JP6300919B2 - 二段スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、二段スクリュー圧縮機に関するものである。
特許文献1には、低段圧縮機構と高段圧縮機構とを備えた二段スクリュー圧縮機が記載されている。この二段スクリュー圧縮機において、低段側回転軸と高段側回転軸とは一体のほぼ同軸径で形成されている。また、低段スクリューロータと高段スクリューロータとは共通化されている。さらに、低段スクリューロータに対して一対の低段ゲートロータが嵌合しており、高段スクリューロータに対して高段ゲートロータが1個のみ嵌合している。
特許第4120733号公報
特許文献1の二段スクリュー圧縮機の高段圧縮機構では、低段圧縮機構からの吐出冷媒が、スクリュー回転角180°以下の行程で圧縮される。このため、一行程で冷媒が圧縮される圧縮速度が大きくなってしまい、吐出口から吐出される冷媒の流速及び加速度が大きくなってしまう。このため、特に、インバータ駆動によりモータの回転数を高めた場合や、高圧又は高密度の冷媒を使用した場合には、吐出口におけるオーバーシュートや吐出抵抗が大きくなり、冷媒吐出時における圧力損失や脈動が大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、高段圧縮機構におけるオーバーシュートや吐出抵抗を抑えることができ、流体吐出時の圧力損失や脈動を低減することができる二段スクリュー圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る二段スクリュー圧縮機は、流体を圧縮する低段圧縮機構と、前記低段圧縮機構で圧縮された流体をさらに圧縮する高段圧縮機構と、前記低段圧縮機構及び前記高段圧縮機構を駆動するスクリュー軸と、を備え、前記低段圧縮機構は、外周面に螺旋状の圧縮溝が形成され、前記スクリュー軸により回転駆動される低段スクリューロータと、前記低段スクリューロータの圧縮溝に噛み合う複数の歯を備え、前記低段スクリューロータの回転に従動して回転する一対の低段ゲートロータと、前記低段スクリューロータを回転自在に収容する筒状の内筒面を備える低段ケーシングと、を有しており、前記高段圧縮機構は、外周面に螺旋状の圧縮溝が形成され、前記スクリュー軸により回転駆動される高段スクリューロータと、前記高段スクリューロータの圧縮溝に噛み合う複数の歯を備え、前記高段スクリューロータの回転に従動して回転する1つの高段ゲートロータと、前記高段スクリューロータを回転自在に収容する筒状の内筒面を備える高段ケーシングと、を有しており、前記低段スクリューロータ及び前記高段スクリューロータは同径であり、前記低段スクリューロータの圧縮溝は、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角が180°よりも小さくなるように形成されており、前記高段スクリューロータの圧縮溝は、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角が180°よりも大きく360°よりも小さくなるように形成されているものである。
本発明によれば、高段圧縮機構での圧縮速度を小さくすることができるため、高段圧縮機構の吐出口におけるオーバーシュートや吐出抵抗を抑えることができ、流体吐出時の圧力損失や脈動を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機の低段圧縮機構12の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機の高段圧縮機構13の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機における低段スクリューロータ3の外周面の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機における低段スクリューロータ3の外周面の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機における高段スクリューロータ4の外周面の構成を示す展開図である。 本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機における高段スクリューロータ4の外周面の構成を示す展開図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る二段スクリュー圧縮機について説明する。図1は、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機の概略構成を示す断面図である。図2は、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機の低段圧縮機構12の概略構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機の高段圧縮機構13の概略構成を示す斜視図である。二段スクリュー圧縮機は、冷凍機などに用いられる冷凍サイクル装置の構成要素の1つとなるものである。なお、図1〜図3を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書全文に示されている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
図1〜図3に示すように、本実施の形態における二段スクリュー圧縮機は、流体(例えば、冷凍サイクル装置を循環する冷媒)を圧縮する低段圧縮機構12と、低段圧縮機構12で圧縮された流体をさらに圧縮する高段圧縮機構13と、低段圧縮機構12及び高段圧縮機構13を駆動するスクリュー軸5と、スクリュー軸5を回転させる電動機2と、を有している。本例の二段スクリュー圧縮機は、低段圧縮機構12及び高段圧縮機構13が共通のスクリュー軸5により駆動されるシングルスクリュー型である。低段圧縮機構12、高段圧縮機構13、スクリュー軸5及び電動機2は、二段スクリュー圧縮機の全体の外殻となる筒状のケーシング本体1に収容されている。ケーシング本体1の筒軸方向において、電動機2は一端側に配置されており、高段圧縮機構13は他端側に配置されており、低段圧縮機構12は電動機2と高段圧縮機構13との間に配置されている。
低段圧縮機構12は、低段ケーシング1a(図2では図示せず)、低段スクリューロータ3、及び一対の低段ゲートロータ7を備えている。低段ケーシング1aは、ケーシング本体1の一部を構成しており、円筒状の内筒面1cを有している。内筒面1cには、圧縮した流体を吐出する低段吐出口10(後述)が設けられている。低段スクリューロータ3は、低段ケーシング1a(内筒面1c)に回転自在に収容されており、スクリュー軸5により回転駆動されるようになっている。低段スクリューロータ3の外周面には、複数の螺旋状の圧縮溝3a(スクリュー溝)が形成されている。一対の低段ゲートロータ7のそれぞれは、圧縮溝3aに噛み合う複数の歯7aを放射状に備えており、低段スクリューロータ3の回転に従動して回転するようになっている。一対の低段ゲートロータ7は、低段スクリューロータ3の周方向において位相が180°異なる位置に配置されている。低段スクリューロータ3の圧縮溝3a、低段ゲートロータ7、及び低段ケーシング1aの内筒面1cで囲まれた空間には、低段スクリューロータ3の回転に伴って容積が変化する低段圧縮室6が形成される。本例では、低段スクリューロータ3の溝数(圧縮溝3aの本数)は6本であり、低段ゲートロータ7の歯数(歯7aの数)は11個である。すなわち、低段圧縮機構12の歯数比は6:11である。
高段圧縮機構13は、高段ケーシング1b(図3では図示せず)、高段スクリューロータ4、及び1つの高段ゲートロータ9を備えている。高段ケーシング1bは、ケーシング本体1の一部を構成しており、円筒状の内筒面1dを有している。内筒面1dには、圧縮した流体を吐出する高段吐出口11(後述)が設けられている。高段スクリューロータ4は、高段ケーシング1b(内筒面1d)に回転自在に収容されており、スクリュー軸5により回転駆動されるようになっている。高段スクリューロータ4の外周面には、複数の螺旋状の圧縮溝4a(スクリュー溝)が形成されている。高段ゲートロータ9は、圧縮溝4aに噛み合う複数の歯9aを放射状に備えており、高段スクリューロータ4の回転に従動して回転するようになっている。高段スクリューロータ4の圧縮溝4a、高段ゲートロータ9、及び高段ケーシング1bの内筒面1dで囲まれた空間には、高段スクリューロータ4の回転に伴って容積が変化する高段圧縮室8が形成される。本例では、高段スクリューロータ4の溝数(圧縮溝4aの本数)は3本であり、高段ゲートロータ9の歯数(歯9aの数)は11個である。すなわち、高段圧縮機構13の歯数比は3:11である。
電動機2は、ケーシング本体1に対して内接固定された電動機ステータ2aと、電動機ステータ2aの内側に配置された電動機ロータ2bと、を備えている。電動機ステータ2aに電力を供給する電源として、本例では、スクリュー軸5の駆動回転数(周波数)を変化させることができるインバータ電源14が用いられている。なお、電動機ステータ2aに電力を供給する電源としては、周波数50Hz又は60Hzの一般商用電源を用いることもできる。電動機ロータ2b、低段スクリューロータ3及び高段スクリューロータ4は、同一軸線上に配置されており、いずれもスクリュー軸5に固定されている。本例では、低段スクリューロータ3と高段スクリューロータ4とは同径である。また、一対の低段ゲートロータ7と高段ゲートロータ9とは、いずれも同径でありかつ同一構成である。
図4及び図5は、低段スクリューロータ3の外周面の構成を示す展開図である。図4及び図5では、低段ケーシング1aの内筒面1cに形成されている低段吐出口10の位置及び形状を併せて示している。図4及び図5において、上下方向は低段スクリューロータ3の外周面の周方向(上端から下端までで360°)を表しており、白抜き太矢印は低段スクリューロータ3の回転方向(展開図上で圧縮溝3aが進む方向)を示している。図の上端及び下端は一方の低段ゲートロータ7の位置を表しており、上下方向の中央部は他方の低段ゲートロータ7の位置を表している。また、図4及び図5において、右側は、流体が低段圧縮室6に吸入される吸入側を表しており、左側は、圧縮した流体が低段圧縮室6から吐出される吐出側を表している。図4は、図中の破線内の低段圧縮室6で流体の圧縮が開始される時点(流体の吸入が完了した時点)の状態を示しており、図5は、図中の破線内の低段圧縮室6から流体の吐出が開始される時点(流体の圧縮が完了した時点)の状態を示している。
図4及び図5に示すように、低段スクリューロータ3の圧縮溝3aは、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角φ1が180°よりも小さくなるように形成されている(φ1<180°)。本例の構成では、回転角φ1は約160°である。また、内筒面1cに形成されている2つの低段吐出口10は、位相が互いに180°異なる位置に配置されている。低段吐出口10のそれぞれは、吐出側の端部に設けられており、展開図において概ね直角三角形状となるように形成されている。すなわち、低段吐出口10のそれぞれは、展開図において、スクリュー軸5の軸方向(図中の左右方向)に対して平行又は垂直となる2辺と、圧縮溝3a(又は、隣り合う圧縮溝3a間の山部)に沿って直線状又は曲線状に形成される吸入側の斜辺10aと、を有している。低段吐出口10の斜辺10aがスクリュー軸5の軸方向に対してなす角度はθ1である(図5参照)。
図6及び図7は、高段スクリューロータ4の外周面の構成を示す展開図である。図6及び図7では、高段ケーシング1bの内筒面1dに形成されている高段吐出口11の位置及び形状を併せて示している。図6及び図7において、上下方向は高段スクリューロータ4の外周面の周方向(上端から下端までで360°)を表しており、白抜き太矢印は高段スクリューロータ4の回転方向(展開図上で圧縮溝4aが進む方向)を示している。図の上端及び下端は、高段ゲートロータ9の位置を表している。また、図6及び図7において、右側は、流体が高段圧縮室8に吸入される吸入側を表しており、左側は、圧縮した流体が高段圧縮室8から吐出される吐出側を表している。図6は、図中の破線内の高段圧縮室8で流体の圧縮が開始される時点(流体の吸入が完了した時点)の状態を示しており、図7は、図中の破線内の高段圧縮室8から流体の吐出が開始される時点(流体の圧縮が完了した時点)の状態を示している。
図6及び図7に示すように、高段スクリューロータ4の圧縮溝4aは、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角φ2が180°よりも大きく360°よりも小さくなるように形成されている(180°<φ2<360°)。本例の構成では、回転角φ2は約320°であり、低段スクリューロータ3の回転角φ1の2倍である。つまり、高段スクリューロータ4の圧縮溝4aは、低段スクリューロータ3の圧縮溝3aと比較して、スクリュー軸5の軸方向(図中の左右方向)に対する傾斜が大きくなるように形成されている。また、高段吐出口11は、吐出側の端部に設けられており、展開図において概ね直角三角形状となるように形成されている。すなわち、高段吐出口11は、展開図において、スクリュー軸5の軸方向に対して平行又は垂直となる2辺と、圧縮溝4a(又は、隣り合う圧縮溝4a間の山部)に沿って直線状又は曲線状に形成される吸入側の斜辺11aと、を有している。高段吐出口11の斜辺11aがスクリュー軸5の軸方向に対してなす角度はθ2である(図7参照)。スクリュー軸5の軸方向に対する圧縮溝4aの傾斜は圧縮溝3aの傾斜よりも大きいため、角度θ2は角度θ1よりも大きくなる(θ2>θ1)。
ここで、低段スクリューロータ3及び高段スクリューロータ4は、同等の寸法(同径)で形成されている。また、一対の低段ゲートロータ7及び1つの高段ゲートロータ9は、同形状かつ同寸法で形成されている。低段圧縮機構12では、歯数比が6:11で低段ゲートロータ7の数が2つであるのに対して、高段圧縮機構13では、歯数比が3:11で高段ゲートロータ9の数が1つである。このため、高段圧縮機構13の圧縮溝4aの容積と低段圧縮機構12の圧縮溝3aの容積との比は、概ね1:2である。
本実施の形態の高段スクリューロータ4では、圧縮溝4aの回転角φ2が大きくなるため、スクリュー軸5に対する圧縮溝4aの角度も大きくなる。これにより、圧縮溝4aの山部に沿った形状に形成される高段吐出口11の斜辺11aの角度を大きくすることができ、高段吐出口11の面積を拡大することができる。図6及び図7では、面積を最大とした場合の高段吐出口11を示している。
(動作説明)
次に、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機の動作について説明する。
電動機2の電動機ステータ2aに通電されると、電動機ロータ2bが回転する。電動機ロータ2bが回転することにより、スクリュー軸5を介して低段スクリューロータ3及び高段スクリューロータ4が回転させられる。低段スクリューロータ3が回転することにより、一対の低段ゲートロータ7が従動して回転する。また、高段スクリューロータ4が回転することにより、高段ゲートロータ9が従動して回転する。
低段圧縮機構12では、低段ゲートロータ7の歯7aが低段スクリューロータ3の圧縮溝3a内を相対的に移動する。これにより、低段圧縮機構12では、低段圧縮室6内に流体(例えば、冷媒)を吸入する吸入行程と、低段圧縮室6内で流体を圧縮する圧縮行程と、低段圧縮室6内で圧縮した流体を低段吐出口10から吐出する吐出行程と、が順次繰り返して行われる。例えば、図4及び図5において破線内の低段圧縮室6に注目した場合、図4に示す時点で吸入行程が終了して圧縮行程が開始され、図5に示す時点で圧縮行程が終了して吐出行程が開始される。低段圧縮機構12で圧縮及び吐出された流体は、高段圧縮機構13で吸入されてさらに圧縮される。
高段圧縮機構13では、高段ゲートロータ9の歯9aが高段スクリューロータ4の圧縮溝4a内を相対的に移動する。これにより、高段圧縮機構13では、高段圧縮室8内に流体を吸入する吸入行程と、高段圧縮室8内で流体を圧縮する圧縮行程と、高段圧縮室8内で圧縮した流体を高段吐出口11から吐出する吐出行程と、が順次繰り返して行われる。例えば、図6及び図7において破線内の高段圧縮室8に注目した場合、図6に示す時点で吸入行程が終了して圧縮行程が開始され、図7に示す時点で圧縮行程が終了して吐出行程が開始される。高段圧縮機構13で圧縮された流体は、二段スクリュー圧縮機の外部に吐出される。
このように、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機では、低段圧縮機構12と高段圧縮機構13とが同一のスクリュー軸5で接続されている。二段スクリュー圧縮機に吸入された流体は、圧縮開始から吐出完了までの行程を低段圧縮機構12と高段圧縮機構13とで2回実施されて外部に吐出される。高段圧縮機構13の圧縮溝4aにおける圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角φ2は、従来の圧縮溝に対して約2倍となっている。このため、高段圧縮機構13での圧縮に要する時間も従来の約2倍となり、高段圧縮機構13での圧縮速度を小さくすることができる。これにより、高段吐出口11から吐出される流体の流速及び加速度を低減することができる。よって、高段圧縮機構13の高段吐出口11におけるオーバーシュートや吐出抵抗を抑えることができ、流体吐出時の圧力損失や脈動を低減することができる。したがって、二段スクリュー圧縮機の性能を向上させることができるとともに、二段スクリュー圧縮機の振動や騒音を低減することができる。また、本実施の形態によれば、二段スクリュー圧縮機の性能を向上させることができることから、二段スクリュー圧縮機の小型軽量化及び省エネルギー化を図ることもできる。
また、本実施の形態では、高段吐出口11の斜辺11aがスクリュー軸5の軸方向に対してなす角度θ2を大きくすることができるため、高段吐出口11を大きく形成することができる。したがって、高段吐出口11から吐出される流体の流速を抑えることができ、吐出損失及びオーバーシュート損失を低減することができるため、二段スクリュー圧縮機の性能をさらに向上させることができる。
流体吐出時の圧力損失や脈動は、電動機2の回転数が高い場合に特に問題となる。このため、インバータで可変回転数に駆動される電動機2を備えた二段インバータスクリュー圧縮機に本実施の形態を適用することによって、より大きな効果が得られる。
本実施の形態では、一対の低段ゲートロータ7と1つの高段ゲートロータ9とが同一構成であるため、これらを共通部品化することができる。また、本実施の形態では、高段ゲートロータ9の数が1つであるため、部品点数を削減することができる。したがって、本実施の形態では、共通部品化及び部品点数削減という利点を確保しつつ、性能を向上させた二段スクリュー圧縮機を得ることができる。
本実施の形態では、高段圧縮機構13と低段圧縮機構12との容積比が概ね1:2であるため、高段スクリューロータ4と低段スクリューロータ3とを同径とし、高段ゲートロータ9と低段ゲートロータ7とを同径とした場合、低段ゲートロータ7は2個で高段ゲートロータ9は1個となる。圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角を180°より大きくした場合にはゲートロータを2個にはできないので、元々ゲートロータが1個である高段圧縮機構13では回転角φ2を180°よりも大きくすることができる。したがって、本実施の形態では、特許文献1に記載された二段スクリュー圧縮機の利点(周辺部品の共通化、部品点数削減)を確保しつつ、損失を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機は、流体を圧縮する低段圧縮機構12と、低段圧縮機構12で圧縮された流体をさらに圧縮する高段圧縮機構13と、低段圧縮機構12及び高段圧縮機構13を駆動するスクリュー軸5と、を備え、低段圧縮機構12は、外周面に螺旋状の圧縮溝3aが形成され、スクリュー軸5により回転駆動される低段スクリューロータ3と、低段スクリューロータ3の圧縮溝3aに噛み合う複数の歯7aを備え、低段スクリューロータ3の回転に従動して回転する一対の低段ゲートロータ7と、低段スクリューロータ3を回転自在に収容する筒状の内筒面1cを備える低段ケーシング1aと、を有しており、高段圧縮機構13は、外周面に螺旋状の圧縮溝4aが形成され、スクリュー軸5により回転駆動される高段スクリューロータ4と、高段スクリューロータ4の圧縮溝4aに噛み合う複数の歯9aを備え、高段スクリューロータ4の回転に従動して回転する1つの高段ゲートロータ9と、高段スクリューロータ4を回転自在に収容する筒状の内筒面1dを備える高段ケーシング1bと、を有しており、低段スクリューロータ3及び高段スクリューロータ4は同径であり、低段スクリューロータ3の圧縮溝3aは、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角φ1が180°よりも小さくなるように形成されており、高段スクリューロータ4の圧縮溝4aは、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角φ2が180°よりも大きく360°よりも小さくなるように形成されているものである。
また、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機は、一対の低段ゲートロータ7及び高段ゲートロータ9は同径であるものである。ここで、低段ゲートロータ7及び高段ゲートロータ9の部品素材を共通とした場合であっても、加工段階及び製品への組込段階において低段ゲートロータ7の径と高段ゲートロータ9の径とを数mm〜十数mm程度変えることがある。言い換えれば、低段ゲートロータ7の径と高段ゲートロータ9の径との差が数mm〜十数mm(最大で20mm)である場合には、低段ゲートロータ7の径と高段ゲートロータ9の径とが完全に同一である場合と同様に部品共通化の効果が得られる。したがって、本実施の形態においては、低段ゲートロータ7及び高段ゲートロータ9の間における「同径」には、低段ゲートロータ7の径と高段ゲートロータ9の径とが完全に同一である場合だけでなく、低段ゲートロータ7の径と高段ゲートロータ9の径との差が20mm以下である場合も含まれる。
また、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機は、低段ケーシング1aの内筒面1cには、低段スクリューロータ3の圧縮溝3aで圧縮された流体を吐出する低段吐出口10が設けられており、高段ケーシング1bの内筒面1dには、高段スクリューロータ4の圧縮溝4aで圧縮された流体を吐出する高段吐出口11が設けられており、低段吐出口10は、スクリュー軸5に対して傾いた斜辺10aを低段ケーシング1aの吸入側に有しており、高段吐出口11は、スクリュー軸5に対して傾いた斜辺11aを高段ケーシング1bの吸入側に有しており、高段吐出口11の斜辺11aがスクリュー軸5に対してなす角度θ2は、低段吐出口10の斜辺10aがスクリュー軸5に対してなす角度θ1よりも大きいものである。
また、本実施の形態に係る二段スクリュー圧縮機は、スクリュー軸5を回転させる電動機2をさらに備え、電動機2は、インバータで駆動されるものである。
上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 ケーシング本体、1a 低段ケーシング、1b 高段ケーシング、1c、1d 内筒面、2 電動機、2a 電動機ステータ、2b 電動機ロータ、3 低段スクリューロータ、3a、4a 圧縮溝、4 高段スクリューロータ、5 スクリュー軸、6 低段圧縮室、7 低段ゲートロータ、7a、9a 歯、8 高段圧縮室、9 高段ゲートロータ、10 低段吐出口、10a、11a 斜辺、11 高段吐出口、12 低段圧縮機構、13 高段圧縮機構、14 インバータ電源。

Claims (4)

  1. 流体を圧縮する低段圧縮機構と、
    前記低段圧縮機構で圧縮された流体をさらに圧縮する高段圧縮機構と、
    前記低段圧縮機構及び前記高段圧縮機構を駆動するスクリュー軸と、
    を備え、
    前記低段圧縮機構は、
    外周面に螺旋状の圧縮溝が形成され、前記スクリュー軸により回転駆動される低段スクリューロータと、
    前記低段スクリューロータの圧縮溝に噛み合う複数の歯を備え、前記低段スクリューロータの回転に従動して回転する一対の低段ゲートロータと、
    前記低段スクリューロータを回転自在に収容する筒状の内筒面を備える低段ケーシングと、を有しており、
    前記高段圧縮機構は、
    外周面に螺旋状の圧縮溝が形成され、前記スクリュー軸により回転駆動される高段スクリューロータと、
    前記高段スクリューロータの圧縮溝に噛み合う複数の歯を備え、前記高段スクリューロータの回転に従動して回転する1つの高段ゲートロータと、
    前記高段スクリューロータを回転自在に収容する筒状の内筒面を備える高段ケーシングと、を有しており、
    前記低段スクリューロータ及び前記高段スクリューロータは同径であり、
    前記低段スクリューロータの圧縮溝は、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角が180°よりも小さくなるように形成されており、
    前記高段スクリューロータの圧縮溝は、圧縮開始から吐出完了までの行程の回転角が180°よりも大きく360°よりも小さくなるように形成されている二段スクリュー圧縮機。
  2. 前記一対の低段ゲートロータ及び前記高段ゲートロータは同径である請求項に記載の二段スクリュー圧縮機。
  3. 前記低段ケーシングの内筒面には、前記低段スクリューロータの圧縮溝で圧縮された流体を吐出する低段吐出口が設けられており、
    前記高段ケーシングの内筒面には、前記高段スクリューロータの圧縮溝で圧縮された流体を吐出する高段吐出口が設けられており、
    前記低段吐出口は、前記スクリュー軸に対して傾いた斜辺を前記低段ケーシングの吸入側に有しており、
    前記高段吐出口は、前記スクリュー軸に対して傾いた斜辺を前記高段ケーシングの吸入側に有しており、
    前記高段吐出口の斜辺が前記スクリュー軸に対してなす角度は、前記低段吐出口の斜辺が前記スクリュー軸に対してなす角度よりも大きいものである請求項1又は請求項2に記載の二段スクリュー圧縮機。
  4. 前記スクリュー軸を回転させる電動機をさらに備え、
    前記電動機は、インバータで駆動されるものである請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の二段スクリュー圧縮機。
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