなり、剛性を備えている。外側支持部46の内側面46aは、右フレーム2bの側面に対して略垂直に立ち上がる面とされており、この略垂直とされた面に内側支持部47が設けられている。
また、外側支持部46の側方への突出量は、図4(b)に示すように、案内規制部45に係合するクラッチ作動片31の対向部位との間に間隙S1を有するように設定されている。これによって、クラッチ作動片31の移動時にクラッチ作動片31が外側支持部46に接触することがなく、クラッチ作動片31のスムーズな移動が実現されている。
内側支持部47は、例えばポリアセタール等の樹脂材からなり、クラッチ作動片31のガイドピン31aが移動する領域に設けられるように、外側支持部46の内側に接着剤等を用いて固着されている。
内側支持部47は、外側支持部46で囲われた領域内において右フレーム2bの表面2b’を覆うように設けられた底面部47bと、この底面部47bから一体的に立設されて外側支持部46の内側面46aを覆う立設部47aとを備えて構成され、図4(b)に示すように、図4(a)のA−A断面において略コ字状を呈している。つまり、案内規制部45の内側において、クラッチ作動片31のガイドピン31aの移動する領域を樹脂材で覆っている。
ここで、内側支持部47の厚さは、例えば、0.2〜1.0mmの範囲とすることが好ましい。内側支持部47の厚さを薄く形成することで、樹脂材を挟んで金属材同士(外側支持部47とガイドピン31a)が当接するときの節度音が高音となり、これとは反対に、内側支持部47の厚さを厚く形成することで、節度音が低音となる。
また、内側支持部47の厚さを前記した範囲とすることで、樹脂材による摺動性が損なわれ難くなり、クラッチ作動片31のガイドピン31aを好適に摺接支持することができる。また、樹脂材を挟んで金属材同士が当接するときの節度音を好適な節度音とすることができる。なお、内側支持部47の厚さを1.0mmを超えて厚く形成した場合には、クラッチ作動片31のガイドピン31aの摺動領域が狭くなる虞があり、また、節度音に影響を及ぼし易くなるため好ましくない。
外側支持部46の内側に内側支持部47を設けた状態で、内側支持部47の底面部47bとクラッチ作動片31のガイドピン31aとの間には、一点鎖線で示すクラッチオン位置および二点鎖線で示すクラッチオフ位置のいずれにおいても、間隙S2が形成されている。つまり、ガイドピン31aは、内側支持部47の底面部47bに対して接触することなく、立設部47aにのみ摺接して図4(b)に示すように案内されるようになっている。
このように間隙S2を形成することで、クラッチ作動片31の良好な摺動案内性が得られるが、仮に底面部47bにガイドピン31aが摺接しても磨耗や腐食等の抑制を図ることができる。
なお、内側支持部47は、図示しないねじ等の固定部材や嵌合構造を用いて外側支持部46等に固着してもよいし、一体成形や外側支持部46に樹脂材を直接に塗布する等によって、外側支持部46の内側に設けてもよい。
また、内側支持部47は、外側支持部46の頂部46dを覆うように設けてもよい。このようにすることで、外側支持部46の頂部46dが内側支持部47から連続する樹脂材で覆われ、クラッチ作動片31が外側支持部46に接触するのを確実に阻止することができ、クラッチ作動片31のスムーズな移動が実現される。
ここで、前記したように、クラッチオン位置からクラッチレバー23を下方に押圧操作してクラッチオフ位置にすると、クラッチ作動片31は、支持ピン24eを中心に反時計方向に若干回動しつつ、図3に示すように、案内規制部45に沿って下方向に移動する(図4(a)において二点鎖線で図示)。このとき、クラッチ作動片31のガイドピン31aは、振り分け保持ばね28の付勢力を伴って案内規制部45の後側の立設部47aから前側の立設部47aに勢いよく移動して当接し、樹脂材を挟んで金属材同士が当接するときの歯切れの良い切り換え節度音を発する。
また、前記したように、クラッチオフ位置からハンドル7aを巻き取り操作してクラッチオン位置にすると、クラッチ作動片31は、回転する爪歯32a、および振り分け保持ばね28の付勢力に抗して、支持ピン24eを中心に時計方向に回動しつつ案内規制部45に沿って上方向に移動する(図4(a)において一点鎖線で図示)。このとき、クラッチ作動片31のガイドピン31aは、振り分け保持ばね28の付勢力を伴って案内規制部45の前側の立設部47aから後側の立設部47aに勢いよく移動して当接し、樹脂材を挟んで金属材同士が当接するときの歯切れの良い切り換え節度音を発する。
再び図1を参照してクラッチレバー23の周辺の構造について説明する。クラッチレバー23は、クラッチ駆動部材24に固定された平面視L字型の支持部材としての支持アーム24fに支持されて、左右のフレーム2a,2b間に上下方向に移動可能(揺動可能)に設けられている。左右フレーム2a,2bにおけるクラッチレバー23との対向部には、摺接部材40A,40Bがそれぞれ取り付けられている。
摺接部材40A,40Bは、耐摩耗性の高い材料、例えば、ポリアセタールやABS樹脂等で形成されており、ともに、クラッチレバー23との摺動抵抗を低減する機能を有している。
摺接部材40Bには、図2に示すように、クラッチレバー23の支持アーム24fが貫通可能な貫通孔44が形成されている。
図1を参照して、リール本体1のその他の構造を説明する。リール本体1の前部には、レベルワインド機構50が設けられている。このレベルワインド機構50は、外周面に往復カム溝51aが設けられた螺軸51と、この螺軸51と中心軸を同じくしてこれを覆う案内筒52とが、左右フレーム2a、2b間に装着されるとともに、案内筒52に釣糸案内体53(摺動体)がスプール5aの軸方向へ移動可能に取り付けられている。
案内筒52は、右端部の外周面上に面取り52aを有しており、図2に示すように、この面取り52aに係合可能な環状部54aを有する抜け止め防止部材54が、右フレーム2bにねじ54bで固定されている。この抜け止め防止部材54には、度当り部54cが一体的に設けられ、この度当り部54cは、ハンドル軸7のクラッチ復帰用回転体32に係合する逆転防止爪55に度当りすることで、逆転防止爪55の回動を規制する。つまり、抜け止め防止部材54は、案内筒52の抜け止めを阻止するとともに、案内筒52の回動を規制し、さらに、逆転防止爪55の回動を規制する。
なお、図1に示すように、螺軸51は、その右端部に固定された連動歯車15aを介して駆動されるように構成されている。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、案内規制部45は、金属材からなる壁状の外側支持部46の内側に樹脂材からなる内側支持部47が設けられており、内側支持部47にクラッチ作動片31のガイドピン31aが摺接するように構成されているので、外側支持部46で案内規制部45の剛性を確保することができるとともに、内側支持部47でクラッチ作動片31のガイドピン31aを滑らかに摺接支持することができる。
これにより、従来のように摺接する部分やその周辺部分を肉厚の構造とする必要がなくなる。これによって、ギャボックス内におけるクラッチ機構20の作動エリアが大型化するのを防止しつつ案内規制部45の変形を防止することができる。
また、ギャボックス内におけるクラッチ機構20の作動エリアが大型化するのを防止できるので、省スペース化を図ることができ、リール本体1内のスペースの有効活用を図ることができる。また、リール本体1の小型化も可能となる。
さらに、樹脂材からなる内側支持部47でクラッチ作動片31のガイドピン31aが摺接支持されるので、金属部材同士を摺接させたときのような電気的腐食が生じるのを確実に防止することができるとともに、摩耗、傷等の発生による摩擦抵抗を好適に防止して、長期的に安定したクラッチ機構20の作動を得ることができる。したがって、耐久性の向上に寄与する魚釣用リールが得られる。
また、案内規制部45の剛性が高まり変形がなくなるので、クラッチ機構20によって切り換え時に得られる節度感が良好となり、歯切れの良い切り換え操作感が得られる。
また、外側支持部46に内側支持部47を設けることで、クラッチ作動片31(ガイドピン31a)が移動する領域を内側支持部47で一体的に覆うことができ、案内規制部45の十分な強度維持を図りながら良好なクラッチ作動片31(ガイドピン31a)の作動を得ることができる。
しかも、内側支持部47は、外側支持部46で囲われた領域内において右フレーム2bの表面2b’を覆うように設けられた底面部47bと、この底面部47bから一体的に立設されて外側支持部46の内側を覆う立設部47aとを備えているので、外側支持部46に対する内側支持部47の組み付けや成形が簡単であるという利点が得られる。このことは、魚釣用リールの生産性の向上に寄与する。
前記した実施形態では、案内規制部45の外側支持部46を右フレーム2bに一体的に形成した例を示したが、これに限られるものではなく、案内規制部45を右フレーム2bと別体に構成してこれを右フレーム2bに取り付けてもよい。
図5に示した例では、右フレーム2bをカーボン等を含む樹脂材で形成するとともに案内規制部45を取り付けるための凹部2jを形成し、この凹部2jに取り付け可能に外側支持部46’を形成し、この外側支持部46’の内側に内側支持部47を設けたものである。
外側支持部46’は、凹部2jに嵌り込む板状のベース部46bと、このベース部46bから右フレーム2bの側方へ壁状に突設された壁部46cとを備えており、壁部46cの内側に内側支持部47が設けられている。
なお、図5は、図4(a)のA−A線に対応する断面を示している。
このような案内規制部45によっても前記した作用効果と同様の作用効果が得られる。
このような案内規制部45は、図示しないねじ等の固定部材や接着剤を用いて右フレーム2bに固着してもよいし、射出成形等により右フレーム2bと一体に設けてもよい。
なお、内側支持部47は、外側支持部46’の頂部46dを覆うように設けてもよい。このようにすることで、外側支持部46’の頂部46dが内側支持部47から連続する樹脂材で覆われ、クラッチ作動片31が外側支持部46’に接触するのを確実に阻止することができ、クラッチ作動片31のスムーズな移動が実現される。
また、図6(a)(b)に示すように、右フレーム2bに一体的に突設した外側支持部46の全体を覆うように内側支持部47’を設けてもよい。
内側支持部47’は、前記と同様の底面部47bおよび立設部47aを有するとともに、立設部47aに連続して形成されて外側支持部46の頂部46dを覆う連続部47dと、この連続部47dから折り返されて外側支持部46の外側面を覆う側部47eとから構成されている。
このような内側支持部47’は、図示しないねじ等の固定部材や嵌合構造を用いて外側支持部46や右フレーム2bに対して固着してもよいし、一体成形や外側支持部46に樹脂材を直接に塗布すること等によって設けてもよい。
ここで、内側支持部47’を別体で構成した場合には、内側支持部47’を外側支持部46に対して被せるようにして装着することができ、内側支持部47’の組み付けがより一層簡単であるという利点が得られる。このことは、魚釣用リールの生産性の向上に寄与する。
なお、外側支持部46の全体を内側支持部47’が覆うので、クラッチ作動片31が外側支持部46に接触するのを確実に阻止することができ、クラッチ作動片31のスムーズな移動が実現される。
なお、前記した案内規制部45では、外側支持部46で囲われる右フレーム2bの表面2b’を覆う底面部47bを設けたが、これに限られることはなく、外側支持部46の内側を立設部47aのみで覆うように構成してもよい。
また、内側支持部47,47’は、複数種類の樹脂材を層状に重ねることで形成してもよい。このようにすることで、樹脂材を挟んで金属材同士が当接するときの節度音を調整することができる。
1 リール本体
7 ハンドル軸
7a ハンドル
20 クラッチ機構
23 操作レバー
30 復帰機構
31 クラッチ作動片
32 クラッチ復帰用回転体
45 案内規制部
46 外側支持部
47 内側支持部
47a 立設部
47b 底面部

Claims (2)

  1. リール本体に回動自在に支持したスプールを、動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換えるクラッチ機構と、前記リール本体に設けたクラッチレバーの操作で動力遮断状態にされた前記クラッチ機構を、前記リール本体に設けたハンドルの釣糸巻き取り方向の回転操作で動力伝達状態に復帰させる復帰機構とを備えた魚釣用リールにおいて、
    前記復帰機構は、
    前記クラッチレバーに連結されて前記ハンドルが取り付けられるハンドル軸と連動回転するクラッチ復帰用回転体と、前記クラッチ復帰用回転体に係脱するクラッチ作動片と、前記クラッチ作動片の移動を案内および規制する案内規制部と、を有しており、
    前記案内規制部は、前記リール本体のフレームから突設された金属材からなる壁状の外側支持部と、前記外側支持部の内側に設けられて前記クラッチ作動片に摺接する樹脂材からなる内側支持部とを備えて構成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記外側支持部は、前記クラッチ作動片が移動する領域を囲むように設けられており、
    前記内側支持部は、前記外側支持部で囲われた領域内において前記フレームの表面を覆うように設けられた底面部と、この底面部から一体的に立設されて前記外側支持部の内側を覆う立設部とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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