JP2008038697A5 - - Google Patents

Claims (10)

1. 電動機により回転されるクランク軸を中心とする円環状のシリンダ、上記クランク軸に偏心して設けられる複数のクランク軸偏心部により上記シリンダ内を偏心回転するローラおよび上記ローラの外側面に当接して上記シリンダの内径面と上記ローラの外側面とにより囲まれる空間を２つに仕切るベーンを具備する複数の圧縮機構を備え、直列に接続された上記圧縮機構によって順次冷媒の圧力を増加する多段回転式圧縮機において、
   到達する冷媒の圧力が高い圧縮機構が圧縮工程を行う回転角度範囲が、到達する冷媒の圧力が低い圧縮機構が圧縮行程を行う回転角度範囲より大きいことを特徴とする多段回転式圧縮機。
2. 到達する冷媒の圧力が低いて低段側圧縮機構と到達する冷媒の圧力が高い高段側圧縮機構の２つの上記圧縮機構を備えたことを特徴とする請求項１に記載する多段回転式圧縮機。
3. 上記クランク軸の軸中心から上記クランク軸偏心部の偏心中心を通る線の延長線上の上記ローラの外側面が上記ベーンに当接してから冷媒の圧縮が開始するシリンダ吸入口までに上記クランク軸が回転する角度は、上記低段側圧縮機構の方が上記高段側圧縮機構より大きいことを特徴とする請求項２に記載する多段回転式圧縮機。
4. 上記低段側圧縮機構は、上記シリンダの内径面に上記ベーン近傍から上記シリンダ吸入口に連なる流路を設けることを特徴とする請求項２または３に記載する多段回転式圧縮機。
5. 上記高段側圧縮機構のベーンは、上記低段側圧縮機構のベーンから冷媒を圧縮するときに上記クランク軸が回転する方向と反対の方向に上記クランク軸の軸中心を中心として回転した位置に配置されたことを特徴とする請求項２乃至４のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。
6. 上記２つの圧縮機構のシリンダを上記クランク軸の軸方向に締結する複数のボルトを備え、
   上記低段側圧縮機構では、上記シリンダの外径面から上記シリンダ吸入口まで冷媒を導くシリンダ吸入経路と、上記シリンダのベーン収納室との間に、上記ボルトを１本以上配置したことを特徴とする請求項２乃至５のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。
7. 上記２つの圧縮機構を収納する密閉容器内に上記低段側圧縮機構と上記高段側圧縮機構とを直列に接続する中間連通部を備えたことを特徴とする請求項２乃至６のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。
8. 上記高段側圧縮機構のシリンダに上記中間連通部と冷媒を注入する中間インジェクション配管とを接続する冷媒混合室を設けたことを特徴とする請求項７に記載する多段回転式圧縮機。
9. 上記低段側圧縮機構と上記高段側圧縮機構とを仕切る中間プレートに上記中間連通部と冷媒を注入する中間インジェクション配管とを接続する冷媒混合室を設けたことを特徴とする請求項７に記載する多段回転式圧縮機。
10. 上記冷媒が二酸化炭素冷媒であることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか一項に記載する多段回転式圧縮機。