JP4852318B2 - 変位検出装置、偏光ビームスプリッタ及び回折格子 - Google Patents

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Description

本発明は、光の干渉を利用してスケールの変位(移動)量を検出する変位検出装置、これに搭載される偏光ビームスプリッタ及び回折格子に関する。
近年の発光ダイオードやレーザを用いた定点検出装置や変位検出装置は、高分解能化され、1nm以下の変位の計測が可能になっている。かかる変位検出装置の中でも、特許文献1に開示されている変位検出装置は、所定の間隔で位置情報が記録されている第1の領域(12a)と、第1の領域(12a)は異なる間隔で位置情報が記録されている第2の領域(12b)とが形成されている移動可能なスケール(12)を備えている。第1の読取部(10)は、そのスケールの(12)の第1の領域(12a)からの回折光の信号を読み取り、また、第2の読取部(11)は、第2の領域(12b)からの回折光の信号を読み取る(例えば、特許文献1参照。)この変位検出装置では、読み取られた信号の各位相が検出されるとともに、その2つの位相が比較されることにより、変位量の基準となる原点位置を示す原点信号が発生する。すなわち、上記した定点検出装置はこのようにしてその原点位置を検出することができる装置であり、変位検出装置と一体化して使用される。
かかる特許文献1の変位検出装置では、上記第1の領域(12a)から位置情報を読み取る位置と、上記第2の領域(12b)から位置情報を読み取る位置とがインライン上に並んでいる。したがって、アッベ誤差の影響を受けることなく、正確な原点信号を発生することができる。
特開2004−144581号公報(図1等)
ところで、このような変位検出装置では、一般的に光学系が複雑となるため、装置が大型化するといった問題がある。したがって、極力小型化されることが望まれている。また、光学系が複雑であることにより、その光学系の組み立て精度を維持することも重要なことであり、組み立て精度が悪い場合には、変位検出装置の継続的な使用によって光学系や電気信号処理系にひずみが発生するおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、小型化を実現することができ、かつ、変位検出装置の継続的な使用によっても信頼性の高い変位検出装置、これに搭載される偏光ビームスプリッタ及び回折格子を提供することにある。
本発明の別の目的は、正確な2次元の変位を検出することができる変位検出装置等を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る変位検出装置は、
レーザビームを出射する光源を備え、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる2つの偏光ビームの干渉光の受光量に基づいて、変位を検出する変位検出装置であって、
前記2つの偏光ビームが入射される反射型の回折格子と、
前記回折格子から得られる前記2つの偏光ビームによる2つの回折光の各偏波をそれぞれ変換する2つの偏波変換素子と、
前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記2つの偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記2つの偏波変換素子にそれぞれ導く2つのミラーと、
前記レーザビームを分割して前記2つの偏光ビームを生成する偏光分割面と、前記偏光分割面により生成された前記2つの偏光ビームを前記回折格子に導き、かつ、前記干渉光を得るために前記2つの偏波変換素子からの2つの戻りビームを前記回折格子を介して前記偏光分割面に再び導く透過領域とを有し、少なくとも前記2つの偏波変換素子と一体的に設けられた偏光ビームスプリッタとを具備し、
前記回折格子は、第1のライン上に配置された第1の格子と、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子とを有し、前記第1の格子と前記第2の格子とが前記面内で2次元的に対称配置となるように構成され、
前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分割面は、
前記偏光ビームのうち2つの第1の偏光ビームを生成する第1の偏光分割面と、
前記偏光ビームのうち2つの第2の偏光ビームを生成する、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面とで構成され、
前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記第1の偏光分割面により生成された前記第1の偏光ビームを前記第1の格子上に導き、前記第2の偏光分割面により生成された前記第2の偏光ビームを前記第2の格子上に導くことを特徴とする。
本発明では、反射型の回折格子が用いられているので、回折格子で生成される各回折光を折り返らせることができ、変位検出装置の小型化が実現される。しかも、偏波変換素子が偏光ビームスプリッタに一体的に設けられているので、組み立て精度を高く維持することができ、変位検出装置の信頼性を確保することができる。
このように、反射型の回折格子が用いられて小型化を実現でき、かつ、各第1の偏波変換素子が偏光ビームスプリッタに一体的に設けられていることを可能にするために、「透過領域」を有する偏光ビームスプリッタが用いられる。このように透過領域があることにより、偏光ビームスプリッタがブロック状になり、第1の偏光素子等を偏光ビームスプリッタと一体化することができる。
また、本発明によれば、第1のライン上での測定中心と、第2のライン上での測定中心とを一致させることができる。例えば単に1次元変位検出装置を2つ組み合わせてこれらを近接させることにより、2次元の変位検出装置が構成されると考えられるが、実際には2つの直交する軸上で測定中心を一致させることはできず、測定誤差が発生してしまう。本発明は、かかる問題を解決した2次元の変位検出装置である。
本発明において、「一体的に設けられた」とは、2つの部材が互いに接してまたは間接的に固定されている状態をいう。
本発明において、前記2つのミラーは、前記2つの偏波変換素子にそれぞれ一体的に設けられていることを特徴とする変位検出装置。
これにより、偏光ビームスプリッタと、2つの偏波変換素子と、2つのミラーとが一体的に設けられ、さらに組み立て精度を高く維持することができ、変位検出装置の信頼性を確保することができる。
本発明において、前記第1の偏光分割面と前記第2の偏光分割面とは直交するように配置されている。
本発明において、前記回折格子への前記偏光ビームの入射角と、該回折格子による当該偏光ビームの回折角とがほぼ等しい。これにより、回折格子が配置される面(測定ラインを含む面)に垂直な方向(高さ方向)に、回折格子と偏光ビームスプリッタとの相対的な位置がずれたとしても、全体の光学系に影響なく、その高さ方向での偏光ビームスプリッタの位置精度を高く保つ必要がなくなる。
本発明において、変位検出装置は、前記光源から出射された前記レーザビームから第1及び第2のレーザビームを生成するビーム生成手段をさらに具備し、前記回折格子は、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有し、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分割面は、前記第1のレーザビームを分割して2つの第1の偏光ビームを生成し、前記第2のレーザビームを分割して2つの第2の偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記2つの第1の偏光ビームを前記第1の領域に導き、前記2つの第2の偏光ビームを前記第2の領域に導く。これにより、例えば2つの第1の偏光ビームによる干渉光と2つの第2の偏光ビームによる干渉光の位相差に基づき、変位検出に利用される1つの測定ライン上の原点信号を生成することが可能となる。
本発明において、変位検出装置は、前記第1及び第2のレーザビームとは別に、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段をさらに具備し、前記回折格子は、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有する前記第1の格子と、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有する前記第2の格子とを有し、前記偏光ビームスプリッタの前記第1の偏光分割面は、前記第1のレーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成し、前記第2のレーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記第2の偏光分割面は、前記第3のレーザビームを分割して2つの第3の偏光ビームを生成し、前記第4のレーザビームを分割して2つの第4の偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記2つの第1の偏光ビーム、前記2つの第2の偏光ビーム、前記2つの第3の偏光ビーム及び前記2つの第4の偏光ビームを、前記第1、第2、第3及び第4の領域にそれぞれ導く。これにより、直交する2つの測定ライン上における原点信号を生成することが可能となる。本発明の場合、光源が2つあって、各光源からのレーザビームから2つずつのレーザビームが生成されるようになっていてもよい。
本発明において、前記回折格子は、前記2つの偏光ビームが入射される表面と、前記表面に形成された格子状の反射膜とを有するボリュームタイプのホログラムである。
本発明において、前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、膨張係数の絶対値が1×10−6以下のガラスで構成される。このような低膨張率のガラスが用いられることにより、周囲の温度変化の影響を受けにくくすることができる。
本発明において、前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分割面は、互いに離れていくように前記2つの偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記偏光分割面から離れていく前記2つの偏光ビームが、互いに接近しながら前記偏光ビームスプリッタを出射するようにするための反射面を有する。
本発明の他の観点に係る変位検出装置は、レーザビームを出射する光源を備え、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる複数の偏光ビームのうち、2つの第1の偏光ビームの第1の干渉光の受光量及び2つの第2の偏光ビームの第2の干渉光の受光量に基づいて、2次元の変位を検出する変位検出装置であって、第1のライン上に配置され前記2つの第1の偏光ビームが入射される第1の格子と、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置され前記2つの第2の偏光ビームが入射される第2の格子とを有し、前記第1の格子と前記第2の格子とが前記面内で2次元的に対称に配置された回折格子と、前記回折格子から得られる前記2つの第1の偏光ビーム及び前記2つの第2の偏光ビームによる4つの回折光の各偏波をそれぞれ変換する4つの偏波変換素子と、前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記4つの偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記4つの偏波変換素子にそれぞれ導く4つのミラーと、前記レーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成する第1の偏光分割面と、前記レーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成する、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面と、前記2つの第1の偏光ビームを前記第1の格子上に導くとともに、前記2つの第2の偏光ビームを前記第2の格子上に導き、前記第1及び第2の干渉光を得るために、前記4つの偏波変換素子からの4つの戻りビームを前記回折格子を介して、対応する前記第1及び第2の偏光分割面に再び導く透過領域とを有する偏光ビームスプリッタとを具備する。
本発明では、回折格子が第1の格子と第2の格子とが同じ面内で2次元的に対称に配置されるように構成されており、また、2つの第1の偏光ビームを第1の格子に導くとともに、2つの第2の偏光ビームを第2の格子に導く偏光ビームスプリッタが備えられている。これにより、上述したように第1のライン上での測定中心と、第2のライン上での測定中心とを一致させることができ、測定誤差を発生することはない。
本発明に係る「回折格子」は透過型でも反射型でもよい。
本発明において、変位検出装置は、前記第1及び第2のレーザビームとは別に、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段をさらに具備し、前記回折格子は、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有する前記第1の格子と、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有する前記第2の格子とを有し、前記偏光ビームスプリッタの前記第1の偏光分割面は、前記第1のレーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成し、前記第3のレーザビームを分割して2つの第3の偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記第2の偏光分割面は、前記第2のレーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成し、前記第4のレーザビームを分割して2つの第4の偏光ビームを生成し、前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記2つの第1の偏光ビーム及び前記2つの第3の偏光ビームを前記第1及び第2の領域にそれぞれ導き、前記2つの第2の偏光ビーム及び前記2つの第4の偏光ビームを前記第3及び第4の領域にそれぞれ導く。これにより、直交する2つの測定ライン上における原点信号を生成することが可能となる。本発明の場合、光源が2つあって、各光源からのレーザビームから2つずつのレーザビームが生成されるようになっていてもよい。
本発明に係る偏光ビームスプリッタは、
レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる複数の偏光ビームが入射される回折格子と、前記回折格子から得られる前記複数の偏光ビームによる複数の回折光の各偏波をそれぞれ変換する複数の偏波変換素子と、前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記各偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記各偏波変換素子にそれぞれ導く複数のミラーとを備えた変位検出装置に用いられる偏光ビームスプリッタであって、
前記レーザビームを分割して前記各偏光ビームを生成する偏光分割面と、
前記偏光分割面により生成された前記各偏光ビームを回折格子に導き、かつ、前記生成された前記2つの偏光ビームの干渉光を得るために、前記各偏波変換素子からの戻りビームを、前記回折格子を介して前記偏光分割面に再び導く透過領域とを具備し、
前記回折格子が、
前記各偏光ビームのうち2つの第1の偏光ビームが入射される、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、2つの第2の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有し、第1のライン上に配置された第1の格子と、
前記2つの第3の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記2つの第4の偏光ビームが入射される、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有し、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子とを有する場合、
前記偏光分割面は、
前記2つの第1の偏光ビームと、前記2つの第2の偏光ビームとを生成する第1の偏光分割面と、
前記2つの第3の偏光ビームと、前記2つの第4の偏光ビームとを生成し、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面とを有し、
前記透過領域は、
前記2つずつの第1、第2、第3及び第4の偏光ビームを、前記第1、第2、第3及び第4の領域にそれぞれ導き、前記各偏光ビームに対応する第1、第2、第3及び第4の干渉光を得るために、前記4つの偏波変換素子からの4つの戻りビームを前記回折格子を介して、対応する前記第1及び第2の偏光分割面に再び導く。
本発明に係る回折格子は、レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されたレーザビームから第1、第2、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段とを備え、前記第1のレーザビームから分割して得られる2つの第1の偏光ビームの第1の干渉光の受光量及び前記第2のレーザビームから分割して得られる2つの第2の偏光ビームの第2の干渉光の受光量に基づいて、かつ、前記第3のレーザビームから分割して得られる2つの第3の偏光ビームの第3の干渉光の受光量及び前記第4のレーザビームから分割して得られる2つの第4の偏光ビームの第4の干渉光の受光量に基づいて、2次元の変位を検出する変位検出装置に用いられる回折格子であって、前記2つの第1の偏光ビームが入射される、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記2つの第2の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有し、第1のライン上に配置された第1の格子と、前記2つの第3の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記2つの第4の偏光ビームが入射される、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有し、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子とを具備する。
以上のように、本発明によれば、小型化を実現することができ、かつ、変位検出装置の継続的な使用によっても信頼性を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る変位検出装置の原理を説明するための光学系を示す図である。図2は、変位検出装置の実際の光学系を示す斜視図である。図1は、原理を説明するための図であるので、図1に示す光学部品と図2に示す光学部品の配置が異なる場合もある。
変位検出装置1は、第1の位相検出部10と、第2の位相検出部11と、反射型の回折格子(スケール)12と、インクリメンタル信号発生器13と、第1の位相検出器14と、第2の位相検出器15と、位相比較器16と、パルス信号発生器17とを備える。
第1の位相検出部10は、図1に示すように、可干渉光の光源20と、第1のレンズ21と、第1のビームスプリッタ(BS)4と、メイン偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)22と、第1の1/4波長板23と、ミラー24と、第2の1/4波長板123と、ミラー124と、第2のレンズ26と、第1の受光処理系37とを備える。
なお、図2では、第1の受光処理系37は、単に模式的にブロックで示されている。光源20が図のように配置されるのではなく、別の場所にある図示しない光源から光ファイバを用いて、レーザビームを第1のレンズ21に入射させてもよい。なおまた、図2に示すように、実際の光学系では、第1の1/4波長板23とミラー24との間、及び、第2の1/4波長板123とミラー124との間に適当なレンズ85及び86がそれぞれ配置され、ビームが整形されることが望ましい。
第1の受光処理系37は、第2のビームスプリッタ(BS)27と、第2のPBS28と、第1の光電変換器29と、第2の光電変換器30と、第5の1/4波長板31と、第3のPBS32と、第3の光電変換器33と、第4の光電変換器34と、第1の差動増幅器35と、第2の差動増幅器36とを備えている。第1の位相検出部10は、回折格子12上の回折格子を読み取り、読み取った結果を、インクリメンタル信号発生器13及び第1の位相検出器14に出力する。
図1に示すように、第2の位相検出部11は、上記光源20、上記第1のレンズ21、第1のビームスプリッタ(BS)4及びメインPBS22を共用する。また、第2の位相検出部11は、第3の1/4波長板43 と、ミラー44と、第4の1/4波長板143と、ミラー144と、第3のレンズ46と、第2の受光処理系38とを備える。
なお、図2に示すように、実際の光学系では、第3の1/4波長板43とミラー44との間、及び、第4の1/4波長板143とミラー144との間に適当なレンズ87及び88がそれぞれ配置され、ビームが整形されることが望ましい。
第2の受光処理系38は、第1の受光処理系37と同様の構成をしており、第2のビームスプリッタ(BS)47と、第2のPBS48と、第1の光電変換器49と、第2の光電変換器50と、第5の1/4波長板51と、第3のPBS52と、第3の光電変換器53と、第4の光電変換器54と、第1の差動増幅器55と、第2の差動増幅器56とを備えている。第2の位相検出部11は、回折格子12上の回折格子を読み取り、読み取った結果を第2の位相検出器15に出力する。
ここで、回折格子12について説明する。図3は、回折格子12を示す平面図である。回折格子12は、格子ピッチがΛでなる第1の領域A1及びA2を有し、第1の領域A1及びA2の領域の格子ピッチΛとは異なる格子ピッチΛ+Λ/n(nは0以外の実数)でなる第2の領域B1及びB2を有する。第1の領域A1及びA2、第2の領域B1及びB2は、測定方向であるx方向に1つのラインL1上に配置されており、回折格子12が変位の測定対象に取り付けられ、変位検出装置1はその測定対象がx方向に動くときの変位を検出する。以下、第1の領域を単に「A」、第2の領域「B」と言う場合もある。
図3に示す回折格子12において、点Jは回折格子12の中心となる点であり、x方向及びこれに直交するy方向での中心となる点である。ここでは、ラインL1を仮想的に点Jを通るラインとすると、後述するように、メインPBS22で生成される複数の偏光ビームのすべてが、点Jを通るラインL1上に入射されるように、光源20からのビームのメインPBS22への入射角度が設定され、あるいはメインPBS22が設計されている。具体的には、第1の領域A1及びA2へのそれぞれのレーザビームの入射点(P1点、P2点)と、第2の領域B1及びB2へのそれぞれのレーザビームの入射点(Q1点、Q2点)は、ラインL1上に並んでいる。また、第1の領域A1及びA2は、第2の領域B1及びB2を挟むように配置されており、この回折格子12は、2次元的に(x−y平面内で)対称構造になっている。
第1の領域A1及びA2の格子ピッチΛは、例えば0.55μmに設定されるが、これに限られない。なお、第1及び第2の領域A及びB、図3に示すように、同一の回折格子12上に形成されていてもよいし、別々の回折格子上に形成されていてもよい。別々の回折格子上に形成される場合には、各回折格子は、同じ基台の上に固定され、同一の変位方向に等量分変位するように形成される。ただし、その場合、上記したように第1の領域A1及びA2、第2の領域B1及びB2は、2次元的に対称配置となるように、各回折格子が基台に固定される必要がある。
以上のような回折格子12は、平面型の回折格子であってもよいが、ボリュームタイプのホログラムが用いられてもよい。この場合、このボリュームホログラムは、例えば銀、銅等の格子状の金属膜を有していればよい。
図4は、メインPBSの構成を示す斜視図である。図5は、図4に示すメインPBS22の平面図であり、図6は図5のW1の方向で見たメインPBS22の側面図である。また、図7は図5のW2の方向で見たメインPBS22の側面図である。
このメインPBS22は、例えば立方体形状でなり、縦方向であるz軸方向の中心線Lzを通る平面であって、y−z平面に平行な面89(以下、中央y−z平面という)に、ビームを偏光して分割させる偏光分割面5が形成されている。具体的には、偏光分割面5は、その中央y−z平面89の半分の面に偏光分割面5が形成されている。例えば、メインPBS22は、中央y−z平面89を境界とした、x軸方向の手前側と後ろ側の2つのブロックを貼り合せて作製することができる。しかし、さらに細かなブロックを組み合わせて作製することも可能である。偏光分割面5は、例えば樹脂や金属の膜を蒸着や塗布等の方法により形成することができる。
メインPBS22のうち、偏光分割面5以外の領域である透過領域は、例えばガラスでなる。この場合、膨張係数の絶対値が1×10−6以下のガラスで構成されることが好ましい。このような低膨張率のガラスが用いられることにより、周囲の温度変化の影響を受けにくくすることができる。
図8は、メインPBS22及び第1の1/4波長板23等のより具体的な配置を示す側面図であり、例えば図5のW1の方向で見た図である。例えば、メインPBS22は上部に斜面22a及び22bを有する形態も考えられる。この斜面22aに第1及び第3の1/4波長板23及び43が設置され、さらにこれらにミラー24及び44がそれぞれ設置されている。斜面22aと、第1及び第3の1/4波長板23及び43とは、例えば接着剤、溶着、超音波接合、あるいはレーザ接合等によって接合することができる。第1及び第3の1/4波長板23及び43と、ミラー24及び44との接合方法も同様である。また、斜面22bに設置される第2及び第4の1/4波長板123及び143、ミラー124及び144についても同様である。これにより、メインPBS22と、各1/4波長板23、123、43及び143と、ミラー24、44、124及び144とが一体的に構成される。
この斜面22a等の角度は、ビームが所定の適切な角度で偏光分割面5に入射するように、第1の1/4波長板23やミラー24からの反射ビームが適切な角度になるように、あるいは、所定の適切な角度で回折格子12にビームが入射するように設定されている。
次に、第1の位相検出部10の動作を説明する。光源20は、第1のレンズ21にレーザビームを出射する。第1のレンズ21は、入射したビームを適度に絞り、第1のBS4にレーザビームを出射する。第1のBS4は、2つのレーザビーム(第1のレーザビームM1及び第2のレーザビームM2)に分割して、それら2つのビームを平行にしてメインPBS22に出射する。図5及び図6に示すように、第1のレーザビームM1及び第2のレーザビームM2は、メインPBS22の上面から斜めに入射し、その入射位置をそれぞれ符号C1及びC2で表している。
メインPBS22は、上記偏光分割面5により、入射された第1のレーザビームM1をP偏光成分を有するビームとS偏光成分を有するビームの2つに分割する。このとき、P偏光成分を有するビームは偏光分割面5を透過し、S偏光成分を有するビームは反射する。メインPBS22は、回折格子12の第1の領域A1のP1点までの光路と、A2のP2までの光路が中心対称となるように、P偏光成分を有するビームをP1点に入射し、S偏光成分を有するビームをP2点に入射する。同様に、メインPBS22は、入射された第2のレーザビームM2をP偏光成分を有するビームとS偏光成分を有するビームの2つに分割する。メインPBS22は、回折格子12の第2の領域B1のQ1点までの光路と、B2のQ2までの光路が中心対称となるように、P偏光成分を有するビームをP1点に入射し、S偏光成分を有するビームをP2点に入射する。

なお、光源20からのビームが直線偏光であれば、偏光方向を45度傾けてメインPBS22に入射させる。こうすることにより、P偏光成分のビームとS偏光成分のビームの強度を等しくすることができる。
また、P1点及びP2点(以下、まとめてP点という場合もある)、Q1点及びQ2点(以下、まとめてQ点という場合もある。)に入射したビームは、ブラッグの条件より以下の式で示される方向にそれぞれ回折される。
sinθ1+sinθ2=n・λ/Λ
なお、θ1は、回折格子12への入射角を示し、θ2は、回折格子12からの回折角を示し、Λは、格子のピッチ(幅)を示し、λは、光の波長を示し、nは、回折次数を示している。
本実施の形態に係る変位検出装置1では、P点への入射角をθ1pとし、その回折角をθ2pとし、Q点への入射角をθ1qとし、その回折角をθ2qとすると、θ1p=θ1q、θ2p=θ2qになるように調整されている。また、回折次数は、P点及びQ点で同次数とし、変位検出装置1では、回折次数は1次とする。
さらに、本実施の形態に係る変位検出装置1では、回折格子12での偏光ビームの入射角θ1p(またはθ1q)と、回折角θ2p(またはθ2q)とがほぼ等しくなるように全体の光学系が調整されている。これにより、z軸方向に、回折格子12とメインPBS22との相対的な位置がずれたとしても、全体の光学系に影響なく、そのz方向でのメインPBS22の位置精度を高く保つ必要がなくなる。
P1点で回折されたビームは、第1の1/4波長板23を通過し、ミラー24で垂直に反射される。つまり、ミラー24は再び第1の1/4波長板23へビームを導き、第1の1/4波長板23は回折格子12のP1点へ向けて再びビームを出射する。回折格子12は、第1の1/4波長板23からの戻りビームをP1点で再び回折させてメインPBS22に導く。第1の1/4波長板23の光学軸は、入射されたビームの偏光方向に対して45度傾けてあるので、P1点に戻ったビームはS偏光成分のビームとなっている。つまり、第1の1/4波長板23は、ビームの偏波を変換する偏波変換素子であり、本実施の形態では、第1の1/4波長板23をビームが往復するので、P偏光成分のビームがS偏光成分のビームとなる。
また、Q1点で回折されたビームは、P1点で回折されたビームと同様に、第3の1/4波長板43を通過し、ミラー44で垂直に反射され、再び第3の1/4波長板43を通過して回折格子12のQ1点へ戻る。この戻りビームはQ1点で回折し、再びメインPBS22へ導かれる。上記同様に、第3の1/4波長板43をビームが往復するので、P偏光成分のビームがS偏光成分のビームとなる。
また、P2点で回折されたビームは、第2の1/4波長板123を通過し、ミラー124で垂直に反射され、再び第2の1/4波長板123を通過して回折格子12のP2点へ戻る。第2の1/4波長板123をビームが往復するので、S偏光成分のビームがP偏光成分のビームとなる。
また、Q2点で回折されたビームも、上記P2点で回折されたビームと同様に、第4の1/4波長板143を通過し、ミラー144で垂直に反射され、再び第4の1/4波長板143を通過して回折格子12のQ2点へ戻り、回折してメインPBS22に導かれる。第4の1/4波長板143をビームが往復するので、S偏光成分のビームがP偏光成分のビームとなる。
P1点から戻ってきたビームは、S偏光成分を有しているので、メインPBS22の偏光分割面5を通過し、また、P2点から戻ってきたビームは、P偏光成分を有しているので、偏光分割面5で反射される。したがって、P1点及びP2点から戻ってきたビームは、偏光分割面5で重ね合わされて、第2のレンズ26に入射する。また、Q1点及びQ2点から戻ってきたビームも同様であり、偏光分割面5で重ね合わされて、第3のレンズ46に入射する。
ここで、メインPBS22からP1点を経て第1の1/4波長板23までの光路長と、メインPBS22からP2点を経て第2の1/4波長板123までの光路長の関係について述べる。
変位検出装置1では、メインPBS22からP点を経て第1の1/4波長板23までの光路と、メインPBS22からQ点を経て第2の1/4波長板123までの光路とは、P1点とP2点の回折格子12上での中心点Jを通る中心線(垂線)Lzに対称となっている。
また、本実施の形態では、光源20の波長の変動による誤差を生じさせないために、メインPBS22で分割されたP偏光成分を有するビームがP1点を経て第1の1/4波長板23に達するまでの光路長と、メインPBS22で分割されたS偏光成分を有するビームがP2点を経て第2の1/4波長板123に達するまでの光路長とを等しく調整している。この調整の精度は、必要な測長精度と当該検出装置1が用いられる環境の温度条件に依存する。必要な測長精度をΔEとし、回折格子のピッチをΛとし、光源の波長をλとし、温度変化による波長の変化量をΔλとすると光路長差ΔLは以下の式を満足している必要がある。
ΔE>Δλ/λ2×2×ΔL×Λ/4
例えば、使用される環境の温度変化量を10℃とすると、一般的に使用されている波長780nmの半導体レーザの波長変動は、約3nmなので、Λ=0.55μmとし、ΔE=0.1μmとすると、ΔL<74μmにする必要がある。このΔLを調整するためには適当な可干渉距離を有する光源を使用すればよい。
一般に、干渉計における干渉縞の変調度を表すビジビリティは、光源の干渉性と、干渉する2つのビームの光路長の差とによって決定される。シングルモード発振を行なっているレーザ等の干渉性の良い光源においては、光路長の差が大きくてもビジビリティが失われることはない。これに対して、干渉性の悪い光源においては、光路長の差の変化によって干渉縞のビジビリティが変化することが知られている。
このような光源を用いれば、光路長の差が生じたときに干渉信号の変調度(ビジビリティ)の低下としてこれを検出することができるので、干渉信号の変調度が最大になるように調整することにより光路長を等しくすることができる。例えば、可干渉距離が200μm程度の発振波長がマルチモードの半導体レーザを用いれば、光路長差をΔL<74μmに容易にあわせることができる。
また、光源20としては、調整を行なうときのみ上記のように可干渉距離の制限された光源を用いるようにし、調整後に別のより安価な可干渉距離の長い光源(例えば、発振波長がシングルモードの一般的な半導体レーザ)に置き換えてもよい。
なお、メインPBS22からQ1点を経て第3の1/4波長板43までの光路長と、メインPBS22からQ2点を経て第4の1/4波長板143までの光路長の関係についても、上記したP点での回折光の場合と同様のことが言える。
第2のレンズ26は、入力されたビームを適度に絞り、BS27に入射する。BS27は、後述するように、第1及び第2の差動増幅器35及び36で、互いに90度位相の異なる信号(sin信号及びcos信号)をそれぞれ生成するために、入射ビームを分割する。BS27は、分割した一方のビームを第2のPBS28に入射し、他方のビームを第5の1/4波長板31に入射する。BS27から出射したP偏光成分及びS偏光成分を有するビームは、このままでは互いに干渉しないので、第2のPBS28は入射されるビームの偏光方向が45度傾くように配置されている。これにより互いのビームが干渉するようになる。また、第2のPBS28は、S偏光成分を有する干渉光を反射させ、P偏光成分を有する干渉光を透過させるように分割する。反射したS偏光成分を有する干渉光は第1の光電変換器29に入射し、透過したP偏光成分を有する干渉光は第2の光電変換器30に入射する。また、第1の光電変換器29では、第2の光電変換器30と180度位相の異なる信号が得られる。
第1の光電変換器29及び第2の光電変換器30では、Acos(4Kx+δ)の干渉信号が得られる。Kは、2π/Λであり、波数を示す。xは、移動量(回折格子12の移動量)を示し、δは、初期位相を示している。xの移動量に4Kをかけるのは、回折格子12がx方向に移動することによって、回折格子1ピッチあたり(1Λあたり)4つの波(4つの光の明暗)が第1の光電変換器29(または第2の光電変換器30)で得られることを意味している。これは、メインPBS22で2つに分かれたビームの一方が、回折格子12によって2回回折し(2K)、2つに分かれた他方のビームが同様に回折格子12によって2回回折する(2K)し、2K+2K=4Kとなるからである。すなわち、移動量をxとすると、4Kxの位相成分が検出されることになる。これにより、高分解能の変位検出が可能となる。
第5の1/4波長板31は、上記第2のPBS28と同様に、P偏光成分を有する光及びS偏光成分を有するビームの干渉光を得るために、入射されるビームの偏光方向が45度傾くように配置されている。第5の1/4波長板31に入射されたビームは、P偏光成分を有するビームとS偏光成分を有するビームとが互いに逆回りの円偏光となり、重ね合わされて直線偏光となり、第3のPBS32に入射する。第3のPBS32に入射されたビームは、上記第2のPBS28の場合と同様に、S偏光成分を有するビームとP偏光成分を有するビームに分割され、S偏光成分を有するビームを第3の光電変換器33に入射し、P偏光成分を有するビームを第4の光電変換器34に入射する。なお、第3のPBS32に入射される直線偏光の偏光方向は、回折格子がx方向にΛ/2だけ移動すると1回転する。したがって、第3の光電変換器33及び第4の光電変換器34は、第1の光電変換器29及び第2の光電変換器30と同様にAcos(4Kx+δ’)の干渉信号を得ることができる。
第3の光電変換器33では、第4の光電変換器34と180度位相が異なる信号が得られる。また、第3のPBS32は、第2のPBS28に対して45度傾けてある。したがって、第3の光電変換器33及び第4の光電変換器34で得られる信号は、第1の光電変換器29及び第2の光電変換器30で得られる信号に対して90度位相が異なっている。すなわち、第1の光電変換器29及び第2の光電変換器30では、sin信号及びcos信号がそれぞれ得られ、これにより後述するようにリサージュ信号を生成することができ、回折格子12のx軸方向の+か−かの移動方向が分かるようになる。
第1の差動増幅器35は、第1の光電変換器29及び第2の光電変換器30から入力される電気信号を差動増幅し、干渉信号のDC(直流)成分をキャンセルした信号をインクリメンタル信号発生器13及び第1の位相検出器14に出力する。また、第2の差動増幅器36も同様に、第3の光電変換器33及び第4の光電変換器34から入力される電気信号を差動増幅し、干渉信号のDC(直流)成分をキャンセルした信号をインクリメンタル信号発生器13及び第1の位相検出器14に出力する。
インクリメンタル信号発生器13は、第1の差動増幅器35及び第2の差動増幅器36から供給された信号に基づき、回折格子12の変位方向及び変位量を求め、インクリメンタル信号を発生する。第1の位相検出器14は、第1の差動増幅器35及び第2の差動増幅器36から供給される信号に基づき、図9に示すようなリサージュ信号の角度θaを求める。第1の位相検出器14は、求めた角度θaを位相比較器16に供給する。
また、第2の位相検出部11の第2の受光処理系38の動作も、上記した第1の受光処理系37の動作と同様である。具体的には、第2の受光処理系38は、第1の差動増幅器55及び第2の差動増幅器56から供給される信号に基づき、リサージュ信号の角度θbを求める。第2の位相検出器15は、求めた角度θbを位相比較器16に出力する。
ここで、位相比較器16の動作について説明する。第1の位相検出器14では、回折格子12が所定の計測方向にΛ/4だけ変位すると、リサージュ信号の角度θaが一回転する。また、第2の位相検出器15では、回折格子12が所定の計測方向に(Λ+Λ/n)/4だけ変位すると、リサージュ信号の角度θbが一回転する。
位相比較器16は、第1の位相検出器14から入力したリサージュ信号の角度θaと、第2の位相検出器15から入力したリサージュ信号の角度θbとの差分Δθ(Δθ=θa−θb)を求める。この差分Δθは、回折格子12の変位に応じて変化し、回折格子12が所定の測定方向にΛ(1+n)/4だけ変位するともとの値と同じになる。
位相比較器16は、差分Δθをパルス信号発生器17に出力する。パルス信号発生器17は、位相比較器16から入力した差分Δθが所定の値Δθcのときに、パルス信号を出力する。例えば、差分Δθが、回折格子12の所定の測定方向にΛ(1+n)/4ごとにもとの値と同じになるのであれば、パルス信号発生器17は、Λ(1+n)/4ごとにパルス信号を発生する。
パルス信号発生器17は、上記の値Δθc(以下、設定値という。)を任意に設定することができる。パルス信号発生器17は、例えば、設定値を検出が容易な0度に設定すると、位相比較器16から入力された差分Δθが0度のときにパルス信号を発生する。
パルス信号発生器17は、第1の位相検出部10の光学部分及び第2の位相検出部11の光学部分の間隔が変化しなければ、所定間隔ごとにパルス信号を発生する。したがって、この場合、このパルス信号を原点信号として利用することが可能である。この原点信号を利用してインクリメンタル信号発生器13を作動させるようにしてもよい。この原点信号の発生間隔は、第1の領域Aに記録されている回折格子の格子ピッチと、第2の領域Bに記録されている格子ピッチとの差分Λ/nに応じて任意に設定することが可能である。
ここで、パルス信号発生器17が発生するパルス信号の分解能について述べる。パルス信号を原点信号に利用する場合には、周期が長いほど良いので、nが大きいほど良い。
しかし、2つの位相差が一致したところからリサージュが一周回った点では、位相差がΛ/4nしか現れないので、一致したということがこのΛ/4nよりも精度良く検出することができないと、位置をΛ/4だけ間違えてしまうことになる。2つの位相差をどのくらい分解能が良く検出できるかは、2つの位相差を読み出す精度とS/Nによるため、結果として、これがnの大きさを制限してしまう。
例えば、格子ピッチΛ=0.55μmとし、nを100とすると繰り返し原点は、約13.9μmごとに1回現れる。このとき必要な分解能は、分解能をΛ/4nとしたときに最低でもn=200〜400が必要で、分解能は高ければ高いほど良い。例えば、n=100の場合には、Λ/4位置が変化しても位相差は2π/100にしかならないため、位相差が分解能の幅に入る距離はΛ/4の幅になる。この幅を狭めるためには、分解能を上げることになり、n=1000の場合には、Λ/(4×10)の幅となる。
しかしながら、S/Nの問題があるために分解能を上げることは簡単ではない。そのため位相差の一致を検出する信号をゲートとして信号の1波長(Λ/4)を選択し、その中のΛ/4の決められた一方の信号の位相が特定位相になったときに原点信号を発生するようにすることは有効である。これにより原点の精度と分解能が位相差検出分解能まで上げることができる。なお、本実施の形態では、原点の精度を0.3nm〜0.7nm程度まで上げることができる。
パルス信号発生器17は、当該変位検出装置1が測定対象の装置に取り付けられた後に、ユーザにより設定値を変更できるようにしてもよい。なお、この場合には、初期設定では、設定値を適当な値にしておき、ユーザからの問い合せに応じて上記設定値を変更するプログラムを配布する。
パルス信号発生器17は、位相比較器16から入力された差分Δθが設定値になった回数を数え、上記回数が所定の値に達したときにパルス信号を発生するようにしてもよい。
パルス信号発生器17は、差分Δθが設定値に達した後に、第1の位相検出器14で生成されるリサージュ信号の角度θa(以下、角度θaという。)又は第2の位相検出器15で生成されるリサージュ信号の角度θb(以下、角度θbという。)が任意の角度θnに達したときに原点信号を発生するようにしてもよい。また、パルス信号発生器17は、差分Δθが設定値に達した後に、任意の角度θnに角度θa又は角度θbが達し、そこから所定距離離れた位置に再び現れる任意の角度θnに角度θa又は角度θbが達したときに原点信号を発生するようにしてもよい。なお、上記所定距離は、(2n+1)Λ/2であり、nは、0以上の整数であり、Λは、パルス信号発生器17が回折格子12の第1の領域Aを原点信号の発生に利用する場合には、第1の領域Aに記録されている回折格子のピッチ間隔であり、パルス信号発生器17が回折格子12の第2の領域Bを原点信号の発生に利用する場合には、第2の領域Bに記録されている回折格子のピッチ間隔である。
なお、パルス信号発生器17は、当該変位検出装置1が測定対象の装置に取り付けられた後に、ユーザにより角度θnを変更できるようにしてもよい。この場合には、初期設定では、角度θnを適当な値にしておき、ユーザからの問い合せに応じて上記角度θnを変更するプログラムを配布する。
以上のように、本実施の形態では、回折格子12として反射型の回折格子が用いられているので、回折格子12で生成される各回折光を折り返らせることができ、変位検出装置1の小型化が実現される。しかも、各1/4波長板23、43、123及び143、ミラー24、44、124及び144等がメインPBS22に一体的に設けられているので、組み立て精度を高く維持することができ、変位検出装置1の信頼性を確保することができる。
このように、反射型の回折格子12が用いられて小型化を実現でき、かつ、各1/4波長板がメインPBS22に一体的に設けられていることを可能にするために、メインPBS22は、偏光分割面5以外にビームの透過領域を有する。これにより、メインPBS22がブロック状になり、各1/4波長板や各ミラーを偏光ビームスプリッタと一体化することができる。
また、本実施の形態に係る変位検出装置1では、測定方向に対して一方の側に、ピッチ間隔がΛで回折格子が記録されている第1の領域Aと、他方の側にピッチ間隔がΛ+Λ/nで回折格子が記録されている第2の領域Bとが形成されている回折格子12に、入射光の回折点がインラインに並ぶように(ラインL1に並ぶように)、第1の位相検出部10及び第2の位相検出部11でビームを中心対称に入射し、回折格子12により回折されたビームを干渉し、第1の位相検出器14及び第2の位相検出器15で上記干渉光からそれぞれ位相差を検出し、位相比較器16で上記位相差の差分を検出し、パルス信号発生器17で上記差分が所定の値となったときにパルスを発生する。これによって、アッベ誤差の影響を受けることなく、インクリメンタル信号発生器13によりインクリメンタル信号を検出すると同時にパルス信号発生器17により正確な原点信号を発生することが可能である。
また、変位検出装置1では、光路を中心対称にする第1の位相検出部10及び第2の位相検出部11を用い、さらに干渉させるビームの光路差を等しくしているため、回折格子12がz軸方向に移動しても、また、外部の気温による光源の波長が変動しても走行誤差を生じないため、安定した原点信号を得ることが可能である。
また、変位検出装置1は、格子干渉計である第1の位相検出部10及び第2の位相検出部11を用いているので、回折格子12を形成している第1の領域A1及びA2と、第2領域B1及びB2に記録されている回折格子12の格子ピッチを小さくすることができ、例えば、格子ピッチを0.55μmとすると、位相を検出するための信号は0.1379・・・μm(≒138nm)の周期の信号となり、高い精度での位相差検出ができ、ナノメータオーダで原点信号を得ることができる。
第1の位相検出部10の光源20と第1のレンズ21との間、第2のレンズ26とBS27との間、または、第2のレンズ46とBS47との間を光ファイバで結線してもよい。
第2のPBS28と第1の光電変換器29との間、第2のPBS28と第2の光電変換器30との間、第3のPBS32と第3の光電変換器33との間、第3のPBS32と第4の光電変換器34との間、第2のPBS48と第1の光電変換器49との間、第2のPBS48と第2の光電変換器50との間、第3のPBS52と第3の光電変換器53との間、または、第3のPBS52と第4の光電変換器54との間を光ファイバで結線してもよい。
第2のPBS28から出力されたビームを集光して光ファイバに入力するために、集光レンズを第1の光電変換器29との間及び第2の光電変換器30との間に配設し、第3のPBS32から出力されたビームを集光して光ファイバに入力するために、集光レンズを第3の光電変換器33との間及び第4の光電変換器34との間に配設し、第2のPBS48から出力されたビームを集光して光ファイバに入力するために、集光レンズを第1の光電変換器49との間及び第2の光電変換器50との間に配設し、第3のPBS52から出力されたビームを集光して光ファイバに入力するために、集光レンズを第3の光電変換器53との間及び第4の光電変換器54との間に配設してもよい。
このような構成にすることにより、変位検出装置1は、熱源を回折格子12から遠ざけることができるので、より安定した位相検出を行なうことができる。また、光源20が出射するビームの波長を温度制御することにより、一定波長に固定することができ、さらに、光源20を当該変位検出装置1の外部に配設しておけば、光源20が故障した場合にも容易に交換作業を行なうことができる。
なお、変位検出装置1では、第1の位相検出部10及び第2の位相検出部11で干渉光同士を干渉したときの変調度を検出し、上記検出結果に基づいて光路長の差を監視するようにしてもよい。監視の結果、光路長に差が生じているときには、光路長を等しくするように調整すればよい。
図10は、本発明の他の実施の形態に係るメインPBS22等を示す側面図である。この形態では、例えば図8に示したようにメインPBS22の上部の斜面22a及び22bに、1/4波長板23等や各ミラー24等が設置される形態ではなく、メインPBS22の側面に、適当なプリズム90、91を介して設置されている。具体的には、プリズム90及び91は、上部にそれぞれ斜面90a及び91aを有しており、斜面90aに各1/4波長板23及び43が設置され、斜面91aに各1/4波長板123及び143が設置されている。このように構成しても、1/4波長板23等、ミラー24等、及びメインPBS22の一体化を実現することができる。
なお、ここでは、プリズムは2つ設けられる構成として、1つのプリズム90(91)に2つの1/4波長板23及び43(2つの1/4波長板123及び143)が設置される構成としたが、図10の紙面垂直方向に2つのプリズムが設けられ、計4つのプリズムが設けられていてもよい。その場合、その4つのプリズムに各1/4波長板23、43、123及び143がそれぞれ設置される。
図16は、さらに別の実施の形態に係るメインPBSを示す側面図である。このメインPBS222は、図6に対応する図である。レーザビームM1がメインPBS222の中央の偏光分割面105で偏光され分割され、P偏光成分を有する偏光ビームM1及びS偏光成分を有する偏光ビームM1が生成される。レーザビームM2も同様に、偏光分割面105で偏光され分割され、P偏光成分を有する偏光ビームM2及びS偏光成分を有する偏光ビームM2が生成される。
これらの偏光ビームM1及び偏光ビームM1は偏光分割面105から互いに離れていくが、偏光ビームM1及び偏光ビームM1はそれぞれミラー92及び93でそれぞれ反射され、互いに接近しながらメインPBS222を出射し、回折格子12に入射する。偏光ビームM2及び偏光ビームM2もそれぞれミラー94及び95でそれぞれ反射され、互いに接近しながらメインPBS222を出射し、回折格子12に入射する。
このようなメインPBS222の構成によれば、偏光ビームM1(またはM2)及び(またはM1)を極力させて回折格子12に入射させることができるので、回折格子12のひずみによる影響を抑えることができる。すなわち、回折格子12の表面(ビームが入射される面)がうねりやひずみ等が発生している場合、2つの偏光ビームが離れた位置で回折格子に入射されると、当該2つの偏光ビームの光路差が等しくならなくなるおそれがある。しかし、図16のような構成によれば、回折格子の表面にうねり等が発生していても、ほとんど影響を受けない。
なお、ミラー92〜95が設けなくても、偏光ビームM1、M1、M2及びM2がメインPBS222の側面で全反射するような角度でメインPBS222の透過領域(分割偏光面105以外の領域)を進むように、各偏光ビームの角度が設定されてもよい。
図11は、本発明のさらに別の実施の形態に係る変位検出装置の光学系を示す斜視図である。これ以降の説明では、図1及び図2等に示した実施の形態に係る変位検出装置1の部材や機能等について同様のものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
上記実施の形態に係る変位検出装置では、測定ラインがx軸方向のみの1次元の回折格子12が用いられた。図11に示す形態に係る変位検出装置2は、測定ラインがx軸方向及びy軸方向のみの2次元の回折格子112を用いる。
図12は、その回折格子112を示す平面図である。回折格子112の中央の格子部分は正方形でなり、点Jは回折格子112の中心点である。回折格子112は、x軸に平行な第1のラインL1上に並んだ第1の格子領域A1、A2、B1及びB2と、y軸に平行な第2のラインL2上に並んだ第2の格子領域C1、C2、D1及びD2とを有する。第1の領域A1及びA2、第3の領域C1及びC2は、同じ第1の格子ピッチでなる。第2の領域B1及びB2、第4の領域D1及びD2は、上記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる。図3で示した1次元の回折格子12と同様に、第1の格子ピッチがΛである場合、第2の格子ピッチは、Λ+Λ/n(nは0以外の実数)となるように設定される。
また、回折格子112は上述したように正方形でなり、第1の格子領域A1、A2、B1及びB2がラインL1上で点Jを中心に対称的に配置され、かつ、第2の格子領域C1、C2、D1及びD2が点Jを中心に対称的に配置されている。つまり、回折格子112は、2次元的に対称構造となっている。これにより、第1のラインL1上での測定中心と、第2のラインL2上での測定中心とを点Jに一致させることができる。例えば単に1次元変位検出装置を2つ組み合わせてこれらを近接させることにより、2次元の変位検出装置が構成されると考えられるが、実際には2つの直交する軸上で測定中心を一致させることはできず、回折格子が取り付けられる測定対象のテーブルの姿勢変化に対し、測定誤差が生じる。この点、回折格子112が用いられれば、そのような問題を解決することができる。
なお、このスケールの一辺の長さsは、例えば10mmであり、回折格子部分の一辺の長さtは、例えば5.7mmであるが、これに限られない。
図13は、この2次元の変位検出装置2に搭載されるメインPBSを示す斜視図である。図14は、そのメインPBS122を示す平面図である。メインPBS122は、x軸の変位検出で用いられた第1の偏光分割面5に対して直交する第2の偏光分割面6を有する。具体的には、第2の偏光分割面6は、回折格子112の面(x−y平面)に直交し、かつ、第1の偏光分割面5に対して直交する。
なお、図14では、上記第1の位相検出部10の光学系及び第2の位相検出部11の光学系(光源20、1/4波長板23等、ミラー24等)の図示を省略している。
変位検出装置2は、上記変位検出装置1が備える第1の位相検出部10及び第2の位相検出部11と同様の位相検出部(第3及び第4の位相検出部)をさらにそれぞれ備えている。具体的には、変位検出装置2の第3の位相検出部は、図14に示すように、光源120、第1のレンズ121と、第1のビームスプリッタ(BS)104と、メイン偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)122と、第1の1/4波長板223と、ミラー224と、第2の1/4波長板123と、ミラー124と、第2のレンズ126と、第3の受光処理系137とを備える。
同様に、変位検出装置2の第4の位相検出部は、上記光源120、上記第1のレンズ121、第1のビームスプリッタ(BS)104及びメインPBS122を共用する。第1のビームスプリッタ(BS)104により第3のレーザビームN1及び第4のレーザビームN2が生成される。また、第2の位相検出部は、第3の1/4波長板243と、ミラー244と、第4の1/4波長板343と、ミラー344と、第3のレンズ146と、第4の受光処理系138とを備える。
第3の受光処理系137及び第4の受光処理系138の構成については、上記第1の受光処理系37及び第2の受光処理系38と同様であり、説明を省略する。
すなわち、第3の位相検出部の光学系及び第4の位相検出部の光学系は、上記第1の位相検出部10の光学系及び第2の位相検出部11の光学系の配置からx−y平面内で90°変えて配置されたものである。
図15は、第1〜第4の受光処理系37、38、137及び138で得られる信号の処理システムを示すブロック図である。第3の受光処理系137で得られる信号は、位相検出器114で位相検出され、第4の受光処理系138で得られる信号は、第1の位相検出器115で位相検出される。なお、変位検出装置1では、インクリメンタル信号発生器13が第1の受光処理系37及び第2の受光処理系38からの信号を入力していた。しかし、本実施の形態では、インクリメンタル信号発生器13では、第1の位相検出器14と第2の位相検出器15の位相の加算を変位量とすることで、さらに細かく信号を発生することが可能となる。インクリメンタル信号発生器113についても同様である。
以上のように、本実施の形態に係る変位検出装置2によれば、x軸での測定中心とy軸での測定中心とを一致させることができるので、測定誤差を発生することなく、2次元の変位を検出することができる。
なお、本実施の形態に係る変位検出装置2においても、図8や図10に示したように、メインPBS112、8つの1/4波長板、及び、8つのミラーを一体的に構成することができる。また、本実施の形態に係る変位検出装置2に、図16で示すメインPBS222が搭載されてもよい。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記各実施の形態に係る変位検出装置では、格子ピッチの異なる領域A及びBを有する回折格子が用いられた。しかし、1つの格子ピッチのみでなる回折格子が用いられ、原点信号が生成されない変位検出装置も考えられる。この場合において、1次元のみ(ラインL1のみ)の測定を行う変位検出装置では、メインPBS22に取り付けられる1/4波長板とミラーは、2つずつ用意すればよい。
図11で示した変位検出装置2の場合、透過型の回折格子が用いられる形態も本発明の範囲に含まれる。また、変位検出装置2では、リニアな反射型の回折格子が用いられたが、ロータリーエンコーダに使用されるような放射状の回折格子を用いてもよい。
回折格子12または112が移動する構成ではなく、変位検出装置1または2の光学系(メインPBS22等)が移動する構成であってもよい。
変位検出装置1または2の各部品に、膨張係数の絶対値が1×10−6以下のセラミックスや金属が用いられてもよい。
本発明の一実施の形態に係る変位検出装置の原理を説明するための光学系を示す図である。 変位検出装置の実際の光学系を示す斜視図である。 回折格子を示す平面図である。 メインPBSの構成を示す斜視図である。 図4に示すメインPBSの平面図である。 図5のW1の方向で見たメインPBSの側面図である。 図5のW2の方向で見たメインPBSの側面図である。 メインPBS及び第1の1/4波長板等の、より具体的な配置を示す側面図であり、 リサージュ信号の角度を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るメインPBS等を示す側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る変位検出装置の光学系を示す斜視図である。 図11に示す変位検出装置で用いられる回折格子を示す平面図である。 図11に示す変位検出装置に搭載されるメインPBSを示す斜視図である。 図13に示すメインPBSの平面図である。 第1〜第4の受光処理系で得られる信号の処理システムを示すブロック図である。 さらに別の実施の形態に係るメインPBSを示す側面図である。
符号の説明
A1、A2…第1の領域
B1、B2…第2の領域
M1…第1のレーザビーム
M2…第2のレーザビーム
N1…第3のレーザビーム
N2…第4のレーザビーム
L1…第1のライン
L2…第2のライン
A1、A2、B1、B2…第1の格子領域
C1、C2、D1、D2…第2の格子領域
C1、C2…第3の領域
D1、D2…第4の領域
1、2…変位検出装置
5…第1の偏光分割面
6…第2の偏光分割面
10…第1の位相検出部
11…第2の位相検出部
12、112…回折格子
20、120…光源
22、122、222…メインPBS
23、43、123、143…1/4波長板
24、44、124、144…ミラー
37…第1の受光処理系
38…第2の受光処理系
92、93、94、95…ミラー
105…偏光分割面
137…第3の受光処理系
138…第4の受光処理系

Claims (12)

  1. レーザビームを出射する光源を備え、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる2つの偏光ビームの干渉光の受光量に基づいて、変位を検出する変位検出装置であって、
    前記2つの偏光ビームが入射される反射型の回折格子と、
    前記回折格子から得られる前記2つの偏光ビームによる2つの回折光の各偏波をそれぞれ変換する2つの偏波変換素子と、
    前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記2つの偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記2つの偏波変換素子にそれぞれ導く2つのミラーと、
    前記レーザビームを分割して前記2つの偏光ビームを生成する偏光分割面と、前記偏光分割面により生成された前記2つの偏光ビームを前記回折格子に導き、かつ、前記干渉光を得るために前記2つの偏波変換素子からの2つの戻りビームを前記回折格子を介して前記偏光分割面に再び導く透過領域とを有し、少なくとも前記2つの偏波変換素子と一体的に設けられた偏光ビームスプリッタとを具備し、
    前記回折格子は、第1のライン上に配置された第1の格子と、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子とを有し、前記第1の格子と前記第2の格子とが前記面内で2次元的に対称配置となるように構成され、
    前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分割面は、
    前記偏光ビームのうち2つの第1の偏光ビームを生成する第1の偏光分割面と、
    前記偏光ビームのうち2つの第2の偏光ビームを生成する、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面とで構成され、
    前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記第1の偏光分割面により生成された前記第1の偏光ビームを前記第1の格子上に導き、前記第2の偏光分割面により生成された前記第2の偏光ビームを前記第2の格子上に導くことを特徴とする変位検出装置。
  2. 請求項1に記載の変位検出装置であって、
    前記2つのミラーは、前記2つの偏波変換素子にそれぞれ一体的に設けられていることを特徴とする変位検出装置。
  3. 請求項に記載の変位検出装置であって、
    前記第1の偏光分割面と前記第2の偏光分割面とは直交するように配置されていることを特徴とする変位検出装置。
  4. 請求項1に記載の変位検出装置であって、
    前記回折格子への前記偏光ビームの入射角と、該回折格子による当該偏光ビームの回折角とが等しいことを特徴とする変位検出装置。
  5. 請求項に記載の変位検出装置であって、
    前記第1及び第2のレーザビームとは別に、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段をさらに具備し、
    前記回折格子は、
    第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有する前記第1の格子と、
    前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有する前記第2の格子とを有し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記第1の偏光分割面は、前記第1のレーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成し、前記第2のレーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記第2の偏光分割面は、前記第3のレーザビームを分割して2つの第3の偏光ビームを生成し、前記第4のレーザビームを分割して2つの第4の偏光ビームを生成し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記2つの第1の偏光ビーム、前記2つの第2の偏光ビーム、前記2つの第3の偏光ビーム及び前記2つの第4の偏光ビームを、前記第1、第2、第3及び第4の領域にそれぞれ導くことを特徴とする変位検出装置。
  6. 請求項1に記載の変位検出装置であって、
    前記回折格子は、
    前記2つの偏光ビームが入射される表面と、
    前記表面に形成された格子状の反射膜と
    を有するボリュームタイプのホログラムであることを特徴とする変位検出装置。
  7. 請求項1に記載の変位検出装置であって、
    前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、膨張係数の絶対値が1×10−6以下のガラスで構成されることを特徴とする変位検出装置。
  8. 請求項1に記載の変位検出装置であって、
    前記偏光ビームスプリッタの前記偏光分割面は、互いに離れていくように前記2つの偏光ビームを生成し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記偏光分割面から離れていく前記2つの偏光ビームが、互いに接近しながら前記偏光ビームスプリッタを出射するようにするための反射面を有することを特徴とする変位検出装置。
  9. レーザビームを出射する光源を備え、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる複数の偏光ビームのうち、2つの第1の偏光ビームの第1の干渉光の受光量及び2つの第2の偏光ビームの第2の干渉光の受光量に基づいて、2次元の変位を検出する変位検出装置であって、
    第1のライン上に配置され前記2つの第1の偏光ビームが入射される第1の格子と、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置され前記2つの第2の偏光ビームが入射される第2の格子とを有し、前記第1の格子と前記第2の格子とが前記面内で2次元的に対称に配置された回折格子と、
    前記回折格子から得られる前記2つの第1の偏光ビーム及び前記2つの第2の偏光ビームによる4つの回折光の各偏波をそれぞれ変換する4つの偏波変換素子と、
    前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記4つの偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記4つの偏波変換素子にそれぞれ導く4つのミラーと、
    前記レーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成する第1の偏光分割面と、前記レーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成する、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面と、前記2つの第1の偏光ビームを前記第1の格子上に導くとともに、前記2つの第2の偏光ビームを前記第2の格子上に導き、前記第1及び第2の干渉光を得るために、前記4つの偏波変換素子からの4つの戻りビームを前記回折格子を介して、対応する前記第1及び第2の偏光分割面に再び導く透過領域とを有する偏光ビームスプリッタと
    を具備することを特徴とする変位検出装置。
  10. 請求項に記載の変位検出装置であって、
    前記第1及び第2のレーザビームとは別に、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段をさらに具備し、
    前記回折格子は、
    第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有する前記第1の格子と、
    前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有する前記第2の格子とを有し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記第1の偏光分割面は、前記第1のレーザビームを分割して前記2つの第1の偏光ビームを生成し、前記第3のレーザビームを分割して2つの第3の偏光ビームを生成し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記第2の偏光分割面は、前記第2のレーザビームを分割して前記2つの第2の偏光ビームを生成し、前記第4のレーザビームを分割して2つの第4の偏光ビームを生成し、
    前記偏光ビームスプリッタの前記透過領域は、前記2つの第1の偏光ビーム及び前記2つの第3の偏光ビームを前記第1及び第2の領域にそれぞれ導き、前記2つの第2の偏光ビーム及び前記2つの第4の偏光ビームを前記第3及び第4の領域にそれぞれ導くことを特徴とする変位検出装置。
  11. レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されたレーザビームを分割して得られる複数の偏光ビームが入射される回折格子と、前記回折格子から得られる前記複数の偏光ビームによる複数の回折光の各偏波をそれぞれ変換する複数の偏波変換素子と、前記偏波変換素子ごとに対応して設けられ、前記各偏波変換素子で偏波が変換された各ビームを反射させ、前記各偏波変換素子にそれぞれ導く複数のミラーとを備えた変位検出装置に用いられる偏光ビームスプリッタであって、
    前記レーザビームを分割して前記各偏光ビームを生成する偏光分割面と、
    前記偏光分割面により生成された前記各偏光ビームを回折格子に導き、かつ、前記生成された前記2つの偏光ビームの干渉光を得るために、前記各偏波変換素子からの戻りビームを、前記回折格子を介して前記偏光分割面に再び導く透過領域とを具備し、
    前記回折格子が、
    前記各偏光ビームのうち2つの第1の偏光ビームが入射される、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、2つの第2の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有し、第1のライン上に配置された第1の格子と、
    前記2つの第3の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記2つの第4の偏光ビームが入射される、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有し、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子とを有する場合、
    前記偏光分割面は、
    前記2つの第1の偏光ビームと、前記2つの第2の偏光ビームとを生成する第1の偏光分割面と、
    前記2つの第3の偏光ビームと、前記2つの第4の偏光ビームとを生成し、前記第1の偏光分割面とは異なる面内に配置された第2の偏光分割面とを有し、
    前記透過領域は、
    前記2つずつの第1、第2、第3及び第4の偏光ビームを、前記第1、第2、第3及び第4の領域にそれぞれ導き、前記各偏光ビームに対応する第1、第2、第3及び第4の干渉光を得るために、前記4つの偏波変換素子からの4つの戻りビームを前記回折格子を介して、対応する前記第1及び第2の偏光分割面に再び導くことを特徴とする偏光ビームスプリッタ。
  12. レーザビームを出射する光源と、前記光源から出射されたレーザビームから第1、第2、第3及び第4のレーザビームを生成するビーム生成手段とを備え、前記第1のレーザビームから分割して得られる2つの第1の偏光ビームの第1の干渉光の受光量及び前記第2のレーザビームから分割して得られる2つの第2の偏光ビームの第2の干渉光の受光量に基づいて、かつ、前記第3のレーザビームから分割して得られる2つの第3の偏光ビームの第3の干渉光の受光量及び前記第4のレーザビームから分割して得られる2つの第4の偏光ビームの第4の干渉光の受光量に基づいて、2次元の変位を検出する変位検出装置に用いられる回折格子であって、
    前記2つの第1の偏光ビームが入射される、第1の格子ピッチでなる第1の領域と、前記2つの第2の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチとは異なる第2の格子ピッチでなる第2の領域とを有し、第1のライン上に配置された第1の格子と、
    前記2つの第3の偏光ビームが入射される、前記第1の格子ピッチでなる第3の領域と、前記2つの第4の偏光ビームが入射される、前記第2の格子ピッチでなる第4の領域とを有し、前記第1の格子が配置される面内で前記第1のラインに直交する第2のライン上に配置された第2の格子と
    を具備することを特徴とする回折格子。
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