JP4864589B2 - 多段回転式圧縮機 - Google Patents
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Description
しかし、この多段回転式圧縮機では、ローラ等の部品を低段側と高段側で共有化できる利点は得られるものの、高段側の圧縮機構が吸入しない回転角度範囲が、従来の多段回転式圧縮機以上に大きくなるため、低段側の圧縮機構から高段側の圧縮機構への中間連結部に圧力脈動が発生して、これに起因する損失と騒音によって圧縮機性能(圧縮機効率、静音性、信頼性)が低下するという問題がある。
また、低段側の圧縮機構と高段側の圧縮機構との間の連通路の通路長さを短縮すべく、低段側の圧縮機構と高段側の圧縮機構との平面配置角度をずらせて配置する手段によって、低段側の圧縮機構から排出された気体が高段側の圧縮機構に吸入される気体の追従性を良くし、連通路で発生する圧力脈動を低減し、圧縮効率の向上および騒音・振動を低減できることが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、低段側シリンダと高段側シリンダを締結するボルトにかかる変動荷重も大きくなり緩みやすいので、締結ボルトの本数はフロン冷媒より多く、あるいはボルト径は大きく、ボルト締結位置はシリンダ内径により近く配置することが必要になるという問題がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係わる二段回転式圧縮機を上方から見た平面図である。図2は、この発明の実施の形態1に係わる二段回転式圧縮機の側面図である。図3は、この発明の実施の形態1に係わる二段回転式圧縮機の縦断面図である。図4は、この発明の実施の形態1に係わる二段回転式圧縮機の別の断面線での縦断面図である。図5は、図3のA−A断面線から下方を見た断面図である。図6は、図3のB−B断面線から下方を見た断面図である。なお、図3は図5のC−C断面線での断面図であり、図4は図5のD−D断面線での断面図である。
また、CO2冷媒二段回転式圧縮機では、密閉容器8の外部の図示しない冷媒回路からシェル吸入管1を経由して吸入マフラ3に導かれた冷媒が低段側吸入管15から低段側圧縮機構10内に吸入される。
また、CO2冷媒二段回転式圧縮機では、高段側圧縮機構30で高圧に圧縮された冷媒がシェル吐出管2から密閉容器8の外部の冷媒回路に吐出される。
なお、中間連結管48の途中に中間インジェクションのための中間インジェクション配管49が接続され、中間インジェクション配管49は開閉バルブ50により開閉される。
クランク軸6の両端は、短軸側軸受7aおよび長軸側軸受7bにより回転自在に軸支されている。
クランク軸6の短軸側軸受7aと長軸側軸受7bとの間に、所定の距離だけ離間した低段側クランク軸偏心部6aと高段側クランク軸偏心部6bが設けられている。そして、低段側クランク軸偏心部6aの偏心量は、高段側クランク軸偏心部6bの偏心量より大きい。
低段側圧縮機構10は、図5に示すように、低段側クランク軸偏心部6aに内側面で嵌合する低段側ローラ12、クランク軸6の軸中心を中心とする円環状の低段側シリンダ11、低段側ローラ12の外側面に当接する低段側ベーン14、低段側ベーン14を低段側ローラ12の外側面に押し付ける支持バネ21、低段側ベーン14と支持バネ21を収納する低段側シリンダ11に設けられたベーン収納室22を備える。
低段側シリンダ11の内径面には冷媒を低段側吸入室13aに導くために低段側シリンダ吸入口23が設けれ、また、冷媒を密閉容器8に接続した低段側吸入管15から低段側シリンダ吸入口23に導くために低段側吸入接続流路24が設けられている。
また、短軸側軸受け7aの低段側吐出弁スペース54に取り付けてある低段側吐出弁17は、低段側圧縮室13bの冷媒が所定の圧力に達したときに開いて、低段側シリンダ吐出口26から冷媒を低段側吐出接続流路25を経て低段側吐出マフラ18に吐出され、さらに、低段側吐出接続流路25を経て、密閉容器8に接続した低段側吐出管15に吐出される。続いて高段側吸入管35から高段側圧縮機構30に接続される。
図7は、この発明の実施の形態1における低段側シリンダ11の内径面にベーン収納室22の近傍から低段側シリンダ吸入口23まで設けた流路27を示す。
図7(a)では低段側シリンダ11の内径面の高さ方向の端部にベーン収納室22の近傍から低段側シリンダ吸入口23まで面取り加工をして流路27を設けた。
なお、図7(b)のように、低段側シリンダ11の内径面の高さ方向中央付近にエンドミルで溝加工(例えば、溝深さ0.2mm、溝幅1mm)をして流路27を設けてもよい。
また、溝幅を低段側シリンダ11の内径面全体にとって、溝深さを小さく(例えば、0.1mm)とって流路27を確保してもよい。
高段側シリンダ31の内径面には冷媒を高段側吸入室33aに導くための高段側シリンダ吸入口43が設けれ、また、低段側圧縮機構10から冷媒を高段側シリンダ吸入口23に導くために密閉容器8に接続した高段側吸入管35と、高段側シリンダ31に形成した高段側吸入接続流路44が設けられている。
また、長軸側軸受け7bの高段側吐出弁スペース55に取り付けてある高段側吐出弁37は、高段側圧縮室33bの冷媒が所定の圧力に達したときに開いて、高段側シリンダ吐出口46から冷媒を高段側吐出接続流路45を経て高段側吐出マフラ38内に吐出する。されに密閉容器8内を通してシェル吐出2から密閉容器8外の回路へ導かれる。
低段側ローラ12の外径を高段側ローラ32の外径より小さく設定している。このようにすることにより、低段側シリンダ内空間13の容積を増やしている。
最初に、位置角度について説明する。
低段側圧縮機構10および高段側圧縮機構30をクランク軸6の軸中心に垂直な平面上に投影し、その投影像に関してクランク軸6の軸中心を原点とし、クランク軸6の軸中心から低段側ベーン14を通る線を基準線とし、基準線とクランク軸6の軸中心から延びる線との仰角を位置角度とする。このとき、吸入された冷媒を圧縮する方向にクランク軸6が回転する方向、すなわち、図5、図6における反時計方向を正方向とする。
実施の形態1に係わる低段側圧縮機構10では、位置角度θcb1は140度、位置角度θco1は188度、位置角度θce1は340度である。
実施の形態1に係わる高段側圧縮機構30では、位置角度θcb2は20度、位置角度θco2は140度、位置角度θce2は340度である。
位置角度θS2は、高段側シリンダ吸入口43の中央が配置されている角度であり、角度ξS2に等しい。位置角度θd2は、高段側シリンダ吐出口46の中央が配置されている角度であり、360から角度ξd2を減算した値に等しい。
角度ξS2は、高段側ベーン34と高段側吸入管35の中央との仰角である。角度ξd2は、高段側ベーン34と高段側吐出接続流路45の中央との仰角である。なお、実施の形態1においては、角度ξS1=130度、ξd1=15度、ξS2=15度、ξd2=15度である。
また、角度ξd1と角度ξd2が大きくなると圧縮後吐出されない容積が大きくなり、再圧縮損失によって圧縮機効率が低下する。そこで、角度ξd1と角度ξd2は極力小さいほうが好ましい。
クランク軸6の軸中心を原点とし、クランク軸6の軸中心から低段側クランク軸偏心部6aの偏心中心を通る線が低段側ベーン14上にあるとき、クランク軸6の回転角度φを0度とし、吸入された冷媒を圧縮する方向にクランク軸6が回転する方向を正方向とする。
一方、高段側クランク軸偏心部6bは、クランク軸6の軸中心から高段側クランク軸偏心部6bの偏心中心を結ぶ線がクランク軸6の軸中心を中心にしてクランク軸6の軸中心から低段側クランク軸偏心部6aの偏心中心を通る線から位相αだけ負方向に回転している。しかし、この実施の形態1においては、位相α=180度に設定されており、クランク軸6の回転角度φが、180度のときクランク軸6の軸中心から高段側クランク軸偏心部6bの偏心中心に延ばした延長線上に高段側ベーン34が位置する。
このように低段側圧縮機構10での圧縮行程の回転角度範囲は、(φce1−φcb1)であり、実施の形態1においては、200度(340度−140度)である。
このように高段側圧縮機構30での圧縮行程の回転角度範囲は、(φce2−φcb2)であり、(φce2−φcb2)=(θce2−θcb2)であるので、320度(340度−20度)である。
このように実施の形態1においては、高段側圧縮機構30での圧縮行程の回転角度範囲が低段側圧縮機構10での圧縮行程での回転角度範囲より広くなっている。
クランク軸6が正方向に1回転すると、回転角度φが0度から360度まで変化する。クランク軸6の回転角度φが0度のとき、クランク軸6の軸中心から低段側クランク軸偏心部6aの偏心中心を通る線の延長線上の低段側ローラ12の外側面(以下、低段側分割線と称す)は、低段側ベーン14に接している。一方、クランク軸6の軸中心から高段側クランク軸偏心部6bの偏心中心を通る線の延長線上の高段側ローラ32の外側面(以下、高段側分割線と称す)は、高段側シリンダ31の位置角度θ=180度の内径面に接している。
クランク軸6が回転して回転角度φがφcb1=140度に達すると、低段側分割線と低段側ベーン14とによって区切られ、低段側シリンダ吸入口23から隔離された低段側シリンダ内空間13が低段側圧縮室13bになる。クランク軸6がさらに回転すると低段側圧縮室13bの冷媒が圧縮される。そして、クランク軸6が回転して回転角度φがφco1=188度に達すると、低段側吐出弁17が開放されて高段側に冷媒が送られる。
そして、クランク軸6がさらに回転して回転角度φがφce1=340度に達すると、後続の低段側吸入室13aが低段側シリンダ吐出口26に連なり、冷媒圧力が低下して低段側吐出弁17が閉鎖される。
クランク軸6の回転角度φが0度のとき、高段側分割線は、高段側シリンダ31の位置角度θ=180度の内径面に接している。このとき、高段側分割線と高段側ベーン34とによって区切られ、高段側シリンダ吸入口43につながらない高段側圧縮室33bの冷媒の圧力が高圧に達して高段側吐出弁37が開放され密閉容器8内に冷媒を吐出している。
クランク軸6の回転角度φが160度に達すると、後続の高段側吸入室33aが高段側シリンダ吐出口46に連なり、冷媒圧力が低下して高段側吐出弁37が閉鎖される。
クランク軸6の回転角度φが200度に達すると、高段側分割線と高段側ベーン34とに因って区切られ、高段側シリンダ吸入口43につながる高段側シリンダ内空間33が高段側吸入室33aとなる。クランク軸6がさらに回転すると高段側吸入室33aが冷媒を高段側吸入管35から吸入する。
図8は、従来のCO2冷媒二段回転式圧縮機を(条件:60Hz、10.1MPa/4MPa、3.5cc/5cc)で運転した場合の回転角度と内圧変動の関係を示すグラフである。図9は、従来のCO2冷媒二段回転式圧縮機を運転した場合の回転角度と中間容積の関係を示すグラフである。図10は、従来のCO2冷媒二段回転式圧縮機を運転した場合のp−V線図である。図11は、従来のCO2冷媒二段回転式圧縮機を運転した場合の回転角度と体積流量の関係を示すグラフである。
低段側では回転角度φcb1のとき、吸入圧力PS、吸入体積VSから圧縮を開始し、回転角度φco1のとき、中間体積Vm、6.8MPaの中間圧力Pmで低段側吐出弁17が開かれ冷媒の吐出を開始する。吐出開始時の中間体積Vmは、式(1)から求め、回転角度φco1は式(2)から求めた。f(Vm)は中間体積Vmの関数である。
φco1=f(Vm) ・・・(2)
図10より、中間連結部の圧力脈動による損失をP−V線図の斜線部分で示すと、圧縮機入力の約4.9%を占め、大きな割合となる。
実施の形態1では、回転角度φcb1=140度として説明したが、回転角度φcb1を140度に限る必要がないので、この実施の形態2では、回転角度φcb1を45、60、90度とし、低段側シリンダ内空間13の容積の減少が少ないので流路27を省いている。そして、これ以外は実施の形態1と同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
しかし、実際には、低段側シリンダ吸入口23を配置できる場所は設計上制限される場合があるので、回転角度φとして、従来用いられている20度を超え、実施の形態1で示した140度以下の範囲になるように設計する方法が考えられる。
また、回転式圧縮機の各段(低段と高段それぞれの)理論排除容積(理論押しのけ量)VStthとして、式(3)から求める。但し、Rはシリンダ半径、rはローラ半径、Lはシリンダ長さである。
このように回転角度φcb1を、例えば45度にすることにより、中間圧脈動幅が2.2%改善され、それに伴って損失が0.9%改善される。さらに、回転角度φcb1を60度、90度にすることにより、中間脈動による損失が改善される。
また、低段側で吐出を開始するタイミングを高段側で吸入を開始するタイミングに一致させるために、低段側シリンダ吸入口と低段側ベーンとの仰角を大きくするとき、ローラが膨張作業を行わないですむようにベーンと低段側シリンダ吸入口に亘る低段側シリンダの内径面に流路を設けることにより、全体としてみれば効率が改善できることが分かった。
図16は、この発明の実施の形態3に係わる二段回転式圧縮機を上方から見た平面図である。図17は、この発明の実施の形態3に係わる二段回転式圧縮機の側面図である。図18は、図3のA−A断面線と同様な断面線からこの発明の実施の形態3に係わる二段回転式圧縮機を下方に見た断面図である。図19は、図3のB−B断面線と同様な断面線からこの発明の実施の形態3に係わる二段回転式圧縮機を下方に見た断面図である。
実施の形態3に係わる低段側圧縮機構10Bは、図18に示すように、実施の形態1に係わる低段側圧縮機構10と低段側シリンダ吸入口23、低段側吸入接続流路24および低段側吸入管15の配置された位置角度が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
また、実施の形態3に係わる高段側圧縮機構30Bは、図19に示すように、実施の形態1に係わる高段側圧縮機構30と高段側シリンダ31Bの位置角度が異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
そして、低段側で冷媒の吐出が開始される回転角度φco1は、147度となる。
この実施の形態3では、β=−60度で、角度ξS2=15度であるので、位置角度θS2=315度となり、高段側シリンダ吸入口43の終端の位置角度θcb2は、320度となる。
そして、クランク軸6の回転に伴って高段側分割線が低段側分割線に対して180度遅れるので、冷媒の吸入が開始される回転角度φcb2は、140度となる。
このように中間連結部に生じる圧力脈動は絶対圧の約2%と小さくすることができた。そして、圧力脈動による損失が小さくなり、圧縮機入力に占める割合が約1%に低減した。
なお、位置角度βは、−60度に限るものではなく、0度未満で−180度を超える範囲であれば、実施の形態3と同様な効果が得られる。
図24は、この発明の実施の形態4に係わるCO2冷媒二段回転式圧縮機の縦断面図である。図25は、図24のE−E断面線から下方を見た断面図である。図26は、図24のF−F断面線から下方を見た断面図である。図27は、図24のG−G断面線から下方を見た断面図である。なお、図24は、図24のH−H断面線での断面図である。
この実施の形態4に係わる高段側圧縮機構30Dは、実施の形態3に係わる高段側圧縮機構30Bの低段側圧縮機構10Bに対向する面で高段側シリンダ吸入口43が開口しており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
また、実施の形態3に係わる高段側吸入管35の代わりに、その角度位置に中間インジェクション配管49が、高段側吸入接続流路44に接続される。低段側吐出冷媒とインジェクション冷媒はここで合流されてから高段側シリンダ吸入口を経て高段側吸入室33aに導かれる。
また、高段側分割線が低段側分割線より180度遅れるように高段側クランク軸偏心部6bと低段側クランク軸偏心部6aとを配置し、且つ、高段側ベーン34を低段側ベーン14から位置角度−30度回転して配置することにより、低段側シリンダ吐出口26と高段側シリンダ吸入口43が近接するので、中間連結部の損失を少なくすることができる。
図28は、この発明の実施の形態5に係わるCO2冷媒二段回転式圧縮機の縦断面図である。図29は、図28のJ−J断面線から下方を見た断面図である。図30は、図28のK−K断面線から下方を見た断面図である。なお、図28は、図30のL−L断面線での断面図である。
この実施の形態5に係わる第2中間プレート5Ebでは、インジェクション冷媒混合室58と低段側吐出弁スペース54が隣接して形成されている。また、中間インジェクション配管49はがインジェクション中間インジェクション接続流路56を経てインジェクション冷媒混合室58に接続されている。
また、低段側分割線と高段側分割線の位相差を180度として、低段側で吐出が開始するタイミングと高段側で吸入が開始するタイミングのずれを小さくする手段について説明したが、高段側分割線の低段側分割線に対する位相遅れを180度未満としても上述の実施の形態1乃至5と同様の効果がえられる。
また、表面被覆材料としては、アルミニウム、銀、金、銅、ニッケル、ステンレス、インコネル、インジウムなどの焼きなまし金属材料、または、PTFA、PFAなどの四フッ化エチレン樹脂材料を用いた。
また、中心層のゴム材料と表面層の四フッ化エチレン樹脂材料を組み合わせたOリングも有効であった。
Claims (7)
- 電動機により回転されるクランク軸を中心とする円環状のシリンダ、上記クランク軸に偏心して設けられる複数のクランク軸偏心部により上記シリンダ内を偏心回転するローラおよび上記ローラの外側面に当接して上記シリンダの内径面と上記ローラの外側面とにより囲まれる空間を2つに仕切るベーンを具備するとともに直列に接続された2個の圧縮機構を備え、到達する冷媒の圧力が低い低段側の上記圧縮機構と到達する冷媒の圧力が高い高段側の上記圧縮機構とが直列に接続されたことによって順次冷媒の圧力を増加する多段回転式圧縮機において、
上記2つの圧縮機構のシリンダを上記クランク軸の軸方向に締結する複数のボルトを備え、
上記低段側圧縮機構では、上記シリンダの外径面から上記シリンダ吸入口まで冷媒を導くシリンダ吸入経路と、上記シリンダのベーン収納室との間に、上記ボルトを1本以上配置して、上記複数のボルトを均等に配置し、
上記クランク軸の軸中心まわりに対して、
上記クランク軸偏心部は低段側と高段側とで逆位相に配置され、上記ベーンは低段側と高段側とで同一位相に配置され、
上記クランク軸の軸中心から上記クランク軸偏心部の偏心中心を通る線の延長線上の上記ローラの外側面が上記ベーンに当接してから冷媒の圧縮が開始するシリンダ吸入口までに上記クランク軸が回転する角度は、上記低段側圧縮機構の方が上記高段側圧縮機構より大きいことを特徴とする多段回転式圧縮機。 - 電動機により回転されるクランク軸を中心とする円環状のシリンダ、上記クランク軸に偏心して設けられる複数のクランク軸偏心部により上記シリンダ内を偏心回転するローラおよび上記ローラの外側面に当接して上記シリンダの内径面と上記ローラの外側面とにより囲まれる空間を2つに仕切るベーンを具備するとともに直列に接続された2個の圧縮機構を備え、到達する冷媒の圧力が低い低段側の上記圧縮機構と到達する冷媒の圧力が高い高段側の上記圧縮機構とが直列に接続されたことによって順次冷媒の圧力を増加する多段回転式圧縮機において、
上記2つの圧縮機構のシリンダを上記クランク軸の軸方向に締結する複数のボルトを備え、
上記低段側圧縮機構では、上記シリンダの外径面から上記シリンダ吸入口まで冷媒を導くシリンダ吸入経路と、上記シリンダのベーン収納室との間に、上記ボルトを1本以上配置して、低段側のシリンダと高段側のシリンダとの高さ方向の積層隙間が均一に保つように上記複数のボルトを締結し、
上記クランク軸の軸中心まわりに対して、
上記クランク軸偏心部は低段側と高段側とで逆位相に配置され、上記ベーンは低段側と高段側とで同一位相に配置され、
上記クランク軸の軸中心から上記クランク軸偏心部の偏心中心を通る線の延長線上の上記ローラの外側面が上記ベーンに当接してから冷媒の圧縮が開始するシリンダ吸入口までに上記クランク軸が回転する角度は、上記低段側圧縮機構の方が上記高段側圧縮機構より大きいことを特徴とする多段回転式圧縮機。 - 上記低段側圧縮機構は、上記シリンダの内径面に上記ベーン近傍から上記シリンダ吸入口に連なる流路を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載する多段回転式圧縮機。
- 上記2つの圧縮機構を収納する密閉容器内に上記低段側圧縮機構と上記高段側圧縮機構とを直列に接続する中間連通部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。
- 上記高段側圧縮機構のシリンダに上記中間連通部と冷媒を注入する中間インジェクション配管とを接続する冷媒混合室を設けたことを特徴とする請求項4に記載する多段回転式圧縮機。
- 上記低段側圧縮機構と上記高段側圧縮機構とを仕切る中間プレートに上記中間連通部と冷媒を注入する中間インジェクション配管とを接続する冷媒混合室を設けたことを特徴とする請求項4に記載する多段回転式圧縮機。
- 上記冷媒が二酸化炭素冷媒であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。
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