JP5627398B2 - カーテンエアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の車室の側部の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグに関する。
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグについて、自動車の車室の側部のドアの窓部などに沿ってエアバッグを展開するいわゆるカーテンエアバッグが知られている。このエアバッグは、袋状をなしガスが導入されて膨張展開する膨張部と、この膨張部から突設された複数の取付片とを備えている。そして、通常時は、膨張部は細長く折り畳まれて車室の側部の窓部の上縁部に沿って配置され、各取付片はリベットなどにより車体の固定点に固定されている。そして、側面衝突や横転(ロールオーバ)などの衝撃を受けた際に、インフレータから膨張部にガスが供給されてこの膨張部が下方に展開し、側部の窓部やピラーなどを覆って乗員を保護する。
ここで、取付片は、膨張部を構成する基布から突設された形状であるため、基布を原反から切り出す際に無駄が生じ、製造コストの低減の妨げとなる。また、取付片の部分はガスが導入されないいわば非膨張部であり、柔軟に変形可能であるため、車体の固定点に対して展開過程あるいは展開後において膨張部の位置を規制する効果は小さく、エアバッグの揺れを抑制して位置を安定させるために複数のストラップや別体の案内部材を設けると、製造コストが上昇する。
ここで、膨張部に切り込みを入れて折り返すことにより、長手寸法の大きい連結部を形成する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この構成においても、複数の連結片が存在し、この部分で基布に無駄が生じやすく、製造コストの低減の妨げとなる。また、取付片及び連結部は展開過程あるいは展開後の膨張部の回転を抑制して位置を規制する効果は小さく、多数の取付片や連結部、あるいは別体の案内部材を設けると、製造コストが上昇する。
特開2007−62474号公報 (第1頁、図2)
上記のように、膨張部から突設された取付片を車体の固定点に固定する構成では、基布に無駄が生じやすく、製造コストの低減の妨げとなるとともに、車体の固定点に対して膨張部の位置を規制する効果は小さく、エアバッグの回転を抑制して位置を安定させるために複数のストラップや別体の案内部材を設けると、製造コストが上昇する。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、展開過程及び展開後のカーテンエアバッグの挙動を安定させることができるカーテンエアバッグを提供することを目的とする。
請求項1記載のカーテンエアバッグは、被取付部に取り付けられ折り畳まれた状態からガスが導入されて自動車の車室内で膨張展開するエアバッグ本体部を備えたカーテンエアバッグであって、前記エアバッグ本体部は、互いに重ねられた基布部及びこの基布部同士の間に設けられた気室を有し、この気室にガスが導入され所定面に沿って所定方向に膨張展開する膨張部と、この膨張部の展開方向に対して前記エアバッグ本体部の後方の縁部に連続して設けられ、前記基布部が互いに密着して前記被取付部に取り付けられる取付部と、前記展開方向に対して前記取付部の両側方及び前方を囲んで設けられた補強気室を有し、この補強気室にガスが導入されて膨張展開する補強膨張部とを具備したものである。
請求項2記載のカーテンエアバッグは、請求項1記載のエアバッグにおいて、補強気室は、気室に一体に連通するものである。
請求項1記載のカーテンエアバッグによれば、折り畳まれた状態から、互いに重ねられた基布部の間に設けられた気室にガスが導入されると、膨張部が所定面に沿って所定方向に膨張展開し、所定面側に移動してくる被保護物を拘束して保護する。膨張部の展開方向に対してエアバッグ本体部の後方の縁部に連続する取付部の部分は基布部が互いに密着してガスが導入されず屈曲しやすい状態となるが、膨張部の展開方向に対して取付部の両側方及び前方を囲む補強気室にガスが導入されて補強膨張部が膨張展開することにより、膨張部の部分でのカーテンエアバッグの屈曲を抑制し、膨張部が移動することを抑制して、展開過程及び展開後のカーテンエアバッグの挙動を安定させることができる。
請求項2記載のカーテンエアバッグによれば、請求項1記載の効果に加え、補強気室を気室に一体に連通して設けたため、補強膨張部が膨張部に機械的に連結されてカーテンエアバッグの挙動を安定できるとともに、カーテンエアバッグの構成を簡略化でき、製造コストを低減できる。
本発明のカーテンエアバッグの一関連技術を示すカーテンエアバッグ装置を車両に搭載しカーテンエアバッグが膨張展開した状態の一部の説明図である。 同上カーテンエアバッグ装置の側面視の説明図である。 同上カーテンエアバッグ装置の一部の説明図である。 本発明のカーテンエアバッグの一実施の形態を示す説明図である。 同上カーテンエアバッグ装置の側面視の説明図である。 同上カーテンエアバッグ装置の断面の説明図である。 本発明のカーテンエアバッグの一参考技術を示す一部の説明図である。 本発明のカーテンエアバッグの他の実施の形態を示す一部の説明図である。 本発明のカーテンエアバッグの他の参考技術を示す一部の説明図である。 本発明のカーテンエアバッグ装置のさらに他の参考技術を示す一部の説明図である。 同上カーテンエアバッグ装置の断面の説明図である。
以下、本発明のカーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置の一関連技術を図面を参照して説明する。
図1ないし図3において、1はエアバッグで、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、カーテンエアバッグ装置とも呼ばれるもので、車両である自動車の車体3の車室4の収納位置としてのドア開口部の上縁のルーフサイド部5に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、インフレータブルカーテン、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、側面衝突の衝撃を受けた際や横転(ロールオーバー)の際などに、乗員の側方にほぼ面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。なお、以下、前後、上下、両側などの方向は、車両の直進方向を基準とし、矢印Fで示す方向が前方、矢印Aで示す方向が所定方向としての下方である。
そして、この自動車の車体3は、車室4内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な開口部としての所定面を構成する窓部(サイドウィンドウ)6を備えたドア7が設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラーとも呼ばれるフロントピラー、柱状部であるピラー部としてのBピラーとも呼ばれるセンターピラー、Cピラーとも呼ばれるリアピラーなどのピラー8が設けられている。なお、図1に示すピラー8はセンターピラーである。そして、これらピラー8の上側、すなわち窓部6の一縁部である上縁部に、車体パネルを構成するルーフサイドレール10が設けられ、このルーフサイドレール10の所定の位置にナットやねじ孔などで構成された取付点である被取付部11が所定の間隔で複数設けられている。また、このルーフサイドレール10を介して天井部としての天井パネルが支持されている。
そして、これら窓部6、ドア7及び各ピラー8、及びルーフサイドレール10の一部により、車室4の両側部に所定面14が構成されている。また、両側のフロントピラーの前側にはフロントガラス(フロントウインドシールド)が設けられ、両側のリアピラーの後側にはリアガラスが設けられている。そして、収納位置としてのルーフサイド部5は、天井パネルの両側の縁部の部分から、この縁部の部分といわば交差する方向に伸びるフロントピラーのほぼ全長にかかる部分にまで設定され、これら天井パネルの縁部の部分とフロントピラーとで仮想的に構成される内角の側にエアバッグ1が展開する所定面14が設定されている。
また、ルーフサイドレール10及び天井パネルの車室4側は、各ピラーの一部とともに、軟質すなわち変形可能な天井板であり室内装飾パネルであるルーフライニング(ヘッドライニング)15により覆われている。また、各座席には、シートベルト9が設けられ、センターピラーには、これらシートベルト9を支持する支持部9aが設けられている。また、各ピラー8の全長あるいは一部の車室4側には、それぞれ内装材であるピラーガーニッシュが取り付けられ、各ピラー8が覆われている。さらに、図示しないが、ルーフサイドレール10の下端部には、軟質の樹脂などにて形成された弾性変形可能なパッキング体が取り付けられている。このパッキング体は、ウェルトあるいはボディシールなどとも呼ばれるもので、各ドア7の上部が当接して密着するようになっている。
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能ないわゆる前後席用エアバッグであり、ルーフサイドレール10とルーフライニング15となどに囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納されるエアバッグ1と、後席の後方あるいは上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するガス発生器であるインフレータ25となどを備えている。さらに、このエアバッグ装置2は、エアバッグ1の前端部に連結されたテザーベルト26、折り畳んだエアバッグ1の形状を保持する破断可能な筒状あるいはひも状の形状保持部材、及び被取付部に取り付けられる取付具28などが備えられている。
そして、エアバッグ1は、単数あるいは複数の基布を組み合わせ、例えば1枚の基布を折り返しあるいは2枚の基布を重ねて接合するなどして、全体として扁平な袋状をなすエアバッグ本体部30が形成されている。そして、このエアバッグ本体部30は、側面視で前後方向を長手方向とする略矩形状で、車室4側に配置される内側の基布部31と車体側である外側に配置される外側の基布部32とを重ね、接合部である所定の縫製部33で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開し乗員を保護する袋状の膨張部35と、エアバッグ本体部30の後端上部に位置して膨張部35を外部に連通するガス導入部36と、ガスが流入せず膨張展開しない非膨張部となどが設けられている。
そして、膨張部35は中空部で内側が乗員保護気室である気室38となり、ガス導入部36に直接的に連通しエアバッグ本体部30の上縁部に沿って位置するガス案内部41と、このガス案内部41に連通する前席保護部42及び後席保護部43となどが形成されている。
また、縫製部33は、縫製、接着、あるいは縫製とシール手段との併用などにより略気密あるいは高度な気密に構成され、膨張部35の外周を縫製する外周縫製部45と、この外周縫製部45に囲まれた領域に位置し各保護部42,43などを区画形成するとともに各部の展開時の幅寸法を規制する中間縫製部46とを備えている。そして、外周縫製部45は、ガス導入部36の部分を除き、エアバッグ本体部30の外周部の近傍に略沿って形成されている。また、中間縫製部46は、膨張部35の1カ所あるいは複数カ所に位置し、外周縫製部45と一体あるいは別体に形成されている。そして、各中間縫製部46は、線状をなす線部47と、この線部47の端末に位置して線部47を保護する円環状の保護部48が形成されている。そして、本関連技術では、中間縫製部46は、前席保護部42に位置し上側すなわち上流側を開口した略U字状をなす前側規制部50と、後席保護部43に位置し下端部が外周縫製部45に達する第1及び第2の後側規制部51,52とが形成されている。
また、内側の基布部31と外側の基布部32との間には、必要に応じて、ガスを案内し、あるいは、展開時の膨張部35の幅寸法を規制する手段として、インナパイプ、前側隔壁体、あるいは後側隔壁体などが縫合などして取り付けられている。
さらに、エアバッグ本体部30には、複数カ所に、固定点である取付部55が形成されている。この取付部55は、非膨張部であり、本関連技術では、膨張部35の上端部近傍の乗員を保護する部分から外れた上方に位置し、かつ、上端部すなわち外周縫製部45より下方に離間するガス導入部36に位置し、膨張部35に周囲を囲まれた位置に形成されている。そして、この取付部55は、内側の基布部31と外側の基布部32とが密着して接合されて膨張部35とは気密に区画された領域であり、四角枠状の縫製である接合部56により接合されるとともに、縫製された部分にシール材が塗布して気密性が高められている。さらに、接合部56に囲まれた部分に、円孔状の取付孔58が各基布部31,32を貫通して形成されている。
そして、この取付部55の四囲を囲み、取付部55の部分の展開形状を保持するため、エアバッグ本体部30が膨張展開する中空補強構造体である補強膨張部61が構成され、この補強膨張部61の内側が補強気室62となっている。本関連技術では、補強膨張部61は膨張部35の一部であり、補強膨張部61は膨張部35と一体に連続して形成されている。また、補強気室62も、気室38の一部であり、補強気室62は気室38に一体に連通して形成されている。すなわち、本関連技術では、膨張部35の外殻を構成する基布部31,32と補強膨張部61を構成する基布部31,32とは一体であり、乗員を保護する膨張部35と形状を補強する補強膨張部61との境界は構造上も外観上も明確に区別されない。
また、取付具28は、ボルトであり、図6に示すように、取付部55の取付孔58を挿通して車体3のルーフサイドレール10の被取付部11に螺合するねじ部28aと、取付部55の車室4側に当接して基布部31,32をルーフサイドレール10側に押圧する頭部28bとを備えている。また、このボルトには、頭部28bよりも径寸法の大きい外径を有する円形状あるいは四角状などの板体などを組み合わせることもできる。
なお、このエアバッグ本体部30には、取付タブあるいは耳部などとも呼ばれる取付片部は突設形成されておらず、エアバッグ本体部30すなわち膨張部35すなわち基布部31,32の上縁部は、直線状に形成されている。
次に、このエアバッグ1の折り畳み工程、エアバッグ装置2の組み立て工程、及び車体3への取付工程を説明する。
まず、エアバッグ1は、自動機により、あるいは、手動により折り畳まれ、まず、平面状に広げた状態から、エアバッグ本体部30の下端部から膨張部35の前席保護部42及び後席保護部43の部分すなわち取付部55の下側の部分を所定方向に巻回してロール状などに折り畳むとともに、取付部55の上側の部分をロール状あるいは蛇腹状などに折り畳む。そして、内側の基布部31側から各取付部55の取付孔58に取付具のねじ部28aを挿入し、上下の折り畳んだ部分をまとめた状態で形状保持部材で形状を保持し、細長い円柱状に折り畳む。
さらに、後端部のガス導入部36にインフレータ25を接続してバンド64で気密に締め付け、エアバッグ装置2のモジュールを構成する。
そして、このエアバッグ装置2を車室4内に持ち込み、ルーフライニング15及びピラーガーニッシュなどの内装部材が取り付けられる前に車体3への取付作業を行う。この取付作業は、取付具28のねじ部28aを車体3のルーフサイドレール10の被取付部11に螺合などして固定することにより行われる。
さらに、インフレータ25から導出されたハーネスを車体3に備えた制御装置に接続する。次いで、車体3の天井パネルにルーフライニング15を取り付け、各ピラー8にピラーガーニッシュを取り付けて、エアバッグ装置2を覆うことにより、エアバッグ装置2の車体3への取付作業が完了する。
次に、エアバッグ1の展開動作を説明する。
車両の側面衝突あるいは横転などの際には、制御装置によりインフレータ25が作動し、このインフレータ25から噴射されるガスがガス導入部36からエアバッグ本体部30内の膨張部35に導入される。すると、エアバッグ本体部30の膨張部35は、形状保持部材を破断し、ルーフライニング15及び前後のピラーガーニッシュを押しのけながら膨張展開し、図5に示すように、車両の側部の所定面14に略沿って所定方向である略下方に迅速にカーテン状に膨張展開し、窓部6及びセンターピラーなどのピラー8などを覆い、乗員とピラー8などとの衝突の衝撃を緩和するとともに、乗員の車外放出を防止して保護する。
より詳細には、膨張部35では、ガス導入部36に沿ってすなわち取付部55の上下を通ってガスが後端部から前端部まで迅速に供給され、ガス導入部36が迅速に展開し、ルーフライニング15を押し開く。そして、ガス導入部36の下側に位置する前席保護部42及び後席保護部43が所定面14上を転がりながらあるいは摺接しながら所定面14に沿って展開する。
一方、ガス導入部36の上側の部分及びガス導入部36の部分では、膨張部35は、取付部55を囲み補強膨張部61として展開する。ここで、取付部55の部分は、基布部31,32同士が密着してガスが導入されないため、屈曲しやすい部分となるが、各取付部55を囲んで補強気室62にガスが導入され、補強膨張部61が膨張展開するため、各取付部55の部分においても剛性が向上して膨張部35の他の部分と同様に形状が保持され、いわば立った状態が保持される。
このように、本関連技術のエアバッグ1によれば、折り畳まれた状態から、互いに重ねられた基布部31,32の間に設けられた気室38にガスが導入され、膨張部35が所定面14に沿って下方に膨張展開し、この膨張部35で所定面14側に移動してくる乗員を拘束し、衝突の衝撃を緩和するとともに、乗員の車外放出を防止して保護できる。
また、エアバッグ1の取付部55は、エアバッグ本体部30から上側に突設された取付片ではなく、エアバッグ本体部30の膨張部35に囲まれた位置に設けたため、取付部55のために膨張部35から突設された形状を設ける必要がなく、エアバッグ1を構成する基布部31,32の形状を簡略化し、基布部31,32を原反から切り出す材料取りを効率良く行い、すなわち原反を効率良く利用して基布部31,32を製造して製造コストを低減できる。
そして、取付部55の部分は、取付片部と同様に、基布部31,32が互いに密着してガスが導入されず屈曲しやすい状態となるが、取付部55を囲んでガスが導入される補強気室62を備えた補強膨張部61を設けたため、この補強気室62にガスが導入されて補強膨張部61が膨張展開することにより、膨張部35と補強膨張部61とを少なくとも機械的に結合させて補強効果を発生させ、取付部55の部分でのエアバッグ1の屈曲を抑制し、膨張部35が車体3に対して揺れるように側方に移動することを抑制して、展開過程及び展開後のエアバッグ1の挙動を安定させ、容易に所望の展開挙動を実現し、位置安定性を向上して、乗員を安定して拘束できる。特に、車両の前後方向に沿って細長く折り畳まれた長尺なエアバッグ1を備えるカーテンエアバッグについては、直線状のルーフサイドレール10に沿って取り付けられて扁平に展開するものであるが、取付部55に隣接した補強膨張部61により、揺れるような挙動を容易に抑制できる。
また、取付部55は、膨張部35に囲まれた位置に設けたため、膨張部35の部分でのエアバッグ1の屈曲を全方向で抑制し、展開過程及び展開後のエアバッグ1の挙動を安定できる。さらに、補強膨張部61は、取付部55の側方から上方に連続して設けられたため、膨張展開した補強膨張部61が取付部55の上方に突っ張ることにより、取付部55の下方に膨張展開する膨張部35の位置安定性を向上できる。
さらに、補強気室62は気室38に一体に連通して設けられ、補強膨張部61も膨張部35の基布部31,32に一体に連続して形成されたため、補強気室62にガスを供給する別体の構成を設ける必要などがなく、製造コストを低減できるとともに、膨張部35と補強膨張部61との構造的に強固な連結を容易に実現でき、撓み強度を容易に増加させることができる。
なお、上記の関連技術では、取付部55は、四囲を膨張部35に囲まれる位置に設けるとともに、四角状の接合部56すなわち四角状の外形を備えたが、この構成に限られず、展開方向である下方に対する一側、すなわち取付部55の前後の少なくとも一方の側方に位置して補強気室62を設けた補強膨張部61を設けることにより、取付部55の部分でのエアバッグ1の変形を抑制し、乗員を保護する膨張部35が車体3に対して窓部6方向に自由に振れる動きを規制し、あるいは抑制する作用を奏して所望の展開挙動を実現できる。
例えば、図4ないし図6に示す一実施の形態のように、エアバッグ本体部30すなわち膨張部35の上縁部に沿って取付部55を設け、取付部55のいわば3方を補強膨張部61で囲んだ構成とすることができる。この構成においても、取付部55の両側すなわち前後に隣接して補強気室62を設けた補強膨張部61を設けたため、取付部55の部分でのエアバッグ1の変形を抑制して所望の展開挙動を実現できる。
さらに、例えば、図3に示す四角状の接合部56に対して、図7に示す一参考技術のように円形状の接合部56を設けた円形状の構成としても良く、あるいは図示しない楕円形状とすることもできる。
また、取付部55は、膨張部35に囲まれた位置に設けず、膨張部35から離間した位置に設けることもできる。例えば、図8に示す他の実施の形態のように、乗員を保護する膨張部35の上方に離間して取付部55を設けるとともに、この取付部55の両側すなわち前後に隣接して、気室38に連通する補強気室62を設け、補強膨張部61を構成することもできる。
さらに、例えば、図9に示す他の参考技術のように、取付部55の一側から取付部55の上側に連続して略L字状に補強気室62を設け、補強膨張部61を構成することもできる。
また、上記の図2及び図5に示す構成では、取付部55は2カ所に設けたが、この構成に限られず、3カ所以上に設けることができる。すなわち、取付部55同士の間にガスを導入して補強気室62を形成できる間隔であれば、適宜の間隔で取付部55を設けることができる。
また、補強気室62へのガスの導入を規制する規制手段を備えることにより、補強膨張部61の部分でのエアバッグ1の屈曲を抑制する効果の発揮時期や効果の多少を制御し、展開過程及び展開後のエアバッグ1について所望の挙動を容易に実現できる。例えば、図10及び図11に示すさらに他の参考技術のように、規制手段70を設けた構成とすることができる。この構成では、取付部55は、円孔状の取付孔58を有するとともに、この取付孔58を囲む円形状の縫製である接合部56を備えている。さらに、取付部55同士の間には、縫製によりガスが導入されない非膨張部71が形成され、エアバッグ本体部30の上縁部に沿ったガス流路72が形成されるとともに、このガス流路72と下側の膨張部35とを連通して、上下に延びる補強気室62すなわち補強膨張部61が形成されている。また、規制手段70は、取付孔58を貫通する軸74と、この軸74の先端部に接合された丸棒状の閉塞手段75と、軸74の基端部に接合されるとともに車体3のルーフサイドレール10に固定されたソレノイドなどの駆動手段76とを備え、いわばソレノイドバルブを構成している。そして、この規制手段70は、取付具28を兼ねるもので、車体3の被取付部11に設けられ、以下に説明する動作の状態に拘わらず、閉塞手段75がエアバッグ本体部30の取付部55の部分を係止し、エアバッグ本体部30を車体3の被取付部11に保持する。また、駆動手段76は、タイマーなどを備えた制御手段に接続され、インフレータ25の作動後の所定の時点で動作する。また、ルーフサイドレール10には、軸74の外周面に嵌合して軸74を滑らかに進退可能とする筒状のスリーブ77が取り付けられている。
そして、この参考技術では、インフレータ25の作動前の初期状態では、軸74は駆動手段76側に引き込まれ、閉塞手段75が基布部31,32同士が密着するように押圧し、補強気室62へのガスの導入を阻止した状態となっている。ここで、インフレータ25の作動後、所定時間はこの状態が保持される。すると、ガスは補強気室62すなわち補強膨張部61を膨張展開させることなく、膨張部35を効率良く迅速に膨張展開させるとともに、取付部55の部分での柔軟な屈曲変形を許容し、エアバッグ1の展開挙動に与える影響を無くしあるいは少なくして、従来の取付片部を用いたエアバッグと同様のエアバッグ1の折畳形状に基づく挙動を容易に実現できる。そして、所定時間の経過後、例えば膨張部35がルーフライニング15から下側に突出して展開を開始した状態で、制御手段は、駆動手段76に電気を流し、軸74を車室4側に駆動して、閉塞手段75とルーフサイドレール10との間に所定の隙間を形成し、いわば弁を開いた状態とする。すると、ガスは補強気室62に供給され、補強膨張部61を膨張展開させる。この状態で、補強膨張部61が取付部55の部分でのエアバッグ1の屈曲を抑制し、エアバッグ1の位置安定性を向上する。
一方、膨張部35に先行して補強膨張部61を膨張展開させる構成とすると、膨張部35の展開時には取付部55の部分の柔軟性を抑制して剛性を確実に確保し、膨張部35の展開方向を所望の方向に指向させることができる。
このようにして、ソレノイドバルブとタイマーなどの組み合わせ、いわば所定のタイミングで補強膨張部61を膨張展開させるアクティブ制御を行うことにより、展開初期のエアバッグ1の展開方向の制御と展開後期の展開挙動及び位置の安定をともに容易に実現できる。
なお、規制手段は、絞りなどガスの流通を量的に規制するもの、タイマー制御のバルブなどガスの流通を時間的に規制するもの、逆止弁などガスが流れる方向を規制するものなどのいずれか1つあるいは複数を組み合わせて構成することもできる。また、規制手段は、全ての取付部55に対応して設ける他、一部のみの取付部55に対応して設けることもできる。
さらに、規制手段は、上記のように制御手段を備えたアクティブ制御の他、制御手段を用いずガス流の圧力などを利用したパッシブ制御とすることもできる。例えば、補強気室62に連通する連通部分に布片を取り付け、ガスの高速流の中で揺動させて流動抵抗を上げるようにし、あるいは、補強気室62に連通する連通路を屈曲させるなどして距離を大きくし、ガスの充填に要する時間を大きくして流動抵抗を上げることもできる。
また、上記の各実施の形態では、補強膨張部61の補強気室62は、乗員を保護する膨張部35の気室38と直接連通し、いわば相互に直接流体であるガスを流通可能な連通関係としたが、この構成に限られない。例えば、1個のインフレータ25から供給されるガスを気室38及び補強気室62に同時に供給する他、1個のインフレータ25から供給されるガスを気室38あるいは補強気室62のいずれか一方に供給し、この一方から他方にガスを供給しても良く、あるいは、気室38と補強気室62とを連通させず独立として、互いに異なるインフレータからガスを供給することもできる。
また、エアバッグ1の全ての取付部55に対応して補強膨張部61を設ける他、一部の取付部55のみに補強膨張部61を設けることもできる。
また、エアバッグ装置2は、必要に応じて、取付部55の部分に金属製のブラケットを用い、あるいは、エアバッグ1を収納時あるいは展開時に保護する樹脂製のプロテクタなど、適宜の構成を備えることができる。また、エアバッグ1は、適宜の折り畳み方法を採ることができる。
さらに、他の参考技術として、エアバッグ1は、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部6を覆う構成に限られず、ドアの上部から上方に展開するドアマウントエアバッグや、座席の背部の側部から前方に展開するサイドエアバッグなど、所定面に沿って扁平な面状にエアバッグを膨張展開する適宜のエアバッグ装置に適用できる。
本発明は、例えば、自動車の側部の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグ装置と呼ばれるエアバッグ装置に適用できる。
1 エアバッ
11 被取付部
14 所定面
30 エアバッグ本体部
31 基布部
32 基布部
35 膨張部
38 気室
55 取付部
61 補強膨張部
62 補強気
A 所定方向

Claims (2)

  1. 被取付部に取り付けられ折り畳まれた状態からガスが導入されて自動車の車室内で膨張展開するエアバッグ本体部を備えたカーテンエアバッグであって、
    前記エアバッグ本体部は、
    互いに重ねられた基布部及びこの基布部同士の間に設けられた気室を有し、この気室にガスが導入され所定面に沿って所定方向に膨張展開する膨張部と、
    この膨張部の展開方向に対して前記エアバッグ本体部の後方の縁部に連続して設けられ、前記基布部が互いに密着して前記被取付部に取り付けられる取付部と、
    前記展開方向に対して前記取付部の両側方及び前方を囲んで設けられた補強気室を有し、この補強気室にガスが導入されて膨張展開する補強膨張部と
    を具備したことを特徴とするカーテンエアバッグ。
  2. 補強気室は、気室に一体に連通する
    ことを特徴とする請求項1記載のカーテンエアバッグ。
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