JP4868971B2 - エレベータの伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、ビル等の建屋に設置されたエレベータシステムに係わり、特に、エレベータのかごを移動制御する主制御装置と呼び登録装置等の子装置との間の情報交換を行うためのエレベータの伝送システムに関する。
ビル等の建屋に設置されたエレベータシステムにおいては、図18に示すように、内部にエレベータのかご1が上下移動する昇降路2の上側の機械室内に、かご1をロープ3を介して上下移動させる電動機を含む巻上機4と、この巻上機4を駆動する駆動部5と、主制御装置6とが設けられている。
さらに、例えば8階建ての建屋の場合、1階(1F)から8階(8F)までの各階のエレベータホールに設けられた乗場呼び登録装置7で登録された各乗場呼びは伝送路8を介して主制御装置6へ入力される。また、かご1内に設けられたかご呼び登録装置9で登録されたかご呼びは伝送路10を介して主制御装置6へ入力される。なお、主制御装置6及び駆動部5は制御盤12内に収納されている。主制御装置6及び駆動部5には外部電源11から電力が供給される。
各乗場呼び登録装置7には、図19(a)に示すように、上方向と下方向の各方向ボタン7a、7bと、現在のエレベータのかご1の移動方向と現在位置(階)とを表示する表示器7cが組込まれている。また、かご呼び登録装置9には、図19(b)に示すように、行先階を指定する8個の行先ボタン9a、各行先ボタン9a内に組込まれた9個のボタンランプ9b、及び自己のかご1の移動方向と現在位置(階)とを表示する表示器9cが組込まれている。
そして、主制御装置6は伝送路8、10を介して乗場呼び又はかご呼びが入力されると、かご1の現在位置(階)を検出して、かご1を乗場呼び又はかご呼びの指定する目的階への移動指令を駆動部5へ送出する。駆動部5は巻上機4の電動機を駆動して、かご1を目的階へ移動させる。
なお、主制御装置6と各乗場呼び登録装置7との間の情報送受信、及び主制御装置6とかご呼び登録装置9との間の情報送受信を、サイクリック伝送方式で行うエレベータ伝送システムが特許文献1に提示されている。
すなわち、1F〜8Fの各乗場呼び登録装置7は、各方向ボタン7a、7b操作で登録された自己階を指定した「乗場呼び」を主制御装置6へ送出するとともに、主制御装置6から表示器7cに表示するエレベータの移動方向及びかご位置の情報が入力される。また、かご呼び登録装置9は、行先ボタン9aで登録された行先階を指定した「かご呼び」を主制御装置6へ送出するとともに、主制御装置6から表示器9cに表示するエレベータの移動方向及びかご位置の情報、「かご呼び」で登録された階のボタンランプ9bを点灯する情報が入力される。
サイクリック伝送方式においては、図20に示すように、主制御装置6は、1階(1F)から8階(8F)までの各乗場呼び登録装置7に対して送受信する各情報(ボタン操作、エレベータ位置)、かご呼び登録装置9に対して送受信する各情報(ボタン操作、エレベータ位置、点灯ボタン等)に対して個別のアドレスAD1、AD2、…、AD19を設定する。
そして、図21(a)に示すように、伝送路8、10に対して例えば200μs等の一定時間間隔TSでサイクリックに出力する。なお、主制御装置6は、各乗場呼び登録装置7やかご呼び登録装置9の子装置に情報(出力データ)を送信するための送信用のアドレスAD2、AD4、…、AD19の次に、送信すべき各情報(エレベータ位置D2)、(エレベータ位置D4)、…、(点灯ボタンD19)を伝送路8、10に出力する。なお、各乗場呼び登録装置7やかご呼び登録装置9の子装置から乗場呼びやかご呼び等(ボタン操作)の情報(入力データ)を受信するためのアドレスAD1、AD3、…を受信用のアドレスと定義する。
伝送路8、10に接続された各乗場呼び登録装置7やかご呼び登録装置9の各子装置は、伝送路8、10の自己装置に設定された受信用のアドレスが出力されると、主制御装置6へ送信すべき情報(入力データ、ボタン操作)を伝送路8、10へ出力する。さらに、各子装置は、伝送路8、10の自己装置に設定された送信用のアドレスが出力されるとこのアドレスに続く情報を自己宛の情報(出力データ)として受信して例えば表示器に表示する。
例えば、主制御装置6から伝送路8に対して、アドレスAD1を出力すると、1階の乗場呼び登録装置7から各方向ボタン7a、7bの操作有無で示される乗場呼びの情報(データD1)が伝送路8へ出力され、主制御装置6がその情報(データD1)を1階の乗場呼び登録装置7から入力された乗場呼びの有無を示す情報(データD1)として取込み、データ処理を実施する。
さらに、主制御装置6から伝送路8に対して、アドレスAD2及びそれに続く情報(データD2)を出力すると、アドレスAD2が設定されている1階の乗場呼び登録装置7が、この情報(データD2)を取込み、表示器7cにエレベータのかご1の現在位置(階)として表示する。
このようなエレベータの伝送システムにおいて、例えば、2階の乗場呼び登録装置7が故障している場合や、2階にエレベータを停止しない状態にして、2階の乗場呼び登録装置7の動作を停止している場合は、図21(b)に示すように、2階の乗場呼び登録装置7に設定されている受信用のアドレスAD3を伝総路8に出力しても、2階の乗場呼び登録装置7から情報(データD3)が出力されない。この場合、受信用のアドレスAD3の出力から例えば、300μsの許容時間TE経過した時点で次のアドレスAD4を出力する。
このように、各子装置が正常状態においては、各子装置と主制御装置6とは、例えば3,8ms等の一定周期T(=3,8ms)でサイクリックに情報伝送を実施する。
特開2004―120043号公報
しかしながら上述したようなエレベータの伝送システムにおいてもまだ改良すべき次のような課題があった。
図22に示すエレベータシステムにおいて、エレベータのかご1を円滑に目的階へ移動させるための調整データを含む多数の設定データが主制御装置6内に記憶されている。保守員は、このエレベータシステムの定期的な保守点検時において、これらの設定データを確認したり、調整、変更するための情報端末13を伝送路8に臨時に装着する。
そして、保守員は、この情報端末13を操作して、主制御装置6内の設定データを確認したり、調整、変更するようにしている。
この場合、伝送路8に臨時に装着される情報端末13も、この伝送路8、10に接続されている各乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9と同様に、図23に示すように、複数のアドレスAD20、AD21、AD22、AD23が設定されている。したがって、この情報端末13も各乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9と同一条件で制御装置6との間で情報交換が実施される。
しかし、この情報端末13の機能上、この情報端末13と主制御装置6との間では多数の情報が送受信されるので、図23に示すように、乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9に比較して倍以上のアドレスAD20〜AD23が設定されている。しかも、4個のアドレスのうち、先頭から3個のアドレスAD20〜AD22は情報端末13からの各情報(データD20〜D22)を受信するための受信用のアドレスである。
したがって、上述したエレベータシステムに対する保守点検作業が終了して、情報端末13を伝送路8から取外した状態においては、主制御装置6は情報端末13の各アドレスAD20〜AD22を伝送路8へ出力したとしても、情報端末13から各情報(データD20〜D22)が出力されることはないので、主制御装置6は2番目以降の各アドレスAD21、AD22、AD23は、通常の時間間隔TS(=200μs)より100μsだけ長い許容時間TE(=300μs)の間隔で出力することになる。
実際には取外して、装着されていない情報端末13に設定されている多数のアドレスを伝送路に通常の時間間隔TSより長い許容時間TEの間隔で出力することは、結果として、この伝送路8、10に接続されている各乗場呼び登録装置7及びかご呼び登録装置9と主制御装置6との間における情報伝送の周期Tが長くなり、主制御装置6は各乗場呼び登録装置7及びかご呼び登録装置9に対する情報収集に遅れが生じる懸念がある。
なお、上述した問題は、例えば特定階にエレベータを停止しない状態にして、特定階の乗場呼び登録装置7の動作を停止させている場合においても生じる。このことは、このエレベータの利用者にとっては、各乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9を操作してから、実際にエレベータのかごが移動開始するまでの時間が長くかかり、応答性が低下したと感じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、情報端末を含む各子装置が伝送路から取外されていた場合や動作停止されていた場合においても、残りの各子装置と主制御装置との間における情報伝送の周期が大幅に長くなることが防止でき、エレベータの応答性を向上できるエレベータの伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、建屋の各階のエレベータホール及びエレベータのかご内に設けられ操作入力された各呼びを登録する呼び登録装置を含む複数の子装置と、この各子装置に伝送路を介して接続され、登録された各呼びに対してかごを移動制御する主制御装置との間で呼びを含む各種情報の送受信を行うエレベータの伝送システムである。
そして、このエレベータの伝送システムにおいては、各子装置に対して複数のアドレスを設定し、主制御装置は伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、各子装置は前記伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、主制御装置はアドレス出力から許容時間経過しても情報が受信できないとき、当該子装置に対する残りのアドレスの出力を省略して次の子装置に対するアドレスを出力する。
このように構成されたエレベータの伝送システムにおいては、何らかの要因にて、伝送路から取外したり、動作停止状態の子装置が発生したとしても、この子装置に対して設定された複数のアドレスのうちの先頭のアドレスのみが伝送路へ送出され、残りの各アドレスは出力されないので、残りの各子装置と主制御装置との間における情報伝送の周期が大幅に長くなることが防止できる。
また、別の発明に係わるエレベータの伝送システムにおいては、伝送路に対して着脱自在に設けられ、伝送路に装着された状態で主制御装置との間で情報交換を行う情報端末を複数の子装置として用いる。そして、この情報端末を含む各子装置に対して複数のアドレスを設定し、主制御装置は伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、各子装置は前記伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、主制御装置は情報端末のアドレスを出力してから許容時間経過しても情報が受信できないとき、当該情報端末に対する残りのアドレスの出力を省略して次の子装置に対するアドレスを出力する。
このように構成されたエレベータの伝送システムにおいては、情報端末が伝送路から取外されている状態においては、主制御装置は、情報端末に対して設定された複数のアドレスのうちの先頭のアドレスのみが伝送路へ送出され、残りの各アドレスは出力されないので、前述した発明と同様に、残りの各子装置と主制御装置との間における情報伝送の周期が大幅に長くなることが防止できる。
また、別の発明に係わるエレベータの伝送システムにおいては、伝送路に対して着脱自在に設けられ、伝送路に装着された状態で主制御装置との間で情報交換を行う情報端末を複数の子装置として用いる。そして、情報端末を含む各子装置に対してアドレスを設定し、主制御装置は伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、各子装置は伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、主制御装置は情報端末から情報を受信すると当該情報端末に対して追加のアドレスを設定して当該アドレスを前記伝送路に出力するようにしている。
このように構成されたエレベータの伝送システムにおいては、当初は情報端末に、例えば、一つのアドレスのみが設定されているので、たとえ、この情報端末が伝送路から取外された状態であっても、一つのアドレスに対する一つの許容時間が加算されるのみであるので、残りの各子装置と主制御装置との間における情報伝送の周期が大幅に長くなることが防止できる。そして、情報端末が伝送路に装着されると、この情報端末に追加のアドレスが自動設定されるので、情報端末として主制御装置との間で十分な情報交換が実施できる。
また、別の発明に係わるエレベータの伝送システムにおいては、各子装置に対して情報受信用のアドレスと情報送信用のアドレスと含む少なくとも複数のアドレスを設定し、主制御装置は伝送路に対して情報受信用のアドレスと情報送信用のアドレス及び情報をサイクリックに出力し、各子装置は伝送路に自己の情報受信用のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、伝送路に自己の情報送信用のアドレスが出力されるとこのアドレスに続く情報を自己宛の情報として受信し、主制御装置は情報受信用のアドレス出力から許容時間経過しても情報が受信できないとき、当該子装置に対する残りのアドレス及び情報の出力を省略して次の子装置に対する情報受信用のアドレスを出力するようにしている。
このように構成されたエレベータの伝送システムにおいては、何らかの要因にて、伝送路から取外したり、動作停止状態の子装置が発生した場合には、当該子装置に設定された情報送信用のアドレス及び当該子装置に送信すべき情報も遮断されるので、伝送路に無駄なアドレス、無駄な情報が伝送されることが防止される。
本発明においては、主制御装置との間でサイクリックに情報伝送を行う各子装置が伝送路から取外されていた場合や動作停止されていた場合においても、残りの各子装置と主制御装置との間における情報伝送の周期が大幅に長くなることが防止でき、エレベータの応答性を向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムの概略構成を示す模式図である。図18、図20に示す従来のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複部分の詳細説明を省略する。
昇降路2の上側の機械室内にかご1を、ロープ3を介して上下移動させる電動機を含む巻上機4と、この巻上機4を駆動する駆動部5と、主制御装置6aとが設けられている。さらに、各階のエレベータホールには、図19(a)に示す乗場呼び登録装置7が設けられ、各乗場呼び登録装置7で登録された各乗場呼びは伝送路8を介して主制御装置6aへ入力される。また、かご1内には、図19(b)に示すかご呼び登録装置9が設けられ、かご呼び登録装置9で登録されたかご呼びは伝送路10を介して主制御装置6aへ入力される。
さらに、伝送路8には、このエレベータシステムの定期的な保守点検時において、主制御装置6a内に記憶されている設定データを主制御装置6aに対して確認したり、調整、変更するための情報端末13を伝送路8に対して着脱自在に設けられている。
各乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9、情報端末13等の各子装置と主制御装置6aとの情報交換は、伝送路8、10を介したサイクリック伝送方式で実施される。
図3は、例えばコンピュータで構成された主制御装置6aの概略構成を示すブロック図である。この主制御装置6a内には、呼び割当部29、かご移動制御部26、設定データメモリ27、アドレス・情報対応テーブル27、各子装置との間でサイクリック伝送方式で情報交換を行う伝送制御部14、これら各部、メモリ、テーブル間におけるデータの読出し、書込みの中継を行うデータ入出力制御部28が設けられている。
さらに、各子装置との間でサイクリック伝送方式で情報交換を行う伝送制御部14内には、アドレス出力順序メモリ16、出力アドレス読出部17、アドレス出力部18、送受信部19、データ出力部20、データ抽出部25が設けられている。
以下各部の具体的構成及び具体的動作を順番に説明していく。
図4に示す、アドレス・情報対応テーブル15内には、図20、図23で説明したように、1階(1F)から8階(8F)までの8個の乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9、情報端末13の合計10個の子装置に対してそれぞれ複数づつ設定されたアドレスAD1、AD2、…、AD23と該当アドレスが要求する情報(ボタン操作、命令データ、書込位置(読出位置)、書込データ)、該当アドレスの次に各子装置へ送出する情報(エレベータ位置、点灯ボタン、表示データ)が設定されている。
なお、ボタン操作等の各子装置から主制御装置6aへ送信する情報22(データD1、D3、D5、…、D22)を要求(受信)するためのアドレス(AD1、AD3、…AD22)を受信用のアドレス21と定義する。また、エレベータ位置等の主制御装置6aから各子装置へ送信する情報24(データD2、D4、D6、…、D23)を指定(送信)するためのアドレス(AD2、AD4、AD6、…、AD23)を送信用のアドレス23と定義する。
例えば、情報端末13に対しては、3つの受信用のアドレス21(AD20、AD21、AD22)が設定されており、各受信用のアドレス21(AD20、AD21、AD22)に対して情報端末13から書込命令データ(D20)、書込位置(D21)、書込データ(D22)の3つの情報21が伝送路8へ出力される。さらに、情報端末13に対して1つの送信用のアドレス23(AD23)が設定されており、送信用のアドレス23(AD23)に続いて、主制御装置6aから伝送路8へ表示データD23の情報24が出力される。
伝送制御部14内に形成されたアドレス出力順序メモリ16には、図5に示すように、伝送路8、10へ出力する各アドレスAD1、AD2、…、AD23の出力順序を示すアドレス番号N、各アドレスに対する応答の要否(前述したアドレスの種別)、対象子装置が記憶されている。
出力アドレス読出部17は、アドレス出力順序メモリ16に記憶された各アドレスを順番に読出してアドレス出力部18へ送出する。アドレス出力部18は、図7(c)に示すように、出力アドレス読出部17から入力された各アドレスAD1、AD2、…、AD23を、送受信部19を介して伝送路8、10へ例えば200μs等の一定時間間隔TSでサイクリックに出力する。
データ出力部20は、各アドレスAD1、AD2、…、AD23のうち各送信用のアドレス23(AD2、AD4、AD6、…、AD23)の次に、例えば、データ入出力部制御部28を介して、かご移動制御部26から得たエレベータ位置、設定データメモリ27から得た設定データ(表示データ)等の各子装置に送信すべき情報24(データD2、D4、D6、…、D23)を伝送路8、10へ送出する。
データ抽出部25は、アドレス出力部18から出力した各アドレスAD1、AD2、…、AD23のうちの各受信用のアドレス21(AD1、AD3、…、AD22)の次に各子装置から送信された、各呼び(ボタン操作)、書込命令データ等の情報22(データD1、D3、…、D22)を抽出して、データ入出力制御部28へ送出する。
データ入出力制御部28は入力された各呼び(ボタン操作)を呼び割当部29又はかご移動制御部26へ送出すると共に、入力された書込命令データを設定データメモリ27へ送出する。
また、データ抽出部25は、図7(b)に示すように、受信用のアドレス21の次に、受信用のアドレス21を出力してから例えば300μsの許容時間TE経過しても、受信すべき情報22(データD)が送受信部19で受信しないと、出力アドレス読出部17に通知する。
出力アドレス読出部17は、受信すべき情報22の送信元の子装置に対する残りのアドレスのアドレス出力順序メモリ16からの読出しを省略して次の子装置に対するアドレスを読出して、アドレス出力部18に送出する。
例えば、図7(b)に示すように、情報端末13に設定された先頭の受信用のアドレス21(AD20)の次に、書込命令データ(D20)が300μsの許容時間TE経過しても、受信されない場合は、情報端末13に設定されている他のアドレスAD21、AD21、AD22、AD23、及び表示データD23の出力を中止して、次の子装置である1階の乗場呼び登録装置7に対する受信用のアドレス21(AD1)を送出する。
設定データメモリ27内には、エレベータのかご1を円滑に目的階へ移動させるための調整データを含む多数の設定データが記憶されている。そして、データ入出力制御部28から入力された、データ抽出部25で抽出された情報端末13からの書込命令データ(D20)、書込位置(D21)、書込データ(D22)に応じて、設定データの調整、変更を行う。また、データ抽出部25で読出命令データ(D20)、読出位置(D21)が入力された場合は、送信用のアドレス23(AD23)に続いて、読出位置(D21)の設定データを読取り、表示データ(D23)として、データ入出力制御部28を経由して、データ出力部20へ送出する。
呼び割当部29は、データ抽出部25で抽出され、データ入出力制御部28から入力された乗場呼びを最適なエレベータに割当て、割当結果を、データ入出力制御部28を介して、かご移動制御部26へ送出する。また、データ入出力制御部28は、データ抽出部25から入力されたかご呼び登録装置9からのかご呼びをかご移動制御部26へ送出する。かご移動制御部26は、エレベータのかご1を乗場呼びが指定する階、及びかご呼びが指定する階へ移動するための駆動信号を駆動部5へ送出する。その結果、かご1は目的階への移動を開始する。
図2は、伝送路8に着脱自在に設けられた情報端末13の概略構成を示すブロック図である。この情報端末13内には、伝送路8を介して主制御装置6aとサイクリック伝送方式で各種情報交換を実施する伝送制御部30、自己に設定された各アドレスAD20、AD21、AD22、AD23を記憶するアドレスメモリ31、保守員の操作にて操作部32から指定された主制御装置6aの設定データメモリ27に記憶された設定データ(表示データD23)を伝送路8、伝送制御部30を介して読取り、読取った設定データ(表示データD23)を自己の表示器34に表示するデータ読取部33と、保守員の操作にて操作部32から指定された設定データ書込データ(D22)を伝送制御部30、伝送路8を介して主制御装置6aへ送信し、当該設定データを設定データメモリ27へ設定させるデータ設定部35が設けられている。
伝送制御部30は、伝送路8にアドレスAD20が出力されると書込命令データ(D20)を伝送路8へ出力し、伝送路8にアドレスAD21が出力されると書込位置(D21)を伝送路8へ出力し、伝送路8にアドレスAD22が出力されると書込データ(D22)を伝送路8へ出力し、伝送路8にアドレスAD23が出力されるとこれに続いて伝送路8へ出力される表示データD23を取込む。
図6は、主制御装置6aの全体動作を示す流れ図である。伝送処理が開始されると、アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号Nの初期化(N=1)行う(ステップS1)。アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する(S2)。出力したアドレスADが子装置から応答が必要な受信用のアドレス21の場合(S3)、許容時間TE経過するまでに(S4)、アドレスADで指定されたデータDが入力すると(S5)、入力されたデータを呼び入力部28や設定データメモリ27等にデータ転送する(S6)。
そして、アドレス番号Nを更新(N=N+1)して(S7)、更新後のアドレス番号Nがアドレス出力順序メモリ16の最大アドレス番号Na(=23)を超えていない場合は(S8)、S2へ戻り、アドレス出力順序メモリ16の更新後のアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する。
更新後のアドレス番号Nが最大アドレス番号Na(=23)を超えた場合は、S1へ戻り、アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号Nの初期化(N=1)行い、アドレス出力順序メモリ16の各アドレスの出力を再度開始する。
S4にて、許容時間TE経過するまでに、アドレスADで指定されたデータDが入力しないと、このアドレスADが設定された子装置は、伝送路8、10に接続されていないか、動作停止状態であるので、アドレス番号Nを更新(N=N+1)して(S9)、更新後のアドレス番号Nがアドレス出力順序メモリ16の最大アドレス番号Na(=23)を超えていない場合は(S10)、アドレス出力順序メモリ16の更新後のアドレス番号NのアドレスADを読出す(S11)。そして、この読出したアドレスADが、同一子装置に対するアドレスか否かを判定して(S12)、同一子装置に対するアドレスの場合は、S9へ戻り、アドレス番号Nを更新(N=N+1)する。
この読出したアドレスADが、同一子装置に対するアドレスでなければ、次の子装置に対するアドレスADであるので、このアドレスADを伝送路8、10へ出力する(S13)。そして、S3へ戻り、出力したアドレスADが子装置から応答が必要な受信用のアドレス21か否かを判定する。応答が必要ない送信用のアドレス23の場合には(S3)、この送信用のアドレス23にて定まる情報24(データD)を伝送路8、10へ出力する(S14)。その後、アドレス番号Nを更新(N=N+1)する(S7)。
このように構成された第1実施形態のエレベータの伝送システムにおいて、情報端末13が伝送路8に装着されている場合における、主制御装置6aと各子装置と、伝送路8,10上に出力される各アドレス21、23と、各情報22、24の状態を図7(c)に示す。この場合、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは、4個のアドレス21、23(AD20、AD21、AD22、AD23)の一定時間間隔TS(=200μs)の4倍とまるので、TA=800μsとなる。
次に、情報端末13を伝送路8から取外した状態を図7(b)に示す。この場合、主制御装置6aから情報端末13の先頭の受信用のアドレス21(AD20)に対する情報22(データD20)は入力されないので、300μsの許容時間TE経過に、次の1階の乗場呼び登録装置7のアドレスAD1が出力される。この場合、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは許容時間TEの300μsとなる(TA=300μs)。
図22に示す従来の伝送システムにおいて、情報端末13を伝送路8から取外した状態を図7(a)に示す。この場合、情報端末13に設定されている4個のアドレス21、23(AD20、AD21、AD22、AD23)のうちの3個の受信用のアドレス21(AD20、AD21、AD22)に対する3個の情報22(D20、D21、D22)が入力しないので、情報端末13が必要とする合計の時間幅TA
A=300μs×3+200μ=1100μs
となる。
このように、本願発明の第1実施形態システムにおいては、情報端末13を取外した状態で、約3ms程度の周期Tにおいて、従来装置に比較して、800μsも時間短縮ができる。したがって、残りの各乗場呼び登録装置7やかご呼び登録装置9と主制御装置6aとの間における情報伝送の周期Tが大幅に長くなることが防止でき、エレベータの利用者にとってエレベータの応答性が低下することはない。
さらに、図7(b)に示すように、例えば2階等の特定の階にエレベータが停止しないように、特定の階(2階)の乗場呼び登録装置7の動作を停止状態にした場合においても、この2階の乗場呼び登録装置7に対して設定された複数のアドレスAD3、AD4のうちの先頭のアドレスAD3のみが伝送路8へ送出され、残りのアドレスAD4は出力されない。したがって、このような場合においても、上述したように、残りの各子装置と主制御装置6aとの間における情報伝送の周期Tが大幅に長くなることが防止できる。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態のエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムにおける主制御装置6bの概略構成を示すブロック図である。図3に示す第1実施形態の主制御装置6aと同一部分には同一部分には同一符号を付して重複部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のエレベータの伝送システムの主制御装置6bにおけるデータ抽出部25は、図3に示す第1実施形態のデータ抽出部25と同様に、図10(a)に示すように、受信用のアドレス21の次に、受信用のアドレス21を出力してから例えば300μsの許容時間TE経過しても、受信すべき情報22が送受信部19で受信しないと、出力アドレス読出部17aに通知する。
出力アドレス読出部17は、受信すべき情報22の送信元の子装置が情報端末13の場合には、この情報端末13に対する残りの3つのアドレスAD21、AD22、AD23のアドレス出力順序メモリ16からの読出しを省略して次の1階の乗場呼び登録装置7の先頭のアドレスAD1を読出して、アドレス出力部18に送出する。なお、受信すべき情報22の送信元の子装置が情報端末13以外の乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9の場合は、この乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9の2番目のアドレスを読出してアドレス出力部18へ送出する。
図9は、主制御装置6bの全体動作を示す流れ図である。伝送処理が開始されると、アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号Nの初期化(N=1)行う(ステップQ1)。アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する(Q2)。出力したアドレスADが子装置から応答が必要な受信用のアドレス21の場合(Q3)、許容時間TE経過するまでに(Q4)、アドレスADで指定されたデータDが入力すると(Q5)、入力されたデータを呼び入力部28や設定データメモリ27等にデータ転送する(Q6)。
そして、アドレス番号Nを更新(N=N+1)して(Q7)、更新後のアドレス番号Nがアドレス出力順序メモリ16の最大アドレス番号Na(=23)を超えていない場合は(Q8)、Q2へ戻り、アドレス出力順序メモリ16の更新後のアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する。
更新後のアドレス番号Nが最大アドレス番号Na(=23)を超えた場合は、Q1へ戻り、アドレス出力順序メモリ16のアドレス番号Nの初期化(N=1)を行い、アドレス出力順序メモリ16の各アドレスの出力を再度開始する。
Q4にて、許容時間TE経過するまでに、アドレスADで指定されたデータDが入力しないと、このアドレスADが設定された子装置の種別を調べる。子装置が情報端末13の場合は(Q9)、次の子装置における先頭のアドレスADのアドレス番号Nを求める(Q10)。そして、アドレス出力順序メモリ16から該当アドレス番号NのアドレスADを読出して、アドレス出力部18へ送出する(Q11)。そして、Q3へ戻り、出力したアドレスADが子装置から応答が必要な受信用のアドレス21か否かを判定する。
応答が必要ない送信用のアドレス23の場合には(Q3)、この送信用のアドレス23にて定まる情報24(データD)を伝送路8、10へ出力する(Q12)。その後、アドレス番号Nを更新(N=N+1)する(Q7)。
このように構成された第2実施形態のエレベータの伝送システムにおいては、情報端末13が伝送路8に装着されている場合においては、図10(b)に示すように、第1実施形態と同様に、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは、4個のアドレス21、23(AD20、AD21、AD22、AD23)の一定時間間隔TS(=200μs)の4倍となるので、TA=800μsとなる。
また、情報端末13を伝送路8から取外した状態においては、図10(a)に示ように、情報端末13の先頭アドレスAD20の出力から300μsの許容時間TE経過に、次の1階の乗場呼び登録装置7のアドレスAD1が出力される。この場合、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは許容時間TEの300μsとなる(TA=300μs)。したがって、上述した第1実施形態とほぼ同じ作用効果を奏することができる。
なお、この第2実施形態においては、情報端末13以外の乗場呼び登録装置7やかご呼び登録装置9は原則として伝送路8、10から取外すことはないので、たとえ、先頭の受信用のアドレス21に対する情報22(データD)が受信できなかったとしても、該当乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9の2回目以降のアドレス21、23及び情報(データ)を出力するようにしている。すなわち、2回目以降の受信用アドレス21に対して、乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9から情報(データ)が応答される場合もあることを想定している。
(第3実施形態)
図11は本発明の第3実施形態のエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムにおける主制御装置6cの概略構成を示すブロック図である。図3に示す第1実施形態の主制御装置6aと同一部分には同一部分には同一符号を付して重複部分の詳細説明を省略する。
この第3実施形態の伝送制御部14b内に形成されたアドレス・情報対応テーブル15a内には、図12に示すように、1階(1F)から8階(8F)までの8個の乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9、情報端末13の合計10個の子装置に対してそれぞれ設定されたアドレスAD1、AD2、…、AD20と該当アドレスが要求する情報(ボタン操作、命令データ)、該当アドレスの次に各子装置へ送出する情報(エレベータ位置、点灯ボタン)が設定されている。
但し、保守点検作業時のみ、伝送路8に装着される情報端末13においては、先頭の一つの受信用のアドレス21(AD20)、及び該当アドレスが要求する情報22(ボタン操作データD20)のみが設定されている。
そして、実際の保守点検時に必要な、残り2個の受信用のアドレス21(AD21、AD22)、対応する書込位置(D21)、書込データ(D22)の2つの情報21、及び、1個の送信用のアドレス23(AD23)、表示データ(D23)の情報24は、図13に示す追加アドレス・情報対応テーブル15bに記憶されている。そして、この追加アドレス・情報対応テーブル15bに記憶されている情報端末13の3つの残りのアドレスAD21、AD22、AD23にアドレス番号Mが付されている。
したがって、アドレス出力順序メモリ16a内には、アドレス・情報対応テーブル15a内に設定されている20個の各アドレスAD1、AD2、…、AD20と、出力順序を示すアドレス番号Nと、各アドレスAD1、AD2、…、AD20が応答の有無と、所属する乗場呼び登録装置7、かご呼び登録装置9、情報端末13の合計10個の子装置が設定されている。
図11の伝送制御部14b内の出力アドレス読出部17bは、アドレス出力順序メモリ16aに記憶された各アドレスを順番に読出してアドレス出力部18へ送出する。さらに、出力アドレス読出部17bは、データ抽出部25で抽出(受信した)した情報(データD20)の場合、追加アドレス・情報対応テーブル15bに記憶されているM個のアドレスAD21、AD22、AD23を順番に読出アドレス出力部18へ送出する。
また、データ抽出部25は、受信用のアドレス21を出力してから例えば300μsの許容時間TE経過しても、受信すべき情報22が送受信部19で受信しないと、出力アドレス読出部17bに通知する。出力アドレス読出部17は、受信すべき情報22の送信元の子装置が装着されていないか、動作停止状態であるとして、アドレス出力順序メモリ16aの次のアドレスを読出して、アドレス出力部18に送出する。
図15、図16は、主制御装置6cの全体動作を示す流れ図である。伝送処理が開始されると、アドレス出力順序メモリ16aのアドレス番号Nの初期化(N=1)を行う(ステップR1)。アドレス出力順序メモリ16aのアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する(R2)。出力したアドレスADが子装置から応答が必要な受信用のアドレス21の場合(R3)、許容時間TE経過するまでに(R4)、アドレスADで指定されたデータDが入力すると(R5)、入力されたデータを呼び入力部28や設定データメモリ27等にデータ転送する(R6)。
入力されたデータが情報端末13からの命令データD20でなければ(R7)、アドレス番号Nを更新(N=N+1)して(R8)、更新後のアドレス番号Nがアドレス出力順序メモリ16aの最大アドレス番号Nb(=20)を超えていない場合は(R9)、R2へ戻り、アドレス出力順序メモリ16aの更新後のアドレス番号NのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する。
更新後のアドレス番号Nが最大アドレス番号Nb(=20)を超えた場合は、R1へ戻り、アドレス出力順序メモリ16aのアドレス番号Nの初期化(N=1)行い、アドレス出力順序メモリ16aの各アドレスの出力を再度開始する。
R4にて、許容時間TE経過するまでに、アドレスADで指定されたデータDが入力しないと、受信すべき情報22の送信元の子装置が装着されていないか、動作停止状態であるとして、アドレス番号Nを更新(N=N+1)して(R8)、更新後のアドレス番号Nのアドレスを伝送路8、10へ出力する。
出力したアドレスが、応答が必要ない送信用のアドレス23の場合には(R3)、この送信用のアドレス23にて定まる情報24(データD)を伝送路8、10へ出力する(R10)。その後、アドレス番号Nを更新(N=N+1)する(R8)。
R7にて、入力されたデータが情報端末13からの命令データD20の場合は、伝送路8に情報端末13が装着されているので、図16に示す追加アドレス出力処理のサブルーチン(R11)を実施する。
すなわち、図16において、追加アドレス・情報対応テーブル15bのアドレス番号Mの初期化(M=1)を行う(R12)。追加アドレス・情報対応テーブル15bのアドレス番号MのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する(R13)。出力したアドレスADが子情報端末13から応答が必要な受信用のアドレス21の場合(R14)、アドレスADで指定されたデータDが入力すると(R15)、入力された書込位置データD21や、書込データD22を設定データメモリ27にデータ転送する(R16)。
次に、アドレス番号Mを更新(M=M+1)して(R17)、更新後のアドレス番号Mが追加アドレス・情報対応テーブル15bの最大アドレス番号Mc(=3)を超えていない場合は(R18)、R13へ戻り、追加アドレス・情報対応テーブル15bの更新後のアドレス番号MのアドレスADを読出して、伝送路8、10へ送出する。
更新後のアドレス番号Mが最大アドレス番号Mc(=3)を超えた場合は、装着された情報端末13に対するこの通信周期Tにおける情報交換のサブルーチンは終了したので、図15のR8へ戻る。
出力したアドレスADが、子情報端末13から応答の必要のない受信用のアドレス21の場合(R14)、この受信用のアドレス21にて定まる情報22(書込データD22)を伝送路8、10へ出力する(R19)。その後、アドレス番号Nを更新(M=M+1)する(R17)。
このように構成された第3実施形態のエレベータの伝送システムにおいては、アドレス・情報対応テーブル15a内には、情報端末13のアドレスとして、命令データD20を要求する先頭の受信用のアドレスAD20のみが設定されている。そして、残りのアドレスは、追加アドレス・情報対応テーブル15bに設定されている。
したがって、情報端末13が伝送路8に装着されていない、保守点検を実施していない通常状態においては、図17(a)に示ように、情報端末13の先頭アドレスAD20の出力から300μsの許容時間TE経過に、次の1階の乗場呼び登録装置7のアドレスAD1が出力される。この場合、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは許容時間TEの300μsとなる(TA=300μs)。
なお、保守点検を実施している期間は情報端末13が伝送路8に装着されているので、図17(b)に示すように、第1実施形態と同様に、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAは、4個のアドレス21、23(AD20、AD21、AD22、AD23)の一定時間間隔TS(=200μs)の4倍となるので、TA=800μsとなる。
このように、保守点検を実施していない通常状態において、情報端末13が必要とする合計の時間幅TAを保守点検を実施している期間に比較して、大幅に短縮できるので、上述した第1、第2実施形態とほぼ同じ作用効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係わるエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムの倍略構成図 同実施形態伝送システムにおける情報端末の概略構成を示すブロック図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置の概略構成を示すブロック図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置に形成されたアドレス・情報対応テーブルの記憶内容を示す図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置に形成されたアドレス出力順序メモリの記憶内容を示す図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置の動作を示す流れ図 同実施形態伝送システムの動作を示すタイムチャート 本発明の第2実施形態に係わるエレベータの伝送システムにおける主制御装置の概略構成を示すブロック図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置の動作を示す流れ図 同実施形態伝送システムの動作を示すタイムチャート 本発明の第3実施形態に係わるエレベータの伝送システムにおける主制御装置の概略構成を示すブロック図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置に形成されたアドレス・情報対応テーブルの記憶内容を示す図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置に形成された追加アドレス・情報対応テーブルの記憶内容を示す図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置に形成されたアドレス出力順序メモリの記憶内容を示す図 同実施形態伝送システムにおける主制御装置の動作を示す流れ図 同じく同実施形態伝送システムにおける主制御装置の動作を示す流れ図 同実施形態伝送システムの動作を示すタイムチャート 従来のエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムの倍略構成図 エレベータシステムにおける乗場呼び登録装置及びかご呼び登録装置の外観図 従来のエレベータの伝送システムにおける各子装置に設定されるアドレスを示す図 同従来の伝送システムの動作を示すタイムチャート 従来の別のエレベータの伝送システムが組込まれたエレベータシステムの倍略構成図 情報端末に設定された各アドレスを示す図
符号の説明
1…かご、4…巻上機、6,6a,6b,6c…主制御装置、7…乗場呼び登録装置、8,10…伝送路、9…かご呼び登録装置、13…情報端末、14,14a,14b,30…伝送制御部、15…アドレス・情報対応テーブル、15a…追加アドレス・情報対応テーブル、16,16a…アドレス出力順序メモリ、17,17a,17b…出力アドレス読み出部、18…アドレス出力部、19…送受信部、20…データ出力部、21…受信用のアドレス、22,24…情報、23…送信用のアドレス、25…データ抽出部、26…かご移動制御部、27…設定データメモリ、28…データ入出力制御部、29…呼び割当部、30…アドレスメモリ、32…表示部、33…データ読取部、34…表示部、35…データ設定部

Claims (4)

  1. 建屋の各階のエレベータホール及びエレベータのかご内に設けられ操作入力された各呼びを登録する呼び登録装置を含む複数の子装置と、この各子装置に伝送路を介して接続され、前記登録された各呼びに対して前記かごを移動制御する主制御装置との間で前記呼びを含む各種情報の送受信を行うエレベータの伝送システムにおいて、
    前記各子装置に対して複数のアドレスを設定し、前記主制御装置は前記伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、前記各子装置は前記伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、前記主制御装置はアドレス出力から許容時間経過しても前記情報が受信できないとき、当該子装置に対する残りのアドレスの出力を省略して次の子装置に対するアドレスを出力することを特徴とするエレベータの伝送システム。
  2. 建屋の各階のエレベータホール及びエレベータのかご内に設けられ操作入力された各呼びを登録する呼び登録装置を含む複数の子装置と、この各子装置に伝送路を介して接続され、前記登録された各呼びに対して前記かごを移動制御する主制御装置との間で前記呼びを含む各種情報の送受信を行うエレベータの伝送システムにおいて、
    前記複数の子装置に、前記伝送路に対して着脱自在に設けられ、前記伝送路に装着された状態で前記主制御装置との間で情報交換を行う情報端末が含まれ、
    前記各子装置に対して複数のアドレスを設定し、前記主制御装置は前記伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、前記各子装置は前記伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、前記主制御装置は前記情報端末のアドレスを出力してから許容時間経過しても前記情報が受信できないとき、当該情報端末に対する残りのアドレスの出力を省略して次の子装置に対するアドレスを出力することを特徴とするエレベータの伝送システム。
  3. 建屋の各階のエレベータホール及びエレベータのかご内に設けられ操作入力された各呼びを登録する呼び登録装置を含む複数の子装置と、この各子装置に伝送路を介して接続され、前記登録された各呼びに対して前記かごを移動制御する主制御装置との間で前記呼びを含む各種情報の送受信を行うエレベータの伝送システムにおいて、
    前記複数の子装置に、前記伝送路に対して着脱自在に設けられ、前記伝送路に装着された状態で前記主制御装置との間で情報交換を行う情報端末が含まれ、
    前記各子装置に対してアドレスを設定し、前記主制御装置は前記伝送路に対して各アドレスをサイクリックに出力し、前記各子装置は前記伝送路に自己のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、前記主制御装置は前記情報端末から情報を受信すると当該情報端末に対して追加のアドレスを設定して当該アドレスを前記伝送路に出力することを特徴とするエレベータの伝送システム。
  4. 建屋の各階のエレベータホール及びエレベータのかご内に設けられ操作入力された各呼びを登録する呼び登録装置を含む複数の子装置と、この各子装置に伝送路を介して接続され、前記登録された各呼びに対して前記かごを移動制御する主制御装置との間で前記呼びを含む各種情報の送受信を行うエレベータの伝送システムにおいて、
    前記各子装置に対して情報受信用のアドレスと情報送信用のアドレスと含む少なくとも複数のアドレスを設定し、前記主制御装置は前記伝送路に対して情報受信用のアドレスと情報送信用のアドレス及び情報をサイクリックに出力し、前記各子装置は前記伝送路に自己の情報受信用のアドレスが出力されると送信すべき情報を伝送路へ出力し、前記伝送路に自己の情報送信用のアドレスが出力されるとこのアドレスに続く情報を自己宛の情報として受信し、前記主制御装置は情報受信用のアドレス出力から許容時間経過しても情報が受信できないとき、当該子装置に対する残りのアドレス及び情報の出力を省略して次の子装置に対する情報受信用のアドレスを出力することを特徴とするエレベータの伝送システム。
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