JP2010034310A - トランス及び電力変換装置 - Google Patents

トランス及び電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010034310A
JP2010034310A JP2008195176A JP2008195176A JP2010034310A JP 2010034310 A JP2010034310 A JP 2010034310A JP 2008195176 A JP2008195176 A JP 2008195176A JP 2008195176 A JP2008195176 A JP 2008195176A JP 2010034310 A JP2010034310 A JP 2010034310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
secondary winding
terminals
intermediate tap
output terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008195176A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Yoshida
幹雄 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2008195176A priority Critical patent/JP2010034310A/ja
Publication of JP2010034310A publication Critical patent/JP2010034310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】トランス自体をシールドせずに輻射ノイズを低減させることができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置11は、トランス12の2次巻線14に中間タップ14aが設けられ、中間タップ14aの端子部14bがLCフィルタ回路16を介してプラス側出力端子17aに接続され、2次巻線14の両端子20a,20bがそれぞれ異なる整流用素子21a,21bを介してマイナス側出力端子17bに接続されている。トランス12は、2次巻線14の両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されている。トランス12、LCフィルタ回路16及び整流用素子21a,21bは、GNDとして機能するヒートシンク上に絶縁層を介して実装されている。整流用素子21a,21bとしてスイッチング素子が使用されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランス及びトランスを備える電力変換装置に関する。
絶縁型の電力変換装置として図5に示す構成の物がある。この電力変換装置は、トランス51の2次巻線52の中間タップ52aがコイル53及びコンデンサ54からなるLCフィルタ55を介してプラス側の出力端子56aに接続され、2次巻線52の両端子52bがそれぞれスイッチング素子57,58を介してグランド側(マイナス側)の出力端子56bに接続されている。そして、トランス51の1次巻線59に供給される交流電流による電磁誘導によって2次巻線52に発生する電流が出力端子56aから出力されるように、1次巻線59における電流の流れる方向に同期してスイッチング素子57,58がスイッチングされる。また、スイッチング素子57又はスイッチング素子58、端子52b、中間タップ52a及びLCフィルタ55で構成される回路のループを小さくすることによりLCフィルタの効果を向上させることが行われている。
また、プリント配線基板上に形成された導電パターンからなる1次巻線を有する第1及び第2のトランスを備え、各トランスの1次巻線にそれぞれスイッチング半導体素子が接続され、スイッチング半導体素子のスイッチング時に発生するスパイク電圧の低減、電力損失及び放射ノイズの低減を図った電源が提案されている(特許文献1参照)。この電源においては、図6に示すように、第1のトランス71の2次巻線71aと第2のトランス72の2次巻線72aとは直列に接続され、2次巻線71aの他端には半導体整流素子73のアノードが直列に接続され、2次巻線72aの他端には半導体整流素子74のアノードが直列に接続されている。各半導体整流素子73,74はカソードが、平滑用インダクタ75と平滑用コンデンサ76とからなる平滑用回路(LCフィルタ)77を介してプラス側の出力端子78aに接続されている。平滑用回路77と半導体整流素子73,74のカソードとの間に平滑用インダクタ75に蓄えられたエネルギーを循環するフライホイール用半導体素子79が接続されている。
そして、2つのトランス71,72の2次側回路の寄生インダクタンスによる電力損失及び放射ノイズの低減を図るため、2つのトランス71,72の2次側電流が流れるループを極力短くすることが提案されている。そのため、第1のトランス71と第2のトランス72とをプリント配線基板上に所定の距離を隔てて対向するように配置し、各2次巻線71a,72aにそれぞれ接続される半導体整流素子73,74を両トランス71,72の間に配置することが提案されている。
特開2007−274759号公報
特許文献1には、2つのトランス71,72の2次側回路の寄生インダクタンスによる電力損失及び放射ノイズの低減を図るため、2つのトランス71,72の2次側電流が流れるループを極力短くすることが提案されている。
一方、図5に示すような中間タップ52aを有するトランス51においては、トランス51の2次巻線52の中間タップ52a及び両端子52bの配置は、図7に示す模式図のように、両端子52bが中間タップ52aを挟む状態になる。そのため、端子52bと中間タップ52aとは近接して配置されるが、LCフィルタ55及び両スイッチング素子57,58を含む回路60と両端子52bとを含むループの内側の部分Aの面積が大きくなり、輻射ノイズが増加してしまう。一般に、電力変換装置を構成する各電子部品はグランド(GND)を構成する金属層や金属板上あるいは金属製のヒートシンク上に絶縁層を挟んで設けられた導体パターン上に実装されている。そして、GNDを安定させるにはトランスからの輻射ノイズを低減させる必要がある。輻射ノイズを低減する方法としてトランスをシールド材でシールドする方法がある。しかし、シールド材もGNDに接続されるため、ノイズがGNDに伝わり、GNDが不安定な状態になってLCフィルタの効果が計算値より小さくなるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は2次巻線に中間タップを有するトランスを備えた電力変換装置において、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズを低減させることができる電力変換装置を実施することができるトランス及び電力変換装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明のトランスは、2次巻線に中間タップが設けられ、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されている。この発明のトランスは、例えば、中間タップの端子部がLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続されるとともに、前記2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子を介してマイナス側出力端子に接続された状態で電力変換装置に使用される。2次巻線に中間タップを有する従来のトランスでは、2次巻線の両端子は中間タップの端子部を挟んで両側に配置されるため、LCフィルタ及び両整流用素子を含む回路と両端子とを含む回路のループの内側の部分の面積が大きくなる。しかし、この発明のトランスは、2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されているため、両端子間と両整流用素子を含む回路とを接続する配線が近い位置に配置されるため、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズが低減する。トランスを電力変換装置に使用する場合、2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子及びLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続されるとともに、中間タップの端子部がマイナス側出力端子に接続された構成としてもよい。
請求項2に記載の発明は、トランスの2次巻線に中間タップが設けられ、前記中間タップの端子部がLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続され、前記2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子を介してマイナス側出力端子に接続された電力変換装置であって、前記トランスは、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されている。
この発明では、トランスの1次巻線に供給される交流による電磁誘導によって2次巻線に発生する電流の向きは、1次巻線を流れる電流の向きに対応して変化する。2次巻線は中間タップの端子部がLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続されるとともに、両端子がそれぞれ異なる整流用素子を介してマイナス側出力端子に接続され、両整流素子の作用により電力変換装置からは直流が出力される。2次巻線に中間タップを有する従来のトランスでは、2次巻線の両端子は中間タップの端子部を挟んで両側に配置されるため、LCフィルタ及び両整流用素子を含む回路と両端子とを含む回路のループの内側の部分の面積が大きくなる。しかし、この発明では、トランスは、2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されているため、両端子間と両整流用素子を含む回路とを接続する配線が近い位置に配置されるため、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズが低減する。
請求項3に記載の発明は、トランスの2次巻線に中間タップが設けられ、前記2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子及びLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続され、前記中間タップの端子部がマイナス側出力端子に接続された電力変換装置であって、前記トランスは、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されている。
この発明では、トランスの1次巻線に供給される交流による電磁誘導によって2次巻線に発生する電流の向きは、1次巻線を流れる電流の向きに対応して変化する。2次巻線は中間タップの端子部がマイナス側出力端子に接続されるとともに、両端子がそれぞれ異なる整流用素子及びLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続され、両整流素子の作用により電力変換装置からは直流が出力される。2次巻線に中間タップを有する従来のトランスでは、2次巻線の両端子は中間タップの端子部を挟んで両側に配置されるため、LCフィルタ及び両整流用素子を含む回路と両端子とを含む回路のループの内側の部分の面積が大きくなる。しかし、この発明では、トランスは、2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されているため、両端子間と両整流用素子を含む回路とを接続する配線が近い位置に配置されるため、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズが低減する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記トランス、前記LCフィルタ回路及び前記整流用素子は、グランドとして機能する平面部を有する導電部材上に絶縁層を介して実装されている。ここで「グランド(GND)として機能する平面部を有する導電部材」とは、例えば、グランド層としての金属層を有する多層プリント配線基板や、表面に絶縁層が形成されるとともに絶縁層上に回路パターンが形成された金属基板や、金属製のヒートシンクを意味する。電力変換装置のトランス、LCフィルタ回路及び整流用素子を構成する各部品がグランドとして機能する平面部を有する導電部材上に絶縁層を介して実装されている場合は、トランスの端子と整流用素子とを接続する配線から輻射されるノイズがGNDを不安定にさせ、LCフィルタの効果が抑制される。しかし、この発明では、GNDへの輻射ノイズが低減されてGNDが安定し、LCフィルタの効果が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記整流用素子としてスイッチング素子が使用され、各スイッチング素子は前記トランスの1次巻線を流れる電流の向きの変化に同期して相補的にオン・オフ制御される。この発明では、整流用素子としてダイオードを用いる構成に比較して導通状態での電圧降下を低減でき、電力変換回路の効率を向上することができる。
本発明によれば、2次巻線に中間タップを有するトランスを備えた電力変換装置において、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズを低減させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1(a)に示すように、電力変換装置11はトランス12を備えている。トランス12は絶縁構造を有しており、1次巻線13、2次巻線14及びコア15で構成されている。1次巻線13は、図示しない直流電源の直流電圧を交流電圧に変換する図示しない変換回路に接続されている。
2次巻線14には中間タップ14aが設けられ、中間タップ14aの端子部14bがLCフィルタ回路16を介してプラス側出力端子17aに接続されている。LCフィルタ回路16は平滑用コイル18及び平滑用コンデンサ19で構成され、端子部14bが平滑用コイル18の一端に接続され、平滑用コイル18の他端と平滑用コンデンサ19の一端との接合点がプラス側出力端子17aに接続されている。平滑用コンデンサ19の他端はマイナス側(GND側)出力端子17bに接続されている。
2次巻線14の両端子20a,20bがそれぞれ異なる整流用素子21a,21bを介してマイナス側出力端子17bに接続されている。整流用素子21a,21bとしてスイッチング素子が使用され、この実施形態ではスイッチング素子としてMOSFETが使用されている。2次巻線14の両端子20a,20bは各MOSFETのドレインに接続され、各MOSFETのソースがマイナス側出力端子17bに接続されている。そして、両MOSFETは、図示しない制御装置からの制御指令により、1次巻線13を流れる電流の向きの変化に同期して相補的にオン・オフ制御、即ち交互にオン、オフされるようになっている。そして、トランス12の2次巻線14に発生する交流を整流する。また、平滑用コイル18及び平滑用コンデンサ19は、MOSFETで整流された交流成分を平滑してプラス側出力端子17aに出力する。この実施形態では両整流用素子21a,21bは同期整流回路を構成し、トランス12及び両整流用素子21a,21bは絶縁コンバータを構成する。
電力変換装置11を構成する各電子部品であるトランス12、LCフィルタ回路16及び整流用素子21a,21bは、グランド(GND)として機能する平面部を有する導電部材上に絶縁層を介して実装されている。この実施形態では導電部材として金属製のヒートシンクが使用されている。ヒートシンクは、例えば冷却液や冷却気体を循環させる強制冷却式のものが使用される。
図1(a)に示す回路図では、トランス12は、2次巻線14の端子20a,20bが中間タップ14aの端子部14bを挟む位置関係で示されているが、この実施形態においては、図1(b)に示すように、トランス12は、両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されている。そして、LCフィルタ回路16及び両整流用素子21a,21bを含む回路25と両端子20a,20bとを接続する配線は互いに近接して配置される。ここで、「互いに近接して」とは、回路25と両端子20a,20bとを接続する配線に電流が流れる際に発生する磁束同士が互いに弱め合うように作用する位置にあることを意味する。
端子20a,20bが隣り合う位置となるトランスを構成するため、この実施形態では、図2(a)及び図2(b)に示すように、トランス12を構成する2次巻線14は、板状導体(例えば、銅板)製の2つのコイル31,32と絶縁材製のスペーサ33とが積層された状態で樹脂モールドされてコイルユニット34の状態で使用される。そして、このコイルユニット34が、図示しない一対の磁性コアと、2個の1次側積層コイルユニットとに挟まれた状態で挟持固定されてトランス12が形成される。
図2(a)に示すように、第1のコイル31はスペーサ33を挟んで第2のコイル32上に配置される。第2のコイル32はその両端32a,32bが平行で段差を有する状態で近接するように形成され、一方の端32aが2次巻線14の端子20bを構成し、他方の端32bが中間タップ14aの端子部14bを構成する。また、第1のコイル31は、その両端31a,31bの近くで交差し、かつ両端31a,31bの間に第2のコイル32の一方の端32aが位置可能な間隔に形成される。また、一方の端31aが2次巻線14の端子20aを構成し、他方の端31bが第2のコイル32の他方の端32bに重なって接触する状態に配置されて端32bと共に中間タップ14aの端子部14bを構成する。そして、図2(b)に示すように、中間タップ14aの端子部14bの同じ側に2次巻線14の両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されている。
次に前記のように構成された電力変換装置11の作用を説明する。
トランス12の1次巻線13に交流電力が供給され、1次巻線13に図1(a)の矢印A1方向に電流が流れるときに、2次巻線14には矢印A2方向に電流が流れる。このとき、2次巻線14に流れる電流が中間タップ14a、端子部14b及びLCフィルタ回路16を経てプラス側出力端子17aから出力されるように、整流用素子21bを構成するMOSFETがオン状態に制御され、整流用素子21aを構成するMOSFETがオフ状態に制御される。一方、1次巻線13に矢印A1方向の逆方向に電流が流れるときに、2次巻線14には矢印A2方向の逆方向に電流が流れる。このとき、2次巻線14に流れる電流が中間タップ14a、端子部14b及びLCフィルタ回路16を経てプラス側出力端子17aから出力されるように、整流用素子21aを構成するMOSFETがオン状態に制御され、整流用素子21bを構成するMOSFETがオフ状態に制御される。即ち、1次巻線13に交流が継続して供給されるとき、2次巻線14に発生する電流は、交流の向きの変更に同期して整流用素子21a,21bが交互にオン・オフ制御されることにより、2次巻線14に発生した電流は直流としてプラス側出力端子17aから出力される。
2次巻線に中間タップを有する従来のトランスでは、2次巻線の両端子は中間タップの端子部を挟んで両側に配置されるため、LCフィルタ及び両整流用素子を含む回路と2次巻線の両端子とを含む回路のループの内側の部分の面積が大きくなる。しかし、この実施形態では、トランス12は、2次巻線14の両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されているため、両端子20a,20bと両整流用素子21a,21bを含む回路とを接続する配線が近い位置に配置される。そのため、前記配線に電流が流れる際に発生する磁束同士が互いに弱め合うように作用し、GNDへの輻射ノイズが低減してGNDが安定する。その結果、LCフィルタの効果が向上する。
この電力変換装置11は、例えば自動車に搭載され、走行モ−タ用の高電圧のバッテリの電圧を補機の電源に適した低電圧に変更するDC−DCコンバータに使用される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)電力変換装置11は、トランス12の2次巻線14に中間タップ14aが設けられ、中間タップ14aの端子部14bがLCフィルタ回路16を介してプラス側出力端子17aに接続され、2次巻線14の両端子20a,20bがそれぞれ異なる整流用素子21a,21bを介してマイナス側出力端子17bに接続されている。そして、トランス12は、2次巻線14の両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されている。したがって、両端子20a,20bと両整流用素子21a,21bを含む回路とを接続する配線が近い位置に配置されるため、トランス自体をシールドせずに輻射ノイズを低減することができる。その結果、シールド材が不要となる分、コストを低減することができるとともに体格を小さくすることができる。
(2)トランス12、LCフィルタ回路16及び整流用素子21a,21bは、グランドとして機能する平面部を有する導電部材上に絶縁層を介して実装されている。しかし、トランス12の端子20a,20bと整流用素子21a,21bとを接続する配線から輻射されるノイズが低減されるため、GNDへの輻射ノイズが低減されてGNDが安定し、LCフィルタの効果が向上する。
(3)整流用素子21a,21bとしてスイッチング素子が使用され、各スイッチング素子は1次巻線13を流れる電流の向きの変化に同期して相補的にオン・オフ制御される。したがって、整流用素子21a,21bとしてダイオードを用いる構成に比較して導通状態での電圧降下を低減でき、電力変換回路の効率を向上することができる。
(4)トランス12を構成する2次巻線14は、板状導体製の2つのコイル31,32と絶縁材製のスペーサ33とが積層された状態で樹脂モールドされてコイルユニット34の状態で使用される。したがって、電線をコアに巻回して構成する場合に比べて製造が簡単で、コンパクト化し易い。
(5)電力変換装置11を自動車に搭載されるDC−DCコンバータに適用した場合、DC−DCコンバータの小型化が容易になり搭載スペースの確保が容易になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ トランス12は、2次巻線14の両端子20a,20bが隣り合う位置となるように構成されていればよく、2次巻線14を構成する両コイル31,32の両他方の端31b,32b同士が接合されて中間タップ14aの端子部14bを構成する必要はない。例えば、図3(a)に示すように、両他方の端31b,32bが、2次巻線14の両端子20a,20bの外側に位置するように構成し、両他方の端31b,32bをジャンパー線35で接続してもよい。この実施形態ではコイル32は、図3(b)に示すように、両端32a,32bの近くで交差するように形成され、コイル31は図2(a)に示すコイル31と同じに形成されている。
○ 図2(a)及び図3(a)においては、各コイル31,32は巻数が1として図示されているが、巻数は1に限らず、それぞれ複数巻であってもよい。
○ 2次巻線14は板状導体製の各コイル31,32で構成される物に限らず、電線製としてもよい。例えば、図3(c)に示すように、コア36に電線製のコイル37,38を、端子20a,20bとなる一方の端37a,38aが隣り合う状態で巻回するとともに、中間タップ14aを構成する両他方の端37b,38bをジャンパー線35で接続する構成としてもよい。
○ 整流用素子21a,21bは1次巻線13に流れる電流の向きに対応するようにスイッチング制御されるスイッチング素子に限らず、例えば、カソードが2次巻線14の端子20a,20bに接続され、アノードがマイナス側出力端子17bに接続されるダイオードをスイッチング素子に代えて用いてもよい。この場合、整流用素子21a,21bのスイッチング制御を行う必要がなく、構成が簡単になる。
○ 電力変換装置11を図4に示すように構成してもよい。即ち、各ダイオードは、アノードが2次巻線14の端子20a,20bに接続され、カソードがLCフィルタ回路16を介してプラス側出力端子17aに接続され、中間タップ14aの端子部14bがマイナス側出力端子17bに接続される構成としてもよい。
○ 図4のように、中間タップ14aの端子部14bがマイナス側出力端子17bに接続される構成において、整流用素子21a,21bとしてダイオードに代えてスイッチング素子を使用してもよい。スイッチング素子はトランス12の1次巻線13を流れる電流の向きの変化に同期して相補的にオン・オフ制御される。
○ 整流用素子21a,21bとしてスイッチング素子を用いる場合、スイッチング素子としてはMOSFETに限らず、絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)等その他のスイッチング素子を使用してもよい。
○ 2次巻線14の中間タップ14aを挟んで両側に存在する巻線部の巻数は必ずしも同じである必要はない。しかし、巻数が異なる場合は巻数が少ない方が磁気飽和し易くなり、出力を上げ難い。そのため、磁気飽和し易い側に磁気飽和を抑制する手段を設ける必要がある。
○ 電力変換装置11は、自動車に搭載されるDC−DCコンバータに使用されるものに限らない。例えば、工場や家庭で使用される電気機器に適用してもよい。また、1次巻線13に供給される交流は、直流電源(バッテリや燃料電池)の直流電圧を交流電圧に変換して供給される物に限らず、商用電源の交流を所定の電圧に調整して供給される物であってもよい。
○ ヒートシンクは強制冷却式のものに限らず、単なる放熱式の構成でもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記トランスを構成する2次巻線は、板状導体製2つのコイルと絶縁材製のスペーサとが積層された状態で樹脂モールドされてコイルユニットの状態で使用される。
(2)請求項2〜請求項5及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明の電力変換装置は車載用のDC−DCコンバータに使用される。
(a)は一実施形態の電力変換装置の回路図、(b)はトランスの2次巻線の両端子の配置を示す模式図。 (a)は2次巻線を構成するコイルとスペーサの関係を示す分解斜視図、(b)はコイルユニットの斜視図。 (a)は別の実施形態のコイルユニットを示す斜視図、(b)はその場合の第2のコイルの形状を示す斜視図、(c)は別の実施形態の2次巻線の両コイルとコアの関係を示す部分模式図。 別の実施形態の電力変換装置の回路図。 従来技術の電力変換装置の回路図。 別の従来技術の電源の回路図。 トランスの2次巻線の両端子の配置を示す模式図。
符号の説明
11…電力変換装置、12…トランス、13…1次巻線、14…2次巻線、14a…中間タップ、14b…端子部、16…LCフィルタ回路、17a…プラス側出力端子、17b…マイナス側出力端子、20a,20b…端子、21a,21b…整流用素子。

Claims (5)

  1. 2次巻線に中間タップが設けられ、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されていることを特徴とするトランス。
  2. トランスの2次巻線に中間タップが設けられ、前記中間タップの端子部がLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続され、前記2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子を介してマイナス側出力端子に接続された電力変換装置であって、
    前記トランスは、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. トランスの2次巻線に中間タップが設けられ、前記2次巻線の両端子がそれぞれ異なる整流用素子及びLCフィルタ回路を介してプラス側出力端子に接続され、前記中間タップの端子部がマイナス側出力端子に接続された電力変換装置であって、
    前記トランスは、前記2次巻線の両端子が隣り合う位置となるように構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記トランス、前記LCフィルタ回路及び前記整流用素子は、グランドとして機能する平面部を有する導電部材上に絶縁層を介して実装されている請求項2又は請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記整流用素子としてスイッチング素子が使用され、各スイッチング素子は前記トランスの1次巻線を流れる電流の向きの変化に同期して相補的にオン・オフ制御される請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
JP2008195176A 2008-07-29 2008-07-29 トランス及び電力変換装置 Pending JP2010034310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195176A JP2010034310A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 トランス及び電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195176A JP2010034310A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 トランス及び電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010034310A true JP2010034310A (ja) 2010-02-12

Family

ID=41738441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008195176A Pending JP2010034310A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 トランス及び電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010034310A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107561326A (zh) * 2017-09-27 2018-01-09 四川德阳德仪电子仪器有限公司 电能计量装置及供电管理***
CN110463004A (zh) * 2017-04-06 2019-11-15 三菱电机株式会社 功率转换装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621412U (ja) * 1985-06-19 1987-01-07
JPS62107676A (ja) * 1985-10-31 1987-05-19 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション Dc−dcコンバ−タ
JPH05199790A (ja) * 1992-01-16 1993-08-06 Hitachi Ltd 電動機と空気調和機
JPH1012980A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Fuji Xerox Co Ltd プリント配線板
JP2003079142A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置およびこのスイッチング電源装置に設けるトランス
JP2003272929A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Tdk Corp 平面トランス、多層基板およびスイッチング電源装置
JP2005005386A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Toyota Industries Corp トランスの巻線引出し構造
JP2006332470A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Tdk Corp 変圧素子、電圧変換装置およびコイル
JP2008004823A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Tdk Corp コイル装置、トランスおよびスイッチング電源

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS621412U (ja) * 1985-06-19 1987-01-07
JPS62107676A (ja) * 1985-10-31 1987-05-19 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション Dc−dcコンバ−タ
JPH05199790A (ja) * 1992-01-16 1993-08-06 Hitachi Ltd 電動機と空気調和機
JPH1012980A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Fuji Xerox Co Ltd プリント配線板
JP2003079142A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置およびこのスイッチング電源装置に設けるトランス
JP2003272929A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Tdk Corp 平面トランス、多層基板およびスイッチング電源装置
JP2005005386A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Toyota Industries Corp トランスの巻線引出し構造
JP2006332470A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Tdk Corp 変圧素子、電圧変換装置およびコイル
JP2008004823A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Tdk Corp コイル装置、トランスおよびスイッチング電源

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110463004A (zh) * 2017-04-06 2019-11-15 三菱电机株式会社 功率转换装置
CN107561326A (zh) * 2017-09-27 2018-01-09 四川德阳德仪电子仪器有限公司 电能计量装置及供电管理***
CN107561326B (zh) * 2017-09-27 2024-01-30 四川德阳德仪电子仪器有限公司 电能计量装置及供电管理***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1760867B1 (en) Switching power supply unit
JP6227446B2 (ja) トランスおよびそれを用いた電力変換装置
JP2011050160A (ja) 絶縁型dc−dcコンバータ
JP5939274B2 (ja) 電源装置
US9666353B2 (en) Induction device
JP2012231616A (ja) 車載用電力変換装置
US20140169042A1 (en) Power supply device
WO2015125527A1 (ja) Dc-dcコンバータ
JP5904228B2 (ja) 電源装置
JP2003272825A (ja) 電子レンジ用電源装置
JP2002165453A (ja) 二バッテリ搭載型車両用降圧型dc−dcコンバータ装置
JP6991368B2 (ja) 車載用電力変換装置
JP2013038935A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2010034310A (ja) トランス及び電力変換装置
JP5342623B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2013188010A (ja) 絶縁型スイッチング電源装置
JP5451860B1 (ja) スイッチング電源装置
US10404178B2 (en) Insulation type step-up converter
JP2013172583A (ja) スイッチング電源装置
JP5461232B2 (ja) トランス及びスイッチング電源
JP5462663B2 (ja) トランス及びスイッチング電源
JP4300718B2 (ja) 共振型dc−dcコンバータ
JP6164148B2 (ja) 電源装置
JP5705263B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6349874B2 (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121113