JP4862846B2 - 電源トランス及びインダクタンス部品 - Google Patents

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Description

本発明は、整流素子を備えた電源トランス及びインダクタンス部品に関する。
スイッチング電源装置には、電源トランスや、チョークコイル等のインダクタンス部品が組み込まれている。そして、電源トランスやインダクタンス部品には、これらの出力電流或いは入力電流を整流するための整流素子が接続されている(特許文献1)。
整流素子は、ベースプレートにビスによって固定されると共に、端子部を、電源トランスの二次コイル等の端子部にビス、溶接等によって接続している。
特開2004−303823号公報
しかしながら、上記のようなスイッチング装置を組み立てる際には、ベースプレートに、電源トランスの本体部と、整流素子とを個別にビス止め固定することとなる(特許文献1の図4等参照)。そして、整流素子のベースプレートへの固定と、上記二次コイル等への電気的接続とを、別々に行うこととなる。更には、複数の整流素子を搭載する場合、整流素子を一つ一つ所定の位置に固定すると共に電気的接続を行う必要がある。
そのため、製造工数が多くなると共に製造コストも高くなるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化した電源トランス及びインダクタンス部品を提供しようとするものである。
第1の発明は、互いに絶縁されるように配置された一次コイル及び二次コイルを有する電源トランスであって、
上記二次コイルは、巻線部と、該巻線部から引き出される複数の引出部とを有し、
該複数の引出部のうち一対の引出部は、互いの間に一定の間隔を設けながら平行に形成されており、
上記一対の引出部の間には、該一対の引出部と平行に配置された電極板が形成されており、
上記一対の引出部と上記電極板とは、平板形状を有すると共に、互いに同一平面上に形成されており、
上記二次コイルの出力電流を整流するための整流素子を、上記一対の引出部のそれぞれと上記電極板との上に、はんだ実装していることを特徴とする電源トランスにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記電源トランスにおいては、上記整流素子を上記引出部にはんだ実装している。そのため、整流素子と二次コイルとの間の電気的接続と、整流素子の電源トランスへの組み付けとを同時に行うことができる。すなわち、例えば、引出部にはんだを塗布し整流素子をのせて、リフローすることにより、整流素子を二次コイルと電気的に接続すると共に一体化することができ、あとは、二次コイルを電源トランスのベースプレート等に組み付ければ必然的に整流素子も電源トランスに組み付けられることとなる。それゆえ、整流素子を個別に組み付けると共に電気的接続を行うという複数の工程を、削減することができる。
その結果、製造コストを低減することができる。
以上のごとく、本発明によれば、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化した電源トランスを提供することができる。
第2の発明は、インダクタンスを生じさせるインダクタンス発生部と、該インダクタンス発生部から引き出される複数の引出部とを有するインダクタンス部品であって、
該インダクタンス部品に入力電流を入力するための一対の入力端子板を備え、
該一対の入力端子板は、上記複数の引出部のうちの一つの引出部の両側に、該引出部と平行に配置されており、
上記引出部と上記一対の入力端子板とは、平板形状を有すると共に、互いに同一平面上に形成されており、
上記インダクタンス部品に入力される入力電流を整流するための整流素子を、上記一対の入力端子板と、これらの間に配された上記引出部との上に、はんだ実装していることを特徴とするインダクタンス部品にある(請求項6)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記インダクタンス部品においては、上記整流素子を上記引出部にはんだ実装している。そのため、整流素子とインダクタンス発生部との間の電気的接続と、整流素子のインダクタンス部品本体への組み付けとを同時に行うことができる。すなわち、例えば、引出部にはんだを塗布し整流素子をのせて、リフローすることにより、整流素子をインダクタンス発生部と電気的に接続すると共に一体化することができ、あとは、インダクタンス発生部をインダクタンス部品のベースプレート等に組み付ければ必然的に整流素子もインダクタンス部品に組み付けられることとなる。それゆえ、整流素子を個別に組み付けると共に電気的接続を行うという複数の工程を、削減することができる。
その結果、製造コストを低減することができる。
以上のごとく、本発明によれば、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化したインダクタンス部品を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)及び上記第2の発明(請求項6)において、上記整流素子は、上記複数の引出部のすべてに搭載されていてもよいし、その中の一部の引出部に搭載されていてもよい。
また、上記インダクタンス部品としては、例えば、チョークコイル等がある。また、上記整流素子としては、例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)、ダイオード等がある。
第1の発明(請求項1)において、上記整流素子及び上記電源トランスが発熱する熱を外部に放出するための放熱体に、上記整流素子をはんだ実装した上記引出部を熱的に接触配置させていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記二次コイルの熱と共に、上記整流素子の熱をも、上記引出部を通じて放熱体に放出することができる。
また、上記整流素子を上記引出部にはんだ実装することにより、整流素子と電源トランスの本体の放熱を同一の箇所で実現することが可能となり、電源トランスの小型化を図ることができる。
また、上記引出部は、平板形状を有することが好ましい。
この場合には、上記整流素子を安定して上記引出部に搭載することができる。
また、上記整流素子を制御する制御回路を形成した制御回路基板に接続される略L字状のL字ピンが、上記一対の引出部の外側の側辺にそれぞれ対向するように配設されており、上記整流素子は、3つの電極端子を備え、第1の電極端子は、上記一対の引出部の間に配された上記電極板に接続され、第2の電極端子は上記L字ピンに接続され、第3の電極端子は、上記整流素子の本体部の一つの主面に露出すると共に上記一対の引出部の一方に面接触することにより接続されていることが好ましい。
また、上記巻線部は、平板形状を有することが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記巻線部と上記引出部とを一体的に形成することが容易となる。
また、上記巻線部は、複数枚の平板形状の導体を積層してなるものであってもよい(請求項5)。
この場合にも、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化した電源トランスを得ることができる。
次に、第2の発明(請求項6)において、上記整流素子及び上記インダクタンス部品が発熱する熱を外部に放出するための放熱体に、上記引出部の一部を熱的に接触配置させていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記インダクタンス発生部の熱と共に、上記整流素子の熱をも、上記引出部を通じて放熱体に放出することができる。
また、上記整流素子を上記引出部にはんだ実装することにより、整流素子とインダクタンス部品の本体の放熱を同一の箇所で実現することが可能となり、整流素子を一体化したインダクタンス部品の全体として小型化を図ることができる。
また、上記引出部は、平板形状を有することが好ましい。
この場合には、上記整流素子を安定して上記引出部に搭載することができる。
また、上記インダクタンス発生部は、平板形状を有することが好ましい(請求項)。
この場合には、上記インダクタンス発生部と上記引出部とを一体的に形成することが容易となる。
また、上記インダクタンス発生部は、複数枚の平板形状の導体を積層してなるものであってもよい(請求項)。
この場合にも、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化したインダクタンス部品を得ることができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係る電源トランスにつき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の電源トランス1は、図3に示すごとく、互いに絶縁されるように配置された一次コイル2及び二次コイル3を有する。
二次コイル3は、巻線部31と該巻線部31から引き出される複数の引出部32とを有する。
図1、図2に示すごとく、該複数の引出部32の一部は、電源トランス1が発生する熱を外部へ放出するための放熱体4に熱的に接触配置されていると共に、二次コイル3の出力電流を整流するための整流素子5をはんだ実装している。
図3に示すごとく、本例の電源トランス1は、二次コイル3の一方の面と他方の面との双方に、それぞれ一次コイル2を、絶縁板111を介して積層している。
図4に示すごとく、二次コイル3の巻線部31は、平板形状を有すると共に、円環の一部が切り欠かれた略C字状に形成されている。そして、巻線部31における円環の切欠き部33に対向する一対の端部から、外側に向かってそれぞれ引出部32が形成されている。また、切欠き部33と反対側に配される円環の一部からも、引出部320が形成されている。
端部から引き出された引出部32は、巻線部31と略同一平面上に広がる平板形状に形成されている。また、一対の引出部32は、互いの間に一定の間隔を設けながら平行に形成されている。
一方、巻線部31における切欠き部33と反対側の部分から引き出された引出部320は、本例においては、巻線部31に対して直交する方向に折り曲げられている。ただし、この引出部320の形状は、接続先の端子の形状に応じて形成されるものであり、例えば、巻線部31と平行に形成される場合もある。
また、一次コイル2は、図3に示すごとく、導体線を複数回巻回した状態で形成され、導体線の両端から一対の端子21が延設されている。
そして、2個の一次コイル2における二次コイル3とは反対側の面には、それぞれ絶縁板112を介して、磁路を形成するための一対のコア12が積層されている。
図3に示すごとく、電源トランス1は、二次コイル3と、その両面にそれぞれ順次積層された一対の絶縁板111、一対の一次コイル2、一対の絶縁板112、及び一対のコア12とによって構成されると共に、放熱体4に搭載されている。
図1、図3に示すごとく、放熱体4は、互いに平行な異なる平面上に形成された二つの搭載面41、42を有するアルミニウム等からなる金属部材である。搭載面42は、搭載面41よりも、これらの法線方向に突出している。そして、搭載面41に電源トランス1の本体部を搭載し、搭載面42に熱伝導性を有する絶縁シート13を介して二次コイル3の引出部32が接合されている。このようにして、二次コイル3の引出部32は、絶縁シート13を介して、放熱体4の搭載面42に熱的に接触配置されている。熱伝導性に優れた絶縁シート13としては、例えばシリコン製放熱シート等を用いることができる。
また、図1、図2に示すごとく、一対の引出部32の間には、放熱体4に電気的に接続される接地電極板14が、搭載面42に、ビス141によって固定されている。また、一対の引出部32の外側の側辺に対向するように、略L字状のL字ピン15が、絶縁シート13を介して搭載面42に配設されている。このL字ピン15は、引出部32と電気的に接続されていない。また、図2、図5に示すごとく、L字ピン15は、整流素子5のスイッチングを制御する制御回路を形成した制御回路基板16に接続される。
なお、図1においては、制御回路基板16の記載は省略した。後述する図7、図9、図12についても同様に、制御回路基板16の記載は省略した。
また、上記のごとく放熱体4の搭載面42に接触配置された引出部32における放熱体4とは反対側の面に、整流素子5が接触した状態で搭載されている。
整流素子5は、MOSからなり、ソース51s、ドレイン51d、ゲート51gの各電極端子を有する。そして、ソース51sが接地電極板14に接続され、ドレイン51dが引出部32に接続され、ゲート51g及びソース51s´がL字ピン15に接続される。ドレイン51dは、整流素子5の本体部の一つの主面に露出しており、引出部32に面接続されている。このように、整流素子5は、ドレイン51dが形成された主面において、引出部32、絶縁シート13を介して、放熱体4に熱的に接続されている。
L字ピン15及び接地電極板14は、引出部32に整流素子5をはんだ実装する前の段階において、引出部32と連結部(図示略)によって一体化されている。そして、引出部32に整流素子5をはんだ実装する際には、引出部32とL字ピン15と接地電極板14とにおける所定位置にはんだを塗布する。次いで、引出部32とL字ピン15と接地電極板14とに、はんだの上からドレイン51dと、ゲート51g及びソース51s´と、ソース51sとがそれぞれ配置されるように、整流素子5を載置する。次いで、はんだをリフローすることにより、引出部32とL字ピン15と接地電極板14とに、それぞれドレイン51dと、ゲート51g及びソース51s´と、ソース51sとをはんだ固定する。
その後、引出部32とL字ピン15との間の連結部、及び引出部32と接地電極板14との間の連結部を切断する。
本例の電源トランス1は、図6に回路図で表されるスイッチング電源装置6に組み込まれる。該スイッチング電源装置6に組み込まれる電源トランス1は、2つの変圧部101、102を有している。そして、電源トランス1と直流電源61との間に配線されたスイッチング素子62を適宜スイッチングさせることにより、一対の変圧部101、102における一次コイル2に、いずれかの方向の電流を流す。そして、各変圧部101、102における二次コイル3に、誘導起電力を発生させる。
また、二次コイル3の一方の電極を構成する引出部32は、整流素子5を介して接地されている。この整流素子5の働きにより、上記一対の変圧部101、102における二次コイル3に生じる電圧のいずれか一方を取り出して、二次コイル3の他方の電極を構成する引出部320から負荷63へ電圧を供給する。
このように、整流素子5は、電源トランス1の二次コイル3の引出部32に電気的に接続される電子部品である。そして、本例においては、この整流素子5を、引出部32に直接はんだ実装することにより、整流素子5と引出部32との間の電気的接続と組み付けとを同時に行うことができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電源トランス1においては、整流素子5を引出部32にはんだ実装している。そのため、整流素子5と二次コイル3との間の電気的接続と、整流素子5の電源トランス1への組み付けとを同時に行うことができる。すなわち、引出部32にはんだを塗布し整流素子5をのせて、リフローすることにより、整流素子5を二次コイル3と電気的に接続すると共に一体化することができ、あとは、二次コイル3を電源トランス1のベースプレートとなる放熱体4に組み付ければ必然的に整流素子5も電源トランス1に組み付けられることとなる。それゆえ、整流素子5を個別に組み付けると共に電気的接続を行うという複数の工程を、削減することができる。
その結果、製造コストを低減することができる。
また、上記電源トランス1においては、引出部32が放熱体4に熱的に接触配置されていると共に、引出部32に整流素子5をはんだ実装している。そのため、二次コイル3の熱と共に、整流素子5の熱をも、引出部32を通じて放熱体4に放出することができる。これにより、整流素子5と電源トランス1の本体の放熱を同一の箇所で実現することが可能となり、整流素子5を一体化した電源トランス1の全体として小型化を図ることができる。
以上のごとく、本例によれば、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化した電源トランスを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すごとく、放熱体4における電源トランス1の本体を搭載する面と二次コイル3の引出部32を搭載する面とを、同一平面上の搭載面43として形成した例である。
そして、図8に示すごとく、引出部32と巻線部31とは、互いに軸方向(搭載面43に垂直な方向)にずれた状態で形成されている。すなわち、二次コイル3は、巻線部31と引出部32との間に、段部34を有する。該段部34は巻線部31及び引出部32に対して垂直に或いは傾斜して形成されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、巻線部31の配設位置と放熱体4の配設位置との互いの相対位置を調整して、引出部32を放熱体4に接触させることができる。
そして、放熱体4の構成を簡略化することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図9〜図11に示すごとく、二次コイル3の一対の引出部32を正極側の電極端子とし、これらの引出部32に整流素子5をはんだ実装した例である。
また、他の引出部320は、接地される。
図9、図10に示すごとく、上記一対の引出部32の間には、負荷63へ電力を供給する出力電極板17が、引出部32と平行に配設されている。そして、一対の引出部32及び出力電極板17は、絶縁シート13を介して放熱体4の搭載面42に接触している。
本例の場合、整流素子5としてのMOSにおける各電極端子は、以下のように接続される。すなわち、図10に示すごとく、整流素子5の本体部の一方の主面に形成されるソース51sは、引出部32に接続され、ドレイン51dは、出力電極板17に接続され、ゲート51gは、L字ピン15に接続される。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、図12、図13に示すごとく、フルブリッジ方式のスイッチング電源装置60に、本発明の電源トランス1を組み込む例である。
スイッチング電源装置60に組み込まれる電源トランス1は、図13に示すごとく、変圧部103を一つ有している。そして、電源トランス1と直流電源61との間に配線されたスイッチング素子62を適宜スイッチングさせることにより、一対の変圧部103における一次コイル2に、いずれかの方向の電流を流す。そして、変圧部103における各二次コイル3に、誘導起電力を発生させる。
また、二次コイル3の一対の電極を構成する引出部32は、整流素子5を介してチョークコイル7に接続されている。また、二次コイル3の中間点に配される引出部320は、接地されている。
そして、引出部320と一方の引出部32との間の二次コイル3の巻線部31に生じる電圧と、引出部320と他方の引出部32との間の二次コイル3の巻線部31に生じる電圧とのいずれか一方を、整流素子5の働きにより取り出して、負荷63へ電圧を供給する。ここで、整流素子5と負荷63との間に接続されたチョークコイル7の働きにより、二次コイル3から供給される断続的な電圧を平滑化して、連続的な直流電圧を負荷63に供給する。
図12に示すごとく、上記一対の引出部32の間には、チョークコイル7に接続される出力電極板17が、引出部32と平行に配設されている。そして、一対の引出部32及び出力電極板17は、絶縁シート13を介して放熱体4の搭載面42に接触している。
本例の場合、整流素子5としてのMOSにおける各電極端子は、実施例3と同様に接続される。すなわち、整流素子5の本体部の主面に形成されるソース51sは、引出部32に接続され、ドレイン51dは、出力電極板17に接続され、ゲート51gは、L字ピン15に接続される。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例5)
本例は、図14〜図16に示すごとく、整流素子50としてダイオードを用いた電源トランス1の例である。
すなわち、本例の電源トランス1は、整流素子50としてのダイオードを、二次コイル3の引出部32にはんだ実装したものである。そして、整流素子50のアノード51aを接地電極板14に接続し、整流素子50のカソード51cを引出部32に接続してある。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例6)
本例は、図17〜図20に示すごとく、インダクタンス部品であるチョークコイル7に、整流素子50を搭載した例である。
本例のチョークコイル7は、磁路を形成するコア72と、該コア72を貫通するように配された導体部71とを有する。この導体部71のうち、コア72の内側に配される部分が、インダクタンスを生じさせるインダクタンス発生部711であり、該インダクタンス発生部711の両端からそれぞれコア72の外部へ引き出される部分が引出部712である。一対の引出部712のうちの一方の引出部712aは、図20に示すごとく、電源トランス1に、整流素子50としてのダイオードを介して接続され、他方の引出部712bは、負荷63に接続される。
図17に示すごとく、チョークコイル7は放熱体4に搭載されている。放熱体4の形状は、実施例1における放熱体4と同様であって、互いに平行な二つの搭載面41、42を有する。そして、チョークコイル7の本体部(コア72)は、放熱体4の搭載面41に搭載され、引出部712aは、放熱体4の搭載面42に絶縁シート13を介して接触配置される。引出部712aの両側には、引出部712aと平行に配された一対の入力端子板18が、絶縁シート13を介して搭載面42に接触配置されている。これらの入力端子板18は、電源トランス1の二次コイル3の一対の電極に接続される。
整流素子50のアノード51aは入力端子板18に接続され、カソード51cはチョークコイル7の引出部712aに接続されている。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記チョークコイル7においては、整流素子50を引出部712aにはんだ実装している。そのため、整流素子50とインダクタンス発生部711との間の電気的接続と、整流素子50のチョークコイル7への組み付けとを同時に行うことができる。すなわち、引出部712aにはんだを塗布し整流素子50をのせて、リフローすることにより、整流素子50をインダクタンス発生部711と電気的に接続すると共に一体化することができ、あとは、インダクタンス発生部711をチョークコイル7のベースプレートとなる放熱体4に組み付ければ必然的に整流素子50もチョークコイル7に組み付けられることとなる。それゆえ、整流素子50を個別に組み付けると共に電気的接続を行うという複数の工程を、削減することができる。
その結果、製造コストを低減することができる。
また、上記チョークコイル7においては、引出部712aが、放熱体4に熱的に接触配置されていると共に整流素子50をはんだ実装している。そのため、インダクタンス発生部711の熱と共に、整流素子50の熱をも、引出部712aを通じて放熱体4に放出することができる。これにより、整流素子50とインダクタ発生部の放熱を同一箇所で実現することが可能となりスイッチング電源の小型化を図ることができる。
以上のごとく、本例によれば、製造容易かつ製造コストを低減できる、整流素子を一体化したインダクタンス部品(チョークコイル)を提供することができる。
なお、本例においては、導体部71がコア72を貫通する貫通タイプのチョークコイルの例を示したが、例えば、導体部を環状に形成すると共にその内側にコアを配置した構造のチョークコイルにおいても、本発明を適用することができる。
実施例1における、電源トランスの斜視図。 実施例1における、整流素子を搭載した引出部付近の断面図。 実施例1における、電源トランスの展開斜視図。 実施例1における、二次コイルの斜視図。 実施例1における、制御回路基板を接続した電源トランスの斜視図。 実施例1における、スイッチング電源装置の回路図。 実施例2における、電源トランスの斜視図。 実施例2における、二次コイルの斜視図。 実施例3における、電源トランスの斜視図。 実施例3における、整流素子を搭載した引出部付近の断面図。 実施例3における、スイッチング電源装置の回路図。 実施例4における、電源トランスの斜視図。 実施例4における、スイッチング電源装置の回路図。 実施例5における、電源トランスの斜視図。 実施例5における、整流素子を搭載した引出部付近の断面図。 実施例5における、スイッチング電源装置の回路図。 実施例6における、チョークコイルの斜視図。 実施例6における、整流素子を搭載した引出部付近の断面図。 実施例6における、導体部の斜視図。 実施例6における、スイッチング電源装置の回路図。
符号の説明
1 電源トランス
2 一次コイル
3 二次コイル
31 巻線部
32 引出部
4 放熱体
5、50 整流素子
6、60 スイッチング電源装置
7 チョークコイル
711 インダクタンス発生部
712 引出部

Claims (9)

  1. 互いに絶縁されるように配置された一次コイル及び二次コイルを有する電源トランスであって、
    上記二次コイルは、巻線部と、該巻線部から引き出される複数の引出部とを有し、
    該複数の引出部のうち一対の引出部は、互いの間に一定の間隔を設けながら平行に形成されており、
    上記一対の引出部の間には、該一対の引出部と平行に配置された電極板が形成されており、
    上記一対の引出部と上記電極板とは、平板形状を有すると共に、互いに同一平面上に形成されており、
    上記二次コイルの出力電流を整流するための整流素子を、上記一対の引出部のそれぞれと上記電極板との上に、はんだ実装していることを特徴とする電源トランス。
  2. 請求項1において、上記整流素子及び上記電源トランスが発熱する熱を外部に放出するための放熱体に、上記整流素子をはんだ実装した上記引出部を熱的に接触配置させていることを特徴とする電源トランス。
  3. 請求項1又は2において、上記整流素子を制御する制御回路を形成した制御回路基板に接続される略L字状のL字ピンが、上記一対の引出部の外側の側辺にそれぞれ対向するように配設されており、上記整流素子は、3つの電極端子を備え、第1の電極端子は、上記一対の引出部の間に配された上記電極板に接続され、第2の電極端子は上記L字ピンに接続され、第3の電極端子は、上記整流素子の本体部の一つの主面に露出すると共に上記一対の引出部の一方に面接触することにより接続されていることを特徴とする電源トランス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記巻線部は、平板形状を有することを特徴とする電源トランス。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記巻線部は、複数枚の平板形状の導体を積層してなることを特徴とする電源トランス。
  6. インダクタンスを生じさせるインダクタンス発生部と、該インダクタンス発生部から引き出される複数の引出部とを有するインダクタンス部品であって、
    該インダクタンス部品に入力電流を入力するための一対の入力端子板を備え、
    該一対の入力端子板は、上記複数の引出部のうちの一つの引出部の両側に、該引出部と平行に配置されており、
    上記引出部と上記一対の入力端子板とは、平板形状を有すると共に、互いに同一平面上に形成されており、
    上記インダクタンス部品に入力される入力電流を整流するための整流素子を、上記一対の入力端子板と、これらの間に配された上記引出部との上に、はんだ実装していることを特徴とするインダクタンス部品。
  7. 請求項6において、上記整流素子及び上記インダクタンス部品が発熱する熱を外部に放出するための放熱体に、上記整流素子をはんだ実装した上記引出部を熱的に接触配置させていることを特徴とするインダクタンス部品。
  8. 請求項7において、上記インダクタンス発生部は、平板形状を有することを特徴とするインダクタンス部品。
  9. 請求項7において、上記インダクタンス発生部は、複数枚の平板形状の導体を積層してなることを特徴とするインダクタンス部品。
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