JP4847081B2 - メタルマスクおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、メタルマスクに関し、特にスクリーン印刷などする際に使用される印刷用マスクや導電性ボールなどを搭載する際に使用される配列用マスクなどに好適なメタルマスクおよびその製造方法に関するものである。
例えば、特許文献1には、図35に示すように、面実装部品の位置に合わせて設けたパターン孔102と、2組の対向する辺からそれぞれ一体に延長された保持部103と、保持部103に設けた張力緩衝部104と、保持部103の幅方向に多数の打抜孔105とを有するメタルマスク101が開示されている。このようにメタルマスク101に張力緩衝部104を備えることで、保持用枠体に取り付けた時、メタルマスク101に張力を加えた状態で固定させることができる。
特開平7−38231号公報
上記のようなメタルマスク101は、プレス加工、エッチングなどによって製造したものもあれば、電鋳によって製造したものもある。電鋳によって製造するに際しては、例えば図36(a)ないし(c)に示すように、まず、母型110の表面に所望パターンのフォトレジスト111をパターンニング形成し、次いで母型110のフォトレジスト111で覆われていない表面に電着層112を電着形成し、次いで母型110から電着層112を剥離して前記メタルマスク101を得ていた。
しかし、メタルマスク101が薄状板であるので、保持用枠体に取り付けるまでの間は取り扱いに難があり、また、外力や環境変化によりメタルマスク101の形状が変化しやすいものであった。しかも、上記のように電鋳で製造した場合、メタルマスク101には内部応力が発生する。メタルマスク101に内部応力が存在すると、このメタルマスク101を母型110から剥離した時にメタルマスク101にひずみが生じてしまい、これがパターンのピッチ精度に悪影響を及ぼしていた。さらには、張力緩衝部104が存在することでメタルマスク101を剥離した際に生じるひずみを大きなものにしてしまっていた。
本発明の目的は、パターンのピッチ精度が良好なメタルマスクおよびその製造方法を得るにある。
本発明に係るメタルマスクは、所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成され、前記パターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を備える外周部パターン4とを有するマスク本体2の外周縁上であって、前記外周部パターン4の一部と重なるように補強枠6が一体的に接着形成されており、前記補強枠6の隅部がR状に形成されているとともに、前記外周部パターン4の隅部が前記補強枠6に沿ってR状に形成されていることを特徴とする。
また、前記外周部パターン4を環状に形成するとともに、前記マスク本体2を円状に形成し、前記マスク本体2上に形成される前記補強枠6をドーナツ状とすることを特徴とする。
また、前記補強枠6は、内部応力をもたないもの、もしくはマスク本体2に存在する内部応力を打ち消すような応力を付与したものであることを特徴とする。
また、前記マスク本体2の前記補強枠6が形成される側とは反対側に保持用枠体7が形成されることを特徴とする。
また本発明は、所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成され、前記パターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を備える外周部パターン4とを有するマスク本体2の外周縁上であって、前記外周部パターン4の一部と重なるように補強枠6が一体的に接着形成されており、前記補強枠6の隅部がR状に形成されているとともに、前記外周部パターン4の隅部が前記補強枠6に沿ってR状に形成されているメタルマスクの製造方法であって、導電性の母型30の表面にレジスト体33aを有するパターンレジスト33を設けるレジストパターンニング工程と、レジスト体33aで覆われていない母型30表面に電着金属を電鋳して、マスク本体2となる一次電着層34を形成する電鋳工程と、マスク本体2となる一次電着層34の外周縁上に補強枠6を接着する補強枠接着工程と、母型30から一次電着層34、補強枠6一体に剥離する剥離工程とを含み、前記補強枠接着工程を、前記剥離工程前に行うことを特徴とする。ここで、補強枠6は、内部応力を持たないものもしくはマスク本体2に存在する内部応力を打ち消すような応力を付与したものが望ましい。また、前記補強枠接着工程後に、電着金属層8を形成する工程を設けることを特徴とする。
本発明に係るメタルマスクによれば、所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成され、前記パターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を備える外周部パターン4とを有するマスク本体2の外周縁上に前記外周部パターン4の一部と重なるように補強枠6を一体的に接着形成するようにしてあると、補強効果を得ることができる。


また、前記外周部パターン4は、前記補強枠6の内周に沿って配されていることで、環境の変化などによるメタルマスクの形状変化を防ぐことができる。
また、前記マスク本体2の母型面側に保持用枠体7を形成するようにすれば、マスク本体2には補強枠6が形成されているため取り扱いやすく、したがって、マスク本体2に保持用枠体7を容易に形成することができる。また、メタルマスクの大きさは母型30およびマスク本体2以上とならず、コンパクトなものとなる。
本発明に係るメタルマスクの製造方法では、導電性の母型30の表面にレジスト体33aを有するパターンレジスト33を設け、レジスト体33aで覆われていない母型30表面に電着金属を電鋳してマスク本体2となる一次電着層34を形成し、マスク本体2となる一次電着層34の外周縁に補強枠6を接着し、母型30から一次電着層34および補強枠6を一体に剥離するようにした。これによれば、母型30上に電着形成されたマスク本体2となる一次電着層34の外周縁に補強枠6を接着するだけで良いので、マスク本体2に補強枠6を容易に形成することができる。また、上記したように、内部応力を持たないものもしくはマスク本体2に存在する内部応力を打ち消すような応力が付与された補強枠6を用いるので、マスク本体2を母型30から剥離した際にマスク本体2に内部応力が存在するが故に生じるひずみを無くすことができ、内部応力は外周部パターン4の変形により吸収されマスク全体のテンションを均一にできるので、所定のパターン3aのパターンピッチ精度が良好なメタルマスクを得ることができる。したがって、上記メタルマスクを印刷用マスクとして使用すれば、孔ピッチのずれを防止できるので所望の位置に高精度なインクやペーストなどの印刷が可能であり、また、上記メタルマスクを配列用マスクとして使用すれば、孔ピッチのずれを防止できるので所望の位置に高精度な導電性ボールなどの搭載が可能である。
さらに、前記補強枠接着工程後に、電着金属層8を形成する工程を設ければ、電着金属層8によってもマスク本体2と補強枠6とを結着できるので、マスク本体2と補強枠6との接合状態がより良好なものとなる。

(第1実施形態)
本発明に係るメタルマスクの第1実施形態について以下図面を参照して説明する。図1(a)は、本実施形態に係るメタルマスクの斜視図であり、図1(b)はその部分拡大断面図である。
図1に示すメタルマスク1は、NiやNi−Co、その他の電着金属を素材として、電鋳方法により形成されたマスク本体2と、このマスク本体2の電鋳面側の外周縁に形成される補強枠6とから成る。なお、図1は、実際のパターンの様子を示したものではなく、それを模式的に示している。
マスク本体2は、図2に示すように、所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成されている外周部パターン4とを有する。このマスク本体2は、本実施例では550mm×550mmに形成している。また、マスク本体2の厚みは、好ましくは10〜100μmの範囲とし、本実施例では50μmに設定した。
マスク本体2の電鋳面側の外周縁に形成される補強枠6は、図3に示すようなものであり、SUSやアルミニウム等の材質からなる。強度を求めるならばSUSを、軽量化させたいならばアルミニウムを選択すると良い。このように、前記補強枠6はマスク本体2よりも肉厚の成形品であり、外形寸法は550mm×550mmで、また、厚さは5.0mm以下にするのが好ましく、本実施例においては4.5mmに設定した。この補強枠6は、その幅が大きければ大きいほど良く、例えば、図2および図3に示すように、補強枠6の片幅(A)とマスク本体2の辺の長さ(B)とをA:B=1:5〜6の範囲とし、本実施例においては補強枠6の片幅(A)を100mmに設定した。なお、補強枠6は、内部応力を持たないものもしくはマスク本体2に存在する内部応力を打ち消すような応力を持たせたものが望ましい。
外周部パターン4は、図4(a)、(b)に示すごとく、円状の孔4aが千鳥状に多数形成されている。もちろん、図5に示すように、孔4a’を縦横揃えて多数形成したものでも良い。また、前記外周部パターン4は補強枠6の内周端から20mm以下で、どの幅も一定に形成することが望ましく、本実施例においては20mmに設定した。加えて、この外周部パターン4の孔4aの径はマスク本体2の厚みと同じ(アスペクト比1)とすることが望ましい。このような外周部パターン4を設けたマスク本体2に上記補強枠6を積層させ接着形成させていれば、マスク本体2を母型30から剥離した際にマスク本体2に内部応力が存在するために生じるひずみを無くすことができ、内部応力は外周部パターン4の変形により吸収されてマスク全体のテンションを均一にできるので、所定のパターン3aのパターンピッチ精度が良好なメタルマスクを得ることができる。また、外周部パターン4を設けていると、補強枠6を接着した時にマスク本体2に生じるひずみを分散させる効果もある。また、パターン領域3と外周部パターン4との間には孔のない領域Cがあるが、この領域Cは形状変化の影響がパターン領域3側に生じるのをガードする役割がある。本実施例においては領域Cを40mmとしているが、これに限るものではない。
ここで、本実施例に係るメタルマスク1の製造方法を図6に示す。まず、図6(a)に示すごとく、導電性を有する、例えばステンレスや真ちゅう鋼製の母型30を用意する。
次に、図6(b)に示すごとく、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着することによって母型30の表面にフォトレジスト層31を形成し、このフォトレジスト層31の上に、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応する透光孔32aを有するパターンフィルム32(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図6(c)に示すごとく、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応するレジスト体33aを有するパターンレジスト33を母型30上に形成する。
続いて、前記母型30を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図6(d)に示すごとく先のレジスト体33aの高さの範囲内で、母型30のレジスト体33aで覆われていない表面にニッケル合金等の電着金属を好ましくは10〜100μm厚の範囲、本実施例では50μm厚で一次電鋳して、一次電着層34、すなわち前記マスク本体2となる層を形成する。ここでは、母型30の略全面にわたって、一次電着層34を形成する。
次に、図6(e)に示すごとく、接着剤を介して、マスク本体2となる一次電着層34と補強枠6とを接着する。
最後に、パターンレジスト33を溶解除去してから、母型30から一次電着層34、補強枠6を一体に剥離することにより、図6(f)および図1に示すようなパターン領域3および外周部パターン4を有するマスク本体2の電鋳面側の外周縁に補強枠6が接着形成されたメタルマスク1を得ることができる。このパターンレジスト33の除去は、母型30から一次電着層34、補強枠6を一体に剥離してから行っても問題ない。
ここで、前記外周部パターン4の形状は、図4に示すような円状のものに限らず、図7ないし図14に示すようなものでも良い。図7に示す外周部パターン4は、四角状の孔41aを多数形成したものであり、図8では引張方向Cに長い孔42aを形成したものを示しており、図9ではクロスメッシュ状に形成したものを示している。図10では稲妻状の線43bと相隣る線43b・43b間に設けた孔43aによって形成したものを示しており、ひとつの稲妻状の線43bは引張方向Cとは異なる方向の屈曲線A、B1、B2でつながれ、屈曲線Aと屈曲線B1およびB2とが交差する2つの屈曲部で伸びやすくなっている。図11では孔44aを介してくの字状の線44bと逆くの字状の線44cとを交互に並べて形成したものを示している。引張時には、くの字状の線44bの屈曲部の角度および逆くの字状の線44cの屈曲部の角度が拡がることにより伸張量を得ることができ、また隣接するくの字状の線44bのパターン領域3側との接続点Pと逆くの字状の線44cのパターン領域3側との接続点P′とは互いに逆方向に伸張力が加わるようにし、その合力でパターン領域3が所定の引張方向に一致するようにしている。上記線44b(44c)として、全ての線44b(44c)を同一向きに連続して配置した状態の下で伸張力を加えると、パターン領域3が一方向に回転するような捩じり歪みを生じる傾向にあるが、上記のようにくの字状の線44bと逆くの字状の線44cとを交互に配置することにより、かかる不具合な傾向を抑制できる。図12では孔45aを介してS字状の線45bを形成したものを示しており、図13では孔46aを介してC字状の線46bと逆C字状の線46cとを交互に並べて形成したものを示している。これら図12および図13に示す外周部パターン4は線45b・46b・46cが彎曲した形に形成されているため、伸張変形可能な長さを充分に確保でき、このことは逆に線幅を狭めなくて済むことになるため、伸張時の線切断事故を回避できて有利である。図14では孔47aを介して横倒S字状の線47bと横倒逆S字状の線47cとを交互に並べて形成したものを示している。このものでは線47b・47cがUターン状に戻ることによって上記各実施例のものよりも更に線長を長くすることができる。なお、図11ないし図13に示す外周部パターン4では各線44b・44c・45b・46b・46cのパターン領域3側との接続点Pとマスク本体2の外周縁側との接続点Qとを結ぶ線が、引張方向と平行になるように設定している。図14に示す外周部パターン4は線47b・47cのパターン領域3側との接続点Pとマスク本体2の外周縁側との接続点Qとを結ぶ線が、引張方向と交差するように設定している。
また、例えば、図15に示すように孔48aの開孔量を単位面積当たりで異ならせても良い。その他にも、外周部パターン4の板厚をパターン領域3の板厚よりも薄肉にして伸び易く形成したり、外周部パターン4の材質をパターン領域3の材質よりも軟らかい材質で形成したり、パターン領域3の材質にNiを、外周部パターン4の材質にCuを用い、クラッド法などで両者を重合一体化したり、外周部パターン4を銅板などでプレス加工し、このプレス材にパターン領域3をNiなどで一体に電鋳したりしても良い。このように、外周部パターン4の形状は上記以外にも色々と考えられるが、要はパターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を有する状態に構成すれば良い。このように、外周部パターン4の形態は多々あるが、パターン領域3のパターン3aのようなインク・ペーストなどの印刷や導電性ボールなどの搭載といったマスクとしての作用はない。
なお、図1に示すメタルマスク1に、補強枠6が形成される側とは反対側に保持用枠体7を形成することによって、図16に示すように、マスク本体2の補強枠6が形成される側とは反対側に保持用枠体7が形成されたメタルマスク1を得ることができる。保持用枠体7は一般的に使用されているアルミ製のものであり、本実施例では550mm×550mmのものを使用した。この保持用枠体7は、装置がメタルマスクを保持するために設けるが、構造によっては必要としない装置もあり、したがって、必ずといって必要なものではない。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第2実施形態について説明する。本実施形態は、図17に示すように、補強枠6の四隅部がR状に形成されている点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
補強枠6の四隅部が第1実施形態のように角になっていると、補強枠6をマスク本体2に接着した際に、この角部分に相対するマスク本体2にひずみが集中して発生しやすい。しかし、図17に示すように、補強枠6の四隅部がR状に形成されていると、ある箇所に集中してひずみが生じにくく、したがって、ピッチ精度の良いメタルマスク1を得ることができる。この場合、外周部パターン4も補強枠6のR状四隅部に沿って配列させることが望ましいが、これに限定されるものではない。
(第3実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第3実施形態について説明する。本実施形態は、図18に示すように、外周部パターン4を環状に形成するとともに、マスク本体2を円状に形成した点が前記実施形態と異なる。なお、前記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
このように、外周部パターン4を環状に形成すると、パターン領域3から外周部パターン4までへの距離がどこも等しいことになるのでテンションが均一に加わった状態になりやすく、したがって、ピッチ精度の良いメタルマスク1を得ることができるのである。
上記のように、マスク本体2を円状に形成し、さらに、前記マスク本体2にドーナツ状の補強枠6を形成すれば、テンションがより均一に加わった状態のメタルマスク1となって良い。なお、前記メタルマスク1に保持用枠体7を形成する場合は、保持用枠体7をドーナツ状とするのはもちろんである。
(第4実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第4実施形態について説明する。本実施形態は、図19に示すように、補強枠6が外周部パターン4の一部と重なるように形成される点が前記実施形態と異なる。なお、前記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
このように、補強枠6が外周部パターン4の一部と重なるように形成されていると、例えば、マスク本体2と補強枠6とを接着剤を介して接着する場合、この接着剤が外周部パターン4の一部に回り込むため、強固に接着させることができる。なお、前記メタルマスクに保持用枠体7を形成する場合は、保持用枠体7の形状を補強枠6と同程度にすれば、補強枠6が形成される側とは反対側(保持用枠体7が固着される側)から接着剤が露出しなくて良い。
また、図20に示すように、補強枠6のマスク本体2側に突起6aを設けると、より一層強固な接着とすることができる。この突起6aの形状は、外周部パターン4の孔の形状に一致させたもので、且つ、孔の寸法より一回り小さなものとするのが好ましい。なお、前記突起6aは、補強枠6と一体に形成されたものでも、別体で補強枠6と一体的に形成されたものでも良く、また、その材質は補強枠6と同一なものが好ましいが、これに限定されない。
(第5実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第5実施形態について説明する。本実施形態は、図21に示すごとく、マスク本体2の電鋳面側の外周縁に補強枠6が積層され接着形成されたメタルマスクに電着金属層8を設けた点が前記実施形態と異なる。なお、前記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
図22および図23に、本実施形態に係るメタルマスクの製造方法を示す。まず、図22(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレスや真ちゅう鋼製の母型50の表面にフォトレジスト層51を形成する。このフォトレジスト層51は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次に、図22(b)に示すごとく、フォトレジスト層51の上に、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応する透光孔52aを有するパターンフィルム52(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図22(c)に示すごとく、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応するレジスト体53aを有する一次パターンレジスト53を母型50上に形成した。続いて、上記母型50を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図22(d)に示すごとく、先のレジスト体53aの高さの範囲内で、母型50のレジスト体53aで覆われていない表面にニッケル合金等の電着金属を好ましくは10〜100μm厚の範囲、本実施例では50μm厚で一次電鋳して、一次電着層54、すなわち前記マスク本体2となる層を形成した。ここでは、母型50の略全面にわたって、一次電着層54を形成した。次に、図22(e)に示すごとく、一次電着層54およびレジスト体53aを覆うように、フォトレジスト層55を形成した。このフォトレジスト層55の上に、前記パターン領域3よりも若干大きめに対応する透光孔56aを有するパターンフィルム56(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図23(a)に示すごとく、パターン領域3および外周部パターン4に対応するレジスト体57aを有する二次パターンレジスト57を一次電着層54およびレジスト体53a上に形成した。次に、図23(b)に示すごとく、補強枠6をマスク本体2の外周縁に、接着剤を介して固定した。次に、図23(c)に示すごとく、一次電着層54の二次パターンレジスト57で覆われていない部分に、ニッケル合金等の電着金属をメッキし、電着金属層8となる層を一次電着層54と不離一体的に形成した。この電着金属層8は、マスク本体2の外周縁に係る表面に露出する一次電着層54の上面から順次積層されていき、そして、メッキ層が接着剤の高さ寸法を超えて補強枠6に到ると、補強枠6の表面にメッキ層が形成される。かくして、パターン領域3に臨む接着剤の側部および補強枠6の表面全体を覆うように、電着金属層8を形成することができた。最後に、一次および二次パターンレジスト53・57を溶解除去してから、母型50から一次電着層54および電着金属層8を一体に剥離することにより、図23(d)および図21に示すようなメタルマスク1を得ることができる。
このように、マスク本体2と補強枠6とを一体的に形成するために用いている接着剤が電着金属層8で覆われているので、洗浄処理等において使用される有機溶媒が接着剤に作用することに起因する接着剤の変質を効果的に防いで、マスク本体2と補強枠6との間の良好な接合状態を長期に亘ってよく維持できる。従って、補強効果を良好に担保できる。加えて、メタルマスクが高温にさらされて接着剤から有機物等の不純物が蒸発してしまうことがあったとしても、接着剤を被覆する電着金属層8により有機物等が外部へ流出することがなく、支障なく作業を進めることができる点でも有利である。また、接着剤による接着力に加えて、電着金属層8によってもマスク本体2と補強枠6とを結着できるので、両者の一体不可分的な接合状態が良好に維持される。従って、この点においても補強枠6のマスク本体2に対する形状抑制機能を長期に亘って良好に担保できる。
さらに、図24に示すように、接着剤および補強枠6の表面全体が電着金属層8で被覆、つまり、接着剤が電着金属層8で確実に覆われ、接着剤が表面に一切露出しないため、接着剤の変質に起因する接合強度の低下を確実に阻止できる。
また、図25に示すように、マスク本体2の外周縁に多数個の通孔59を設け、マスク本体2と補強枠6とを、通孔59を埋めるように形成された電着金属層8を介して一体的に接合しても良い。すなわち、電着金属層8は、マスク本他2の外周縁と、補強枠6の上面および側面のみならず、通孔59を埋めるように成長・形成されている。このように、通孔59を埋めるように成長・形成された電着金属層8を介してマスク本体2と補強枠6とを接合してあると、マスク本体2と補強枠6間の接合強度の向上を図ることができるため、補強枠6に対するマスク本体2の不用意な脱落や位置ずれを確実に抑えることができる。なお、通孔59は、形状や寸法において限定されることはなく、また、外周部パターン4の一部を利用したものでも、外周部パターン4とは別に設けたものでも良い。
(第6実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第6実施形態について説明する。本実施形態は、図26に示すごとく、マスク本体2と補強枠6とを一体的に形成したメタルマスクの別の実施形態である。なお、前記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
図27および図28に、本実施形態に係るメタルマスクの製造方法を示す。まず、図27(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型60の表面にフォトレジスト層61を形成する。このフォトレジスト層61は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、図27(b)に示すごとく、フォトレジスト層61の上に、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応する透光孔62aを有するパターンフィルム62(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図27(c)に示すごとく、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応するレジスト体63aを有する一次パターンレジスト63を母型60上に形成した。続いて、上記母型60を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図27(d)に示すごとく、先のレジスト体65aの高さの範囲内で、母型60のレジスト体63aで覆われていない表面にニッケル合金等の電着金属を好ましくは10〜100μmの範囲、本実施形態では50μm厚で一次電鋳して、一次電着層64、すなわち前記マスク本体2となる層を形成した。ここでは、母型60の略全面にわたって、一次電着層64を形成した。次に、レジスト体65aの溶解除去することにより、図27(e)に示すごとく、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4を備えるマスク本体2を得た。続いて、図28(a)に示すごとく、一次電着層64(マスク本体2)の形成部分を含む母型60の表面全体に、フォトレジスト層65を形成した。このフォトレジスト層65は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。続いて、図28(b)に示すように、パターン領域3および外周部パターン4に対応する透光孔66aを有するパターンフィルム66を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行った。かくして、図28(c)に示すごとく、パターン領域3および外周部パターン4に係る部分が露光されており(65a)、それ以外の部分が未露光(65b)のフォトレジスト層65を得た。続いて、図28(c)に示すごとく、母型60上に一次電着層64を囲むように、補強枠6を配した。ここでは、未露光のフォトレジスト層67bの粘着性を利用して、母型60上に補強枠6を仮止め固定した。次に、図28(d)に示すごとく、表面に露出している未露光のフォトレジスト層67bを溶解除去して、パターン領域3および外周部パターン4を覆うレジスト体66aを有する二次パターンレジスト66を形成した。なお、このとき、補強枠6の下面に存する未露光のフォトレジスト層65bは、母型60上に残留している。次に、図28(e)に示すごとく、マスク本体2の外周縁に係る表面に露出する一次電着層64の上面、補強枠6と一次電着層64との間で表面に露出する母型60の表面、および補強枠6の表面上に電着金属を電鋳して電着金属層8を形成し、この電着金属層8により一次電着層64と補強枠6とを接合した。ここではパターン領域3および外周部パターン4の外周縁に係る表面に露出する一次電着層64の上面、および補強枠6とレジスト体65aとの間で表面に露出する母型60の表面に電着金属層8を形成した。このように、母型60の表面等に形成される電着金属層8aと補強枠6の表面に形成される電着金属層8bとの間で層厚が異なるのは、電着金属層8aは、母型60の表面から順次積層されていき、そして、電着金属層8aが未露光のフォトレジスト層65bの高さ部分を越えて補強枠6に至ると、補強枠6が導通状態となって、該補強枠6の表面に電着金属層8bが形成されることによる。最後に、二次パターンレジスト66を除去してから、母型60から電着金属層64・8および補強枠6を剥離し、さらに未露光のフォトレジスト層65bを除去することにより、図26に示すようなメタルマスク1を得た。
このように、マスク本体2の外周縁と補強枠6とを、電鋳法により形成された電着金属層8で接合してあるので、マスク本体2と補強枠6との間の良好な接合状態を長期にわたって確実に維持できる。また、電着金属層8でマスク本体2と補強枠6とを接合するようにしてあると、該電着金属層8を形成する際の母型60を利用して補強枠6を位置決めできるため、当該位置決め作業を容易且つ迅速に行うことができる。これにて、メタルマスクを安価に製造できるとともに、マスク本体2の位置ずれや角度ずれを確実に防止できる。加えて、レーザ溶接や電気抵抗溶接による接合方法よりも、容易且つ迅速にマスク本体2と補強枠6とを接合できるため、安価に接合強度に優れたメタルマスクを製造できる。レーザ溶接や電気抵抗溶接する形式に比べて、熱反応によるうねりが一切生じず、パターン領域3および外周部パターン4を精度良く形成できる点でも優れている。
また、電着金属層8を補強枠6側にマスク本体2を引き寄せるような引っ張り応力が作用するようなテンションを加えた状態で形成したり、マスク本体2をそれが内方に収縮する方向の応力が作用するようなテンションを加えた状態で、補強枠6に該マスク本体2を保持したりすることもできる。これにより、周囲温度の変化に伴うマスク本体2の膨張分を、当該引っ張り応力や収縮方向へのテンションで吸収できる。これにて、膨張による補強枠6に対するマスク本体2の位置ずれや皺の発生を防ぐことができる。かかる応力は、電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボン及びイオウの含有比率を調整することによって付与できる。なお、図29に示すように、補強枠6の上面および側面が電着金属層8で被覆されたものでも良い。
また、図30に示すように、マスク本体2の外周縁に多数個の通孔68を設け、マスク本体2と補強枠6とを、通孔68を埋めるように形成された電着金属層8を介して一体的に接合しても良い。すなわち、電着金属層8は、マスク本他2の外周縁と、補強枠6の上面および側面のみならず、通孔68を埋めるように成長・形成されている。このように、通孔68を埋めるように成長・形成された電着金属層8を介してマスク本体2と補強枠6とを接合してあると、マスク本体2と補強枠6間の接合強度の向上を図ることができるため、補強枠6に対するマスク本体2の不用意な脱落や位置ずれを確実に抑えることができる。なお、通孔68は、形状や寸法において限定されることはなく、また、外周部パターン4の一部を利用したものでも、外周部パターン4とは別に設けたものでも良い。
(第7実施形態)
次に、本発明に係るメタルマスクの第7実施形態について説明する。本実施形態は、図31に示すごとく、マスク本体2と補強枠6とを一体的に形成したメタルマスクのさらに別の実施形態である。なお、前記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
図32および図33に、本実施形態に係るメタルマスクの製造方法を示す。まず、図32(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレス製や真ちゅう鋼製の母型70の表面にフォトレジスト層71を形成する。このフォトレジスト層71は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。次いで、図32(b)に示すごとく、フォトレジスト層71の上に、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応する透光孔72aを有するパターンフィルム72(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図32(c)に示すごとく、パターン領域3に形成されるパターン3aおよび外周部パターン4に対応するストレート状のレジスト体73aを有する一次パターンレジスト73を母型70上に形成した。次いで、図32(d)に示すごとく、一次パターンレジスト73を含む母型70の上面の全面に、フィルム状の接着レジスト74を貼り付けたうえで、図33(a)に示すごとく、接着レジスト74の粘着性を利用して、一次パターンレジスト73を囲むように、母型70上に補強枠6を仮止め固定した。次に、図33(b)に示すごとく、補強枠6の下面に存する接着レジスト74を除いて、該接着レジスト74を溶解除去した。続いて、上記母型70を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図33(c)に示すごとく、母型70のレジスト体73aで覆われていない表面、および補強枠6の表面に、電着金属を電鋳して、マスク本体2を構成する一次電着層75と、該マスク本体2と補強枠6とを接合する電着金属層8とを一体的に形成した。このときの一次電着層75の厚み寸法は、先のレジスト体73aの厚み寸法以下とした。最後に、一次パターンレジスト73を除去してから、母型70から一次電着層75、電着金属層8および補強枠6を剥離し、さらに接着レジスト74を除去することにより、図33(d)および図31に示すようなメタルマスクを得た。
このように、マスク本体2を構成する一次電着層75を電鋳形成する際に、同時的に該マスク本体2と補強枠体6とを接合する電着金属層8を電鋳形成するようにしてある。これによれば、マスク本体2を構成する一次電着層75と電着金属層8とを各々別個の工程で作成する場合に比べて製造工程が少なくて済むため、製造コストの低減化に貢献できる。なお、電着金属層8は、一次電着層75、すなわちマスク本体2を補強枠6側に引き寄せる、引っ張り応力が作用するようなテンションを加えた状態で形成することも可能である。かかる引っ張り応力の付与は、電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボン及びイオウの含有比率を調整することによって実現できる。これにより一次電着層75は、電着金属層8を介して補強枠6に対してピンと張った引っ張り応力が作用した状態で張設することができる。
前記各実施例においては、図示例のように、外周部パターン4を補強枠6の内周に沿って配することが望ましいが、これに限らず、図34に示すように、完全に沿っていなくても良い。
(a)は、本発明の第1実施形態に係るメタルマスクの斜視図、(b)は、その部分拡大断面図 本発明の第1実施形態に係るマスク本体の斜視図 本発明の第1実施形態に係る補強枠の斜視図 本発明の第1実施形態に係るメタルマスクの部分拡大斜視図、(b)は、その部分拡大平面図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 本発明の第1実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの外周部パターンの別実施形態を示す図 第1実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 本発明の第2実施形態に係るメタルマスクの部分拡大平面図 本発明の第3実施形態に係るメタルマスクの平面図 本発明の第4実施形態に係るメタルマスクの部分断面図 第4実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 本発明の第5実施形態に係るメタルマスクの部分断面図 本発明の第5実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 本発明の第5実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 第5実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 第5実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 本発明の第6実施形態に係るメタルマスクの部分断面図 本発明の第6実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 本発明の第6実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 第6実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 第6実施形態に係るメタルマスクの別実施形態を示す図 本発明の第7実施形態に係るメタルマスクの部分断面図 本発明の第7実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 本発明の第7実施形態に係るメタルマスクの製造方法の工程説明図 本発明のその他の実施形態に係るメタルマスクの平面図 従来のメタルマスクの平面図 従来のメタルマスクの製造方法の工程説明図
符号の説明
1 メタルマスク
2 マスク本体
3 パターン領域
3a パターン
4 外周部パターン
4a、4a’、41a、42a、43a、44a、45a、46a、47a、48a 孔
43b、44b、44c、45b、46b、46c、47b、47c 線
6 補強枠
7 保持用枠体
8 電着金属層
30、50、60、70 母型
33 パターンレジスト
33a レジスト体
34、54、64、75 一次電着層
53、63、73 一次パターンレジスト
53a、63a、73a レジスト体
57、66 二次パターンレジスト
57a、66a レジスト体
59、68 通孔

Claims (6)

  1. 所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成され、前記パターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を備える外周部パターン4とを有するマスク本体2の外周縁上であって、前記外周部パターン4の一部と重なるように補強枠6が一体的に接着形成されており、前記補強枠6の隅部がR状に形成されているとともに、前記外周部パターン4の隅部が前記補強枠6に沿ってR状に形成されていることを特徴とするメタルマスク。
  2. 前記外周部パターン4を環状に形成するとともに、前記マスク本体2を円状に形成し、前記マスク本体2上に形成される前記補強枠6をドーナツ状とすることを特徴とする請求項1に記載のメタルマスク。
  3. 前記補強枠6は、内部応力をもたないもの、もしくはマスク本体2に存在する内部応力を打ち消すような応力を付与したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のメタルマスク。
  4. 前記マスク本体2の前記補強枠6が形成される側とは反対側に保持用枠体7が形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のメタルマスク。
  5. 所定のパターン3aが形成されているパターン領域3と、前記パターン領域3より外周に形成され、前記パターン領域3よりも伸長性に富む張力調整機能を備える外周部パターン4とを有するマスク本体2の外周縁上であって、前記外周部パターン4の一部と重なるように補強枠6が一体的に接着形成されており、前記補強枠6の隅部がR状に形成されているとともに、前記外周部パターン4の隅部が前記補強枠6に沿ってR状に形成されているメタルマスクの製造方法であって、
    導電性の母型30の表面にレジスト体33aを有するパターンレジスト33を設けるレジストパターンニング工程と、
    レジスト体33aで覆われていない母型30表面に電着金属を電鋳して、マスク本体2となる一次電着層34を形成する電鋳工程と、
    マスク本体2となる一次電着層34の外周縁上に補強枠6を接着する補強枠接着工程と、
    母型30から一次電着層34、補強枠6一体に剥離する剥離工程とを含み、
    前記補強枠接着工程を、前記剥離工程前に行うことを特徴とするメタルマスクの製造方法。
  6. 前記補強枠接着工程後に、電着金属層8を形成する工程を設けることを特徴とする請求項5に記載のメタルマスクの製造方法。
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